
2025年6月27日、待望のNetflix『イカゲーム:シーズン3』が全世界に向けて一挙配信されました。イカゲームの完結編です。ゲーム主催者との戦いに挑んで完敗したギフン、残った参加者たち、フロントマンにどんな結末が待っていたのでしょうか?
あらすじを紹介しながら、考察や感想を書いていきたいと思います。
*ネタバレあり
『イカゲーム:シーズン2』のあらすじと感想は以下にまとめています。
『イカゲーム:シーズン2』の考察は以下にまとめています。
『イカゲーム:シーズン1』のあらすじと感想は以下にまとめています。
第1話 鍵と剣
ノウル(パク・ギュヨン)は、#246のギョンソク(イ・ジヌク)の急所を外して射った。#246は気絶したが、ノウルが電子機器を彼の耳に当てると、”#246死亡”とアナウンスされた。
#246は棺に入れられた。ノウルは”臓器摘出可”の印をつけ、係の兵士に、臓器摘出を見学したいと言った。
解剖室に入ると、ちょうど#246が手術台に乗せられていた。ノウルは、他の兵士たちのように仮面を脱いで彼らを油断させた。そして彼らを射殺し、医師に#246をを生かせと命令した。
傷の縫合は終わったが、輸血が必要だった。ノウルは自分の血を輸血するように医師に指示した。
1つの棺が、参加者たちの部屋に運ばれたきた。ヒョンジュ(パク・ソンフン)が蓋を開けると、ソン・ギフンが入っていた。ギフンはしばらくして目を覚ました。
ピンクガードたちが入ってきて、夜間に35名の脱落者が発生し、現在の参加者は60名だと告げた。つまり、ゲームの中止を希望し、ギフンと共に戦った参加者が35名も死亡したのだ。
ギフンは「なぜ俺を生かした、俺も殺せ」と叫び、ガードたちに取り押さえられ手錠をかけられた。
すぐに ”ゲーム続行か中断か”を決める投票が行われた。ギフンは投票せず棄権扱いとなった。
賛成41票、中止18票の大差で、明日のゲームが決定した。
食事が配られたが、ギフンはもぬけのからだった。ヒョンジュが、弾倉を運べなかったことをギフンに謝ったが、ヨンシクが、「デホのせいだ。弾倉を集めて出た所でへたり込んでいた、その後すぐに仮面が突入してきた」と言った。
ギフンは、ベッドの奥の方で芋を頬張っているデホを鋭い目つきで睨んだ。
ファン・ジュノたちの乗った船のドローンの操縦士が行方不明になった。昨夜、船長が海に投げ捨てたのだが、もちろん誰も知らない。別の操縦士を乗せるために、船は一度港に戻った。
チェ理事がジュノに「パク船長が怪しい、昨夜ドライバーを握っていた」と言ったが、ジュノは「船長は命の恩人」と取りあわなかった。
朝になった。目覚めたデホは、ギフンがじっと自分を睨んでいるのに気づいた。
参加者たちは第4ゲームの会場に向かった。階段の壁には昨夜の激しい銃撃戦の跡が残っていた。そして兵士たちに撃たれて亡くなった参加者たちが見せしめに吊るされていた。
第4ゲームは「かくれんぼ」
参加者たちは1人ずつ抽選器で玉を引き、赤い玉と青い玉に分かれ、赤とブルーのベストを着用した。
青は、出口を見つけて30分以内に脱出するか、隠れて赤組に捕まらなければクリア。
赤は、隠れている青を30分以内に見つけ出し殺せばクリア。殺せない場合は脱落。
青には場内にあるドアを開ける鍵が配られ、赤にはナイフが配られた。ゲーム前なら、交換できる。
青のミョンギ(イム・シワン)は赤のジュニに、「生き残って必ず助けにいく」と約束して、青と赤を交換、ジュニが青、ミョンギが赤になった。
赤のクムジャ(母)と青のヨンシク(息子)も、クムジャが青、ヨンシクが赤に変わった。
デホは自分を睨んでいるギフン(赤)に、「そんな目で見るな、俺は悪くない、あんたのせいだ、あんたがみんなを殺したんだ」と責めた。
ゲーム開始。
青のベストの参加者たちが鍵のマークから中に入った。部屋の天井に星が描かれ、たくさんの通路があった。「2分後に鬼が入場する」と放送された。
2分後、鬼(赤)たちがナイフを持って中に入った。ギフンも入った、「お前のせいだ」と言いながら、、。
第1話 感 想
まず、ギフンが、作戦が失敗したのを「お前のせいだ」とデホに殺意を向けてたのには、「それは違うでしょ、あなたのせいでしょ」と思わずにはいられませんでした。
私は、シーズン2の「みんなを守る」と変な正義感で、無謀な戦いに仲間たちを引き入れたギフンに納得いかなかったので、作戦が失敗したのをデホのせいにするのは違うと思いました。
そして、次のゲームは『かくれんぼ』、参加者が参加者を殺すという一番残酷なゲームが始まった。ギフンが避けようとした参加者同士の殺し合いが始まってしまったわけです、、。
ノウルはやはり、わざと#246ギョンソクの急所を外して撃ち、彼を助けようとしています。
ファン・ジュノと一緒に行動しているチェ理事は、パク船長を怪しいと思い調べ始めました。
1話の導入部分はスムーズでした。私のギフンへの不信感は払拭されないままですが。
第2話 星の輝く夜に
ノウルから#246への輸血は無事終わり、#246は意識が戻った。ノウルは医師を射殺し、#246に「助けてやる」と言った。
ゲーム会場:
青から2分遅れて中には入った鬼(赤)たちは、青を探し始めた。
ナムギュがミョンギに声をかけ、2人体制で協力すること。ナムギュは、サノスが残した十字架のペンダントの中に入っている覚醒剤を2粒飲んだ。
