『還魂 光と影』パート2(1話〜10話, 最終回)あらすじと感想【配信され次第アップします】*ネタバレあり

2022年8月に悲劇的な終わりを迎えた『還魂』パート1。12月10日から待望の続編が配信されます。『還魂  光と影』と名付けられたパート2は、炎の中から蘇ったチャン・ウクの3年後から物語が始まります。架空の国”テホ国”を舞台に繰り広げられきた壮大な物語が、どんな結末を迎えるのか、すでにドキドキしています!

*ネタバレあり

パート1、1話〜20話までのあらすじは以下をご参照ください。

『還魂』に登場する特別な用語は、以下で解説しています。

登場人物( )はキャスト

【チャン氏】

チャン・ウク(イ・ジェウク):チャン家のお坊ちゃん、氷の石の力で、荼毘に付されたはずの燃えさかる棺から蘇った。

キム・ドジュ(オ・ナラ):チャン家の執事

【パク氏】

パク・ジン(ユ・ジュンサン):パク家が率いる”松林(ソンニム)”の総帥だったが引退。

パク・ダング(ユ・インス):パク・ジンの甥、現在の総帥。松林(ソンニム)の後継者。パク・ダングは、チン家のチン・チョヨンとの婚礼の日に、暴走したムドク(ナクス)にチョヨンの父を殺され、婚礼は中止になった。

【ソ氏】

ソ・ユル(ファン・ミンヒョン):ソ家の貴公子。還魂人に切られた傷口に、ソイが血を入れ、彼の体に”血虫”が入ってしまった。その為、傷は治ったが、痛みは残ったまま。

ソ・ユノ:ソ・ユルの伯父(パート2から登場)

【チン氏】

チン・ホギョン(パク・ウネ):チン家の首長、鎮妖院の院長

チン・ブヨン(コ・ユンジョン):チン家の長女。20年間行方不明で、3年前に見つけられたが、世間には秘密にされたまま、屋敷で暮らしている。

チン・チョヨン(アリン):チン家の末娘、パク・ダングと婚姻する予定だったが、婚礼の日に暴走したムドク(ナクス)に父を殺された。

【セジュク院】

ホ・ヨム院長:デホ国の最高医療機関、セジュク院の院長

ホ・ユノク:ヨム院長の孫娘

【宮 殿】

コ・ウォン(シン・スンホ):テホ国の世子

コ・スン:デホ国王。コ・ソンの弟。跡継ぎのない兄を継いで国王になった

ソ・ハソン:王妃。巫女のチェ氏が、還魂術で王妃と体を入れた変えた。それが暴かれ王妃の顔をした巫女のチェ氏は死んだ。元の王妃が戻ったが、顔は、巫女チェ氏で、大きな火傷の跡もある。

天附館】

チン・ム(チェ・ジェユン):チョンブ館の官主。チャン・ガンが亡くなり、ムドク(ナクス)を暴走させ彼女に全ての罪を着せ、王様を操り、副官主から官主に昇格。チン・ホギョンの義理弟

その他

麻衣のイ先生:松林の創設者、ソ・ギョン先生の直弟子で、換水の域に至った2人目の術士。実年齢は100歳以上だが、子供の体に還魂しそれから40年程。ヨム院長の師であり、ウクを見守っていたが。

チュウォル:チソル楼の主人

ソイ:スリ。詐欺師、チン・ムの陰謀で、チン・ホギョンの行方不明の長女ブヨンになりすましたが、バレて逃走。チン・ムに入れられた血虫を、ソ・ユルに入れてしまった。

第1話 あらすじ

チャン・ウクが燃え盛る炎から氷の石によって蘇ってから3年の月日が流れていた。

色々なことが様変さまがわりした。敬天大湖は、干ばつで水位が下がっていた。

松林は、パク・ジンが一連の事件の責任を取り総帥の座を退き、今は、甥のパク・ダングが総帥としてグループを率いている。彼は商売の才能があり、松林は企業としてますます成長している。

ソ氏のソ・ユルはあの事件後すぐに、西湖ソホ城に帰った。

チャン・ウクは、王室と万長会の合意で、還魂人を退治する役目を担っている。ナクスの剣で還魂人を退治した後は、彼にまとわりつく鬼気のせいで、寒くて苦しい夜を過ごさなくてはならない。彼は、今も胸にナクス(ムドク)の剣が突き刺さったままで生きていた。

松林の術士は、チャン・ウクを除き、誰もいなくなってしまった。

パク・ダングとチン・チョヨンの婚礼は流れ、鎮妖院は3年も門を閉ざしたままだった。


ある夜、還魂人が鎮妖院に紛れ込んだとの知らせを受け、パク・ダングが鎮妖院の前に来て、3年ぶりに門が開かれ、チョヨンに会った。

門が開いている隙に、チャン・ウクが風のように鎮妖院に入り、還魂人を捕まえた。

その後、ウクは結界に覆われている建物の扉を開け、大きな部屋に入った。まるで牢ごくのようである。部屋の奥に布を結んだ綱のようなものがぶら下がっていた。

その時女が、金属製のフォークとお皿をもち「何者だ?」と構えた。ウクはフォークを取り投げて、投げ壁に突き刺した。

「すごい、結界を超えたの?」と驚く女に、ウクは「神女のくせに俺を知らないとは何者だ。ここは牢ごくか?監禁されてるのか?」と聞いたが、女は、刺さったナイフに夢中、皿やシャモジを次々と出し、ウクに壁にさしてくれと頼んだ、脱出の足場にするつもり。

「監禁されてるんだな」出て行こうとするウクの袖を掴み、彼女は一緒に行こうと彼に近づいた。

彼女はウクの胸を見て「きれいな石。あなた天の気を持ってるのね」と言った、ウクは驚き「何者だ?」と聞いたが「事情があって言えないが、何者か知ったら連れて行きたくなるはず」と彼女は言った。

「なぜ監禁されてる?」と聞くと「生きてる罪、存在してはいけないのにこの世に存在してる罪、私は死んだ人間なの」と彼女は答えた。

ウクは、フォークや皿を投げ壁に挿し、足場を作ってあげた。

「なぜ助けてくれるの?」と聞く彼女に、ウクは「俺の罪と似てるから。存在してはいけないのに存在してる罪」と言った。


松林の総帥を引退したパク・ジンは、農業や家事をして過ごしている。キム・ドジュは、ウクの世話をしなくてはならず、まだパク・ジンと一緒になることができない。彼女は定期的に彼を訪問していた。パク・ジンは、辛ーーいキムチを大量につけて、周りの人を困らせていた、、。


チン家のあるじホギョンは、長女ブヨンの婚礼を決め、彼女に伝えた。「婿をもらう。お前は今まで通りここで過ごせばよい。チン家を継ぐ子を産むのだ、優れた神女は長女から生まれる」と言った。ブヨンは婚姻したくないと言ったが、もう決まったことだ、と冷たく言う母。「相手はソ家の者、新郎はチソル楼に泊まる、欠点が一つもない新郎だ」と母は言った。


西湖城から、ソ・ユルと彼の叔父のソ・ユノが大湖城に向かっていた。ユルは3年ぶりである。ブヨンの新郎はソ・ユノのようだ。


イ先生は王室に行き、ウクが29人目の還魂人を捕まえましたと報告。王様が「従来通り世子がウクを訪ね金1000両を与えよ」と言った。

イ先生は世子と会い「金で手柄が買えるなら安いもの。人々は世子様が化け物退治を主導している、さすが帝王星をお持ちだの方だと称賛し、ウクは化け物を捕まえる化け物だと避けられている」と言った。

世子は、誰もいない精進閣で、ウクに報酬を与えた。ウクの周りは暗くて冷たい気で満ちている。

世子は、彼の行いで賞賛を得る自分を、ウクが嘲笑あざわらっているようで気分が悪い。「それが目的でやっている」と悪びれないウク。「不快だ、指先に刺さったトゲのように」と言う世子に「指先のトゲ、チン・ムが私をそうやって見下せと?トゲにしてあまりに大きく強いのでは?取り除くすべがなくても気を落とさずに、それは胸に刺さった剣ほどではないでしょう」とウクは言った。


ブヨンは部屋を出て、チソル楼に行き、ソ家から来る客について訊ねた。

女主人のチュウォルが「欠点が一つもない新郎ならソ・ユル様ね」と言ったが、ブヨンは知らない。

女主人は、大湖城には全女性が狙う理想の花婿が4人いると教えてくれた。

1人目:今後大湖国の頂点に立つ方、コ・ウォン世子

2人目:大湖国一の大金持ち、松林の新総帥 パク・ダング

3人目:大湖国一の名家に生まれ欠点がない ソ・ユル

4人目:チャン・ウク、この世で一番強い男でしょう。でもこの方は薦めない、心に刺し傷を負った男だから。

ブヨンは、チン家の物を持っていたことが知れ、泥棒だと言われて逃げた。船着場に来て、ソ・ユルを待ったが、チン家の護衛に見つかりそうになり咄嗟に小舟に乗った。

その時「チャン・ウク様では?」と言う声に橋の上を見ると、先日、屋敷に入ってきた男が歩いていた。二人は目が合った。

チャン・ウクが食事に店に入ると、他の客が席を離れた。そこにブヨンが来て前に座った。

彼女は彼を「チャン・ウク」と呼び「新郎を捜しているときに偶然名前を知った。婿をとる。鎮妖院の後継者、長女のチン・ブヨン」と自分の正体を明かした。

「あの子は死んだ」と言うウクに「だから言ったでしょ、私は死んだって。母が極秘で婚姻して後継者を産めと。婚姻したらあの部屋から出られない」とブヨンは言った後、「いい考えが浮かんだ。私に合う新郎を見つけよう、チャン・ウク、私と婚姻してくれる?」と言い出した。

ウクは相手にせず、その場を去った。が、彼女が追っ手に見つかりそうになったのをかばった。「本当にチン・ブヨンなのか?俺の中にある石を見たな。お前が必要になったらその時会いに行く」と言って去ろうとした。ブヨンはその腕を掴み「15日に婚礼をあげる、婚姻したら部屋から出られない。あなたが私を連れ去りに来て」と訴えた。


ソ・ユルがパク・ダングと共に、パク・ジンに挨拶に来た。そこにチャン・ウクが来た。

パク・ジンの超辛料理の被害に遭う3人だが、、(笑)。

ダングは、鎮妖院で婚礼が行われると聞き、チョヨンの婚礼だと思って苦しみ、酔い潰れた。

ウクはパク・ジンに「鎮妖院の誰が婚礼を?チン・ブヨンもいる」と言うと「あの子は死んだ。敬天大湖で氷の石の封印を解く時、湖に落ちて死んだと父親が白状した。惜しい子を亡くした。初代院長チン・ソルランに次ぐ神女になれただろうに」とパク・ジンは言った。

「チン・ソルランのような神女がいたら、私の中の氷の石を取り出せますか?死ぬべきでした。あそこで死ぬのが人として最善でした」と言うウク。

「氷の石を取り出したら、心に刺さった剣も抜けると?取り出してしまえお前は死ぬ」とパク・ジンが言うと「少なくとも、肩の荷が降りて楽になる」とウクは言って去った。


チン・ブヨンの婚礼の日、花嫁を乗せた舟が消えた。ブヨンが気づくと、岸の端にウクが立っていた。「お前の力が必要だ」と彼は言って手を差し出した。

感 想

『還魂』パート2、始まりました。

あれから3年が過ぎた、という雰囲気がとてもよく出ていましたね。画面全体が深いブルーの色調で、人々の傷痕を感じる始まりです。

チャン・ウク、飄々とした雰囲気のままなのに、悲しみを感じる、、本当に上手ですよね。頬が削げたのか、すごく精悍でもありました。

厳しく優しい総帥のパク・ジンが早々に引退したようで、、ちょっと寂しいです。

パク・ダング、地位が人を作ると聞いたことがありますが、しっかり総帥になっています。チン・チョヨンも、明るいお嬢様ではなくなっていました。2人の婚礼は流れ、3年も会っていなかったようです、お互いに思いを残したままで、、。

登場人物の誰もが懐かしいけれど、新たなヒロイン “チン・ブヨン” だけにまだ慣れない、と思ってしまいました。皆さんはどう感じられましたか?

