2023年10月20日配信のNetflix オリジナルシリーズ 韓国ドラマ『イ・ドゥナ!』。突然引退したアイドルと普通の大学生が、同じシェアハウスに住む事になり、、、。2人の愛情と成長の物語であり、イ・ドゥナの再生の物語なのかなと思います。
*ネタバレあり
基本情報
恋する気持ち、できない気持ち、事情は複雑。同居人として出会った大学生とK-POPアイドルは、いきなり険悪な雰囲気に。でもだんだん違いの胸に新たな感情が芽生え始めて、、、 ーNetflix よりー
放送局：Netflix
配信日：2023年10月20日 全9話 一挙配信
ジャンル：ロマンス、ヒューマンドラマ
演出：イ・ジョンヒョ
脚本：チャン・ユハ
原作：ウェブマンガ「イ・ドゥナ！」
登場人物とキャスト
イ・ドゥナ（ペ・スジ）：ガールズ・グループ”ドリーム・スイート”のメインボーカルとして活動していたが、突然引退した。イ・ウォンジュンと同じシェアハウスに住む
イ・ウォンジュン（ヤン・セジョン）：ミンソン大学 土木工学科の2年生、苦学生。シェアハウスに引っ越してくると、そこに、元アイドルのイ・ドゥナが住んでいた。
キム・ジンジュ：ミンソン大学国文科の1年生。ウォンジュンの高校時代の友だち
クク・スジン（チュ・ヨヌ）：ウォンジュンの友だち、ククスと呼んでいる。ドリーム・スイートの追っかけで、一番の推しはイ・ドゥナ
チェ・イラ：ウォンジュンの宿敵
ク・ジョンフン：シェアハウスの先輩
ソ・ユンテク：シェアハウスの先輩
P (パク・イヌク)：ドゥナの育ての親、マネージャー
第1話 ある想定外の出来事
イ・ウォンジュンは、大学の近くのシェアハウスに引っ越した日に、どこか見覚えのある美しい同居人に会った。彼の友だちのククスが、ドリームスイートのイ・ドゥナの大ファン、彼からもらった限定グッズのパーカーを着ていた。その同居人が、本人のイ・ドゥナとも気づかずに。
初対面で、ウォンジュンが挨拶しても、ドゥナはタバコを吸って無視、気怠く横柄な態度だった。ドゥナはパーカーを見て、彼を自分のストーカーだと思った。
ウォンジュンは、ククスから家庭教師のバイトを紹介された。80万ウォン！いい気分で鼻歌を歌いながら家を出るとドゥナがいた。彼は無意識に、ドリームスイートの替え歌を歌っていたが、それがドゥナの気に触り「バカにしてる？」と言われた。彼が「やっと気づいた、イ・ドゥナさんですね」と言うと、彼女は「白々しい」とタバコの煙を彼の顔に吹きかけた。
ウォンジュンは、家庭教師先に挨拶に行き、来週からとすぐに話がまとまった。帰り、マフラーを忘れていたのを奥さんが気づき渡してくれた。
彼はバス停で、偶然、高校の友達のキム・ジンジュに会った。彼女は、同じ大学に合格したと言って、二人で再会を祝った。帰り、雪が降ってきたので彼はマフラーを貸してあげた。
家に戻ると、雪の中、ドゥウが外で素足にサンダルで座って泣いていた。彼に気がつき、歩きだしたが玄関先で倒れた。
彼はすぐに救急車を呼び、彼女を病院に連れて行った。保護者は？と聞かれたが居ないので、ウォンジュンが保護者になり話を聞いた。
ドゥナは、彼の親切な態度を、にらんで見てた。
翌朝、ウォンジュンは、ククスから「家庭教師のバイトが白紙になった。マフラーからタバコに匂いがしたから」と電話が来た。彼に身に覚えはなかったが、ドゥナにタバコの煙を吹きかけられたことを思い出した。
荷物が届いたとメールが来たので外にでると、ドゥナが自分の荷物に座っていて、「ご飯を食べに行こう」と言った。
彼はタバコのことも荷物のことも腹立たしかったが、何も言わなかった。
その日から彼女は彼を待ち伏せ、ご飯にいこう、と誘った。
ある日彼女は、彼に「友達になろう、友達がいないから」と言ったが、彼は断った。
ウォンジュンは、必死でバイトを探していた。家庭教師のバイトの張り紙をバス停にも貼った。
ある日、タコ足が1枚破られていた。すぐに電話がかかってきて、喜んで出るとドゥナ、彼をからかって大笑いした。
ウォンジュンは、しつこくからかう彼女に「僕はあなたと違って、バイト探しに必死です。だから付きまとってからかわないでほしい」と言った。
彼女は「わかった」と。それから、彼女の姿は見えなくなり、ウォンジュンは物足りない。
彼は「気がむいた時に食事にいきましょう、おごります、バイトが決まったら」と彼女の部屋に向かって言った。彼女が後ろで聞いていた。
ある日、ウォンジュンが大学の講義に出席していると、ドゥナが入ってきて彼の横に座り「ご飯に行こう」と言った。
そして二人は、緊急時には電話してもいい仲になった。
感 想
ウォンジュン、ドゥナのために救急車を呼び、保護者になって医者の話を熱心に聞き、ピンクの靴下を買ってきてあげる、本当にいい子です！ドゥナは心を動かされたはず。
1話の最後は、ドゥナの独白、”正反対の世界にいた私たちは、偶然、隣に座っただけ、そうかもしれない。でもそれがあんたでよかった”と。
