物語終盤に、新たな登場人物、”レア”は何者なのでしょう? ”ジナ”と顔はそっくりだけど、髪型や洋服、雰囲気は正反対。それぞれの家族、ママたちはどんな結末を迎えるのでしょう。
*ネタバレあり
1話から12話までの概要と感想は以下にまとめています。
第13話 真実の2つの顔
ウンピョは、大学の学生たちが、亡くなったジナのヌード写真のことを話しているのを耳にし、写真の出所を追求。大学の関係者が受け取った写真だった。送り主を聞いたが、彼は答えず、転送したのは学生1人だけと主張。ウンピョは、2人に削除するようにきつく言いその場を収めたが、落ち着かない。
チェニに相談したが、彼女は「深入りしない方がいい」とウンピョに助言した。
写真を送ったのはオ・ゴヌ。彼は、大学の男から、ウンピョに写真が見つかり大変な剣幕で怒られたと聞き、彼女をネットで調べ、生前のジナと争っていた女性だと気づいた。ゴヌは、保身の為に、妻のヨンミを利用しようとする。
”ソ・ジナから一方的に好意を持たれ、ストーカー行為を受けていた。ヌードの写真もジナから送られてきたもの。一人で持っているのが怖くなり、友だちに相談するために送った” と話を作り、ヨンミに助けを求めた。
ルイにフランスから訪問者、”レア”という名前の女性。髪型や洋服の趣味は全く違うが、顔は亡くなったジナとそっくり。ルイとレアは、まるで恋人同志のようであるが、、、。
ウンピョは、理事から、美術学部の教授たちとのランチに誘われた。
そこで、有名な画家だったジナの父とジナの話題になり、理事が「このようなものが」とジナのヌード写真を教授たちに見せた。
ジナと同世代なのでは?と聞かれたウンピョは、同期で高校からの友人だったと話し、理事に写真の削除をお願いした。場が気まずくなった。
ウンピョは、ジナの夫のルイと会った。ジナのヌード写真がネットに出回っていることを話し、対処するように言ったが、ルイは「なぜ俺に話す。ことを大きくするな」と気を悪くした。
ヨンミは、ウンピョの家を訪問して、ゴヌとジナの会話のテープを聴かせ、ジナが ”新鋭の映画監督に一方的な好意を寄せる”証拠と言い張った。「ヌード写真もジナから一方的に送られた。ジナはストーカー」と話した。写真の出どころが、夫のゴヌだと自ら話しながら、この件は決して口外しないようにと口止めした。
ヨンミの話を納得できないウンピョだったが、ジナの名誉のために口外しないと約束した。
しかし、ユンピョは、ユンジュから、ジナのヌード写真を見せられ、既に、ほとんどのママたちにこの写真が拡散されていることを認識させられた。
チュニにイ・マンスから電話。彼女の夫から、薬の横流しを頼まれたが断ったと言い、「必ず誰か他の奴に頼むはず、危険だ」と警戒した。
チュニは夫に電話して「医師免除を剥奪されるわ」と怒鳴ったが、「お前のせいだ」と怒鳴り返された。
チュニは、弁護士に離婚相談をしていた。「ギャンブル狂の夫が離婚に応じるケースは少ない。金づるを離したないから。裁判まで行くと思います」と言われてしまう。
オ・ゴヌは、ジナの夫のルイに会った。新作映画で有名女優の出演の決まり、ゴヌはこの件が公になることを恐れていた。
”ジナと寝たと言いふらしたが、実際は寝ていない。ジナからあんな写真が送られてきたから、男の見栄で言いふらしてしまった。浅はかな行為だった、ストーカーされていた”と言い訳した。
ルイは「あなたの話を信じます。しかし警察沙汰にはしたくない。これ以上、妻の私生活をさらされたくない。早急に解決を」と冷たく言った。
ゴヌは怯えながら聞いていた。家に戻り、最大限の不機嫌で悪態をつき、家族を怯えさせた。
子供たちの”オーケストラ演奏会”が開催され、低学年の家族たちもサクラで召集された。
席に着いたユンピョに、母親たちのウワサ話が入ってきた。
”ジナが有名な映画監督のゴヌに自分のヌード写真を一方的に送りつけた、ストーカーだ”と。
情報元は妻のヨンミ、自分を被害者に仕立てあげ母親たちの同情をかっていることを知り、怒り心頭になったウンピョは、
「私には誰にも言うなと脅迫しておいて、なぜ言いふらすの。故人を冒涜しないで」と大声で詰め寄り、会場がざわついた。二人は外に出た。
会場では、演奏会が始まった。