敬天大湖に沈んだムドクが助けられて、ブヨンになったようですが、なぜ、外見が変わったのか?なぜ目が見えるのか?2話以降で明かされるのだろうと思います。

チャン・ウクがすごく苦しんでいるのが、辛いです、、。

第2話 あらすじ

チン・ブヨンは、チャン・ウクと歩きながら、自分の身の上を話した。「病気で死にそうだった私をお母様が治してくれた。どんな病気か知らないが、昔の記憶を失った。こんな状態だから私を世間から隠した。病気の後 目が見えるようになったらしい」と。

ウクは彼女の目を見つめ「ない」と、彼女の目には”青い痕”はなかった。

彼女は「なぜ私を連れ去ったのか、あなたに必要なのは私の何?」と聞いた。

「俺の中にある気は氷の石だ。かつてチン・ブヨンは、敬天大湖で氷の石を見つけた。記憶がなくてもすごい神力があれば十分だ」とウクは答えた。


花嫁の舟が連れ去られたと知ったチン家は大騒ぎ。チョヨンが「松林のパク・ダングが婚礼のことを知っている。私の婚礼だと思い式を壊すために舟を盗んだのでは」と母に打ち明けた。

チン・ホギョンとチョヨンが、松林でパク・ジンとホ院長に「ダングが盗んだものを取り戻す。彼を連れてきてください」と迫った。そこにダングとユルが現れ「私ではない、花嫁をさらってはいない」と言った。

パク・ジンは「捜しているのは長女のチン・ブヨンなのか」と聞いた。「死んだのでは?」と聞くホ院長に、チョヨンが「姉は生きている、3年前から鎮妖院にいます」と答えた。ホギョンは「ブヨンが婚礼中に消え、戸惑うあまり失礼を」と謝り帰ったが、チョヨンは怒っていた。

ダングは、彼女が怒っている理由がわからない。ユルは「他の男と婚姻するのにお前が何もしなかったから」と言い、立場があるから我慢したというダングに「理由をつけ引き下がると後悔する。人生で一番悲しいのは後悔して生きることだ」と自分がナクスを救えなかった後悔を思いながら言った。


ウクは、ブヨンを連れて屋敷に戻った。ウクは、キム・ドジュに「婚姻する」とブヨンを紹介したが、彼女の名前も言わず、世話を頼んだ。そしてブヨンには「自由に過ごせ」と言った。ブヨンは、ウクが自分を大切に扱ってくれることに感動した。

彼女は、キム・ドジュから温かいおもてなしを受けた。

ブヨンは自由に家の中を動き、ウクのお酒を見つけた。彼にお酒をねだり、盃に一杯もらって飲んだ後、返杯し「飲んだら夫婦になる。初夜の儀式だと考えましょ」と言ったが、、ウクは飲まなかった。

ウクは一つ確認したいと部屋の戸を閉め火を消した。

火が付いているランプをテーブルに置き、「最後の明かりを消せ、鎮妖院から来た贈り物だ。風にも消えず自ら火を出す。すごい神女なら神力で火を消してみろ」と言った。

ブヨンはうつむき「記憶と共に神力も消えたみたい。気を見ること以外に何もできない」と正直に言った。

ウクが「それなら無用、明日朝戻れ」と言うと、彼女は左の手首につけられた追躡糸を見せ「これで追跡され連れ戻される。あなたとここにいたと鎮妖院に分かる、この糸はどんな刀でも切れない」と言ったが、、ウクが彼女の手に顔を近づけるとその糸は切れた。

彼女は「今、行くわ。騙したが全部がウソではない。神力は記憶と共に戻ると言われた」と言い出て行った。


チン・ホギョンはイ先生に「ブヨンが消えた。まさか記憶と神力が戻ったのでしょうか」と相談していた。

「記憶が戻れば逃げて当然、体に入っている魂はナクスだから」とイ先生。

「体はブヨン、チン家の血が流れている」とチン院長。

「だから血を継がせるために婚姻させるのか。子を産んだら、ナクスの魂が入った彼女は、また消すのか?3年前、湖からひきあげたあの子を助けてと泣きつき、私とした約束は忘れたのか」と憤るイ先生。

〔回想〕3年前、イ先生ホギョンの会話。

イ先生「水の気が抜けてカラカラの体でも生きているとはな。ナクスの力が入っても暴走を妨げたのは、体のあるじが鎮妖院の神女だったからか。ナクスの魂が入り込んだのではなく、この体がナクスの魂を閉じ込めたのだ」

ホギョン「”お母様”と私を呼びました。この体にはブヨンの魂も残っているのです」

「選ぶがいい。この体を助けるにはナクスの気の力を使うしかない。だが、ブヨンの魂が力を抑えている。ナクスの力を使うには、ブヨンの魂は消さねばならぬ」

「娘の代わりにナクスの魂を選べと言うのですか?」

「このままでは死ぬ。どうする?ナクスの魂を残して助けるのか、娘の魂を残して死なせるのか、そなたが決めよ」


「ナクスの力で生き返ってる。水の気が戻り体が回復したら、ナクスの顔に変わるだろう。体と魂が違うと暴走する」

「その顔を娘だと思えと?」

「そなたの決定だ。娘の体を助けるためにナクスの力を使い果たした。新しい体を得て以前の記憶も消えた。ナクスの魂は残ったが、気の力も記憶も全て失ったのだ」


「記憶がないから、そなたが母親で、自分をブヨンだと思っている」

「鎮妖院の門を開け気を見ることができても、他の能力はありません。娘にとって鎮妖院にあるものはおもちゃ同然でした、その神力を失ったと?」

「ブヨンの体は神力を、ナクスの魂は記憶を失い、体と魂が一つになった。もし神力が戻ったら、消えた記憶も戻るだろう

「ナクスの記憶が戻るなら、今のままの方がマシです」

「ずっと監禁する気か?」

「私が決めます。耐え切れずに殺すとしても私が決めることです。私の決定に従う約束では?」

「ウクとは恋仲だった。ウクが知ればあの子を守ってくれる」

「嫌です、恋仲だったのはナクスです。あの子はブヨンとして生きてもらう。ウクは恋仲だった女の本当の顔を知りません。たとえどこかで出会っても絶対にお互いのことが分からないでしょう。あの子の顔を見ながら生きていく私の苦痛に対する代償です」

そなたの決定に従い、私もあの子のことは伏せている。しかし結局、ブヨンの存在が公になった」とイ先生は言った。


ブヨンは、夜中にウクの家を出て、臭気を放つ男とすれ違った。その男がウクの家に入ったので後をつけた。使用人に取り憑いた後、それは風呂の中にいた。彼女は悪い気に捕まえられ水の中に入ったが、ウクが助け、悪い気もウクが退治した。

使用人が火鉢と酒を用意した。ウクは彼女に酒を飲ませ、自分も飲んだあと「初夜の儀式」という彼女の言葉を思い出した。


チン・ブヨンを捜し出すために、彼女の肖像画が、都城一面に賞金付きで貼られた。

ブヨンと秘密で婚礼をあげようとしていたソ・ユノは、王室に呼ばれた。従姉妹の王妃にも内緒だったことで、機嫌を損ねた。王妃は、還魂術で火傷を負った巫女のチェ氏の顔になり、見下されたと思っていた上に、鎮妖院のホギョンの夫は、巫女チェ氏の弟、王妃の仇だった。婚姻は霧散しましたとソ・ユノは謝った。


ウクの家に、ホ・ユノクとお付きの者が来てブヨンを見た。そして、ダングとユルが捜している肖像画の女性だと言った。

自分の肖像画が都城中に貼られていると知ったブヨンは、”自分を捜している人物は、母ではない、ソ・ユル”と勝手に解釈して、婚礼衣装を持ってチソル楼に行った。

しかしそこにあった盃を見て、昨夜ウクが自分を看病した時に、酒を飲んだことを思い出した。

ソ・ユルと会ったブヨンは、彼の美男子ぶりに惹かれたが、心を別の場所に置いてきたので婚姻できないと言った。ユルは叔従父に伝えるといい、彼女は、彼が新郎候補ではなかったことを理解した。

ユルは、ブヨンの顔に見覚えがある気がするが、どこで会ったのか思い出せなかった。

彼女がウクの家に戻ろうとすると、鎮妖院の追手が外で待っていて連れ戻された。

ユルは叔従父から、王妃の反対で、婚姻は破談になったと聞かされた。その時、ユルはまた痛みで苦しみ始めたが、内密にと叔従父にお願いした。


チン・ムが、ホギョンに「王様が万長会にブヨンを出せと命じました」と言いに来た。彼はブヨンの肖像画から、ナクスの顔だとわかっていた。

「万長会では、鎮妖院をチン家以外に引き渡すという話が出るはず、院長に神力が弱くなっているのに後継者もいない。ブヨンを万長会に出し、彼女を後継者にすれば鎮妖院を奪われない」と彼は言った。


パク・ジンは、キム・ドジュから、ウクが婚姻しようとした相手が”チン・ブヨン”だったと聞いていた。ウクに「ブヨンが今夜正式に鎮妖院の後継者になる」と言った。

ウクは、ブヨンが置いて行った切れた追躡糸を見ていた。その時、ランプの火が消えていることに気づいた。


ホギョンは、ブヨンに「鎮妖院を守るために万長会に出てもらう。神力がないことを知られないために、その後は二度と外には出られない」と言った。

彼女の左腕の追躡糸が切れているのを見て、母は、ブヨンの背中に追躡糸を縫いつけた。


万長会が開催された。

チン・ホギョンが、鎮妖院の後継者を紹介しますと言い、チン・ブヨンが台に上がり、チン家の長女ブヨンですと挨拶した。

その時ウクが門の前に来て、外から中の火を全て消した。そして火を灯したあのランプを持って現れた。

「確認しに来た。この火はお前が消したのか?もう一度つけたから、消してみろ。消したら連れていく」とブヨンにランプを差し出した。

何もしないブヨン、ウクは帰ろうとした。「待って」と彼女の手がランプに触れると、火が消えた。

ウクが術で全ての火をつけ「チン・ブヨンは後継者にはなれません。この私と婚姻しました」と宣言した。

ブヨンは「私はこの方と酒を酌み交わし夫婦になりました。二度と鎮妖院には戻りません」と母に言った。

感 想

2話、イ先生とホギョンの会話をほとんど全てそのまま、書き写しました。

パート1の20話で、敬天大湖に沈んだムドク(ナクス)がどうなったのかが、説明されている大切な箇所で、書かないと理解できませんでした。

結論顔→ナクス、体→ブヨン、魂→ナクス ということだと思いますが、合ってますか? 

と言うことは、魂が ”ナクス” なので、”ナクス”ですよね? 体がブヨンなので、チン家の血が流れているので、婚姻させて子供だけ産ませたいとホギョンは思っているようですが、、。ブヨンの魂はもう消えてしまったのですね。魂は消えても、神力は戻ることがあるようです、そうすれば、ナクスの記憶も戻るようですね。

ユルがブヨンに会っても、ナクスだと気づかなかったのは、彼がナクスと会ったのは少年時代で、その時のナクスは治水まで極めた術士だった。今のブヨンは全く雰囲気が違うからではと思いました。そして、ユルもナクスは、3年前に湖に沈んで亡くなってしまったと思っているからだと。

ユル、血虫のせいで、激痛が走るようです😭

パート2、まだどんな風に物語が展開していくのか見えませんが、次回を来楽しみに!

第3話 あらすじ

「婚姻しました」とウクはブヨンの横で宣言したが、許可のない婚姻は無効と万長会は認めない。チン・ムは婚姻を証明する人を連れてくれば認めると言い、ブヨンは「証明できます」とおなかに子がいるフリをした。ホ院長は「21日経ってからでないと診断できない。こうなったら婚姻は家同士の問題」とその場を収め、ウクはブヨンを連れて帰った。ウクが婿になったら、鎮妖院を他家に移す必要はないと万長会は認めた。(ホギョンは、鎮妖院を守れたのだから、ウクに感謝すべきだと思います


ウクの屋敷に戻ったブヨン、自分が消した鎮妖院のランプを持って部屋に入った。今度は、神力で火が灯せるかやってみたができない。テーブルの上にウクの剣(ナクスの剣)があった。ブヨンがその剣に触れると、鋭い気と共に記憶が浮かび、ランプに触れると火がついた。ブヨンがウクに「記憶が戻ったら、力も戻った」と言うと、「少しずつ記憶と力を取り戻せ」とウクは喜んだ。

ブヨンは、ウソの証人(お腹の子)を本当にしたいようでウクに迫ったが、ウクは協力はできるが期待(ブヨンを愛すること)には添えないと言った。ブヨンはウクに口づけをし「これで証人を作ったことに」と言った。

部屋に戻ろうとすると、激しい痛みがブヨンを襲った、ホギョンがブヨンを連れ戻すために、彼女の背中に縫いこんだ追躡糸に気を入れ締め付けていた。背中の糸が光っていた。

耐えられない痛みだが、耐えると彼女はウク言った。

ウクは、ナクスの剣を持って鎮妖院に行き、ホギョンが気を入れている追躡糸を術で奪い、地面に叩きつけ壊した。

痛みが消えてブヨンは眠ることができた。目覚めざめた時、痛みがなくなったことに気づいた。


チン・ムは、ブヨンを見て、顔はナクスそっくりだが、体格や雰囲気があまりにも違うといぶかり、ソイを使いブヨンを調べさせよと部下に指示した。ソイは、ケマ谷でタチの悪い賭博場の店主をしていた。

血虫の痛みを消す薬を持ってソイを訪ねた部下は、ブヨンの肖像画を見せ、チン・ムからの命令、この女を天附館に連れていけと伝えた。

ソ・ユルは、薬をチソル楼のチョウォルを通じて受け取っていたが、ソイからだとわかっていた。女主人にソイの居場所を聞いた。


ウクは、ドジュから、ブヨン様と婚礼をあげてくださいと言われ「分かった、婚礼の準備を。俺ではなくドジュの。俺は婚姻した。あの人は監禁されていたが自由に、俺も自由になる」とパク・ジンと婚礼を挙げるように言った。

ドジュは、あの事件から3年間我慢していたことをウクに話した。「胸元に忍ばせてある鳥の卵を壊してください。死んだ子が坊ちゃまを連れていきそうでとても怖いです」と。

ウクは胸元から赤い石を取り出し「心配するな。あいつはこれで俺を呼んだことはない。あいつは死んだと確認するために持ってる。俺はあいつの最期を見てないから」と。


ドジュは、パク・ジン、ホ院長、ダングにブヨンを紹介した。ウクの婚約者だが、婚姻はまだだと。ホ院長は、お腹の子はウソだとすぐにわかった。院長は「以前私の治療を受けたことが?見覚えが」と言い、パク・ジンも見覚えがあった。(パート1の第1話で、パク・ジンに矢で射止められたナクスは、ムドクに還魂、ナクスの亡骸なきがらは精進閣に移された。その時ホ院長とパク・ジンは彼女を見ましたね

ブヨンは「受けてません。大湖一の名医が私の主治医です」と言い、院長は「それは私だ!!」と怒りモード(院長師匠のイ先生ですよ!)。

ダングが、彼女は記憶がおぼろげだと助け舟を。「病気になる前の記憶がないが、気が見える能力は変わりません」とブヨンは言い、目の前の人たちの気を当てた。

パク・ジンはキム・ドジュに「特別な能力を持つ神女に違いない」とブヨンの印象を語った。

ブヨンはダングから、ウクが昨夜 鎮妖院に行き、追躡糸を壊して助けてくれたことを聞いた。

ウクがよく一人で過ごす、山の奥にある還魂人の墓(ウクが石を積んでいる)を教えてもらい、会いに行ったが彼はいなかった。

そこにはムドク(ナクス)の墓もありその前に立つと、ブヨンに「鳥の卵か」と言う会話の記憶が蘇り、石が勝手に崩れ落ち、中から”青い卵の石”が出てきた。

彼女は”青い卵の石”を持ち町に戻って来た。ソイが手下に、ブヨンの石を奪い、彼女を天附館の裏門まで誘導するように指示した。しかし”青い石”がソイに渡ったことを”気”で察した彼女は、ソイを追って彼女の賭博場の奥の部屋に来た。