2話以降、あんたでよかった、と彼女が思うような物語が待っているのですね！
第２話 お互いを知っていく段階
ウォンジュンは、カフェでバイトが決まった。もう一人 女性のバイトがいたが、なんとジンジュだった。実は、ウォンジュンは高校生の時、ジンジュが好きだったのだ。携帯を見ると、ドゥナから不在着信があった。
ドゥナは退屈していた。Pに電話をしたが、「番号へおつなぎできません」とのアナウンスが流れた。彼は、個人の携帯を持ってはいけないアイドル時代に、この携帯を渡してくれた人だったが。
ウォンジュンは、新学期の土木工学科総会に出席した。飲み会である。
ドゥナからの電話で話していると、先輩が彼の携帯をとりあげ、彼女に話しかけた。ウォンジュンが、取り戻そうとすると、先輩は彼を殴ろうとした。
そこに、ドゥナが叫びながら現れた。先輩が彼女にケンカを売り挑発した。怒ったドゥナは、ワインのボトルで先輩の頭を殴ろうとしたが、ウォンジュンはヘルメットで先輩の頭を守った。
ドゥナは「あんたと飲もうと思ってワインを買った」とウォンジュンに言った。彼は「一緒に飲もう」と言った。その時、学生たちといるジンジュを見かけた。
彼女はウォンジュンに近寄り、一緒にいるのが”イ・ドゥナ”と分かると、一緒に飲みませんかと誘った。
ドゥナは断ったが、ジンジュが2人に参加、ドゥナの家で3人で飲んだ。酔ったジンジュは、ドゥナの部屋に泊まった。
ウォンジュンは、先輩に言われて、夜中2時まで部屋に戻れない。外に出て来たドゥナは酔って、足がふらついた。彼女を支えようとして、2人は抱き合い、顔を近づけたが、、「するところだった」とドゥナは言い、ウォンジュンは目を開けた。
翌朝、ジンジュは早く家を出たようだ。ウォンジュンは、大学で彼女に会った時、「見たわよ、二人のキス」とからかわれた。
シェアハウスに帰ると、ドゥナは、ゴミを分別して捨てるのに苦労していた。ウォンジュンは手伝ったが、彼女が「ジンジュにふられた？私と付き合う？」とからかうので、「だから友達ができない、言いたいことを何でも言う」と言うと、ドゥナは「私は自分勝手な人間、悪い？だから落ちぶれて復帰なんてできない？」と怒って、ゴミを辺りに散らかして行った。
ドゥナは、「我慢しろよ、自分が招いた結果だろ」とアイドル時代にPに言われた言葉を思い出していた。
次の日、彼女は猫に餌と水を用意して、ゴミを分別して捨てた。
ウォンジュンが、「ご飯は？たくさん作ったので持ってくる」と言うと、彼女が２階のキッチンに食べに来た。わかめスープとおかずとご飯の夕食だった。
その後、2人は散歩に出た。ウォンジュンが、「なぜ脱退を？」と聞くと、ドゥナは「初めて聞かれた。結論から言うと、理由はない。ただ急に歌えなくなった」と言った。
イ・ドゥナは大事なステージで、歌が出なくなった、、彼女は歌もダンスもやめて、舞台から落ちた、、Pが走って来て彼女を抱き抱えた。
彼女はクレーンゲームを見つけて、夢中になり、１つ人形をゲットして大喜びした。
2人は公園で休んだ。彼女は「今日は私の誕生日」と言った。ウォンジュンは「タイミングばっちりのワカメスープだな」と自画自賛した。
ドゥナにジンジュのことを聞かれて、彼は、典型的な片思いだったと言った。彼女は「違うかも、振り向かせるの、ドキドキさせるの」と言い、自分に壁ドンして試させた。「誕生日おめでとう」とウォンジュンは言った後、「イマイチですよね」と照れた。
ドゥナは上機嫌で家に戻った。
そして、机の上に置かれたものを見て、すぐに裸足で外に飛び出した。”誕生日おめでとう、連絡する”というメモとプレゼントが置かれていた。
ウォンジュンは、勇気をだしてジンジュに電話して、ドゥナとは特別な関係じゃないと伝えた。彼女は「よかった」と言った。
ドゥナは夢中で走り、大通りに出たが彼の姿は見えず、横断歩道の真ん中で裸足で立ちつくした。
感 想
淡々としたドラマですが、味わいがあります。
ウォンジュンのことばには温かみがあります。「毎日きちんと食事をしてください。自分にしてやれる唯一のことですから」。
そして、壁ドンの練習では、ドゥナに「お誕生日おめでとう」と。それを言われた時のドゥナの表情がすばらしいです。何を思ったんだろう？と想像してしまいます。彼の素直さに驚き、心が温かくなったのではと思いました。
そして、謎の”P”。アイドル時代のマネージャー？ドゥナの愛する人なのでしょう。最後の裸足で走っていく場面、彼女の必死さが伝わりましたが、、。
第３話 春風
ウォンジュンは、ジンジュに電話した時、「よかった」と言われた意味をドゥナに相談。
彼女は「２つの意味がある。あなたが彼女と関係なくて”よかった”と、あんな女と付き合ってなくてよかった」と言った。そして「今を生きな、言葉にしなくちゃ伝わらない」とアドバイスした。
