『還魂』1話~20話(最終回)【番外編:用語解説】

2022年6月から配信中の韓国ドラマ『還魂』、架空の”テホ国”を舞台に、ワクワクするストリーが展開中です。それに色を添えているのが、独特の”用語”や”固有名詞”。ここではそれらの用語を解説します。ドラマ鑑賞のお役に立てれば幸いです。

*ネタバレあり

『還魂』1話~20話(最終回)までの詳しいあらすじと感想は以下でまとめています。

『還魂 光と影』パート2の詳しいあらすじと感想は以下でアップ中です。

物語の舞台

大湖〔デホ〕国物語の舞台の架空の国
敬天大湖〔キョンチョンデホ〕大湖国にある大きな湖

氷の石、還魂術

氷の石

大変な力を持つ石。 還魂術に使われる追魂香チャホンニャン を作ることができる。
鎮妖院にある“鬼狗”や他の妖器も“氷の石”で作られた。

氷の石が出来たいきさつ:
約200年前、太湖国で謎の干ばつが続き、敬天大湖が干上がるほど深刻だった。術士たちは水の気で湖を満たす為、大規模な祭儀を行った。天から大きな雹が降ってきた。
雹の中に”溶けない氷があった。 溶けない氷 → 火になり → 石になり → 水になり → に戻った。その時に出た黒い粉が 追魂香。
追魂香を作り出す “氷の石”を手に入れるため、太湖国では長年戦乱が続いた。それを治めたのが、松林を設立したソ・ギョン先生。

その後、氷の石はどうなったのか?王妃が持っているようである(8話) 

追魂香〔チャホンニャン〕

氷の石から作られる。その力はすざまじい。死者の魂を生き返らせたり、魂を入れ替えることができる。 これがあれば “還魂術” が使える。

還 魂 術

人と人の魂を入れ替える術。本来は、術士としての最高峰、換水ファンスの境地に達したものだけが使える術であったが、追魂香チャホニャンを使えば、換水に到達しない術士も使うことができるため、”邪術”と言われるようになった。

還 魂 人

還魂術によって、魂を入れ替えられた人間。左胸の上に青い痕が残る。 追魂香を使って還魂された還魂人は、生きるため、人の気を吸わなくてはならない。気を吸われた人間は石になって死ぬ。還魂人もやがては暴走し石になって死ぬ。しかし、氷の石があれば、暴走を止めることができる(8話)

王 室

世子 コ・ウォン

大湖国の王様一族、テホ国の頂点

国王 コ・スン :先王の弟

世子 コ・ウォン :王の息子、ウクとの対決して敗れた(8話) 先王が即位するとき、次の王は帝王星を持つとの神占が出たが、王にも自分にも帝王星がない、そのことを恐れている。  

王 妃:『氷の石』を持っている。それで追魂香(チャホニャン)を作り、チン・ムに与えている。チンと共謀して松林を倒し、大湖国が我が物にするため(8話)

天附官〔チョンブカン〕

官主 チャン・ガン

王室直属の機関。天気や星を観察し管理している。

官主: 代々、チャン氏が引き継ぐ。しかし、官主だったチャン・ガンはウクが生まれた年に行方しれずとなり、20年後に戻ってきた。しかし、結界に閉じ込められたウクたちを救うために、巫女チェ氏が放った追魂香の煙を体に受け止め、還魂人になり石化して、粉々に砕け散った(亡くなった)(19話)

副官主チン・ム、彼が官主の代わりをし、王家と連絡をしている

数星職〔スソン職〕:天附官で星の記録と管理をする職名。
ナクスの父がこの職であったが、還魂人にされ、暴走して己の家族を皆殺しにした。そのため、四大名家が彼の命を絶った。幼かったナクスはチン・ムに連れて行かれ、刺客として育てられた。

松林〔ソンニム〕

総帥 パク・ジン

パク家が率いる大湖国最大企業
パク・ジンが総帥(そうすい)として率いている

精進閣〔チョンジンカク〕:ソンニムの術士たちのための場所。重要な取り決めなどに使用される

訓練館〔クンレンカン〕:ソンニムにある1つの建物。会合等に使用される

令牌〔ヨンぺ〕 :ソンニムの結界を解くための”鍵”。 ”令牌”を持つことを許された者だけが、ソンニムに出入りできる

鎮妖院〔ジョニイン〕

院長 チン・ホギョン

チン家にあり、”不思議な力を持つ財宝”が置かれているところ。当主は、チン・ホギョン

これまで出てきた財宝は以下の通り。

鬼 狗〔キグ〕

チン家の宝。邪術を見抜く鬼神犬。陶器の鬼狗から魂が出て還魂人を見つける。
松林にいた還魂人を捕まえた(2話)。
但し、今は、イ先生に術によって盗まれ、鬼狗は先生が連れている”むく犬”の中に入っている。

