2024年1月27日から配信の韓国ドラマ『ドクラースランプ』。パク・ヒョンシクさんとパク・シネさん主演のドラマのあらすじと感想を紹介します。
高校生時代、成績がトップでライバル同士だったヨ・ジョンウとナム・ハヌル、2人とも医者になり、将来が約束されていたはずだったが、、、2人に予想もしなかった挫折と試練がおとずれ、人生どん底のスランプに陥った。経験したことのない過酷な現実と直面し、2人はどうやってそこから、再生していくのでしょうか?2人が成長していく中でロマンスも生まれる物語なのかなと期待大です。
*ネタバレあり
「ドクタースランプ」基本情報
思いがけない再会を果たした、高校時代のダイバル同士。医師として前途有望だったもののスランに陥ってしまった二人は、やがて互いの存在に癒しを感じるようになり、、ーーNetflix よりーー
配信:Netflix
放送局:JTBC
配信日:2024年1月27日から、全16話
ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブコメ
「ドクタースランプ」キャスト
〔主要人物〕
ナム・ハヌル(パク・シネ):麻酔科医。バーアウント症候群でうつ病になる
ヨ・ジョンウ(パク・ヒョンシク):美容整形外科医から一瞬にして全てを失う
ピン・デヨン(ユン・パク):形成外科開業医
イ・ホンラン(コン・ソンハ):産婦人科麻酔科医。ナム・ハヌルの親友
ミン・ギョンミン(オ・ドンミン):麻酔科助教授、ハヌルとホンランの医学部の先輩
〔ナム・ハヌルの家族〕
コン・ウォルソン(チャン・ヘジン):ハヌルの母
ナム・バダ(ユン・サンヒョン):ハヌルの弟、ニート
コン・テソン(ヒョン・ボンシク):ハヌルの叔父、麺屋を運営している
〔ヨ・ジョンウの友達〕
キム・ムグン
ソン・チャンヨン
〔その他の人物〕
キム・サングン:ナム・ハヌルの上司、教授
精神科医(イ・スンジュン):ハヌルが診察を受けた精神科医
「ドクタースランプ」人物相関図
「ドクタースランプ」あらすじ
「ドクタースランプ」第1話 あらすじと感想
〔高校時代〕
ナム・ハヌルは、1日17時間も勉強した。勉強時間を確保するためにいつも走っていた。
彼女は、全国模試で1位になった。ハヌルは、家族と一緒に釜山からソウルに引っ越した。
転校先の学校に、ヨ・ジョンウがいた。彼も、全国模擬でハヌルと同点の1位だった。ハヌルとジョンウは、対抗心を燃やした。
当時のジョンウは、一生懸命やれば、ずっと順調に人生を歩めると信じてた。でもこの世は思い通りにはいかない。
ハヌルは、頑張ればいいと思っていた。だが韓国大学医学部に入れたのは1人だけ(ジョンウ)で、ハヌルは別の大学の医学部に入った。
〔ヨ・ジョンウの現在〕
ヨ・ジョンウは、美容外科医として開業、YouTubeで情報を発信、登録者が100万人を突破、テレビにもコマーシャルにも出演する、飛ぶ鳥を落とす勢いだった。
高校時代の友人のキム・ムグンとソン・チャンヨンが、YouTubeの編集をして稼ぎ、お互いに持ちつ持たれるの関係だった。
ジョンウは、保健福祉部長官賞まで受けた。動画配信の収益は全額寄付、学生時代から10年間もボランティアをしてきた、賢くて有能で社会にも貢献している。
先輩のピン・デヨンは、そんなジョンウを見て、面白くないのだが、、。
まさにジョンウは、順風満帆な人生を送っていた、あの事件が起きるまでは、、。
マカオから来た赤いドレスの女、取り巻きも多く、謎の女性だった。
彼女の手術をした日に、事件が起きた。
その日の麻酔医カン・ジンソクは、初めて手術を一緒にする医師だった。
手術の途中で血が止まらなくなった、アレスト(心停止)になり、ジョンウは心臓マッサージをした。
その時、麻酔医が患者に近寄り、冷静に目を開けペンで照らした、、患者は亡くなった。
