2023年5月4日から配信のNetflix 韓国ドラマ『ヒーローではないけれど』。代々続く、それぞれに異なる超能力をもって生まれた一家。しかし現代社会の病気で、その能力を失ってしまった。そんな彼らの前に現れたひとりの女性、果たして彼女は、一家の救世主なのか、それとも?
各話の簡単なあらすじと感想を紹介していきます。
*ネタバレあり
基本情報
配信:Netflix
放送局:JTBC
配信日:2024年5月4日から配信、全12話
ジャンル:ヒューマンドラマ、
演出:チョ・ヒョンタク
脚本:チュ・ファミ
登場人物 ( )はキャスト
〔主要人物〕
ポク・ギジュ(チャン・ギヨン):ポク家の長男、幸せだった時間にだけタイムスリップできる能力、しかし、能力を失くし、うつ病。
〔出演作〕:「マイ・ディア・ミスター 私のおじさん」「恋愛ワードを入力してください」
ト・ダヘ(チャン・ウヒ):突然、ポク家に関わりを持つ女。
〔ポク一家〕
ポク・マヌム(コ・ドゥシム):ギジュの母、予知夢を見ることができる、しかし不眠症で夢をみることができない。
〔出演作〕:「マイ・ディア・ミスター 私のおじさん」「私たちのブルース」他多数
ポク・ドンヒ(スヒョン):ギジュの姉、空を飛ぶ能力、しかし肥満でとべない。
ポク・イナ(パク・ソイ):ギジュの娘、13歳、スマフォ中毒、強度の近視めがねをかけている。メガネを外さない、なぜなら、人の目を見るとその人の心の声が聞こえるから。家族は彼女の超能力を知らない。
〔出演作〕:「生まれ変わってもよろしく」
オム・スング(オ・マンソク):キジュの父。天涯孤独で、ポク家のマヌムと結婚。超能力はない。
〔出演作〕:「涙の女王」「グリーン・マザーズ・クラブ」他多数
〔ト・ダヘの家族〕
ペク・イロン(キム・クムスン):ダヘの母だが、実母ではない。天涯孤独のダヘを引き取り家族になったが、、。サウナを営み、客の垢すりをしている。
グレース:ダヘの妹、と言っても実の妹ではない。同じくペク・イロンに面倒をみてもらっているが、、。
イ・ヒョンテ:ダヘの叔父、といっても実の叔父ではない。ペク・イロンが率いる仲間の一人。
第1話 あらすじ
ある日、ト・ダヘは、海で溺れているポク・ギジュを助けた。
ポク・マヌム(ギジュの母)はエステに行き、新人のト・ダヘの施術を受けた。不眠に悩まされていたマヌムだが、ダヘの施術中に眠ることができ、すっかりダヘが気に入った。数日前、息子のギジュを救った女性だとわかり、次回からダヘを自宅に呼んで、施術を受けることにした。
ダヘはポク家を訪問、すごい豪邸である。マヌムが部屋に案内した。
ポク・ギジュは、スエットの上下姿で、酒瓶だらけの暗い部屋で、昼間から酒を飲んでいた。
ダへはマヌムにお茶を入れ、こっそり睡眠薬をいれた。
ダへは「家族はいない。2度結婚したが、1度目は夫の浮気、2回目は酒乱の夫の暴力で離婚した」と身の上話をした。
マヌムは、「息子のキジュも事故で妻と死別し、ずいぶん前なのに今も忘れられずにいる」と話した。彼女は、身寄りのないダへが気に入った。
マヌムは眠ってしまった。目覚めた時、「ト・ダヘがわが家の指輪をはめてる夢をみた。私たちが失った能力を取り戻してくれる救世主だわ。土曜日に招待しよう」と興奮して夫に話した。
ダへは”宮殿サウナ”に帰った。そこが家のようだ。ラーメンを作るのに、ガスのつまみを手で触れることができず、先にとってのついた長い棒を使用したが、火をつけられず、乾麺を食べた。(このガスの火の付け方、そうとう危険です😱。)
ポク家は、『ポクズ・ジム』を経営している。オーナーはギジュだが、やる気なし。
「求人を見た」とひとりの女性が入ってきた。ギジュは履歴書も見ないで即採用したが、姉のドンヒがストップをかけ、詳しく履歴書をチェックした。
ドンヒの恋人チョ・ジハンは、ドンヒから資金援助を受けて、 美容外科医院を開業した。そこには、昔のドンヒのスーパーモデル時代の等身大の写真が置かれていた。今の肥満体のドンヒは別人のようである。
土曜日、ポク家の庭に豪華な食事が用意されていた。マヌムは、ダへとギジュのお見合いの席を用意したのだ、その日は”イナの誕生日”だったのに。
ダへが来た。
ギジュは娘の誕生日に、他人を招待した母に腹を立てていた。「俺には娘がいる。今日は娘の誕生日、難しい年頃の13歳だ」とダへに言った。
祖父のオム・スングがイナを呼びに部屋に行くと、イナは「わかめスープは?おじいちゃん特製のがいい」と言った。
祖父はキッチンに降りて、ガスの火をつけわかめスープを温め、ケーキにろうそくをつけた。
ダへが水を入れにキッチンに来た。
マヌムが、ギジュを、「結婚に反対したのに先に子供を作った」と大声で責めた。その時、イナが降りて来た。彼女は真っ直ぐケーキにむかって歩き、何も言わずろうそくの火を消して部屋に戻った。
雨が降り始め、庭の料理は台無しになった。ギジュは雨の中、家を出て行った。
マヌムが心労で倒れ、夫のスングが病院に連れて行った。
ダヘは、スングから「スープの火を止めてください」と言われていたが、怖くて近寄れない。ぐずぐずしてると、イナが来てガスの火を止めてくれてた。イナは、先日ダへが祖母のお茶に何か入れたのを見ていた。
ダヘはイナの食事を用意した。彼女が、「毒味するわ」と食べ始めると、イナも食べた。
イナが、「逃げて、この家に関わらず。教えてあげます」と言って、ポク家の秘密を打ち明けた。「超能力一家だが、現代病で能力を失ってしまった。祖母は予知夢を見れたが不眠症、叔母は空を飛べたが太って飛べなくなり、父は目を閉じれば幸せだった過去に戻れたが、今はうつ病、私には超能力はない」と。
ギジュが、イナへ誕生日のプレゼントを買って戻ってきた。
彼はダヘに、「俺はうつ病。結婚は家族を守ると約束することだが、俺は誰も守れない」と言ったが、ダヘは、「私は昔、死にかけたが奇跡的に助かった。私を命懸けで助けてくれた人は、キジュさんに似てる」と話した。
ダへはサウナに戻った。母が、「主演女優」とダヘを呼んだ。そこには、ポクズ・ジムに応募したインストラクターのグレースもいた。彼女が「助演女優」である。
ダヘの最初の結婚相手の浮気相手は、実はグレース。2番目の酒乱の夫の暴力も、ダヘの自作自演だった。つまり、彼らは金持ちの男性と結婚して財産をせしめる詐欺師たちなのだ。
『あなたは私の命の恩人に似てるんです』が、主演女優ダヘが、男をだます殺し文句である。
「ポク家には秘密がある。超能力一家、母親が予知夢で、宝くじの数字や株価のチャートを当てた。でも不眠症で夢をみられなくなった。他の家族も現代病で能力を失ったんだって」とダヘが話した。
ギジュは「イナ、お誕生日おめでとう」と”うさぎのぬいぐるみ”をプレゼントした。イナは「ありがとう」と受け取ったが、引き出しを開けると、たくさんの”うさぎのぬいぐるみ”がギューギューに押し込んであった。
感 想
すでに4話まで配信されていて、一応視聴済みです。
1話は、ト・ダヘ、結婚詐欺師軍団の一員が、財産目当てにポク一家に近づいたが、実はポク家は超能力一家、しかし現代病でその能力を失っているいう始まり。
超能力一家のそれぞれの能力は、
マヌム(母)は予知夢をみる。夢で、宝くじ番号や物価の動向を知り、財産をきずいたが、不眠症で夢を見られない。
娘は、空を飛ぶ能力。でも現在は肥満で飛べないらしい。空を飛んで何ができたのでしょうか?
ギジュは、幸せな過去にタイプスリップできる超能力。今はうつ病で、どの過去も幸せでないらしい。でもこの能力のメリットは何?
一番興味をそそる登場人物は、ギジュの娘の”イナ”です。いつもメガネをかけて、内気な13歳の女の子イナ、実はすごい超能力を持っていて(4話ぐらいでわかります)、彼女の存在が、ドラマを大きく動かすはずと予想、イナちゃんに注目です!
第2話 あらすじ
キジュが、”幸せな過去に戻れる”という超能力に気づいたのは9歳の時だった。ゲームで大きな鯉の飴をもらった過去に戻れた。しかし誰も自分に気づかず触れることもできない。バイクの事故の前に戻れたが、犬を事故から守ることはできなかった。
キジュは、うさぎのぬいぐるみが全部ゴミ袋に入れられ、捨てられているのを見た。イナは、昨日祖母のことばを聞き、「産まれるべきじゃなかったのにプレゼントなんて」と傷ついたのだ。
キジュはデパートにイナのプレゼントを見に行った。なぜかト・ダヘがいて、カラフルなスニーカーを選び、キジュに渡した。彼は無言でお金を彼女に渡した。
ダヘが一人残り、ビールを飲んでいると火災警報器が鳴った。客たちは全員避難したが、ダヘは動けず、その場にうずくまり倒れた。どこからかキジュが現れ、ダヘの手を握った。火災警報は誤作動だった。キジュの姿は消えていた。
学校から帰ったイナは、ドアの前のプレゼントに気づいた。スニーカーを履いて鏡の前に立った。キジュがドアの前から、うれしそうなイナを見て微笑んだ。
ダヘは、マヌムに、ポクズ・ジムに呼び出された。マヌムはジムを案内し、ギジュが結婚したら譲るつもりだと話した。
マヌムは「イナには母親必要、成長が遅くて心配している、覚醒もしない」と言った。イナは初潮がまだのようで、超能力も、、。マヌムは、ダヘがキジュと結婚することを前提で、子供を作ればと話した。
ダヘは「私に結婚は難しい。二度失敗したので、まず一緒に暮らしてみたい」と言った。
ドンヒは、母とダヘの会話に驚き、母を連れだし、「あの女を信じるのは危険だ。私が先に結婚してビルをもらう」と言った。
無気力なキジュがジムに来ていた。ダヘは、「ありがとう」と、先日デパートで手を握ってくれたお礼を言ったが、キジュは身に覚えがなく、無視して帰った。
ダヘは、サウナの母(詐欺のボス)とグレースたちに、結婚の鍵は娘が握っている、と話していた。母はグレースに、ドンヒが先に結婚しないように、彼女の彼を誘惑するように指示した。
イナの学校ではクラブ活動が必須、各自、決めたクラスに入ったが、イナはまだクラブを決めていない。彼女は廊下から”ダンス・クラブ・ワンス”を覗いていた。担任の先生に見つかり、担任は父のキジュに電話した。担任は「イナの学校生活にご関心を。アプリに登録して、プリントに保護者のご署名を」とお願いした。
ギジュは、また逃げたくなり酒を探した。父が「酒は全て処分した、酒は誰かと飲むもの」と彼を個室のあるレストランに連れてきた。そこにはマヌムとダヘがいたが、マヌムは2人を置いて帰った。
グレースは、ドンヒは恋人のチョ・ジハン( 美容外科医)を誘惑した。
焦ったドンヒはジハンを呼び出し、婚姻届を見せ、結婚を早めようと言ったが、彼は、君に借りた開業資金を返すまでしないと断った。
学校帰りのイナは、誰かの尾行(イナの詐欺仲間の偽叔父)に気づいて、公園のトイレに逃げ込み、祖父と叔母と祖母に電話したが、誰も出ない。最後に父のギジュに電話したが、ダヘが出た。ダヘはキジュを起こし、イナから電話があったというと、彼はすぐに起きて公園へ向かった、初めてイナから助けを求められたのだ。ダヘも一緒に公園に行った。
女子トイレからイナが出てきたが、モジモジしていた。ダヘが中に入り、すぐに薬局に行き、トイレに戻った。イナとダヘが出てきて、ダヘが上着をスカートの上から巻いて「おめでとう」とイナに言った。
イナは2人と一緒に家に戻った。
帰ろうとするダヘを、キジュが飲みに誘い、イナを世話してくれたお礼を言った。
ダヘが再度、デパートで警報が鳴った時、キジュが手を握って助けてくれた話をしたが、彼には全然身に覚えがない。
「未来から来たあなたが握ったとか?過去に戻れるんですよね、私といた時間が幸せだったとか」とダヘは言った。
「戻れても手は握れない。過去では何もつかめない」とキジュが言った。
「幸せだった過去の記憶は?イナが生まれた日は?」とダヘに聞かれ、キジュは答えられない。その日が一番幸せな日だったのだが、、。
「私も過去に戻れるみたい。イナが昔の自分と重なる。母はいなかった、父はいつも飲んだくれた、たくましく育って大人になったと思ったけど、イナを見てると独りだった子供の頃に戻っちゃうんです。イナには誰か必要です」とダヘは話した。
「うさぎのぬいぐるみは、イナが幼い頃、一緒にいてやれなくて、父親代わりにとプレゼントした物、でもイナがゴミに出してた。イナには守ってくれる人が必要、でも君の人生を台無しにしてしまうかも、だから近づかないで」とギジュは言った。
家に戻ったギジュは、学校からの保護者の署名が必要な書類にすべて署名した。
そして彼は、過去に戻れるか、試しに目を閉じてみた。彼は数日前のデパートにいた。モノクロの世界、警報器が鳴った。ダヘのいる階に上がると、彼女は黄色のスーツを着て床に倒れていた。キジュは彼女の手を握った。
感 想
2話、集中して視聴すると面白かったです。
やはり、イナが鍵のような気がします。
父親であるキジュは、イナを愛しているけれど、娘にどのように接したらいいのかがわからない。それにうつ病で、長年に廃人のようにして暮らしてきたようです。
ダヘの出現によって、空気が澱んでいたポク家に、新しい刺激、風が入ったのは確かなようです。彼女が救世主かどうかはまだわかりませんが。
イナの同級生のダンス部の男子ジュヌは、『無人島のディーバ』の”チョン・ギホ”役だったムン・ウジン君で、このキャストには期待しかありません❤️
第3話 あらすじ
キジュは、過去に戻り、ダヘの手を握ったことに驚いた。能力が戻ったなら、妻との幸せだった時間に戻れるかもと試したが、戻れたのは、ダヘに助けられた海。イナとの思い出の時間を試したが、公園のトイレのイナ、でもまたダヘが現れた。キジュは、ダヘがいる過去にしか戻れないことに混乱した。
マヌムは、ダヘにスパの仕事を辞めて、家に来るように誘った。
キジュには「ダヘは我が家が失った物を取り戻してくれる人。日曜日の1時にショッピングモールの噴水の前に行くように」と言った、彼は、日曜日、噴水の前に立っているダヘを見たが、会わずに帰った。
キジュには、戻って変えたい過去があった。
13年前、彼は消防士だった。イナが誕生した日、チョン隊長がシフトを代わってくれ、キジュは病院に駆けつけた。生まれたばかりのイナを抱き、「この最高に幸せな瞬間に何度も戻ってくる」と幸福に包まれた。
しかしその日、近くの女子高校で大規模な火災が発生、自分と代わってくれた隊長が犠牲となり亡くなった。
隊長の葬儀が終わった日、キジュは超能力を使い、イナが生まれた日の病院に戻った。モノクロの病室に、”黄色の大きなドア”があり触れることができた。彼はドアを開き、全力疾走で火事現場に着いた。隊長を助けようとしたが、できなかった。
それからキジュは、何度も何度もイナが生まれた日の病院に戻り、黄色いドアを開け、火事現場に疾走し、目の前で隊長を失った。
彼は目を閉じるとその日に戻った。消防の仕事に支障をきたし職場を去った。
何年経ってもキジュは、イナが生まれた時間にとらわれ、火事現場に戻った。そして現実の妻とイナとの生活も破綻した。
ある日、妻の運転で親子3人で動物園に向かっていた。妻はキジュに、「もう7年になる。今日も行くなら、戻っても私はいない」と言った。キジュは「制御できない」と言うと同時に消え、また病院の黄色いドアの前に立っていた。
キジュが戻ったのは、事故に遭った車の中だった。目を開くと妻のセヨンは血まみれで倒れ、後ろ座席で、イナが泣いていた。
ダヘの詐欺軍団のシナリオはこうだ。
ダヘはギジュと結婚を押し切る、ポク家の人々は精神疾患による判断能力の低下が著しい為、財産を守るために、妻のダヘが成年後見人としてポク家の財産を管理する。500億のビルだけじゃなく、根こそぎ頂くつもりだ。
ダヘはチューリップの花束を持って、ポク家に来た。
「キジュさんが心を開いてくれたから来ました。噴水の前で私を抱きしめ、この花をくれた」と言った。
キジュは覚えがなかったが、未来の自分が噴水の前でダヘに会ったのかもしれない、と疑った。
イナは学校でも家でも、”透明人間”に徹していた。そして密かに、憧れのジュヌを追っていた。
イナが学校から戻り、カップ麺を食べていた隙に、ダヘはイナの眼鏡を持ち、彼女の目をみた。すごくきれいな目だ。
そして、ダヘはイナの眉毛をきれいに整えてあげた。
イナはダヘの目を見た。「やっぱり あなたが鍵ね」というダヘの心の声が聞こえた。
「500億のビルを手にする鍵?」とイナは言い、すぐに眼鏡をかけた。ダヘは、何が起きたのか分からない。
翌日、イナは、ダンス部の女子ヘリムから声をかけられ、眼鏡を触られ、床に落ちた。ジュヌが眼鏡を拾って、イナの目を覗き込んだ。目が合った時、ジュヌの「かわいい」と心の声が聞こえた。
「ポク・イナだよね、君もダンスクラブに?」と彼は気さくに声をかけた。「うん」とイナは言った。
ドンヒは、恋人のジハンがグレースとキスをしているのを見た。グレースがわざとドンヒに見せたのだが。ドンヒは、ジハンが好きだったのは、スーパーモデルの自分だったと分かり彼と別れる決心をした。マンションもポク家の財政危機で売却され、ドンヒは実家に戻ることになった。
ダヘは食事の用意をしたが、ガスの火がペーパータオルに移った。彼女は家から、ガスを消す道具を持ってきていたが、使い物にならない。キジュが気づき、水をかけ、ガスを消した。その後、ダヘが準備した食事をイナとキジュの3人で食べた。
キジュが外に出ると、トラックの花屋が車を停めていた。そこに、ダヘが持ってきたと同じチューリップの花束があった。
彼はその花束を持った。気が付くと日曜日に戻っていた。
噴水の前にダヘがいて、歩き出した。キジュは花束を持ち、彼女の後を追った。彼女が振り返った時バイクが来た。キジュは彼女を守るため、引き寄せて抱きしめた。
ダヘは、マヌムのお茶にいつもの通り睡眠薬をたらした。
丁度、ドンヒが家に戻ってきてそのお茶を飲もうとしたので、ダヘは慌ててさえぎった。ドンヒがダヘを疑ったので、ダヘは自分でそのお茶を飲んだが、その後すごい睡魔に襲われた。
ダヘは、ドンヒが金目の物を探しに金庫に入った後をつけた。ドンヒが少しだけ宙に浮いてるのを見て驚き、「幽霊だ、、」と2階に逃げると、髪を濡らしたキジュが倒れそうなダヘを抱きかかえた。鏡を見ると、写っているのは自分だけ、彼女は彼から離れて、叫んだ😱
感 想
キジュ、”過去の幸せな時間に戻れる超能力”ってことだけど、イナが生まれた最高に幸せな日は、同時に、敬愛する隊長が自分の代わりに火事現場でなくなった悲しすぎる日で、、、
イナが生まれてから7年間も、制御不能でその日に戻ってしまい、現実の家庭生活も破綻、奥さんを交通事故で亡くし、その後6年間は、うつ病でお酒に溺れ、廃人のように暮らしていたようです。
彼は過去に行って、隊長を救いたいと思っていたんですよね。でも過去を変えることはできないのでは?それともパラレルワールドがあって、変えても大丈夫なのか?
