2024年5月1日から配信の韓国ドラマ『正直にお伝えします!?』。
報道番組のアナウンサーだったソン・キベクは、報道部から外され、バラエティー番組の作家の目にとまり出演することになるが、そこで感電事故に遭い、心の声がそのまま口に出てしまうようになった。どんなドタバタが巻き起こるのでしょうか?
あらすじと感想を紹介します。
*ネタバレあり
「正直にお伝えします!?」基本情報
配信:Netflix
放送局:JTBC
配信日:2024年5月1日から、全12話
ジャンル:コメディ
脚本:チェ・ギョンソン
監督:パク・チョルファン
「正直にお伝えします!?」相関図
「正直にお伝えします!?」登場人物()はキャスト
〔主要人物〕
ソン・キベク(コ・ギョンピョ):大手放送局JBCで報道番組を担当していたが、ある事故で外され、バラエティーに出演することに。
オン・ウジュ(カン・ハンナ):バラエティー番組の放送作家、番組放送打ち切りの危機を回避するため、ソン・キベクに白羽の矢を。
キム・チョンウン(チュ・ジョンヒョク):人気芸能人、愛称は”みんなの理想の婿”
〔ソン・ギテクの周辺の人々〕
ソン・インス(シン・ジョングン):ギテクの父
ナ・ユジョン(カン・エシム):ギテクの母
ソン・ウンテク:ギテクの弟
ソン・プンテク:ギテクの弟、末っ子
ユン・ジフ(コ・ギョピル):ギテクの同僚
キム・サンジン(チョ・ハンチョル):ギテクの上司
〔オン・ウジュの周辺〕
オン・ボクジャ(ペク・ジュヒ)ウジュの母
チェヨン(キム・セビョク):ウジェの同僚、放送作家
イ・ハヨン:ウジュのチームメンバー
イ・ミング:ウジェのチームメンバー
ソン・イナ:ウジェのチームメンバー
「正直にお伝えします?!」あらすじと感想
第1話 ウソだよ
ソン・キベクは、JBCの報道アナウンサーで、突発的な状況にも臨機応変に対応することができたが、、、。
ある日、生放送中に事故が起きた。隣の女性アナ へヨンとスポーツ選手 キム・ソンフンとの不倫を、へヨンの夫がネットに暴露し、その夫が生放送中に乱入してきたのだ。へヨンは逃げ出し、夫はギベクの頭を押さえ込んだ。ギペクはその場を収めようとしたが、夫が彼の頭を上に向け、ギペクはひどいアングルでTVに映ってしまった、、。
こちらオン・ウジュ、バラエティー番組”走る男たち”の放送作家。彼女は、本日の収録に出演予定のキム・ソンフンが、急遽、出演できないと言い出したのを説得していた。しかしソンフンは、自分の不倫の記事をネットで見て、その場から逃げた。
キベクは、上司のキム・サンジンに呼び出され、前日の事故の報告書を書くように指示された。
キムはキベクに、「”総合司会”のオーディションの候補リストに君を入れておいた」と言ったが、キベクは、自分のひどい顔がネットに拡散され、全国で有名になったのが気がかりだった。
ウジュもソンフンの件で、上司から注意された。彼女は番組が中止にならないように、必死で上司を説得した。彼女は、ライバル局のバラエティーに”キム・チョンウン”が起用されると聞いた。キムは”みんなの理想の婿”と呼ばれている。
キベクは、突然、ラジオの番組、「詩を読む男」のピンチヒッターを頼まれた。
しかし、「牛浦沼(ウボヌプ)」という詩を読もうと原稿を見たら、、、白紙である。彼は、牛浦沼に生息しているであろう様々な鳥たちの鳴き声を、アドリブで披露した。
ウジュのチームは、代わり出演者選びをしていたが、時間がなく、予算的にアナウンサーしかない。
メンバーのイナが、キベクのラジオ放送を聞いて笑っていた。ウジュはそれを聞き、閃いた!!彼をスカウトすると。
翌日、キベクは、上司のパクから「当分、バラエティーで頑張ってこい」と言われた。例の写真が問題になり、総合司会のオーディションに出られなくなった。
担当のウジュに紹介され、「走る男たち」への出演を打診された。彼は断ったが、夜、上司のパクから「”受ける”と連絡した」とメールが、キベクに選択肢はなかった。
彼は早速、”バレーボール必勝法”を調べた。
翌日、”走る男たち”の収録日。
アイドルの”PN”は、ファンに愛想を振り撒いたが、スタッフには超絶 横柄な態度。
収録が始まった。
”走る男たち・PNチーム”と”ドンキーズ・キベクチーム”の対決。
バラエティーを理解してないキベクは、本気を出し、PNを狙い続けた。
ウジュは休憩を取り、キベクを呼び出し、誰もいない部屋に入ったが、”高電圧、立入禁止”に気付かなかった。
彼女は、キベクに「PNを映してからCMなのに、CMを流せない。PNの広告主のおかげで番組が作れる。今のままではあなたはアマチュアよ」と言った。キベクは「俺はプロだ」と睨み、くしゃみをした時に電圧に触れ、感電、身体中に電気が走り気絶した。
キベクは目覚めた。ウジュが心配して話かけるのに、「うるさい」と失礼な返事をし、ウジュは???
2人はみんながいる外に戻った。
PNがスタッフに文句ばかり言っていた。キベクに「負け犬」と言い、彼に近寄って悪態をついた。スタッフがPNをなだめたが、PNは暴力を振るった。
キベクは「パク・ジンボク」とPNの本名を大声で呼んだ。PNは本名が嫌いなのだ。
そして、PNの襟を掴み、目をむいて、「バカタレ、みんな働きに来てる。お前の成功はファンのおかげなのに、それを忘れてる」と手を挙げPNを叩こうとしたが、間一髪、ウジュが走ってきてキベクを押し倒した。
キベクは我に返った、何が起きたか分からない、、。
感 想
ハハハ、気楽に見れそうなドラマです。
でも、笑わせながら、TV局の上司の横暴、パワハラ、バラエティー番組スタッフの劣悪な労働環境、横柄なアイドル、、、そんなものが、うまく挟み込まれていました。
頼まれたら断ることができず、バレーの試合と知ると徹夜して必勝法を調べる、ほんと真面目なキベクが、口から勝手に本音が出てしまう、、大変だ!