迷路のような会場で、青はドアを開けて廊下や階段を上がった。
ドアの鍵穴は、◯、△、⬜︎の3種類。
青のヒョンジュ、ジュニ、クムジャの3人は一緒に行動した。それぞれ違う鍵を持っていた。ヒョンジュが代表で3つの鍵を持ち、どのドアも開けることができた。
赤に刺された青の叫び声があちこちから聞こえ、その度に、脱落と生存の番号が放送された。
ナムギュとミョンギは1人の青を追い詰めて、2人で同時に刺死させた。これでそれぞれ0.5人ずつ、2人はもう1人青を探しに行った。
赤のミンスが、ナムギュたちが殺害した青の遺体に近づき、十字架のペンダントを拾った。ナムジュが落としたようだ。ミンスは十字架を開け、覚醒剤を1粒口に入れた。
ヒョンジュ、ジュニとクムジャの3人組は、赤に見つかり逃げた。しかしジュニが上り階段でつまずき転げ落ちた。ヒョンジュが素手で赤の男を倒した。
ナムギュとミョンギはもう一人の青を追い詰めて殺害、”#333クリア”の放送が流れた。
ジュニは「(ミョンギが)助けにくる」と2人に言ったが。
ナムギュとミョンギはクリアしたが、二人でもっと殺害することにした。そうすれば赤が殺害するはずの青の人数が減り、脱落者も増えるからだ。
ギフンのターゲットはデホだけ、彼はそれ以外の青には手を出さなかった。
ジュニは、ヒョンジュとクムジャに抱きかかえられて1つの部屋に入った。ヒョンジュがジュニの左足首の腫れを見て、「くるぶしにヒビが入ったかも」と言った。
そしてジュニが破水した。クムジュとヒョンジュがジュニを励まし、ジュニは女の赤ちゃんを出産した。クムジュが髪につけていたかんざしを取り出しすと、中がナイフになっていた。彼女はそれでヘソの緒を切った。
ジュニは、クムジュの緑のジャージに包まれた 生まれたばかりの赤ちゃんを抱いた、、、そこに赤の男が入ってきた。ヒョンジュが彼を外に追い出しナイフで刺し殺害した。
ヒョンジュは、目の前に”出口”と書いてあるのを見つけた。扉には◯、△、⬜︎の3つの鍵穴、彼が3つの鍵をいれるとドアは開いた。明るい音楽と光が入ってきた。しかしヒョンジュは出口を出ずに、ジュニとクムジャと赤ちゃんがいる部屋に引き返し、「出口がありました、みんなでいきましょう」と笑顔で言った。その時、後ろから彼を刺した赤が、、、ミョンギだった。ヒョンジュは倒れて息を引き取った😭😭😭。
巫女と100番が出口の部屋に来た。最初に巫女が出口を見つけたが、3つの鍵が必要なので探しにいき100番と出会ったのだ。3つの鍵で扉が開いたが、100番が鍵を1つ抜いて、自分だけ中に入りドアを閉めた。
扉の外に弾きだされた巫女、そこにミンス(赤)が入ってきた。彼は覚醒剤で、巫女が自分をバカにしたナムギュに見え、巫女を刺し殺した。
ギフンはデホだけを追い、ついに彼を見つけた。デホは「実は海兵隊はウソで銃も使えない、強い兄貴たちと組みたくてウソをついた。弾倉を集めて戻ろうとしたが、急に怖くなって、、、」と涙ながらに訴えた。「お前が殺したんだ」とギフンはデホにナイフを向けたが、刺せなかった。その隙に、デホは赤と戦った時に拾ったナイフの刃をギフンに向け「お前だろ、優勝するためにみんなをだましたのは。殺したのはお前だ」と罵った。ギフンは本気になった。逃げるデホ、追い詰めるギフン。デホは最後まで抵抗したが、ギフンに絞殺された、、。
ギフンは「俺のせいだ」と言って、首にナイフを当てたが、ピンクガードの弾が彼のナイフを弾いた。
ジュニと、赤ちゃんを抱いたクムジャは部屋を出て、出口の部屋を見つけた。クムジュは赤ちゃんをジュニに渡して3つの鍵を差し込んだ、その時ヨンシク(クムジャの息子)がドアの前に立っていた。
「誰も刺せなかった」というヨンシクに、母は自分を刺しなさいと彼のナイフを自分に向けたが、彼は刺すことができない。
ジュニがその隙に出口のドアを開けようとした。それを見たヨンシクは母を振り払って、ジュニにナイフを向けた。彼がジュニを刺そうとした時、背中に衝撃が、、、クムジャが自分のかんざしのナイフでヨンシクの背中に刺したのだ。クムジャはヨンシクを泣きながら抱きしめた。
時計が0:00を指した。ピンクガードが2名来て、ヨンシクを撃ち止めを刺した。
第2話 感 想
まあ、なんと残酷なゲームだったのでしょう。
登場人物の特徴をうまく絡ませ、複雑な流れ、緊迫したカメラワーク、演出で、ずっとゲームの緊張感と究極の状況での人間の行動や、登場人物の感情が表現され、素晴らしいと思いました。ドキドキハラハラが止まらなかったです。
ヒョンジュ、ジュニ、クムジュの3人にはなんとか逃げ通してほしかった。ヒョンジュは武器もなしで、赤の男を2人も倒し、ジュニたちを助けました。こんな状況下でジュニが出産、ヒョンジュが出口を見つけ、ジュニたちを迎えに戻った時にミョンギに後ろから刺された、ア〜ァ😱、「ミョンギ、何してくれるの!!」って心で叫んでしまいました。ミョンギ、シーズン2でもヒョンジュと友達になった女の子を弾き出して脱落させました。ミョンギって、いつもタイミングが悪い、好きになれないキャラです。(イム・シワンさんファンだったのに😢、、、)。
ヒョンジュさんがここで消えてしまってほんと悲しです。
そして、ヨンシク、まだ誰も刺していない、ここで出てきたら嫌だなと思っているところにやはり現れましたね。ヨンシクとクムジャさんとジュニの場面、つらすぎでした。