彼の超能力が、家庭生活も彼自身をも破壊したように思えて、そんな超能力、戻る必要があるのかなって思ってしまいました。うつ病とアル中を治す方が先では?(ドラマにならないか)。
ダヘも、詐欺師だとわかってるので、油断できないキャラです。
ところで、なぜダヘのいる過去にだけ戻れ、過去のモノクロ世界で、彼女だけはカラーなのでしょうね。
イナの超能力は、3話で分かりましたね。相手の目を見れば、心の声が聞こえる能力で、ダヘとジュヌの心の声が聞こえてました。
イナちゃんが、安心して暮らせる家になればいいなと思います。
第4話 あらすじ
キジュは、日曜日の噴水の前で、バイクからドヒを守って、現在に戻ってきた。
父スングが、急に現れたキジュに気がついて、能力が戻ったのかと喜んだ。
ギジュが「過去で人を救った。ト・ダへだけ救うことができる」と言った。父は、ギジュに「おめでとう、希望どおり能力を有意義に使えた」と言った。
ギジュが家に入ると、ダヘが焦って2階から降り来た。ギジュがそこにいるのをみて「幽霊、、、」と気絶した。彼女を寝室に連れていき、休ませた。
翌朝、ダヘは昨晩、”幽霊”を見たことで、混乱していた。
マヌムが起きてきて、「不吉な夢を見た。ダヘさんが宮殿サウナから救急車に担ぎ込まれた。当分サウナは避けたらどう?」と言った。
ダヘは、”宮殿サウナ”と聞き、平常心を失った。イナが「初めに、超能力一家だって言ったはず。逃げるなら今のうち」と言って、学校に行った。
ダヘは荷物をまとめて、すぐに家を出て、宮殿サウナに戻った。母にポク家は超能力一家と訴えたが、母は無視、婚姻届を用意して、後見人の手続きをすると言った。
ダヘにはまだ父の借金が残っていた。父親が亡くなった時、ペク・イロン(サウナの母)が現れ、ダヘは父親の借金を返す書面にサインをさせられたのだった。
ギジュがダヘを尾行し、宮殿サウナに来た。
「母さん」とペク・イロンに言っているダヘを見つけた。ヒョンテ(偽叔父)が火災報知器を押した。ダヘはパニック発作を起こし、床にしゃがみ込んだ。
キジュがダヘを支えて立ち上がった時、床が滑り、二人は後ろ向きに倒れた。ダヘは救急車で運ばれた。ギジュはイロンと一緒に、病院まで付き添った。
イロンは、キジュに病院の書類の家族欄に署名するように言った。
「私はダヘの実母ではない。父親の縁から今に至る。父親は酔って真冬の道端で凍え死に、ダヘは天涯孤独になったが、その後も大変な目にあった。その時面倒を見たから、私なんかを母と呼んでくれる」と話した。
キジュは母からの電話で席を外した。
その隙にイロンはダヘを起こし「婚姻届を持ってくれば、逃げられる、私からもあの家からも」と言って帰った。
キジュは、ダヘに能力が戻ったと話した。超能力一家だとバラしたのだ。
「過去に戻る理由はト・ダヘ。デパートで手を握ったのも、噴水の前で花を渡したのも未来の俺、君に起きたことが俺には起きていなかった。君の過去が俺の未来、君との時間が俺を引き寄せる」と話した。
イナは初めてダンスクラブに参加した。リーダーのヘリムの指示で、見学。
イナはダンスに合わせて自分で音楽を選んで聴いた。ジュヌが入ってきて、イナの音楽を聞き、いいねと言った。2人が仲良くしているのをヘリムが警戒した。
クラブが終わったあと、みんなはトッポッギを食べに行ったが、イナはひとりコンビニでカップ麺を選んでいた。ヘリムが入ってきて、カップ麺をおごってと言った。
ヘリムは「ジュヌが気がありそう。イナはどう?」と言って、イナの眼鏡をとって、彼女を目を見た。「私が先、好きにならないで」とヘリムの心の声が聞こえた。
イナは「あの人は、、感じ悪い」と言ったが、その時、店に入ってきたジュヌに聞こえてしまったようだ。
キジュは、「自分にやることができた、過去で救える唯一の人間、ト・ダヘ」と念じて、宮殿サウナに戻った。ダヘが床で滑る前に助けようとしたのだ。しかし部屋を間違って、女性の脱衣室に入ってしまい、焦って現在に戻って、水シャワーを浴びた。
もう一度ダヘを救おうと目を閉じて戻ったのは、昨日の家の2階。ダヘが「幽霊だ、、」と慌てて2階に上がって来たのを支えたが、彼女は大きな声をあげて下に降りた。
キジュはまた現在の時間に戻った。
ダヘがキジュの部屋に入ってきた。彼女は、キジュの能力を利用することにしたのだ。
彼女は髪が濡れてる彼を見て、”あの時のキジュが今のキジュ?”と気づいた。
彼女は「過去から戻ってきました?実は、未来のキジュさんが少し前にも来ました。これを持って。あなたの時間ではまだ起きていないことだが」と言って、婚姻届を出した。
「もう1つある、あなたの時間にまだ起きてないこと。高校の時、学校で火事が起きたが、避難が遅れた。その人がこなければ、私はその日死んでたはず。その人はキジュさん本人では?私に起きたことがあなたに起きてないなら」と言った。
「13年前、俺が君を救った?いや、救うって?」とキジュは聞いた。
「だからって婚姻届が先なのは間違ってる、順序を正さないと。愛するのが先だ」と彼は言い、ダヘに突然キスをした。
感 想
4話まであらすじを書いて、1つ私が間違っていたことに気づきました。
ポク一家の超能力は、本人が望んだ能力ではない、ということ。その能力が役に立つかどうか、それが問題ではないんですね。
ギジュは、過去に戻れる能力を望んでいたわけではないが、その能力を授かってしまった。しかし過去に戻れても誰も救えないと、その能力に苦しめられて来て、最愛の妻も亡くしてしまったのですね。やっと理解できました(おそーい😰)。
でも、ト・ダへだけは救えた。白黒の世界で彼女だけがカラーで、”デパートで彼女の手を握り”、”噴水の前ではバイクから彼女を守ることができた”、これが大きなポイントでした。
一方ダヘは、ギジュが「君の過去が俺の未来」と言ったことを利用し、婚姻届を彼に出しました。それが、彼女がイロンの借金から逃げられるたった1つの道だから。
でも「13年前の火事の時、キジュが彼女を救う?」の意味はわかりませんでした。「あなたの時間にまだ起きてないこと」って意味は、未来のキジュが再び消防士になって、13年前に戻ってダヘを救うって意味なのでしょうか?いつもの詐欺師の主演女優の殺し文句のつもりが、本当ってことなのか?
イナ、目を見たら相手の気持ちがわかってしまう超能力も、実は本人には厄介ですね。中学生の恋愛模様も、なかなか大変です🥹
やっと意味が少しわかって来て、面白くなってきました😊
第5話 あらすじ
キジュは、ダヘから渡された”婚姻届”を机の引き出し閉まったが、 ”未来の自分が、ダヘに婚姻届を渡した可能性があるかもしれない”と思っていた。
翌日ダヘは、掃除中に彼の引き出しから偽婚姻届を出し、キジュの家族たちがいる前で、しぶしぶ見つかった芝居をした。マヌムは大喜びで、すぐに役所に提出する勢いだったが、キジュが「両家の顔合わせが先」とダヘに”母と呼ぶ人”がいることを家族にバラした。
実母ではないが、親代わりが ”宮殿サウナ”の経営者と分かり、マヌムはダヘの素性を調べることにした。
夫のスングが、ペク・イロン(ダヘの親代わり)を調べ、「前科がある」とマヌムに電話をかけた時、当のイロンはポク家を訪れて、マヌムと対峙していた。イロンは、自分のことを嗅ぎ回ってると知り、先制攻撃を仕掛けたのだ。
イロンは「有能なダヘが婚家でもない他人の家で、将来の保証もなく雑用係をさせられている、ダヘは二度もクズ男に引っかかった、3度目の途中で破談にされるわけにはいかない」とずけずけ言った。マヌムがイロンのウワサを聞いたと言うと、「確かに前科者だが、必死の思いで足を洗い、今の仕事を選び、稼いだ金でダヘのような子の面倒を見ている。それなりの持参金を持たせる。望みは1つ、正式に結婚すること、それでこそ、ダヘがポク家で役目を果たせる」と言った。
ダヘはイロンを玄関先まで送った。イロンは「インチキ超能力者一家が全財産を失う前に急がないと」と言った。
その時、イナが戻ってきた。ダヘはイナが、プレゼントのスニーカーではなく、学校のスリッパを履いているのに気づいた。
イナは自分の部屋でチャットをしていた。友達のグループに初めて招待され、遊園地に誘われた。そこにダヘが来て、イナを心配した(いじめられてるのね?と心の声)。イナは、「友達ならいる」と即座に言った。
マヌムは、ダヘの親代わりのイロンの存在を知ってから、ダヘとキジュを結婚されることに躊躇しはじめた。しかし、”ダヘがポク家の指輪をつけていた夢を見た”ことに、こだわっていた。
キジュはダヘに、「13年前の火事の日、俺が君を助けたのは確かか?」と聞いたが、ダヘはその話をまた避けた。キジュは、ダヘがその話を避けた過去に戻り、靴の紐を結んであげて、現在に戻ってきた。
ダヘはキジュが目の前で消え、そして戻ってきたのを見て、彼の過去に戻る能力を信じたが、「13年前のあの日は、私にもつらい記憶です」と言った。
翌日ダヘは、イナのスリッパを持って、彼女中学校へ行った。
イナはコ・ヘリムと一緒にいた。ダヘは、ヘリムがつけている時計を見て、マヌムが捜していた時計だと気づいた。そして、ヘリムは、イナのスニーカーを履いていた。
ダヘはイナを人気のない場所に連れてきた。
「あの子のせいね、時計を盗んだでしょ、スニーカーも取られた。お父さんも知るべき」と言うと、「話したら詐欺師だとバラす。後見人になる計画でしょ。今は私しか知りません」とイナが言い、、ダヘは絶句した。
「面白いから黙ってた、祖母を痛い目に合わせたかったし。でも見物しているうちに同情もしました」と言ってイナはメガネを取り、ダヘの目を覗き込んだ。
「2回結婚したとか、それも詐欺?”最初の結婚は、男を作り娘を捨てた母への復讐”、2回目は ”酒に溺れ娘を捨てた父への復讐”?でも3回目は気持ちが傾きそうで苦戦してる。秘密にするなら、私も黙ってます」とイナは言って、メガネをかけ、スリッパの入った袋をダヘから奪って去った。
ダヘは恐れ慄き、偽叔父に「全部バレた、全部見られてる、過去も未来も心の中も、、」と電話した。
その時、イナの学校に来たキジュが彼女を見つけて声をかけた。ダヘは走って逃げた。
体育館の倉庫に隠れたが、外から鍵をかけられ、出られなくなった。偽叔父に「助けに来て」と電話したが、イロンが彼を止めた。
ダヘは13年前の火事の日、クラスの女子にいじめられて、5階の倉庫に閉じ込められた時のことを思い出し、パニックになり、気絶した。
キジュが助けに来た。ダヘが気がつき、「どうしてわかったんですか?誰も私を捜さなかった、あの時もこうして倉庫に閉じ込められていた、火事が起きたのに、、、」と言って泣いた。
「ソンジュ高校、5階の倉庫?俺であるべきだ、君を救ったのは。俺が助けます」とキジュが言った。
感 想
ペク・イロンさん(ダヘの親代わり)が、ポク家に乗り込んできて、マヌムにずけずけと言う場面は迫力ありました。マヌムさんもタジタジ、、、しかし、あの態度と言い方なら、財産目当てだと丸わかりだなのでは?