どんなことになるのでしょう😜
第2話 水風呂にいるサメ
キベクは水風呂に入り、なぜ、PNに本音を言ってしまったのか自問したが、分からない、、。
PNは、キベクの言葉でPTSDになったと主張し、番組出演を拒否した。オン・ウジュは番組存続の為に、PNに謝罪して説得するつもり。「一緒に謝罪を」とキベクを誘ったが、彼は断った。謝りたくても本音が口からでてしまうから、謝れないのだ。
ウジュは一人で謝罪に行き、事務所と家の前で合計5時間待ったが、会わせてもらえなかった。
同僚のチェヨンが、番組の中止が決まった、と言った。
キベクはPNのファンに付きまとわれるので、マスクをして実家に戻った。家族は、急に彼が戻ったことに驚いた。彼は ”今夜、泊めてほしい”とメモを渡した。家族たちはネットニュースで、”アナウンサーの暴力”を見て、彼を心配していた。
キベクは、社内で私生活を語らず、いつのまにか”実家が名家”のような評判がたっていた。しかし、名家でもなんでもなく、実は両親と弟が2人いる普通の家族で、十分な収入もなく、キベクの援助を当てにしているのだった。
弟がキベクが何も言わないのに腹を立て、マスクを取ると、彼は口にXのテープを貼っていた。母がそれをはがすと、キベクは「心配なのは僕のお金だろ」と口から出てしまい、気まずくなり、彼は実家を出た。
丁度、ウジュから呼びだされ、キベクは彼女に会いに来た。
ウジュは彼に、「PNは若いスタッフばかりいじめてた。私の代わりに言葉で彼を殴ってくれてありがとう」と言ったが、酔っていて、公園のベンチで眠ってしまった。彼はパトカーを呼び彼女を送り届けてもらった。
翌日、キベクは上司のキムに呼ばれて、突然、「ブランド大賞の司会をやれ」と言われた。
そこにウジュとチョヨンが来た。
キベクはキムのどうでもいい話をガマンして聞いていたが、「21時の報道番組のオーディションを受けたい」と言うと、キムは「お前はもう候補じゃない。今すぐ出て行け」と怒鳴った。
「この代償は払ってもらいますよ」とキベクが言ったので、ウジュたちは驚き、キベクを止めた。
「すみません」、キベクは正気に戻って謝った後、部屋を出た。
ウジュはキベクを追いかけた。感電した後、病院に行っていないと知り、彼の腕をつかみ、番組出演を依頼した医者にキベクを診てもらった。
ウジュたちのバラエティーチームは、喫煙所とトイレに隣接する部屋に移動させられた。
若いスタッフは、次の番組の司会をキム・チョンウンに依頼したい、彼が出ると番組がヒットするから。しかしウジュは、乗り気でない。
5月12日、”プランド大賞”の当日になった。ギベクの体調は戻っているように見えた。
キム・チョンウンも出席、大変な人気である。彼は、ウジュを見かけて声をかけたが、彼女は明らかに彼を避けた。
キベクが来て、ウジュが彼に挨拶してると、チョンウンもキベクに親しげに話しかけた。が、キベクも彼を避けようとした。
セレモニーが始まり、キベクの司会は完璧だった。
しかし途中で、「顔にパウダーをつけよう」と合図され、舞台袖でパウダーをつけられた時、大きなくしゃみをした後、大変なことに。キベクの司会は支離滅裂になり、受賞者や関係者全員を怒らせ、最後には殴られて舞台で倒れてしまった。
キベクは、現実化か幻想か分からない悪夢を見て、水風呂の中で目覚めたが、そこに大きなサメが来て、それがウジュの顔に変わり、、、それ幻覚?。
彼は家のリビングで目覚めた。
ウジュは男の子の手を引き、チョヨンと、ギベクのことを心配しながら歩いていた。そこに、キム・チョンウンが現れ、ウジュをカフェに誘ったが、彼女は断った。
チョンウンは帰ろうとしたが車のエンジンがかからない、その車は、2人が付き合っていた時の思い出の車だった。
キベクは、医師から診断結果を聞いた。
「”脱抑制”、感情の調節障害や人格変化を脳の変性が引き起こしている。命に別状はないが、発言をガマンできないのはつらいでしょうね」と。
追い討ちをかけるように、借りてる家のオーナーから、「来月戻るから出て行け」と電話があった。
ウジュは、ロケ地候補の下見に向かっていた。「国家漁夫」を撮影した場所である。
偶然、キベクもユン・ジフと同じ海に来ていた。ジフが気分転換にキベクを誘ってくれた。
キベクは、海に面した大きな岩に登った、靴がすべるので裸足で。彼は海に向かって大声で叫んだ。
ウジュが、厳しい岩の上に立っているギベクを見た。靴を脱いでいるのを見て、彼女は勘違いを。「早まらないで」と叫び、岩を登り始めた。ギベクは彼女から逃げたくて、足を滑られて海に、、、、続いてウジュも海に落ちた🌊🌊🌊
ギベクが水風呂に入っていると、男の子が入ってきて、「友達になろうよ。一緒にいると楽しいことがありそうだ」と言った。
感 想
ちょっと、現実なのか、幻想なのかがわからない場面があって、面白かったです。
「水風呂にいるサメ」というタイトルの意味は?ギベクが水風呂に入っているのは、現実なの?幻想なのか?
キム・チョンウンは、ウジェの元カレのようですね。チョンウンはまだウジェに未練があるようですが、ウジェは避けている。チョンウンとギベクも知り合いのようです。
最後に水風呂に入ってきた男の子は、ウジェが手を繋いで歩いていた子と同じですよね。この子の正体も気になるところです。
気楽に見れて、なんか惹かれるドラマです😁。
第3話 護身術
海に落ちたキベクとウジュは、浜辺で気がついた。キベクはウジュに腹を立て、彼女と距離を置こうとしたが、一緒に来たはユン・ジフが車と共に消えていたので、仕方なく、彼女に乗せてもらって帰ることになった。
しかし、運転中のウジュの様子が変、キベクは車を止めさせて、彼女を背負って病院に駆け込んだ。ウジュは低体温と診察され、点滴を受けた。回復した彼女は、運転してキベクを家に送り、無事自宅に戻った。彼女は、病院に連れて行ってくれ、点滴が終わるまで待ってくれたキベクのやさしさを思いだし、心が温かくなった。
ウジュは新しいバラエティー番組、「一緒に住もう」の案をスタッフに提案したが、いまいち反応が薄い。同僚のチェヨンから、チーフが、「技量が落ちた、誰もこんな番組には出ない」と言ってたと聞き、ウジュは気落ちした。
そこに”イ・ハヨン”が来た。チーフがチームに参加してもらうように説得したのだ。ハヨンは、伝説の新人、ウジュの以前のアシスタントで問題ばかり起こしたが、ウジュは側に置き、鍛えた。彼女はその後引き抜かれた。キャスティングとアイデアの才能があったのだ。
ウジュはいい気分ではなかったが、大人対応で、彼女を受け入れた。
ギベクは休職中。彼は、”本心を隠すことができる時もある”と思いだし、それはウジュといた時だと思い当たった。
ウジェは、カク先輩にバラエティーの出演交渉をしたが、いい返事をもらえない。そこにキム・チョンウンが現れ、「ウジュ作家、君の番組に出る」と言ったが、ウジュは、急いでその場から離れた。
彼女はキベクを見かけた。キベクは「脱抑制と解除方法がわかった」と言って、ウジュの腕を持ってウソを言おうとしたが、ダメだった。ウジュを見ると安心するからできると思ったのだが。チョンウンが来て、キベクの手を彼女から離した。
ウジュが2人を見て、知り合い?と聞いた。チョンウンは「同じ高校出身の友達」と言ったが、キベクは「同級生なだけ」と。
ウジュをチョンウンが追いかけて来て、「仕事だろ、俺は君の元カレとしてではなく、純粋に番組に興味がある。プロならよく考えろ」と言った。
ギベクはコインランドリーで、診断してくれた医師に相談していた。
「急に症状が消えたり出たりするパターンを探ったが失敗した」と言うと、医師は「特定の状況の行動が心理的なトリガーとなって、スイッチのように症状を切り替えている。スイッチが何か分かれば対処できるんだが」と言った。