チュニの長男のヨンビンが第一バイオリン、ソロを努める。
楽曲ヴィバルディー”四季”。
緊張の面持ちで演奏を見守るチュニ。
会場の外では、ウンピョとヨンミ。
「亡くなった友人の為に奔走するのは感動的だわ。1つだけ言ってなかったことがあるんです。相当悔しかったでしょ?恋人を奪われて。あれは、アンリのママが意図的に奪ったんだそうよ」
とヨンミは言い、ジナがゴヌに語った話の録音を聞いたと。
「長い間二人のことを見ていました。そして決行日を決めたんです。ウンピョが一番輝く瞬間を台なしにしてやりたかった。相手がどんな男かはどうでもよかった。ウンピョが手に入れたと思ったものが本当は違うと言うことを思い知らせたかった」とジナは語っていた。
「ウソよ、絶対違うわ」と悲鳴のような声でヨンピョは否定した。
会場では、ヨンビンが、緊張感とともに盛り上がるサビの旋律を奏でていた。
チュニの目から感動の涙が流れた。
感 想
ジアのヌード写真流失から、事態が大きく変わり始め、ますます、ジアの死の真相が分からなくなってきた気がします。
レアと言う女性は何者?ルイの恋人のように見えますが、彼が不倫をしていたということ?
ゴヌがルイに話した内容、”自分でジアと寝たと言い触らしたのは見栄で、実はストーカーされていた”って、あまり見えすいたウソだと思うけど、ルイは反論しなかった。ゴヌは見透かされている気がして怯えたのでしょう。そして、家に帰れば暴君、ヨンミさんと子供たちが気の毒です。
ジナの家政婦さんが、機織り機の下で封筒を見つけましたが、そこに決定的な写真が入っているのでしょうか?
ウンピョは、ジナが意図的ルイを奪い取ったと聞き「ウソよ」と叫んでいたけど、実は彼女自身もそう思っていたのでは?
ジナも、ウンピョに対して相当複雑な感情があったように思います。
ドラマの最初から、ウンピョのご主人やジナやドンソクに対してのきつい言い方や、人に対しての上から目線の喋り方が苦手で、正直、ウンピョに同情心が湧かなくて、、。
チュニの息子のヨンビン、バイオリン、堂々と素晴らしい演奏、感動でした!
チュニさんも感動の涙を流してました。良かった、誇らしかったでしょう。
第14話 黄色信号
演奏会が終わり、家に戻ったチュニは「いつの間にか立派になって、気づかなかったわ。ありがとう、ヨンビン」と息子を強く抱きしめた。
久しぶりに幸せな気持ちだったが、夫からまた「金を持って来い」と電話。チュニはお金の代わりに”離婚協議書”を持って行った。夫は「お前の仕事を警察にチクれば、子供に会えなくなる」と脅したが、「バラせばいい。脅されたって離婚の意思は変わらない。どのみち崖っぷりだから、怖いものはないわ」とチェニは叫び出ていった。
ウンピョは、ヨンミから ”ジナが意図的にルイを奪った”と聞かされショックで寝込んだ。
翌朝、夫が「ジナの家政婦さんから昨夜、封筒を預かり、サイドテーブルに置いた」と言ったが、ウンピョはゴミと一緒に捨ててしまった。偶然、家政婦さんに会い、写真を見たかと聞かれ、ジナがゴヌの訪問を拒絶していたことも聞かされた。ウンピョは急いでゴミ取集車を追いかけ、封筒を取り返した。
そこには衝撃的な写真が、、、ゴヌのヌード、裏面に”君と僕の強烈で美しい愛の物語を完成させよう”というメッセージ。
警察では、ジェウンたちが追っている麻薬組織の全貌がほぼ明らかになっていた。ただ1人”投薬係”(麻薬を希望する顧客に特別サービスで投与する人)だけが不明だった。
チュニは、実家の母に離婚の意思を伝えた。子供2人を連れて、一旦、実家に身を寄せるつもりで、昔の知り合いに仕事の当てを聞いていた。
帰り、車の中からマンス家族が楽しそうに食事をしているのを見かけ、食事が終わった頃、マンスに電話。彼は車まで来て「どうなった?」と聞いた。チュニは「なぜ心配するの?離婚するわ。私と駆け落ちしない?辛い時はいつでも言えと言ったでしょう、今、辛いの」と。困った顔のマンスに、チュニは「冗談よ。もう帰って」と笑い、彼は車から出た。
ドンジュを迎えに来たウンピョは、ジナにそっくりな女性を見かけ驚いたが、見失った。
レアとルイはレストランで食事中。
ルイは、彼の家を一人で見に行ったレアを責めたが、彼女は