ジョンウは警察で事情聴取を受け、手術に問題はなかったと供述した。
この事件はすぐにニュースで大きく報道された。
ジョンウは医院に戻り、監視カメラをチェックしたが、事故当時のみカメラが作動していなかった、彼には意味がわからなかった。
先輩のピン・デヨンは、ジョンウのことを心配していた。
〔ナム・ハヌルの現在〕
ナム・ハヌルは、麻酔医師として激務をこなしていた。パワハラの上司のキム教授に毎日怒鳴られ、論文の下書き、雑用、急な手術もこなし、1日17時間も働いていた。
徹夜続きで朝帰りした日、脇腹がすごく痛んだ。母が朝ごはんを用意してくれたが、病院から電話がかかり、ご飯も食べずにすぐ病院にUターン。
別の日、キム教授から、自分の論文を別の医師(ユ・チャンウン)と連名にするようにと言われた。次の選挙に出るユ医師の父への、キム教授のゴマスリだった。
ハヌルは脇腹がますます痛んだ。
親友のホンランとランチの約束で外出したが、激痛で横断歩道の途中で座り込んでしまった。大型トラックが向かってきた。ハヌルは気絶し、救急車で運ばれた。
ジョンウの事故の裁判が行われた。
亡くなった女性”チャン・ビン”は、マカオのカジノの事業者の相続人で、関係者が多数裁判を傍聴した。
検察は「遺体から抗凝固薬が検出され、手術中に投与された」とジョンウを業務上過失致死傷罪で起訴した。
ジョンウは証人尋問で、「抗凝固薬を発注していない」と否定したが、検察は、彼の病院内で見つかったという”ヘパリン”を証拠として提出し「被告人の指紋もある」と言った。
ジョンウは驚き「知らない」と否定したが、傍聴席の記者たちはすぐにそれを記事にした。
ジョンウは、”惨敗”(伝説に残るほどの大失敗)と落ち込んだ。”でも信じてくれる友人がいる”思っていたが、ソン・チャンヨンは会うなり、「何してくれたんだ!10億ウォン払わなきゃならない」とジョンウを殴った。
ジョンウは先輩のギョンミンに「ヘパリンは病院に置いてない。俺は無実だ」と訴えた。先輩は「分かってる、無罪を目指そう」と言い、「提携先への損害賠償で約100億、俺は弁護士をそろえる。お前は家や車を売って急ぎの所から払え。覚悟を決めろ」と助言した。
ハヌルは、胆のう摘出手術を受けた。
相変わらず、キム教授からパワハラを受けていた。無能で罪人扱い、叱られ、謝罪する日々、気力を失くしていった。彼女はためらったが、心療内科に行った。
医師に「最近、急性胆のう炎による腹痛と高熱で道で倒れて、車にひかれそうになった。その時、”よし死のう、その方がマシだ” と思ったんです」と話した。
医師は、検査しませんかと言い、ハヌルは用紙に書かれた質問にチェックを入れた。
”私は孤独で無力だ” ”泣きたくなることがある” ”自分が惨めだ”etc、、彼女は、”常にそう感じる”にチェックを入れた。
医師は「うつ病です。燃え尽き症候群。過度に熱中した結果、心と体にストレスが蓄積して無気力になったり憂うつになったりする、今そういう状態です」と話した。
「薬物治療をしましょう」と薬が処方された。
ハヌルは自分がうつ病だと受け入れ難く、薬を家の外のゴミ箱に捨てた。
ビールを持って屋上に上がると、たくさんの荷物が外に出ていて、洗濯物の隙間から男性が見えた。
「どなた?」と聞くと、男性が振り返った、、二人に高校時代の宿敵が蘇った。
感 想
スピーディーな始まりです。
さらっと視聴した時には、軽くストリーが入ってきた気がしましたが、あらすじを書くために再視聴すると、2人の陥ったスランプの深刻さを再認識させられました。
ジョンウの手術中の事故は、誰かにハメられたもの(麻酔医?)だと思いますが、、手術中に人が亡くなるというのは、恐ろしいことです。
順風満帆に思えた生活が、一瞬にして奈落の底に落ち、彼は今、恐怖のど真ん中にいるのではないでしょうか?