ウォンジュンとジンジュは高校の時、”付き合ってる”と噂されていた。「2人の関係をきかれたら？」と聞く彼女に、彼は”ソウルメイト”と言い、彼女も「そうだね」と同意した。
ドゥナは、誰かに見られると恐怖を覚えて、全ての遮断し、部屋に鍵をかけて、自分を閉じ込めてしまった。
ウォンジュンはバイトで一緒になったジンジュに「明日、花見にいく？」と勇気を出して誘った。
家に戻ると、ドゥナの部屋が真っ暗だった。彼女が部屋に閉じ込められていると分かり、ウォンジュンはドアのノブを壊して開けた、彼女は彼に抱きつき、しばらくそのままでいた。
彼はドアノブを修理した。ドゥナは「修理する男はセクシー、父親がいないから」と言い、タバコが切れていることにイライラした。「食器棚にある」と彼がいうと、「私のじゃない」とそれを床にちらかした。
ウォンジュンは彼女を外に連れ出し”モグラ叩き”をした。”怒りをぶつけるんだ”と教えてあげると彼女は夢中になった。そして一緒にバスケをした。
グランドに寝転がって夜空を見た。「きれい」と彼女は言った、星は出てなかったが、、。
彼女は素直に「今日はありがとう」と言った。
翌日のお花見、天気予報は晴天。
ウォンジュンとジンジュは、満開の桜並木の下を歩いた。しかし晴天のはずが、大雨が降ってきた。
バス停で待っているとジンジュの先輩セフンが車で通りかかり、二人は乗せてもらった。
ウォンジュンに、シェアハウスのソ・ユンテクから電話があり、偶然、セフンの友達だとわかった。３人はウォンジュンのシェアハウスに行った。
そこで、シェアハウスの２人の先輩とドゥナの６人で庭でピザパーティーになった。
ドゥナが、セフンとジンジュに「付き合ってるの？」と聞くと、セフンが「ソウルメイトだ」と答えた。ウォンジュンは居心地が悪くなり、アイスを買いに出た。ドゥナが迎えに来て、一緒に戻った。
ジンジュはそんな２人を見て複雑な気持ちになったが、ドゥナに「また来てもいい？」と聞くと、彼女は「毎日来な」と答えた。
ジンジュとドゥナは、バスケの試合を観戦、ウォンジュンとセフンが敵同士。
セフンの活躍を飛び上がってよろこぶジンジュを、不機嫌に見つめるウォンジュン。ウォンジュンの得点に、飛び上がって喜ぶドゥナ！
試合後、ジンジュとソフンが食事に行き、ウォンジュンは授業をサボってドゥナと話した。
高校生の時、雪の日にジンジュンとデートした。寒いという彼女にマフラーをしてあげ、抱きしめて「好きだ」と告白した。しかし翌日、彼女に電話が繋がらなくなり、メールで「忙しいの、連絡するね」とだけ返信があった。あれ以来1年連絡が途絶えた。今は友達に戻れたことに感謝している。
ドゥナは、部屋にいると誰かの気配を感じ、パニックに陥った。
ウォンジュンとジンジュは、ドゥナに呼ばれて食べ物を買った。彼女の部屋に、シェアハウスの２人の先輩も集まった。
ジンジュが突然「告白された、返事はしてない、本当の自分を知られたらがっかりされそうで」と言った。みんなが深刻になったので「今日は、エイプリルフールよ」と誤魔化した。
ドゥナは「盗み撮りされてる」と写真を出した（本人が送ってきた？）。「今もいる」と外を指すと男が逃げた。
ウォンジュンたちが追いかけ、盗撮男を捕まえ、家に連れてきた。ドゥナは「ここでボコボコにする」とお酒の空瓶を彼の頭めがけて振り上げたが、、止めて塀に投げた、瓶は粉々になった。
ドゥナが嫌がったので、通報はしなかった。
ウォンジュンはジンジュを送って帰った。彼女は「実家を出るためにバイトしてる。父が反対してるから」と話した。彼女は帰りのバスの中で、高校時代のウォンジュンとの写真を見ていた。
ウォンジュンが家に戻ると、ドゥナが自分のベッドで寝ていた。
彼女の携帯に、Pから”ウソが増えたな” ”連絡せずに待っていろ”とメッセージが入ったのを、読んでしまった。
ウォンジュンが下のソファに座っていると、ドゥナが起きてきた。
彼は封筒を出し「ストーカーの身分証とSDカードと反省文、二度としないという誓約書。家に行きパソコンも初期化し、彼の親にも事情を話した。その気になったら通報してください」と話した。
そして「傷つかないで、愛されるのが仕事だったのだから」と言った。
彼女は、彼をじっと見て「まだ眠い」と彼の足を枕にして横になった。彼女は彼の手を握り、彼はもう片方の手を彼女に重ねた。
感 想
ウォンジュンとジンジュのすれ違う心の動きが、丁寧に表現されています。外から見ると、お互いが惹かれて合っているのが明らかなのに、当の本人たちは気づかない、という、、。
ウォンジュンがストーカーを捕まえて、彼の家に行き、全ての処理を済ませて、それをドゥナに渡す場面には、問題が起きた時の、現実的な処理能力の高さに驚かされました。
彼のドゥナを気遣う態度（ドアノブもモグラ叩きも）、ストーカー対する処理やその後の言葉、ドゥナには初めの体験なのではないでしょうか？
彼女にとって、ウォンジュンは初めて”安心できる場所”なのかなと思います。