翌朝、キベクは出社したが、上司のキムも同僚も、彼にあからさまに失礼な言動をとった。海外から”チェ”が戻ってきた。上司と同僚は、チェを大歓迎した。
キベクは”JBC ニュース8 新しい顔 求む”のオーディションを受けるつもりだった。
キベクはランチに食堂に行ったが、スタッフたちの視線で冷や汗をかいた。ウジュがそんなキベクに気づいて、ランチを買ってくれて別の場所で食べた。
彼女はキベクに「正直になれたことは悪いことじゃないかも。あなたにとってニュースは何なの?大切なのは、心の護身術よ、自分の心だけは守らなきゃ」と励ました。
翌日、キベクは ”ニュース8” のオーディションを受ける為に待っていた。
ユン・ジフが急いで来て、「チェさんで決まりというウワサ、完全な出来レースだ」と言ったが、キベクは「知ってる。次のチャンスをつかむために今回は利用される」と冷静に言った。
キベクのオーディションが始まった。マイクをつけると、プロデューサーたちの悪口が全て入ってきた。
キベクはくしゃみをした、そしてスイッチがオンになった。彼は本音が出そうになるのを必死で我慢していた。
ウジュがスタジオに入ってきて、キベクに近寄り、「スイッチがオンなのね。あなたにとってニュースは何?ここにいるのは答えを知ってるからよ、心を守って」と言って、彼の胸に手を当てた。
キベクは落ち着いてニュースを読んだ。プロジューサーたちは「悪くない」と彼を見直した。
次の”司会者の見解”、キベクが自分の意見を述べる番だ。
「結局は数字、ニュースも広告と視聴率が大事、報道番組の品位なんてものは存在しない」という外の会話が聞こえた。
キベクは毅然と「私はウソをつけません。真実、公正、正義、これらのない報道番組に価値はない。だから私は、この腐敗したスタジオを去ります」と言い、立ち上がり深く一礼した。
上司のキムが「何が腐ってる、負け犬が」とスタジオに入ってきた時、またスイッチが入った。キベクはキムを指差し、「あんただ、臭い」と睨んだ。
ウジェは唖然として2人を見ていた。キベクは ”ウジュ、心の保身術ありがとう”と心で言って、彼女にウインクしてスタジオを出ていった。
感 想
ウジュがキベクに「正直になれたことは悪いことじゃないかも」と言い、「心の護身術」と大事なことを教えてくれました。彼女本人にも、”心の護身術”が必要なようですが。
キベクは、オーディションの出来は良かったけれど、「腐臭に耐えられない」とスタジオを去りました。
キベクにとって、”ニュースはウソを言ってはいけない”たった一つの場所だったからですね。
第4話 スイッチ
キベクは、衝動的にJBCのアナウンサーをやめ、友達のマンションからも追い出された。
ウジュは、コーヒーとパンを買った後、お茶をしているチーフを見かけ、驚かせようしたが、チーフはハヨンに、「ウジュより給料が多いことは内緒で。彼女は最近、様子がおかしい」と話していた。
それを聞いたウジュは、パンとコーヒーを持ったまま、家に戻ってきた。
屋上に来たら、なんとキベクがいた!彼は、ウジュの家の屋上に引っ越してきたのだった。
キベクは、ウジュの持ってるパンを食べ、「おいしい。形は崩れても、パンはパン、ゴミじゃない」と言った。
翌日、ウジュはコーヒーを2つ持って、キム・チョンウンを待っていた。ハヨンが言ってた ”オールがないなら、割り箸でも漕がなくちゃ”に刺激され、彼に番組への出演を依頼、もちろん彼は快諾した。
しかし彼が、「どうしてた?8年ぶり」とウジュに近況を聞こうとすると、彼女はプライベートの会話を拒否した。
キベクは、公園でスマホを見ながら仕事探しをしていたが、なんだかんだと理由をつけて、やる気なしである。
「”何もしたくないけど、何かできたらいいな?”」と男の子が言った。銭湯に入ってきた男の子だった。キベクは自分が大きな声で言ったのかと驚いたが、どうやら、その子には、キベクの心の声が聞こえるようだ。
ウジュのチームの後輩たちは、キム・チョンウンが出演してくれると知り、部屋を移動できると喜んだ。
チョンウンが来て、スタッフたちをランチに誘った。ウジュも渋々参加。彼は、”辛いタコ料理”を注文した、辛い食べ物が苦手なのに。ウジュは、昔、落ち込んでいる自分のために、彼が辛い物を食べさせてくれたことを思い出し複雑な気持ちになった。
キベクは、ユン・ジフから呼び出され公園に来た。
野外ステージで、子供たちと高齢者のためのイベントが行われていた。司会者は、元JBCの先輩の”キム・ヒョンジン”、キベクは驚いた。彼はキベクの憧れのアナウンサーだった、その彼が、ショッキング・ピンクの派手なスーツを着て、おばあさんたちに愛想を振りまいていた。
ヒョンジンは、キベクが会社を辞めたと聞き、ジフに会いたいと伝言したのだ。
公園の隅で、3人は再会を祝して乾杯した。「フリーは大変だ、仕事をもらえるならプライドは捨てる」とヒョンジンは明るく話した。キベクは、本音を言わないように無口になった。ヒョンジンは、司会の日当の封筒から、2枚だけ自分のポケットにしまい、残りを封筒ごとキベクに渡した。キベクは突き返したが、先輩は封筒を彼の手に乗せ、マッコリのお土産をくれた。
帰り、キベクとウジュは家の近く公園でヒョンジンからもらったマッコリを飲んだ。
「憧れの人が落ちぶれてて、幻滅したのね」と言うウジュに、キベクは「そう思ってたけど、彼の顔、落ぶれた人には見えなかった」と言い、おばあさんたちに輝く笑顔で接してたヒョンジンを思い出した。
キベクは荷物の整理の時に見つけた昔の手書きのノートを持っていた。「貸してあげる。人生が見すぼらしく感じた時、よく読んでた」とウジュに渡した。
翌日、キベクは”スイッチ”がオンになる時が分かり、休暇中でお寺にいる医者に会いに来た。
「くしゃみをすると抑制が聞かなくなり、正直な人間に変わる。今はオン、スイッチを切る方法がわからない」と言った。
医者は、「スイッチが、あなたの人生を好転させるチャンスかもしれない」と言った。
ウジュは、撮影のクルーたちが、「キャストに比べてテーマは平凡、番組が成功するか疑問だ」と陰口を言ってるのを聞いてしまった。
ウジェ自身も、「何かが足りない」と感じていた。彼女は、キベクのノートを取り出した。
”行き詰まったら普段しなことをやる、そうすれば自由になれる”と言う言葉を見て閃いた、”ソン・キベク”と。
キベクは医者から、「事故の日に何があったかよく思い出すように」と言われたことを考えながら帰ってきた。 ”オン・ウジュが胸に手を置いてくれたたら、スイッチがオフになった”ことを思い出した。
キベクとウジュは、お互いを求めて、家の屋上で会った。突然停電し、町中の電気が消えた。
キベクが彼女の手を取って、自分の胸に置いて、「これでオフになった」と言った。その時、町中の灯りがついた。
島の農家で撮影が始まった。キャストたちが住む家は”ヘブン・ハウス”。
ウジュが待っていると、チョンウンがにこやかに現れたが、彼女は堅い顔で会釈、しかし、キベクの姿が見えると笑顔を見せた。
感 想
4話は、キベクの元先輩のヒョンジンさんの情の厚さに感動しました。大手の放送局の報道のアナウンサーだったのに、今はショッキング・ピンクのスーツを着て、子供と高齢者の小さなイベントの司会をしてる、でもその顔は輝いていた。会社を辞めたキベクを気遣い、彼にお小遣いをあげる、なかなかできませんよ。ジフもいい友達だし、キベクに、こういう人たちがいれば大丈夫ですね。
あの男の子はウジュの子供なの?もしそうなら、男の子のお父さんは、チョンウン?ウジュが全然、お母さんのように見えないので、不思議です。男の子、キベクの心の中の声が聞こえてるみたいです。
ウジュ、キベク!と閃いたようですが、彼をバラエティーのキャストに選んだ理由は何なのでしょう?