「アンリにも会わせてくれない。離れていたこの20年のことも、奥さんの話もなぜしないの。本当に離婚したの?隠し事をされているみたい」と言った。ルイは
「君は僕を捨てた。置き手紙すら残さずに。ヨーロッパ中を捜した。君は僕に会う気すらなかった」と感情的になった。
レアは「ごめんなさい。あの頃は、私が消えた方があなたも幸せになれるし、みんなも楽になると思ったの。私が幸せな家庭を壊してしまうかもと怖かったわ」と謝った。
ウンピョは、ゴヌのヌード写真と裏面のメッセージを写真に撮り、ヨンミに ”あなたの話と違います。みんなに説明してください。そうしなければ写真をジナの家族に送ります”というメッセージと共に送った。
メールを見たヨンミは錯乱状態で、ゴヌに物を投げつけ「この浮気者、偽善者、ウソつき男!もう私たちは終わりよ」となじった。
翌朝、ヨンミは、ウンピョの家に来て謝った後、
「水に流せませんか。映画を作るのに8年も掛かり、ストレスでおかしな真似を。芸術家で繊細で変わり者なんです。あなたの友情もわかりますが」と言った。
ウンピョは「友情ではありません。見過ごすことができないだけ、故人の汚名をそそぎたいんです」と言った。
ゴヌは妻から ”覚悟して。最悪の事態よ”とメールを受け取り、気もそぞろでバスに乗っていた。
ウンピョは、チュニと待ち合わせ場所に向かっていた。二人はお互いに話したいことがあり、食事の約束をしたのだ。
ゴヌはバスの中からウンピョを見かけた。バスを降り、彼女の後を付け、脇道に入った彼女を襲い、口を押さえて暗闇に連れ込んだ。
「静かにしないと殺すぞ。なぜみんなして僕を煙たがる」と凄んだ。
チュニの姿が見えたウンピョは、犯人の手を思いっきり噛み、手を緩めたすきに走った。ゴヌはメガネを落として逃げた。
ウンピョは、チュニに連れられ警察に。夫のジェウンがすぐに駆けつけた。
夜中に起き出したレアは、パソコンを開いた。
ルイの名前を”韓国語” 表示し、検索した。その下に ”ジナ”の写真と記事を見つけた。フランス語翻訳で読み、自分と同じ顔のジナがルイの妻だったこと、”自宅にて転落死” したことに、驚愕すした。いつの間にか起きたルイが後ろに立っていた。
翌日、ウンピョは薬局でゴヌを見かけ、帰る途中で彼に声をかけられた。
「ジナさんと僕は愛し合ってました。写真は僕らの遊びです。よく知りもせず騒ぐんですか?なぜ僕を煙たがる」と迫り、踵を返した。
「なぜみんなして僕を煙たがる」昨夜の犯人の声が蘇った。ウンピョは事件現場に引き返し、彼のメガネを見つけ、ジェウンに犯人を見つけたと連絡した。
ジェウンは、早速、ゴヌを警察に連行した。
取調べに対して、誤魔化しきれないとわかると「私が誰か知ってますか?映画監督です。国を代表する芸術家に対して無礼でしょう」とゴヌは開き直った。
ウンピョは別室で、彼のヌード写真とジナのヌード写真を提出し、彼がジナをストーカー扱いしたことを話した。
警察で詳しく検証すると、ジナのヌード写真は、ゴヌが巧妙に合成したフェイクだった。
ウンピョは、夫から、ジナのヌード写真は合成で、ゴヌがストーカーだったと知らされた。
警察から、夫が ”脅迫及び暴行、サイバー倫理違反で取調べ中” と知らされたヨンミは面会に行き、どうしてこんなことをしたのか聞いたが、ゴヌは、ヨンミを侮辱する言葉を吐いた。
「うんざりだ。僕を愛してないだろう。”有名監督の妻”に憧れて結婚しただけ。毎日 ”あなたは天才だから大丈夫”と言われ息が詰まりそうだった。全部僕が悪いと?君がもう少し美人なら、こうはならなかった」と。
怒ったヨンミは「ふざけたことを言うんじゃない!」と鉄格子を叩き、帰って行った。
ヨンミはもう1つUSBを持っていた。それをウンピョに渡した。
ウンピョは、チュニに何度も電話するが繋がらない、メールにも返信がなかったが、見覚えのない番号から着信、チュニだった。
チュニは「子供と家を出た。離婚するつもりなの。こっそり家を出て携帯も切ってた。あの晩、話そうと思ってたけど、事件のせいで言いそびれた。事前に伝えるはずが突然の別れになったわね」と。
ウンピョは「悩んでるとも知らず頼ってばかりで」と謝った。
