『剣の詩 』1話~9話(最終回)までのあらすじと感想 *ネタバレあり

出典:Netflix

2023年9月22日配信のNetflix オリジナルシリーズ 韓国ドラマ『剣の詩』。1920年代、日本統治時代を背景に、日本軍、朝鮮の独立軍、盗賊、生活の基盤を奪われ朝鮮から移住した人々、それぞれの組織や人々が、無法地帯の間島(カンド)を舞台に繰り広げるアクション活劇!

予告編だけでも、すごい迫力!。今からほぼ100年前の激動の時代のドラマ、その時代を知る上でもとても興味が沸くドラマです。

*ネタバレあり

予告と基本情報

間島(カンド)という無法地帯で、恐れ知らずの戦いを繰り広げる盗賊たち。祖国と呼べる地のために、そして愛する人を守り抜くために、たとえ死ぬこともいとわない。ーNetflix よりー

放送局:Netflix

配信日:2023年9月8日 全9話 一挙配信

企画:スタジオドラゴン

ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ

演出:ファン・ジュニョク

脚本:ハン・ジョンフン

登場人物とキャスト

イ・ユン(キム・ナムギル):元日本軍兵士


イム・ヒシン(ソヒョン):朝鮮総督府鉄道課長、親日派を偽造した独立運動家


チェ・チュンス(ユ・ジェミョン):間島の朝鮮村の地主

〔出演作〕:『梨泰院クラス』『ヴィンチェンツォ』『秘密の森』『賢い医師生活』他多数


イ・グァンイル(イ・ヒョヌク)日本軍幹部

〔出演作〕:『Mine/マイン』『再婚ゲーム』他


オンニョニ(イ・ホジョン):イ・ユン殺しを依頼された銃使い


キム・ソンボク(チャ・チョンファ):間島の明井でホテルと営み、武器の売買をする実業家。

〔出演作〕:『愛の不時着』『海街チャチャチャ』『梨泰院クラス』『生まれ変わってもよろしく』など多数。

〔イ・ユンの”トジョク”の仲間たち〕

カン・サングン:最後の虎狩の猟師、狙撃の名手

チョンレイ:男寺堂の曲芸師だった。軽い身のこなしで斧で敵をたおす

グムス:並外れた体格と腕力の持ち主

第1話 あらすじ

イ・ユンは、”捜している人はここよ、間島明井村カンドミョンジョン太平洞テジョンドン”という手紙を受け取った。

彼は、イ・グァンイル(日本軍幹部)の奴婢だったが、グァンイルが奴婢の契約文書を燃やし、日本帝国の軍人にし、今は少尉になっていた。ユンは数々の武勇伝を轟かせた。”ロシアの砲隊を全滅させた英雄”、”南韓大討伐作戦で暴徒たちを鎮圧した愛国者”

ユンの活躍で、グァンイルは朝鮮出身の最年少日本軍少佐、”三浦正平”という地位と名前を得ていた。

ユンはグァンイルに「解放してほしい。会いたい人がいる。明日発つ」と言った。彼は、6年前 軍の命令の”求礼クレ”で、朝鮮人たちを殺傷したことに耐え難い自責の念を持っていた。

グァンイルはユンにピストルを向け止めようとしたが、ユンは静かにその場から去った。


イ・ユンは鉄道で ” 会寧フェリョン 明井” に着いた。

キム・ソンボクが馬車で迎えてくれた。手紙をくれた人で、彼女も昔、グァンイルの奴婢だったが、今は羽振りが良い。途中、独立運動の者たちが張りつけにされていた。馬賊か日本の仕業かわからない。間島は馬賊がねらっているが、まだ、誰の支配にもなっていない無法地帯だ。

中国の土地、日本の金、朝鮮の人間、どれが支配するか?

北間島一の都市、”明井村” 着いた。

街の真ん中に”ソンボクホテル”があった。彼女のホテルだ。しかし彼女が一番稼いでいるのは銃の販売、「例えば、独立軍が日本軍を襲撃して制圧すると武器を奪う、それを私が安く買って中国の軍閥に売る、時には馬賊にも売る、売りまくる」と笑った。

突然、チャン・ギリョン一味がホテルに入り、ノ・ドクサンの仲間たちを殺して去った。この2つの勢力が、間島明井で縄張り争いを繰り広げている。

「警察は死体を片付けるだけ、独立軍を一番たくさん殺している馬賊のチャンが犯人だから。大岡という警視は最低のクズ野郎」とソクボクは言った。

早朝、ホテルの前で銃撃戦があった。チャン・ギョリョンの仲間が、ノ・ドクサン一味に殺され、報復された。


早朝、ユンは馬に乗って出発した。チェ・チュンスに会うために。

雨の夜遅くに太平洞に着いた。ユンは、ノ・ドクサン一味に間違えられ、チェから剣を向けられた。

チェは「同胞だと知らず、とんだ無礼を」と、ユンを部屋にあげた。

ユンは「あなたに話がある」と言った時、娘が食事を持ってきた。

その時、誰かがこの村を出ると大騒ぎになっていて、チェはそれを止めに出て行った。

その間、ユンは先ほどの娘に、空き家になってる教会に案内された。

ユンは、彼女の手が、銃を握ってた手だと見抜き「何者だ。この村にきた目的は?」と聞いた。

彼女はしらばくれたが、ユンが「腕を競ってみるか」と言うと同時に彼を襲った。「あんたを殺しに来た、金をもらったから」と娘は言った。

2人は剣と銃で互角に戦った。ユンは「あの人に殺されたい。人としてあるまじき行為をした」と言った。彼女は「元日本軍ね、何をしたか想像がつく。チェンスおじさんのため」と言い、銃を下ろした。そして、「依頼人には殺したと言う。伝言、”飼い犬は家を出たら死ぬ”」と言って出て行った。依頼人は”イ・グァンイル’だった。


ユンは、チェに「今、話せませんか、6年前の求礼の件」と言った。

「当時、義兵を鎮圧するための南韓大討伐作戦で、多くの義兵たちが死んだ。日本軍の歩兵第14連隊に所属していた。義兵と思われる者を追うのが私の任務だった。ある日”無敵の将軍チェ・チュンスを逮捕し、光州の刑務所に護送せよ”との命令が降った。村を見つけ、6年前の惨事を招いたのは私です。身分も卑しく学もなく、善悪の判断もできなかった。私のせいで多くの同胞が死んだ。あなたの家族も、その時気づいたのです、自分の過ちを」と懺悔した。