第４話 突然に
ウォンジュンは遊園地でバイトしていた。ドゥナが遊びにきて、ひとりで乗り物に乗った。
彼女はウォンジュンが仕事を終わる夜まで、待っていた。２人で中華料理店に行った。
ドゥナは「私は歌って踊ること以外何もできないから、出来なくなったら、退屈で寂しくてつまらないはずと思ってた、でも今は楽しくなった。あなたはどうなりたい？」と言った。
ウォンジュンは「普通に暮らせればいい」と。
ドゥナは「占いやる？」とフォーチュンクッキーを１つずつ取った。
ウォンジュンのクッキー占いには ”敵に出くわす。突然の事故に注意、元にはもどれないかも”と書かれていたが、彼は「敵なんていないから大丈夫」と言った。
「またデートしよう、いい天気の日に」とドゥナは彼に言った。
ドゥナが「たまにはずるをしたり、怠けたりして」と言うと、彼は「僕もたまには悪いことを考える。病気の妹と働く母を置いて実家を出た、後ろめたく思うはずが、心のどこかで喜んでいた」と初めて誰かに打ち明けた。ドゥナは「ハハハハハハ～」と笑った。
帰りのバスでウォンジュンは眠った。ドゥナは彼の頭を自分の肩にもたせかけた。
彼女は占いの紙をだした、そこには ”去りゆく愛を新しい愛で忘れる時”とあった。
ウォンジュンはジンジュに、クッキーの占い”敵に出くわす”のことを話した。彼女が、その紙を捨ててあげると言ったのでポケットから出して渡した。
大学のキャンパスで、大喧嘩しているカップルがいた。浮気した彼を、彼女が大声で、ポルトガル語で罵倒していた。ウォンジュンは彼女に見覚えがあるような気がしたが。
その女学生が大学の寮にもどってきた。彼女はルームメイト２人に彼と別れたと言って泣いた。ルームメイトは合コンに彼女も連れて行こうと話した。
ドゥナとウォンジュンが中華料理店で食事をしてる写真が盗撮され、ネットにアップされた。
”ドゥナの近況、一般人のような生活”と題したその記事は、悪質コメントで溢れていた。
ウォンジュンはドゥナが心配で家に戻った。彼は悪質コメントにショックを受けていたが、ドゥナは「私を検索してない？悪口の標的よ、誰からも尊重されない。私の稼ぎの半分は罵られ代なんだってさ」と他人事のように言った。
彼は憤り「もし記者会見みたいなことすることになったら、僕は友達として出ます」と言った。
ジンジュは、ウォンジュンからもらった占いの紙を見てた、そこには ”去りゆく愛を新しい愛で忘れる時”と、、。あの日、ドゥナが、バスの中で眠ったウォンジュンのジーンズのポケットにそれを入れたのだった。
彼女は、ネットにアップされたドゥナとウォンジュンの写真を見た。
いいお天気の日、ドゥナは、ウォンジュンをデートに誘ったが、ユンテク先輩から彼に「すぐに来てくれ、そうでないと俺は死んでしまう、住所を送る」と電話があり、急いで出かけた。
それは合コンだった。例のキャンパスで大喧嘩してた女子とルームメイト２人が来た。
ウォンジュンは、”俺にも敵がいたこと”を思い出した。
チェ・イラ、12月31日23時59分生まれ、イ・ウォンジュン、1月1日0時00分生まれ,
２人は同じ病院で１分違いで生まれた。子供の時から、イラはウォンジュンに姉として接し、命令した。イラは12歳の時、千羽鶴と呪いを残して、ブラジルへ移住した。
合コンで、ウォンジュンは彼女とは初対面で通したが、彼女はしつこく迫った。
ドゥナは一人で家にいたが、突然電気が消え、スイッチを上げてもつかなくて不安になった。
合コンの後、ウォンジュンは酔ったイラの世話をして、寮まで送った。
家に戻ると、ドゥナが外にいた、家の電気がつかなくて、真っ暗だと。
ウォンジュンは彼女が指にケガをしていることに気づいて、家に入り、氷を出して手当してあげた。
「さっきは平気だったのに、あんたが気づいたら痛くなった」とドゥナが言うと、ウォンジュンは「そういうもの、知らないうちにケガをして、傷に気づいた途端、ヒリヒリ痛み出す」と。
「だからかな、こんな気分」とドゥナは言い、彼にキスをした。
感 想
ウォンジュンをめぐる３人の女性の様相です、イ・ドゥナ、シンジュ、チェ・イラ！
フォーチュンクッキー占い、ウォンジュンの占いのポイントは”敵”ではなく、後半の”突然の事故に注意、元にはもどれないかも”だったと最後の場面でわかりました。
ドゥナも、ウォンジュンを”新しい愛”だと思いはじめているようです、、。
第５話 友達同士ではできないこと
ドゥナとキスをした後、ウォンジュンは何も言わず部屋を出て、ブレーカーを上げ、彼女の部屋の電気をつけた。その晩、彼は眠れなかった。
翌日、大学に行っても落ち着かず、家に戻ると、ドゥナが自分のベッドに座って音楽を聴いていた。
ウォンジュンは、「昨日の事で話が、僕のこと好き？答えられないでしょ、友達同士では出来ないことはしない方がいい。寂しくで誰かに慰めてもらいたいのは、自分を傷つける行為です」と言った。