第5話 プロとアマチュア
キベクは、ウジュに強く誘われ、 彼女の”恋愛リアリティ番組”に参加するために島に来た。
ウジュは、キベクとチョンウンには因縁がありそうだから、からませたら面白いと考えていた。
早速撮影が始まった。参加者は、女性3名と男性4名。
〔女性〕
チェ・ユヨン:元プロの水泳選手、起業の準備中
パク・ヘイ:25歳、グラフィック・デザイナー
チョ・フィンソン:弁護士
〔男性〕
ルイ・キム:30歳、レストランのオーナーシェフ経営
パク・ソンジュン:アパレルブランドの経営者
ソン・キベク:元JCBアナウンサー、無職〔スイッチ・オンで本音しか言えない〕
キム・チョンウン:タレント
キベクのインタビューが始まったが、スイッチ・オン状態なので、答えがめちゃくちゃ、、。
ウジュはキベクを呼び出し、「視聴者が求めるのは、困難を乗り越えて結ばれるプロセス。人気者になる3要素は、勝利、誠実、余裕」とアドバイスした。
最初のゲームでキベクは勝ち残り、チェ・ユヨンとペアを組んだが、決勝ではキム・チョンヨンのペアに負けた。
ウジェが、チョンヨンにインタビューした。
「”理想の婿”のあなたがなぜこの番組に?」と聞くと、「理想の婿として愛されるのは嬉しいが、”理想の彼氏”になるためにここに来た」と答えた。
キベクの弟のウンテクが、差し入れを持ってきた。家族が用意してくれたのだ。
スタッフたちに配ろうとしたが、キベクは、チョンヨンの事務所が大掛かりなケータリング・トラックを用意しているのを見て、片付け始めた。
しかしスタッフたちが、キベクの母の手作りシッケや飲み物に集まって来て、すぐに売り切れてしまった。
ウンテクは、チェヨン監督から、事を手伝って欲しいと頼まれた。
撮影が終わり、参加者たちだけで食事。しかしこの様子が固定カメラで写されている。
チョヨン監督から、”4人の男性には共通点がある”とのクイズが出されてた。ヒントは、子猫のイラストだった。
夜、ウジェは1日カメラを回したビデオを見て編集していたが、キベクの表情ばかり追っていた。
翌日、ハヨンがキベクにインタビューをしたが、カメラを止めさせ、「あなたの仕事は、キム・チョンウンを挑発すること。彼の横や前にもでる、悪役を演じるのも悪くない」と言った。
その日の活動は、ペアで山道を歩いて、青い小屋に行きヒントを取って戻ってくること。キベクはまたユヨンとペアになった。
チョンウンが先頭で歩いていたが、途中でキベクは「別の道をいく」とユヨンの手を引き、2人だけ別の道を行った。しかし道に迷ったようで、物音に驚いたキベクは転落してしまった。
ユヨンが本部に戻って事情を話すと、ウジュは話を最後まで聞かずにひとりでキベクを探しに森に入ってしまった。そして足をくじいた。
チョンウンは「準備不足だ、出演者が行方不明、作家は無計画に森に入った、すぐ2人を見つけろ、さもないとこの番組をつぶす」とチェヨンを脅した。
ウジュは森の中で、キベクと会えた。彼は、彼女のひねった右足の手当をした。
キベクは「君に番組に誘われた時、胸が高鳴った。でも道具にすぎなかった。チョンウンの挑発役、彼を挑発するアマチュが必要だった、それが僕、傷ついた、僕のどこに可能性をみた?」と言った。
ウジェは「ときめいたのよ、今もときめいている、、、」と告白した。
感 想
この”恋愛リアリティー番組”は、”脱出 おひとり島” のパロディーのようですね?
キム・チョンウンの、微妙に感じ悪いキャラは、うまく表現されていると思うし、キベクの不器用さと実直さもキャラ的に悪くはないと思うのですが、何かが足りない気が、、、。
それに、ウジェさん、キベクが心配でも、夜の森に衝動的に一人で入って行くのは無謀すぎ、遭難しますよ。番組のチーフとして、プロ意識がないのは残念。サヨンの方がプロらしいと思いました。
あ〜〜、辛口の感想でごめんなさい。
第6話 告白
ウジュは「ときめいたのよ」とキベクに告白してしまった後、「どうかしてるみたい」と慌てて言い、2人は本部に戻った。
キベクとチョンウンは同部屋、キベクは眠れず外に出た。
ウジュも眠れず、港の埠頭に座っていた。チョンウンが飲み物を持ってきた。「出会うのが早過ぎた、今ならいい彼氏になれた」と彼は言ったが。
2人で歩いて戻っていると前からキベクが来たので、ウジュはとっさに隠れた。
翌日、メンバーの前に新しい参加者の女性が現れた。
男性軍4人全員の初恋の相手、ミン・チョイだった。
4人の共通点に正解した人に与えられる特典は、”初恋の相手とのデート”で、正解者はキム・チョンウンだった。
チョイはもう一人デートの相手を選ぶことができ、彼女はキベクを選んだ。
デートする3人と、スタッフたちはボートに乗って陸地に行った。
実は、ウジュがキベクの手帳から、“ミン・チョイ”を見つけて、彼女に出演を依頼したのだった。ウジュはそのことをキベクに謝ったが、キベクは、手帳を渡したのは僕だからと理解を示した。
チョイはキベクに、「出演を迷ったが、最終的に決断したのは、あなたに会いたかったから」と言った。
3人のデートの場所は、遊園地だったが、有名人のチョンウンは、一般人の写真撮影に応じて忙しかった。
キベクは子供からシャボン玉を吹きかけられ、くしゃみ、スイッチ・オンになった。
チョンウンが、たちのわるいグループに絡まれていた。他の客たち全員が、スマホで撮影していた。
キベクがチョンウンを横に押しやり、彼らに、「彼の友達か?もう行け」と言ったが、今度は彼らはキベクに絡みだした。キベクは「間違ってたと思ったら、謝れ」と諭し、自分たちの写真を撮ってる人たちにも「ネットにさらして罰するのか?それは正しい?」と意見した。弟のウンテクがギベクを担いで、その場から去った。
チョンウンは青くなって固まっていた。ウジュが彼を連れて行きベンチで休ませた。
ウジュはキベクには「騒ぎになると思わなかったの」と怒った。スイッチ・オンのキベクは、「なぜ他人の思い出をTV番組に使える?裏切られた気分だ。だけど理解しようとはしている。君が僕を出演させたのは、僕のためだ」と本音の後、冷静になって言った。
2人は他のスタッフたちが、キベクのことを、「キベクのファンになる」「スカッとした」「カッコよかった」と話してるのを聞いて、笑顔になった。
島に戻ってきた。
他のメンバーたちが、「大変だったんだろう」と心配していた。
「僕が騒ぎを起こしてしまった」とキベクが言うと、「解決したこと、キベクは何も悪くない」とチョンウンは余裕を見せたが、女子たちが「キベクがカッコ良かったと聞いた」と口々にいい、チョンウンは、同情された。
メンバーが、「誕生日おめでとう」と歌いながらケーキを持ってきた。チョイの誕生日だった。
実はウジェも誕生日で、母からお祝いの電話があった。そこに「誕生日おめでとう」とケーキとガウンとティアラが来た。チョンウンのチームだった。ウジュは驚いた。彼女のチームのみんなは、ウジュ誕生日にお祝いしないことを謝り、他のスタッフは「忙しいのに誕生日かよ、まずは片付けろ」と聞こえるように言った。ウジュは居心地が悪かった。
その後、ウジュはチョンウンをインタビューした。チョンウンが「怒ってる?」と聞いたが、彼女は無視して、「初恋の人が来て気持ちは変わった?」と同じ質問をした。
「ええ、以前はできなかったが、今なら誕生日も祝える。前は気持ちを伝えられなかったが、今は言える」と彼はウジュへの思いを答えた。
「相手のことを考えなくちゃ。チョイとあなたがうまく行くことを願っている」と彼女は言った。
キベクが一人でいると、チョイが来て、「気になる人は、私だったりする?」と聞いたが、キベクは「いや」と即答。彼女はキベクとの可能性を探って話し続けたが、彼は、大事なことに気づいたようで「行かなきゃ」と行ってしまった。
キベクは、浜辺にいたウジェの横に座り、「僕は告白しない。君が危ないめに遭うのも、苦しむのも見たくない。君に避けられるのも嫌だ。だから告白しない。でも代わりにしたいことが」と言って、彼女の好きな”辛い食べ物”を出した。
そして、花火をつけて、”誕生日おめでとう”と歌って、二人で拍手をした。
「ありがとう、告白しないでくれて、祝ってくれて」とウジュはお礼を言った。
キベクがヘブンハウスに戻ると、チョンウンが「ウジェは元恋人だ。これは重要なこと」と言った。
その夜、突然、ユヨンが番組を去った。
翌日、新しいメンバーが加わった。それは、”オン・ウジュ”だった。
感 想
5話は、キベクが堂々としてて、なかなか面白かったです。
チョンウンのキャラが、ますます明らかになってきました。
ウジュに未練があって、彼女の気を引こうとしますが、全て裏目にでている。その理由は、彼女のことを考えているのでなく、自分の気持ちを押し付けているだけだから。
ウジュの誕生日の祝い方が、チョンウンとキベクは正反対でした。その対比は良かったです。
キベクは「告白しない」と言って告白しました。
チョンウンとキベクは、初恋の相手も、今も好きな女性も同じ。でも、初恋のチョイも、ウジュも、キベクが好き。チョンウンは、自分中心のバラエティ番組に出たつもりが、違う結末になりそうです。
ところで、あらすじには書きませんでしたが、あの男の子、なぜ大人の気持ちが理解できるの?何者なのか、知りたいです。
第7話 X