あの時、ユンは、イ・グァンイルの「無敵の将軍の本拠地を焼き払え」にそむこうとしたが、日本兵に捕えられた。その間に日本兵が、武器も持たない民間人、女子供も殺した。ユンは惨状を目の当たりにして、日本軍に銃を向け、グァンイルに撃たれて倒れたのだったが。

チェは「なぜ私に打ち明けた?死ぬつもりでここへ?君を仲間には入れられない、すまない」と言いながらも、弓を彼に向けて引こうとした、、。

その時、大雨の中、ノ・ドクサンとその一味がやって来て、火を放ち、村人を襲った。村は、たちまち阿鼻叫喚と化した、村人たちは戦い、逃げ惑い、、娘が一人、馬に引かれて連れさられた。

翌朝、村は悲しみに包まれた。たくさんの死人と泣き苦しむ人たち、チェたちは、亡くなった者を葬るための穴を掘っていた。

道端で目覚めたユンは、村の惨事を目の当たりにしたが、チェは「反撃したら犠牲が増える。もう帰ってくれ」とユンに言った。

ユンはチェに深々と礼をして、馬で、一直線に明井村に戻った。

ソクボクから武器を調達した。ピストル4挺、ライフル銃1挺、そして一人で、ノ・ドクサンのアジトへと向かった。

ユンは、一人でアジトに潜り込み、雷鳴と同時に1発、また鳴ったら1発、、静かに1人ずつ倒して行った。

そして、最後にノ・ドクサンを倒し、一味を全滅させた。


翌朝、太平洞の住人たちは、合同の葬儀をしていた。

そこに、さらわれた娘と共に、イ・ユンが馬で戻ってきた。

ユンはチェに「村人を見ていたら、6年前の求礼を思い出した。だから私の罪を償いたくて」と言った。

チェが名前を訪ねた。

「イ・ユンです」と答えた。

「この亡国の地の王になる者のような名前だ。その名に合う生き方をしてみるか?同胞を家族だと思って守ってやる気はないか?」とチェは言った。

「生き残るためにはまず人を集めないと。もう頼る当てがない人生どん底の人たち、そんな人たちが要る。戦うんです。国を守るのが独立軍で、家族を守るのがトジョク(盗賊)ですから」とユンは言った。

感 想

すごく面白いです😊

1回さらっと見ただけではよく理解できず、あらすじを書いて、理解できました。

主要登場人物のおおまかなバックグランドと関係性が過不足なく語れました。

ソンボクがストーリーテリングの役割で、明井村と間島の状況、勢力図やうまく説明されていました。

2話以降は、イ・ユンの元に人生どん底の人たちが集まってきて、彼が”トジョク”の頭となり、同胞、家族を守るというストリーが繰り広げられるのでしょう。

街並み、ソクボクホテル、銃撃戦、そして、主人公がさらわれた娘を馬に乗せて村につれ戻すという、まさに西部劇のスタイルそのもので、とても痛快でした!

映像も銃撃戦もアクションも、映画館の大スクリーンで見たいほどのクオリティーです。

第2話 あらすじ

〔5年後  1920年〕

日本軍第19師団、会寧 守備隊 宿営地に、夜中、大怪我を負った杉山が戻って来て、南少佐に報告した。

「昨日、オランケ峠まで偵察に行った分隊は全滅した、“バケモノ”にあったから」と彼らの怖さを描写した。

まず1人目は、チェ・チェンス朝鮮の義兵隊長だった人物、年老いているが、百発百中の弓矢の腕前、彼がふりまわ環刀かんとうは、山を切り落とし川の流れを止めるほど強力。

2人目は、カン・サングン、雪岳山の元猟師。朝鮮最後の虎狩り猟師の彼は、神業に近い射撃で虎を狩るので”山の王”とあだ名がついているほどの腕前。

3人目は、チョンレイ、男寺堂の曲芸師だった者で、身のこなしがあまりに早く銃で狙うのは無理、彼の斧と銃で、分隊員全員が殺された。

4人目は、グムス、ケダモノにも劣るアイツのことは知らない、絶対に殺せないヤツ以外には。

杉山は「アイツらの頭の顔を見た。ヤツの顔を近々みることになるでしょう」と言った。杉山が命乞いをして、宿営地の場所を売ったのだが、杉山は結局、南少佐に殺された。

頭のイ・ユン以下、4名のケダモノたちが入って来た。「独立軍か」と聞く南に、「いや、トジョク」とユンは言い、銃口を南に向けて撃った。


〔1920年8月 京城きょんそん

イ・グァンイル少佐は、イム・ヒシン(朝鮮総督府鉄道課長)を呼び出し、結婚を申し込んだ。彼女はすぐに承諾した。グァンイルは感激して、彼女を抱きしめた。


イ・ユンが率いるトジョクは、”太平洞”を根拠地にして、大量の武器を仕込んでいた。

チェンスとユンは、険しいオランケ峠から朝鮮を眺めていた。チェンスは「故郷の朝鮮が恋しい」と言った。ユンは「若様ではなく自分の名を尋ねて微笑んだ初めての両班ヤンバン、見ているだけで幸せになれた彼女が恋しい」と言った。


イム・ヒシンが誰かと待ち合わせをしている店に、グァンイルと部下(ハン・テジュ中尉)が入って来た。彼はヒシンを見て驚いた。

ヒシンはグァンイルに「出張の件で急に人と会うことに。今月30日に明井で行う鉄道起工式に代表として出席するので」と話した。

グァンイルは「独立軍が来るので、待合せは別の場所で。チャン・ソクという男がここで独立軍と会うと秘密情報が入った」と言った。

ヒシンが店を出ようとした時、その男が入って来て、彼女と目が合った。彼女が彼に目で合図して、チャンは逃げたがすぐに捕まってしまった。

ヒシンは教会の懺悔室で独立軍の幹部の先生に「情報が漏れた」と言った。今日、彼女はチャン同士から北路軍政署に送る軍資金を受け取り、届ける予定だったのだが、その計画が潰れた。