「あんたって真面目すぎ」とドゥナが言うと「ドキドキした。意味のない行為に振り回されたくない」と。「ドキドキしなよ、あんたも同じでしょ」と言って彼女は部屋を出た。
ウォンジュンは、”シェアーハウス1階、女性入居者求む”の張り紙を見た。
ジンジュは、ソフンに告白の返事をした。「好きな人がいるんです」と言うと、彼はウォンジュンだと気づいていた。
ジンジュは大きな荷物を持って、文学サークルの部室に入った。父からは、ひどい罵倒のメールが来ていた。彼女は”どうぞお元気で”と返信し、着信拒否にした。
彼女はウォンジュンを屋上に呼び出した。彼が自分を何不自由ない境遇だと勘違いしている事に傷ついたが、彼に「遠くへいかないで」と言った。
チェ・イラがシェアハウスの１階に引っ越してきた。ユンテク先輩が、彼女が退寮になったと聞き呼んだのだ。そしてジンジュも引っ越して来た、実家を出たと聞き、ドゥナが呼んだ。
１階では３人の女性ルームメイトたちが飲んでいた。
ドゥナが外でタバコを吸ってると、ジンジュが来た。彼女は「いろんな事が積もり積もって爆発、家を出た。ウォンジュンにも告白した、返事を聞きたくてここに来た」と話した。
ドゥナは「残念ね、応援はできない、事情があってね」と言った。
ジンジュは「ドゥナさん、ウォンジュンは傷つくことに手を出さない。高校時代から両思いだった。特別なことでしょ、同じ世界に生きてる」と言った。
ジンジュは、膝掛けを借りにウォンジュンの部屋に入った。『数学の定石』と言う本を開けると、高校時代の２人のプリクラが挟んであって、彼女は微笑んだが、ベッドにドゥナのタバコに空き箱を見つけた。
ウォンジュンはジンジュを散歩に誘った。
「父のことは死んでも話せないと思ってた。あの日はうれしかった、好きな人に好きだと言われて、すべてを手に入れたと叫びたい気分だった。家に戻り、一瞬で現実に引き戻された。姉が”男と会ってた”と父に髪をハサミで切られていた。一緒に撮ったプリクラがくしゃくしゃにされてた。あなたが好きになった自信満々のジンジュではなく、おぞましい家に暮らすは陰湿な私が本当の私、勇気がなくなったの」とジンジュは話した。
「僕は君が好きだった。再会した時、まだ好きなのかと勘違いするほどに。苦しんでいる君を支えてあげたかったけど、時が過ぎてしまった」
「今ならできるわ、支えてほしい。また好きになってよ」とジンジュは涙をためて訴えたが、「ごめん、謝りたいと思って散歩に誘った」とウォンジュンは言った。
ドゥナはクラブで一人で飲んで踊り、偶然見かけた練習生だった男に声をかけ、彼の車で家に帰ってきた。
彼がキスしようとしたので拒否すると、「奴への当てつけか？パク・イヌク、お前は捨てられてたんだ」と男は言った。
ウォンジュンが出てきて、ドゥナの携帯を車に取りに行った。男は「パク・イヌクの気を引くために、ドゥナは誰にでも声をかける、お前も同じ」と。
ウォンジュンは、ドゥナに携帯を渡し「何を考えてるですか？」と怒った。ドゥナが彼の手に指を絡めたが、彼はその手を振り払った。
ウォンジュンは一人でバスケをした。何かに対する怒りがおさまらなかった。ドゥナが、サンダルにピンクの５指靴下を履いて来て、彼に触れようとしたので、またその手を振り払った。
彼女がなおも付いて来たので、彼は「僕が誰と同じだと？さっきの男？別のやつ？」と怒った。
「あんたが言ったのよ、意味のない行為だと。だから確かめたかった、本当にあんたを好きなのか、ただ寂しいだけなのか。どうする？本当に好きだったら、、」とドゥナは言った。
ウォンジュンは、彼女にキスをした。
感 想
ウォンジュンは、ついこの間まで、ジンジュへの片思いをドゥナに相談して、彼女もアドバイスしてたのに、２人の気持ちが急接近してました。
ドゥナが、ジンジュのウォンジュンへの思いを聞いた、「応援はできない、事情があってね」というセリフ、すごく短いけど、ドゥナの彼への気持ちを表してました。
誰も傷つきたくない、傷つくのは怖い、でも、傷ついてしまう、、そういう繊細な心の動きが感じられるドラマだと思います。
第６話 あいまいな関係
チュ・イラは元彼に殴るために、柔術クラブに入ってみた。そこにシェアハウスのク・ジョンフンがいた。彼は「浮気男なんか忘れろ」と言った。
ウォンジュンは実家の町に惑っていた。ククスからドリームスイートが、ドゥナを除く４人で復活すると聞き、”イ・ドゥナ”をネットで検索した。
”母親の借金7億ウォン、被害総額は10億以上？両親は離婚、祖母に育てられる”等の見出しの記事が目に止まった。
彼はドゥナに電話し、彼女の「会いたい、今すぐ」と言う言葉を聞き、最終のバスでシェアハウスに走って戻った。自分のベッドに横になっている彼女の横で一緒に眠った。
翌朝、シャアハウスの４人がサンドイッチを食べてた。２階からドゥナが降りてきて、ウォンジュンも降りて来た。「付き合ってるのか？」とユンテクの質問に、「ぼくが好きなだけです」とウォンジュンは言った。