突然、メンバーの“ユヨン”が去った後、スタッフたちは対応に追われた。キム・チョンウンが番組を面白くするために、”オン・ウジュ”を新メンバーとして参加させることを提案した。ウジュは番組のために参加すると決め、放送作家の名前を外した。
この件は、その夜、他のメンバーたちに通知された。チョンウンが「過去の恋人と今好きな人に向き合い、その反応を見ることが目的」と言い、昔、ウジュと昔付き合っていたこと告白した。
翌日から、ウジュが新メンバーとして番組に参加。
男女ベアになりゲーム、勝ったチームは、デートをする権利が与えられた。
キベクはウジェとペアを組み、ゲームに勝ったが、彼は、ミン・チョイとのデートを選んだ。
キベクは2人乗りの自転車でデートして、スタッフがついてこないように全速力で走った。チョイと二人っきりになった時、キベクは2人のマイクを切った。
彼は、昨夜のチョイとユヨンの会話を聞いたのだ。チョイはユヨンが恋人と電話をしているのを聞き、「番組を辞めろ、そうしなければ世間に公表する」と脅したのだ。キベクは「君に誰かを追い出す権利はない。スタッフは番組に心血を注いでいる、番組を壊しかけた」と言った。
チョイは、キベクが好きだったのはユヨンではなく、ウジュだとわかり、判断を間違ったと思った。
ウジュの母が、クウォン(大人のような男の子)を連れて撮影現場に来た。クウォンは、チェヨンを見つけて「お母さーん」と走って行った。
夜のゲームはブロック取り、そこに質問が書いてあり、取った人が答える人を指定する。
チョイが取ったブロックには”X”とあり、Xは、どんな質問をしてもいい。彼女は、チョンウンにウジュと別れた理由を聞いた。チョンウンは「電子レンジが壊れたから」とだけ言い、罰ゲームのお酒を飲んだ。
8年前、ウジュとチョンウンは付き合っていた。チョンウンは彼女と結婚したいと思っていたようだ。突然、彼の母がウジェの家に来た。その時ウジュは、彼が母親に自分のことを”テレビ局に勤める教師一家の女性”と話していたことを知った。ウジュは彼が、自分の境遇についてウソを言い、自分と母親を否定したことに傷つき、彼と別れたのだ。
次の課題は、「明日デートしたい人にメールを送る」だった。
翌日のデート、チョンウンとウジュ、キベクとチョイになった。
チョンウンはウジュとデートでゴミ拾いをした後、”捨て岩”の見える海岸に座り、その名前の由来を話した。そして彼女に、「ここで捨ててほしい、昔の僕たちを」と言った。
チョイはキベクに「お願いがある。私もこの番組に心血をそそいでいる。あなたが私を選ばなけれは、ウジュとこの番組を壊す」と脅した。
最終決断が迫っている。キベクはこれまでのウジェとの時間を思い出し、彼女に大事なことを伝えた。「君が好きだ。あの事故でウソをつけなくなったけど、君と過ごすうちに、それが人生を変える希望だと気づいた。正直に生きられて僕は幸せだ。君を守りたい。僕に失望するかもしれない、でも僕は決めたんだ」と言った。
そして最終決断で、キベクはミン・チョイを選んだ。
1ヶ月後。
ウジュの家の屋根裏で、キベクの家族、ウジュの家族が集まって、恋愛バラエティー『カップル・パラダイス』の第1回放映を見て盛り上がっていた。そこにウジュが遅れてきた。
同じ頃、チョンウンは、昔ウジュと通った ”辛いタコの店”を貸切にしていた。ウジュを待ったが彼女は来なかった。チョンウンは事務所の連中を店に呼んだ。
番組で、ウジュは、最終決断で誰も選ばなかった。
屋根裏での上映会が終わった。キベクとウジュが二人になった。彼らは撮影が終わってから、1ヶ月会っていなかった。
キベクはウジュに、最終決断で、ミン・チョイを選んだ理由を明かした。ウジュは、キベクの決断が番組と自分を守るためだったのなら、早くに言ってくれればよかったと言った。
二人はお互いが気になっていることがわかり、キスをした。
感 想
クウォン君(大人びた男の子)は、ウジュの同僚のチェヨンの息子でした!
ウジュとチョンウンがなぜ別れたのかが、明らかになりました。チョンウンは、ウジュの気もちを取り戻そうと努力しましたが、実りませんでした。
ミン・チョイにキベクに自分を選ばせるために、キベクを脅し、キベクは、ウジュと番組を守るために彼女に従いました。チョイはそれで満足なのか?
ウジュによると、『カップル・パラダイス』第2弾が制作されるかもとのことなので、番組的には成功のようですね。
第8話 今日から私たちは
『カップル・パラダイス』、第1話放映の後の反響はよかった。
しかし、キベクはそれ以降、仕事のオファーはなかった。
ウジュは制作として『カップル・パラダイス』に関わることはできない、出演したので。彼女は休暇中の放送作家の番組を臨時で担当していた。
その番組『ライブ』で、レポーターが当日ドタキャン、キベクがピンチヒッターとして現れた。
『ライブ』は、”食べ物屋”さんの紹介番組で、今日のお店は”おばあちゃんのリブ肉煮込み”。
キベクが店に入ると、おばあさんが、「さっさと席につけ」と怒った。キベクは驚いたが、おばあさんが不自然に怒って話すのに違和感を感じた。
料理が出来るまで、休憩になった。厨房で息子夫婦がおばあさんに「罵倒が少ない、もっとリアルに」と要求していた。 ”おばあさんがお客さんを罵倒する”のが、この店の特徴のようだ。
料理が出来て、撮影再開。
キベクは一口食べて、「肉は固すぎるし、ソースは辛すぎる。息子夫婦は料理に集中できていない。この店は20年前から評判が良かったが、味が変わった。大学時代、友だちとよくここに来てリブ煮込みをシェアして食べた。ソースをお代わりすると肉もくれた」と言うと、おばあさんは「空腹の若い子たちを放っておけなくて」と穏やかに話した。
キベクが大根キムチを食べ「キムチは同じ味、おいしい!あなたが作ったんだね。リブも同じようにして」と頼んだ。
息子が撮影中止を要求してきて、「このリポーターは店のマーケティングを台無しにする。店を潰す気か?」と怒った。
ウジェがキベクと外で話した。キベクが「昔は本当に美味しかった」と言うと、ウジュは「いいわ、妥協はしない」と言い、その後、彼女はおばあさんに、撮影を中止するか、続行するか聞き、「力になります」と言いた。
息子はまだ、撮影中止とスタッフに怒っていたが、おばあさんが「再開よ、私が料理をする。私のリブの煮込みを味わってもらう」と堂々と宣言した。
キベクはいい仕事をした。ウジュが、「監督はキベクにレポーターをしてほしいそうだ」と言ったが、彼は「ウジュが作家じゃないなら、出ない」と言った。
チョンウンは、1ヶ月休みなしで働いていた。
『カップルパラダイス』の撮影で、彼がウジュに「ここで捨ててほしい、昔の僕たちを」と言った時、ウジュは「私はもう捨てたと思う。感謝するわ、これでやっと区切りをつけられた」と言ったのを思い出した。ウジュにとって、チョンウンはすでに過去ということなのだ。
翌日、『カップルパラダイス』のPV撮影日。
楽屋でチョイはウジュと一緒になり、「全部聞いたでしょ?問題にしたらいい。私は間違っていないし、私に説明する義務もない」と笑った。
みんな特別な衣装を着て、餅を作った。キベクが”ハート”型の餅を作ったのを見て、チョンウンとチョイの2人は、ウジュのためだと分かった。
帰り、キベクは、チョンウンの事務所の”フォーエバーC&C”のマ・ミーラから名刺をもらった。
キベクはウジュの車で帰り、道端のフォトブースで2人の写真を撮った。
2人はお互いに「可愛い」と言い合って、手を繋いで家まで歩いていたら、キベクの父に見つかった。
翌日、キベクはユン・ジフを誘って、フォーエバーC&Cのマに会いにきたが、そこは美容室だった。
キベクは、カットをしてもらいながらウジュにメールしたが、彼女は忙しそうだ。
マはキベクに「ケーブルTVなら番組はいくらでもある、私と組めばどんな番組にも出られる、報道番組も」と誘った。
その頃、チョンウンはウジュの母の美容室に行き、カットしてもらっていた。
「私はあなたが大好きよ、娘も大好きで”ハニー”って呼んでたわ。娘はいつも笑顔だから、周りは本当の気持ちに気づかない、でも私には分かる、母親だから。何があったか知らない、ハニーが何者でも関係ない、でも娘を悲しませるなら、私は許さない」とチョンウンを見て言った。
チョンウンは涙を流し「すみませんでした。ウソをつくことでウジュを守ったつもりだった(自分の母に、ウジュの両親が教師だと言ったのだ)が、ウジュが望んでいたのは、ありのままを受け入れることだった。あなたも傷つけた、すみません」と謝った。
母が「出ておいで」と言うと、ウジュが出てきた。
チョンウンとウジュは外にでた。彼は謝った。ウジュは「私もたくさん考えた。”あなたは私を守ろうとしたのかも。みんなが眉を潜める過去を持つ私を、一生懸命愛そうとしたのかも”とか。やっと今 理解できた、だから謝らないで」と言った。
キベクの心は固まっていた。彼はウジュが好き、彼女と将来について話したかった。ウジュに「話したい」とメールしたが返信はなかった。
そして家の前に来た時、キベクは、ウジュとチョンウンが抱き合ってるのを見た。
感 想
ウジュの母は、未婚でウジュを出産して、ひとりで彼女を育てたのでしょうか?母がデートしている男性が、ウジュの父なの?