「そんなことない。今までありがとう。ウンピョ、元気でね。絶対幸せになろう」とチュニは涙声で言った。ウンピョも涙を抑えられなかった。
感 想
レアは、ルイの昔の恋人だった。突然、ルイを捨てて消えてしまった恋人、、。
レアを忘れることができないルイの目の前に、そっくりなジナが現れた、だから彼は、ジナを選んだ、と言うことなのでしょうか。ジナを愛していたのではなく、ただ、レアに似てたから。
もしそうならジナにとっては、虚しい結婚生活だったでしょう、彼女が精神的に不安定だったのも頷けます。
しかし、ルイとレアは20年、音信不通だったの?20年後に急に現れて、すぐに昔のように恋人同士になれるの? その辺りがわかりませんが。来週、はっきりするでしょうか。
ストーカーはゴヌでした。ジナのヌード写真を合成で作り、自らばら撒く、、相当気持ち悪いし、怖いです。絶対に関わりたくない種類の人間ですね。
ヨンミさん、ゴヌがジナに執着しているたことも、子供を虐待しているも知っていたのに、、。
USBをウンピョに渡していましたが、まだ、醜いことが出てくるのでしょうか?
チュニさんは、離婚を決め、子供と一緒に家を出ました。ともあれ、あの最悪な夫から離れられてよかったです。
警察の麻薬組織の全貌がほぼ明らかになった今、チュニさんが捕まるのは時間の問題だと思いますが、彼女の罪が軽くなることを願います。
チュニさんも、ヨンミさんも、もう無理だとはだいぶ前から分かっていたと思うけれど、日々の生活、何よりも子供たちの生活があるから、もう少し我慢すれば、いい方向に向かうと思ったのかもしれない。そして、気がつくと、崖っぷちまで来てしまっていたのかもしれません。
あと2話ですが、ジナの死の真相も明らかにされるでしょう。ジナは、本当にウンピョからルイを奪うことが目的だったのか?
子供を愛する母たちに幸せな未来が見える結末になりますように。
第15話 人間の選択
ウンピョは、ヨンミから受け取ったUBSを夫に渡し、それが証拠となりゴヌは緊急逮捕され、犯行を認めた。被害者はジナだけではなかったようだ。ヨンミは、子供たちと一緒にこの町から引っ越した。
ウンピョは、子供たちを実家に預けた。環境が変われば、ジンソクが話すかもしれない、と。
チュニから、家に入り、洋服とヨンビンのバイオリン、ユビンの恐竜の人形を持ってきてほしいと頼まれた。
ウンピョはチュニに、離婚に至った理由を聞いた。彼女は、医療ミスの罪を自分に押し付けた夫に復讐するための結婚だったが、最初から間違っていた、と言った。
チュニが、行きつけのパン屋さんを懐かしがったので、ウンピョは車を止めた。そこにユンジュが来て、チュニがウンピョの車に乗っていることに気分を害した。
3人は居酒屋に入り、チュニは「ユビンの虚言癖が治らず治療を受けている。クリニックでウンピョに会い、同じ悩みを持つ親同士で支え合っていた」と事情を話した。
ユンジュは理解して、3人で飲んだ。
チュニは、薬の売買仲間のチンピラに会ってしまい、その時、夫が男に薬を持ってきた。袋が破れて薬が散らばり、男は逃げ、夫とチュニは慌てて薬を拾った。ウンピョとユンジュはその様子を見ていた。
ユンジュは、夫のマンスに「一瞬たりともスインの父親だということを忘れないで。チュニ夫妻とは二度と関わらないように」と強く警告した。
ウンピョは、ユンジュから「チュニは薬を売っている、ジナが亡くなった時も様子がおかしかった」と言われ眠れなかった。
彼女は、チュニの実家に、昨日渡せなかった荷物を持って行ったが、昨日のことは何も聞かなかった。
グループチャットに、イ教授が、評論家生活30周年の記念本を出すことで、”タダ働きさせられる”と口々にメールが上がってきていた。イ教授から突然ウンピョに電話があり、明日、昼休みに研究室に来るようにと言われた。
レアはレストランで、ルイとアンリを待っていた。ルイの妻が自殺したことを知った夜のことを思い出していた。
ルイは、ジナに初めて会った時、10年間捜し続けたレアが現れたのかと衝撃を受けた。レアの代わりにジナと結婚したが、決して代わりにはなれず、ジナは精神的に追い詰められて行った。「君の代わりに彼女を選んだ代償を払ったんだ。亡くなったことを言わなかったのは、怖かったから、また君を失うかと」とルイは言った。レアは「奥さんは私のこと知っていた?彼女が亡くなったのは私のせい?」と聞き、ルイは頷いた。