ギフンとデホの戦いも壮絶でした。デホ、すぐにやられてしまうだろうと思ったけど、結構粘りました。気の弱いデホ、ギフンに悪態をつくデホ、さすがキム・ハヌルさん上手です。
デホが海兵隊とウソをついたのは、兄貴の仲間に入りたかったから、でもそのウソで本物の戦闘に参加する羽目になるとは思ってもいなかったでしょう、デホも可哀想だった。
ギフン、仲間だったデホを追い詰め、「お前のせいだ」と言って殺した後、「自分のせいだ」とナイフを首に持ってくるなら、最初から誰も殺さず脱落すればよかった、その選択肢だってあったのに。(主人公だから2話で撤退できないのはわかってますが、、)。
いずれにせよ、2話でシーズン2の主要メンバーだったヒョンジュ、デホ、ヨンシクが消えてしまいました、、残念。
第3話 あなたのせいではない
VIPたちは豪華な食事をしながら、フロントマンの仕事ぶりを褒め称えた。食卓の中央にカメラが設置され、参加者たちの様子が映し出された。
生き残った参加者たちがベッドの部屋に戻ってきた。クムジュがジュニの赤ちゃんを抱いて、その後を足を引きずったジュニが続いた。
ピンクガードが入ってきて、第4ゲームの結果が発表された。”35名が脱落、現在の参加者は25名、1人あたりの賞金は17億2400万ウォン”と。
明日のゲームの続行か中断かの投票が行われた。
クムジュは、X(中止)を押した後、まだ投票していない参加者たちに「皆さん、終わりにしませんか?私はここで死んでも悔いはない、だがあの赤ちゃんとお母さんはこれからの人、赤ちゃんとお母さんだけは帰してあげて」と涙ながらに訴えたが、思いは届かず、◯が16票で続行が決定した。
クムジュは、「つらくても赤ちゃんが生きるために食べて」と自分の芋と水をジュニに渡した。
夜中、クムジュは、また手錠をはめられているギフンに話しかけた。
「こうなったのは、あなたのせいではない。ヨンシクはなんでも自分のせいだと思っていた。ある日 そんな息子が情けなくて怒鳴ったら、その晩、薬で自殺未遂を。リヤカーで病院に走りながら、”なんでもするからお助けを”と祈った。でもそんな子を私が殺しました。ソンさん、ジュニと赤ちゃんをどうか助けてやってください。赤ん坊に罪はないでしょ、お願いです」と泣きながら、何度も頭を下げた。
部隊長は、手術室が不通だとの連絡を受けて、部下にチェックさせた。ピンクガードが手術室に入ると射撃戦の跡があり、数人の戦士が死んでいた。
#246(ギョンシク)は、#16のピンクガードのユニフォームを着て16番の部屋に入った。
部隊長が部屋に戻った時、11番のノウルが拳銃を構えて待っていた。
彼は、手術室の発砲が彼女の仕業だと知り、「何が望みか?」と聞いた。彼女は「明日、私と16番を外部の警備に、ボートを用意してください」と言った。
翌朝、ノウルに配られたパンの下に、部隊長のボートのキーが隠されていた。
パク船長の船から新しいドローンが飛ばされた。
ジュノはドローンからの映像で、見覚えのある浜辺を見つけた。船を近づけてもらい、潜って浜辺に上がった。険しい山道を上り切った所は、3年前に兄に襲撃された場所だった。
ジュノは無線で仲間にそのことを伝えた。もちろん、パク船長の無線にも情報が入った。
チェ理事は夜中、パク船長の自宅に侵入し、パク船長とめんこ男が大きな魚を釣って笑っている写真を発見した。
部屋にドーベルマンが入ってきてチェを襲った。彼は身を守るために発砲した。
外に出で犬小屋を動かすと、土に埋めた甕の中に大量の現金とピンクのユニフォームが隠されていた。
しかしその時警察がきて、チェは逮捕された。
翌朝、参加者の部屋にピンクガードが棺を持って入ってきた。ポールに紐を括り、クムジュが亡くなっていた。ジュニは赤ちゃんを抱えて泣いた。
参加人数は24名に、彼らはゲーム会場に移動した。
ジュニは赤ちゃんを置いて行けず、抱いて会場に向かっていた。足を引きずっている、ギフンが赤ちゃんを預かった。
「赤ちゃんがいるとひとりじゃなくなると思ったが、私のせいでヒョンジュさんとおばあさんが」と泣くジュニに、ギフンは「君のせいじゃない、選択したんだ、おばあさんもヒョンジュさんも君も。俺にも娘がいた。あの子の成長を見守っていた時が一番幸せだった。子供を守り抜け、手伝うよ」と励ました。
VIPたちが別室から彼らの様子を見ていた。
次のゲーム会場の画面が現れた。VIPの提案で、「赤ちゃんもゲームに参加させる」ことが決まった。
第5ゲームは『大縄跳び』。参加者は制限時間20分以内に、橋を渡り縄を飛び向こう側に着けばクリア。
「ヨンヒ」と「チョスル」の巨大人形が大綱を回す。
ギフンは赤ちゃんを椅子に寝かせて、ジュニに一緒に行こうと言ったが、ピンクガードが、「参加者は全員渡らなければ失格。ここにいる全員」と言った、つまり赤ちゃんも参加と言う意味。
ジュニがギフンに「子供と一緒に渡ってください」と頼んだ。
ナムジュは麻薬の禁断症状を起こしていた。ヨンスが十字架のペンダントを見せ、それを橋の上に投げた。ナムジュは橋を渡り十字架を拾って蓋を開けたが、薬が入っていなかった。彼はショックで、縄に弾かれて奈落に落ちた。
ギフンがジュニの赤ちゃんを抱きかかえて橋を渡り始めた。橋が途中で切れていたが、ギフンは飛び、無事に辿りついた。
それから橋を渡る人たちが続いた。ギフンはみんなが渡り終えた後、ジュニを迎えに行くつもりだった。