その日、ジンジュはカフェのバイトを休んだ。店が終わる頃にウォンジュンに電話があり、「花火を見にこう、話がある」と誘った。
ジンジュは「今から大事な話をする。あなたが好き、初めて会った日から。あなたと話すと生き返るようだった。いつも思ってた、ドキドキしてた。”自分も同じ”と気持ちを伝えられなかった。もうフラれてるけど後悔したくないから言う、あなたが好き」
ウォンジュンは「ありがとう。そしてごめん、気持ちが一緒じゃないこと」と謝った。そして「たとえ家族でも、自分を傷つける人に従う必要はない」と言った。
ジンジュはシェアハウスを出て行った。
ドゥナはマスクで顔を隠して、４人の”ドリームスイート復帰コンサート”を見に行った。それをPに気づかれ、彼からメールが来た。
ウォンジュンによる遅く、ドゥナから電話があり、２人は夜行バスに乗り、彼女が育った祖母の家に行った。
大雨の中、２人で自転車に乗って帰ってきた日、二人は結ばれた。夜明けの空を二人で見つめた。
ク・ジョンフンの柔術クラブに、チュ・イラが来て、また彼に勝負を挑んだが、完敗した。
イラは彼をホルモンの店に行こうと誘った、その時、元彼が女とイチャついているのをみた。
「８年も付き合った、時間が無駄」と言うイラに「過ぎた時間より、貸した金を取り戻せ」とジョンフンは助言した。
食欲がない彼女だったが、ホルモンをサンチュで包んで食べたら「すごくおいしい！」と突然元気になった。そんなイラを見て、ジョンフンは笑った。
ウォンジュンは幸せの絶頂にいたが、ドゥナの祖母の家に、Pがやってきた。
感 想
ジンジュは、ウォンジュンがドゥナに夢中なのを見て、ほんとつらかったでしょう。でも、花火の日に後悔しないために、自分の気持ちを打ち明けたのは、勇気がありました。
チュ・イラは騒がしいだけの女の子かと思ってましたが、ホルモンを食べて喜ぶ姿が可愛かった。ジョンフンは、イラが言った言葉どおり、”事故”にあったようです❤️
ウォンジュンが、すっかりドゥナに夢中で、、若い時にしかできない恋のあり方かな、などど思いながら見てます。
第７話 和解
Pを見て、ドゥナは、ウォンジュンと繋いでいた手を話した。彼がもう一度握り、「行くな」と言ったが、彼女はその手を離し、Pのところに行き、言われるままに車に乗った。
Pは「忘れられる前に復帰しろ。捨てられるのを恐れてるだろう」と言った。「あの家に私を閉じ込めて一度も会いに来なかった、捨てられた気分を味わせたかったのね。止めて」とドゥナは言ったが、Pは止めない。彼女はドアを開けて無理やり降りて、足を挫いた。
「あなたを好きだから、その気持ちを利用して搾取してきたのね」と彼女は感情的になりPを叩いた。彼は「お前が俺を利用したんだ。お前を独りにしたのはお前自身だ」と言い、ドゥナは激しく泣いた。
彼は彼女を病院に連れて行った。Pの車に乗れの言葉をドゥナは拒絶した。
ウォンジュンが何度電話しても彼女は出なかった。彼は、Pのことを、ドゥナがずっと思いを寄せてきた男だと分かった。
母から電話があり、ウォンジュンは実家のある町に戻り、妹の入院の手続きをした。
ドゥナが祖母の家に戻った時は、ジョンウォンの姿は見えなかった。
ジョンフンは、チュ・イラに呼び出され、ファッションショーの試着を頼まれた。その時、イラは外で、元彼から復縁を迫られていた。ジョンフンは元彼に「金を返せ」と柔術をかけた。おかげでイラはお金を取り戻し、上機嫌！
ウォンジュンがシェアハウスに戻ると、ドゥナが帰っていた。
彼は、気軽に話かけるドゥナに、よそよそしい態度をとった。何も言わない彼に「あの人と何をしたのか知りたいくせに、意気地なしだから怒れない」と怒った。ウォンジュンは「僕との関係を知りたい。寂しいから僕が必要なだけとしても構わないと思ってた、でも本心は違ってた。いくら何でもやり過ぎだ」と彼は怒り家に入った。
ドゥナは外出して、ドリームスイートのメンバーの１人と会った。遅れてきたメンバーは、ドゥナが”シェイク”を注文してるのを見て驚いた。
４人だけの復活は”コケた”ようだ。彼女はあの時、ドゥナが歌が出なかったことをわかっていた。「私たちは友達じゃないけど、戦友でしょ」と彼女は言った。
ドゥナが「途中で書くのを辞めた曲、メロディを思い出したの」と言うとメンバーは「いいね」と笑った。
ウォンジュンの部屋にドゥナが入ってきた。出て行ってと言っても動かず、彼が出ようとすると妨害した。
「ここにいる、人恋しいから」
「僕じゃなくてもいい」
「ダメよ、あんたじゃなきゃ。失いたくない人はあんただと気づいた」とドゥナは言った。
「ほんとに悪い人だ。平然と僕を傷つける。腹が立つ。僕だけが君の愛をほしがってる。だから、僕を好きだと言え」とウォンジュン。
「愛してる」とドゥナが言うと、ウォンジュンは彼女にキスをした。