高校時代からの友人もお金が絡むと、彼を信じず、責任を取れと殴る、ショックですよね。
ギョンミン先輩がすごく頼りになりそうなのが救いです。ピン・デヨン先輩も、ジョンウを口では悪く言いながら、すごく心配しています。
ハヌルの方も、医者になり、毎日17時間も激務をこなしていた。しかし、直属の教授からひどいパワハラを受けて、過労で、心を病んでしまいました、つらいですよね。(こういう人は現実にも多くいるような気がします。)
人生どん底の2人が再会しました。彼らが再生していくドラマになると思いますが、勇気をもらえそうな予感、楽しみです。
「ドクタースランプ」第2話 あらすじと感想
ハヌルが「どなた?」と声をかけた。振り返った男性は、ヨ・ジョンウだった。
ジョンウは彼女を見て、引っ越してきた家が、ハヌルの家の屋根裏部屋だと気づいた。
ジョンウとハヌルは高校時代の宿敵だった!!
ジョンウはすぐに部屋を出ようと契約書を再確認したが、保証金が戻らないと知り、彼女に「気まずくても我慢しろ」と事情を話した。しかし「住めば、どうでもいい」と言われ、「嫌味な言い方だな、出ていく」と言ってしまった。屋根裏部屋の外に、怪しい人が影があった。
ジョンウは別の部屋を探し始めたが、彼が裁判中であることを理由に断られてしまった。
ジョンウは、ギョンミン先輩に”麻酔医カン・ジンソク”のことを調べてもらった。手術室にいた人の中で、彼だけが取り調べを拒否したので気になったのだ。しかし、”人付き合いが苦手で、緊急事態にも動じない”という情報しかなかった。ジョンウは、彼が表情も変えずに患者の目にライトを当てたことを思い出した。
ジョンウはその麻酔医を2ヶ月前に雇ったばかりだった。知り合いでもなく評判もよくないのに、履歴書を出されたので雇ったと聞き、ギョンミンは「麻酔医は大事、慎重に採用しないと」とあきれた。
ハヌルは、診療内科から明日のアポの確認の連絡を受けた。
彼女はまたキム教授から、「実習生の評価は麻酔科が最低だった、それも私が最低点だ、どうしてくれる」と大声で怒鳴られた。(教授が最低点だったのを、ハヌルはどうもできないですが😂、、)
そこに緊急手術の依頼が来た。キム教授は露骨に嫌な顔をしたが「理事長のお嬢さん」と聞き、すぐ快諾し、ハヌルに「手伝え」と指示した。
手術が始まったが、教授は患者の左腕の静脈ラインを見つけることができず、何度も患者の腕や手の甲に針をさし傷つけた。みかねたハヌルが教授を助けて、右手から血管を探し麻酔を注射し、手術は無事済んだ。
その後別の教授から、講義の資料を今日中に更新して送るように指示された。その時、すでに23時を過ぎていた。ハヌルは左胸に痛みを感じた。
翌日、彼女は診療内科を受診した。
「心臓が激しく鼓動し、息が詰まる感じがします」と症状を訴えると、「うつ病による身体的な症状、不眠や食欲の変化、頭痛などもあります。心が折れた状態、今は休んで自分をいたわることです」と医師は言った。
病院に戻ったハヌルは呼び出された。
そこには、キム教授と病院の責任者、緊急手術を終えた理事長のお嬢さんとその母親がいた。
母親が、娘の左の腕と甲の針の傷をさし「多額の寄付をさせておいて」と怒った。キム教授がつけたきずだったが、彼は「彼女が針を何度も刺した。彼女にさせた私のミスです」とハヌルの責任にして、頭を下げ、ハヌルは謝るしかなかった、、。
その後、キム教授はハヌルに「君が責任をとれ。私は麻酔科長になる予定、私が潰れれば君も終わりだ。分単位の記録を出し、必要なら土下座しろ」と教授は言った。
「私は患者の腕を傷つけたりしません。ご自分で責任を。実習の評価が低いのは教授が原因です。いつも責任を押し付けて、正気ですか?」と初めて反論した。
教授はハヌルを殴ろうとしたが、彼女は彼の腕を掴み蹴った、、、教授は倒れた。
「お前は終わりだ、二度と働けないようにしてやる」と教授は叫んだ、ハヌルは「ご勝手に」と言い、白衣を脱ぎ捨て、名札を外して教授室を出た。