2人目、096がクリアした。しかし彼は、次に橋を渡り終えた人をゴールさせず、突き落とした。
第3話 感 想
クムジュさんの必死の訴えも届かず、ゲーム続行が決まりました。
クムジュさんから、息子を殺したと聞いた時、ギフンはとても驚きましたね。ギフンは、クムジュさんが息子の命を犠牲にしてまで守った”ジュニと赤ちゃん”を託されました。そして彼女は覚悟の死を遂げた。ここでギフンの意識が変わったと思いました。
ゲームに行く途中で、ジュニがギフンに「私のせいで、ヒョンジュさんとおばあさんが、、」と泣いた時、「君のせいじゃない、彼らの選択だ」と言った言葉に心が動かされました。
イカゲームは、自分の命を最優先に考えなければ、自分が殺されてしまう、そんなサバイバルゲームです。しかしそんな状況でも、ヒョンジュさんとクムジュさんは、自分の命より他の人の命を優先した。それで自分の命や大切な息子の命を失ったとしても、それが 彼らの選択でした。
イカゲームの一番の面白さは、極限状態における人間の心理や行動が描かれているからなのでしょう。目を背けたくなるような残酷で醜い場面が多いですが、そんな状況でも人を思いやる気持ちもがあることが描かれて、どちらも本当だなと思います。
ノウルも命をかけて、#246のギョンソクさんを助けようとしている。
感動しますよね。
第4話 222
096は、橋を渡り切った参加者たちを突き落としていた。勝者が自分とギフンだけなら、賞金を2人で山分けできるから。
096の行動に気づいたギフンは、彼を押し退け、橋を渡りきった人たちのゴールの手助けをした。
ジュニは、縄に合わせてジャンプを試みたが、腫れた足では難しかった。
ミョンギがジュニに声をかけた。ジュニは彼に「なぜ刺した?私と子供を助けてくれた人よ」と言ったが、ミョンギは「知らるかよ、僕は君との約束を守ろうとしただけ。とにかく一緒に行こう」とジュニを誘った。
しかしジュニが足首の腫れを見せ「おんぶする?」と聞くと、ミョンギは何も言えなかった。ジュニは「あの子は私の子、夢の中でも現れるな」とミョンギを拒んだ。
対岸では、096がギフンに襲いかかり落とそうとしていたが、ギフンは耐えて、代わりに096が奈落に落ちた。
ミョンギはジュニを残して、橋に上がり縄跳びをクリアした。
ギフンはジュニがこちらに来るのを止めて、「来るな、迎えに行く」と言ったが、ジュニは「おじさん、来ないで。あの子が生きていくためにはおじさんが必要。これであの子を守り抜きます」と言って涙を流し、自ら奈落に落ちて行った。
ゲームは終了した。
VIPたちはゲームに満足し、フロントマンに、赤ちゃんをどうするか意見を聞いた。「222番として参加させては?まもなく続行か中止かの投票が行われる。赤ちゃんが222番として参加すれば、投票もゲームも、もっと面白くなる」と彼は提案し、VIPは賛成した。
生存者が部屋に戻ってきた、8名だった。
ピンクガードが入ってきて、第5ゲームの結果が発表された。
16名が脱落し、現在の参加者9名、1人当たりの賞金は49億6000万ウォンと。
残った参加者たちは、『赤ちゃんが、死んだ母親の番号222番と賞金も引き継ぐ』と聞き、殺気立ち、赤ちゃんを殺そうとした。ピンクガードか発砲し、「参加者同士の暴力行為は禁止」と言った。
8人のピンクガードが箱を持って現れた。勝ち残った参加者への贈りものだった。
チェ理事は警察に捕まった。「パクは、人を拉致し、島でゲームをする犯罪組織の一員だ」と話したが、信じてもらえなかった。
警察がパク船長に「お宅で窃盗事件が発生した。庭に埋まっていた金と服を盗もうとした。泥棒はチェ・ウソクで、おかしなことを言ってる」と電話した。チェ理事は、携帯を返しくれと大声を出した。
チェはなんとか携帯を取り戻し、ジュノに「パクは仮面の一味、家にピンクの服があった、俺が調べてるのもバレてる」と焦って電話した。
パク船長はすぐに2号船に電話して「正体がバレた、全員殺せ」と言い、自分もライフルで乗船しているジュノの仲間たちを撃った。
ジュノはそれに気づき、パクを追い詰めた。「なぜ俺を助けた?」と聞くと、「命令に従っただけ、必ず救えと言われた」と言った。ジュノが島の場所を聞いても答えず、パクは息を引き取った。
ジュノは地図を見て、パク船長がバツをつけた中に島があると予測した。
ピンクガードの#11(ノウル)と#16(中身#246番)に外部の警備の指示が降りた。本部長は、部下に2人の追跡を命じた。#11と#18はボートに乗った。
本部長は何か見落としていると思い、再度手術室を調査させた。手術台に横たわっているのが#16の兵士だった。
本部長はノウルに電話し、「#16は、246番のパク・ギョンソク、彼が娘のいる病院に向かっていることを知っている」と言った。ノウルは島にUターンした。
島に戻ると、ノウルは自分だけボートから降り、ギョンソクに「全速力で北に進め、陸地に着いたら通報しろ、娘が危険だ」と言った。
ノウルは岩を登り、岸壁に設けられた空気換気口に向かった。
贈り物のタキシードに着替えた生存者たちには、豪華な食事と酒が用意されていた。
そして、222番の赤ちゃんにはミルク🍼が。
参加者たちが、続行か中止かを決める投票の時間になった。
ピンクガードが「最終ゲームは皆様が脱落者を決められる。総意で3名の脱落者を決めれば、残りの方は全員クリア」と説明した。