ヒシンは「1つ方法がある。8月30日に鉄道敷設資金20万ウォンが明井へ輸送される、それを奪い、北路軍政署へ届ける。私一人でやります」と言った。

先生は、危険すぎると強く反対した「(組織のために)グァンイルと婚約まで、申し訳ない」と。

しかし彼女は「命をかけるべき、そうすれば間島で戦う仲間たちが飢えをしのげ、敵を殺せる」と涙ながらに訴えた。

先生は「それなら、金を渡す役目はナム同士に。強盗は外の者を使う。金させもらえば人殺しでも何でもする者がいるのだ」と言った。


その頃、オンニョニ(5年前、イ・ユンを殺害しようとした女)は、プロの殺し屋として、敵対する2人の人物から同時にお互いの殺害を依頼されていた。パク・ジュノと川口、この2人を酒の席に呼びんだが、長い付き合いのパクの要望を聞くこにした。

怒った川口は、部下たちに彼女を殺害させようとしたが、全滅、川口も殺害された。

オンニョニは、盲目の元締めに、依頼金を渡しに行き、報酬17ウォンと明日の日程を受け取った。

「両親を殺した男が間島にいるらしい」と元締めは言った。彼女は親の仇を打ちたくてこの仕事を覚えたようだが、「今は親の復讐はどうでもいい」と言った。


ソンボクが、イ・ユンに会いに村にきた。

「日本領事館に妨害され、武器が売れない、このままでは間島で商売ができない。いい情報が入った。総督府が満州鉄道10年計画を発表した。その計画で3つの線を結ぶ。

鉄道を敷くには資金がいる、金が動く奪おう。

朝鮮総督府の鉄道課長が、明日30日の起工式に出席するために明井に来る。起工式に合わせて、朝鮮銀行、会寧支店から明井出張所へ資金も届く、20万ウォン」と彼女は言った。

ユンは「誰かが妨害したら殺す、土地を奪う連中だ。この村を守る、それが俺の仕事」と言った。


その頃、イム・ヒシンは、オンニョニに会い「間島線の鉄道施設資金が届きます、それをください、20万ウォン。万が一、誰かの妨害で計画に支障が出たら?」と聞いた。「殺します」とオンニョは即答した。

感 想

2話は5年後が舞台、イ・ユンが有言実行、”トジョク”を結集して、1話の最後に出て来た3人の人物が集結。彼らの”ケダモノ”ぶりが、日本兵を通じて描写されました。個性的なメンバーです。

そして、ヒロイン”イム・ヒシン”登場。”独立軍”だということを隠して、朝鮮総督府鉄道課長の要職についている人物。彼女は、任務の為と周りの目をあざむくために、イ・グァンイルの求婚にも応じました。勇敢な女性で、同士のために非常に危険な任務をひとりで遂行しようとしていますが、、。

オンニョニも重要な役ですね。この女優さん、アクションも上手で見応えあります。

3話以降、”20万ウォン”という大金の争奪戦が繰り広げられそうです。

第3話 あらすじ

イ・グァンイルは、叔父のイ・サングクを呼び出してお酒をのんだ。(イ・サングクは、イム・ヒシンが教会の懺悔室で、”先生”と呼んでいた人物)。

グァンイルは「叔父さんのおかげで、ヒシンさんと婚約できた。第19師団司令部に配属が決まった、もうすぐ仕事が片付くので赴任する。チャン・ソクという反乱軍が、組織の長を白状したので」と言った。組織の長は目の前の叔父である。「朝鮮はもう日本のもの。私の側についてください」と言ったが、叔父は立ち上がり店を出た。日本兵が彼を連行した。

グァンイルは、叔父に激しい拷問をした。チャンが会う予定だった人物と彼らの計画を吐かせる為に。「間島線の鉄道資金」と叔父が言ったので綱を外した。彼は水をもらい、そのコップを投げた。屈んだハン・テジュ中尉の腰のピストルを素早く抜き、頭に当てて引き金を引き、自決した。

グァンイルは得た情報から、”間島線の鉄道資金、何者かがその金を奪い、9月5日に長春に運ぶ”と推察、「ヒシンさんが危ない、すぐに赴任する」と言った。


ヒシンオンニョニと同じ列車に乗り、駅に着いた。ヒシンは「ここからお互いに知らぬフリを、各自の仕事を済ませたらまたここへ」と言って別れた。

オンニョンは馬ですぐに明井に行き、同じ組織の3組の支部長に会った。

「頼んでいた件は?」と聞くと「既に指示しておいた」と彼は答えた。「大勢に知らせた方が私たちには有利」と彼女は言った。

オンニョンが、3組の長のようである。

「早くファン・サムドクを連れて来て」とオンニョンは支部長に言った。


ヒシンは、日本領事館の大岡警視の車で明井に着いた。彼女は途中で下車して、ホテルまで歩いた。

ソンボクが、ユンに「馬賊にバレた。”間島線の資金20万ウォンが運ばれる”とウワサになっている。誰が言いふらしてるのか?」と言いながら歩いているのを、オンニョニが聞いた。

ユンは、ヒシンの後ろ姿を見て後を追い、彼女がホテルに入るのを見た。

その時、オンニョニが彼の頭に拳銃を当てたが、ユンはかわした。銃声が響き、街が騒然とした。2人の激しい攻防が繰り広げられた。

ソンボクが自分のホテルに銃を調達に来て、ユンとオンニョニはホテルで激しく撃ち合った。

そこに大岡警視率いる警察がやってきて「10数える間に投降しなければ発泡する」と言った。

「10」でオンニョニ、ユン、隠れていたソンボクも投降し、彼らは牢屋に入れられた。

そこに馬賊のチャン・ギリョン一味が来た。1人の男に「”会寧から、間島線の資金20万ウォンが来る”と言い噂を言いふらしているのか?」と聞いた、男は首を横に振ったが舌を抜かれた。チャンは、ユンに「今の話は記憶から消せ」と脅して去った。