ハヌルがキム教授とやり合ったことはすぐに病院中のウワサになった。
親友のホンランが知り、ハヌルの家にタクシーで駆けつけた。ちょうどハヌルが病院服のまま家に戻ったところだった。
「何事よ、辞めたの?教授をボコボコに?」と話かけたのをハヌルの母親が聞いてしまった。
母は「なぜ辞めた?教授を殴った?せっかくのいい職場で」と娘を責めた。
「17時間も仕事をしても怒鳴られ、侮辱されている。ずっと惨めな気持ちて働いてきた」とハヌルが言ったが、「それが人生よ」と母。
「うつ病なの、自分をいたわらず頑張り続けたら、心が病気になった」と娘が言うと、「ウソよ、そんなはずない」と母は認めようとしない。
「母さんの望む娘は病気にもなれないの?」とハヌルは叫んだ。
偶然、ドアの外で二人の会話を聞いたジョンウは、急いで階段を上がり隠れた。
ハヌルは家を出た。
母と叔父は、ハヌルが家に戻らないので心配していた。弟のナム・バダが、ハヌルの部屋にあったと薬を持ってきた。バダがアプリで薬の成分を調べると、抗うつ薬と抗不安薬だった。母は大きなショックを受けて泣いた。
ジョンウは、ハヌルの病気のことを知りショックを受けていた。
夕方、家の外で彼女に会った時、飲みに誘った。病院服の彼女に自分のパーカーをかけて、二人で焼き肉店に入ったが、そこは同級生が始めた店で、同窓会が開かれていた。先日殴り合って絶交したチャヨンもいた。1人がジョンウとハヌルに気づいて同席を勧めた。しかしジョンウの事件のことをおもしろおかしく話した。
ジョンウは、ムグンとチャヨンに一番に違約金を払ったが、チャヨンはまだジョンウを責めた。
ジョンウが店を出るとハヌルも出てきて、2人で別の店で飲んだ。2人はまた「自分の方がお酒に強い」と飲み比べを始めた。
「かわいそうだから、負けてあげる。私は自業自得だけど、そっちはぬれぎぬでしょ。平気で悪事を働く人ではない」とハヌルが言った。ジョンウはその言葉に感動して、泣きそうになった。
彼は「お前はうつ病だな。母親と話してのを聞いてしまった」と言った。
ハヌルは「うつ病であることにプライドが傷ついた。私は好物は最後まで取っておくタイプで、幸せも後回しにした。仕事だけして必死に働いた結果がうつ病、、」と言った。
酔っ払った2人は、桜並木に来た。
その時、母からハヌルに ”立派な娘より健康な娘の方がいい。何があろうと愛してるからね” とメッセージが来た。ハヌルはベンチに座り号泣した。ウンジュは「お前が泣いたら俺も泣きたくなるだろ」と、二人は抱き合って号泣した、、。
感 想
2話は、ハヌルの状況がよく分かりましたね。
キム教授が最悪です。手術で患者に麻酔の針も刺せない人が、教授になり、麻酔科長になろうとしている。自分のミスを、患者の前でハヌルのミスだと言って、土下座まで強要しようとする。
彼が、自分の地位を利用してハヌルをいじめ抜くのは、有能なハヌルに対する劣等感なのでしょう。ハヌルがキレて、初めて教授に反論した場面に「よく言った!」と拍手を送りたかったです。
でも現実社会では、無能な人間でも、教授の肩書きがつけば、社会的な力をもっているのは事実で、辞めてしまったハヌルの方が不利なのかもしれません。
いずれにせよ、彼女は、心身ともに悲鳴をあげうつ病になってしまったのだから、同じ境遇で働き続ければ、命の危険もあったかも、、、辞めたことが正解だったと思います。
お母さんのメッセージに号泣するハヌル、自分の味方がいてくれることの絶対的な安心感ですね。
ジョンウは、事件について、ハヌルが「”ぬれぎるでしょ」とさらっと言ってくれたことは本当に嬉しかったでしょう。高校時代からの友達も彼を信じなかったから。
”彼女がくれたぬくもりのおかげで、一瞬だけすべての痛みを忘れられた” という最後の彼のモノローグに、痛みの強さを感じました。
「ドクタースランプ」第3話 あらすじと感想
翌朝、ハヌルとジョンウは、酔っ払い抱き合って泣いたことを後悔した。
ハヌルは、家族からうつ病のことで気を使われても、激励されても居心地が悪かった。やることもなく退屈していた。