ルイは、アンリを連れて店に来た。「友達を紹介するけれど、お母さんにちょっと似てるからびっくりしないように」と言っていたが、アンリはレアを見るなり「帰りたい、おばあちゃんの家に帰りたい」と泣き叫んだ。
ホテルに連れて帰り、疲れて寝込んだアンリ。レアが顔を触ると高熱が、、。
ジェウンは、捜査で朝帰り。「総勢20名の大逮捕。あと下っ端を数人捕まえれば終わり」と上機嫌でウンピョに話した。
彼がシャワーを浴びているときに、メールが入った。”投薬係はチャン・チュニだ”と。
ウンピョは、チュニに電話し「警察が気づいたようです」と言い、ジェウンヘのそのメールを削除した。
そこに、ユンジュからジェウンに話したいことがあると電話。彼女は、警察で、チュニのこれまでの怪しい行動を話し、2人の写真を見せられた。ホテルで会った二人だった。
ウンピョは、チュニにまた電話して「すぐに逮捕状が出ると思う、自首しませんか?」と言ったが、チュニは「ダメ、前科があるから捕まれば実刑になる。子供たち2人が露頭に迷ってしまう」とパニックになり「実の姉が住んでいるカナダに子供たちを預けてくる。戻ったら必ず罪を償うわ。その時まで手を貸して」と言った。
しかし、チュニはカードを止められ、一銭もお金がなかった。
マンスに電話をしてお金を貸してくれと頼んだ。悩みに悩んだマンス、チュニの家の前に来た。「銀行で借りられず、消費者金融に行ったが、スインと妻の顔が浮かんで、できなかった。助けたいのに、本当にすまない」と泣いて謝った。チュニは、そんなマンスに「こちらこそごめんなさい」と泣いた。
ウンピョは、イ教授に会いに行った。
評論家30年の記念本を出すことなったと話し、ウンピョに「資料を整理してくれる適任者を知らないか?」と聞いた。「私でよければお手伝いしても」と彼女は言った。言わざるを得ない状況。「この前のように労働力の搾取だとかパワハラだとは言われては」と教授は牽制し、「人生の先輩である私が寛大な心で許すので、明日の教授会に来て、挨拶も兼ねて謝りなさい」と言った。
電話が入り、気が気ではないウンピョ。
急いでチュニの家に行った。「子供のことを考えると、どうしたらいいのか分からない」と彼女は絶望していた。ウンピョは、封筒に入れた500万ウォンの現金を渡し「本当は、自首するように言いたい。でも私でも子供のたちを一番に考えたはず、子供たちを安全な場所に預けるのが最優先だから」と。涙を流して感謝するチュニ。
子供たちは、カナダに行けると単純に喜んでいたが。
ウンピョは3人を乗せて空港に行った。戻ったとき、夫から「お隣さんに変わったことはなかったか?」と聞かれたが、しらばっくれた。
夜遅く、ウンピョは空港にいるチュニに電話し、夫がそれを聞いていた。
「どうしてこんなことを?刑事の妻だろ。逃亡の手助けは犯罪だぞ」と夫は詰め寄った。
「ごめんなさい。でも母親としてチュニさんの気持ちがわかる。捕まる姿を子供たちには見せられない。子供たちを預けたら必ず自首すると約束したわ。それまで少し待ってくれない」とウンピョは言ったが、夫は「目を覚ませ」と、彼女の携帯を取り上げ、部下に位置追跡と、空港での出国停止手続きを指示した。
ウンピョは、チュニに電話するが通じない。彼女は車で空港に行き、チュニと2人の子供を見つけ、出国する時に捕まるからと、自分の車に誘導して逃げようとした。
その時、夫と2人の部下が、チュニ親子とウンピョを見つけた。チュニを逮捕しようとする夫の前に、ウンピョが立ちはだかった、、、。
感 想
ゴヌの逮捕劇は、ドラマの初めであっさり決着がつきました。ヨンミさんは子供2人と引っ越していきました。新しい人生に幸多かれと祈ります。
ルイがジナと結婚した理由がはっきり彼の言葉から語られました。レアに”瓜二つ”だったからジナと結婚しただけで、彼女を愛していたわけではなかった。
「君の代わりに彼女を選んだ代償を払ったんだ」とルイは言ったけど、それはジナが”自殺”をしたという意味?代償を払わされたのは、ジナだったのでは、と思えるのですが。
アンリ、体調大丈夫でしょうか?ルイは、レアと一緒になるの?