結縛鈴〔キョンバニョン〕

右腕の気を制御できないウクのために、チン家のチョヨンが投げた鎖。ウクはこの重さで右手の暴走を止めている(第6話まで)

傍 牌〔パンぺ〕

チン家が持つ、王命でさえも退けられるスーパー牌。全術士が賛成すれば、王を失脚させることも可能

陰陽玉〔ウミャン〕

男女の愛が深くなるという宝石。チン・ホギョンが、娘のチョヨンに、ウクとの結婚指輪を作ればいいと許可したが、チョヨンが2つに割ってしまった。その責任をムドクに押しつけようとし、ムドクが危機に陥り、ウクが助けた。ウクとチョヨンは破談。
チン家から、チャン家に、お詫びとして”陰陽玉”が贈られた。ウクはその石で、赤と青の”鳥の卵”を作った。赤い石をウク、青い石をムドクが持っている(7話)

通鏡〔トンギョン〕

虚像を作り出す妖器の鏡。ムドクは、通鏡の中に閉じ込められたが、ウクが助けた(7話)

セジュク院

ホ・ヨム院長

テホ国最高の医療機関

ホ・ヨム院長 現在は医者だが、実は、松林を創設したソ・ギョン先生の直弟子のイ先生の弟子だった。
ウクは、ホ・ヨム先生に気門を開け命を助けられた時に、最高の術士の先生から10年分の真気をもらった(3話)


術士の技の段階

麻のイ・チョル先生

術士たちが修行しているのは、真気を巡らせ、”水を操る術”を取得するため。以下の段階がある。

第一段階:集水(チプス)

イ先生が手で薪を割った、水の気がみなぎっている (5話)

第二段階:流水(リュス)

イ先生が雨で濡れた洗濯物に手のひらかざして、水気をはじき飛ばして乾かした。大気中の水を操れる段階(5話)

第3段階:治水(チス)

イ先生が雨で濡れた洗濯物に手のひらかざして、水気をはじき飛ばして乾かした。大気中の水を操れる段階(5話)

第4段階:頂点: 換水(ファンス)

水を火に、火を石に変える神の境地。

松林を創設したソ・ギョン先生と、その直弟子のイ先生だけが操れる(4話)

この境地に達したものだけが、追魂香を使わずに還魂を行うことができる。

その他の術名

弾水法〔タンス〕

ムドク(ナクス)が、世子に勝つためにはこれしかないとウクに取得させようとした技。ナクスの得意とする技である。ウクは勝利をおさめた(8話)1粒の水を雨にもできる。

金騰魚〔クムドゥン〕

敬天太湖だけで釣れる伝説の魚。敬天太湖の水の気が塊となったもの。水の気を餌にして、体外の水の気を操る”治水”を会得した者だけが釣れる。 ウクが「釣れた」とムドクに報告した(13話)

第3段階〔治水〕補足説明

術士の技の第3段階の“治水”は、かなり高度である。治水には、以下の3段階を経て、達する。

  •  天の気を見定める
  • 地の気を読む
  • 周囲の水の気を感じる

天と地の気、それをつなぐ水の気、それを操るのが“治水”。

“治水”に上がるまでに、パク総帥で10年、イ先生13年、ホ院長は20年を要した。

しかし、チャン・ウクは、わずか数日で “治水”に上がった。ウクは 他の術士が10年以上かけて手に取れる水の気を、生まれてつき知る者、“天才” である。(第14話)

ソ家の生死灯 (追加)

生 死 灯

ソ家の人々は各自の生死が分かるように魂の力で灯る“生死灯”を持っている。
チェ家の巫女が、王妃に還元し、王妃の魂はチェ家の巫女に10年も入っていた。 本当の王妃はソ家の出身。還魂した巫女は、自分の元の体に入っている王妃を殺したかったが、生死灯があるため殺せなかった。
19話で、チェ家の巫女は、正体がバレ死亡し、本当の王妃が宮殿に戻ってきた。しかしその外見は、深い火傷を負った、チェ氏の巫女のままである。

邪 術 (追加)

血虫〔ヒョルチュン〕

チン・ウタクが、チョヨンの首に針を刺し、そこから流れた血を邪術で細長い虫にした、それが”血虫”。 チン・ムが”地虫”を偽ブヨン ”ソイ”の体に入れた。鎮妖院の扉を開けるために。
チン・ムはソイに 「私が邪気を注がねば地虫はお前を食う。逃げたらお前は虫に喰われて死ぬ」と脅した(15話)。  