母は占いもするようだし、美容院には、DVを受けていそうな女性が2日続けて来てました。母は何者なのでしょう?
また母は、『カップルパラダイス』の撮影現場でチョンウンに会った時、初対面のように見せてましたが、娘のウジェとチョンウンが付き合っていたことを知ってました、彼のウソで娘が傷つき別れたことも。
ウジュとチョンウンが抱き合ってましたが、お別れのハグ、もしくは、ウジュがチョンウンを慰めていたように見えました。
チョンウンもウジュと彼女の母に謝罪して、次に進めればいいですが。
第9話 Magic Carpet Ride
キベクは、家の前で、チョンウンとウジュが抱き合っているのを見た。ウジュがキベクに気づいて、助けを呼んだ。実は、チョンウンが倒れそうになり、ウジュに寄りかかっていたのだ。
2人は、チョンウンを病院に連れて行った。チョンウンは過労と診断され、点滴を受けた。キベクが運転し、チョンウンを送り届けた。彼から、「ウジュが好きなのはお前だ」、と言われたキベクは、急いで家にもどった。2人は正式に付き合うことになった。
2人は順調に付き合っていた。屋根裏で一緒に、「カップル・パラダイス」の最終回の放映を観た。
ウジュは、最終回の視聴率が10%を超えたと知り、興奮して、チェヨンと電話で話した。キベクは、幸せそうなウジュを笑顔で見つめた。
翌日、ウジュのチームにはお祝いの花がたくさん届いていた。チーム長もプレゼントを持ってお祝いに来た。「カップル・パラダイス」はレギュラー化が決まったが、続ける条件は、”ウジュなしでチームを編成すること”だった。
チェヨンは、「ウジュを外せない」と抵抗したが、チーフは譲らない。ウジュが外で彼らの会話を聞いていた。彼女は仲間の前で、「私はもうチームを離れている」と言い、他のメンバーを励まし事務所を後にした。
キベクはチョンウンと一緒に、初めてのCM撮影を行った。
夕方、ギャラが振り込まれたとメールを受け、スーパーでたくさんの食料品を買った。彼は有名人になっていた。
彼が家に戻ると、屋根裏にウジュがいた。仕事について聞くと、彼女は「順調だった」とクールに答えた。
キベクはスイッチが入ったまま生活しているようだ。気遣うウジュに、彼は「大丈夫。君も何かあれば言ってよ」と言った。
家に戻ると、父の膝がまた痛んでいるようだった。怪我をした時、病院に払う費用がなく治療を受けなかったので、後遺症が残った。夜になっても電気もつけていない。キベクは「病院に行くように、夜は電気をつけて」と両親に頼んだ。
キベクは、買い物したバッグを母に渡した。中にはたくさんのステーキ肉が入っていた。
ウジュの母の美容院に、またあの女性が来た。前にも来て、時間がかかるようにと、パーマとカラーを同時に頼んだ女性だ。母は「今日は閉店」と言った。そこに、ウジュが来て「お母さん、夜食でも」と言った。ウジュはその女性の手をあざを見た。
翌日、キベクはチョンウンの部屋で、撮影に参加した。
リアル番組で、友達が尋ねて来たという設定のようだが、盛り上がらない。
キベクはチョンウンの部屋に、高校生の時に見たお酒があるのを見て、昔の記憶が蘇った。
チョンウンとキベクは高校の時、神社の境内でこっそり会った。チョンウンが父から盗んだお酒を持って来ていた。「父は裁判官だが、家では家族に暴力を振っている」と、殴られて腫れた目を見せた。キベクは一口そのお酒を飲み、「転校する。借金取りに見つからないように転々とする」と自分も秘密を打ち明けた。
「カップル・パラダイス」を外されたウジュは、別の番組の”企画書”を書こうとしていた。
以前に仕事をしたパン監督から電話があり、喜んで会いに行った。しかし監督の要件は、「YouTubeチャンネルを始めるから、初回に出演してほしい。”カップル・パラダイス”のほかの人にも声をかける」というものだった。ウジュは作家として仕事がしたい、と出演を断った。
ウジュが家に帰ると、先日、美容院に来ていた女性が家の前で待っていた。ウジュは「今日は休み」と女性を返した。家に入ると母はひとりで飲んでいて、ウジュに一緒に飲もうと誘った。そして、初めてウジュに会った時のことを話し始めた。
両親を亡くし恋人とも別れ、絶望していた時に、まだ幼いウジュが現れ「お腹がすいた」と言った。自殺しようと思っていたが、”一食だけ”その女の子にご飯を食べさせようと思った。その子を捜す人はいなかった。 ”もう一食だけ”、”もう一食だけ” が続いた。
「私が生きてるのはあなたのおかげ、あなたを産んで届けてくれた人に感謝してる。手にあざがあったでしょ」と母は言った。「お酒を買ってくる」とウジュは外に出た。
公園でブランコに乗っていると、キベクが来た。キベクは、昼間ハヨンに呼び出され、”カップル・パラサイス”の再出演を打診された時に、ウジュが番組から去ったことを知った。
キベクがウジュに「大丈夫?」と聞くと、彼女は「大丈夫」と答えた。彼は「苦しい時は弱音を吐いて」と彼女に言ったが。
翌日、キベクは、ウジュがイナと一緒にボランティアに行くのについて行った。イナの前で、二人はつきあってるのを隠そうとしたが、イナにはお見通しだった。
洗濯のボランティア。キベクはウジュと一緒で嬉しそうだった。たくさん洗濯して干した。イナが二人分のお弁当と「これも居るでしょ」とテントを持ってきた。
チョイは、パン監督から「”カップル・バラダイス特別編”YouTubeは、他の人が忙しく難しい。正直に言うと、キベクが、あなたとは関わらないと言った」と言われた。
チョイは自分のYouTubeで、キベクと順調に付き合っているフリの動画を流していたのだが、、。
彼女の携帯に、ウジュとキベクが街中のPhoto Booth で撮った写真が送られて来た。
洗濯が終わり、キベクとウジュはテントを張って外でくつろいでいた。
ウジュは「洗濯ができない高齢者のために、時々、ボランティアをしている。洗濯はきれいになった結果が見える」言った。