投票が始まった。ギフンとミンスが❌を押したが、残りの6名は◯、222番は棄権、最終ゲームが開催が決定した。
食事後、ギフンとミンスを除く6名が協定を結び、脱落させる3人を選んだ、”ギフン、222番の赤ちゃん、ミンス”だった。
夜中、ギフンはフロントマンに呼ばれ、部屋に連れて行かれた。
フロントマンは、「1つ提案がある。お前と赤ん坊の未来の話だ。お前を助けようとしている」と言って、剣をテーブルに置き、「お前たちを殺しにかかるあのゴミたちを殺せ」と言った。
ギフンが「なぜ俺に提案を?」と聞いた。フロントマンはマスクを脱いだ。ギフンは驚いた。
「チョンベさんの件は残念でした」とフロントマンが言った。ギフンは憤怒し、鞘から剣を抜き立ち上がった。
フロントマンは「殺すがいい。だが俺を殺そうとも私に代わる誰かによってゲームは再開される。ヤツらを全員殺せは、参加者はお前と子供だけ、次のゲームは2人ではできない、ゲームはここで止まる、お前と子供は生きて帰るんだ。約束できる」と言った。
ギフンはフロントマンを睨んだまま何も答えず、ドアに向かって歩き出した。
「456番、まだ人を信じるのか?」、フロントマンがギフンの背中に問いかけた。
ギフンは無言で歩いた。
第4話 感 想
最後まで緊張感がある4話でした。
第5ゲームの大縄跳びも過酷でしたが、くるぶしを骨折しているジュニには、難度が高すぎでした。
ミョンギはジュニを心配している、それはウソではないと思うが、自分の命をかけてでも彼女と赤ん坊を守るという覚悟はない。
ジュニはミョンギを見切り、「赤ちゃんに本当に必要なのはギフンしかない」とギフンに託し、自分は赤ちゃんを守り切るために、自ら落ちるという選択をしました、一筋の涙を流して、、。厳しくも美しいシーンだったと思います。
ジュニもとても重要な登場人物でした。チョ・ユリさんは、ジュニの内に秘めた強さを見事に体現して、ジュニにリアリティーを与えたと思います。
また、弱い者には強く、強い者にはヘイコラするという典型的なチャラキャラのナムギュ、麻薬中毒になり、最後はバカにしていたミンスの罠にはまって奈落に落ちて、4話で退場となりました。ナムギュを演じたノ・ジェウォンさんもすごく上手でした。
第5ゲームが終了した後、「赤ちゃんに母親の番号を継がせて、222番として正式なゲーム参加者にする」って、面白いこと考えますよね。
そして最終ゲームのルールが、「参加者が脱落者を3人選べる」って、これもすごい発想で、最後までドラマを飽きさせないアイデアがいっぱいです。
そしてなんといっても、4話の見どころは、ギフンとフロントマンの1対1の対峙シーンでした。2人の俳優さんの間に漂う緊張感が半端なく、見入ってしまいました。フロントマンの淡々としたセリフ回しと、ギフンの抑えきれない憤怒の表情、見応えありでした。
ギフンの人間性が静かに現れてきた4話という気がしました。
第5話 ◯ △ ⬜︎
部屋に戻ったギフンは、いびきをかいて寝ている100番の首に剣を当てた。
フロントマンが部屋からギフンを見ていた。
昔、彼もゲーム参加者だった。そして首謀者の仮面から、「明日になれば君を殺しにかかるヤツらだ、あのゴミたちを殺せ」と言われて剣を渡された。フロントマンは、その剣で、残りの参加者全員を殺害したのだった。
ギフンが100番の首に当てている剣は、フロントマンが数年前に首謀者から受け取った剣だった。
ギフンに、「おじさん やめて、おじさんはそんな人じゃない」というセビョク(シーズン1の参加者)の声が蘇った。ギフンは100番の首から刃を外した。フロントマンがじっと彼を見ていた。
ノウルは、岩面の換気口から建物の中に入り、本部長の部屋に降りた。
本部長に銃を向け、#246の全記録を削除するように要請した。本部省は彼女に従い、メインサーバーの記録を削除したが、「最上階の資料室に紙のファイルがある。そこに入れるのはリーダーと私だけ」と言った。
ノウルは本部長に銃を向けて最上階行きのエレベーターに乗った。エレベーターが止まり、最上階で2人の格闘が始まった。「ここまでする理由は?」と聞かれ、ノウルは「男が死ぬと子供が死ぬ、どうか2人の命をお助けを」と嘆願した。本部長は「お前は一線を超えてしまった」とナイフで彼女の腹部をナイフで刺した。ノウルは本部長が無線の返事をしている間に這ってエレベーターに戻り、中に残っていた銃で本部長を射撃した。
ノウルは奥の扉を壊し、資料室に入り、#246のファイルを見つけた。彼の家族情報が記載されていた。
その頃、#246ギョソンは、追手から襲撃を受けていた。
ジュノは船を操縦して島に向かっていた。無線から兄(フロントマン)の声がした。「もう諦めろ。これ以上深追いすると死ぬ」と。ジュノは「それなら殺せ」と返した。
朝になった。
参加者たちは最終ゲーム会場に移動した。ギフンは456と222のジャージに包まれた赤ちゃんを抱いて。
会場には3本の大きくて高い岩の柱が立っていた。
VIPたちが別室から参加者たちを見学している。
参加者たちは正面のエレベーターに乗った。エレベーターは四角柱の中を上昇し、てっぺんで止まった。なんの囲いもない四角の平面だった。
最終ゲームは『天空イカゲーム』。
ルール:参加者は四角、三角、円の3つの柱の上で順番に押し出しゲームをする。
ステージ1:今立っている四角柱で、参加者1名以上を生きたまま押し出すと、残りの参加者はクリア、三角柱に進める。