しかしこの“地虫”が、今はソ・ユルの体に入っている。 氷の石で精進閣が結界に閉じ込められ、術士は術が使えなくなった。そこにユルに恨みを持つ還魂人が現れ、ユルは斬られ、血が止まらなくなった。
「血の気を与えなくては危険」と聞いたソイが、自分の腕を切り、“地虫”(チン家の血の気が巡る)が入った血液をユルの傷口に入れた。 ユルの傷は治ったが、”地虫”が入ってしまった為、痛みが消えない。しかもユルはそのことを知らない(19話・20話)。  

シーズン2、ユルが心配です。

迷魂薬〔ミホンヤク〕

巫女のチェ氏が呪いをかけた粉で、還魂人の魂を操ることができる 。

方術鈴〔スンパルリョン〕

迷魂薬をかけられた還魂人は、この鈴の音に操られ暴走する。  
20話で、ムドク(ナクス)は、チン・ムに迷魂薬をかけられ、方術鈴の音に操られて暴走してしまいました。この鈴の音の不気味だったこと、、。

暴走するナクスを見るのは本当につらかったです😭


氷の石(その2)考察 (追加)

氷の石のありか


王妃に還魂したチェ家の巫女の元にあった“氷の石”。
偽王妃は氷の石を使って“追魂香”を作り、チン・ムが、それで“還魂人”を作っていた。
その企みがバレそうになり、チン・ムは、偽ブヨンを仕立て上げ、鎮妖院を味方につけ、“氷の石”は鎮妖院がずっと保管していたことにした。
そして“氷の石”を 鎮妖院 から世に出した(17話)

王様の “氷の石”の力を確認したい、死者を生き返らせるのを見たい” という要望で、ムドクが生け贄になった。
ホギョンが氷の石を使ってムドクを殺そうとしたが、異変が起こり、氷の石は消え、精進閣が氷の石の結界に覆われた(17話、18話)。  

氷の石は消えた、そして精進閣は結界に(おお)われた


風の中でムドクは、2人のブヨンに会った(18話)
氷の石は、姿形も大きさも決まっておらず、水になり風になるのです」
氷の石の主には誰もなれぬ。その力を使うだけだ。引っ張れば押し出され、何かを得れば何かを失う。それはお前が背負うべき荷だ。あふれでる力は自分で制御できない。雨を欲すれば洪水になり、風を欲すれば台風になる。耐えるがよい」  

チャン・ウクは、精進閣を覆っている結界を解くために、自分の気をすべて天に捧げることにした。
弾水法を使い1粒の水から、雨を降らせることができれば、結界を解けるかもしれないと。それは今まで苦労して得た力をすべて失うことを意味していた。

氷の石を拾うウク


ウクが1粒の水滴を切った、、、気がついたが、どこにいるのかわからない。術力は消えていた。
目の前に“氷の石”が、“術力が空っぽで、操れないから俺の元に?俺にとってはただの石でしかない とウクは思いそれを拾った、、すると、氷の石が強い光を発した。 ウクがいたのは天上で、それは“帝王星が昇った”合図だった。 こうしてウクは“氷の石”を持った(19話)

チン・ムが、チェ氏の巫女が呪いをかけた迷魂薬と方術鈴を使い、ナクスを暴走させた。ウクはナクスの剣に刺されて亡くなった。粗末な棺に入れられたウクの死体が、広場で焼かれたが、、、 ウクはそこから蘇った(20話、最終話の最後の場面)。

  “氷の石”のおかげでウクは、生き返ったのでしょう。 術を使えないウクは、氷の石を持っていても、暴走したムドク(ナクス) を救うことはできなかったが、自分自身は甦らすことができたと言うことでしょうか?

術力を失くしたウクは”氷の石”をどう扱うのか

12月から始まるシーズン2。
ウクが生き返ったことで、“氷の石”はウクが持っていることは、万人に知れ渡るでしょう。
しかし、 術力を失ったウクに、氷の石を操ることはできるのでしょうか?
あふれでる力は自分で制御できない”、術力を取り戻したとしても、”氷の石”の力をコントロールすることは、相当困難だと思えます。

それに蘇ったウクは、今まで一度も見たことがない険しい表情をしていました。
ウクが氷の石を欲した理由はただ1つ、”ムドク(ナクス)を守るためだった”、しかしそれは叶わなかった。
彼の胸中にはどんな感情が渦巻いているでしょう。ムドク(ナクス)を守ることができなかった自分への怒りか、彼女を暴走させたチン・ムへの抑えきれない憤りか、、、

“氷の石”のパワーで蘇ったウクは、そのパワーを正しく使えるのか?それとも、、、

氷の石を持つウクが、シーズン2でどんな人物になり、何をするのか?
そして、”氷の石”はどうなっていくのか? 待ちきれません!  

まとめ

最終話まで見終わり、”生死灯”、”邪術”、”氷の石その2” を追加しました。

12月が本当に待ち遠しいです!

お読みいただきありがとうございました。


Drama
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