15話は、チュニとウンピョが中心でした。
ドラマの感想を書くのは基本、ドラマが面白く好きだからですが、正直、これほど感情移入しずらい主人公(ウンピョさん)珍しいです。
夫への重要なメール””投薬係はチャン・チュニだ”を削除したのには、本当に驚きました。
お世話になったチュニさんを助けたいと思う気持ちは悪いことではないけれど、限界がある。他の人の人生とその家族を背負うことはできない。まして犯罪者なら、いくら母親の気持ちがわかるからと言っても、逃亡を助けることは犯罪であり、夫の仕事の真っ向から邪魔する行為で、自分の大切な家族を危険に晒す行為でもある、、、それが分からず、頑なに夫の邪魔するウンピョさん、、うーん、理解不能です。
反対の行動を取ったのが、マンスさんでしたね。チュニからお金の無心をされ、なんとか助けたいと本当に思ったけれど、家族を守るためにできなかったと心から泣いて謝りました。最優先すべきことを彼はわかっていた。
ユンジュの行動も正しかったと思います。スインを守るために、チュニ夫妻とは決して関わるな、とマンスに釘を刺し、警察に言って、自ら知っていることを話しました。
チュニさんが、薬を売ったのは犯罪で、こういう状況になったのは、チュニさんと夫のせいだけど、何故かチュニさんにはあまり腹が立たない。
でも、もう捕まるしかないです。子供たちはかわいそうだけど、カナダに行ったとしても居場所はない。チュニさんは罪を償って、早く出てきて子供たちとまた一緒に暮らす、、結局それが一番の近道になるはずだと思います。
あと1話ですが、どう決着するのでしょう?
第16話(最終回)あなたが差し伸べてくれた温かな手
ジェウンは「チャン・チュニさん、ご同行を」と言った。チュニは、子供たちと少しだけ話をと頼み「ママはあのおじさんと他所へ行かなくてはならないの。ママは必ず戻ってくる。誰よりも2人を愛している、それだけは忘れないで」と言い、3人は涙、涙で別れた。
ウンピョは、チュニの2人の子供を自分の家に連れて帰った。
チュニは、ジュウンから取調べを受けた。3年前から幅広く投薬を行っていた。今まで投薬事故は?と聞かれ、一度もない、とチュニは答えた。
「ソ・ジナは副作用で死んだのではないか?」の問いには「絶対に違う。目覚めるのを確認し、追加投与も断り帰った」と言い「もっと怪しい人がいる、それは彼女の夫のルイ」と以下のことを話した。
「あの晩、彼はアンリの部屋にはいなかった、書斎で誰かと電話しているのを見た。しかし、警察には息子に添い寝してたと話したと聞いた。ジナの死の1ヶ月ぐらい後、彼に呼び出され”薬を頼まれたことは”と聞かれ動揺して逃げ帰った。警察に通報されると恐れていたが、彼は通報しなかった。不自然だと思いませんか?」と。
次に看護師時代の”過失致死の前科”について聞かれ「あれはえん罪。医師のミスを押し付けられた。医師は私の夫」と言うと「もう少し真実味のあるウソを」と信じてはもらえなかった。