オンニョンは、ユンに「必ず、そのお金を奪いに来な、殺してやるから」と言った。

日本領事から大岡警視への命令が降り、3人は釈放された。この状況で朝鮮人を殺すと反乱軍が100人増えるからという理由。

ユンは、オンニョニに「お前も金が目的なら、京城に帰れ、金を狙えば馬賊とも戦うことになる。俺を殺したければ生きてろ」と言った。

感 想

前半のグァンイルが、叔父のイ・サングクを拷問するシーンが怖かったです。

グァンイルは、叔父から得た少しの情報から、”間島線の鉄道資金、何者かがその金を奪い、9月5日に長春に運ぶ”と推察し、そこに結集するつもりだとわかりました。

また、馬賊チャン・ギリョン一味も、20万ウォンが動くことを知っていてその金を狙っている。もちろん、イ・ユンたちも。

”お金が動くと言いふらしたのは誰で、その目的は?”、4話以降でわかるようです。

オンニョニとユンの攻防、撃ち合いが、3話のハイライトシーンだったような、カッコいいです!2人の間にある空気感が、いいです。

第4話 あらすじ

日本軍によって、朝鮮人が処刑されていた、間島地域の反乱軍と内通したという理由で。

「反乱軍が間島線敷設資金を狙っているそうだな」と片山中将がグァンイルに言った。グァンイルは「私を行かせてください、反乱軍を捕らえ、金も取り戻します」と。

グァンイルは連隊を引き連れ明井に向かった。


イ・ユン陣営、いよいよ明日、20万ウォンが輸送される。彼らは2手に分かれる作戦。

  • サングンチョンレイが、領事館で朝食中に、総督府の課長を殺す。
  • ユン、チュンス、グムスと彼らの部下たちが現金輸送車を狙う

チェ・チュンスの一番の願いは、裏切り者の総督府の課長を殺すことだ。

ユンが「オンニョニも金をねらっている。明日会ったら殺すべき?」とチュンスに聞くと、「明日その場で考えよう」と彼は答えた。


〔当日〕

それぞれの動きが同時に始まっていた。

チョンレイとサングンは、領事館の前まで来ていた。サングンが見張りで、課長と大岡が来たら合図する。チョンレイが合図を受けて、食事中に手榴弾を投げ、課長たちを殺すという段取り。

ナム・ヒシン課長大岡と共に、領事館に到着し、山田領事に会い朝食を食べ始めた。

サングンは双眼鏡で中の様子をみて、課長が女だと知った。

チョンレイは、領事館に向かってリヤカーを引いて走った、合図を待たず手榴弾を投げるつもりだったが、サングンが部屋の中に子供がいるのを見た。

彼は屋根を走り、チョンレイに向かって飛び降りて「子供がいる」と、彼を止めた。


輸送車を狙うユンたちは、崖の上から見張っていた。

輸送車が見えた。荷台の上には機関銃が装備され男が2人、荷台の中にも、細長い隙間から銃口を外にむけている男が2人いた。

馬賊が、現金輸送車を襲いに来た。

イ・グァンイル率いる第19師団の連隊に、現金輸送車が開山屯を通ったとの知らせの後、反乱軍が現れたとの知らせが来た。彼らも輸送車を追った。

ユンたちはまだ崖の上から、馬賊と輸送車の攻防を見物していた。ユンは輸送車の荷台から発砲されている三年式機関銃が壊れるのを待っていた。

ユンは「女がいたら絶対撃つな(オンニョニのこと)」と言った。

ユンが「行くぞ」と合図した!

グムス組が馬賊を倒しチュンス組は輸送車の上と中にいる者たちを弓矢で射った。

ユンは、正面から馬に乗って輸送車に迫り、銃で運転者を撃った、輸送車は迷走して倒れた。

ユンが荷台に入り、箱を出し中を見た時、、

チャン・ギョリョン一味が現れた。「金を渡して去れ」という要求に、ユンは素直に従い、仲間たちに「ここは命を守ろう」と言った。

チャンが「第19師団、日本軍の将校がとんでもない悪党、その将校が朝鮮人を全員殺す、間島を出ないと全滅だ」と言ったが、「悪党どもを捕らえるのが俺たちの仕事だ、お前も対象だ」とユンは言った。

ユンたちはその場を離れた後で、「金はなかった、馬賊もだまされていた。日本軍以外の仕業」と仲間たちに話した。

チャンは金がないことに怒り狂っていた。

そこに日本軍が来た。


金はどこに行ったのか

その日、朝鮮銀行 会寧支店ので支店長のファン・サムドクが突然辞職した。

前日、オンニョニと3組の支部長が、ファン・サムドクに会っていたのだった。

「お金は、私たちではなく他の連中が盗む、そう仕向けている。支店長は、空の箱を輸送車に届ければいい」と言った。支店長は「金を明日ここに届ける」と言って出て行った。

「現金が輸送される」というウソの情報をバラまき、馬賊やユンたちに輸送車を襲撃させたのは、オンニョニたちだった。

支店長は現金を別のカバンに入れ、その金を盗もうとして、オンニョニに殺された。彼女がカバンを回収した。


こちら、サングン・チョンレイ組:

ナム・ヒシンは領事と大岡と共に、明井駅舎の予定地を見にきた。そこには畑を耕す朝鮮人の家族たちがたくさんいた。領事と大岡は、追い出せばいいと言い、ヒシンは複雑な思いで聞いていた。

ヒシンは起工式で、朝鮮人たちを前に挨拶した。サングンとチョンレイは丘の上から、ヒシンを狙っていた。

「私は大日本帝国を愛している、機会を与えてくれたから。国が滅びた、そう嘆く無知な人たちに、朝鮮は祖国でなかったと言いたい。これからは大日本帝国を信じ従うのです、大日本帝国が我々の国なのです」と涙をためて挨拶した。その時、聴衆の一人が彼女に向かって発砲して、捕まえられた。

ヒシンたちはすぐにその場を去り、彼女は大岡に昨日の駅に送ってもらった。

駅の中に入ると、カバンをもったオンニョニが待っていた。2人は出発した。

感 想

4話冒頭の場面と、片山中将がグァンイルに言う言葉に胸が潰れそうでした。

このドラマ、表の主役はイ・ユンですが、影の主役はイ・グァンイルですよね。

現金輸送車を狙うシーンは、迫力満点でした。イ・ユンが正面から向かって行き、馬上で銃を一回転させてから撃つシーン、最高にカッコよかったです👍

3話でオンニョニがユンにしつこく「必ず金を狙え」と言ってた理由もわかりましたね。デマを流していたのが彼女たちでした。

ナム・ヒシンが、起工式で涙をためて挨拶するシーン、本心とは真逆のことを言わなくてはならない心情を思うと、これも胸が痛かったです。

第5話 あらすじ

サングンとチョンレイは鉄道局の課長の暗殺に失敗し、ユンたちも金を奪えなかった、おあいこである。彼らは気を取り直し、金と課長の両方を狙うことにした。


グァンイルは、馬賊チャン・ギョリョンを捕まえたが、チャンは領事館と懇意なので、片山中将から釈放の命令がおりた。彼らの本拠地までいき鉄道資金を捜したが、金はなかった。