門の前でのダヘとイロンの会話を、イナは聞いていたのでしょうね。
イナの超能力は、人の目を見たら、その人が思っていることがわかるだけでなく、過去の事情までお見通しというすごい能力でした。ダヘの二度の結婚詐欺が、両親への復讐だったとは!
イナは、透明人間のように気配を隠しながら、大人社会の出来事をじっと観察して、誰よりも本質を見抜いている、そこがすごく面白かったです。
ダヘの13年前の火事のトラウマも解明されました。3話で、消火作業をしていた隊長は、生徒から「5階の倉庫にまだ人がいる」と聞き、助けに行こうとして亡くなりましたが、そこにつながってきました。果たして、キジュはどうやって、13年前のダヘを5階の倉庫から助けるのでしょうか?
第6話 あらすじ
キジュは、体育館の倉庫からダヘを助け出したが、彼がイナの担任と電話している間に、彼女は消えてしまった。
ダヘは王宮サウナに戻り、「あの家から撤退する」と言った。
キジュは、イナの担任から「腕時計はへリムへの誕生日祝いだった」と言われた。イナは、急に先生に面談した父に腹を立てていた。キジュに「話そう」と言われたが、イナは「考えもなしに騒ぎたてて。おばさんと話す」と怒った。
キジュは家に戻ったが、ダヘはいないし電話も通じない。
彼は、王宮サウナに行き、彼女とカフェで話した。
キジュが「腕時計泥棒はイナだった、イナと話してほしい」と頼んだが、ダヘは「自分でどうぞ、娘でしょ? 正直、ついていけない、自分の未来を他人に先に見られるのも嫌だし、急に現れたと思ったら消えたり、イナまで。家族にはなれない」と言った。
ギジュは「君が超能力を復活させた、その超能力で俺が君を救う」と言ったが、「救う?私はこうして生きてるのに」と席を立った。
キジュは、ポクズ・ジムで運動を始めた。そして部屋のカーテンを開けて、部屋中の酒瓶を片付けた。
翌日は、キジュはまたダヘに会いに行き、イナが待ってると言った。
ダヘは学校の門でイナを待って、2人だけで話した。
イナは、腕時計のことを父にバラしたのはダヘだと思っていたが、誤解だと分かった。
ダヘが、「心が読めるのはいつから?」と聞くと、「結構経つ」とイナは答えた。
「いつまで隠すの?人の心が読めるなんては怖いよね、嫌なことも聞こえちゃう。でも1人で抱えてると自分がつらくなる」とイナに言ったが、イナに心を読まれそうになり、その話を終えた。「じゃあ家でね」とイナは帰った。
ダヘはキジュに「いじめじゃない。初めての友達に尽くしたかったみたい。イナをよく見て。腕時計の件は氷山の一角にすぎないかも。父親が見守って」と助言した。
マヌムは、イロン(サウナの母)が来てから、すこぶる機嫌が悪く夜も眠れない。ドンヒに調べさせた。
ドンヒがサウナに行くと、グレースがダヘの話をしている声がこ聞こえたが、姿は見えなかった。
イロンはドンヒの体を見て「左利きを右利きに直した。左ふくらはぎがつりやすいはず。骨盤もゆがんでる、リンパの流れが悪いね。3キロ落としてあげる」と言い、ドンヒを台に乗せて、垢すりマッサージをした。その腕は確かで、ドンヒは空を飛ぶような快感を覚え、施術後、体が軽くなった。
彼女は家に戻り、「サウナにグレースがいた。あいつらはグル、私にビルを渡すまいと、グレースはジハンさんを誘惑した」と言った。
マヌムは、ダヘを信じすぎた、夢も間違いだったかもしれないと言い出したが、キジュが「間違いじゃない」と言って目を閉じた。キジュの姿が消えて、すぐに戻ってきて、「ト・ダヘといた時間にだけ戻れる」と言った。
イナは友達と遊園地に来ていた。
彼女は親子連れの家族を羨ましそうに見ていた。ジュヌが何かと親切にしてくれた。
ヘリムがイナに「メリーゴーランドにジュヌだけ連れてきて、告白する」と言った。
イナはジュヌを誘ってへリムを待っていたが、ジュヌから「コンビニで言ってたこと(”感じ悪い”)は、本心じゃないだろ、目を見ればわかる。お前も分かるだろ、好きだってこと」とジュヌから告白された。そんな二人をヘリムが怖い目で見ていた。
スングは嫌がるマヌムを宮殿サウナに連れてきた。
マヌムはキジュがサウナ服を着て、ニンニクのそうじをしてるのを見て、気絶しそうになったが、「婚姻届を出します」とイロンに言い、そのままサウナの部屋で寝てしまった。
マヌムは大声で夫を呼び、「ダヘさんの夢を見た」と言って、急いで全員で家に戻った。
母はキジュに「二度とサウナに行かないで。はっきり結末を見た」と言ったが、母が見たのは、キジュとダヘの結婚式の夢だった。
キジュはダヘに会いにきて、チューリップの花束(満開ではなく蕾の状態)を差し出し、母の夢を話し、結婚すると言った。ダヘは躊躇したが、キジュは「君が生きているのは、いつか僕が君を救う証拠だ。君が生きてそばにいて、これ以上の希望はない」と花束を渡した。
ポク家の庭では、豪華な結婚式の準備が進められていた。
ダヘの部屋には、ウエディングドレスが数着用意されていた。
スングが来て、「妻には私が、キジュにはあなたが必要です。イナが生まれた時間、あの時間はキジュに希望を与えたが、それは絶望へ変わった。キジュの幸せな時間は怪物と化しキジュを飲み込み、嫌でも引きもどされた。その病室のドアはダヘさんと同じ。鮮やか彩られた希望、今度希望を失ったら、立ち直れないでしょう」とダヘに話した。
結婚式の会場にパク・イロンが正装で現れた。マヌムは「あの日のマッサージで、頭がすっきりして、何もかも見通すことができました」と意味深なことを言った。
イナはへリムから、腕時計とスニーカーを返された。へリムは「イナがわからない。見透かされてるみたいでぞっとする」と言い捨てた。
ドンヒは、ダヘの部屋に入り、彼女のスーツケースの中に、”ポク家の指輪”が隠してあるのを見つけた。
キジュが待っていると、ウエディングドレス姿のダヘが現れた。マヌムの夢の通りだった。
キジュがダヘの手を取り祭壇に向かって歩いた。「どこかに俺がいそうな気がする。この時間は長く記憶に残ると思う、幸せな時間として」とキジュが言った。
ダヘはキジュの手を離し、「いいえ、この時間にあなたは来ないはず。なぜなら私は詐欺師、キジュさんは母が選んだ3番目のカモ。奥様はご存知でしたね」と告白した。マヌムが見た夢のままだった。
「あなたに私は救えない」とダヘは言い、キジュの前から去った。
感 想
マヌムは、”結婚式で、「私は詐欺師」とダヘが告白する結末”までの予知夢を見ていた、だからその通りのことが実際に起きたわけですね。
つまり、結婚式も、ダヘの最後の告白も避けられなかったということ。
ダヘがキジュに、「自分の未来を他人に先に見られるのも嫌だし」って言ったが、ダヘにとってその通りのことが起きたのです。
6話で一番面白かったのは、ドンヒが宮殿サウナに偵察に行った時、イロンがドンヒの体の問題点を言い当て、垢すりマッサージで3キロスッキリ落としてあげたこと。これは”プロの技”、イロンはマヌムに「カンナムの奥様方に評判になり」と自慢していましたが、その通りの腕があって、カッコいいです。サウナでしっかり垢すりして人の役に立ち、稼いでるいるなら、詐欺なんてしなくてもいいじゃない?と思うけど、、、。
イロンの腕で、ドンヒの体調が整って、健康的にダイエットができ、以前のようなスタイルに戻るって展開になるのかな?って、ワクワクしたんですが。
キジュは急にダヘに愛情が芽生えたの?自分が救える人だから?過去に戻ってダヘを救う前に、”目の前のイナちゃんをもっと見てよ”って思ってしまって、、、。
イナはダヘを同類のように感じているような気がします。ダヘにだけ秘密を打ち明けたし、イナがダヘを呼び戻すのかな?
「ヒーローではないけれど」前半のまとめと後半の見どころ・考察 UP (5/21)
前半6話が終了しました。ストリーを整理し、今後の展開を考察したいと思います。
前半6話のまとめ
ポク家:先祖代々続く超能力一家だが、現在病のため、その能力を失っていた。
ポク・キジュ:”過去の幸せな時間に戻れる”超能力があった。しかし、娘のイナが生まれた最高に幸せの日に、近所の高校で火災が発生し、隊長が火災の犠牲になった。最高に幸せな日は絶望の日に変わった。
彼はその日に取り憑かれ、際限なくイナの生まれた日の病室に戻り、黄色いドアから火災現場に駆けつけたが、誰も救う事ができなかった。
彼は、現実の時間から消え続け、家庭生活は破綻。そしてある日、彼が消えた時、妻が交通事故で亡くなった。
それからのキジュは、うつ病を患い、過去に戻る能力も失い、酒に溺れ廃人のような6年を過ごしてきた。
ポク・イナ:キジュの娘。祖母(マヌム)は、キジュとイナの母親との結婚を認めなかった。母が亡くなった後も、祖母はイナに愛情を注がなかったと思う、父のキジュは廃人、イナの面倒を見てくれたのは祖父のオム・スングだったのでしょう。
イナは、中学1年になり13歳の誕生日を迎えた。分厚い近視のメガネをかけ、スマホを離さず、部屋に閉じこもり、学校でも目立たないように、”透明人間”のように暮らしてきた。7歳で母を亡くした後、6年間、彼女はどんな思いで生きてきたのでしょう?
ポク家の血を引く彼女は、超能力を授かっていた。”目を見れば、その人の心の声が聞こえるだけでなく、その人の過去もわかる”という能力を。しかしイナはその能力を家族の誰にも打ち明けていない。
ト・ダヘ:ダヘは父親を亡くし天涯孤独となった後、学校で火事に遭い、誰かに助けられ生き延びた。サウナを営むペク・イロンがダヘの親代わりになり面倒を見たが、ダヘが父の借金を返済するのが条件だった。ダヘはイロンの命令どおり、”結婚詐欺”の主演女優になり、2度の結婚詐欺を働いた。次の標的はポク家の財産、イロンはキジュを3番目のカモに選び、ダヘをポク家に接近させた。
ト・ダヘ、ポク家に接近:
ダヘがポク家に現れてから、ポク家に変化が現れた。
不眠症だったマヌムは、また予知夢を見るようになったが、夢に必ずダヘが現れた。
キジュは、ダヘのいる過去にだけ戻ることができ、モノクロの世界の中で、ダヘだけがカラーで、彼女にだけ触れることができた。
マヌムは、ダヘをポク家の救世主だと信じ、キジュと結婚させようと躍起になり、ダヘもマヌムにうまく取り入った。しかしマヌムはダヘの親代わりのイロンの存在を知り、ダヘを疑うようになった。
ダヘもまた、ポク家が超能力一家で、イナに、自分の過去も結婚詐欺師であることもバレているのを知り、ポク家を離れる決心をした。
しかし、反対にキジュは、ダヘが13年前の高校の火事現場にいた生徒で、誰かに助けられたと聞き、”ダヘを助けたのは未来の自分、自分が誰かを救う事ができる”と初めて希望をもち、ダヘとの結婚を望んだ。
マヌムが、キジュとダヘが結婚する”予知夢”を見た。夢の通り2人の結婚式が行われたが、続きがあった。ダヘが「私は結婚詐欺師です」と告白する場面、ダヘは予知夢通りに告白して、キジュから去った。
以上が6話までのあらすじです。
ダヘとイナの共通点:
ダヘがキジュに「私も過去に戻れるみたい。イナが昔の自分と重なる。母はいなかった、父はいつも飲んだくれた。イナを見てると独りだった子供の頃に戻っちゃうんです」と話す場面がありました。
イナは超能力で、ダヘが詐欺師でポク家の財産を狙っていることも、過去の2つの結婚詐欺の理由まで知っていた。ダヘが子供の頃に独りぼっちだったことも知っていたのでしょう。
自分と同じ境遇を気の毒だとも思った。だから、初めから詐欺師と知りながら、イナはダヘを受けいていたのだと思う。
後半の見どころ・考察
今後のストリー展開はまったく予想できませんが、私の個人的な興味、見どころ、希望を書いてみたいと思います。
ポク・キジュ:「13年前に戻ってダヘを救う」という希望を持ったことで、キジュは廃人生活から戻ってこられたが、ダヘとの結婚は壊れ、彼女は去った。キジュがまた、自分の世界に閉じこもらないことを願います。彼には、現実世界で生きる練習が必要だと思う。まずイナと向き合ってほしい。それが、ダヘと再びつながる道に続くのでは?と思います。
ト・ダヘ:結婚詐欺師を告白したのは、キジュやポク家に罪悪感を感じたからでしょうし、キジュへの愛も芽生えている。彼とまた関わることになるきっかけに、”イナ”が関連してくるのではと思います。
ポク・マヌム:ダヘがいなくなり、また不眠症に戻り何の夢も見られなくなるでしょうから、彼女はまたダヘを必要とするのでは?もしくは、別の人を?
ポク・イナ:13歳のイナが、これからの展開の鍵になる予感です。まだダヘしか知らない彼女の超能力、ある意味、他の誰よりの強い能力持っている。彼女の能力を、誰がいつ知ることになるのでしょう?学校でいじめられないように願います。
ペク・イロンとポク・ドンヒ、ポク・マヌム:
ヘロンはすごく怖い人ですが、王宮サウナの経営者で、垢すりの仕事で手首を痛めるほど仕事熱心でもある。ドンヒは、イロンに垢すりマッサージを受け、全身スッキリ、体重が3キロも落ちた。マヌムもイロンのマッサージで、すごく深い眠りにおちて、予知夢をみた(ギジュとダヘの結婚式の)。
ドンヒとマヌムは、超能力を取り戻すために、敵だと思ってたイロンの力が必要になってくるのでは?それなら面白いのにと思う。
イ・ヒョンテ:ダヘの偽叔父さん、ダヘは彼だけには本音を話してるようです。後半、叔父さんがダヘとキジュとイナを何らかの形で助けてくれるたらいいなと希望です。
ギジュ、ダヘ、イナの3人が、心の傷を癒やして、過去の失われた時間を取り戻すことを願っています。
第7話 あらすじ UP (5/26)
結婚式で「私は詐欺師」と告白し、ダヘはキジュの前から去った。
キジュは傷ついたが、目を閉じると、結婚式の過去に戻り、式場から逃げたダヘを追いかけ、彼女を責めている自分が見えた。
「君は過去で触れられる唯一の人、君との時間だけに戻れ、君だけに俺が見える。君の過去が俺の未来、13年前の火災から俺が君を救った、いや救う。それが俺の運命」と。ダヘは「詐欺の常套句、”火事から生き残った悲劇の女子高生”、これで3度目と言ったはず」と言った。
2人が会話をしているところに、未来から来たキジュが歩いてきた。ダヘには、未来から来たキジュが見えた。キジュは去り、未来から来たキジュも消えた。
現在に戻ったキジュは、”’婚姻届”を破った。
サウナに戻ったダヘは、イロンに、部屋に監禁された。
イロンはポク家が超能力一家と信じられないが、グレースが「私も見た、あの塊(ドンヒ)が、空中でぷかぷか浮いてた。これって一攫千金のチャンスよ」と言った。
キジュは、それから頻繁に消えた。スングがマヌムに「簡単に抜け出せないのかも、あのドアのように」と言うと、マヌムは激怒した。
イナはまた学校でひとりぼっちになった。ジュヌが、麻辣湯を食べようと誘った。。へリムが女子たちと教室に入って来て、「イナ、早く行こ」と誘い、イナの眼鏡を外した。しかしへリムと目が合うと、「来ないで、消えな」と心の声が聞こえた。イナは「嫌だ」と急いで教室をでた。床に落とした眼鏡をジュヌが拾った。
眼鏡がないイナは前が見えない。母と交通事故に遭った日の記憶が蘇った。彼女はタクシーにひかれそうになった。大人たちが心配して駆け寄ったが、彼らの心の声が聞こえ、手で目を覆った。
イナはタクシーに乗り、「王宮サウナ」に来たが、ぼやけて何も見えない。イロンがイナに気づいて中に入れ、ゆで卵を食べさせた。
イロンはダヘを部屋から出し、「ポク家が超能力で巨利を得たのが事実なら、桁違いの額を搾り取れる、挽回のチャンスだ」とイナを利用するように指示した。
ダヘは、イナと目を合わせないようにした。「眼鏡は?」と聞くと、「失くした。その時おばさんの顔が浮かんだ。目をみるのが怖くないのはおばさんだけ」とスマホを見ながら言った。「お父さんに居場所を言った?」と聞くと、「また消えたはず。過去に入り浸っている」とイナ。
「黙っててあげたのになぜ自爆を?愛してるから手放す、、、とか?」とイナはダヘの目を見ながら言った。
ダヘは困り、イナを連れて眼鏡を作りに行くことにした。イロンはイナの目を見た。イナには何かが聞こえた。
イナはメガネ屋で気に入った眼鏡を見つけた。78万ウォンもしたが、ダヘが買ってあげた。
キジュの「イナ」の声が聞こえた。ダヘがキジュに連絡して、迎えに来たのだ。
「もう訪ねて来ないで」とダヘはイナに言った。イナは「あの人が、どちらの味方か試すって。このまま私を帰したらただじゃ済まない」とダヘを心配した。
キジュは、イナの違う眼鏡を見て、ダヘに「眼鏡で釣ったのか?」怒ったが、イナは「私がサウナに行った」と説明、しかしキジュはイナを車に乗せた。
キジュはダヘに「最後に聞かせてくれ、あの火事の生存者か?俺の代わりに出動した先輩が現場で殉職した、5階の倉庫に人がいると聞き、倒壊寸前の校舎に飛び込んだ、君を助けたのは先輩かも、先輩には奥さんとまだ幼い息子がいた。どうか価値ある人生を送ってください。二度と君との時間には戻らない」と言い、車に戻った。
ダヘが振り返ると、未来から来たキジュが立っていて、「僕を引き止めて」とダヘの手を取り、車の前に来た。運転席にのキジュの前に、ダヘと未来から来たキジュが立った。(運転席のキジュには未来の自分は見えないが。)
ダヘは未来のキジュに頼まれ、「お姉さんのところに行って。危ないそうです」と言った。
ドンヒは、ジムでマシンで走っていた。グレースが荷物を取りに来ていた。彼女はエレベーターを点検中に変え、非常階段に”工事中”の印を置いた。
ドンヒは、ジハンに電話して、すぐに医院で会うことになった。しかし、エレベーターも階段も使えず、、、、飛ぼうかと柵から身を乗り出した。その時、グレースが後ろから彼女を押した。
ドンヒが飛び降りた下で、キジュが彼女を抱き抱えた。ダヘも一緒に来ていた。
ケガをしたキジュの代わりにダヘが運転して、ドンヒを病院に運んだ。
待合室で、ダヘはイナに「過去に戻ったお父さんは、誰にも見えないが、私だけ見えて、触れられる」と秘密を打ち明けた。イナは驚いた!
マヌムは夫から「イナがト・ダヘと一緒にいる。キジュが迎えに行ったが、電話に出ない」と聞いた。その時ドンヒから電話、「病院にいる、墜落した。ト・ダヘを見た」と聞き、ダヘがイナを誘拐し、ドンヒに危害を加えたと誤解した。
マヌムとスングが病院に来た。マヌムはダヘの頬を殴り、「また汚い手を使ったわね」と罵った。ダヘは「お孫さんをもっと気にかけては?目を見ただけで手懐けた」と言うと、「何の能力もない子供だから」とマヌム。
「何が超能力?未来も過去も、目の前でさえ見えてない。覚悟を、母は一度喰らいついたら離しませんよ」と言って去った。
イナは、「自分からサウナに行った」と祖父母に言った。「何不自由なく育ったのに、物を盗んだり、悪さを覚えるのは早い」とマヌムはイナに暴言を吐いた。「自分だって盗んだ、当選番号に株のチャートに。おばさんと手を組んで、また未来を盗める」とイナが意見した。
イナは眼鏡をずらして祖父の目を見て、「知ってるでしょ。おばさんは未来のお父さんが見える」と言った。
家に戻ったマヌムは、すぐに自分に言わなかったとスング責めた。スングはタブレットを出し、「能力の変異」の項目を見せた。彼は妻に「お前がすべてを知るのは不可能だ」と警告したが、妻は受け入れなかった。
家に戻ったイナは、キジュに、「おめでとう、ヒーローみたいに人を救う夢がかなった」と言った後、「おばさんも助けて、監禁されてるはず。それ以上かも。結婚式を蹴った上に、私をそのまま帰した。まだ分からない?破談にした理由」と言って、部屋に入った。
キジュは、イナの言葉に触発され、またダヘが、結婚式を壊して去った過去に戻り、「わざわざ暴露した。詐欺の分際で俺を助けたのか?」と聞いてると、イロンが来て、ダヘの頬を叩き、グレースが運転する車に、ダヘを押し込んだ。
ダヘは、イナを帰したことで、イロンから責められていた。「代わりに何を得た?金の卵を産む”ガマガエル”とやらを、あんたが目覚めさせた。キジュが過去で触れられるのはアンタだけ、こんな重要なことをなぜ隠してた?」と。
「正しくは、”ダチョウ”だ、取引しよう」とキジュが入って来た。
「関係をリセットしよう、今後はビジネスパートナーとして。俺が戻れるのはト・ダヘとの時間だけ。ダヘさんが協力してくれれば、能力を有効に使える」と言った。
その頃、スングはまたひとりでクラブにいた。誰かが、彼の肩に手を置いた。
ダヘはキジュを外に呼び出し、望みは何かと聞いた。
「時間を共にしたい、なるべく長く、頻繁に。そこでだ、まずは過去を変える。君を引き止める」とキジュは言い、消えた。
彼が戻ったのは、ダヘがイナに眼鏡を買ってあげて、キジュが迎えに来た場面。キジュが、「二度と君との時間には戻らない」と言って車へと去った後、ダヘの前に、未来から戻ったキジュが立った。
「何ですか?二度と戻らないと言ったのに」とダヘは涙を流した。キジュは、「来ちゃった。手伝おうか」と笑って、彼女に近づき手を取った。
感 想
キジュが何度も未来から過去に戻ってくるので、少し複雑でした。ダヘが「詐欺師です」と告白して、結婚式を壊した後の過去にも、何度か戻っていました。
やはり、イナがキーパーソン。眼鏡をなくした彼女は、ダヘに会いに王宮サウナに来ました。「目を見ても怖くないのはおばさんだけ」、イナはダヘには心を許しているようです。ダヘもイナのことを気遣ってて、二人は、同志ですね。
そして、イナが、自分の言葉で話すようになりました。
祖母マヌムに批判された時には、「自分も未来を盗んでいる。おばさんと組めば、また未来が盗める」と助言までしてあげ、キジュには、「まだ分からないの、破談にした理由が」と言ってあげた。
それでキジュは、結婚式の後の過去に戻り、ダヘがイロンたちに拉致されたことを知り、彼らに会いにサウナに来て、「ビジネスパートナーになろう」と提案しました。
最後、ダヘとキジュが別れた過去に、キジュが戻って来て、爽やかな笑顔で「来ちゃった」と言う場面、よかったです。
第8話 あらすじ UP (5/26)
マヌムはまた、ト・ダヘがポク家の指輪をはめている夢を見て、”これから起きるということ?”と恐れた。
キジュは、イロンたちに「手を組もう、ダヘさんが協力してくれれば、能力を有効に使える。見返りは、不動産、宝くじ、株、仮想通貨。未来を盗める、その為にダヘとの幸せな時間が欲しい」と言った。
しかし、ダヘは、「お断り。いつでの好き勝手に、私の時間を停留所代わりに使われるのは」と受け入れなかった。
その後、ダヘとキジュは外で話したが、キジュは「過去を変える」と、消えてしまい、ダヘだけが残った。
イロンが来て「キジュを帰したのか?なぜおかしなことばかりする?」と言うと、ダヘは「キジュが好きなの、自分でも戸惑ってる。私情を挟むと失敗すると言ったよね。切り替えられるように手伝って」と言った。
翌日、キジュはサウナに来て手伝い始めた。
ダヘがおしゃれをして出かけたので、キジュはその後をつけた。彼女は、4番目の結婚詐欺のため、男が待ってるカフェに来た。キジュも近くの席に座った。ダヘの計画は失敗した。
ダヘは帰り、通りすがりの男を引っ掛けようとしたが、男の妻が現れ、これも失敗。
キジュが彼女の手を引いて逃げた。彼は嬉しそうに、「夕食を食おう」と誘った、ダヘは「時給1000万ウォンなら考える」と。キジュは了解し、以前、ダヘがイナを助けた日に2人で飲んだ店に来た。
キジュは、ダヘが前に、”自転車に乗れた日や、かき氷を食べた日は幸せだったでしょ?”と言ったので、それが彼女の幸せな日だったのかと聞いた。
「自転車は、支えてくれる親がいなかったので、何度も転びながら自力で乗れるようになった。かき氷は昔ながらの平凡な物、南江陵のターミナル近くのパン屋さん」とダヘは言った。
キジュは「超能力に目覚めて初めて学んだのが挫折。自分だけ幸せなのは真の幸せじゃないと気づいた。だから消防官になった、すぐに辞めたけど」と話した。
「自分より劣る人を助けて、優越感に浸ろうと?それは超能力者の身勝手」とダヘは言った。
「そうか」と言って、キジュが消えた。
キジュは、過去の病院に戻った。初出勤の日、キジュは子猫を助けようと木に登り、木から落ちてケガをしたのだ。子猫の飼い主の親娘が、キジュにお礼を言っていた。
未来から来たキジュは、イロンとヒョンテが病院の奥の葬儀場に向かっているのを見た。そこには、高校生のダヘが、父親の葬儀の喪主を務めていた。イロンがダヘに、父親の借金の肩代わりをするように言い、ダヘは書面にサインした。イロンたちが帰った後、キジュはダヘの父の祭壇に参って、高校生のダヘの肩に手をおいた。ダヘは「どなたですか?」と聞きながら、大粒の涙を流して泣いた。
家に戻ったキジュ、イナが眼鏡をずらして彼の目を見た。「おばさんと1日中いっしょだったね」と言って喜んだ。
スングはまたクラブに来て、ある女性と踊ってビールを飲んでいた。
スングは女性に、自分は妻の影の存在にしかすぎないとグチを言い、慰めてもらっていた。しかしそこに女性の夫が来て、「俺の女房と不倫を?裁判で問い詰める」とスングを脅した。(スング、罠にはめられたようです)。スングは「裁判沙汰は勘弁を、カネをだす」と夫にすがった。
キジュは、「ダヘが頑なに拒んでいるので取引にならない」とイロンに訴えた。イロンは、ヒョンテを2人に付き添わせた。
ヒョンテが、2人を盛り上げようと努力したが、2人は全然幸せな気分にならない。
キジュは、ヒョンテに「アニキ、思い出のかき氷を買いに行こう」と言い、2人でバスに乗り、南江陵のターミナル近くのパン屋さんまで来た。
夜になっていた。キジュはパン屋でかき氷を買い、「器は返します」と持ち帰った。ヒョンテに帰りのバスチケットを買いに行ってもらった。キジュは、コンビニで、その日の宝クジの当選番号を見た。
そして、かき氷を持って消えた。
キジュは、未来からダヘの待ってる公園に戻って来て、ダヘにかき氷を渡した。
ダヘは高校生の時の話をした。実はそのパン屋でパンを1つ万引きした。パンを買っていたおばさんがそれに気づいて、ダヘのパンも支払い、一緒にかき氷を食べようと誘った。「ソンジェ女子校の子だね、火事になって、かわいそうに」と同情したという話を。
ダヘは、「不幸を売りにすれば少し幸せになる、だから混乱する、あの時間は幸せだったのかって。13年前、助かっても嬉しくなかった。お金もなく無駄に生き残って辛いだけだった。私の荷物に彼の遺品がある、着けていた指輪、ご遺族に渡して」と言った。
そして彼女は、美味しそうにかき氷を食べたが、涙を流した。
キジュは、「今週の1等、23億」と宝くじの当選番号を書いた紙ナプキンを出し、「君のだ、これで借金を返せ。不幸を売りにするな、これからは幸せを売れ。ひとまず宝くじを買え、8時までに」と言って、彼女の手に持たせた。
キジュは、空のかき氷の器を持って、ヒョンテの待つバスターミナルに戻った。ヒョンテは、キジュが急に消えて、急に現れたことに混乱した。
宝くじを買ったダヘは、サウナで当選番号を確認した。キジュの言う通り、一等が当っていた。
ドンヒは、防犯カメラの映像から、先日、自分を押したのがグレースだと知り、彼女を懲らしめた。グレースは、ドンヒの言うことはなんでも聞くと言った。
グレースは、ジハンに、ドンヒのモデル時代のことを思い出させた。そこにドンヒが現れた。
ジハンは「今日は何度も君のことを思い出した。話がある。君と結婚したら500億のビルをもらえる話、まだ有効かな?」と。ドンヒはがっかりした。
ドンヒは翌日も食事を抜いたまま、マシーンでトレイニングしてたが、冷たい床に倒れた。グレースはドンヒをサウナに連れてきて、温かい床に横にならせた。
グレースは「私が先輩を痩せて結婚させる、500億のビルを山わけする」と言った。
イナは学校帰り、スマホを見ながら歩いていた。ダンスクラブのグループチャット、ほぼ全員が退出していた。その時、女子3人がわざとイナにぶつかり、イナはスマホを落とし画面が壊れた。
「割れたけど」とイナが言ったが、彼女たちは聞こえないフリをした。
ヒョンテが3人にイナのスマホを見せると、彼女たちはその場から逃げた。
イナはヒョンテとサウナに来た。ダヘは買い物に行っていた。
スマホが壊れて、イナは退屈していた。ヒョンテが「あっち向いてホイ」を急に始めた。彼の手の方向に顔を向けたイナ、ヒョンテにデコピンされた。
突然、火がついたイナは、眼鏡を外した。ヒョンテの目を見て、「あっち向いてホイ」を始めた。
ダヘが戻って来た。ヒョンテとイナの ”あっち向いてホイ” が続いていた。ヒョンテのおでこは、デコピンをされすぎて真っ赤になっていた🤣。
ダヘはイロンに何を計画中か聞いた。
「週末のホームドラマ、キジュもあんたに気がある。唯一触れ合える仲だろ、答えは一つ、家族だ。こうなったら、本当に親戚になって、死ぬまで運命共同体」とイロンが言った。
夜、ダヘは赤いスポーツカーに乗ったマヌムに呼び出された。
マヌムは、ダヘに「これ」と車のキーを出し、「現金を用意するまでひとまず車を渡すから、キジュから離れ、、」と言い終わる前に、ダヘは「離れさせてください。彼は母と取引する気、彼だけでなくご家族が危険な目に。止められるのは奥様だけ。奥様の強力な武器を使っては?」と言って、睡眠薬の入ったお茶を出した。マヌルは「睡眠薬で夢を見るわけがない」と言ったが、、。
ダヘは、一等23億の当たりくじを出した。「キジュが?」と驚くマヌムに、「奥さまを眠らせたのは希望では?ポク家が立ち直るという希望です。これは手切金です」とダヘは当たりくじをマヌムの手に握らせ、車から降りた。
スングに、女の夫からおカネの催促の電話がかかった。
彼は、マヌムの寝室に入り、眠っている彼女の手から、当選した宝くじを盗んだ。
その時、キジュが入って来て、ダヘの荷物に”指輪”があったかと聞いた。それもマヌムが持っていた。
キジュはその指輪を取った。「ポク家の指輪だ」と、スングが言った。
キジュは宝部屋に入り、そこの箱に入っている指輪を見た。ダヘが持っていたものと同じ指輪だった。
”ト・ダヘを救った人の遺品が、ポク家の指輪?彼女を救ったのは先輩じゃない”。
キジュは指輪を持って、ダヘに会いにサウナに来た。
キジュは「これか?君を救った人がくれたのか?」と指輪を見せて聞いた。「そう、顔は覚えていない。指輪をはめられたのは覚えてる、”持っててくれ”って」とダヘは言った。
「まいったな、俺が君を救わなきゃ、俺は身勝手な超能者だ」とキジュは言った。
その頃マヌムは、キジュが火事の中、ダヘを助ける夢を見て、驚いて目を覚ました。
感 想
マヌムが見た、”ポク家の指輪をはめたダヘ”の夢は、多分最初から、”キジュが火事現場でダヘを助けようとして、彼女の指に指輪をはめた夢’だったのでしょうね。
キジュだけじゃなく、イナもドンヒも、王宮サウナに行ってるのが面白いです。詐欺師の偽家族ですが、パク家より居心地がいいようです。
スングのクラブ通いに、深い意味はなかったですね。スングは、クラブで知り合った女性の罠にかかって、お金を要求されることになってしまったようです。
キジュは、ダヘのいろいろな過去に行ってます。過去の自分とダヘが同じ空間にいたなら、”幸せな時間”でなくても、戻れるようですね。
今回、キジュが消防士になった初出勤で、猫を助けて怪我をした病院の奥で、ダヘの父の葬儀があり、キジュはそこに戻っていました。
13年前の火事で、ダヘを救ったのは、やはりキジュのようです。
でも、未来のキジュが、13年前に戻ってダヘを救うということなのですよね?ダヘには起きたことだが、キジュにはまだ起きていないので、、、うーん、やはり、なかなか複雑です。でも面白くなってきました!
第9話 あらすじ UP (6/02)
マヌムは、 ”火災現場でキジュの上に建物が倒壊してくる夢”を見て「キジュ!」と叫んで目覚めた。
声に気づいたキジュは、マヌムの寝室に入った。「ダヘといると火事に巻き込まれる」と恐れる母に、彼は「ダヘが持っていた指輪だ」と1つ指輪を出し、「指輪はずっと金庫の中にあった」と同じ指輪をもう1つ出した。2つの指輪は細かい傷までそっくり、キジュは、「ダヘが持っていたのは、13年前に、命の恩人がくれたそうだ。夢で見たソンジェ女子校の火事。ダヘに起きたことが、俺の未来だから、俺がダヘを未来で助けるんだ。彼女は元気で生きてる。無事に助かる確かな証拠だ。過ぎたこと、火は消えた」と母を安心させるように言った。
マヌムは ”キジュとダヘは13年前から決まっていた運命?本当に2人でポク家を再生させるかも”と考え、”宝くじ”を思い出し手を見たが、どこにもなかった。
スングはクラブで男に会い、”23億の宝くじ”を渡した。
マヌムの携帯に、スングがクラブで女と踊っている写真が送られてきた。家に戻ったスングは「踊っていただけ、タチが悪い旦那に脅された。穏便に済ますために金を払った」と言い、宝くじを彼に渡したことがマヌムにバレた。マヌムは裏切られたと怒り、夫を家から追い出した。
実は、スングを脅した男女には、もう一人の仲間が、それは、王宮サウナのペク・イロンだった。
イロンは一等の宝くじをサウナに持って帰った。ダヘはそれを見て驚いた。イロンは「見覚えが?あんたとキジュが産んだ金の卵か」と言った。
ダヘはキジュに会い、「母が仕組んだ。お金も奪い、ポク家を支える存在(スング)も排除した。母は私たちをくっつければ、金の卵を産むと知った。一緒にいる限り、母はポク家を手放さない。私を救う必要はない、指輪は別物、その人の首に赤いアザがあった。私を助けたのはあなたじゃない。あなたは家族を助けなきゃ。母の真の標的は、予知夢で金の卵を産む奥様よ」と言った。
キジュは家に戻ったが、マヌムはいなかった。彼女の引き出しに、督促状の束があるのを見た。スングの上着のポケットから、”パープル・ディスコ”のカードを見つけた。
ジハンとドンヒは、マヌムを食事に呼んだが、マヌムはひどい頭痛。2人の目的は、結婚して、マヌムから現在のジムのビルを譲り受けること。しかしマヌムは、家系の遺伝の話でさえ共有していない2人に、ビルを譲る気はない。2人は怒って帰った。
マヌムが帰ろうとすると会計を要求された。カードを出したが決済不可、その時イロンが来て彼女のカードで決済した。
イナは学校で、ヒョンテに助けられたことで噂になり、嫌がらせを受けていた。へリムが親切そうに寄ってきたが、イナは彼女の目を見るのが怖くて、彼女の手をはらってどこかに行った。
担任の先生から、キジュにイナがいなくなったと電話があり、キジュはすぐにダヘのサウナに行った。「電話が通じない」と言うと、ヒョンテが「イナのスマホは壊れている。心当たりがある」と2人を案内した。
コンビニ、カフェ、公園、イナがいつも1人で過ごしていた場所だ。しかしどこにもイナの姿はなかった。
”イナが来てるかも”とダヘはサウナに戻り、”イナが帰ってるかも”とキジュは家に戻った。
サウナでは、母がダヘに「大事な客がいる」と言った。しかしイナではなく、マヌム、彼女はよく寝っていた。
イロンは「金の卵をポク家に差し出すとはね」とダヘを批判した。
ダヘは、「キジュさんが ”当選金で借金を返せ”と。すぐにでも縁を切れたの、でもあなたを母と呼んだ時間がある。カネに物を言わせて、押さえつけることでしか私を引き止められないと思ってる、気の毒だった。私がそばにいてあげた。母さんとも呼んだし、時には実母のようだった。母さんも私を死んだ娘の代わり程度には思ってるかと、でも違ったのね、ただ私を利用してただけ。なら私も娘役は降りる。ポク家に手を出したら、母さんの教え通りやり返してあげる、一番残酷なやり方で」と言って出て行った。
ダヘはポク家に来たが、イナは帰っていなかった。ダヘは「過去に戻ってイナの手がかりを見つけて」とキジュに言ったが、キジュはイナとの時間に戻れないし、イナと過ごした時間もほとんどなかった。
そこに、未来のキジュがダヘの前に来た。ダヘにしかその姿は見えないが。「学校の体育館にいるって」とダヘがいい、2人は学校に急いだ。
体育館ではダンスクラブのメンバーが、「ジュヌがクラブを辞めたのは、誰かに告白して振られたから」と話していた。みんなはヘリムの顔を見たが、彼女は「私じゃない」と否定した。
イナは倉庫でその会話を聞いていた。ヘリムはイナに気づいて、帰る時に倉庫の鍵を外からかけた。イナは閉じ込められた。
キジュとダヘが体育館に来た。守衛に鍵を開けてもらい、倉庫の奥に閉じ込められていたイナを見つけた。キジュはイナを抱きしめた。
3人は食事に行き、キジュがイナに説明を求めたが、イナは「学校を辞めても?人の目が多すぎる」とトイレに入ってしまった。
ダヘが彼女の後を追った。イナは「透明人間でいる方が良かった。気の合う友達になりたかった」と泣いた。
「私も透明人間だった。高校生の時、倉庫に閉じ込められたけど、誰も気がつかなかった。その時、火事が起きた。ある人が火の中から現れて、私を見つけてくれた。イナにもいる、炎にも臆せず、あなたを捜す人が。あなたを訪れる人をそんなに怖がらないで」と言った。
ダヘは戻ってきて、キジュに「何も聞かずに、静かに目だけを見て。何も言わずに目を合わせるの」と助言した。
公園で、キジュとイナは2人になった。
キジュはメガネをとったイナの目に、自分の目を合わせた、何も言わずに。
”ごめんな。1人にして、怖かっただろ、寂しかったよな、今からでも一緒にいたい。どう歩みよえれば分からないけど、努力する。お前と一緒に過ごしたい。お前が生まれた日のあの時間を必ず取り戻す。お前を初めて抱っこした瞬間は、俺の人生で最高の時間だから”、父の声が聞こえた。
イナは涙を流しながら「最悪の時間でしょ。あの時間に飲み込まれたのに」と言った。キジュの”まさか、聞こえるのか?”と心の声。
「聞こえる」とイナは答えた。
キジュは、「いつから?どうして黙ってたんだ」と声に出して聞いた。
「なくなってほしいから。お父さんを襲った時間が、お母さんまで飲み込んでしまったから」と涙を流しながら言った。
イナが6歳の時、家族で動物園に向かっていたが、いつもの通りキジュは消えた。運転していた母は「イナ、新しいお家に引っ越す?パパは一緒じゃない」と涙をためて言った。
バックミラー映った母の目を見ると ”あの日、あなたが生まれたせいで、、、”と母の声が聞こえ、イナは「私が生まれたせいで?生まれちゃいけなかったの?」と口に出した。母は自分の心の声がイナに聞こえたことに驚き、後部座席のイナを振り返った、、、その時、前方に車が見え、衝突を避けるために母がハンドルを切った。車はガードレールを飛びこえて、激しく横転し、母は亡くなった。
「私が悪いの。心の中に何を隠そうとその人の自由なのに、お母さんも友達もみんな知られたくなかったはず。怪物の私のせいで、私が産ませたせいで、、、」とイナは激しく泣いた。
キジュは「お前は悪くない、何も悪くない」と言ってイナを抱きしめた。「今までたった1人で、抱え込んで、すまない、気づいてやれなくて。お前が生まれた時間が、お父さんにどれほど大切か、、」と言って、キジュも泣いた。
ダヘは離れたところから2人を見守っていた。
サウナでマヌムが目覚めた。
「場所がいいのか、また鮮明な夢を見た。娘がいたとか、幼くして死んだ、生きてるようだけど。大人になった娘をあなたが泣きながら抱きしめてる夢をみた」とイロンに言った。実は、これはダヘからの入れ知恵だった。「服役中に死んだ娘が母の唯一の弱点、弱点を正確につつけば、母は必ずうろたえる」と。
イロンは、「私をからかうためについてきたのか、、」と気分を害したが、マヌムは「夢で見たことを言ったまで」と平然と言った。
キジュは、自転車に乗れないイナのために、後ろから手で押して補助をしてあげた。手を離すと、イナはひとりでスイスイと進んでいけた。「乗れた!」とキジュが両手をあげて喜んだ。
イナは「乗れた!」と喜んでべダルを漕いで公園の端まで行った。「ポク・イナ」とジュヌの声が聞こえ、「これを」と前のメガネを彼女に渡した。「ごめんね、そばに行きたかったけど我慢した。もっと我慢するから、逃げるな」と言って帰ろうとした。イナは「あなたが好き」と言った。
ダヘとキジュは公園のベンチに座っていた。キジュはダヘに「イナの能力のことを知ってたんだろ、ありがとう。おかげでイナを救えた」とお礼を言った。ダヘが「”体育館にいる”と伝えに来てくれたあなたは、さみしそうだった」と言って横を向いたが、キジュは消えていた。彼は、イナが生まれた時間に戻っていた。
マヌムが夢にうなされて「ダメ」と叫んで飛び起きた。
彼女は、クラブの入り口で「あなた、あなた」と叫んだ。スングがその声で入口に行くと、「キジュが死ぬのよ、、、」とマヌムが泣き崩れた。
キジュが現在に戻ってきた。ダヘに「見つけた、イナのためにも俺のためにも、取り戻すべき幸せ。イナが生まれた時間、この幸せで今度は君を救う。13年の時を経て、君に会うため、そして愛するために」と言った。
ダヘは「あなたは家族を守って」と言うと、キジュは「守るよ、家族に君も入っている」と言い、1つの指輪をダヘの親指にはめ「これは13年前に君に渡した指輪」、そしてもう1つの指輪を自分の小指にはめ「これは未来で君に渡す指輪」と言って、ダヘにキスをした。
感 想
9話、見どころ、好きな場面がたくさんありました。
- イナが行方不明になって、ヒョンテがイナが行きそうな場所に、キジュとダヘを連れていく場面。イナはどこでも1人でいた。ヒョンテはイロンの命令でイナを尾行していたのだが、彼はイナの寂しさを理解し、いつも注文する飲み物”アショツイ”の名前まで知っていた。彼のやさしさがわかる場面でした。と同時に、キジュが娘のことを何も知らないことも。
- イロンがマヌムを王宮サウナに連れてきてることを知り、ダヘがイロンに「すぐにでも縁が切れたが、お母さんがかわいそうでいてあげた、、、ポク家に手出しすると容赦しない」と言う場面。ダヘの迫力に、明らかにイロンが動揺しているのが見ものでした。
- イナが体育館から助けられた後、ダヘがイナに「私も透明人間だったが、誰かが見つけてくれた。イナにいる、あなたを捜し出す人が」と励ました後、キジュに「何も言わず、イナの目を見て」と助言してあげる場面。
- そして、クライマックスは、キジュがイナと初めて正面から対峙した場面。イナはキジュの目から彼の声を聞き、キジュは初めてイナが心の声が聞けることを知りました。イナの口から、6歳の時の交通事故の詳細が語られました。”イナが、自覚がないまま母の心の声に反応してしまい、驚いた母がハンドルの操作を誤って交通事故を起こし、母は亡くなってしまった”という悲しい事実が。イナにとっては、本当に辛い出来事、、、誰にも打ち明けることもできずに、一人で抱えこんで生きてきたのかと思うと、ほんとに可哀想に思いました。キジュとイナのこの場面、涙なしには見られなかったです。初めて、父と娘が分かり合えることができた名場面でした。
- イナは自転車にも乗れるようになり、ジュヌに「あなたが好き」と自分の気持ちを伝えることもできました。
またマヌムが不吉な夢を見たようです。
第10話 あらすじ UP (6/03)
キジュとダヘは、ダヘの運転で雨の中、海に向かっていた。
2人は昔見た映画の話で盛り上がったが、ヒロインが来ていたカーディアンの色で意見が違った。ダヘは「黄色」と主張、キジュは「青、高校の友達の家で一緒に見て号泣した。一番好きな映画だから間違いない」と。「じゃあ賭けよう」となり、ダヘはキジュに「過去に戻って確かめてきて」と提案、キジュは過去に行った。
「僕の勝ち」とキジュが戻って来た時、車は事故に遭い、橋から川に落ちそうになっていた。ダヘの姿はどこにもなかった。
事故の5日前、ダヘはポク家に、キジュの嫁として受け入れられた。が、そこには事情があった。
事故7日前、マヌムはダヘを家に呼び、「遺体もなく葬儀を行う夢をみた。ポク・キジュ、13年前の火災からト・ダヘを救い、炎に包まれ帰らぬ身となる。遺体も見つからない」と言った。
ダヘが「食い止めましょう。あの時間に戻らせないように」と言ったが、マヌムは「夢で見た未来は食い止められない。出来ることは、残りの時間を幸せに過ごさせてやること。家に入りなさい」と言った。ダヘは「私のせいで死ぬのに、そばにいられない」と断ったが、マヌムは、「”完璧に幸せな時間”、キジュに仕掛ける最後の詐欺よ。キジュを死に追いやるあなたを受け入れるのは苦しい、でもキジュのため、頼むわ」と言ったのだ。
イナの学校では、あの日、体育館にいた生徒たちが集められた。先生の「最後に出たのは誰?」の質問に、「一緒に出たが、へリムだけ体育館に戻った」とみんなが証言した。
他の生徒を帰し、先生とヘリムだけが残った。ヘリムは「私じゃない、イナがいるのも知らなかった」と言った。先生は「誰かが鍵を閉めたが、確かな証拠はない。イナの意向に沿って処罰はしない。だけど二度とあってはならない」と彼女に言った。
へリムは、自転車置き場にいるイナと会った。彼女は、「分かってるよね、私じゃない」とイナに話しかけたが、イナは「目を見れば分かる、でも、もう見たくない。あなたの目も心も。うまく隠すべきだったね、そのゆがんだ心」と彼女に堂々と言った。
イナは、ジュヌと一緒に自転車で帰った。
キジュは父に、「引っ越そう、もう少し小さな家に。ジムのビルは姉さんたち任せよう。これからは、母さんと父さん、イナの面倒は俺がみる」と言った。マヌムが来て「キジュの言う通りにしましょう」と言った。
スングは、何も知らないキジュの前で、芝居をするのが心苦しい。
姉のドンヒも、母から夢のことを聞き、「母さんの夢のせいで、、、」と泣いた。
キジュとイナとダヘの3人は、サイクリングをした後、かわいいカチューシャを買って、3人でプリクラを撮った。ダヘはサングラスで目を隠した。
サウナでは、イロンがヒョンテに、ダヘについて何か指示していた。
夜、キジュはダヘの部屋に来て、ベッドで彼女に腕枕をしてもらった。
「君の分の腕枕は、未来の俺にせがめ。きっとこの時間に戻ってくる、今、すごく幸せなんだ」と言った。ダヘは「2人で旅行しようか」と言った。
そして2人は旅行に行った。
ドライブ中、ダヘは「ちょっと寒いね」と言って、キジュに後部座席に置いてる黄色のジャケットをとってもらった。
その時、ダヘが映画の話をした。大好きな映画のヒロインが「黄色のカーディガンを着てた」とダヘが言ったが、キジュは「青のセーターだった」と。キジュは確かめるために過去に行った。(この映画は、多分、1998年の「8月のクリスマス」だと思います)。
キジュが消えてる間に、車は事故に遭った。キジュが戻って来た車は、橋から大きな川に落ちそうになっていた。運転席にダヘの姿はない。
キジュは助け出され、川の大掛かりな捜査が行われた。何も見つからなかったが、最後にダヘの黄色のジャケットだけが見つかった。キジュはジャケットを持ち、絶望で泣き崩れた。
キジュは王宮サウナに行き、イロンに「あんただろ」と憤ったが、イロンは、「雨でスリップしたそうだ。自分だけ生き帰ったくせに何だって?超能力者だろ、なぜ捜せない?どうして防げなかったんだ」とキジュに怒りをぶちまけた。
キジュは、ダヘのジャケットを持って目を閉じたが、超能力はまた消えて、過去にも戻ることができない。彼は絶望した。
イナはダヘに電話して「おばさん、生きてるよね」と言ったが、通じない。
ドンヒは、「信じられない、7年前と同じだなんて。でもかえって良かったような。ダヘのことは気の毒だが、このままキジュが能力を失えば、キジュは死なずにすむんじゃないか」と言った。
マヌムはキジュに「私が愚かだった。ポク家が超能力を失ったのは自然の摂理。イナに能力がないのも自然淘汰の過程。不眠症は先祖様からの贈り物だった、これ以上夢を見なくてもいいと。あなたも過去に戻ろうとしないで」と言った。
ドンヒは、きついトレーニングの甲斐があり、元の美しいプロポーションに戻っていた。ウエディングドレスを試着したドンヒを見て、ジハンは拍手して喜んだ。ドンヒは、弟が元気になるまで結婚を延期したいと言ったが、ジハンは自分の都合だけを考え、ビルを手に入れたつもりで、ビジネスを広げていた。