ユンジュは、マンスからチュニを通報したことを責められ「出てって。妻や子供より、昔の恋人を気遣う男とは暮らせない」と怒り、マンスは出て行った。
ジュウンは朝方、着替えに家に帰ったが、ウンピョに腹を立てていた。「お前、何をしたか分かってるか?本当なら逮捕されてる。彼女がソ・ジナさんに麻酔を打ってたことは?死んだのは彼女のせいかも」と言われ、ウンピョは「違うわ」と即否定。夫が何も言っても説明しても、否定する。「お前はバカか、あの女はお前の何なんだ」とジュウンは苛立ち、すぐに仕事に戻った。
チュニの夫がウンピョの家のベルを鳴らし、子供たちを引き取ると騒ぎ、声を聞いた2人の子供が起きてきた。子供たちは、彼と一緒に向かいの家に戻った。
ウンピョは、チュニがジナに麻酔を打っていたかどうかを確かめるために、面接に行った。
夫の話が本当だったこと知りショックを受け、あの夜、ルイが起きていたことを聞き、彼女はルイに連絡したが出ない。
その頃、ルイは警察に呼ばれていた。チュニの投薬を通報しなかったのは、子供のため、と彼は言った。
ウンピョは、ルイの秘書に連絡して、滞在先のホテルに行った。そこで、ジナとそっくりのレアを見かけ話しかけた。「ジナを知らない」という彼女、スーツケースの名札に ”レア・ブニュエル” とあるのをウンピョは見た。ルイと同じ”ブニュエル”。
ウンピョは本屋に行き、ルイの著書 ”永遠の異邦人 養子” を読んだ。レアも”ブルニュア家”に引き取られた中国からの養子で、ルイの姉だった。思春期に入り、愛情に飢える実子を不憫に思った養父母の中で、”レアとルイは互いだけが頼りだった” と書かれていた。
ウンピョは、ルイから呼び出された。
ウンピョは「これがジナと結婚した理由?」と本を出し、「ジナも知っていたから、死にたがっていたの?自殺じゃない。殺したの?彼女と生きるために」と怖い顔でルイに言った。「僕も長年苦しんできた。僕の幸せを願ってはくれないか?」と縋るルイを振り切ってその場を去った。
ウンピョは、再度、チュニに面会に行き、あの夜のことを教えてほしいと言った。以下、チュニの話。
「ジナには、事あるごとに呼び出された。何度もやめたいと言ったが、強引だった。あの晩に限って、彼女は大泣きした。押し殺していた悲しみが溢れたんだと今になってわかる。
〔ジナの告白〕
パイナップル、、、ウンピョのお母さんがウンピョにだけ食べさせた。おばさんはひざ枕をしてくれた。頭も撫でてくれた。でも陰では私を他人扱いした。すごく優しかったのに、お母さんができたみたいで嬉しかった、でもその優しさは全て偽物だった。それを思い出すだけで、心が胸がズキズキと痛むの。20年ぶりに会ったおばさんは、私を覚えてもなかった。なのに、ウンピョは自分が持つものの大切さを知らない。私を傷つけておいて ”精神的に問題がある”とか、ヘビのようだと責めた。私はそんなにおかしい?私はそんなに異常でどこか壊れてるの?