グァンイルは、金の受け渡しを阻止するために、軍を準備させた。


チョンレイが、”会寧の朝鮮銀行の支店長が頭をモーデルで撃たれて死んだ”という情報を得てきた。ユンは”モーデル”と聞き、金を盗んだのがオンニョニだと分かった。

ユンらは3組の支店長を脅し、オンニョニの行方を聞いた。「鉄道局の課長と長春ちょうしゅんに。課長の指示で金を盗んだ」と彼は言った。


ヒシンとオンニョニは鉄道で長春に向かっていた。

ユンたちは列車を追いかけ、チュンス以外は列車に乗り込み、武器を仕込んだ。

ヒシンはカバンに何か入れた。オンニョニが「何を?」と聞くと、「お金を受け取る人への手紙です」と彼女は答えた。

オンニョニが席を外し、その隙に、サングンがヒシンを見つけユンに報告。彼は帽子の下にピストルを隠して彼女の席に行った、、、が、ヒシンと分かり止まった。

それをオンニョニが見た。その時、列車が急停止した。前にグァンイル率いる日本軍が整列していたのだ。

オンニョニがユンを殺そうとして発砲し、車内は大混乱に。乗客たちが次々と列車から降りてきた。

ユンがオンニョニを振り払い、列車を降りヒシンを捜した。

オンニョニが降りて来た時、グァンイルは、ユン暗殺を依頼した女だと気づき、部下に彼女を捕まえさせたが、、。

すごーい飛砂が来た!人々は激しい風と大量の砂で目の前が見えず、吹き飛ばされそうになった。グァンイルは部下に「全員殺せ」と命令し、自分も無造作に発砲、人々は逃げ惑った。

ユンを仲間たちが援護した。ユンは仲間から銃をもらい、「おじさんの元に戻れ、俺は課長を捜す」と言って去った。

飛砂で逃げたオンニョニだったが、グァンイルに撃たれた。彼は砂嵐の中で、ユンを見つけたが、発砲しなかった。

ヒシンは、他の人たちと林に逃げていたが、馬賊がやってきた。彼女のカバンが開けられ持ち去られそうになったが、ユンが馬賊を撃ち殺し彼女を助けた。

ユンは彼女に銃を構えながら、カバンの中の手紙 ”朝鮮の独立のために、、”を見て、「この金は独立軍に渡す軍資金?課長を装った独立軍ですか?」と聞いた。彼女はうなずいた。

銃声が聞こえ、また馬賊が来た。ユンは「生き抜くのです、私が生きている間は」と彼女に言い、馬賊を倒した。

ユンは、軍資金を渡す場所を聞いた。長春駅は間に合わない。「代替案は、長春から南東へ1里の浄月鎮駅」と彼女は答えた。ユンは「お供します」と言い、念のために彼女にピストルを渡した。


オンニョニはグァンイルから拷問を受けていた。

「私は運び屋ではない」と言い、部下が彼女の言うことを証明し、運搬係は逃げたようだと言った。

グァンイルは「なぜ生かした?ユンを殺せ、死にたくなければ」と彼女の首に銃を当てた。


ユンはヒシンを馬に乗せて歩いた。

野宿をしながら「なぜ独立運動を?」と聞いた。

「本来持っていた土地を子孫に譲りたいから。土地があってこそ国も言葉も人も存在するのに、日本に奪われた。後世のために取り戻してあげないと。京城では、皆、間島は希望の地だと思っている、だけど違いました。真っ暗です。何も見えません」とヒシン。

「確かに今は真っ暗です。だから人々が自分の家を建て幸せに暮らせる日が来るまで、私は戦います」とユンは静かに言った。

ヒシンは、彼に「以前 会ったことが?」と聞いたが「いいえ、一度も」とユンは答えた。


太平洞では、チェ・チュンスが戻ってこないユンを心配して、部下たちに手分けして、彼を捜しに行く計画を話していた。そこにオンニョニが来た


ユンとヒシンは、浄月鎮駅に着いた。

男が2人待っていた。

部屋の中で、ヒシンと男が向き合って座り、ユンは外に出て周りを観察していた。

ヒシンがカバンを渡すと、彼は開けて中の手紙を読んだが、「この数字は何なんですか?」と、、ヒシンの顔に緊張が走り、彼女は拳銃に手をかけた、、。

ユンは、木板で囲まれた部屋の隙間から、2人のが遺体を見た。男がユンに発砲したと同時に、ヒシンが目の前の男を撃ったが、彼女も撃たれ倒れた。

ユンは彼女を馬に乗せて駆けた、「眠ってはいけません」と言いながら。

感 想

5話も迫力の映像でした。

ユンとオンニョニの列車の中の対決も見応えありで、飛砂もすごかったです。

そして、なんと言っても、ユンとヒシンの場面がよかったです。ヒシン役のソヒョンさん、青白い顔でやつれていながらも、気品があるヒシンを、とても説得力をもって演じておられると思います。ユンの彼女を守ろうとする態度と言葉に、尊重と愛情があり、二人のケミが素晴らしいです。

最後の彼女を馬に乗せて駆けるユンが、かっこいいです!