ジョンウは、ギョンミン先輩と弁護士に会った。「検察は瓶の指紋を根拠にするが、それだけで有罪にはならない」と弁護士は言ったが、ジョンウは、瓶が院内で見つかったのが納得できない。弁護士も何もつかめていなかった。
「第2回後半にはカン院長も証人として出席予定だ」と聞いたが、”取り調べを拒否し、証人になる”ことにジョンウは疑問を持った。
その夜、怪しい人物がジョンウの屋根裏部屋のガラスを割り、部屋に侵入した。
警察が調査に来たが、ジョンウは「何も取られていない」と言った。
ジョンウが割れたガラスを片付けていると、ハヌルが「今日は家に泊まって」と言いに来て、片付けを手伝った。「余計な心配しないで裁判に集中して。大丈夫、無実なんだから」と励ました。
ハヌルの家で一緒にご飯を食べながら、バダ(弟)は、ジョンウに見覚えがあると言った。
食事の後、ジョンウはハヌルを誘って、お店の前でアイスを食べた。
救急車が通りすぎた。ハヌルが「同期たちが急いで手術の準備をして患者を救い出す、私が遊んでいる間に」と言うと、ジョンウは「まだ1日なのに。せっかくだから楽しく過ごそう」と言った。
ジョンウはまずトッポッキを一緒に食べて、彼女をゲーセンに連れて言った。
ハヌルはゲームに夢中になったが、カラオケでは、流行りの曲は1曲も知らなかった。
彼女は、ジョンウの「この機会に休んでみよう」という言葉に慰められた。
翌日、ハヌルの携帯に退職金が振り込まれたが、金額が半額だった。教授が勝手に1年契約にしてた。彼女は「黙ってられない」と殴り込む勢いだったが、ジョンウが「今は耐えるべきだ。復帰じずらくなる」と冷静にアドバイスした。
ハヌルは、勤務してた病院に行き同期を呼び出し「2人とも契約社員になってたでしょ?みんなで話を」と言ったが、「仕方がないこと。教授に抗議できない、私たちを訪ねてこないで」と言われてしまった。
パダ(弟)は、ジョンウのことを思い出し、母親に「今、医療訴訟の真っ最中。手術中に患者が亡くなった。あの人をここに置いても大丈夫?姉さんが心配だ」と話していた。ジョンウがまた偶然外で聞いてしまった。
ジョンウはハヌルの家族へのお礼に”みかんを1箱”買ってきていたが、屋上に上がった。ハヌルは、ジョンウの後を追って、「今日同期に会ってきた」と話したが、彼はうわの空だった。
彼女が家に入ると、母が「上の人は大丈夫?」と聞いてきたので彼女は事情を察した。ジョンウに”気にしないで”とメールしようとしたが、連絡先を知らなかった。
ジョンウに弁護士から「カン院長が証言を拒否した。裁判に不利になる可能性が」と電話があった。
すぐにカンに電話したが出ない。彼の勤務先の病院に行ったら、「今日付けで退職」と言われてしまった。
ジョンウは弁護士に電話して「彼を調査できないか?怪しい」と言ったが、「取り調べと証言の拒否だけでは困難」と言われてしまった。
ハヌルはニュースで、”(ジョンウの裁判の)証言予定だった麻酔医が出席を取りやめた”と知った。退職金が半分だったことも、もう気にならなかった。
彼女は論文を調べまくった。被疑者側(ジョンウ側)は、患者が抗凝固剤のワーファリンを長期服用していたことが原因と主張している。彼女はそういう症例の論文がないかを徹夜で調べ、ついに見つけた!”ワーファリンを常用した患者が手術中に死んだ症例”がインドにあった。
”マカオカジノ相続人死亡事故 第2回公判”が開かれた。
ジョンウ側の証人の出席を拒否で、不利な状況に陥った。
ハヌルが、症例の論文のコピーを証拠して持ってきたが、裁判長は受理を保留し、公判は終了した。
ジョンウは裁判所の前で多くの記者に囲まれた。ハヌルが誰かにぶつかられて倒れた。手に怪我をしていたので、ジョンウは自分の病院で手当した。閉鎖しているので真っ暗である。
ジョンウが退職金のことは大丈夫かと聞くと、ハヌルは、もう気にならないと答えた。
「ありがとう、わざわざ来てくれて」と彼はお礼を言った。