ブヨンは、台の上に置かれた”青い石”を見つけ取り返した。隠れていたソイは、麻酔薬を仕掛け、部屋を出て外から鍵をかけた。そこにソ・ユルがソイを訪ねてやってきた。鍵を外し、奥の部屋に入ると、大きな水桶からブヨンが現れた。彼女は麻酔薬を逃れるために水に隠れていたのだ。

ユルはドキドキしながら、ビショビショに濡れた彼女を桶から抱き上げた。

ユルは、この辺りはケマ谷で危険だから一緒に出ましょ、と言った。ユルがウクとは古い友人と聞いて喜ぶブヨン。しかし、ユルは同じところをぐるぐると何度も回っていた。彼は動揺すると道に迷うのだった(ハハハ)。

「少しぐらい頭が悪くても大丈夫です、美男だから」と言われ「動揺しただけ、私は精進閣では常に首席を取り、なんでも知っていると言われたソ・ユルです!」と真面目に反発(ハハハ、、この会話懐かしい!ユル、よくムドクにからかわれてました😆)

ブヨンは「目に青い痕があるの還魂人をご存知か」と聞いた。ユルは「ナクスのことでしょ。彼女は死に、ウクもナクスに刺されて死んだ」と答えた。ブヨンは「チャン・ウクの敵か。ウクにナクスの話はしないでおこう」と言った。


ソイは、チン・ムに、ブヨンは気が見えると報告した。本物のブヨンかと、チン・ムはまた策を弄した。


ソ・ユノが王妃の機嫌をとるため、水の気に満ちた美しい花を用意した。しかし、還魂人で水気が抜け、自分の容姿に劣等感を持つ王妃は、その美しい花で、若くて瑞々しい女官の顔を傷つけた。そこにチン・ムが現れ、王妃はソ・ユノを紹介した。

チン・ムは王妃と結託して、鎮妖院を奪うつもりでいたが、チャン・ウクがブヨンの婿になったので難しくなったと王妃に言った。

「敬天大祭で、鎮妖院の妖器で氷の石を降らせるはずでは?あの者が鎮妖院を守ったら門を開けられぬ」と懸念する王妃に、チン・ムは「まだ婚礼を挙げていない、ウクと神女を引き離す。死んだナクスを呼びウクを揺さぶりましょう。そして、ブヨンは元の新郎と婚姻すればいい」とソ・ユノを見て言った。


世子は、お付き内官から「王妃様が側室に与えたおしろいについて悪い噂が。肌を乾燥させる邪術がかけられてた」と聞いた。早速、入手先を調べるために内官と町に繰り出した。

入手先の店、内官が中に入り、世子は外で待っているとブヨンが来た。彼女は紅を見ていたが「悪い気が見える、ケマ谷と同じ気」と言った。世子を知らないブヨンは、内官と思い気楽に話しかけ、化粧品の材料にされるらしい”カメ”を飼うように内官(世子)にお願いして去った。内官が出てきて、これですと、”白い粉”を世子に見せた。


イ先生は町人から、数日前まで使えていた井戸が急に枯れた、と助けを求められた。先生が術をかけ、井戸の底に沈んでいるものを引き上げると、水が戻って来た。「これを見つけたのは5回目だ」と先生は赤い干からび鳥(?)のようなものを見て言った。


パク・ジンは、ウクを呼んで麺をご馳走したが、すごくまずいとウクは言った。「調理場で教えてもらった、ムドクがよく作っていた麺らしい」と、パクは初めて”ムドク”と口にした。

「あの娘が死んだ場所に行って泣いてこい、それでも死にたいと思ったら、また来い、違うものを作ってやる」と言った、、。(パク・ジンの優しさがあふれる場面でした


ウクは何日も家に戻っていなかった。ブヨンは待っていた、追躡糸のお礼を言いたいし、また記憶が戻ったことも話したかった。

ウクは一人で精進閣にいた、赤い鳥の卵を持って。ムドクと自分の声が蘇った。

「待っていろ、そこへ行く。お前が私にできる、、、次の約束とは何だ」

「お前の手が 生涯 俺の指輪だ」

「死にそうになったら、恋情を捨て 生きよ 師匠の頼みだ」


ブヨンは、誰もが「何も知らないのですね?」と言ったこと、ホ・ユノクから「玉に気を込めたら全てがわかります。なぜ、あなたが新婦だと誰も信じないのか」と言ったことを考えていた。

ブヨンは青い石を持って、還魂人の墓場に来て、ナクスの墓を直した。

そして、青い玉に気を込めた、、、ウクの胸の赤い鳥の卵(玉)が光った、、

ウクは引かれる方向へと全速力で走って来た。ナクスの墓の前に、ブヨンがいた。

それぞれの赤い玉青い玉が光っていた。

「1つ記憶が戻ってこんなことができるように。ついだと聞いたから私が呼んだけど、あなたが期待したのは、、私じゃない。他にも新しい記憶が、私たちは以前から好き合ってた」とブヨンは言った。

感 想

3話になり、パート1からの関係が少しずつ語られて来ました、ウクの周りの関係者たちから。

ブヨンが、ナクスのお墓に行った時、また新しい記憶を呼び戻し、青い卵の石を見つけたのが大きな出来事でしたね。

チン・ムは相変わらずの悪人ですが、彼が組んでいるのが、また”王妃”です。この王妃は、ソ家出身の元々の王妃ですが、還魂によって巫女のチェ氏の外見になっている。つまり王妃は、ソ家出身だろうが、巫女のチェ氏だろうが、悪人という設定?この王妃が世子の母親なの?世子は「あの方が」と呼んでましたが、、。

今回、ブヨンにぞんざいに扱われる世子や、ソ・ユルの動揺すると道に迷うが、懐かしかったです。

ウクが精進閣で、ムドクとの会話を思い出す短いシーン、回想はなかったけれど、ムドクの声(チョン・ソミンさん)が聞けて、良かったです😭

敬天太湖が干ばつで水位が下がっている、、イ先生が、井戸の底から干からびたものを取り出し、5回目と言ってた、、約200年前の謎の干ばつのような状況になって来たようです、、。

第4話 あらすじ

ブヨンは、ナクスの墓の前に立って、ウクに「私たちは好き合っていた。これをもらったときの記憶が蘇った」と青い鳥の卵(石)を見せて言ったが、ウクの様子から、自分の記憶ではなく、持ち主の記憶だと気を落とした。ウクも同じだった。ブヨンは、石をナクスの墓に戻そうとしたが石が崩れ落ちた。ブヨンは石を積み直し、夜遅くなった。真っ暗を道にいつの間に緑の虫の光が照らしてくれた。


世子は、例の亀を飼っていた(笑)。内官が王妃のおしろいの件は処理してくれたようである。


敬天大湖の舟が襲われ、泳いで逃げてきた男が、”私は還魂する体を探しに戻ってくる”とナクス幽霊が言った、と助けを求めたので、「ナクスが現れた」と大騒ぎになった。もちろんウソである。ソイが、チン・ムの命令に従って捏造したデマでだった。


ユルは、誰もいない精進閣にいた。そこにウクが来た。二人とも精進閣にいるのが気楽のようだ。ウクは、ユルが3年前に痛がっていて、今も顔色が悪いことを心配した。ユルは、ウクが鬼気のせいで寒いと言うと、抱きしめてやると言った。そこにダングが来たので、ウクはユルがおかしくなったと訴えた。ユルは「変わったのか、死期が近いか?」と冗談のように言った。

3人は、パク・ジンに朝食に呼ばれた。3つの団子があり「2つが蜂蜜入りだが、1つだけ魚醤が入っている。選べ」と3人に言った。ユル、ダングが選び2人とも蜂蜜、残りは魚醤のはずだが、、ウクは食べてみて「目的は?」とパク・ジンに聞いた。「運命は選ぶもの。甘かろうと苦かろうと、自分の舌で味わいのみ込め」と彼は言った。ウクは、選んだ味は自分だけが知っていると2人に教えなかった。

敬天大湖で船員が殺され、ナクス幽霊の仕業との噂が立っていると、部下が報告に来た。

町は大騒ぎになり、”ナクス除け”のお守りが飛ぶように売れていた。もうすぐナクスの3回目の命日、その日に戻ってくると噂になっていた。


ブヨンは、町でチソル楼のチュウォルに声をかけられ、お酒に呼ばれた。

そこでブヨンは、偶然また世子に会った。世子は、あの亀を買った。クジャクには無い魅力もあると言い、他の人を思っている旦那様に落ち込んでいるブヨンを慰めた。世子はブヨンとの会話で気分が晴れた。内官から、ウクが宮殿に来ていると聞きすぐに引き返した。

ブヨンは、チョウォルから、ウクとムドク(ナクス)の恋話をいやほど聞いて気分を害していた。

ブヨンは、またウクとの記憶が蘇ったが、それは彼女(ナクス)の記憶だと思った。

ブヨンは、ソ・ユルと会い、家に送ると言われた。彼女が「お体が悪い?体の中に妙なものが入ってます。そのままでは、、」と言うのをユルは遮り「しらぬふりを。おバカ友達なると約束しました。愚かでも見逃してください」と頼んだ。


ウクは、王様から「敬天大湖にナクスの幽霊が出て、船が通れず輸送が滞っている。幽霊を退治し民心を落ち着かせよ」と命じられた。ウクは退治すると約束した。

世子は、チン・ムに、存在しないナクスをどう退治しろと、と聞いた。「人々はウクの前に現れた還魂人をナクスだと思い、そいつが人を殺したら、ナクスの仕業であると同時にウクの責任になる。ウクは実態のないナクスを果てしなく追い続けることに。全て世子様のため。鎮妖院を王室に差し上げる」とチン・ムは言った。


ウクは、パク・ジンから「女たち、ナクスが現れたらお前の新婦が危ないと噂していた」と聞き、「それが(チン・ム)の狙いか」とわかり、パク・ジンにあるお願いをした。


王妃が王様に「宮殿の外で宴を開こうと思います。最近、ナクスを恐れて女たちが外に出られません。宴を開いて雰囲気を変えたいのです。ナクスが戻ってくる日に開きます」と言った。

王妃の宴にブヨンが招待された。キム・ドジュは、ブヨンを着飾ること情熱を傾けた。

着物を選んでいるところにウクが入ってきて、「きれいだ、服が。キム・ドジュに爪を切ってもらえ、爪が大事そうだから。宴では一番目立つ所に座れ、お前が新婦だと人々に見せつけろ」と言った。

ブヨンが「それなら、チャン家の紋章入りの装身具を付ける。私たち夫婦は仲がいいと言うわ、あなたが私のために夜道を照らしてくれたと自慢するわ」と言うと、ウクは「そうしろ」と。

キム・ドジュはブヨンの爪を切り、大切に布に包み、それをパク・ジンに渡した。


ダングが、宴に行くキム・ドジュに、これをチョヨンさんに渡してくださいと箱を持ってきた。中には、松林が買った”竜の涙’という金鉱石の髪飾りが入っていた。ダングが自腹で買っていた。ダングは”魚醤”だったら怖いが、自分で運命を確かめると決心して、ドジュにお願いした。


パク・ジンは、チン・ホギョンに会いに来て「息子同然の大事な子と、院長の娘の為に来た。ナクスのデマが、娘を殺すかもしれません、手を貸してください」と頼んだ。


華やかに宴が開かれ、都城のお嬢様たちが一同に会した。ブヨンは、娘たちの噂の的だった。

キム・ドジュが「皆さん、当家のチャン・ウク様が宴のために花火を用意いたしました。ご期待を」とみんなの前で言ったあと、ブヨンに裏庭に行くように言った。そこにはウクがいた。

「これは、ナクスをおびきよせる罠だ、ナクスに俺の新婦を殺させる。ブヨン、悪いがここで死んでくれ」と。

派手に花火が上がった。誰もが花火に夢中だった。その中で、チン・ブヨンは一人椅子に座っていた。

琴を演奏していた一人の女が、楽器の後ろに隠していた剣を持ってブヨンに向かって行った。

還魂人の女は、逃げるブヨンの背中に剣を投げ、ブヨンは刺されて倒れた。還魂人は逃げた。

王妃が「ナクスだ、チャン・ウクの新婦ブヨンを殺した」と泣き真似を、、。

しかし、ブヨンの体から黒い煙が上がり始め、一陣の白い風になって飛んでいった。ブヨンの着物だけが残された。

「お嬢様は無事です」とキム・ドジュがいうと、本物のブヨンが現れた。

「今死んだのは、鎮妖院の妖器”鬼鼠キソ”です」とブヨンは言い「爪を食べたネズミは、その爪の主と同じ姿で歩き回ります。お母様が娘を守るために送ったのです」とキム・ドジュが言った。

その頃、白い風になった煙は、鎮妖院の妖器の中に戻っていた。ホギョンが、パク・ジンの頼みを聞いたようである。

チャン・ウクが還魂人を殺し、王様に「今日、宴に現れた還魂人ナクスを殺しました。ナクスは二度とこの世に現れないでしょう」と報告した。


ソ・ユルは、ソイを捕まえ、「私に薬を送ったな。私の体に何がいる?」と聞いた。

「あの薬を飲めば大丈夫です」と言うソイに、「薬は飲んでいない。体に何が入っているか教えてくれ。何も知らないまま死にたくない」とユルは言った。


イ先生が、3年ぶりにヨム院長の元に戻ってきた。先生は「ある人を治療していた。チン院長の娘だ。ウクと婚姻したそうだな」と言った。

ウクは、ムドク(ナクス)が死んだ場所に行った。

家に戻り、ムドクのことを思い一人飲んだ。その時「チャン・ウク」と言ってムドクが入ってきた、いや、ブヨンだった、、。

「泣けなかった。お前を本当にあそこに捨てる気がして」とウクはいい、涙を流し、ブヨンは彼を抱きしめた。

感 想

4話は、ウクが、実態がないのに、いつまでもチン・ムに利用される”還魂人ナクス”を静かに眠らせました。チン・ムと王妃の狙いを見破ったウクが、策略にハマったふりをして、偽ブヨンを偽ナクスに殺させ、ウクが偽ナクスを退治し、二度と”ナクスは現れない”と王様に報告しました。

最後の場面、ウクは、部屋に入ってきたブヨンをムドクと思ったようですね。それで、彼女にキスをしたのでしょうか?