第6話 あらすじ

オンニョニは、5年前、家族が馬賊に襲われ、一人だけ生き残ったと太平洞にやってきた。チェ・チュンスは「私を父と思って、ずっとこの村に住めばいい、私もお前を娘と思う」と受け入れたのだったが、実は彼女はイ・ユンを狙った殺し屋で、しかし彼を殺さずに出て行ったのだった。

今、彼女はふてぶてしい態度で、チュンスたちと向かい会っていた。

「イ・ユンは?彼を殺さなきゃ、私が殺される。あいつが女を助けたのを知らないの?あの至近距離なら五発は撃てたはず、なのに撃たなかった。おじさん、朝鮮人のためにナム・ヒシンを殺したいなら、ユンは信じないで」と言った。


グァンイルは、ハン中尉から「運び屋の居場所が分かった」と連絡をうけた。

「脱営朝鮮人兵士が ”敷設金が浄月鎮駅に着くことを知り、その金を奪う”と朝鮮人将校に言ったが、彼らは駅で殺された。運び屋は、浄月鎮駅周辺にいる」と。


ユンは、傷を負ったヒシンを、タフール村に連れて来た、親切な村人が受け入れてくれたのだ。ユンは、三日三晩寝ずの看病し、ヒシンは目覚めた。

チュンスたちは、ユンとヒシンがタフール村にいると情報を得て、すぐそちらに向かった。もちろんオンニョニも。

タフール村では、長老のお誕生日のお祝いが行われていたが、、

そこに、チュンス、サングン、チョンレイ、グムスがきて、ユンとヒシンを狙った。彼らは、ユンを裏切り者だと思っていたから。

4人に囲まれ「この人は独立軍なんです」とユンが言ったが、チュンスは「見えすいたウソを」と信じなかった。

そこに大きな狼煙が上がり、グァンイルが引き連れた日本軍がやってきた。

ユンはヒシンを部屋の箱の中に隠れるように言った。

ユンは、悪名高い日本の少佐が、グァンイルのことだったのかと驚いたが、グァンイルもユンを見て驚いた。

グァンイルはユンに「話をしよう」と持ちかけ、2人ともピストルを仲間に渡した。グァンイルは「全員待機させろ。どんな音がしても騒ぐな」とハン中尉に指示した。

2人は、ヒシンが隠れている部屋に入った。

「独立軍の運び屋がここにいるのか?浄月鎮駅で撃たれここに逃げ込んだと情報を得た」とグァンイルが聞いたが、ユンは「いないから、帰れ」と。

グァンイルは執拗にユンを責めたが、ユンは否定した。

彼は隠し持ってた拳銃を2発撃った、ヒシンが隠れている箱だった。

そしてユンの頭に拳銃を構えたが、ユンが取りあげ、グァンイルに向け「命が惜しければ今すぐ帰れ」と言った。

グァンイルは外に出て「作戦終了、全員撤退」と命令した。彼は帰る時に、塀に隠れて盗み聞きしているオンニョニに、「ユンと運び屋を殺して、金を私に届けろ」と言った。

日本軍が帰った後、ヒシンはユンの仲間たちに「本当は独立軍で、運動のために総督府にいる、日本の重要は情報が手に入るから」と話した。

チュンスがユンを呼んだ。「お前はいつから彼女の正体を知っていた?」と聞くと、ユンは「オランケ峠で、私が恋しがっていた女性です。私に彼女との約束を守らせてください」と言った。

チュンスは「今は独立軍と関わるのは避けたい。求礼の大虐殺の理由は、私が着兵長をして活動して回ったからだ。国を救おうとして家族を失った、今度は家族を守る」と行動を別にすると言った。

チュンスは「ソンボクに尋ねろ、独立軍について詳しいはず」と言い、仲間たちと太平洞に帰って行った。

途中で、野宿をした。チュンスが怪しい気配に起きると、オンニョニが焚き火をしていた。彼女は自分の状況を説明した。

「5年前私はイ・ユンを生かした、おじさんに殺されたがっていたから。彼とヒシンを殺したら静かにさります、だからでしゃばらないで」と言った。

チュンスは「ユンに感謝しろ、お前を殺さず生かしてやろうと言ったんだ。オンニョニ、お前が心配なんだ。きっとユンが勝つ、それに同胞で殺し合うなんて」と言った。

「私の親も同胞に殺されたの。信じてないのね、信じてくれる唯一の人だったのに。どうかお元気で」と彼女は言って出発した。

夜の草原を馬で駆けながら、オンニョニは、幼い頃、両親が同胞に縛られ、石をぶつけられ、処刑所で首をはねられたことを思い出し、、泣いた。


感 想

ユンとグァンイルの関係が、このドラマの見どころの1つですよね。イ・ヒョヌクさん、朝鮮人出身の日本の少佐、グァンイルをすごく上手に演じておられると思います。ユンに対する劣等感も感じます。

最後のオンニョニの過去が語られるシーンが切なかったです。夜、馬で駆ける映像も美しかったです。オンニョニの少女時代を演じていたのは、マスクガール5話のイェチュンでしたね。

第7話 あらすじ

ユンはヒシンと明井に向かった。彼女は数日前は総督府の者として明井を訪れたが、今回は独立軍として向かっていた。

ユンは「大岡警視が危険、彼に気をつけるように」と言った。

大岡は「明井では自分が法だ」というほど力を持っていた。

ユンとヒシンは、ソンボクのホテルに着き、温かく迎えられた。

ヒシンはユンに礼を言い、仲間のところに戻るように言ったが、ユンは「あなたを追う将校は執念深い。彼の奴婢だった。その後友達になり、一緒に入隊し戦友になった、今は何なのかわからない」と話した。「母は亡くなり、父は同胞に処刑された、濡れ衣をきせられて。でも受け入れるしかなかった。いつの間にか、私も親の敵と同じことをしてた、同胞を殺し、だから間島に来た」とユンは話した。

ヒシンは「一人で苦しみを抱え込まないで、分け合うのです。私たちのような者たちと」と慰めた。

オンニョニが外から彼らの話を聞いていた。ユンを狙ったが引き金を引けなかった。

彼女は大岡たち警察に捕まった。

拷問を受けたが「19師団の三浦少佐と話したい」と言い大岡が電話した。「捕らえた女が少佐殿の命令で独立資金の運搬係を殺しに明井に来たと言ってるが、本当ですか?」と。グァンイルはオンニョニと直接話した後、大岡に代わり「知らない者、命令を出した事実はない」と大岡が処理することに同意した。

