『グリーン・マザーズ・クラブ』1話~12話までのあらすじと感想【みんな秘密を抱えている】*ネタバレあり

子供の教育の為に奮闘する5人の母親たちの見栄、ウソ、秘密、権力争い、夫婦関係など、ちょっと苦手かなと避けてたけれど、見始めたら止まらなくなり、一気に12話まで見てしまいました。

登場人物の背景、あらすじなどを交えながら、感想を書いてみたいと思います。

*ネタバレあり


13話〜16話(最終回)までは以下でまとめています。

登場人物( )はキャスト

5人のマザーたちと家族

イ・ウンピョ(イ・ヨウォンキ):2人の息子の母で元大学講師、息子はドンソク(小1)とドンジュ(幼稚園)、警察官の夫、チェン・ジェウン

ピョン・チュニ(チュ・ジュヒョン):1男1女の母で元看護師。息子ヨンビン(小4)と娘ユビン(小1)、医師の夫、キム・ジュソク

ソ・ジナ(キム・ギュリ):1男の母で高名な画家。息子アンリ(小1)。製薬会社の社長の夫、ルイ。

パク・ユンジュ(チュ・ミンギョン):1女の母、主婦。娘ユスイン(小1)。ルイの製薬会社に勤める夫、イ・マンス(ユン・ギョンホ)

キム・ヨンミ(チャン・ヘジン):1女1男の母。社会活動をしている。娘セボム、息子チュルビン、再婚した映画監督の夫、オ・ゴンウ

始まり

イ・ウンピョが、2人の息子を連れて、教育熱心なコミュニティーに引っ越してきたところから始まる。小学1年から、有名な塾に通わせ、家庭で先取り学習をさせるのが当たり前の学校区、ここでの権力争いの渦中に入っていく。

母親たち、夫たちの性質、関係

イ・ウンピョ

子供の時から何よりも勉強が一番簡単だったと言う人で、パリの大学で、芸術系の博士号取得直前まで行ったが、恋人と別れソウルに戻り、こちらの大学で博士号を取得した。大学で美術を教えていたが、教授とトラブルで辞めざるを得なかった。

子供の教育に関心がなかったが、教育熱心な学区に越してきて、また、息子のドンソクが0.001%の頭脳を持つことを天才児と知ってから、息子の力を利用して、学校区での権力の座に着こうとする。

高校生の同級生のジナと再会するが、ウンピョにとっては二度と会いたくない人だった。パリに住んでいた時の恋人、ルイを奪われたから。ジナはペントハウスにルイと、息子のアンリと住んでいた。

ウンピョは、自分が欲しいもの全て持ち(美貌と絵の才能)ルイまで奪ったジナに、人知れず嫉妬と劣等感と持っていて、再会を喜ぶジナに、冷たい態度を取った。

夫は、チェン・ジェウン : 警察官

仕事熱心、妻と子供たちのことを一番に思っているたくましくも優しい夫。5人の夫の中で一押しです(笑)!ジアの死が本当に”自殺”なのか疑問を持っている。麻薬のルートも調べている。

夫を”ほぼ他人”と携帯に登録して、感情的に彼の言うことに言い返すウンピョだが、夫はいつでも彼女の味方である。

ピョン・チュニ

この学校区で、ボス的存在。子供たちの教育の為ならなんでもする母親。有名な進学塾に通わせ、家でも遅くまで子供たちの勉強を見ている。取り巻きのママたちも多い。

娘のユビンはトップの成績でバイオリンも上手。息子のヨンビンは成績が伸び悩み中。

しかし、一番、権力を持っていると思われたチュニ、実は家庭内は火の車。ステータスを得るために医師と結婚したが、夫は最低の人間だった。子供の教育費を捻出するため、チュニは、元看護師の知識と経験から怪しい仕事を引き受けているのだった。バレたら身を滅ぼす大きな秘密を抱えている。

夫、キム・ジュソク:麻酔医

医療ミスをして患者を死なせたことがあるが、その罪を看護師のチュニに被せた。チュニは、結婚することを条件にその罪を被った。

ギャンブル、酒、女で借金まみれで、家にお金を入れない。子供の教育に関心もなく、いつも妻を責めている。自分の実家には週に1回訪れるが、妻の父が入院していても見舞いにもいかない。裏金を作るために、製薬会社に勤めるイ・マンスに、薬の不正流用を打診したりする。