一番気になるのは、ソ・ユルです。彼が、死を覚悟しているのが辛すぎです、、。

ソイはワルだけれど、ソ・ユルのために、チン・ムを裏切るのでは? チン・ムが死ねば、血虫は死ぬのか? ソ・ユルの体から血虫が出て行って、元の体に戻りますように。

第5話 あらすじ

ソ・ユルは、ソイから「血虫ヒョルチェンの気であなたを助けられると思った」と言われ、自分の体に血虫が入っていることを初めて知った。ユルは「水の気を巡らせているゆえ、虫が身水源に入り、そこに居着いて気を食っている。気が尽きたら私は死ぬ。もう薬は必要ない。最期の整理に来た、この件は秘密にしてくれ」と言って去った。


チョヨンから、金鉱石を入れた箱を返されそうになったダングは、拒絶されたと震えて箱を受け取れない。実は中に入っていたのは、チョヨンが以前に手に入れた恋愛成就の札だった。彼女が3年間、ずっとダングを思っていた証、彼女は、ダングの頬にキスをした後、自分の髪に金鉱石をさした。「この世で最も輝いていて きれいです」とダングは感動して言った。


ウクはブヨンにキスをしようとして、やめた。ウクは目覚めていた。ブヨンは、私を別の人と間違えているから隣にいたと言った。ウクが、久々に深い眠りにつけたと言うと、ブヨンは「私がいるから鬼気が去った、寒くないでしょ」と言い、それなら一緒に眠ろうと「深い深い眠りにつくためにお前を連れてきた」とウクは横になった。ブヨンが背中をさすった、暖かい、とウクは言った。

ブヨンが目覚めた時に、ウクはいなかったが、また別のウクの記憶が見えた。ブヨンは彼女の記憶だと思った。ウクの過去の話し声や”坊っちゃま”という声が蘇り、ブヨンは頭が痛くなった。


ウクはソ・ユルに「昨夜殺したのは、ナクスではないが、二度とその名が出ることはない」と話した。ユルは「あの子の話をするのは初めてだな。あの子が夢に現れる、何もせず逃げた罪悪感からかな」と。ウクは「ユル、あいつの目を見た時から全ては俺の責任だ。何もせず逃げたと思うな」と言った。


ウクは、王妃に会うために、ブヨンと一緒に王宮に行った。

世子はオ内官から、ウクとブヨンが来ていると聞いたが会わず、亀をチソル楼に運ぶように言いつけた。

ウクは「王妃に謝る必要はない。お前が俺のものだと分からせて、奪われないようにする」とブヨンに言った。

王妃と会った二人、ウクはブヨンと仲がいいところを王妃に見せ「鎮妖院を守れるのは私しかいない、この人のために」とブヨンの手を握った。するとブヨンが「ハチだわ」と叫んで、その場を去った。(これはウクが前もってブヨンと打合わせていたこと)。

王妃と二人になったウク、「氷の石を降らせることはできない」と言ったが、王妃は「水を枯れさせたら可能だ」と。「そのための妖器を鎮妖院で探したいのですね。ナクスを呼び出し私の足を引っ張り、チン・ブヨンを殺して、私と鎮妖院を離す策でしたか。今度私の大事な人に手を出したら、私の力をご覧になるでしょう。王妃様の同志の方にも必ずお伝えください」とウクは言って、その場を去った。


ブヨンは、王宮で”亀”を運んでいる者たちを見た。ブヨンは亀を見て喜んだが、水が冷たかった。そこにウクが来た。

世子は、チン・ブヨンを見にいく途中で、亀を運んでいる者たちと遭遇、水が冷たいのではと心配したが「先程ウク様が水の気で温めてくださいました」と係の者が言った。世子は、ウクが亀の世話をしてくれたことに驚いた、ウクは自分を憎んでいないのか?と。

世子、自分を嫌いなはずのウクがなぜ亀の世話を?と悩む悩む、、、「世子様の亀だから」と言う幻覚まで見える、、ウクが、さほど自分を憎んではいないと期待してしまう世子様、、


ブヨンはウクに、亀の世話をありがとうと言い、追躡糸を壊してくれたお礼を言った。

彼の右手を取って「私は絶対に帰らない。これぐらいの距離で隣に居続ける」と言って、自分の左手を彼の右手に絡め「約束する」と言った。その仕草は「お前の手が生涯俺の指輪だ」ウクがムドクにした誓いだった。

驚いたウクは、ブヨンから指を離して、後ずさった、、ウクは混乱していた。

家に戻りブヨンは「さっきのは今朝目覚めた時に、私の記憶みたいに鮮明に浮かんだ。昨夜泣いて気持ちが軽くなったんじゃ」と言い、「ああ、今後もそうやってお前を利用するよ。あいつの代わりが、ここにいるから」と混乱のあまりひどいことを言い、ブヨンを傷つけた。


パク・ジンが、イ先生が見つけた”鳥の陶磁器”を、ダング、ホ院長、サンホに見せた。

粗悪な邪術、誰かが悪意をもって井戸を枯れさせたもの、パクはダングに、商団を通じて他の井戸も調べよと言った。


ウクが還魂人の墓に行くと、イ先生がいた。

先生は、ナクスの墓をブヨンが壊し、彼女が積み直しと聞いて笑い、「私があの子を助けて、治療した」と言った。

イ先生は、鳥の陶磁器をウクに見せ「鎮妖院火の鳥を模した物だろう。ソ・ギョンとチン・ソルランは、火の鳥を閉じ込めるために鎮妖院を建てた。火の鳥が無事か見てこい。ブヨンが開けられる」と言ったが、ウクは断った。しかし、彼は王妃との会話を思い出し、彼らが狙っているのは火の鳥だとわかった。


ホギョンがウクの屋敷に来て、ブヨンに、ウクから離れるように言ったが、ブヨンは帰らないと。

「彼は私が必要。氷の石に集まる鬼気のせいで眠れない、私が追い払える」と言うと、そんなことができるようになったのかと驚く母。

「家に帰ろう、望みは何でも聞く、閉じ込めることも、婚姻も強要しない」と母は折れてきたが、ブヨンの意思が変わらないことを知り、

「あの者を家に連れこい。婚姻したのなら当然だ。今までの過ちを謝罪し、今後の協力を私に頼め。私が折れて一席設ける。必ず二人で来い」と母は言って帰った。


ブヨンは、ウクに母の伝言を伝えるために精進閣に来たが、、、謝罪しお願いさせることは難しと思っていた。

精進閣に彼はいなかったが、帰り際に偶然会い、私と鎮妖院に行かないかと聞いた。イ先生も行けと言ったと言いながらウクは断った。ブヨンは一人で行った。

キム・ドジュはウクに「一緒に来たらお母様が許すと言ったのに、お嬢様は傷ついているはず、戻って来ないかもしれません」と怒った。


鎮妖院にソイが来て「偽物の娘になったときに血虫を入れられた。身水源にいる血虫を取り出す方法が知りたい」とホギョンに頼んだ。「術が使えぬのに、身水源に?何しても死ぬまで取り出せぬ」とホギョンは言い、術を使いソイを気絶させ、離れに監禁した。


ブヨンが鎮妖院に来た。お付きの者が贈り物をもって。一人かと思われたが、後ろからウクが「一緒に来ました」とブヨンの肩に手を置いた。

ウクは、招待のお礼を言い、今までの無礼を詫び、これからよろしくお願いしますと完璧に挨拶した。


キム・ドジュは、パク・ジンが病気だと聞いた。”美味しく料理が作れるから病気(笑)”と聞き、彼の看病を遅くまでしていた。夜、ダング、サンホ、松林の部下たちがパク家の前に来て、総帥を呼んだ、、ドジュは困った、、。しかし、玄関に履物が2つあるのに気づいた部下たちは帰った。その後、パク・ジンはドジュに「ずっと共に生きましょう。私の妻になってください」と結婚を申し込み、ドジュは「あなたの願いを受け入れます」と答えた、、、その時、「おめでとうございます」と大きな声がした。ダングは涙を流し、みんなは拍手して喜んだ❤️


ユルに、ソイの部下が会いに来て「店主を助けてください。命に危険が。鎮妖院の院長に会いに行って戻らない。伝言を頼まれていた、”院長の本物の娘は、サリ村にいた目の不自由な子。私が死んだら、その秘密で生きる方法を探すように。必ず生きて”との伝言だった。


チン・ムは、ソ・ユノ天附館に呼び、例の火の鳥を模した”鳥の陶磁器”がたくさん入ったカバンを開けてみせた。「これを積んだ舟を都城に入れたいが、松林商団が目を光らせている。ソ家の人脈を利用して、無事に通してほしいと」頼んだ。


世子は、チン・ムに呼ばれた。世子は、彼の野望に自分が利用されていることに苦しんでいた。そして、チン・ムが、鎮妖院を手に入れる目的が、火の鳥また氷の石を得ようとしていることを知った。

チン・ムは「強大な力を一緒に味わう約束。3年前、世子様は私を殺さずに助けました。その時から、志を共にしています」と言い、世子は「それなら今が終わりだ。もうやめよ」と言ったが、

「私を止めたいのなら、ウクに全てを話してください。お前をくじくため、ナクスを利用して殺した、と。私は世子様のために実行したのです。ウクに事実を告げられないのなら、終われません」とチン・ムは世子を脅した。


ウクは、ホギョンに、婚姻の慣例通り泊まっていくと言って、部屋を用意してもらった。ウクが鎮妖院に来たのは、イ先生にお願いされたことを確認するためで、泊まることが目的だった。

夜が深まったら、鎮妖院の扉を開いてくれとブヨンに頼み、夜中、鎮妖院に向かって歩いていた。

人の気配に隠れたブヨンに、ウクは、庭でさえ自由に歩けなかったのか、と聞いた。

ブヨンは「ええ、離れの部屋は息苦しいから、大きな木のてっぺんにいる想像をしてた。これは私の話よ。あの石は持ってない」と両手を広げた。

ウクは驚き、彼女の左手に、自分の右手を絡めたて「お前のせいで、イカれたようだ」と言った。

感 想

5話、色々と進展がありましたね。

まず、すごくよかったことが2つありました。

1、ドングの金鉱石をチョヨンが受け取ってくれて、髪にさしてくれました、とてもきれいでした。3年間、2人の気持ち変わっていなかった。ドングは心配していたけれど、チョヨンは確信していましたね。2人のこの場面に、涙がじんわり、でした。

2、パク・ジンがキム・ドジュに結婚を申し込み、ドジュが受けました!それを聞いていたドング、サンホと部下たちがすごく喜んでいたのも、とてもいい場面でしたね。

つらいことも2つあります。

1、ソ・ユルの口から、血虫が身水源に入りそこに居着いて気を食っている。気が尽きたら死ぬと言う言葉が発せられたこと。でも、ユルは必ず生き延びると信じています。

2、世子が苦しんでいます。チン・ムの野望に利用されていて、彼もそれがわかっている。3年前の、チン・ムの悪事、ナクスを利用して殺したことを世子は知っていたの?ムドクがナクスだと知っていたの?ムドクを好きだったのに。世子、決してチン・ムの言いなりにはならないと思います。

ウクとブヨンの距離はかなり縮まってきた感じですね。ウクは、自分とムドクしか知らないことをブヨンが言ったり、行為で表すことに混乱しているようですが、、。

最初の方の「深い深い眠りにつくためにお前を連れてきた」と言うウクの言葉は、氷の石を体から取り除き、自分が死ぬことを意味していたと思います。しかし最後は、自分から指をからめて、ムドクと交わした約束の手かどうかを確認していました。

鎮妖院から外に運び出すことができない妖器”火の鳥”とは、どういう物なのでしょうか?