ハヌルは「退職金でおごる、朝までとことん遊ぼう」と提案、ジョンウは、「日の出を見にいこう」と二人は、東海までドライブした。
降水率80%、雲のせいで日の出は見えなかった。
「これもまた思い出」とジョンウは言った。
「日が昇らない私たちの人生みたい」とハヌル。
二人はお互いの連絡先を交換して、”同級生” から ”友達” に昇格し、二人は握手した。
”つらい時間の中でも慰めてくれる人が一人いたら、ちょっとマシになる?”とハヌルは思った。
感 想
ハヌルとジョンウの関係が、少しずつ近づいてきています。お互いを自然に慰め合っていますね。
ジョンウの部屋に泥棒が入り、災難続き、しかし何も盗まれなかった。ドラマの最後の方で、ジョンウの病院の映像がありペン立ての黒いペンが映され、それが彼の屋根裏部屋の床に落ちていた。”ペンは盗撮・盗聴器で、犯人がそれを彼の部屋に置いた” と言うことなのでしょうか?
ハヌルが「大丈夫、無実なんだから」とまた言ってくれ、症例の論文を見つけて裁判所まで持って来てくれた、ジョンウは本当に嬉しかったでしょう。
ハヌルは知らないうちに”契約社員”になっていて退職金が半額って、酷すぎ。医者でも”契約社員なの?”と驚きだし、彼女が同期に話に行き、拒否されるのもリアルというか、、
日が昇らない海もまた美しいです。
「ドクタースランプ」第4話 あらすじと感想
結局、日の出は見えなかった。
2人は食事に行き座敷に案内された。徹夜したハヌルはそこで眠ってしまった。
ジョンウに「病院が売れた」と電話があった。ハヌルは「大金を貯めるのに苦労しただろうに、全て失った、つらいよね」と言うと、彼は「こう思った。大金をためておいてよかった、事件で迷惑をかけた人たちに少しでもお金を渡せた」と言った。(えらいですよね、こう言う風に考えられるのは。)
ホンランがハヌルの家に来た。そこにハヌルたちが戻ってきた。ホンランは「初恋の人とドライブに?」と言った。
ハヌルは、ホンランと母と弟に「ジョンウは初恋の人ではない。最近友達になった。裁判と事実は違う、友達になっていい人か自分で判断できる」と説明した。
母はそれでも心配で、ホンランにいい人を紹介してと頼んだ。
ホンランは、スタッフに「いい男いない?ブラインドデートする」と聞いた。
スタッフがピン・デヨン医師に「ブラインドデートします?相手は麻酔科医、イ・ホンランさんです」と言った。デヨンは、自分のYouTubeに登録してくれた人だと引き受けた。
ジョンウは、”ハヌルの初恋の人”とホンランに言われて、急にハヌルを意識するように。彼女から「夜ショッピングにいかない?」と誘われ、デートの誘いだと喜んだ。
ハヌルは、洋服を買うのにジョンウの意見を聞いた。彼が「ベージュのワンピースが好きだ」と言い、彼女が試着すると、とても似合っていた。
彼女はジョンウに「高校時代、手首を捻挫した時、ノートを取ってくれ授業の録音もしてくれ親切だと思った。あんたを無実だと漠然と思ってたけど、捻挫のことを思い出して確信した、あんたは信頼できる。全てを失ったのに、周りの人の心配してる、絶対無実よ」と話した。
ジョンウは感動した。ハヌルが改まって「話がある」と言ったので、告白される?と期待したが、「実は私、、ブラインドデートする。デートの服を選らんでもらうために誘った」と言った。(ジョンウ撃沈、ハハハ)。
ハヌルはデートの相手から名刺を受け取った。”ラボーテ美容外科 ピン・デヨン”。彼はよくしゃべり自信満々で、突然動画の話をして、「ホンランさんは?」とホンランのことばかり質問、、話が噛み合わない。
デートの途中でデヨンの娘が現れ、「ホンランさん、また日を改めて」と言われ、初めてホンランと間違われていたことに気づいた。
家に戻りジョンウに「うまくいかなかった、サイテーだった」と話すと彼は機嫌がよくなった。
叔父さんの麺の店に、釜山から突然2人のおばさんがきて、母とハヌルに好き勝手なことを言い、ジョンウに美容のアドバイスを求めた。ジョンウが厳しい意見を言うとおばさんたちが怒った。ハヌルが「きれいになりたいならシワを取る前に、人に優しくしたら?」と言うと、おばさんが「偉そうに言うから、病院を追い出されるのよ」と捨て台詞をはいて帰った。