２人は抱き合った。「私を嫌いにならないで、ずっと先も。これで和解ね」とドゥナは言った。
感 想
ウォンジュンの頭も心も、ほぼ100％、彼女のことしかない。
ドゥナが好き過ぎて、しかし、彼女と釣り合わないと不安感や劣等感、Pへの嫉妬心、そういう葛藤や自爆しそうな感情が、とてもリアルに表現されていると思いました。ドゥナの「失いたくない人はあんた、愛してる」という言葉で、彼は安心できるのでしょうか？
ドゥナがメンバーの１人と再会した時、彼女が”シェイク”を見て驚く場面が、印象的でした。アイドルたちは、決してシェイク１杯も飲まない、ストイックさが表されていました。
第８話 ごく平凡で普通のこと
ウォンジュンとドゥナは幸せな日常生活を送っていた。
ある夜、露天の店でペアーリングを買い、お互いの左薬指にはめた。
２人は、ライブコンサートに行った。ウォンジュンは、母から電話でその場を離れた。
大学のファッションショーを終えたチュ・イラは酔い潰れ、ルームメートの２人が迎えを呼んだ。
ク・ジョンフンにおぶられた帰ったイラ、お互の気持ちは同じ、２人はキスをした。
ドゥナの心は落ち着かない。
ライブを見に行った日から、自分がステージで聴衆の注目を浴びてた、めくるめく感覚が蘇っていた。
ドゥナとウォンジュンは海を見に行った。
「最高ね」と言う彼女に「平凡なのが好きだよな」と彼は言ったが、「戻りたくない？前の仕事に、好きだったはず」と聞いた。
「別れる気？」と言うドゥナに、ウォンジュンは「戻りたければ戻るだけ。歌う姿を見たい」と言ったが「別れさせられるよ」と彼女は言った。
ウォンジュンは入院中の妹と家の世話で実家に戻った。
ドゥナの元に、”契約不履行に関する損害賠償請求訴訟”の書面が届き、彼女は”違約金30億ウォン”を請求された。
Pが彼女の家に来た。
「ここまでする？他社に所属しない条件で契約解除になったはず」という彼女に
「代表のすることを俺は止められない。裁判を長引かせて、ゴシップを流し続けイメージを汚す、そうなれば復帰は絶望的。最後のチャンスだとわかってるはず、男と手を切れ」と彼は言った。
ドゥナはジンジュのアパートに来た。
「今日はどうしたの？」と聞くジンジュに、「あんたに会いたかった、好きだから」とドゥナは言って、彼女の肩に頭を乗せ、静かに涙を流した。
ウォンジュンはシェアハウスに戻った。ドゥナが指輪を外していた。Pが来たことに気づいた。
彼はPに会いに行き「ドゥナを苦しめないでほしい」と言った。
「今年で22歳？兵役は？除隊後に卒業して就職か、あと5年はかかるな。その間も交際を？甚大な被害をこうむる。イメージが失墜した歌手を復帰させるのは大きな賭けだ。恋愛リスクを抱えるほどバカじゃない、会社もドゥナも」とPは言った。
ウォンジュンは何も言えなかった。
Pは、ドゥナを会社の代表に合わせ、彼女の希望を伝えた。
彼女は引っ越すことになった。Pに「また歌が出始めた、不思議よね。教えて、どうやったら彼を捨てられるの？仕事は頑張る、自分が幸せでありたい、だから、、」と言ったが、Pが手をだし、彼女は携帯をその手に渡した。
Pは「彼が訪ねてきた、知らないのか？」と言った。「彼に何を？」と聞く彼女に「特に何も、相手は子供だから」とPは言った。
ドゥナとウォンジュンがライブを見に行った日。
ウォンジュンが母からの電話で席を外している時、ドゥナは、アーティストから、ステージに呼ばれた。客席は大興奮。
ドゥナはステージに上がった。ウォンジュンが客席に戻ってきた。
🎵 やっと気がついたの 終わりの見えない冬と 迷路のようだった気持ち、、、🎶
彼女が歌いだした、ウォンジュンは 初めは微笑んで見ていたが、だんだんと悲しい表情に変わった、、。
感 想
心が動かされる8話でした。
ウォンジュンはドゥナが自分を愛していると知り、幸せな平凡な日常を過ごしていたはずだった、、。
ドゥナは、ライブに行き、飛び入りでステージに立ったことで、しばらく忘れていた”観客の前で歌う高揚感”が蘇っていた。そんな時、莫大な損害賠償を請求され、Pに、復活の最後のチャンスだと言われた。
ドゥナは、ウォンジュンとの日々で、心の安定を取り戻し、また歌が出てきて、もう一度歌いたいと言う気持ちになったが、それは皮肉にも、彼とこのままの関係ではいられないということ。
ウォンジュンは、ドゥナが復帰しても付き合っていけると思っていたが、Pと対峙して、現実を思い知らされる。”自分は何者でもなく、何の力もない、そう、まだ子供なのだ”、そう分かった時の彼のやるせなさ、悔しさ、もどかしさ、、、
ドゥナの飛び入りのステージを見た時、最初は嬉しかったけれど、、、彼女を住む世界が違う、遠い人と感じた（のでは？）。
ウォンジュンのヒリヒリとした痛み、、青春とは残酷です。
ドゥナがジンジュに会いに行き、ジンジュの肩に頭を置いて静かに涙を流す、そんな彼女をまた何も言わずに受け止めるジンジュ、いいシーンでした。