私は、号泣してすがるジナを振り払って帰った、それでずっと、私のせいで彼女が死んだのかもと悶々としてたの、すごく怖くて苦しかったわ」とチュニは言った。
ウンピョは、母の家に行った。母はお裾分けでもらったと、パイナップルを出した。
ウンピョは、泣いた、、「あまりにも自分が情けなくて、、」と母の胸で泣いた。
アンリは盲腸の手術を受けて入院していた。ルイとレアが付き添っていた。
夜中、カーテンが風で揺れた、目覚めたアンリが、ベッド脇で寝ているルイの袖を引っ張り起こした。
「パパ、あの時と、同じ時間でしょ」とアンリは震えながらいい、ルイの耳元で何かささやいた。
驚き、後退りするルイを見て、ベッドから起きたアンリ。ルイにすがり「パパはダメだよ。パパは死なないで。本当は黙ってるつもりだったのに、ごめんなさい」と泣いた。ルイも息子を抱きしめて泣いた。
ウンピョはルイに呼び出された。ルイは、あの夜に起きたことを話した。
去年の夏、両親が事故でなくなり、レアと再会した。20年ぶりに。すぐに互いの思いに気づいた。本を出すことを口実に彼女に連絡を取り、毎日のようにメールで彼女を口説き説得した。そして待ちわびた返事が来た、”私の元に戻って”と。
そうしたら、ジナが障壁に、、。
パソコンを見たジナは全てを悟った。
「やっと謎が解けたわ。ずっと抜け殻と暮らしてるような気分だった。私が変なのかと薬を飲み精神科にも通った、、私が正しかった、、」
息が苦しくなった彼女は窓を開け吸った、、、そして、窓枠に腰掛け飛び降りそうにした、、。
その手を握り引き戻そうとしたが、彼女は「ずっと前からこうなることを知っていたような気がする。母のように死ぬかと不安だった。今は、母のように生きることが怖い。だから望むようにさせて。でなきゃ、あなたが望む通りに、、、」と言って、、ルイは手を離した。
ウンピョは「なぜ、今頃になって話す気になったの?」と聞いた。「息子を苦しめたまま幸せになれない、罰を受けるよ」とルイは答えた。
ルイは、警察に行った。
ウンピョとユンジュは、チュニの父親の葬儀に参列した。
そこでユンジュはマンスを見かけ、二人は目があった。
チュニは、刑務所から葬儀に来た、、、声を押し殺して泣いた。
外にいるユンジュに、マンスが話しかけてきた。
「元気だったか?お前に伝えていないことがある。お前と結婚して後悔したことはない。いつも感謝してた。俺にとって一番大切なのはお前とスインだという事実は変わらない」と言って去った。ユンジュは黙って聞き涙ぐんだ。
ウンピョは、警察の車で帰ろうとするチュニの手を取り「大丈夫、きっとうまくいく。面会に行きます」と言った。
ウンピョとジェウンは、ウンピョの母の家に来た。
母がニコニコしていた。子供たちが遊んでいた。ドンソクが、元気いっぱいに、大きな声を出してゲームをしていた。
ーー1年後ーー
ウンピョは幼児のための絵画教室を開いているようだ。
マンスは家に戻り、また3人で暮らしている様子。
ブロッコリーさん(ヨンミ)は、手作りジャムを販売し、お店は繁盛している様子。
ママ友たちのお茶会もあるようだ。
ウンピョの絵画教室を訪ねてきたのは、チュニ。この町には住んでいない。二人は再会を喜び合った。
感 想
良い最終回でした。
レアとルイの関係が明らかになることで、ジナの死の真相が明らかになりました。
ジナが可哀想で仕方ありません。
チュニが、あの夜何があったのかをウンピョに語り、ジナが悲しみを吐き出すシーンに胸を突かれました。
”パイナップル” のエピソード、最初の頃にありましたね。
お母さんの温もり、愛、ジナが一番ほしかったものでしょう。
ジナの話を聞くのは、ウンピョにはとてもつらいことだったと思うけど、”知らなくてはならない”ことだったように思います。
ジナは、ルイとの結婚生活を ”抜け殻と暮らす日々” と感じていたけれど、それを自分がおかしいのでは、といつも不安で自分を責める日々だった。でも「自分が正しかった、レアの代わりだったのだから」と分かったところで、彼女の苦しみは消えるどころから深まるばかりですよね。
彼女のような人が生きていくのはあまりにもつらすぎたように思えます。
息子のアンリ、あの夜の光景を見てしまったことを誰にも話せず、小さな胸をずっと痛めていた、、、子供って、ある意味すごくわかって、我慢しています。
チュニさんは逮捕され、知っていることを全て話し、警察に協力したのだと思います。
投監中に父親が亡くなるって、本当にきついと思う。お葬式の場面で、号泣せず、声を押し殺して泣くのが、よりリアルに思えました。
1年後にウンピョに会いに来てたということは、もう出てきたということですよね。
実刑を受けたとしても、期間は短く、執行猶予付きで出てきたかなと思います。子供たちと一緒に別の街で暮らしているのでしょう。ご主人とどうなったかは分かりませんが、チュニさんなら大丈夫でしょう。
ブロッコローさんも、ジャムを販売して元気にしていました。たくましいです。
ドンソクも声が出るようになり、子供らしくはしゃいでいました。本当に良かったですね!
このドラマ、子供の教育、お受験のドラマなのかと思っていましたが、母親たちの友情と成長の物語だった気がします。
”ウンピョは自分が持つものの大切さを知らない” この言葉、刺さりました。
良いドラマをありがとうございました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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