キジュは、廃車場来て事故車を捜し続けていた。そこにドンヒとイナが来た。キジュは、ダヘが生きてると信じていた、マヌムが、自分がダヘを火災現場で助ける予知夢を見たから。
イナはキジュの手をとって「こうして私は成長した。おばさんは私が初めて安心して目を見られた人、お父さんと向き合えたのもおばさんのおかげ、おばさんも家族でしょ。おばさんを見つけて、過去に行くの。お父さんならできる」と父を励ました。
キジュは目を閉じた。
イナとダヘと3人で自転車に乗っている日に戻った。次は、カチューシャを選んでるお店。しかし、ダヘを呼んでも、彼女は反応しなかった。
キジュは現在に戻り、イナに「ダヘが目を合わせなかったか」と聞いた。イナは「おばさんと目があったけど、急に心の中で国家を歌い出した。他の時間にも言って」と。
キジュはダヘと「旅行に行こう」と話して、同じベッドで寝た日に来た。ダヘは「本当に来てくれた」と涙を流した。
キジュは、「よく聞いてくれ、旅行はダメだ、事故が起きる、だから絶対行かないで」とダヘを抱きしめた。
キジュは現在に戻り、イナに「ダヘに事故の話を伝えた」と言ったが、イナが携帯を調べると、事故は起きていた。何も変わっていなかった。
イナは「ちょっとおかしい、おばさんは事故が起きることを知ってたみたい」と言った。
イナはひとりで、王宮サウナに行った。ヒョンテがイナに気づいて、急いでサングラスをかけた。
「おじさん、知ってるよね、おばさんの隠し事、事故が起こるのも知ってた」とイナが言うと、ヒョンテは「帰れ」と言って、入り口に鍵をかけた。
イロンが聞いていた。「隠し事?指示通りにやったよね?事故は川だったのに、なぜ海に行ったの?」と聞いた。「気分が沈んで海に行った」とヒョンテが言うと、イロンは「車を出して、海だよ」と。
イナはヒョンテが車で出かけようとするのに気づいて、「おばさんは生きてる。おじさんは殺してない、そんな人じゃない」と言った。その時、イロンが来て車に乗った。
ヒョンテはサングラスを外した。イナはメガネをずらした。「今度うろついたら、お前も死ぬぞ」と言うヒョンテの目をイナは見た。
イナは急いで家に戻り、キジュに「居場所がわかった。おばさんは生きてる。急いで、先に見つけないと」と、ヒョンテの目から聞こえた情報を伝えた。
事故の7日前、マヌムとダヘの会話には続きがあった。
マヌムは、ダヘに詐欺師として、”完璧に幸せな時間”をキジュにしかけるように言ったが、ダヘは、「ポク・キジュは私が救う、能力を復活させた私が、能力を失わせる。彼に最後に仕掛ける詐欺は”不幸な時間”です」と言ったのだ。
事故16時間前、ダヘはヒョンテに、超能力者をだますために協力を求めた。
「キジュが過去に行ってる間に事故が起きるから、彼は事故の時間に戻れない。それに私が消えれば、過去にもどるのは困難になる、それが狙い」と言った。
ヒョンテは、「あいつが13年前に戻れなければお前は消滅するんじゃ?」と心配した。
「消えても構わない。力を貸して、私の最後の詐欺よ」と、ダヘはヒョンテの盃にお酒をついで頼んだ。
そして事故当日。
ダヘが運転する車から、キジュが過去に消えた。後ろから、ヒョンテの車がついてきていた。
橋の手間で2台の車は止まり、ヒョンテは、事故を起こす橋の欄干までの長さを測った。ワイヤーを車と反対側の橋の欄干につけ、車の前方のガラスを割り、車を運転、車は前方だけ欄干を超えて止まった。その直前、彼は車から脱出した。ワイヤーをはずした。
ダヘは、黄色のジャケットを川に投げ捨てた。そして、ヒョンテの車で海に向かった。
ダヘは海辺の民宿に滞在していた。キジュは急いで車で海に向かった。ヒョンテはわざと海へのルートを間違い、時間をかけていた。
ポク家では、「キジュがいない」とドンヒが両親に話していると、イナが「おばさんのところに、サウナのお婆さんから逃げたみたい。お父さんが過去に、、」と言いかけると、
「過去に戻った?そんなバカな、戻れないはず」とマヌムはうろたえた。
「もう大丈夫、おばさんを連れ帰る」とイナ。
「それはダメなの」とマヌムは気を失いそうになった。イナはメガネをとって、祖母の目を見た。
「お父さんが死ぬの?」とイナは祖母の声を聞いた。
キジュが民宿に着くと、女の子がダヘの行き先を教えてくれた。
彼は海岸にいるダヘを見つけたが、ダヘは逃げた。キジュは彼女に追いついた。
「ダメ、どうしてきたのよ」とダヘは怒った。
「君が消えてから、どんなに捜したか。無事に生きてたらなら、俺に言えよ」とキジュも怒鳴った。
「まさか、過去に戻れたの?」とダヘ、
「なぜこんなことを」と怒るキジュに、
「あなたが死ぬ。だから帰って、私のそばにいちゃダメ。イナから離れないで」とダヘは言い、彼を振り払おうとした。
キジュは「俺を過去に戻らせないため?でも残酷すぎるだろ?以前の俺に戻れと?君と出会って、息をして歩いて走って自分を取り戻したのに、全部奪っておいて生きろと?」とキジュ。
「私が欲張ったの、息をしてるだけでもいい、生きていてほしいの。いないのは耐えられないから」とダヘは涙を流した。
キジュはダヘを抱きしめ「俺には耐えろって?悪いけど、俺にも耐えられない。賭けは俺の勝ち、願いを聞いて。愛してる」と言って、彼女にキスをした。
感 想
マヌムの夢は、ポク・キジュの葬儀の夢だったようですが、“遺体のない葬儀”というのが、ポイントでは? キジュは13年前の火災現場でダヘを救うわけで、救った後で、現在に戻ったのなら遺体はないのでは?と思いますが、、、。
10話は、キジュが火災で死なないように、過去に戻れないようにするために、ダヘがキジュが過去に行っている間に交通事故を起こして、彼から離れることだったようです。
イロンがヒョンテを使って、ダヘ(とキジュも?)を殺害しようとしていたのには驚きました。9話で、ダヘに確信をついたことを言われて、彼女にも人情があるのでは?と思っていたのですが。後2話で、彼女は変わるのか、変わらないか?
イナがすごく変わりました。お父さんと向き合えたことで、ダヘとお父さん(とジュヌも)が、自分の味方だと自信をもち、本来の彼女の聡明さが発揮されました。
へリムにも堂々と自分の意見を言いましたし、何よりも、キジュに「おばさんを見つけて、過去に行くの、お父さんならできる」と励まし、キジュは過去に戻れました。
「おばさんは事故が起きることを知ってたみたい」と気づいて、ひとりで王宮サウナに行き、ヒョンテの目を見てダヘの居場所の情報を得た、すごい行動力です。イナのおかげで、キジュはダヘを見つけだすことができましたね。
ヒョンテさんが本当にいい人、寡黙で頼りになる強い味方。決して、表立ってはイロンに逆らわないけれど、ダヘとイナの味方です。ダヘの頼みとはいえ、あんな危険な交通事故の偽装をしてあげるって、すごいです。
ドンヒさんがいつの間にかダイエットに成功して、プロポーション抜群の人に戻っていたのには驚きました。しかし、なぜジハンと結婚しようとしてるのか?もっといい男の人がいると思うのは私だけ?
いよいよ後2話ですね。
ハッピーエンドになることを期待しています。もちろん、キジュもダヘもイナも、他の人たちも全員、生きているはず、って思ってます。
第11話 あらすじ UP (6/08)
海でダヘを見つけたキジュは、海辺の民宿で1泊して、翌日、ダヘと共に家に戻った。
イナは、父を助ける計画を自分が台なしにしたとショックを受けていた。キジュジュは「愚策だ、お前は何も悪くない」と慰めたが、彼女は父の目を避け部屋に入ってしまった。
ダヘはマヌムに謝り、「でもまだ諦めてはいない。恩人の首元に、キジュさんにはない赤いアザがあった。夢で手がかりを、、」と言ったが、マヌムは「あれは予知夢ではなく呪いだった」と。そして、「ドンヒが不幸になる。チョ・ジハンに他に女がいる。ドンヒの夢を妨害した、だから切望してる結婚の邪魔はできない」と言った。
ドンヒはキジュに、「母さんの夢に引きずられ、無意識のうちに自分に暗示をかけ、彼女を救う運命と思い込んでるだけじゃ?」と、昔、母の予知夢のせいで、自分の夢を諦めた話をした。大型新人としてメインモデルに抜擢されフィナーレに立つ予定だったが、”大怪我をしてショーは失敗する”という母の予知夢のせいで、当日行かなかった。代わりのモデルが、自分のために作られたヒールを履き舞台で転倒、ショーは失敗した。「私が出てたら、事故は起きなかったはず。予知夢に縛られないで、未来は変えられる」と話した。
ダヘは「呪われてる」と恐れて泣いているイナに、「その呪い私が解いて、キジュもあなたも助ける。予知夢の未来を私が変える」と言った。
ダヘは、ジハンに、彼の浮気現場の写真を送りつけ、「ポン家は超能力一家、未来、過去、心の中、全て見透かされる。結婚は諦めて」と迫ったが、ジハンは逆玉を諦める気はない。「いくら必要?」と聞き、ダヘは「2億ウォン、式が始まる直前までに用意を」と言った。ジハンは怒りダヘを殴ろうとしたが、ヒョンテが来て助けた。
ヒョンテはサウナに戻り、イロンにダヘの伝言、「13年前に死ぬ運命だったから、もう十分生きた。邪魔だけはしないで」を伝えた。イロンはグレースを呼んだ。
キジュは、ドンヒが部屋で隠れて食べてるのを見た。「元には戻れないわ」と嘆くドンヒに、キジュは、「元々細くはなかった」とドンヒの小学校の時の話をした。
そして過去に戻った。キジュは小学生の時、入院していたが、病院食を食べたくなかった。でも、美味しそうにたべるドンヒを見ていると、キジュもご飯を食べたくなったのだ。
キジュは現在に戻って来て、「あの頃の姉さんは輝いていた。幸せそうだった、僕も幸せだった」と話した。ドンヒは「愛してた人と結婚ができるのに、なぜ幸せでないの?」と涙を流した。
ジハンがダヘの要求通りの現金をカバンに入れて持って来た。結婚を阻止できないと焦るダヘのところに、グレースが来た。
ジハンは浮気相手と新居でワインを飲んでいた。グレースはドンヒを呼び出し「新居に、結婚祝いの生ものを贈った」と言い、2人で新居に向かっていた。
ジハンは新居の扉が開く音に驚き、女を隠したが、すぐにグレースに見つかり女は帰った。
ドンヒは「結婚を取り消す」と言ったが、ジハンは必死にすがった。
そこに現金が入ったカバンをもったダヘが入ってきた。ジハンはダヘのカバンを奪い返そうとしたが、ダヘはグレースと彼を翻弄、しかし最後にジハンはカバンを持ったグレースを捕まえた。逃げようとした彼女を強く押した時、グレースは窓を突き破って地上へと、、、ドンヒは勇気を振りしぼり、壊れた窓からダイブして、グレースを助け抱きかかえた。2人はしばらく空を飛んで、無事地上に戻った。
ドンヒは「飛べた」と喜びの涙を流し、グレースもカバンを持って飛び跳ね、ダヘは2人を抱きしめた。
翌日、ダヘはマヌムとスングに「呪いじゃない。予知夢のおかげで事前に対策ができ、不幸を免れた。夢は変えられなくても、どう受け取るかは選べる。夢で見たことが全てとかぎらない。夢を見続けてください、キジュさんは助かります」と話した。イナがその会話を聞いていた。
キジュはイナを誘って動物園に来た。「昔約束しただろ、誕生日に行こうって。綿あめをたべよう」とキジュは言った。動物園は閉園30分前だったが2人は入った。
キジュと手をつないで走っているうちに、イナは笑顔になった。キジュは綿あめを買ってくれた。イナは泣いた。
キジュは「イナが生まれた時間から全てが始まるんだ。お父さんがダヘを救い、ダヘが俺たちを救う。全てイナのおかげだ。俺の幸せな時間で、皆が幸せになれる」と言って、イナのメガネをはずした。
「こころが読めるのは、悲しくて苦しいはず。俺も呪われてると思った。何も見たくなくなって、目の前にいるお前を見られなかった。だから逃げるな、俺も逃げない。イナが生まれた時間は人生で一番の贈り物だ」とイナの目を見て言った。
イナは「次はもっと早くこよう、おばさんも一緒に。次はチュロス」と言って泣いた。
ダヘがゴミを出しに行くと、ヒョンテがいた。
ダヘはサウナに行ったが、先客がいた、マヌムだった。イロンから呼ばれて来たようだ。
イロンは「持参金を持たせると約束したでしょ」と、例の宝くじの当選くじをマヌムに出した。
実は、ヒョンテからダヘの伝言を聞きたイロンは、ダヘに手を貸し、結婚を破棄させ、ジハンからのお金もダヘが受けとれるように作戦を立てたのだった。
ヒョンテはジハンに近寄り、カネを借りられる業者を紹介。それはイロンの仲間で、スングを脅した例の男だった。ジハンはそのカネをダヘに渡した。その後、グレースがダヘに会い作戦を打ち明け、ジハンの浮気現場をドンヒに見せ、結婚を破棄させたのだ。
ダヘがイロンに「母さんらしくない」と言うと、イロンは「一番残酷な方法でやり返すと言ったね、あんたがいないことが私には何より酷だった。生きててくれたよかった」とダヘを抱きしめた。
”大人になった娘を抱きしめながら泣いてた”というマヌムのウソの予知夢は、ダヘのことだったようです。
「私のような人間を母と呼んでくれて感謝してる。あんたに本当の家族ができて嬉しいよ。ダヘとキジュ、2人の幸せを心から祈ってるって。幸せに、金の卵を産みまくって」とイロンはダヘの髪をなでた。
「母さん、、らしくなった」とダヘは泣き笑いで言った。
ポク家では、家族揃っての夕食。
キジュが、昔、スングがよく作ってくれた”たらの煮込み”を出した。ドンヒは大喜び。キジュは、過去に戻って、父が作るのを見てきて作った。
イナはダンス・クラブで練習をしていた。ジュヌもダンス部に復帰したようだ。
彼女がひとり居残りで振り付けの練習していると、ジュヌがきて教えてくれ、急に熱心に練習している理由を聞いた。「見せたい人がいるの、私が好きなことを、すごく上手でなくても、一生懸命頑張っている姿をみてほしい。友達にも会わせたい」と言った。
マヌムはまた夢にうなされた起きた。燃え盛る炎の夢を見たと。スングが、「何度も見るのは理由があるはず。私がずっとそばにいる、怖がらなくてもいい」と励ました。そして音楽をかけた。
ダヘはまたキジュの首元を見た。リビングから音楽が聞こえてきた。
父と母がダンスをしていた。それはキジュが子供の時によく見た光景だった。
キジュは子供の頃、両親と公園でピクニックをしている過去に戻った。両親はダンスをしていた。彼は、黄色いワンピースを着た女の子が走っているのを見て、その後を追った。ト・ダヘだった。彼女は自転車に乗れないと友達にからかわれていた。
キジュは彼女の荷台に手を置いて押してあげた。ダヘは「乗れた!」と喜んだ。その時、周りの景色もカラーになった。荷台を押している時に、植物がトゲが彼の左の首に触れた。
キジュは現在に戻ってきた。ダヘが「食事です」と呼んだ。
キジュは首が気になり鏡を見ると、傷がついていた。彼は上着の襟でその傷を隠し、家族との食卓についた。
感 想
サウナの母、イロンがヒョンテとグレースを使い、ダヘに協力、ジハンとドンヒの結婚を破棄し、ジハンに仲間の金融御者に借金を負わせたということですね。
イロンにとって、”一番残酷なことは、ダヘがそばを離れることだった”、イロンさんを信じていいのかしら?と1回目視聴では思ったけど、イロンさんがダヘを思う気持ちは本当のようです。
グレースもなんだかんだといいながら、”福の塊”ドンヒの味方だったし、ヒョンテさんはいつもダヘとイナの味方だったし、最後にはイロンさんも味方になりました。
宝くじの当選券を持参金としてマヌムに渡すのも、なかなかよかったです。約束を守る人でした😂。
ポク家と王宮サウナの交流、続いていけばいいですよね。
イナがダンスを練習しながら、ジュヌに「見せたい人がいる」と話す場面がすごく好きでした。お父さんに、自分が好きなことで頑張っている姿を見せたいし、いい友達がいると紹介したい。ほんとにイナはすごく変わりましたね。
ポク家が家族で食事をしている場面、第1話からは想像できなかったです、ト・ダヘは、ポク家の救世主だったようです。
キジュは、今やいろいろな幸せな過去の時間に戻れるようになっていますね。ダヘもイナもいない時間、自分が子供の時の過去へも戻れています。
最後の、公園にピクニックに行った子供の頃に戻った時、まだ幼いダヘに会って、自転車を押してあげましたが、その時に、ダヘだけでなく、周りの景色もカラーになりました。これにはどんな意味があるのでしょう?