ハヌルはジョンウを誘って屋上でお酒を飲んだ。「憂さ晴らし。おはさんのこと、無職でうつ病、デートの相手には10代の娘がいた、、」とハヌルは言った。2人はまた「自分の人生の方がひどい」と不幸対決を始めた。
ハヌルは「自分が情けない、ショッピングもデートもちっとも楽しくない」と言うと、ジョンウは、医療系求人サイトに登録を勧めた。
翌朝、ハヌルにファボンの病院から電話がかかった。酔って地方の病院に履歴書を送ったようだ。「麻酔科長のポジションで面接に呼ばれた」とジョンウに話した。
ハヌルは「デートしても話すことがなく、働く友人を羨ましいと思い、おばさんのことばに傷つくほどプライドがボロボロ」と言うと、ジョンウは彼女の気持ちを察し「面接を受けろ。お前はどこでもやっていける」と励ました。
ハヌルは、列車に乗って面接に向かった。
ジョンウの屋根裏部屋にミン・ギョンミン先輩が尋ねてきて、食事に誘った。
ハヌルが症例の論文を見つけたと聞き、先輩は「ハヌルは優秀な医者なのに残念。社交性がないから頼れる同僚もいない。だから地方の病院へ?そこの院長と知り合いでハヌルのことを聞かれた、教授ともめたって正直に話したよ。だから調べたようだ、教授や同僚との不和を、かばう人間はいない」と言った。
ジョンウは驚いて「なぜ話した?話すなら全部話すべき、教授のパワハラも」と怒って立ち上がり、出て行った。
ハヌルは病院についた時、「面接はなくなりました。院長が先生について調べたところ、当院には合わないのではないかと」と電話を受けた。
彼女は駅に戻りベンチに座り、ジョンウに「生き方を間違えたみたい」と電話をした。その時、電車が到着してジョンウが降りてきた。「間違ってなんかいない。お前は悪くない」と言った。
エピローグ:
ジョンウの家にあった”黒いペン”を、ミン・ギョンミンが持っていた。
感 想
4話にも、ハヌルがジョンウに「あんたは信頼できる、絶対無実よ」と言う場面がありました。高校時代から彼を知っているので、彼女はそう断言できる。2人の歴史を語るために、高校時代のエピソードが必要なんですね。
ハヌルが、”プライドがボロボロ”という心情、理解できるって思いました。仕事って、自分の核、自分を立たせているものでもあるから、それがないと、自分がなくなる気がして揺らぐんですよね。
地方の病院での麻酔科長のポジション、いい話だったのに、ミン・ギョンミンが邪魔しました。
ジョンウを陥れたのも彼なのでしょうね、エピローグからすると。
いい人だと思った人が、実は黒幕って韓国ドラマあるあるの1つなのに、こうきたか!とまた驚かされました。
彼がどんな人間で、なぜジョンウやハヌルを陥れようとするのか、今後の見どころになりそうです。
「ドクタースランプ」5話・6話・7話・8話・9話・10話 あらすじと感想
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「ドクタースランプ」11話・12話・13話・14話・15話・16話 (最終回)あらすじと感想
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「ドクタースランプ」見どころ
スランプに陥った人間がどうやって再生していくのか
第一の見どころは、高校時代には想像もしなかった窮地、スランプに陥ったナム・ハヌルとヨ・ジョンウがどうやって再生していくのかということだと思います。
ジョンウは、手術中の事故で患者が亡くなるという最悪の事態に直面し、ハヌルは楽しみを後回しにして、人生ずっと頑張ってきた結果が「うつ病」という現実に直面。
宿敵だった2人が、お互いに人生最大のピンチの局面で再会して、お互いにどう影響しあっていくのか。
2人にロマンスが芽生えるでしょうが、どんなロマンスになるのでしょう?