第6話 あらすじ (神回)

ウクはブヨンの左手に、自分の右手を絡めて「混乱させるな。本当に大きくて高い木があった」と言った。ブヨンが「タニャン谷?」と言ったので、ウクはますます驚いた、、その時、人の気配がした、ソ・ユルだった。

ウクは、ホギョンに”鎮妖院”の中に入れてくださいと頼み、中にある”火の鳥”を見た。「まだ卵だが、火の鳥がふ化して飛び立ったら、大干ばつになる」とホギョンは言った。

その間に、ソ・ユルはブヨンに案内され、監禁部屋で倒れているソイを見つけ助け出した。

ユルは、ソイを精進閣に連れて来た。彼女は「さっき見たブヨンを偽物と思ってたけど、本物でした。院長が死んだムドクの体を生き返らせた、でも体の中にナクスの魂が入っている。今のブヨンの顔もナクスの顔です」と言った。

ユルは激しく動揺した、、ブヨンに見覚えがあると思ったが、ナクスは死んだと思っていたので気づかなかったのだ。ブヨンが精進閣に入ってきた。その姿にユルは、タニャン谷で会った凛々しい少女のナクスをはっきりと見た。彼の瞳に涙が溢れた。ユルはブヨンを抱きしめて「混乱のあまり思考が道に迷いました。少しだけこのままで」と言って涙を流した。

ブヨンは、ユルの体の中の悪い気のことをウクに話すと言ったが「秘密に」と彼は頼んだ。


ユルはウクに「ソイに借りがある。結界の中で大ケガをした時に看護してくれた」と彼女を助けた事情を話し「処理すべきことが出来た、私の責任だ」と言った。

ウクとブヨンは仲良く手を繋いで帰った。ブヨンはウクに、ユルと友達で何度も会ったと話し、ソイがケマ谷であったスリだったことを思い出した。


ユルはソイに「チン・ブヨンがナクスだとは誰にも言うな」と口止めした。

ユルはいつもの悪夢にうなされた。血だらけのナクスの剣で刺される夢、同時に胸に激しい痛みが走った。右手にはナクスにあげ、自分の手に戻ってきた木の鳥の笛を持っていた。


キム・ドジュがウクに「パク・ジン総帥と婚姻を約束しました」と話した。ウクが「なんと呼べば。世界で一番大事な人だから、気の利いた呼び方をしたい」と言うと、ドジュは涙ぐみ「どんな呼び方でも。”坊ちゃま”と呼んでいても、気持ちは親子です」と言い、ウクも「俺も同じだ、ドジュ、おめでとう」と彼女を抱きしめた。(ここも良い場面でしたね、泣けました


パク・ジンは、たくさんの”鳥の土器”を見て「誰かが干ばつを起こそうとしている。南方の火山から来るものを徹底的に調べよ」と指示した。

ソ・ユノは、松林が積荷の検査をすると聞き、伝書鳩を飛ばし、火山から来る舟に積んでいる鳥の土器全てを、敬天大湖に捨てさせた。


ウクはイ先生に「火の鳥は無事、鎮妖院にありました。火の鳥を狙う者どもがいます」と報告した。

「200年前の大干ばつでは天から氷の石が降った。火の鳥を目覚めさせ同じ事態を起こす気だ」とイ先生。ウクが「たくらんでいるのは王室と天附館、私が彼らと戦うことをお望みですか?」と聞くと、先生は「勝ったらお前は王になれるだろう。知っているだろう、世子の星である帝王星が本当はお前のものだと」と言った。

〔回 想〕

氷の石で蘇ったウクが、パク・ジンに「チン・ムと背後にいる王室があの子に何をしたか知りたい。大切な人が死んだ、それも最も凄惨な形で」と訴えた時、総帥は「これはお前の本当の父親が残した金牌と書信」と箱を開けた。そして「チャン・ガンが先王と還魂術で入れ替わり、先王の魂とトファの間に生まれたのがお前、王様の息子だ。還魂術で生まれたゆえ、本来生まれてはならなかった。お前が生まれた日、帝王星が出たそれを隠すため、ナクスの父親は死んだ。チャン・ガンが死んだのも全責任を取るため。お前の大事な人も、お前の死を望む者に殺された。帝王星の力を利用して世を混乱に陥らせるな」と言ったのだった。

「私の存在自体が罪、だから何もしないと決めました」とウクが言うと、「何もしないのなら死ね。お前の師匠の言葉だ」とイ先生は言った。


ブヨンは、パク・ジンたちのために”気”で鳥の土器を見つけていた。


王妃はチャヨンを王宮に呼び、彼女の手を触り「乾いた私には春が待ち遠しい、頻繁に来い。この先私に訪れる春を先に見ておきたい」と言った。(チャヨンに還魂するつもりですよ、こわーーい😱)


世子は、王室にいると気が滅入ると、預けていた亀を見るためにチソル楼に来た。ブヨンが亀を見ていた。世子は「憎たらしいけどすごい奴がいて、盗んだクジャクの羽で自分を飾るカラスが今の私だ、救いようがない」と弱音を吐いた。ブヨンは「亀も助けた。そんな方が絶望しないで」と励まし、世子は慰められた。

世子はウクに会いに行った。テーブルに”火の鳥”についての本が置かれていた。

「還魂人退治の褒美として、北城の将軍の座を与えるそうだが、嫌なら行くな。お前の存在はチン・ムには大障害だ。彼を牽制するためにお前を使うつもりはない。亀がお前の世話になった」とウクに礼を言った。しかしウクは「オ内官の亀だと思った。私が好意を持っているとでも?たかが亀ごときで?」とつれない。

大事な亀だ。私への憎しみを知りながら、お前と話せるという期待をくれた。もうよい。火の鳥を調べているなら北城には行かぬよな」と確認したが、ウクは「もし行くなら?」と。「危険な火の鳥をほっておくのか?」世子は驚いた。「世子様を憎んでなければ、世を憂いていると間違えそうな顔ですね」とウクはからかうように言った。

世子は「大きな力を持っていても、お前は亀や私以下だな。結界の中で”何もしないのなら死ね”と言う教えに従うと言った。あの時は力を失っても輝いていたのに、今のお前は死んでいる」と言って帰った。


ソ・ユルは痛みで苦しみ、ソイは心配していた。

ユルは「ずっとしてきた後悔を帳消しにしたい。その苦痛は、痛みよりつらい、お前が機会をくれた、感謝している」とソイに言った。ソイは鎮静剤だけでも飲んでくださいと頼んだ。


パク・ジンは、イ先生に、ブヨンが気で見つけた”鳥の土器”を見せ「予想以上のすごい神女。記憶が戻れば、神力も戻るのですね」というと、イ先生は「違う、神力が戻ると記憶が戻る」と言った。そして「ブヨンの神力が戻れば、記憶を取り戻したナクスはその体から追い出される」とひとりごとを言った。


ブヨンは、松林に自由に出入りできる令牌をもらいウクに自慢した。

ウクは「自分は苦労したが、気門が開いてから治水まで最速で上がった。師匠は俺を崖っぷちに立たせて追い込んだ、おかげで何度も立ち上がれた。何もしないことを許してくれなかった」と話した。

何もしないなら死ぬべきよ」とブヨンがさらっと言った、、またまた混乱するウク。

ウクは、この重荷がつらいが、ブヨンに、神力が戻ってきたらその力であなたを守ると言われ、彼女に何を望んでいるのか混乱し始めた。ブヨンは「自分の部屋を見つけ、自分が誰か思い出す、その時は混乱しないで来て、温めてあげる」とウクを抱きしめた。


ソ・ユルは、ソイのために安全な場所を確保し、紹介状とお金を渡し舟に乗せた。そして身辺整理をし、鳥の笛を気で燃やした。

ブヨンは、タニャン谷に行きたいとドングに相談。そこにユルが来て、一緒にいきましょうと言った。

ブヨンはウクに「明日、ユルとタニャン谷に行く。頭の中にあった木を見るために」と話した。


ユルは、ブヨンとタニャン谷に行き、「ケガの痛みも感じずよく会いに来た、説教も怖くなかった、好きだったから。その思いを断ち切れず、お前をほっておいた、だから後悔してきた、今回は先に気づいてよかった、責任を果たせる」と言って、彼女を抱き寄せて、気の剣を彼女と自分に突き刺した、ブヨンの口から血が、、、

それは、ユルの想像だった。


ソイと手下はケマ谷の賭博場に戻ってきた。ソイは、ユルが鎮妖院に行くか見届けたかった。手下がお使いに行き、ソイが店に入るとチン・ムの部下たちが居た。「逃げようとしたな、血虫はどうした?」と問い詰められ殴られた。

ユルがブヨンと精進閣から出かけようとしていた時、ソイの手下が「店主が捕まった、血虫がないから」と助けを求めにきた。

ユルは助けに向かい、ブヨンは家に戻りウクに「実は隠していたことがある。秘密と言われた、ユルが危ない、体に妙な気が入ってる、それが血虫みたい」と話した。

ユルは賭博場に行き、ソイを渡せと天附館の術士たちに言った。

「なぜあんな子を?」と訝るチン・ムの部下に、剣を構えた。治水を極めた素晴らしい術、剣さばきだが、痛みが激しい、、部下たちは、ユルの中に血虫がいることを悟った。

ユルを助けようとしたソイは投げ飛ばされ、ユルはソイに駆け寄った。”最後に見る世界がきれいで明るいあなたでよかった、どうか生きてください” ソイは心の中で言って息を引き取った。

ユルは最後の力を振り絞って戦ったが、目が血走り、体が動かない、そこに、ウクが来た、ユルが倒れた、、

「誰一人生きて帰さない」とウクは言った。

感 想

第6話、神回だったと思います。

そして、ソ・ユルの回でした。彼が、鎮妖院からソイを救い出し、今のブヨンが”ナクス”だと知った。見覚えがあるはず、ナクスの顔だった。歩いてきたブヨンを抱きしめる、、この場面で号泣でした。

しかしユルが「処理すべきことができた。私の責任」とウクに言い、「ずっとしてきた後悔を帳消しにしたい」とソイに言い、最後の想像の場面「好きだったから、お前をほっておいた、だから後悔してきた」の意味が分からなかった、、。

やっと分かりました。ユルは、ムドク(ナクス)が還魂人だと知った時に、殺すべきだった、でも好きだったから、その思いを断ち切れず、ほっておいた、それをずっと後悔してきた、と言う意味ではないかと思いました。

パート1の12話で、ユルがウクに「今、還魂人を斬った。暴走したら、もう人間ではなく化け物だ。化け物から世界を守るのが私たちの仕事だ」と言っています。これに対して、ウクは「化け物を世界から守るさ」と言うのですが。ユルは、ムドク(ナクス)が暴走する前に殺すべきだった、もしくは西湖城に連れて行っておけばよかった、そうすれば、あんな悲惨な事件は起きなかったのにと、心から後悔しているのではと思います。

今回は(ウクより)先に気づいてよかった、責任をはたせる、と自分自身が死ぬ覚悟をして、彼女を殺す決心をしたのでは? ナクスが二度と誰にも利用されないために。

とても悲しいです。

*この解釈、間違っているかもしれません。違う意見があれば教えてください。


そして、ユルのことを本当にすごいなと思ったのは、ソイを一人の人間として尊重して接したことです。彼女に血虫を入れられたのに、命を助けようとしてくれたと感謝して、彼女を命がけで助けようとしました。汚くて暗い世界しか見たことがなかったソイが、ユルを見て、初めてきれいで明るい世界を見ることができ、最後もきれいな世界を見て死んでいきました。ソイの人生も幸せだったなと思うと、本当に泣けます。

ユルは、助かると信じています。


ウクも、3年前に、パク・ジンから自分の出生の秘密を知らされていたようです。

彼の重荷は、実は父親が先王、本来生まれてはならない還魂術で生まれたこと、帝王星を持っている、その上氷の石まで体に抱えている、、4つもある?その上、重荷のために、大事な人が殺された、、、キツすぎる人生ですね。

だから何もしないと決めたのに、何もしないなら死ね、と師匠の教えを、3回も言われてしまいました。

ウクが、ブヨンと婚姻したのは、神女の力で、いずれ氷の石を取り出してもらう(死を意味する)ことだったと思うけれど、今のウクは、ブヨンをそのまま見ようとしている、ブヨンと共に生きたいと思い始めたように思います。


イ先生のひとりごと「ブヨンの神力が戻れば、記憶を取り戻したナクスはその体から追い出される」どう言う意味なのでしょう?一番気になります。

第7話 あらすじ

ウクは、ソ・ユルを助けに来たが、彼は斬られ倒れていた。ウクは天附館の術士から、血虫はチン・ムが入れたといれたと聞き、彼らを斬った。

松林のダングたちが、ユルをセジュク院に運んだ。ユルを診たホヨ院長は「血虫が術士の身水源に入ったら体が死ぬまで取り出せない、この状態で戦ったのなら激痛が走っただろう」と涙ぐんだ。それを聞きウクは天附館へ向かった。

王室にもソ・ユルが天附館の術士に斬られ命が危ないとの情報が入った。王様は、万が一ソ・ユルが死んだら、松林と天附館の間に争いが起きると恐れた。

松林パク・ジンは、術士を集め、ウクの後に続き天附館に向かった。

チン・ムは、ウクがこちらに向かっていると聞き、決して中にいれてはならないと術士たちに阻止させようとしたが、ウクは一振りで、門の外の警護たちを倒した。

世子はオ内官から、ウクと松林の動きを聞いた。

弓矢隊がウクを阻止しようとしているところに、世子が出て来た。

ウクと対面し「ここで止まれ。私が守ろうとしているのはチン・ムではない。その剣は悲しみであり憎しみであり怒りだろう。その剣先が、私に向いているのを知っている。だが復讐のために剣を振らぬよう己の胸にさして耐えてきたのだろう。努力を無駄にするな。私は殺されてもいい。その覚悟でここにいる」と言った。

その時、パク・ジンが松林の術士とともに現れ「松林はウクの後方につき、ウクが剣先を向けた者を敵とみなす。ウクは正確に狙いを定めよ、慎重に動くように」と言った。

ウクは「ここで待つので、チン・ムをお連れに」と世子に言った。

世子はチン・ムに「血虫の責任をとるべきだ、ユルを助ける方法を見つけよ。さもなくはなウクは引き下がっていない」と追い詰めた。

ウクが怖いチン・ムは、鎮妖院のホギョンに土下座して助けを求め、ソ・ユルが死んだら、鎮妖院も死ぬことになると脅した。ホギョンは王様から「ソ・ユルを救う方法を教え、チャン・ウクを帰らせよ」と命令を受けた。

世子が、チン・ムとホギョンを連れてきた。ウクが待っていたのは、まさにホギョンだったのだ。実は、ウクは、最初に鎮妖院に行き、ユルを助ける方法を聞いたが、彼女は「ソ・ユルの生死に興味がない」と拒絶したのだった。


ブヨンは、セジュク院で、重症で横たわっているユルの胸に手を置いた時、「呼吸3回分だけだ。タニャン谷にはいい思い出しかない」と言ったユルの声と状況が蘇った。


ウクとパク・ジンが、鎮妖院に行き、血虫を取り出す方法を聞いた。

「虫を追い払うには鳥が最適。鎮妖院の最も恐ろしい鳥、火の鳥をつかう。危険だが、ウクがいる。私の協力が不可欠だ、協力の条件は娘のブヨンを返すこと、嫌なら協力しない」とホギョンは言い、ウクはその条件をのんだ。パク・ジンがその約束の証人となった。


火の鳥を使って、ユルを助けるために、以下の方法が取られた。

状況と解決法:ユルの身水源に真気を食った血虫がいる。真気を残して血虫のみ追い出す。血虫を追い出せるのが火の鳥、鎮妖院にいる火の鳥を使う。

しかし、問題が2つ。

1. 今の容体ではユルを動かせない、火の鳥も鎮妖院から出せない。

解決法:ソ家の生死灯につかわれる”水滴の芯”(ソ家の人たちが、自らの気を吹き込み自分の生死灯と身水源の気を連結させる物)、ここにユルの残った気を全て入れる、体内の血虫は身水源だと勘違いして中に入る。血虫はチン家の血で作られたので、同じ血の気を持つチン家の者の体に入れる。ブヨンの体に入れて運ことになった。