キベクは「昨日は君を慰めたかったが、大丈夫と言われて続けた。今日、洗濯をして気がついた。笑うか泣くかは君が決めること。僕はそばにいる」と言った。
ウジュは、「ママに会った、生みの親よ、私を捨てた母親、それと私はチームを離れた。私は大丈夫じゃない」と涙を浮かべてテントに入り、「子守唄を歌って」と言った。キベクは外から、子守唄を歌ってあげた。
朝になった。キベクは携帯をみて「ウソだ」と声を上げた。
”カップルパラダイス、すべてがウソだった?!”という動画が、ウジュとキベクの写真のサムネと共にアップされていた。
感 想
ウジュ、キベク、チョンウン、3人がそれぞれ、つらい過去をもっていました。それがさらりと語られましたね。
ウジュは、美容師の母の実の娘ではなく、最近、毎日美容院に来ている客の娘だったのには驚きました。
「カップル・パラダイス」は大成功し、レギュラー化が決定したがウジュはチームから外された。でもいつもみんなの前では笑顔のウジュ。
実母の出現と、番組を下されたことで、ウジュはひどく傷ついていたが、「大丈夫」とキベクの前でも笑顔を見せていた。しかしボランティアの後、「大丈夫じゃない」と彼に初めて本音を言うことができました。よかったです。
しかし、また事件が起きたようで、、、。
第10話 晴天の霹靂
チョイが、”カップルパラダイス、すべてがウソだった?!”という動画をアップ、「キベクは彼氏じゃなかった。キベクとウジュは撮影前から付き合ってた。ウジュはチェ・ユヨンに嫉妬し、番組から追い出した」と泣きながら訴えていた。
動画を配信したチョイはフランスに逃げた。
キベクとウジュは、誹謗中傷コメントにさらされた。
キベクは、 ”フォーエバーC&C”のマから、会見を開き、ウジュとの間には何もないと釈明するように言われた。
「カップル・パラダイス」は配信サイトから消され、コメント欄も閉鎖された。ウジュは事務所に行き、撮影した全てのフィルムと音声を借りた。
キベクの父は、一晩中、キベクへの誹謗中傷を通報し、コメントに返信していた。
チョンウンが、家の近くに来てキベクを呼び出した。キベクは昔のこと思い出した。
高校生の時、キベクがチョンウンに秘密(家が借金取りに追われている)を話した後、チョンウンとクラスの数人が、キベクにお金が入った封筒を渡した。キベクはチョンウンに「君だからだから話した」と怒った。「困ってる友達を放っておけない」とチョンウンは言ったが、キベクは「同情はいらない。父親が成功者でよかったな」と言うと、チョンウンがキベクを殴りケンカになったのだ。
キベクは「(誹謗コメントで)無抵抗で殴られてる気分だ。君はどう対処してる?」と聞いた。
チョンウンは「全員が悪い奴じゃない。人の考えはコントロールできない。できることをやれ。たとえ詐欺と言われようと、自分であり続けろ。そうすれば支持する人も出てくる」とアドバイスした。
キベクは、「ありがとう。あの時も本当は感謝してたんだ」と言った。
ウジュが美容室を掃除していると、誰かが石を投げ、窓ガラスが割れた。
ウジュが外に出ると、黒い星を着た女性が、ウジュをマラカスで殴ろうとした。その時、キベクとチョンウンがきてウジュを助けた。
警察を呼び、犯人と3人は警察に来た。
ウジュを襲った女性は、チョンウンのファンで、彼のためにやったと言った。
「ウジュは、キベクのためにチョンウンをフッた。不幸そうなチョンウンを見るのが辛かった」と。チョンウンの弁護士が来て、ウジュは彼女を許し示談になった。
チョンウンはファンだと思うと何も言えない自分にうんざりしていた。
キベクは、ウジュを守るために記者会見を開いた。
マは関係を否定するように言い、キベクもそのつもりだったが、彼はスイッチが入ってしまっていた。ウソをつけず、「チョイがウソをついた」と言い、窮地に陥った。
そこにウジュが来て、「チョイが言ったことは全てウソ。ユヨンを追い出しのはチョイ、ここに動画がある」とUSBを出した。そして、当のユヨンが証人としてその場に現れた。
記者にウジュとの関係を聞かれて、キベクは「交際してる。告白したのは撮影後」と言い、2人で「カップルだ」と万歳、翌日大きな記事になった。
しかし、他の芸能人のスキャンダルが発覚し、キベク・ウジュのことはすぐに忘れられた。
キベクはスイッチがなくなったことに気づき、「スイッチがない。誰も僕を制御できない。これから愛する人や家族に迷惑をかけるかもしれない」と医師に相談。医師は、「彼らに何かしてあげた?スイッチがないなら、今できることを探そう」と言った。
チョヨンは、息子のクウォンを迎えに行き、一緒にお昼を食べた。
彼女が、ウンベクのことを話そうかと考えていると、クウォンに母の気持ちが聞こえて、「ママが好き。でも仕事ばかりで、僕と一緒にいてくれない。今度はウンベクにもママの時間を取られる。絶対イヤだ」と泣いた。チョヨンは、クウォンの気持ちを知らなかったと謝ったが、クウォンは店を出て、ウジュの母の美容院に行った。
ウジュは母から、1枚のメモを渡された。ウジュの実母の電話番号、母は「もうすぐ遠くへ行くらしい。当分は戻らないって」と言った。
キベクは家に戻り、家族が行きたがっていた旅行を予約したと言った。家族で旅行するのは初めてだった。
キベクは、ユン・ジフから会社を辞めたとメールと受け取った。ジフは、娘の治療費を稼ぐために、フリーランスになると決心したのだ。そして、キベクに助けを求めた。
ジフは「一緒に山に登ろう」と行った。キベクは困ったが、、。
家族旅行の日、キベクはジフに頼まれた仕事で1日遅れて合流することになった。
メンバーは3人で、キベクとジフ、そしてパク・ジンボク(元アイドルのPN。キベクとの事件で大バッシングを受けどん底に落ち、今は”演歌歌手”になっていた)。彼は物腰の柔らかい人になっていた。
3人は今日泊まる山の家に行った。
バラエティの撮影が進んでいる間に、キベクの家族4人は、母の運転で、旅行先に向かっていたが、、、。
感 想
このドラマは日常生活の中で、登場人物のそれぞれの事情が、淡々と語られる種類のドラマなのでしょうか?
例えば、
- キベクの家族の父は、昔 食堂を経営していたが、共同経営者にお金を持ち逃げされ、それで多額の借金を背負った。バイクで怪我をしても、病院にかかれなかった。母はそれで30年苦労してきた。
- ウジュの母はウジュの実母でないことが、9話でさらっと語られました。ウジュの母がデートしていた男性が誰なのかはわかりません。
- チョヨンはシングルマザーで、人の気持ちが聞こえるクウォンという息子がいる。
- ユン・ジフには病気の娘がいて、彼は娘の治療費のためにフリーになった。
- キム・チョンウンは、芸能界で成功したが、多分心の病を抱えている。
それぞれの事情や過去やが深く掘り下げられるわけではなく、淡々と語られて進んでいるような気がします。
「カップルパラダイス」のチョイの偽動画の件はあっさり解決、今後、チョイがストリーに関係してくるようにみえませんが。
10話の最後の場面は???、11話を見ないとわかりません、、、。
第11話 ウサギとアライグマ (UP 6/06)
キベクは、家族が旅行に行く途中で交通事故に巻き込まれたと知り、急いで病院に駆けつけた。運転していた母が3人を救うためハンドルを切り、重症をおった。父と弟2人は軽傷でだった。キベクは自分の胸に手を当て気を落ち着かせると、「ママは大丈夫だ」と弟たちにに言った。
キベクは、心配して病院にきてくれたウジュに、「大丈夫」と言った。
彼は仕事をするつもりで事務所に行き、ついでにギャラの前払いをお願いした。家に戻り弟たちに、家計や家族のために行動するように言った。
翌日、キベクはバラエティーのロケに行った。
ウジュは実母に電話して、夕方公園で会った。実母は、「ウジュを育ててくれた母が、養護施設に連絡先を残していたので、遠くからウジュを見守っていた。しかし、明日海外に行くので、当分会えないと思った、ごめんなさい」と涙を流して謝った。
ウジュは、「自分を大切に。私を母に届けてくれてありがとう』と実母を抱きしめた。2人は和解した。
翌日、ウジュは、チームが使っていた前の部屋で、ひとりで新しい企画を考えていた。
”洗濯セラピー”、チームメンバーだったイナとミングが、ウジュと一緒に仕事をしたいと部屋に入ってきた。
前払金が振り込まれ、キベクは父の口座に振り込んだ。
ウジュから電話で「仕事中」と言ったが、実は公園にいた。ウジュは、キベクがウソをつけるようになったことに驚いた。キベクは、キム医師との会話を話した。
「母の事故を知ってから”ウソ”がつけるようになったが、原因がわからない」とキム医師に相談すると「あなたの誠実さが原因なのかも。オンさんへの思いは愛だから隠せなかった、今は家族を思う気持ちからウソをつけている。これからは選べるんじゃないか」と医師は言った。
キベクは、家族を支えるためと愛する人を守るために、ウソを言ったと、ウジュに話した。ウジュは、「慰めが必要なら抱きしめるつもりだった」と言うと、キベクがウジュを抱きしめ「愛してる」と言った。「愛する人には何も隠す必要はない」とウジュも彼を抱きしめた。
キム・チョンウンは実家に戻っていた。病院で介護のボタンティアをしたり、父の介護をしていた。
ウジュは、チョンウンのマネージャーから、「チョンウンが行方不明、居場所に心当たりはないか?」と聞かた。
ウジュは、チョンウンの実家のある村にきた。昔、彼と来たことがあった。そして文房具店の前で、子供とゲームをしているチョンウンを見つけた。
ウジュは「引退したらしいわね」と聞いた。「ある日、仕事も遊びも嫌になった。頑張っても報われない。肩の力の抜き方が分からなかった、全てから逃げ出した」と彼は言った。
ウジュは「戻らなくていい。死にそうな時は仕方ない。アライグマも休む、冬ごもりだと思えばいい、そして春をむかえるの」と彼を慰めた。
キベクは、父が詐欺にあったと知った。販売を申し出た男に化粧品を渡したが、その男が行方をくらましたのだ。
キベクと父と弟たちは、父が男に化粧品を渡した倉庫に来たが、化粧品は運び出されたところだった。
父が、「チャン(詐欺師)に会ってなんとかする」と言った。
キベクは、高校生の時に父が詐欺に遭った時も、「なんとかする」と言ったことを思い出した。実家に戻っても食べ物もなく、高3で成績が1番なのに、また転校しなくてはならないことに腹を立てたキベクは家を出た。追ってきた父が、オートバイにはねられてケガをした日のことを思い出したのだ。
キベクは「何もしないでくれ」と父に言った。弟たちが「賢いキベクのせいだ。家族をお荷物扱いするから」と責めた。
その時、チャンがチンピラ数人と共に戻ってきた。実は父は息子たちに隠していたが、ケンカの強い人だった。息子たちも加勢して、チンピラたちを倒した。その時、警察が来て、チャンたちは連行された。
父は息子たちに「俺は負け犬だ、だが、お前たちの父親だ。お前たちの助けがいる」と言った。キベクは「悪かった。家族の重荷は僕だった」と謝った。父は「事故のことを重荷に思っていただろう、ごめんな、そしてありがとう」と言った。キベクは泣き、弟たちも謝り、和解した。
その時、父の携帯に病院から電話があった。
第12話 (最終回)正直にお伝えします!? (UP 6/06)
キベクと父と二人の弟は母の病院に急いだ。母は目覚めて回復していた。家族たちは涙を流して喜んだ。
ボクジャ(ウジュの母)は恋人ヨンウォンの母の葬儀に行った。
チョンウンは事務所のマさんに、「冬ごもりする。春に目覚めたらまた考える」と休暇を申請した。
ウジュは、イナとミングが十分な給料をもらえず、バイトをして自分の企画を手伝っていると知った。別の部署で望まれていると知り、2人をクビにした。
キベクは事務所のマから、ニュース番組をオファーされたが、「ニュースはやらない」と伝えた。彼は、ユン・ジフに「僕の本当の夢は、世界に真実を伝え正直でいること」と話した。
ウジュはキベクに、「私が結婚したらママが1人で暮らすことになる。きっとママも私のことを考える。ママは何をしたいのか?」と言うと、キベクは「愛する人には正直に話すんだ」と助言した。
チョヨンとクウォンは、ボクジャの美容室にいた。クウォンがチョヨンの携帯から、ウンテクを呼び出した。チョヨンはウンテクをデートに誘った。
キベクはチョンウンに連絡して、彼の家で一緒に飲んだ。チョンウンは将来のことを心配していた。キベクは、まだチョンウンが仕事を好きだとわかり、「まず病気(パニック障害)を治せ」と言うと、彼は「僕は復活する」と言った。もう決めていたのだ。
ウジュは母に「ヨンウォンが望むなら結婚しなよ」と言ったが、微妙な空気になってしまった。母は、「結婚の話はされてない」と。
- チョンウンはしばらく海外に行った。
- ユン・ジフは、料理を美味しそうに食べるチャンネルを始めていた。
- ウジュの ”洗濯セラピー”の企画が、チーフに認められた。彼女は、チョヨンとハヨンに「助けてほしい」と頭を下げ、イナとミングも加わり、元のチームが復活した!
- キベクは「ニュース番組」に復帰した。
6ヶ月後:
- ボクジュは、ヨンウォンと済州島へ旅行、彼女は”指輪”を用意して、プロポーズする予定だ。
- クウォンとウンテクはすっかり仲良くなっていた。ウンテクだけクウォンの超能力を理解している。
- ユン・ジフのチャンネルは登録者が100万人を突破していた。
- キム・チョンウンが海外から戻ってきた。空港にはマネージャーと、ウジュたちのバラエティ・チームが迎えに来ていた。彼は、ウジュたちの新番組の司会者で復帰するのだ。
- キベクは”ソンさんは移動中、現場ニュース”という番組の司会者として、市場に来ていた。彼の選んだニュース番組は、大きなスタジオでニュースを読むのではなく、自ら移動し、現場から最新情報を伝えるニュースのようだ。
土曜日:
クウォンの小学校で演劇発表会があり、キベクの家族全員、ウジュ、チョヨン、ポクジュたちが駆けつけた。
クウォンたちの演目は『うそつきのライオン』という絵本のお話し。
キベクとウジュは、主人公の”うそつきライオン”と”そばで励ます白いうさぎ”が、自分たちの物語に重なって感動した。
演劇が終わった後、2人は小学校の講堂に残り舞台に上がった。
キベクはウジュの前にひざまずき、指輪を出した。指輪の表面には、”僕の宇宙(ウジュ)”と刻まれている。
「僕の人生の重要で決定的な瞬間に、君はいつも隣にいた。宇宙は広大で永遠だ。いつまでも僕の宇宙でいてほしい」とプロポーズした。
「私はいつも平気なフリをしてきた。でもあなたの前では正直になれた。ありがとう」とウジュは言った。二人は抱き合ってキスをした。
ーー舞台の幕が降りて、完ーー
最終話まで見終えた感想 (UP 6/06)
ハッピーエンドでよかったですね。
交通事故に遭ったお母さんが回復して、ホッとしました。
小学校での子供たちの演劇がとても可愛らしかったです。
キベクが感電して、本当のことしか言えなくなり、ニュース番組のアナウンサーができなくなったことで、ウジュと出会い、再生していくドラマだったのかと思います。
コ・ギョンピョさんのキベク、不器用だが誠実な人柄が特出ていました。『D.P』とは、全く違ったキャラでしたが、さすが俳優さん、どんな役もできます。
カン・ハンナさんのオン・ウジュは、一生懸命で、明るくて、情に厚い素敵な女性でした。カン・ハンナさん、キャリアのあるキリッとした女性を演じる俳優さんのイメージでしたが、今回はとてもキュートでした。
個人的には、ユン・ジフのチャンネルは登録者が100万人で成功しているのが、嬉しかったです。
挫折しても、必ずまたチャンスがあって、やり直せるって言うメッセージだったのかなと思います。そして家族(いろいろな形がありますが)や愛する人たちがいることの幸せが描かれてたいたのかなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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