ステージ2:三角柱の上でも同様に1人以上を脱落させると円柱に移動できる。
最終ステージ:円柱の上でも1名以上押し出すと、残った参加者全員が優勝者となる。
注意点:制限時間内に脱落者が1名も出ない場合、柱の上にいる全員が脱落。
ステージ1:参加者たちは四角柱の上で、ギフンと赤ちゃんを追い詰めていた。
ミンスは覚醒剤が切れて、幻覚で、サノスとナムギョンと戦っていた。
床から赤いボタンが出現、100番がそれを押してゲーム開始、制限時間は10分。
ギフンとミンス以外の6人が、脱落候補を話し合った。
”222番”の赤ちゃん脱落で決まりそうになったが、ミョンギが「456は赤ちゃんを守り通す、222番だけ落とすのは難しい、まず簡単な人を」と言って、125番のミンスを指した。他の5人も賛同した。
ミョンギが円柱の真ん中の棒を引っ張りだし、125番を端に追い詰めて突いた。ミンスは棒をもったまま落ちた。
四角柱の横から橋が現れて三角柱に繋がった。残りの参加者が全員の渡り終わり、橋は四角柱に吸収された。
ステージ2:6人の参加者たちは、222番の脱落を決めた。
棒を持った353番がギフンに「赤ん坊をこの棒にかけろ、こちらで始末する」と言ったが、ギフンは離さない。2人を脱落させると、次は自分が犠牲になるかもと思った#353は、ギフンを突くのをやめた。
203番がボタンを押し、ゲーム開始。制限時間は15分。
ミョンギの「服を縛って子供を盗む」という案で、彼らは上着を脱ぎつなぎ合わせて綱を作り1列になった。横でミョンギが棒を構えていた。
先頭の336番が、「平等な方法、クジ引きをする、一番短いのを選んだ人が脱落だ」とウソを言い、ギフンをおびき寄せようとしたが、ギフンは動かない。
隙を見て336番がギフンに襲いかかり、後ろの5人が綱を引いたが、ギフンは剣で服の綱を切り、336番と揉み合いになった。棒を持ったミョンギが、ギフンを突くフリをして、336番を突き落とし、「味方です」ギフンに言った。そして「子供を守るため、その子は僕の子です」と言った。
彼の告白は、VIPたちを興奮させた。
その時、3人の参加者が、一番弱そうな039番を痛めつけ始めた。100番が「このゲームの正解は弁当箱、ヤツを円へ引きずっていき、開始ボタンを押して捨てればゲームオーバー。金を7人で山分けして帰る」と言った。
ギフンは「正解じゃない、くじ引きを」と剣を3人に突きつけた。
203番が興奮してギフンに襲いかかり、乱闘の末、ギフンが203を倒した。
333番ミョンギは、353番を棒で押し出し、次に100番も突き落とした。
ステージ2終了。ギフン、ミョンギ、039番、赤ちゃんが残ったが、039番は「お前らの弁当にはならない」と自ら落ちていった。
生存者はギフン、ミョンギと赤ちゃんの3人になった。
第5話 感 想
ギフンは、フロントマンにもらった剣を100番の首に当てたが、思いとどまりましたね。
その様子を見ていたフロントマン(イ・ビョンホンさん)の表情が秀逸でした。
フロントマン自身が、過去にゲームに参加した時、同じように剣を受け取り、それで全員を刺殺したのでした。彼の中にはその時の傷が残っているようです。多分ギフンにも同じように、その剣で他の参加者を殺害してほしかったのだと思います。
フロントマンの「まだ人を信じられるか?」というギフンへの問い、まだ人を信じている(ように見える)ギフンが羨ましいのだろうと。
最終ゲームの『天空イカゲーム』、想像を超えています。
あんなに高い四角柱、三角柱、円柱が本当に作られたとは思えませんが、、、。
もちろん、撮影は低いところで行われたと思いますが、それでも、柵も何もないところで、、、怖いです。高所恐怖症にはできないゲームばかりですね(笑)。
3人だけ脱落させれば、残りは全員クリア。参加者たちは楽勝だと思ったはずだし、フロントマンでさえ、ギフンと赤ちゃんが殺されると思っていたが、そうはなりませんでした。
でも、ギフンのような人がいなければ、弱い人間から脱落させられるのでしょうね。
”正解は弁当箱”の意味がわかりませんでしたが、、。
第6話 (最終回)人間は、、、
#246ギョンソンは、追手のピンクガードから襲撃を受けたが、ジュノたちに助けられ応急処置を受けた。ジュノはギョンソンから島の位置を聞き、島に向かった。
最終ゲーム、ステージ2が終了した時点で、生存者はミョンギ、ギフン、赤ちゃんの3人になった。
三角柱から橋が現れ円柱に繋がった。ミョンギが橋を渡り、棒をギフンに向けて、「子どもを渡せ」と言った。ギフンと赤ちゃんはまだ橋を渡っていない。ギフンが「その意味を分かってるのか?まさか、君の手でこの子を殺し金を持ち帰る気か?」と聞いたが、ギョンギは答えず、「子供を渡せ」と繰り返した。
「5分後に橋が切れる」と放送があった。
ギフンは「俺が脱落者になってやる。約束した、この子を守ると」と言うと、ミョンギは、ジュニとギフンの関を嫉妬して暴言を吐き、「黙って子供を橋に置け」と叫んだ。
時間がない、ギフンに選択肢はなかった。彼はそっと赤ちゃんを橋に置いた。ミョンギが「後ろへ」と言った、ギフンは三角柱へ戻った。ミョンギが赤ちゃんを包んだジャージを棒に引っ掛け円柱の上に持ってきた。
時計が 0:00を指し、橋が回収され始めた。ギフンは#203を刺した剣を後ろ手で引き抜き、回収される橋を飛び越え、円柱のてっぺんに着陸した。