そして、そこでキジュは首にちょっとしたケガをしてしまいました。
ダヘを助けた人にあったあざ、だからダヘはキジュの首元を何度も見てた。キジュにあざがなければ、自分を助けた人ではないので、キジュが火災で命を落とすことはないと思ってたはず、、。
しかし、ここで彼の首にあざが出来てしまった、面白い脚本だと思いました。
さて、いよいよ明日が最終回、、、どんな展開になるのか、どんな結末を迎えるのか、全く予想できません。
第12話(最終回) あらすじ UP (6/11)
キジュは薬局で、首のあざはすぐに消えると言われ、 ”こんなにも早く”とショックを受けた。
イナの学校では、へリムが仲間外れになり、一人でランチを食べていた。イナはへリムの席に行き、「あなたが必要、一緒に踊ろう」とダンス大会への出場をお願いした。へリムは断ったが、、。
ドンヒのジムには、サウナのヒョンテが新しいトレーナーとして応募してきた。ドンヒは、ヒョンテのことを”出前を作りたてのように配達してくれる人”として覚えていた。2人の間に、、、。
ジハンは、ドンヒを諦めきれずにストーカーしていた。彼女に、グレースと飛んだ動画を見せ、SNS にアップすると脅迫したが、ドンヒは相手にせず去った。ヒョンテが現れ、ジハンのスマホを川に投げた。
キジュは母に”予知夢”の詳細を聞いた。
「生徒たちが怯えて震えていた。時計が校舎に掛かってた、空中でもがく人も見た」と母は言った。
ダヘはスングから料理を習っていた。彼女はまだ、ガスの火を道具なしでは止められなかった。
家族揃っての夕食、キジュはタートルネックを着ていた。
夜、ダヘは隣で寝てるキジュのタートルネックをずらして、首の傷を見つけた。「家族に話そう」と言ったが、キジュは「明日はイナのダンスの日、明日まで秘密に」と言った。
「アザができないように祈ってたのに、なぜ」と泣くダヘに、「過去に行って出来たアザ。13年前の君に向かう道が開けたってこと。アザにおびえるな、一生消えないらしい。俺たちの別れの日は俺たちが決める、99歳の誕生日だ」とキジュは、彼女を安心させるためにウソをついた。
イナのダンス大会の朝、マヌムはドンヒに「悪い夢を見た。ダンス大会の会場で、みんなが見てる前であんたが飛んでいた。大会に行かない方が」と言ったが、ドンヒは「大会には必ず行く、絶対に飛ばない。未来を変えられると証明する。そうすればキジュも救える」と言った。
マヌム、スング、ドンヒは、イナを応援する道具を揃えてダンス大会の会場に来た。サウナのイロン、グレース、ヒョンテもイナの応援グッズを持って来た。
キジュとダヘは花を買って会場に向っていたが、キジュに消防署の先輩から電話があった。数日前に消防署に行き、13年前の火事の報告書をお願いしていた件だった。
「報告書があった。持ち出せないから、今 来られるか?」と聞かれ、キジュは「行きます」と言って、ダヘに花束を渡した。
ダヘは花束を持ってイナの控え室に来た。イナはキジュがいないことに不安を感じたが、ダヘは「お父さんは必ず来る」と励ました。
「お父さんが言ってた、”終わりのようでも、終わりじゃない、常に次がある”って。遺体のない葬儀が終わりじゃないと信じる。お父さんが戻るのに時間がかかるだけだって」とイナはダヘに言った。
キジュは消防署で、報告書と学校の図面で崩壊箇所や階段などを確認した。先輩が「チョン隊長の家族を援助してただろう、チーム名義で毎年奨学金を。息子は立派に育ったよ」と言った。
ダンス大会が始まった。しかし、ドンヒはジハンからイナが映った写真と「第4控え室に来い」という脅迫メールを受け取り、そこに向かった。部屋に入ると、ジハンはサプライズのプロポーズ舞台を設定していた。
キジュは走って会場に着いた。イナは舞台袖から、キジュが席に着いたことを確認して安心した。
イナのハナ中学校の出番になった。へリムも来て、メンバーは彼女の参加を喜んだ。
舞台に立ったメンバーたち、しかしイナは観客のたくさんの目が怖くて動けなかった。ジュヌが彼女のメガネを外して、「僕を見て踊れ」と励ました。ダンスが始まった。
キジュたちはイナの堂々としたダンスに目を見張った。イナはキジュの目を見て踊った。
”お父さん見える?私にも見つめ合える友達がいる、だから心配いらない。大好きだよ”と心の中で言いながら。キジュは目に涙をいっぱいためて娘を見ていた。
ダンスが終わり、舞台裏でみんなで写真を撮ったが、へリムがいなくなっていた。イナは階段に座っているへリムの横に座り、「好かれたくて頑張ったのに」と言った。ヘリムは「でも本心を隠してたよね。正直に話してほしかった、友達だから」と。イナは「実は私、超能力がある、目を見ると心の声が聞こえる」と打ち明けると、へリムが「私にも、人の目を引く能力」と言って、二人で笑った。へリムは体育館に閉じ込めたこと謝り、イナは「もう平気」と言って、二人は和解した。
ジハンは、ドンヒの足を持ってすがりついたが、ドンヒは「終わったの、放して」と彼から逃れようとした。
ジハンは、カバンからガソリンが入ったペットボトルを出し、火をつけると言って、少しだけ床にまいてビビった。ドンヒは「あなたにはできない、その気の小ささが好きだった。悪いヤツだけど可愛かった。ちゃんと拭いて帰って」と部屋を出た。
ダヘがキジュに、「その服思い出した、”イナが体育館にいる”と知らせてくれた時も着てた」と言った。キジュは急に何かを思い出したように「待ってて」と言って席を立った。
ダヘが彼を追った。キジュは何かに追われているようだった。彼女は彼の首を見た。あざは昨日より薄くなっていた。「時間がない、だからあせっているの?最後の務めを果たそうと?」と彼女は聞いた。
「変えられない運命じゃない、どうやってあの時間に戻るかはわからない。確かなのは、君を救いに行くなら、それは俺が自ら選んだことだ。だから今までの選択を否定するな。未来を輝かせてくれ」と言って、キジュはダヘにキスをして、「すぐ戻る」と言って去った。
舞台では、宙に舞うダンスが披露されていた。マヌムは夢の火事の光景を思い出し、「過去の火災じゃなかった、火事が起きる、ここで」とスングに言った。
スングが急いで階段を降りて来たが、ダヘしかいない。彼は「今、火事が起こる。マヌムの見た夢がここで」と言って、火災警報器を探しに向かい、ダヘはイナを捜しに行った。
ジハンは布でガソリンを撒いた床を拭いていたが、サプライズで用意した電球がガソリンを吸った紙に触れて火がつき、すぐに制御できない大きな炎になった。
スングが火災警報器を押した。劇場にいた観客たちは逃げ出した。火元は舞台裏の部屋からだった。キジュは避難している人々を見て引き返した。
舞台では、防災カーテンが引っ掛かり下に降りない。ドンヒが飛んで上がって直し、カーテンを下ろした。
イナとヘリムは閉じ込められ、イナが出口を捜しに行った。キジュがへリムを見つけて外に出し、自分はイナを捜しに奥に向かった。
ダヘは倒れているイナを見つけたが、時計が掛かった壁が2人の頭上に落ちそうになった、、、その時、キジュが来て壁を必死で支えた。キジュはダヘにイナを連れて逃げるように言った。ダヘがイナを背負ってその場を離れると同時に、壁がキジュの上に落ちた、、。
その瞬間、キジュはイナが生まれた日の病室に戻ってきていた。数えきれないほど戻ってきた時間だった。
キジュは、イナを産んでくれた妻にむかって「ありがとう」と言った。
そして黄色いドアを開けて、ダヘを救うために走った。そこはもう白黒の世界ではなかった。
学校でチョン隊長を見つけた。キジュが「先輩」と呼ぶと、隊長は彼に気づいて目で合図してくれたが、再度救助に向かい、玄関の崩壊の下敷きになった。
キジュは、酸素ボンベとマスクと斧を持って5階に上がった。倉庫を開けて、倒れているダヘの口に酸素マスクを当て起こした。彼はダヘを引きずってに避難した。地上にマットが敷いてある。その真上の窓を開けた。そして、「君は1人じゃない。俺たちは一緒だ、すぐみんなにも会える。共に過ごしたどんな時間もきっと幸せだ」と言って、自分の小指の指輪をダヘの左手の親指にはめて「なくすな、必ずもっててくれ。忘れるな、終わりじゃない」と言って、ダヘを窓からマットに落とした。
ダヘはイナを背負い出口に向かっていた。 ”終わりのようでも、決して終わりじゃない、常にその次がある”というキジュの声を反芻しながら。
その日、負傷者はゼロだった、行方不明の1人を除いて。キジュの遺体のない葬儀が行われた。
”まだ終わりじゃない、1人でもない、私たちはその次を待っている”、ダヘは心でつぶやいた。
ダヘには男の子が生まれていた、名前は”ポク・ヌリ”。
イナは高校生になっていた。今日、寄宿舎から帰ってくる。
マヌムはサウナで、イロンに「今日は懐かしい客人がくるようよ」と予知夢を話した。
マヌムが家に戻り、サウナでもらった”ワカメスープ”をダヘに渡した。ダヘは、自分でガスの火をつけて、それを温めた。
「さじと箸はあと1人分出して。夢でもう1人分置かれていたの」のマヌムが言った。
ダヘが部屋に戻ると、息子のヌリが失くしたボールを持っていた。
「どこにあった?」と聞くと、「昨日にあった。昨日から持って来たの」と言い、「ママも何かもってきたい?」とヌリは聞いた。
「ずっと前になくしたものをもってこられる?ママが5年前になくしたの、違う、18年前」とダヘは聞いた。
「どんな形?」と聞くヌリに、ダヘはキジュとイナと3人で撮った写真を見せた。
「パパ?」とヌリ、「うん。ヌリがパパを連れてこられる?」とダヘは言った。
ヌリはじっと写真をみた後で、昨日から持ってきたボールでまた遊びだした。
ダヘは写真をもどして、「遊んでてね」とヌリに言った。
そして、部屋を出ようとして少し立ち止まって、振り返った。
ヌリと手をつないだキジュが立っていた。
ダヘは涙をいっぱいためて「おかえり」と言った。
ーー完ーー
「ヒーローではないけれど」最終回まで視聴した感想 UP (6/11)
12話、完結しました。👏👏👏
最終回の最後の場面、すごく良かったです。
どのドラマでも、最終回って難しいですよね。なんか物足りないような気がしたり、、。
しかしこのドラマの、幼い息子が、超能力でパパを連れてきたという最後の場面、相当気に入りました❤️。
ダヘがヌリ「5年前になくしたもの」って言ったので、ヌリは多分4歳では?と思います。ヌリの”過去に行ってなくした物を持ってくることができる超能力”に、ダヘが気づくためには、彼が4歳ぐらいになってる必要があったのでしょう。
ダヘは、「5年前、違う、18年前になくした」って言ったけど、すぐにボールに夢中になる息子をみて、”わからなくてもあたりまえよね”という思いで、「遊んでて」と言って部屋を出ようとしたのだと思います。でも、ふと空気を感じて振り返ったら、ヌリと手を繋いだキジュが立っていた、、。
キジュの穏やかなうれしそうな顔と、涙を溜めて「おかえり」というダヘの表情、、、この二人の再会の場面、淡々としてたからこそ伝わる心情があり、ジーンとしました。
11話でキジュが過去に行き、ダヘの自転車を押してあげた時に、首に傷ができましたが、その傷が「すぐに治る」と知った時に、キジュは”こんなに早く”と追い詰められた気分になった。それは、”傷が治る前に、13年前の学校に戻ってダヘを救わなくてはならない。つまり、ダヘや家族との別れがすぐに迫っている”ということだったからなのですね。
しかし彼はイナにもダヘにも「終わりのようでも、決して終わりじゃない、常にその次がある」と話してました。イナが控え室で、この父の言葉をダヘに伝えた後、「遺体のない葬儀が、終わりじゃないと信じる。お父さんが戻るのに時間がかかるだけ」と話した時、イナは全てを理解しているのだとわかりました。
イナを背負って火災現場から避難するダヘの心にも、その言葉が響いていました。
繰り返されるその言葉に大きな意味があったことが、最後の場面に繋がっていきました。
チャン・ギヨンさんのお父さん、素敵でした。前半のフードをかぶっての世捨て人から、イナを本当に愛しているけれど、どう接していいかわからない、それを率直にイナに話して、二人の距離が近づいていくドラマの流れがとても自然だったと思います。
イナは、透明の縁の分厚いメガネから、ダヘに買ってもらった丸縁の軽そうなメガネに変わってから、彼女自身もすごく変わっていきました。”メガネ”が効果的に使われていたと思います。ステージで仲間たちと活き活きとダンスをしながら、心と中で、”お父さん見える?私にも見つめ合える友達がいる、だから心配いらない。大好きだよ”という場面にも、涙腺がゆるみました。
イナとへリムの和解シーンも良かったです。イナが超能力のことを打ち開けた時、へリムが「私にも、人の目を引く能力」って言いますが、確かにそれも超能力かも。そう思うと、どんな人も”超能力”を持っているのかもしれませんね😊。
王宮サウナの詐欺師の設定が、秀逸でした。悪徳詐欺師だと思っていましたが、最終回では、イロンさんでさえイナの応援に駆けつけて来たのは微笑ましかったです。
ヒョンテとドンヒ、この2人がカップルに?これには意表をつかれました。なるほどと納得でもあります。
両家の交流は続いているようですね。
マヌムがサウナから、”わかめスープ”をもらってきてましたが、イナの誕生日?それともキジュの誕生日なのでしょうか?