第９話 イ・ドゥナ！
ウォンジュンは、海岸でのドゥナとの会話「（復帰したら）別れさせられるよ」、Pの「恋愛リスクを抱えるほどバカじゃない、彼女を手放すのはどっちだ？」を思い出し、苦しんだ。
ドゥナはソロ活動で復帰し、成功を収めていた。
ウォンジュンは引っ越した。彼は国家試験に向けて猛勉強していた。
彼は、ドゥナに毎日メールしたが、彼女からの返信はなかった。
雪が降った日、図書館で勉強を終えて帰り道、歩道橋での上でドゥナが待っていた。
２人は食事に行った。
「何度も連絡した？携帯が手元にないの。今日もやっと出てきた」とドゥナは言った。
「いいよ、言い訳しなくても。ドゥナさんにはステージが似合う。入隊するんだ」とウォンジュンは言った。
「私たち大丈夫よね。今は世間がうるさいから我慢しないと、でも長くても2年、結果を出せばプライベートは自由になる。そうしたら、、」
「僕のことは気にしなくていい。これで終わりに」と彼は言った。
ドゥナは地下道で振り返り「私が干されてどん底にいた時は相手になれたけど、復帰したらお手上げ？２つとも欲しかった、私は耐えようとしたのに、あんたは逃げるだけ？あんたが悪い、あんたが約束を破り、弱虫だから逃げて、あんたが捨てた、そうよね？」と涙目で言った。
「そうだ」とウォンジュンは言った。
ドゥナは歩いてホームに行った。ウォンジュンはただ立ち尽くした。
ドゥナはプラットホーで、彼が追いかけてくるのを待った、だが、何度振り返っても彼の姿は見えなかった。
電車が出た後、ウォンジュンはプラットフォームに立ち、号泣した、、。
ウォンジュンは入隊した。
イ・ドゥナの日本公演が始まった。
ドゥナは携帯を返してもらい、いままでウォンジュンが送ってくれたメッセージを読んだ。
ソ・ユンテクは大学を卒業して、”恋愛は筋肉だ”のコピーで講演、人気を博していた。
チェ・イラはク・ジョンフンと一緒に暮らし、会社に勤めていた。
ウォンジュンは兵役を終え、スジンの刺身店でバイトしていた。
ジンジュはブラジルに留学中だが、一時帰国し、久々に３人で話した。
ドゥナはソロデビュー4年を迎えていた。
久々に、シェアハウスに、ドゥナ以外のメンバーたちが集まった。
ウォンジュンは水を飲んでいた。明日、大事な面接があるのだ。
みんなを送った後、服を忘れたウォンジュンがハウスに戻ると、ドゥナがいた。
２人はバーで短く話し別れた、、、家に戻ったドゥナは、泣いた。
ウォンジュンのアパートに行き、ドアを激しく叩いた。
「イ・ウォンジュン、開けて。”元気で”と？他に言うことは？」
彼は彼女を部屋に入れた。
「ずいぶんと冷静ね、あの時、あんたがいなかったら、私は今この世にいない、死んでもいいと思ってたから、自分が嫌いで」
「今は違うだろ」
「そうね、違う。今は自分が好き、よく眠れて仕事も順調、支えてくれる人もいる。だから今はあんたなんて必要ない」
「知ってる」
「今度はあんたの番、謝って、悪かったと言って、後悔してると」
「ごめん、僕が悪かった、後悔してる、、ずっと後悔してた」とウォンジュンは涙ぐんだ。
「会いたかった」とドゥナはウォンジュンに抱きついた。「僕も会いたかった」ウォンジュンは彼女を抱きしめた。
ドゥナはまた、公演で日本に来ていた。
ウォンジュンは、国家公務員になり、書記官のお供をしていた。
ドゥナとウォンジュンは同じビルにいたが、すれ違った。
ーー完ーー
最後まで見た感想
余韻の残る最終回であり、ドラマでした。
Pからの「彼女を手放すのはどっちだ？」の結論を言うと、ウォンジュンがドゥナを手放したということになるのでしょう。
大きな事件が起きるわけではなく、偶然、シェアハウスで出会った元アイドルと普通の大学生が、自然に恋に落ちてから、別れるまでが、淡々と描かれました。（二人は別れたのでしょうか？）
多くを語らず、セリフと映像で、揺れ動く、ほとんどあらゆる感情（喜び、痛み、怒り、苦しみ、悲しみ）が描かれ、行間を見るドラマだったと思います。
ペ・スジさんは、イ・ドゥナそのものでした。圧倒的な存在感、美しさ、カリスマ、声もいいし、すごいなと思いました。
ウォンジュンを演じたを演じたヤン・セジョンさん、実年齢は30歳らしいですが、22歳の大学生でした。普通の人を演じるってすごく難しいと思うのですが、彼の演技から、ウォンジュンの揺れ動く感情がひしひし伝わりました。
美しいドラマだったと思います、そこにあった痛みや苦しみもすべて含めて。
最後までお読みいただきありがとうございました。
〔追記〕
シネマグさんのブログを読んだら、”ドゥナとウォンジュンは、別れていない、２人の関係は続いている”と考察されてました。シネマグさんの深い洞察力、理解力、すごいです。ありがとうございます。
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