2、火の鳥を結界を壊さずに、火の鳥の気のみを利用すること。

結界は火の鳥が生まれた火山の気で作られてる。3万両の金の気と同じ、金を使って結界を広げその中に入る。ウクは3万両持っていた。世子からの還魂人を退治した時の報酬の金が、精進閣に無造作に置かれていて合計3万両以上、それが鎮妖院に運ばれた。

これで準備が整った。ユルの口に”水滴の芯”が入れられた。院長が気を使うと、血虫があがってきて残った気と血虫が入り赤くなった”水滴の芯”が彼の口から出てきた。院長はそれを手ヒラの上で浮かせて、ブヨンの口に入れた。

「これはユルの命と一緒、決して飲むな、口をひらいてもいけない」と院長はブヨンに言った。

砂時計が設置された。ユルが耐えられる時間、砂が落ち切る前にユルの真気だけをもってこなくてはならない。ウクはブヨンをつれて、鎮妖院に急いだ。

鎮妖院の中では、世子が待っていた。ブヨンと世子は、はじめて、お互いの正体を知った。

火の鳥の卵が、金塊に囲まれていた、金塊の囲みの中に世子とブヨンが入った。ウクが、金を使って火の鳥の卵を守る結界を広げた。

火の鳥の卵から気が溢れ、血虫がブヨンの体中を巡った。ユルの真気を吐くまで待つと身水源に真気がもどった、血虫はブヨンの左腕の血管に入った、世子は刀で皮膚をきり、血虫を取り出し手のひらの気で殺した。ブヨンの腕に白い布で巻いて手当てした。

ウクは、ブヨンとセジュク院に急いだ。

砂時計は残りわずかになっていた。戻ってきたブヨンに、ホ院長は「時間がない、口にいれろ」と言い、ブヨンは口移しで真気をユルに戻した。ユルは大きく息を吐き、院長は「これで大丈夫だ、助かった」拍手して喜んだ。

世子も駆けつけ、ウクとお互いに労をねぎらった。世子は「ブヨンと共に、亀を助けた」とウクに話した。


チン・ムは、世子が飼っている亀をみて「無駄に弱いものを育ててるのか」と冷たく言い、亀をどこかに連れていった。


ブヨンは、ウクが何も言わなくても、ホギョンが協力する為に出した条件を理解していて「鎮妖院にもどる」とウクに言った。


チン・ムは、世子に、再び命を助けていただいたと礼を言い、私から1つおしえましょうと、ウクが生まれた日の星座版を見せた。そこには帝王星があった。「チャン・ガンの神占いどおり先王の息子の帝王星です、ウクは先王の息子、先王が残した金牌と書信をもっている、世子様の座を脅かす危険な星、私を信じて、ウクを遠ざけてください」と言った。


ユルは、3日間眠って目覚めた。ソイは亡くなり、ホ院長たちが血虫を取り除いてくれたことを知った。

イ先生がユルの治療をしていた。ブヨンから、イ先生が3年間私の治療をしてくれたと聞いたユルは、だれもいない時に、イ先生にブヨンのことを聞いた。

「お前しか気づいていないなら知らぬふりをしろ。体の主であるブヨンが目覚めれば、ナクスの魂は消える。彼女には2つの魂が入っているが、体の主はブヨンだ、ナクスは神女に利用されまもなく消える」と先生は言った。

その頃、ホ・イノクは、ユルの手紙を勝手に読み、ブヨンがナクスだと知った。


ウクは、ブヨンのいない家で、彼女を思い沈んでいた。彼女が火を消した”灯り”の火がついたり消えたりして、彼の心を掻き乱した。

ウクは精進閣に行った。そこで、松林に出入りする令牌を取りに来たブヨンと会った。

ウクはブヨンに、彼女を連れてきた理由を正直に話した。「俺の中にあるものを取ってほしかった。楽になりたかった。取り出したら俺は死ぬ。今はお前が無用になった、お前に感謝してる、俺が悪かった」と。「そういうことなら、私が無用になってよかった」と行こうとするブヨンに、ウクは「灯りが壊れた、火がついたら正気になるが、消えたら正気を失う、会いたくてここに来た」と告白した。ブヨンはウクに近寄り、火を消すまねをして、二人は抱き合ってキスをした。

感 想

7話、ユルが助かって本当によかったです。

”火の鳥の卵”を使って血虫を取り出しユルを助ける方法が、ドラマを見ただけならよく分からなかったので、文章に起こしてみました。その描写が一番長くなりました。

世子とウクの会話が一番興味深いです。世子はウクを思っている。チン・ムに、ウクの生まれた日の星座盤をみせられ、ウクが帝王世を持つ先王の息子と知っても、世子はあまり驚いていないような気がします。それより”亀”の恩を信じている気がします。

ユルはイ先生から、ナクスの魂はまもなく消える、と聞き、衝撃を受けたようですね。

ナクスはパート1で、父親の死の真相を知りたいと言っていました。彼女の父も、チン・ムに還魂人にされ操られて暴走したため、殺されてしまいました。その真相究明も、彼女の父親の名誉回復もまだ行われていません。そこも後2話に入れてほしいです。

今後の展開で、世子がどういう立ち位置で、どういう行動を起こすのかに一番興味があります。世子は、チン・ムの言いなりのフリをして、ウク側にいますよね。

第8話 あらすじ

ウクとブヨンは、お互いの気持ちを確かめ合った。ウクは総帥の了解のもと、チン院長に約束の撤回を頼もう、説得すると言ったが、これまでの関係を考えると簡単ではなさそうである。

その頃、ソ・ユルはパク・ジンたちに会い、自分を助けるためにウクがした約束なので、自分が責任をとる、チン院長に撤回するよう説得すると話した。


ブヨンは、セジュク院でユルに会った。

「助けてくれるなんてありがとう」と礼をいうブヨンに「責任を取るだけです」とユル。「これからはウクのそばにいられます」とブヨンは嬉しそうに言ったが、「互いに苦しむことに。痛いです、悪夢に苦しんだから、長い間思い続けていた人と一緒に消える夢でした。目覚めたら私は生きていて、彼女だけ消えてしまう、彼女が気の毒で苦しいのです」と言った。その時ブヨンに、タニャン谷でユルに会った時の記憶が蘇った。「タニャン谷へ行って、自分が誰か確かめてください。そうすれば、なぜあなたとウクが苦しむのか分かります」とユルはブヨンに言ったが、ブヨンは「行かない、知りたくない」と、「いずれ知ることになる」とユルは言った。

ユノクが二人の会話を聞いていた。


ウクの元に、オ内官が訪ねてきて「王様と会うまえに世子様と会ってください」と言って、”同じ物があればもってこい”と世子の伝言と箱を渡した、中には、王様の金牌が入っていた。

世子は亀がいなくなっているのに気づいた。


ウクの屋敷にもどったブヨンは、宮殿に行くために着替えているウクの部屋に入り、腹の刺し傷痕を見た。ウクは、その時のムドクの気持ちが知りたいようだが、、ブヨンは、自分意外のそんな記憶は知りたくないとすぐに否定し、タニャン谷にも行かないと言ったが、、。

ウクは「どこにも行くな、すぐにもどってくる」と言って出かけた。


ユルはホギョンに会い「彼女がウクの側を望むなら、そうしてやってください。院長のブヨンは無事に戻ります。ナクスの魂は消えて、完全にブヨンになるとイ先生に聞きました。少しでも彼女のいたい所で、好きな人といられるようご協力を」と頼んだ。


ウクは手ぶらで世子に会いに来て「必要ないと思い」と言った。「金牌をめぐって争いたくなければ、北城へ行け。私はチン・ムの影にかくれよう」と世子は言った。

ウクは王宮に行き、王様に「北城へ参ります」と言った。

チン・ムは、世子に「金牌の存在をウクに明かし、服従させるとはさすがです」と言ったが、世子は「ウクは何かを得るためではなく守るために戦う者だとわかった」と言った。

「正義にとらわれては何もできぬのは、心が弱いのです」とチン・ム、世子は笑って「そうか、飼っている亀の姿がここ数日みえない」と言うと「世子様には釣り合わぬちっぽけな存在です。執着なさいませぬよう」とチン・ムは言った。


ユノクが、還魂人の青い痕が現れる薬をもちだして、ブヨンを、ウクの還魂人の墓場に呼び出した。ブヨンの着物に薬をかけ、胸の痕を確かめようとしたが、もみあって薬が顔にかかった。ユルが来てユノクを止めた。ブヨンは、薬を洗い流すために川に来た。そこに写っている自分の顔を見て驚いた、目の中に青い花が咲いていたのだ、ウクが言っていた還魂人のように。

ナクスだった自分が還魂した時の記憶が呼び起こされた、、。

ブヨンは一人船でタニャン谷に向かった、何度もウクとの記憶が蘇り、大きな木がある丘に来ると、ウクの姿と彼がした約束が蘇った。

何もかも自分の記憶だった。青い玉の主も自分、私は彼の師匠のナクスとブヨンは悟った。

その時、木の周りが明るくなり、目隠しした少女のブヨンが現れた。

自分が誰なのか気づいたようですね。残念です、私の神力がもどった後なら、悲しまずに去ることができたのに。おかげで体は暴走しなくて済んだし、神力も回復しました。体の主でないあなたは去ることに」と言った。


ブヨンはチソル楼に戻ってきた。ウクが知らせを受けて迎えに来た。ブヨンは、

「タニャン谷に行ってきた。自分が誰か分かった。記憶がもどった、私の記憶の中に好きな人がいたの、でもその人は私に気付かない。彼に大きな傷をあたえたから、私から教えられない。話すことも、近づくこともできない。申し訳ないが、鎮妖院に行くわ」とウクの前から去ろうとした。

ウクは「他の人を思い出しから去るのか?俺は納得して引き下がれと?」と戸惑うが、「本当に好きだった」と涙を流してブヨンは去った。

ブヨンは鎮妖院に戻り、自ら、監禁されていた部屋に入った。


ウクは王様から「北城の大将軍に任命する」との王令を受けた。

ウクはブヨンに会いたくて我慢ができずに、鎮妖院に行ったが、彼女は出てこなかった。彼は塀を乗り越えて彼女の部屋に入り、「俺を恋しく思うまで待っている」と言って去った。

翌日ウクは北城へ出発した。

ユルはイ先生との会話を思い出していた。

「ウクに話しましょう」と言うユルに、先生は「ナクスの魂は消えるのだ、知らせないほうがいい。ウクは愛する人を失うこと以上に苦しむだろう。ウクの換水の力で、あの体にはいっているブヨンの魂を追い出し、ナクスの魂を残せる。それは禁断の還魂術と同じ、だから苦しむ。救えるのに救えない苦痛、普通の人なら経験しなくてもいい選択を迫られることになる」と言ったのだった。


”亀”がイ先生の元を訪れていた。「お前は高貴な気を持つ神物だ。玄武の気をもつ亀だな。玄武は道に迷う者たちに、正しい道を教えてくれる。誰かの道を見つけてやるために、その人のもとへ向かうのか」と話しかけた。


”敬天大祭”の準備に入るチン・ム、世子は「ウクと同じ力をくれるのだろ、私に手伝えることがあれば何でも言うがよい」と自ら彼に協力を申し出た。

敬天大湖に捨てられた数百個の鳥の土器が湖岸で見つかった。

チン・ムは「鳥の土器は本物を助けるために作ったにすぎません。本物は鎮妖院にある火の鳥、それを得るために鎮妖院を手に入れなくては」と世子に言った。

その為、チン・ムはホギョンを呼び出した。彼は「敬天舞を踊る神女を他の一族から選ぶ、今の鎮妖院には踊れる神女がいない」と難癖をつけた。「チン家には王令を退けられる傍牌がある」と反発するホギョンに「明日の万長会で傍牌を差し出していただく」とチン・ムは言った。そして鎮妖院に「傍牌を持って天附館に行くように」との連絡が来た。

ブヨンは、自分が持っていくと言った。彼女が取り戻した記憶の中に、チン・ムもいた。幼い少女だった彼女を刺客にしたてあげ、利用して殺した男、そいつに会いに行くと。

ブヨンが天附館に着くと、例の”亀”がいた。ブヨンは亀を抱いて入ってきた。

「傍牌を置いてお帰りください」というチン・ムに、ブヨンは「鎮妖院を守る力があると後継者の私が証明しましょう、神力も記憶ももどってきています」と言った。

チン・ムは、神力を試す為に、邪術を使った術士を閉じ込める監獄の前に来た。

「扉をあけると鬼島(キド)という監獄に入る。扉は、鎮妖院の初代院長チン・ソルランが作った。一度入ったら幽霊になっても出られぬ監獄、鬼島に傍牌を投げ入れ、1日で見つけてもどってくる、それができれば、神力を認め、万長会も中止する」と彼は言った。

扉があけられ、傍牌が投げ入れられた。

ブヨンは亀を連れて鬼島に入った。そこは大きな島だった。ブヨンは、亀の後をついて歩いた。鬼の冷気が飛び交い、山の奥に、骸骨とその胸に光る石があった、その石を取ろうとした時、大きな鬼気に襲われ逃げた、、危機一髪でウクが来て助けてくれた。

ブヨンに近づいたウクは、目の中の青い花を見た、「お前は誰だ」彼は聞いた。

感 想

8話は、いよいよ、ブヨンが記憶を取り戻し、自分が、ウクの師匠の”ナクス”だったと悟りました。同時に、タニャン谷の大きな木の下で、少女のブヨンに会い、”体の主でないあなたは去ることに”と告げられました。

ナクスの記憶を取り戻すことは、大好きだったウクに大きな傷を与えたことも思い出すこと、その苦しみには筆舌に尽くし難いでしょう。でもそんなナスクの記憶も、もうすぐ体から去ることになるって、、本人はどういう気持ちなのか、想像も出来ません、、。

しかしブヨンが、幼い自分を刺客に仕立て上げ、利用して殺した男、チン・ムにいどんでいく姿はとても凛々しかったです。刺客”ナクス”として利用され殺されたが、ここでは、神女”ブヨン”として、チン・ムに、自分の力を見せようとするのです。

最後、”鬼島”でウクに助けられたブヨン、なぜウクがそこにいたのか?ウクは、彼女の目の青い花に気づいて、ナクスだと分かったと思いますが、、。

イ先生が「ウクの換水の力で、あの体にはいっているブヨンの魂を追い出し、ナクスの魂を残せる。それは禁断の還魂術と同じ、だから苦しむ。救えるのに救えない苦痛」と話していましたが、もしウクがナクスの魂を残せたとしても、彼女がナクスの記憶を持ち続けて生きていくのは、苦しすぎるのではないでしょうか?