サスペンス要素
ジョンウの周りに怪しい人物の影がみえます。彼の医療事故は、誰かにハメられたのだと思いますが、それが誰で、何の目的なのか?徐々に明らかになるでしょう。
2人を取り巻く人々の描かれ方
韓国ドラマの魅力の1つに、主人公だけではなく、周りの人たちの関係も丁寧に描かれる点があると思います。主人公のハヌルとジョンウ以外の、ピン・デヨンとイ・ホンランもロマンスに発展しそうな予感です。
ドクタースランプ 全体の感想
2話までの感想
ジョンウとハヌルの高校時代の出会いと、現在のそれぞれの状況がスピーディーに描かれました。
「医療中の患者の死による裁判」「パワハラと過労によるうつ病」重いテーマを扱いながら、重くなりすぎず、どちらかというと軽々と進行しているように見えます。しかしセリフを追っていくと、要点はしっかりと押さえられていて、脚本の確かさを感じます。
2人のうち、どちらがより”きつい”か比べる必要もありませんが、比べるとすると、”傷害致死”の嫌疑をかけられているジョンウの方かなと思います。
ジョンウは、ハヌルとは高校卒業依頼会っていなかったのに、ハヌルは彼を全く疑っていない、「ぬれぎぬ」と信じている。ドラマの1話でそれが語られたことで、ジョンウの彼女への信頼感は芽生えたと思います。
全話見終わった感想 UP
ハッピーエンドで良かったです!
ハヌルの海外赴任の話は無しになりましたが、彼女は不当なこと扱いを受けたら、しっかり意見できる人に成長していました。
ジョンウもまた自分の医院を小さく始めました。初めて開業した時よりずっと感慨深いのは、ジョンウがつらい経験をしてそれを乗り越えたからですね。
バダも”ミルミョン”で頑張っているし、おじさんも、初恋の人に再会できました。お母さんが、毛皮でビシッと決めて、義姉さんたちに会いに行く場面も入っていて、笑えました。
ピン・デヨンは本当にいい人で、ジョンウが苦境の時は助けて、最後はまた独立の後押しをしました。彼とホンランさんのカップルはお似合いでした。
ジョンウの両親については、その後、言及がありませんでしたね。ジョンウは、両親たちは彼らの価値観で生きていることを理解している、ジョンウに彼らを変えることはできない。そして、ジョンウは両親とは考え方も生き方も違うと分かっていて、一定の距離をとって、自分の人生を歩んでいる、彼は大人です。
ミン・ギョンミンについても、もっと深い何かの事情があるのかと思ってましたが、すごくあっさりでした。サスペンスに重きを置くドラマではなかったようです。
いいセリフもたくさんあったのですが、ハヌルとジョンウの恋愛の描写やパク・ヒョンシクさんの子供っぽい演技(もちろん彼はわざとしているのですが)が、苦手で、個人的に没頭できませんでした。しかし彼の可愛いさやその演技が、このドラマの見どころと特徴だったのかもしれませんし、それを楽しみに見てた人もいっぱいいると思います、各自の好みですね。
登場人物がそれぞれ幸せになり、後味のいい終わり方で良かったです。
感想終わります。
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