ソ・ジナ

美貌と絵の才能、イケメンの夫、天才児の可愛い息子、ペントハウスに住むマダム、、、みんなが羨む境遇のジナ。

彼女は、高校の時から、ウンピョが大好きだった。彼女の家に遊びに行って、お母さんと過ごすのも本当に嬉しかった。だから、再会した時には、心から喜んだが、ウンピョの冷たい態度に傷つく。

全てにおいて恵まれているように見えたジナだったが、家族の愛は受けずに育った。実の母は心の病を患い、自分もそうなるのではという恐怖を抱えてきた。その通り、彼女の精神は不安定で、亡くなってしまった。”自殺”と片付けられたが、疑いもまだ残されている。

夫 ルイ:製薬会社社長

ルイは、韓国の養護施設出身で、フランスで育ち、フランスが第一言語。容姿端麗で、全てを持った人のように見える。ウンピョと別れ、ジナと結婚した。精神的に安定しない妻のジナを持て余していたふしもある。妻が亡くなり、フランスに戻る予定だが、息子のアンリは一緒に行く気持ちがない。

パク・ユンジュ

ウンピョのまたイトコ。何かとウンピョと協力する。娘の教育に命を賭けていて、夫の給料の大きな部分が教育費に費やされる。教育ママたちのコミュニティーで自分の位置を確保しようとしている。倹約して、自身もスーパーでバイトをしているが、それを他のママ友には知られたくない。娘は、母親の期待通り、成績がよく、性格も素直である。

夫 イ・マンス: ルイの製薬会社社員

ユンジュは、ヨンスに言い寄られて結婚したと言っているが、マンスは、チュニが看護師をしていた頃の恋人だった。

看護師時代、チュニは今の夫から、薬の不正流用を指示された。明るみなった時、濡れ衣を被って服役したのがマンスだった。しかし、チュニは彼を捨て、医師と結婚した。

2人は、子供のスポーツ大会で偶然再会。マンスはチュニがまた危ない橋を渡っていること知り心配している。

妻ユンジュは、マンスとチュニの昔の関係を知っており、二人が車の中で親密に話しているのを見て、深く傷つく。夫がチュニに会っているのではないかと疑っている。

キム・ヨンミ

教育ママたちのグループとは一線を画し、行き過ぎた早期教育に反対の立場をとっている。社会活動や環境問題に興味があり、勉強会を開き、子供たちの将来のために、いい社会の実現を目指している。

再婚した夫と、元夫の間の娘と息子の4人で暮らしている。

夫 オ・ゴヌ:映画監督

二面性を持つ怖い人である。映画監督で、有名な俳優に慕われていると言っているが、本当なのか?

ジナが亡くなる前、彼女を訪ねて頻繁にペントハウスに通っていた。彼女との思い出の品を箱に入れてしまっているのを、妻のヨンミが見つけた。

妻が留守の時に、2人の子供を虐待している。子供たちは彼を恐れていた。

妻は元夫から、子供たちが再婚夫から暴力を受けていると聞かされ、子供たちの話から、隠れた夫の正体に恐怖を覚え始めた。


子供たち

子供たちは、親の見栄や権力争いのために利用され、病んできた。

ウンピョの息子、ドンソク(小1)

引越した当初、ドンソクは、教室の中でじっとしていられない”問題児”のレッテルを貼られた。しかし、彼の知能を検査したところ、0.001%の天才児であることが分かった。

最初、それを秘密にしていたウンピョだが、コミュニティーで自分の地位を上げるために、彼を利用し始めた。

超難関の塾に合格し、算数大会で優勝し、天才児特集のテレビでも優勝した。

知能は高くても、精神はまだ小1の子供のドンソク、母親のプレッシャーに耐えきれなくなり、無感情になり、失声症になってしまった。

ピョン・チュニの娘、ユビン(小1)とヨンビン(小4)

ユビン:今までは、学校でトップで、バイオリンもできるといつもみんなから注目されていたが、ドンソクとスイン(ユンジュの娘)が合格したトップの塾に落ち、算数大会でもいい成績に入らなかった。