大岡はオンニョニを”独立軍”として処刑することにした。

グァンイルは、また軍を率いて、明井へと向かった。


翌日

チュンスは、200人を超える日本軍が明井に向かっているとの情報を得た。彼らはユンを援護するために出発した。

ソンボクは部下から、独立軍との待ち合わせ先を受け取り、ユンに渡した。彼とヒシンがまさに出発しようとした時に、日本軍がホテルの前に来た。

ソンボクが日本軍の相手をして、追い返そうとして、拳銃を持って外に出た。

オンニョニは、”不逞鮮人”という札を首から吊り下げされ、処刑所に連れてこられた。

彼女が処刑されようとする時、ソンボクが撃った銃の音が響いた。大岡は警察をつれて軍隊のところに行き、オンニョニは牢屋に戻された。

ソンボクの前にグァンイルが現れた。彼女が奴婢だった時の若様、彼女は彼に殴られ縛られた。

軍隊たちがホテルに入り、ヒシンとユンを捜した、ユンが一人で応戦した。

拘置所に入れられたオンニョニは見張りの警官を挑発して彼を倒し、鍵を出し拘置所から出た。

ホテルの軍隊の前に、警察の一軍がきた。大岡はグァンイルに拳銃を向けて「すぐに撤退しろ」と命令し、警察と軍隊が睨み合った。

警察と軍隊の激しい撃ち合い。オンオンニョニはそこを突っきりホテルに入り、ユンの味方をして、日本軍と戦った。

日本軍はヒシンのいる2階に向かった、ヒシンが日本兵に捕まりそうになり、助けたユンが2階の窓から飛び出した、、捕まえられる寸前、チェンスが放った弓矢が日本兵を射った。仲間たちが間に合いユンを援護した。

警察、軍隊、ユンたちの三つ巴の激しい戦いが繰り広げられる中、ユンはヒシンと共に馬車で出発した。日本軍が追いかけた。

馬車が行き止まりにつき、そこから、ユンとヒシンは歩いた。

トンネルの向こうで独立軍が待っている。

ヒシンはユンに「生き抜くてください。私が生きてる間は。また会いましょう」と彼が言ったと同じ言葉を彼に返して、歩いて行ったが、振り返り「また会えた時は名前を教えて、2年先でも、20年先でもいい。生きて会いましょう」と言った。

ユンは彼女向かって走り、キスをした。「名前はイ・ユンです。会いにいきます、ヒシンさん」と言って去った。

ヒシンは、以前に彼と会ったことを思い出し激しく泣いた。そして、仲間が待っている方へ歩いた。

感 想

ユンとオンニョニがホテルの中で日本軍と戦うシーン、ホテルの外で、日本軍、警察、ユンの仲間たちの攻防のシーン、とても迫力がありました。オンニョニ役の女優さん、見事なアクションです!

トンネルでのユンとヒシンの会話、ユンがヒシンのそばに走っていき、キスをするシーン、ちょっと驚きでした、、素敵なシーンでした。

第8話 あらすじ

ヒシンは独立軍の車で移動しながら、以前もユンに助けられ、何日も彼と過ごしたのに、彼を思い出せなかったことを悔んでいた。

途中で別の車が待っていた、ヒシンを駅まで送る為に。彼女は、ここまで送ってくれた男性にお金が入ったトランクを渡し、ユンへの手紙を預けた。


ユンは、グァンイル率いる日本軍と対面した。

グァンイルとユンは、1対1で決闘、お互いの銃に手をかけた。ユンがグァンイルの右手の指2本を弾き飛ばした。

グァンイルはうずくまった。ユンは彼に銃口を向けたが、「殺せない、イ・グァンイルとして生きろ」と言った。

部下がユンを撃とうとしたが、グァンイルは「生捕にしろ」と命令した。

部下は彼の命令に背き、「朝鮮人2人(グァンイルとユン)を殺せ」と隊員に命令したが、その時、崖の上から、独立軍が日本軍を銃殺した。日本軍は倒れ、グァンイルは逃げた。

独立軍の1人がユンに近づき「あの女性は同志が送ります」と言った。

そこにヒシンを送った男性が車で戻ってきて、彼女からの手紙をユンに渡した。

手紙にはこれまでのお礼と決意がしたためられていた。

間島に来た時は、ここは希望の町だと思えたが、それは虚像だった。朝鮮人に希望などないと怖くてたまらなかった。そんな時出会った。あなたは、苦しんでいた私に、最も大事なことを教えてくれた。希望がないと諦めたらこの世は永遠に暗闇だと。だから焦らずに前へ進みます。朝鮮が独立する日まで黙々と戦い続けます。また会う日まで。あなたと過ごしたすべての瞬間を忘れません。

ユンは明井に戻った。


軍隊、警察、チェンスたちの激しい銃撃戦が続けられていた明井に、チャン・ギョリョンが率いる馬賊が来た。日本領事の山田が、混乱をおさめるために彼らを呼んだのだ。

彼らは屈強だった。ユンの仲間のチュンス、サングン、チョンレイ、グムスたちは重傷を負い捕えられた、ソンボクも。

ユンが戻って来て、捕まっていないオンニョニに、仲間を救うために夜まで待てと言った。

チャンは領事に、彼らの身柄処理を要求した。太平洞を掃討するために、村の場所を彼らから聞き出すため。領事は彼らの要求をのんだ。

チュンスはじめ太平洞の仲間たちが集められた。チャンの通訳が「我々が知りたいのは太平洞の場所、我々のを質問に答えぬ者は殺す」と言った。

2名が無惨に銃殺された。

ナムチュンが「教えます、私が太平洞まで道案内します」とチャンの前で土下座した。今夜、彼が道案内することになり、他の者は牢屋に入れられた。ナムチュンは「桃の木を生かすため、すももの木は殺す」とチュンスを見て言った。ユンは遠くからその様子を見ていた。


元締めがオンニョニの両親を殺した男の情報をくれた。「彼は、両親の死後、罪悪感に駆られ全ての官職を捨て故郷で集団生活をしていた。ところが日本軍に国を奪われ、以来、義兵長として活躍したが、日本軍に大敗。名前はわからんが、あだ名は”無敵の将軍”

オンニョニは、そこで目が覚めた。

ユンはオンニュニに、「二人で一緒に仲間たちを助ける作戦にする。馬賊が夜いなくなる。ナムチュンさんが裏切って、彼らを村に案内する、皆のために」と。

牢屋では、チュンスが仲間たちに「すももが桃の代わりに倒れるは、義兵だった頃の合言葉。日本軍に全員捕まって全滅の危機に直面した場合、1人の崇高な犠牲で残りを救う。ナムチュンが犠牲になってくれた」と言った。

チュンスたちは、夜、チャンと馬賊が出発して、ここが手薄になった時、脱走する計画。ユンたちもその時を狙って彼らを助ける計画。

チャンたちがウソに気づいて戻ってくるまでが勝負だ。

夜、ユンとオンニョニが牢屋に侵入して、見張りたちを倒し、鍵を開け仲間たちを助けた。

しかし建物は警察に包囲されていた。領事が「降参しろ、しなければ皆殺しだ」と言った。

その頃、ナムチュンがウソを教えているとバレた。彼は置き去りされ、チャンたちは明井に引き返した。


感 想

ユンは確かに強いですが、危機一髪でいつも助けられてもいますね、今回は独立軍でした。

チャン馬賊の部下たちにも、弓の名手、斧使い、鉄砲打ち、怪力がいて、彼らの方がユン側の仲間たちより少し強いのが面白かったです。

ユンとオンニョニが、「どちらの方が強い?どちらがボス?」と言い合う場面も面白かったです。

ところで、オンニョニの夢から察するに、彼女の両親を殺害した同胞は、”チェ・チュンス”ですね。

第9話 あらすじ

馬賊のチャンたちが一目散に明井に向かっていた。

ユンたちは武器もなく、このままでは全滅。

「抜け出す方法は1つ。私のホテルの裏にある荷車を運んでくる。マキシム機関銃というすごく高価な武器。敵を一掃できる」とソンボクが言った。

俊足で身軽で銃をよけられる、チョンレイが、取りに行く役目になった。

山田領事が、警官たちに一斉射撃を命令した時、チョンレイが、荷台と共に現れ、すごい威力の機関銃を発射した。警官たちは全滅し、山田領事も射殺された。

チャン馬賊がもどってきた時には、全員、村に向かっていた。

ユンはナムチュンを助けて、村に戻った。


グァンイルは、片山中将に呼ばれた。部隊を壊滅させ自分だけ生き残ったが、彼は大韓帝国の外務大臣の息子なので、処分を免れた。京城に戻り、謹慎するように命令された。

片山が部屋を出た後、グァンイルは ”間島地方 不逞朝鮮人掃討計画” という書類を見た。


馬賊チャン・ギョリョン一味が龍春に侵入した。日本の龍春領事館の長野警部と警官たちがやって来て「大群を率いて、龍春に来た理由を言え」と言ったが、チャンは、長野警部を殺害し、手下たちが、警官たちを撃ち殺した。

”龍春事件で日本人40名が死亡”と新聞でも大きく報じられた。

しかしこれは、片山中将が、馬賊チャン・ギョリョンを利用してわざと仕組んだ事件だった。


ヒシンの家に、グァンイルが戻って来た。彼女は彼のカバンをあけて、”間島地方 不逞鮮人掃討計画”という書類を見つけたが、知らないふりをした。

彼は「叔父が反乱軍に加担し、何者かが長春に独立資金を運び、逃げられた。僕は銃も撃てなくなった。こんな無能な男と結婚してくれますか」と言った。彼女は「一生愛し続けます」と。

グァンイルが眠った後、ヒシンは、書類を読んだ。


翌日、ヒシンは変装して、独立軍の同志と会った。

「伝えたい情報がある。第19師団の内部情報。数日以内で、間島で不逞鮮人の掃討計画が始まる。日本の正規軍が間島を攻撃する。馬賊のチャンが日本領事館を襲撃し、警部を含め40名が死亡、その件で、日本と中国が話し合いをした。日本が名分を得たので、中国は満州での日本の軍事活動を許可した。数万人を超える日本兵が朝鮮人を殺しにくる」と。

ヒシンたちは外に移動した。その時、街を歩くユンの姿を見た。彼は花を買った。ヒシンは隠れてユンの姿を追った。


グァンイルは奴婢から「ヒシンが独立軍に会い、盗んだ情報を伝えていた。独立資金を運ぶのを手伝ったようだ」と聞いた、、が、彼は「誰にもバラすな、もしバラしたら家族の命がない」と言った。彼は一瞬たりとも彼女を疑ったことはなかったのだ、、。

テジュが外で話を聞いていた、、。


ユンは子供からメモを渡され、紙に書かれた場所に行った。ヒシンと話していた独立軍の男性がいた。

「間島で不逞鮮人の掃討計画が始まる。間島の独立軍を倒すために、片山中将と馬賊のチャンが仕組んだ罠。大勢の朝鮮人が死ぬことになるでしょう」

「11年前の南韓大討伐作戦、あれと同じことが起こると?」とユンが聞くと、

「はい。思い描く世を作るために、私的な感情は捨てなくてはなりません」と彼は言った。

ユンは、花束をヒシンの家の玄関の前に置いて駅に向かった。

ヒシンは彼の姿を窓から見て、彼を追って駅に来たが、、、見つけられない、、ユンは自分を捜す彼女を見たが、何も言わずに列車に乗った。

ヒシンは家に戻り、玄関の隅に置かれた花を抱きしめて泣いた。


太平洞では、仲間たちが戦う準備をしていた。

グァンイルとヒシンの結婚式が行われた。

日本軍の大軍が間島に向かって出発した。

トジョクたちが、日本軍に立ち向かった。

ーー完ーー

最後まで見た感想

「エッ?ここで終わるの?、、」としばし呆然でした、、。

京城にヒシンに会いに行ったユンは、彼女と会えず、すれ違ってしまいました。

グァンイルは、ヒシンが自分を欺いていたことを知った上で彼女と結婚し、ヒシンも自分を欺きながら、彼と結婚しました、、。

三者ともとても切ないです、、。


見終わった後すぐは、シーズン2があるのだろうと思いました。

オンニョニの親の敵は、チェ・チュンスだし、ヒシンが独立軍との話をテジュ中尉が聞いていたし、そのあたりは回収されていない。

しかし、ドラマの流れからすると、間島地方 不逞朝鮮人掃討計画が始まり、いくら勇敢なユンたちでも、そこを生き抜くことはできるのだろうか?

もしシーズン2が制作されるとしたら、この続きを描くことは可能なのか?

ドラマの終わらせ方は、とても難しいですね。まとまりのない感想になりました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Drama
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