世子は、チン・ムの影に隠れたフリをしていますが、すべては、彼の悪事を暴く為、彼はウク側にいると思います。

”亀”でつながっている3人、亀が彼らに、正しい道を教えてくれるだろうと思います。

ウクとブヨンは、200年前のソギョン先生とチン・ソルランと同じように、2人で大切な物を守る為に戦う結末なのでは?もう彼女がナクスである必要はなく、つらく苦しい”刺客”だったナクスから解放され、神女ブヨンとして、大きな力を持つウクと共に、世を救う最終回に向けての後2話が待っているのではと予想しています。

第9話 あらすじ (神回、そして、、) 

「お前は 誰だ」とウクに聞かれたブヨンは、「見てのとおり、目に青い痕のある還魂人、思い出した、私はブヨンじゃない、別の人間よ」と答えた。

そこに亀を抱えた世子が来た。ウクはブヨンを引き寄せ、彼女の目を隠した。「俺以外に見せるな、この距離は俺だけだ」とウクは言った。

ブヨンは2人を、左胸に青い石が光る骸骨の場所に連れて来た。ウクが石を手に取り「氷の石だが、天の気が抜けている、暴走した還魂人のように人の気を吸おうとしている」と言った。

ウクと世子が鬼島に来た経緯はこうだった。

〔回 想〕

数日前、世子はウクに「北城に行け、私はチン・ムの陰に隠れる」と言ったが、それは表向き、世子は、チン・ムの”密団”の規模を把握し、チン・ムと密団を同時に消すつもりだが、それが可能なのはウクだけ、ウクと組みたいと言った。世子は「チン・ムが亀を捨てたから、あの者を捨てると決めた。世を救うという大それた名分ではない」と話した。ウクは世子を信じた。

世子が還魂人を集め、ウクが一網打尽にする計画に、松林のパク・ジン、ダング、ソ・ユルたちも協力した。世子はチン・ムに協力していると見せかけ、裏では松林とつうつうに物事を進めた。ウクは北城に行かず、松林が用意した空き家で、チン・ムの動きを待った。

ブヨンは、チン・ムから、お前の神力を試すと言われ、”傍牌”を捜しに鬼島に入って行った。

チン・ムは世子に「密団の会合に世子様を招待します、今夜皆を集め鎮妖院を開ける」と言った。

世子はウクに、密団の会合が今夜で、ブヨンが監獄(鬼島)に居ると報告に来た。ウクが”赤い鳥の石”を出すとそれが光った。世子は床を這ってくる自分の”亀”を見つけた。亀が頭を向けた先に、鬼島につづく扉が開いた。青い石を持っている人が開け、その扉を通って、2人は鬼島に来たのだった。

”ブヨンが神力でウクを呼んだ。自分の体を守るためか”と中のナクスは思った。


イ先生は、ホギョンから、ナクスが記憶を取り戻したと聞いた。「ナクスの魂が消えてブヨンになったら、鬼島から帰ってこれるか」と聞くホギョンに、先生は「そのはず、ナクスと共にいる魂は、私の予想を超えたすごい力を持っている、と言った。

「ウクの体にある氷の石は、チン・ソルランのためにソ・ギョン先生が残した。チン・ソルランは死んだのに、なぜ氷の石を残したと?腹の中の子を助けるために初めて氷の石をだしたとか、そしてブヨンが助かった。チン・ソルランの魂が氷の石に残ってたとしたら、助かったのはチン・ソルランの可能性が。彼女と同じく目が不自由で、優れた神力を持つ娘を見ながら、そう思ったことは?」とイ先生は、ホギョンに聞いた。彼女は「私が産んで育てた子」と反発した。


ブヨンに世子が話しかけ、ウクは”赤い石”でお前を捜したと言った。彼女は”青い石”を出し見たが、気づいていなかった。

世子は「その持ち主は他にいる。あの娘は私を恨んでるだろう。私が文句をいうと一緒になって言ってくれた。それでも主人に従順で憎らしくもあり偉くもあり、気に入った」

「最初から最後まで世子様にウソを」とブヨンが言うと

「知っておる。ゆえにあの娘が死んだ時、すぐに忘れられると思った。だが忘れられぬ。私はあの娘を欲した。ウクを裏切ると決めた時、手に入らぬなら壊そうという稚拙な思いがあった。あの娘を思うと、情けなさと心苦しさで胸が痛くなる」と世子。

「苦しんでいるのなら、それで十分だと思うはずです」とブヨンが言うと

「そうだな、苦しむなという娘ではない。可能なら私が苦しんで、苦しみ続けていることを知ってほしい」と世子は言った。

「それは望んでないでしょう。適度に苦しんで、、お忘れに」とブヨンは言った。

この場面泣けます、、。世子がムドクへの思いを口にだして、ブヨンが受け止めましたね。世子は胸の内をはなせてよかったです


ユルは、ソイの遺品から見つけてた薬をホ院長に見せた。「邪術につかう”迷魂薬”、意識をもうろうとさせ術を効きやすくする、巫女のチェ氏が作った」と院長は言った。

ユルは、ソイの手下から「鈴薬、飲むと鈴の音が聞こえて正気を失う薬。ソイが、サリ村で会った女に飲ませたことだけは後悔していた、いい子で優しい娘だったと言っていた」と聞いた。

ユルとパク・ジンは、王妃に会い、還魂され監禁されていた時に飲んだ薬か確かめた。「鈴の音をきいたか?この薬で還魂人を操る人がいる」と言ったが、王妃は思い出したくないと拒んだ。

パク・ジンは「還元術を阻止しなくてはならない」と言ったが、王妃は「還魂術で若い体を手に入れることの何が悪い。パク・ジンも永遠の権力手に入れられる」と言うと

「強いものが永遠を手にできたら、世はどうなると?雨が降り続けるとダメなように、太陽が昇り続けるとダメなように、人間も永遠に強く居続けるのはダメなのです」と彼は答えた。

王妃は「そういう偽善が皆を苦しめるのだ。他の者は、永遠の力をくれる者と手を組みたいのだ」と言い、王妃がチン・ムと組んでいることが明らかになった。

パク・ジンは、ユルに、ウクの苦悩について「チン・ムや王妃が欲する力を得た者として、責任を負わねばならぬ。己の進む道によって大干ばつにすることも、阻むこともできる。誰かに剣を抜くことや進む道を決めることは、荷が重く苦しいことだ、人間には耐えがたいほどに」と話した。


世子は亀をブヨンに返し、ウクが、還魂人全員を倒し、チン・ムの野望を打ち壊すことを話した。ブヨンは「全員消さないと、唯1人残さず」と言った。世子は、鬼島から出た。

ブヨンとウクは対面した。

ウクはブヨンに「お前に何も聞かない、聞くまで何も答えるな。これから俺が行う戦いは絶対に正しい。間違った行いを阻むため、最善を尽くす。俺は自信をもって剣を抜き、堂々と進む。だからお前に気づいたと言えない」と言った。そして

「俺はここから出ず、何もせず、一緒にいようか」と別の質問した。

ブヨンは、涙を流し「そうする?でもそれは、絶対的に正しくない。たとえ私たちが、互いを強く望んでいたとしても」と言った。


天附館で、密団の会合が始まった。

200年前のように再び天が開く。大干ばつを起こして祭礼を行えば、天の気に満ちた氷の石が降ってくる。力を持つものがより強大な力を持ち、永遠を手にできる世が訪れる”

チン・ムの演説に拍手する還魂人たち。

世子が「官主、新しい世が訪れたら、体を奪われた者は?若者は年老いて、権力者は力を奪われ、美人は醜くなるのでは?」と問うと、チン・ムは「ちっぽけな存在に執着せぬよう言ったはず」と答えた。

「彼らを守ることは弱いことではない。むしろ強いのだ。どれほど強いか官主にみせてやる。私はウクと共に官主と戦う」と宣言した。

チャン・ウクが、天附館に入ってきた。密室の結界を解き、新たな結界を作った。

チン・ムを1つの結界に閉じ込めた。ウクは「78名の還魂人と戦っているので私は忙しい」と彼に言った。ウクは還魂人を次々に倒した。

「復讐に来たのか?」と問うチン・ムに、「俺が最も望む世を置いてまで、たかがお前1人を殺しに来たとでも?お前のしていることは間違いで、それを阻むのは正しい。俺は使命を果たす。心底憎んでいるが復讐は俺の役目ではない、行け」と、チン・ムを行かせた。

チン・ムが出て行くと、氷の石が見える入り口が見え、彼は鬼島に来た。そこで、青く光る”氷の石”を見つけ、手に取った。

「氷の石です。敬天太湖でも見つけましたから。どうぞ差し上げます」とブヨンは言い、チン・ムの望み通り、神力を使って彼の胸に入れた、、チン・ムの気が消えた、、、

「暴走した還魂人のように気を吸い取ります。すぐには死にません、ゆっくり干からびます。私をおぼえているでしょう、団主、ここは邪術者の監獄、あなたにぴったりの死に場所です」ブヨンは静かに言った。

チン・ムは目を充血させて倒れた、、、。


78人の還魂人を斬り倒したウクの体は冷え切っていた。


パク・ジンは王様に、「チン・ムは監獄の鬼島に送られ、密団の還魂人は皆 石化して死にました」と報告した。

王様は「チャン・ウクと松林が独断で動いたのか。氷の石の力はすばらしい、松林がその力を専有し敵対するチン・ムを消した、誰もが欲する力を松林が独占している、妬まれるだろう」と不快感を露わにした。


パク・ジンは、イ先生に「手にあまる重荷がなぜウクのもとに」と聞いた。

「氷の石を巡って争った時、あの力はチャン・ウクの元に向かった。あれはあの方の仕業だろう。ずっと氷の石を守ってたのだろう。あの方がウクとあの娘を選んだのではないだろうか」とイ先生は言った。あの方とはチン・ソルランである。


鬼島では、亀が海に入って”傍牌”を見つけてくれた。ブヨンは、それを持って、鬼島から出てきた。待っていたホギョンが、チン・ムの件で万長会が開かれると言い、ブヨンは出席すると言った。

ブヨンは、ソ・ユルに「ウクと私は知らぬふりをする」と言った。ユルは「チン・ムは還魂人を操れた、3年前の悲劇もチン・ムが原因かと」と言うと、ブヨンにあの不気味な鈴の音が聞こえてきた。

「自分を責めぬように。これを言い訳に、いたい場所にいてほしい」とユルは言ったが、

「恨みを利用されたとはいえ還魂人で、復讐を糧に育てられた刺客だった、凄惨に死ぬべきです。私は言い訳しません」とブヨンは涙を流しながらも、毅然と言った。


ウクはドジュに「北城に行く。ここにいては松林にも世子にも迷惑がかかるから。ドジュの婚礼を見られないが、最高に美しく着飾れよ。この世で一番幸せにみえるように」と言い、ドジュも「はい、最高に着飾って幸せになります」と言った。

ドジュはパク・ジンと婚礼が終わったら、ウクに会い北城に行くと約束した。

この場面もすごく良い場面で泣けたのですが、、最後を知ったらまた辛すぎて言葉がでません、、


ユルはウクに「知る苦痛と知らぬまますぎる苦痛、どちらもお前の試練だ。だから話すよ。ナクスは消える。それでも彼女はお前といられないと言った。共にいられないのか?」と話した。

ウクは「鬼島から出てくる時、知らぬふりができなければ、斬るといる覚悟で立ち去った。消えるとしても共にいる理由にはならない。いっそ1人で苦しみたい」と言った。


ブヨンは、万長会に出席した。

「神女の力を証明する為に、鬼島で”傍牌”を捜しました」と見つけた”傍牌”を差し出した。チン・ムについて聞かれ、「チェ家の術士の”氷の石”をチン・ムの体に入れました。気が抜けている氷の石、あの者は干からびて死にます」と言った。

万長会の術士が「気が抜けていても氷の石を扱えたのは驚くべき神力。氷の石を体に入れたのなら、取り出すこともできるだろう。今日集まったのは、氷の石について議論する為。万長会の決定次第でウクの氷の石を回収できる」と言った。

「氷の石を取り出せばウクは死ぬ」とホ院長は言い、「ウクがいなければ火の鳥による災いが起きていた」とダングは反論したが、

「口を挟むでない。松林が独断で動いたゆえ、この議論がおきている」と遮った。

「この件は私も関わっている」と世子が言ったが、「世子も黙れ」と王が一喝した。

万長会は「還魂人退治のためにウクを生かした。還魂人が消えた今、生かす理由がない。万長会の決定が下れば、鎮妖院は決定に従わなければならない」と言い、

「万長会の決定に従います」とブヨンは答えた。

次にウクが万長会に呼ばれた。

「お前の氷の石をどうするか議論している。万長会の決定が下れば、神女のチン・ブヨンがお前の氷の石を回収する。お前の罪も明かした。

チャン・ウクが見逃した還魂人がいます。気がつきながら、知らぬふりをした。知らぬふりをするなと言ってください。会って事実を確かめ、死にゆく姿を見守るようにと

ウクは「知らぬふりをしました。会う口実ができてしまいました。使命を全うする為、必ず事実を確かめ死ぬまで見守ります」と万長会を出た。


ウクは、赤い石でブヨンの居場所を見つけた。タニャン谷の大きな木のそばに彼女はいた。

「結局、還魂人退治を口実にしてよびだしましたね、俺の非情な師匠」

「師匠じゃない。すでにお前を破門した」

ウクはブヨンに近寄り、彼女を抱きしめた。


王妃とソ・ユノは、チン・ムに追魂香の在りかと還魂術の方法を聞く為に、鬼島に入ってきた。

死にかけているチン・ムをみつけた王妃は「最後の追魂香はどこにある?くれ」と彼を抱き起した。

チン・ムは「それを作った巫女チェ氏の血の中、王妃様を還魂する時にここにいれました、お忘れか?」と王妃の腹に手を入れ、赤い追魂香を取り出した、、王妃は、自分を還魂して監禁したのはチン・ムだったと思い出したが、、血を流して倒れた。