そして、ダヘが本当に救世主でした。イナを救い、キジュを救い、ポン家を救いました。チャン・ウヒさんの微妙な感情の表現、涙の流し方とか、ほんとに上手でした。
最後まで見終えて、訳がわからない点はあるのですが、納得もできて、みんなが幸せになって、良いドラマだったなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント
全体的にとても参考になりますし、スピーディー名のによく出来てますね!
ところで、、
「ペク・イロン:ダヘの母だが、実母ではない。天涯孤独のダヘを引き取り家族になったが、、。
グレース:ダヘの妹、と言っても実の妹ではない。同じくペク・イルホンに面倒をみてもらっているが、、。
イ・ヒョンテ:ダヘの叔父、といっても実の叔父ではない。ペク・イルホンが率いる仲間の一人。」
1話冒頭で、上記の様にペク・イルホンとペク・イロンが混在していますが、イルホンとイロンと同じ人なのでしょうか? 別人なのでしょうか?
あと、チューリップが、チューリンプと書かれている箇所がありました。
なかなかなか様
温かいコメントをありがとうございます。
また、間違いのご指摘もありがとうございました。イロンとイルホン同一人物です。字幕の“イロン”に統一するつもりが、できていない箇所があり、訂正しました。
“チューリップ”以外にも、誤字脱字があり、訂正しました。間違いは他にもあるかもしれませんが、、、。
これからも、よろしくお願いします。
いえいえ、かえって失礼しました。
私も6話まで視聴しました。
このドラマ、なかなか面白くて、今、1番楽しみにしています。
私、チャンギヨンさんは、「ゴーバック夫婦」、「マイディアミスター」の頃から、出演作のほとんど観てますが、本ドラマでも良いですね!
私達、チャンギヨンさんのことを(いまだに)ナムギル先輩と呼んでいます(笑)
映画「甘酸っぱい」も観ました!
ト・ダヘ役のチャン・ウヒさんのことは、本作で初めて知りました。素晴らしい女優てすね。
どちらかと言うと、、、映画女優ですかね。
つい最近、チャンウヒさんの主演作の「有益な詐欺」も少し観てみました。IQがとても高い天才詐欺師役ですね! ウヒさんは、詐欺師役が巧いのでしょうか? 少ししか観てませんが、「有益な詐欺」も結構面白いです。
イナ役のパクソイさんは、何年か前にドラマ「生まれ変わってもよろしく」で、拝見しまして、その卓越し演技力にとルックスで、ものすごく印象的でした。パクソイさんには、めっちゃ期待しています。
イナは、ダヘが詐欺師であることを初めから分かった上で、初めからダヘに結構なついていたので、イナはダヘが(基本的に)好きなのでしょう。ダヘと馬が合うのでしょう。
イナは、ダヘに継母になって欲しいと(薄々、何となく)願っている様に私は思います。
今後の展開は、やはりイナが、キーマンになると私は予想します。
なかなかなか様
ご丁寧なコメントをありがとうございました。
とんでもないです。こちらこそ、疑問や気がついたことがあれば、コメントいただけるのはとても嬉しいです。
チャン・ギヨンさん、素敵ですね。私は、「マイディアミスター」のインパクトが強いです。
ダヘ役の女優さんは、私もドラマは初めてです。映画「スマホを落としただけなのに」に出演されているのでは?思いますが、イム・シワンさんが怖い役で、最初の方で離脱してしまいました。(シワンさんもすごく好きなのですが)。
そして、イナ役のパクソイさん、私も「生まれ変わってもよろしく」ですごい印象を受けました。
韓国の俳優さんは、子役からベテランまで本当に層が厚いですね。
6話は、ダヘ自ら、詐欺師だと告白する衝撃の場面で終了しました。後半の展開が楽しみです。
私も、今後の展開はイナがキーマンになると思います。それぞれ傷を抱えた3人が、お互いの存在によって傷を癒やし、失われた時間を取り戻すような結末になればいいなと思っています。
これからもよろしくお願いします。
こんばんは~
お疲れ様です。
私も8話まで試聴し終えました。
今、「ヒーローではないけれど」を
1番楽しみにしています。
とても参考になり、素晴らしいサイトなのですが、下記の…二重鉤括弧『
』の箇所が、8話の下に掲載されているため、7話以降が、未だ更新されていないのかと勘違いしていました。
『「ヒーローではないけれど」後半の見どころと考察 UP (5/21)
前半6話が終了しました。ストリーを整理し、今後の展開を考察したいと思います。
前半6話のあらすじ』
なので、上記の…二重鉤括弧『 』の部分を…6話のすぐ下に移動していただけると…他の方達も勘違いしないで、7話以降も更新されていることが、他の方達(読者)も勘違いしないで、すぐ分かるかと私は思いました。
さて、イナが裸眼で目を見ても怖くない人物が…2人出てきました。アジュマ(ダへ)とヒョンテ(ダへの偽の兄)の2人です。
2人共…詐欺師で、例のサウナの住民であるところが、とても面白いです。
ダへは、やはり「アジュマ」「アジュマ」とばかり言っているので、やはり…ダへのことを相当お気に入りみたいですね!
あと、イナは、ダへが…そんなに悪い人ではないことを、とっくに(初めから)見抜いていたみたいです。
グレース(ダへの偽姉妹)もヒョンテも…そんなに悪い人達ではないように私は思います。
ダへ役の女優(演チョンウヒ)は、詐欺師なのに…視聴者からもギジュ(演チャンギヨン)からも…反感を持たれない…微妙~なラインの絶妙な演技が、凄い素晴らしいですね!
ドンヒ(ギジュの姉)の超特殊メークが、あまりにも精巧で素晴らし過ぎて、何度も見返してしまいました。
なかなかなか様
再度、ご親切なコメントをありがとうございます。
ご指摘の件、おっしゃる通りだと思います。
目次の6話の後に、”「ヒーローではないけれど」前半のまとめと後半の見どころ・考察“を入れ、その後に、7話・8話あらすじと感想、という順番に訂正いたしました。これで見やすくなったでしょうか? 7話以降、アップした日付も入れてみました。
「アジュマ」は、“おばさん”と訳されていますが、親しみを込めた呼び名なのですね。いろいろ勉強になります。
後半に入って、サウナの“詐欺師”家族が、悪い人たちに思えなくなってきました。ヒョンテはイナを助け一緒に遊んであげるし、グレースはドンヒの世話をしてあげるし、イロンさんでさえ、そんなに怖くなくなってきました(笑)。
キャラクター設定が上手だなって思います。
そして、おっしゃる通り、ダヘ役のチャン・ウヒさん、ほんとに絶妙な演技が素晴らしいです。
後4話、楽しみましょう。これからもよろしくお願いします。
こんばんは~
全12話…試聴し終えました。
チャンギヨンssiで見始めた「ヒーローではないけれど」なのてすが、風変りなドラマで、トータルで、結構良かったと感じました。
5点満点の4点
10点満点の7~7.5点くらいのドラマだったのではないでしょうか。
少し調べました。
このドラマでは、実年齢32歳のロイssiが、…実年齢37歳のチョンウヒssiと実年齢35歳のリュアベルssiから「サンチュン」「サンチュン」と呼ばれているのが、凄いというか違和感なくて面白いです。
主要キャスト
2024年6月10日現在(時点)
チャンギヨンssi 31歳
役名…ギジュ
チョンウヒssi 37歳
役名…ダへ
キムスヒョン(クローディアキム)ssi
39歳
役名…ドンヒ(←ギジュの姉、イナの伯母)
パクソイssi 12歳
役名…イナ(←ギジュ&セヨンの娘)
ロイssi 32歳
役名…ヒョンテ(←ダへ&グレースの”サンチュン”)
※この役のために?…30㎏増量
リュアベルssi 35歳
役名…グレース(←ダへの”姉”)
チョンミナssi 30歳
役名…セヨン(←イナの母、ギジュの亡妻)
オマンソクssi 58歳
役名…スング(←ギジュ&ドンヒの父、イナの祖父、マヌムの夫)
コドゥシムssi 73歳
役名…マヌム(←ギジュ&ドンヒの母、イナの祖母、マヌムの妻)
キムグムスンssi ?歳
役名…イロン(←ダへ&グレースの養母)
なかなかなか様
コメントありがとうございます。
私も最終回まで観終わりました。いい最終回だったなぁと思いました。
俳優さんの年齢を詳しく調べて、お知らせいただきありがとうございました。
ヒョンテ役のロイさんの実年齢が、チョンウヒさん、チャンギヨンさん、リュアベルさんより下というのにはとても驚きました。
最終回のあらすじと感想、明日にはアップしたいと思っています。
よろしくお願いします。
訂正です
オマンソクssi 58歳
役名…スング(←ギジュ&ドンヒの父、イナの祖父、コドゥシムの夫)
ありがとうございます😊
再々々訂正(確定)
オマンソクssi 58歳
役名…スング(←ギジュ&ドンヒの父、イナの祖父、マヌムの夫)
コドゥシムssi 73歳
役名…マヌム(←ギジュ&ドンヒの母、イナの祖母、スングの妻)
ありがとうございます。
ギジュ役のチャンギヨンssiは、1992年の8月7日生まれの31歳。
ヒョンテ(サンチュン)役のロイssiは、1991年7月1日生まれの32歳。
チャンギヨンssiの方が、1歳年下です。
ダへ役のチョンウヒssiは37歳。
グレース役のリュアベルssiは35歳。
役柄上…ダへとグレース”姉妹”は、どちらが”姉”で、どちらが”妹”だったのか?…私は分からなくなっています??
どちらが”姉”なのか不明です???
チャンギヨンssiは、圧倒的に声が(も)カッコ良いです。
チョンウヒssiは、初めて本作で知りましたが、間違いなく名優で、他の作品も是非観てみたいです。
ドンヒ役の…キムスヒョン(クローディアキム)ssiも本作で初めて知りましたが、(特殊メイクも含めて)なかなかとっても良かったです。
米国帰りの帰国子女で、英語が堪能のご様子です。米国映画とかにたくさん出演なさっているのでしょうか?
イロン(←ダへ&グレースの養母)役のキムグムスンssi(?歳)なのですが、詳細は知りませんが、存在感が凄くて、迫力もあり、とっても良かったです。
ギジュ&ドンヒの母役の女優(73歳)だけは、もう少し、若い人をキャスティングして欲しかったです。少し残念です。
どうしても…ギジュの祖母にしか見えなかったです(笑)
「ある春の夜に」「よくおごってくれるきれいなお姉さん」「涙の女王」にも出演している…ギジュ&ドンヒの父役のオマンソクssiは、相変わらず安定の演技でした!
本作のために…わざわざ30kg増量した?…サンチュン役のロイssiなのですが、32歳とは思えないサンチュン振りを見せてくれて、本当に良かったです。
あと、ヒョンテは、役柄上…とても暴力的な人物なのかと思っていましたが、ヒョンテは…ほとんど暴力を振るわず、その点は…とても意外でした。
ヒョンテとドンヒが…くっつく展開は、とても意外でした。
イナ役の12歳のパクソイssiは、とってもとってもとっても良かったです。
もう既に大ファンです。声が(も)めっちゃ良いです。
チャンギヨンさんの方が、ロイさんより1歳年下なのですね。訂正ありがとうございます。
チャンギヨンさんの声が(も)カッコ良いというコメント、同意します。声がいいって、すごく魅力的ですよね。
それぞれの俳優さんの情報やコメントもありがとうございました。違うドラマにも出演されていると思いますので、注目したいです。
再訂正デス。
何度もすみません。
オマンソクssi 58歳
役名…スング(←ギジュ&ドンヒの父、イナの祖父、マヌムの夫)
ありがとうございます😊😊
とあるネットの記事から
イナを演じたパクソイさんについて
「『ヒーローではないけれど』娘役パク・ソイ、天才子役の名に恥じない迫真の演技で“感動のフィナーレ
パク・ソイが子役を超える存在感を発揮した。
6月9日に最終回を迎えた『ヒーローではないけれど』(Netflixで配信)で、ポク・イナ役を演じたパク・ソイ。
毎回のように密度の高い感情演技を披露し、“天才子役”の素質を見事に発揮した。
「自分は生まれるべきではなかった」と思い込み、透明人間を自称しながら生きてきたポク・イナの成長記を、パク・ソイは説得力を持って描いた。
初々しい青春ストーリーでときめきを誘った。
欠点だと思い込んだ超能力を認め、長所に変えたイナの感動的な成長ストーリーは、最終回で頂点に達した。
イナは数え切れないほど多くの目が自分を見つめる状況を乗り越え、全国青少年ダンス大会でクラブの仲間たちと共にステージに立った。
仲間たちと目を合わせながらステージを楽しみ、心の中では『好きだよ、お父さん』と叫ぶイナのフィナーレは、感動に満ちていた。
パク・ソイはこのシーンのために約7カ月間ダンスの特訓を受けたという。完璧な役作りのためのパク・ソイの粘り強い努力と情熱が『ヒーローではないけれど』の感動的なエンディングを作り出した。
パク・ソイは「イナ役を演じることができて幸せだったし、最後まで視聴してくださった視聴者の皆様にも感謝する。イナをずっと愛していただけたら嬉しい。イナがこれからも自信を失わず、守ってくれる家族や友人たちと幸せに暮らしてほしい」と、最終回を迎えた感想を伝えた。」
以上
パクソイさんについての、ネット記事の紹介をありがとうございます。
ほんとうに、このドラマ、パクソイさんの存在が大きかったですね。
次に出演される作品もぜひ観たいです。
これからもよろしくお願いします。
お疲れ様でした。
当サイトの他のドラマのモノも拝見しますね!
とっでもよく出来てるサイトですね!
あと、冒頭近くの……〔ポク一家〕
ポク・マヌム(コ・ドゥシム):ギジュの母、予知夢を見ることができる、しかし不眠症で夢をみることができない。
[出演作〕:「ディア・マイ・ミスター 私のおじさん」「私たちのブルース」他多数
のところの…「ディア・マイ・ミスター 私のおじさん」のディアとマイが逆ですかね!
なかなかなか様
ご指摘ありがとうございます。
実は、“マイ・ディア” なのか、“ディア・マイ”なのか、わからなくなり、よく間違います。
熱心に読んで、気づいたことをご指摘いただき、ほんとうにありがとうございます。
サイトをほめていただき、うれしいです。
他のドラマも読んでいただけると光栄です。あらすじ、だいたい長いですけど、、、。
これからもよろしくお願いします☺️