「死んでくれると言ったろ?もう心変わりか?」と棒を構えたミョンギが言った。「君には資格なしだ」とギフンは剣を構えた。2人の戦いが始まった。
「開始するにはボタンを押してください」と放送が流れたが、ボタンは押されない。
追い詰められたミョンギは赤ちゃんのジャージを持ち、「落としてやる、僕はできるぞ」と泣きながら叫んだ、、。ギフンは剣を置いた、ミョンギが剣をつかみギフンに襲いかかった。2人は揉み合い、地面に落ちそうになった、、、ミョンギが落ちたが、ギフンはよじ登ってきた。
ノウルは、#246のファイルにウイスキーをかけ、棚にもウイスキーを注ぎ、そしてライターで火をつけた。
彼女は自分のファイルも見つけた。脱北の年から韓国でのバイトの内容まで書き込まれていた。北朝鮮での家族写真が貼ってあった、その写真と”娘 死亡”の記述を見てノウルは涙を流した。
彼女はソファに座り、ウイスキーを飲みながら銃口を顎に当て、引き金に指をつけた。
そしてぼんやりと画面を見ていた。そこには、円柱のてっぺんのギフンと赤ちゃんが写っていた。
ジュノは潜水して、島の建物の入り口に到着し、銃を背負って鉄の階段を登った。
ギフンは、ゲーム開始の赤いスイッチを踏んだ。「制限時間10分」と放送が流れた。
ギフンは赤ちゃんをそっと抱きかかえ、VIPたちが見ている方角に向いて立った。
VIPたち、フロントマン、そしてノウルが別々の場所から、ギフンと赤ちゃんを見ていた。
ギフンはしゃがみ、赤ちゃんのおでこにキスをして、そっと赤ちゃんを円柱の安全な場所に置いた。
彼は画面に向かって「俺たちは馬じゃない、人間だ。人間は、、、」と言って、仰向けに円柱から落ちていった。
「456番脱落」とアナウンスが流れた。
円柱の上には、生存者、222番の赤ちゃんが残っていた。
ノウルは涙を流し、引き金から指を離した。
彼女は足を引きずり、本部長の仮面を被りエレベーターを起動させ、脱出した。
フロントマンは海洋警察が迫っていると報告を受け、撤収の指示を出した。そして、30分後に爆発する時限爆弾のスイッチを押した。タイマーが作動し始めた。
フロントマンは最終ゲーム会場に来た。地面に落ちて死んだギフンの顔を見て、仮面を脱いだ。円柱のエレベーターに乗り、てっぺんに上がった。
ジュノは時限爆弾のタイマーが作動していることに気づいたが、建物に入っていった。画面にフロンマンが写っていた。彼はそれを撃った。
フロントマンは赤ちゃんを抱いていた。銃声に気づいて振り返り、ジュノを見た。
「兄さん、どうして」とジュノが叫んだが、フロントマンは何も言わず、赤ちゃんを抱き、エレベーターで降りていった。
島は爆発した。
誰かがピンクモーテルに侵入した。
〔6ヶ月後〕
ノウルは遊園地で、ギョンソクに似顔絵を描いてもらっていた。ナヨンが元気な顔で走って来た。ノウルは彼女にアメをあげ、「元気でいて」と言った。
その後ノウルは、”南男北女のパク・マンチョル”から、「中国でノウルさんの娘を見た人がいる」と電話を受けた。
チェ理事が刑務者から出所してきた。ジュノと後輩が迎えに行った。ジュノは警察を辞めていた。2人はピンクモーテルの金(ギフンの賞金)がなくなったことを不思議に思っていた。
ジュノが家に戻ると、テーブルに、222の緑のジャージに包まれた女の赤ちゃんと小さな封筒が置いてあった。中には、◯△⬜︎の名刺(裏面に”222番優勝者”と記載)と、ファン・ジュノ名義のカード。ジュノがATMにカードを入れると、残金456億ウォンと表示された。
北朝鮮から、セビョクのお母さんが到着した。セビョクの弟のチョルが、チョ・サンウのお母さん(チョルをギフンから預かって育てている)と一緒に出迎えた。
その日、ノウルは中国の延吉行きの便に乗るために空港に来ていた、娘を引き取りに中国に向かうのだ。
アメリカ ロサンゼルス
フロントマンが、ギフンの娘のソン・ガヨンに、ギフンの遺品を届けに来た。娘は父親の死を知らなかった。プレゼントの箱には、血のついた456番のジャージとソン・ギフンの銀行カードが入っていた。
フロントマンを乗せた車が信号待ちをしていると、ペタンペタンと音がした。窓を開けると、スーツを着た白人の女性が、赤と青のめんこで勝負をして、負けた男の頬を殴っていた。さながら”めんこ男”の女版。その女性とフロントマンは無言で目を合わせた。
ーー完ーー
『イカゲーム:シーズン3』視聴を終えた感想
👏👏👏 まず拍手を送りたいです。
見終わった時に、「よかったな」と単純に思いました。このドラマの決着が全く予想できなかったし、これに決着をつけるのは非常に難しいと思っていましたが、希望がある終わり方だったと少し意外に感じました。
各話の感想で、その回で退場した登場人物について感想を書いてきましたので、最終話の登場人物についても書いてみたいと思います。
ミョンギ
彼は、元YouTuberで暗号通貨詐欺に遭い多額のお金を失った。彼のYouTubeを見て詐欺にあった人も多い。だから彼は被害者でもあるが、多くの人に恨まれてもいる。人生経験も少ないし、ジュニが妊娠したら逃げるような男です。ある種、どこにでもいる30代の男性かもしれない。
そんなミョンギは、最終ゲームまで残ったのが、自分とギフンと赤ちゃんの3人だったことが本当に怖かったのはないでしょうか?