チン・ムは、追魂香をもって、ソ・ユノに近づき、還魂術を使って、彼の体に還魂した。


ソ・ユノが鬼島から戻り、王様を訪れた。バリバリの悪党の顔をして、、。

「チン・ムは生きていたか?」と王様は身を乗り出し聞いた。

「今、御前にいます。気付きませんか?私がチン・ムです」と彼は言った。

王様は「これがお前が言ってた力か」と興奮し、「氷の石を得るための道を皆と共に歩もうではないか」と手をあげると、万長会の術士たちが全員が出てきた。


松林では、白い布を被せられた棺(?)の前で、サンホ、ダング、チョヨンが涙を流していた、、そこに、驚愕の顔でウクが歩いてきた、、、

感 想

9話、本当にすごい回だったと思います。

どの場面のどのセリフも重要で、魅力的で、全てを書き写したいほどでした。

神回だった、、けれど、最後の白い布をかけられた物と涙が意味することを想像するだけで、、辛くて震えてしまいます。

9話のブヨンは凛々しく美しかったです。ユルに「凄惨に死ぬべきです。言い訳はしません」と言いましたが、、言い訳してもいいよ、もう十分、パート1で凄惨に死んだのだから、と思わずにはいられません。ナクスを思うと、チン・ムは本当に許せないです。

ウクはブヨンのこと、知らないふりをしようとしましたが、結局、ブヨンが万長会で彼の罪を言って、自分のところに呼びました。タニャン谷で彼女に会ったウクが「俺の非情な師匠」と言った、、懐かしく胸に迫るセリフで、泣けました。


チン・ム、彼が大悪人で、彼が王室を操っているのだと思っていました。間違った行いを阻ばむために、ウクと世子、松林が、チン・ムと還魂人を倒した戦いは正しく、誰からも賞賛されるはずだと。

しかし、違いました。王様も王妃も万長会の術士たちも、永遠の力、絶対的な力、つまり”氷の石”を欲しがっていた、その為に、彼らにはチン・ムが必要だった。”氷の石”を持つことの重荷などに考えが及びもしない人たち。そして、彼らのチン・ムはしぶとく還魂して蘇ってきました、彼に群がる王様たちに、これが権力を欲する人間の偽らざる一面なのかと、、。人間の一面を鋭く描く一筋縄ではいかない脚本に脱帽しながらも、苦しいです。


「あの方がウクとあの娘を選んだのではないだろうか」イ先生の言葉です。あの方、チン・ソルランが守ってきた氷の石、あの方選んだウクとブヨン、最終回はどんな結末になるのか、、。

8話視聴後は、軽い気持ちで、今度こそハッピー・エンドと思っていましたが、9話の最後の場面を見ても、単純なハッピー・エンドはないとわかりました。それでも、ウクとブヨン、そして周りの優しい人々にとって愛と光がみえる最終回であってほしいと願っています。

とても長くなりました。もう10話が配信されています。その前に9話をアップします。

第10話 (最終回)あらすじ 

ウクは約束通り、ブヨン(ナクス)をタニャン谷の丘の大きな木のてっぺんに連れて行った。二人は、タニャン谷で平和で幸せな時間を過ごした。

イ先生が、2人のことは自分にも責任があると言い、「二人に命じることがある。婚姻せよ。私が証人になる」と言った。

婚礼は花の咲く山の平地で行われた。ブヨンは4つの名前で生きてきた、”チョ・ヨン、刺客ナクス、ムドク、ブヨン”、彼女は両親がつけてくれた”チョ・ヨン”の名で婚姻を望んだ。

ウクとヨン、ウクは”光”、”ヨン”は影、2人は定められた運命だった。


イ先生は、ホギョンに「あの方(チン・ソルラン)の魂が氷の石と共に鎮妖院に残っていて、ブヨンとして生まれたのでは? 200年前に去らずに氷の石と共に残ったのは、いつか使うと考え、氷の石を守ったのでは?」と話した。


ウクはある夜、青い石に呼ばれて外に出た。ブヨンの周りは結界で覆われていた。

ウクがその中に入ると、目隠しをした子供のブヨンが現れ、”火の鳥”が現れる未来を彼に見せた。そして「この事態を防げるのは、この世に存在しなかったはずの帝王星だけ、火の鳥を阻止できるのはあなただけ、ブヨンが表にでてあなたの手助けをします」と言った。


ソ・ユノに還魂したチン・ムは、王様たちの前で内官の水の気を吸い、万長会の術士たちに、鎮妖院に行き、すぐに”火の鳥”を運び出すのだと言った。

世子のところに、還魂人チン・ムが現れ、王様と万長会の希望を叶えるために戻ってきたと言った。そこに王様が現れ、チン・ムの言う通りだと言い、世子は”金牌”を回収され監禁された。


キム・ドジュが、鎮妖院に来て、ウクとブヨンは一緒にいるのかと聞いていた。その時、還魂人チン・ムと万長会が来た。チン・ムはホギョンの首を締め、鎮妖院の扉を開けるように脅した。母が危険にさらされ、チョヨンは扉を開けた。チン・ムが”火の鳥の卵”を外に出すと、鎮妖院が崩れ出した。ホギョンは、中の妖器が逃げ出さないように中に入った。キム・ドジュが手伝い、一緒に入った。チョヨンは、松林に助けを求めに行った。

ブヨンは、タニャン谷から鎮妖院が崩れかけている炎を見た。

鎮妖院に着いたパク・ジンは中に入ることができない。危険な妖器が逃げ出している。ドジュの「総帥、扉を閉めてください。締めなければ、大変なことになる」との声が聞こえた、、、パク・ジンは泣きながら扉を閉めた、、。

パク・ジンは、”火の鳥の卵”が運ばれた天附館に来た。チン・ム、王様、万長会の面々がいた。彼は万長会の術士たちと戦いながら、火の鳥の結界を守ろうとして、チン・ムに刺されて倒れた。建物は炎に包まれ、チン・ムたちは、火の鳥の卵を持ってその場を去った。


ウクが松林の精進閣の前に来ると、術士たちが庭で、”総帥”とひれ伏して泣いていた。中に入るとは3つの棺があり、その前で、スンホ、ダング、チョヨンが涙を流していた。パク・ジン、キム・ドジュ、チン・ホギョンの棺だった。しかし、遺体を回収できずカラだった。

ウクは「火の鳥は目覚める、それは必ず起こる未来だと言われた。でも3人は死んでいません」と言った。

鎮妖院が崩れていると知ったブヨンが、タニャン谷で扉を作り中に入り、崩れるのを防いだ。鎮妖院の扉もチン・ソルランが作ったものだったから。

その間に、イ先生が火の鳥がいるところを見にいき、パク・ジンを救ったのだった。


チン・ムは王様に「今夜火の鳥を起こし敬天大祭を行う。国の防衛軍で天附館を守ってください」と言った。

ウクは世子に「軍の動きを止めてください」と自分の金牌を差出し「国に必要な王は、世界が火の海になっても構わない王ではなく、それを阻止する者です」と言った。


ウクは、ユルや世子たちに「天附館に行き火の鳥を目覚めさせる、必ず起きる未来なら制御できる間に事を起こし、俺たちで結果を変えよう」と言った。

世子が王室に行き、王様にウクの金牌を見せ「軍は動きません、私が父上の命令を撤回しました。帝王星を持つ者の金牌です。父上、不安だった王座から退くべきです」と言った。

チン・ムと万長会が火の鳥を目覚めさせようとした時、ウクが来て目覚めさせ、周りを火の海にした。

「お前が望む世界だろう、強者が強大な力を持ち、それを使うとどうなるかよく見るがいい」とウクは言い、万長会の面々と、チン・ムは炎にまみれて亡くなった。

ウクが出した火の鳥の卵は、天附館の中で待っているブヨンとユルに届けられた。ウクは、敬天大湖に向かった。

ウクが生まれた星座盤が数星台に入れられると、北斗七星と中央にある帝王星が現れた。

「火の鳥を目覚めさせ、帝王星に送ります」とユルが言い、火の鳥はブヨンによって、敬天大湖に飛ばされた。

ウクは火の鳥と闘い、彼はやり遂げた、、火の鳥は消えた。

ブヨンは倒れ、少女のブヨンと会った。少女は、世界を救った光をだし「あなたに影をお返しします、影を抱えた光は、暗闇には染まらぬでしょう」と言った。


1年後:

ダングとチョヨンは婚姻し、双子の男の子が生まれた。

パク・ジンとキム・ドジュも婚姻し、彼らにもいいことがありそうだ。

精進閣はソ・ユルが継ぎ、新しい術士を募集していた。

世子は王様になっていた。ウクに天附館の官主になってほしいが、ウクは、妖器をつかまえるのに忙しいとイ先生は言った。

ウクとブヨンは、鎮妖院から逃げ出した妖器をつかまえる旅をしていた。ブヨンの瞳には、ウクだけがみえる距離の青い痕があった。

ーー完ーー

感 想

『還魂』完了しました!パート1から合計30話の超大作ドラマ、心からの拍手を送りたいです👏👏👏

良い意味で予想が裏切られて、最高のハッピー・エンドでした!

最終回の前半は、エーー、キム・ドジュが、ホギョン院長が、、そしてパク・ジンが亡くなるの、、、と涙、涙でしたが、彼らは死んでいませんでした、よかったです。

悪人チン・ム、欲深い万長会の面々は、自業自得で、火の鳥の炎に包まれて亡くなりました。

ウクが世子に「あなたこそが王様になる人」と自分の金牌を差し出し、世子は父の王様を退陣をさせました。

後半、火の鳥のシーンは、壮大な映像を楽しませてもらいました。

1年後のそれぞれの近況も語られ、幸せそうでよかったです。

ブヨンの目の青い痕が残っていた、ナクスの魂は消えていませんね。

壮大な物語を堪能させていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Drama
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コメント

  1. あみ より:

    パート2のまとめと感想、本当に感謝いたします。
    いろいろあり過ぎて、1話1話が大切で感想をシェアできずにここに至りました。書き殴りです。

    私のここまでの疑問をまとめます。

    暴走したムドクの父親は還魂人ではあったが中身(魂は)実の父親でなかったはず。では本当のムドクの父親の魂はどこに行ったのでしょうか。体が合わずに暴走してどこかで石になってこの世にはいない?

    「ウクが換水の力を持っているから還魂ができる」というなら、麻先生、あなたもできますよね?? ここまでこじれる前に、もう少し上手く立ち回れたのでは? なぜまた傍観者なのでしょうか? 亀じゃなく、あなたが行ってくださいと呟いてしまいました。

    麻先生が「今はブヨンの思い通りにことが進んでいる」みたいなことをおっしゃっていましたが、ブヨンの目的とは、ナクスの魂の力を利用して身体を乗っ取り返すということ? 

    どう足掻いても、ナクスが暗殺者であり、罪もないブヨンの身体を乗っとったという過去からは逃れられませんよね・・
    でもブヨンだってお腹の中で還魂されているのですから、どっちもどっちな気がするのです。

    どうしてチン・ムがあそこまで権力を保ったままなのか分かりません。誰がどこまで彼に騙されているのか疑問です。

    湖に突き落とされた幼いブヨンが神力を無くしたタイミングはいつだったのでしょうか?還魂術を使うナクスと自分が出会う運命もわかっていたのなら神力はその時は失っておらず、目が見える元気な身体を探し時が熟すのを待っていたのかなと、余計な妄想が膨らんで、あと2話で終わるなんて到底納得できません。。。

    記憶喪失とはいえ、ウクは完全にムドクを忘れたわけではないけどブヨンを愛し始めましたよね。ムドク的にはどうなんでしょうね。ウクが「この世に俺のいけない場所はない」と言っていたのでブヨンを助けに来るだろうとは思っていましたが、あそこでブヨンの神力も完全回復なのでしょうか?
    世子さまはブレなくウク側だと信じて疑いません。ここまで聡明でお強い方なのに、どなたか素敵な人が見つかってほしいです。

    長くなりましたが、とにかく麻先生が動けば2/3は解決な感じなのですが・・・

    追伸、天府官に乗り込んだブチ切れ系のブヨン(ムドク)、大好きです。

    • yknetworks より:

      あみ様、

      長いコメントをありがとうございました。とても興味深く読ませていただき、参考になりました。
      いよいよ『還魂パート2』後2話で終了、配信まで24時間を切りましたね。

      イ先生は、敬天大湖に沈んだブヨンを生き返らせるという重要な役割がありましたが、それはパート2を成立させる為で、その後の役目は、語り手、要所要所で解説してくれるが、物語に積極的に影響を与えない“傍観者”の立ち位置なのかなと私は理解しています。

      パート2のブヨンは、顔はナクス、体はブヨン、魂はナクスと説明されたと思います。しかし、ブヨンが神力を取り戻すと、ナクスの記憶も戻るが、やがて、ナクスの魂はその体から去る、というのが何を意味しているのか、理解できません。ナクスの記憶が消えて、ブヨンの魂が入ったとして、ナクスに還魂された後のブヨンの記憶ってあるの?
      パート1で、ナクスに還魂された後でも、時々、ブヨンが神力を発揮していました。個人的には、ブヨンとナクスを切り離せない、同じ体にいることが可能なのでは?と思っていますが、、。

      コメントに書いていただいた、たくさんの疑問が、最後の2話でどのように回収されるのか、楽しみに待ちたいと思っています。

      ありがとうございます。

    • yknetworks より:

      あみ様、
      コメントへの返信の追加です。
      還魂パート2最終回、私は、ウクとブヨン(ナクス)のハッピーエンドになると期待しています❤️