トップから落ちたことが受け入れられず、家族や自分のことについてをウソを言うようになり、そのウソを本当だと信じるようになってしまった。

息子のヨンビン(小4)は、算数大会の点数が84点ぐらいで、有名な塾から追放された。彼は「お母さんごめんなさい、僕が勉強ができなくて」と泣いて謝った。


大好きなお母さんの期待に応えるために、自分を追い込んで、病んでしまう子供たち、まだ小学1年生なのに、本当に可哀想です。

子供たちが、壊れてしまうまで、彼らの悲鳴に気づかない母親たち。

なぜなら、母親たちが、その狭い競争の渦の中にどっぷりハマってしまって、自分たちの危うさにも気づいていないからなのではと思えてきます。


第12話(最新話)で明らかになったこと

ウンピョとチュニは、クリニックで偶然出会った。子供の心の病を治療するために通っているのだ。同じ悩みを持つ母親同士、素直に話ができた。ジナの死がわかった時には、お互いを責め、反目し合った二人だったが、新たな絆ができた感じだ。

チュニは、薬を欲しがっている’チンピラ’が、マンションの前で待っていたので、急遽、子供たちを連れてキャンプに行った。彼女は、ウンピョにキャンプに来ないかと誘った。

冬のキャンプ場で、雪合戦をして遊ぶ子供たちと2人の母親。久々に、子供たちの生き生きした笑顔が見られた。

ジナの死についてまだ罪悪感を持つウンピョは、チュニに、あの夜何があったか知りたいと言ったが、チュニは「知らない方がいい事実もある。1つ言えるのは、ジナの死はあなたのせいではない」と言った。チュニは、ジナが死んだ夜も、ジナから呼び出された。過去にも何度か眠れない彼女に呼び出され、何かの薬を注射していたようだ。

翌朝、2人が起きると子供たちはテントにいなかった。探し回っていると、よそのテントで、朝ご飯を食べさせてもらっていた。ドンジュが苦しみ出した、アレルギーのナッツを食べたのだ。

アナフィラキシーを起こして苦しがるドンジュ、ウンピョはエピペンを持ってくるのを忘れていた。救急車を呼び、急いでチュニの車で町にも戻ろうとしたが、事故で通行止め。Uターンしたチュニは、トランクから、例のバッグを出して、ドンジュにエピペンを注射し、一命を取り留めた。チュニは、元看護師だったことは内緒で、誰にも知られたくなかったとウンピョに説明した。

チュニと子供2人が家に戻ると、家の中はめちゃめちゃに荒らされていた。夫の借金取りが家まで押しかけたのだ。「金を用意しろ」とチェニに命令し、夫はまたどこかに出かけてしまった。


一方、キム・ヨンミは、夫のパソコンに入っていたジナのヌード写真を見つけた。問い詰めると、ゴヌは、ジナと不倫関係にあったと認めた。

「ジナはもうこの世にはいない。彼女はミューズで、ヨンミさんは生活のパートナー。何よりも世間体を気にする君が、有名映画監督の妻の座を捨て、バツ2を選ぶはずがない」と居直り、ヨンミは絶望の涙を流した。


感 想

当初は、子供たちへの異常な教育熱、上位何%のエリートに入ることにしのぎを削っている母親の話かと思いましたが、同時に、彼女たちの抱える問題、秘密、夫と関係などがクローズアップされてきました。

家庭内ので暴力、本当に怖いです。家の中で何が起こっているのか、当事者以外には誰もわかりません。

ヨンミの夫とジナの不倫、本当でしょうか?ジナが、オ・ゴヌに惹かれるとは思えないけれど。もし本当だとしたら、それは、ジナの耐え難い寂しさ故だったのでは、と推察します。

追い詰められるチュニ、、、看護師だったこと、注射できることを、特に、警察官のウンピョのご主人には、知られたくなかったと思うけれど、彼らの子供を助けたので、すぐにわかるでしょう。

チュニの夫、本当に最低、彼女も ”結婚して2人で破滅しましょう”と言っていたが、それも悲しすぎです。

12話、マンスの出番はなかった。彼がチュニに優しくしすぎるのは問題ありかもしれないけど、チュニさんには助けが必要ですよね。

秘密がバレて、何もかも失うことを彼女は恐れている。子供のことも心配でしょう。しかし、秘密がバレた時、初めて、彼女の心は平穏を得られるのでは?そしてどうなっても、子供たちはやはりお母さん一番大好きだと思う。

キャンプ場での子供たちの笑顔が救いでした。

来週はどんな進展があるのでしょうか?

Drama
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