最終ステージの円柱の上でギフンと戦えば、自分が落とされる可能性が高い、だから先に橋を渡って、ギフンに「子供を渡せ」と要求した、その意味が分かっていたとしても。
橋の上で、棒でギフンを脅しながら、ギフンに甘く見られないように喋り続けるミョンギ、しかしギフンが円柱に入ってきて2人で戦うことになり、自分が不利になった時、赤ちゃんを持って「落としてやる、できる!」と泣きながら虚勢をはるミョンギ、、、可哀想にも思えました。
だって、誰だって、ミョンギのようなところあるのでは?弱くて怖くて卑怯で、、、。
でもミョンギにとっては、最終ステージで脱落できてよかったのだと思う。自分と自分の子供が残された時、彼がどんな選択をするのは分かりませんが、、、本当に覚悟のいる選択になっただろうから。
情けないミョンギを魂を込めて演じたイム・シワンさんに拍手です。
ギフン
「シーズン2」の「みんなを助ける」と大声を出しているギフンが本当に苦手でした(何度も言ってますが)。彼が首謀して主催者側を倒そうとした闘いで、多くの犠牲者が出ました。
シーズン3は、闘いに敗れて”もぬけの殻”になったギフンから始まりました。
シーズン3、2話の「かくれんぼ」で、彼がデホを「お前のせいだ」と言って絞殺したのは、ギフンをドラマ上 生存させるための苦肉の策としか思えませんでした。デホにすればあまりにも理不尽だし、ギフンはそんな人じゃないでしょ?そこに不満は残りますが、仕方ないですね。
ギフンの良さが現れ出したのは、クムジュさんに「ジュニと赤ちゃんを守って」と託されてからだと思いました。それからの彼は寡黙で、大声を出さない、とにかく、ジュニと赤ちゃんを守ろうとしました。ジュニは3話で亡くなってしまいましたが、最後にジュニとの約束を果たしました。
最終話の赤ちゃんと自分だけが残された時に、彼がスタートのボタンを押す、そこでやっと最終ステージが始まりました。彼は覚悟を決めていた、そして、赤ちゃんを抱いて安全な場所に移動させて、赤ちゃんを床に置いから、また立って、最後に「人間は、、、」とだけ言って落ちていきました。その一連のシーンは、厳粛で美しかったです。
彼は赤ちゃんを救い、ジュニ、クムジュさん、ヒョンジュさんの思いは引き継がれたと思いました。
ノウルはギフンと赤ちゃんの姿を見て、自殺を思い止まり、島から脱出しました。そして彼女の一番の望みだった ”娘が生きている”という情報を得て、娘を引き取るために中国に向かいました。ギフンは、ノウルもその娘さんも救ったのです。
ノウルが、ギョンソンが無事帰還したことと、娘さんが元気になっていたことを確認できたのもよかったです。ノウルは決して、自分が救ったとは言いませんが。
また最後、セビョクのお母さんが北朝鮮からチョル(セビョクの弟)に会いに来た時に、チョルを引き取って育てているチョ・サンウのお母さんも出てきいました。ここでも、ギフンの善意がたくさんの人につながっていることに気付かされました。
ギフンさんはたくさんの人を救いました。彼の思いは通じたと思います。
フロントマン
シーズン3で、ギフンとフロントマンとの直接対決があるのだろうと思っていましたが、なかったですね。
あったとしたら、ゲーム5が終わって、フロントマンがギフンを呼び、剣を渡した時だったと思います。あの場面はとても迫力がありました。
「チョンべさんは気の毒だった」と言われたギフンは怒りで鞘から剣を出したが、フロントマンは「殺せばいい、だが別の誰かが代わってゲームは続く」と言った。フロンマンとはそう言う存在、ゲーム進行者上のリーダーという役割にすぎない。そう言う意味では、彼を殺害しても、イカゲームは終わりません。
但し、このフロントマンは、ギフンに特別の興味を持っていました。彼が羨ましかったのだと思います。私は、フロントマンが悪だとは思えなかったです。
彼は最後、ギフンの遺品をロサンゼルスの娘さんに届けに行きました。遺品に、血のついた456のジャージが入っていたのですが、娘さんがそのジャージの意味を知る日が来るのでしょうか?ギフンが命懸けで獲得したお金の象徴として、ジャージは必要だったのかなと思いました。
ジュノの存在
ジュノはずっとゲームの行われている島を探し続けてやっと辿り着きましたが、兄とは対峙できないままでした。いつかこの続編はあるのでしょうか?
彼が島を見つけたことで、海上警察が出動して、島が爆発された。だからこれ以上、イカゲームが開催されることは無くなったのでは?それなら、ギフンの望みは叶ったことになるのではないでしょうか?
疑問に思ったこと
1. なぜ、6ヶ月後に、赤ちゃんがジュノに預けられたのか?その理由がわかりませんでした。
2. 最後に、ケイト・ブランシェットさんが、めんこ男の女版のように路地でめんこしてましたが、まさか「イカゲーム」アメリカ版?
最後に
視聴後、数日経ちましたが、不思議と余韻が残っています。
イカゲームの世界を堪能しました。
極限状態ですごく残酷なゲームが繰り広げられ、人間の醜さもイヤと言うほど見せられましたが、戦いが終わったあとの静けさのようなものを感じています。でも、どんな人でもあっても、あのように殺害されてはならないと思いました。
赤ちゃんと、ノウルに助けられたギョンソンさんは生き残った、残された人たちにも何らか思いが引き継がれている、それは希望だと感じました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント