『魅惑の人』9話・10話・11話・12話のあらすじと感想 *ネタバレあり

出典:Netflix

『魅惑の人』、8話でついに王様は、モンウが女人だと知りましたが、ドラマはますます複雑に。恋慕しながら復讐を誓うモンウ、清との関係、権力を狙う人々、先王の息子ムンソン大君と娘チャニョン公主の存在。

9話・10話・11話・12話のあらすじと感想を紹介します。

*ネタバレあり

「魅惑の人」4話までのあらすじと感想 こちらをご参照ください。

「魅惑の人」第5話・第6話・第7話・第8話のあらすじと感想 こちらをご参照ください

「魅惑の人」第13話・第14話・第15話・第16話(最終回 こちらを参照ください。

「魅惑の人」第9話 あらすじと感想

王様とモンウは、カン・ハンスン(元カン領議政)の屋敷で一夜を共にした。王様は、”なぜ女人と気づかなかったのか。はじめからお前だけを見つめ欲していた”と気づいた。

3年前、王様はモンウに罰を与えて遠方に追いやったが、後悔し、サンファに、碁盤の白い石をモンウに渡し逃すように指示した。しかしサンファから、ホンジャンが死に、モンウが逃げて崖から落ちおそらく死んだと聞かされた。王様は3年間、苦しみ抜いた。

「お前は一から十まで私を欺いた。お前に何も問わぬ、誠の名も、男を装う理由も、この3年間どこで何をしていたかも。お前も私もお互いを長い間恋慕してきたということ、今はそれで十分だ」と王様は言った。


パク・ジョンファン領府事に、”王様は(トン尚宮と)共寝をしなかった”との知らせが届いた。

パクは重臣を集め、清の使臣を接待する接伴師を誰にするか協議したが、すでにユ・ヒョンボに決めていた。ユが現れ「私は副使チョン・ジェピョとは長きわたる縁がある。数日内に使臣団を連れてくる」と言った。


王様が目覚めて部屋を出た。サンファに棋待令への命を伝言した。「昨夜酒に酔って務めを放棄した罪は重い、当分は参内せず謹慎して命を待て」と。

モンウは実家の部屋で、ホンジャンのために刺繍を施した小物入れを見つけた。父との囲碁対局、父が清に行く前に交わした言葉を思い出し涙ぐんだ。

門の外に出るとサンファが待っていた。彼から王命を聞いた。

朝帰りしたモンウは、チャ・グンニョンに刺繍の小物入れを見せ「昨夜は、実家に行っていた」と言った。そして「謹慎を命じられた。私が女人であることを王に知られた」と話した。


王様は王室に戻ったがトン尚宮がいない。尚宮は、大妃との面会を迫られたが、ガンとしてそれを拒んでいた。

王様が、王妃と後宮たちを連れて大妃に面会に来た。

「トン尚宮に寝殿を与えようかと。望むなら後宮にするつもりです」と言った。大妃は強く拒絶した。「なぜ反対を?世継ぎを欲しておられましたよね」と王が言うと、大妃は「王妃が子を授かれぬ身ゆえ、国と王室のためにやむを得ず許したのに、、」と怒り心頭になった。「子を授かれぬ身は王妃でなく私。種もまかずに芽がでるのを期待するとは高望みでは?」と王は返した。大妃は「不愉快だ、皆下がれ」と王妃たちに激怒、王様だけ部屋を出て行った。


王様はトン尚宮に「寝殿を与え、望むなら後宮にする」と言った。尚宮は「大妃様がお許しにならない。寝殿のみ頂きます」と答えた。

パク領府事が王様に面会し、「清の使臣団の接伴師をとして、ユ・ヒョンボを送る。チョン・ジェピョを相手にするならユが適任。清の使臣を都に招き、皇帝の勅書を受け、清国に返すのが上策」と許可を求めた。

「3日差し上げる。3日以内に使臣が都につかぬ場合は、ユも推挙した伯父上にも罪を問う」と王様は言った。

パクは「使臣団が期限内に着いたら、棋待令を免職にし都の外に追放」と条件を出し、王様は承諾した。

パクはユ・ヒョンボに、チョン・ジェピョに会ったら、皇帝の勅書以外に睿親王の勅書をもっているか確かめるようにと指示した。


オ府院君は娘の王妃様に面会に来て、「王妃様のために領府事に頭を下げてきたが、我々に見返りはなかった」とパクの悪口を言った。

そこにムンソン大君が来た。王妃の顔がパッと輝いた。オ府院君は、王妃と大君の親しげな様子を不思議そうに見ていた。


王様はキム・ジェナム(先王時代の家臣)を呼び戻すために、ミョンハたちを使い働きかけたが、まだ返事がなかった。

王様はサンファに「例の物はどうなった?」と聞いたが、「探し回りましたが、知る者も持っている者もいません」とサンファは答えた。「どんな手を使っても捜し出さねば」と王様は言った。


モンウは、ミョンハを秘密裏に呼び出し、「清の使臣が来ます。大君様と公主様に耐え難い試練が訪れるはず」と言った。


チュ・ダラが草庵先生(キム・ジェナム)を訪ねて戻ってきた。

彼はモンウに「少し前に仕官するよう説得されたようだが、返答はしなかったと。次は拒まぬとおっしゃっていた」と報告した。

ダラは「ユが3日以内に戻り、王様がお嬢様を呼び戻さなかったら、草庵先生とキム・ミョンハの助けを得たとしても何が変わる?」と心配し「お嬢様の策が尽きたら約束通り私が動く」と言った。


清の使臣団が都に着いた。パク領府事が王様に「勅書を受取りに行く用意を」と言ったが、王様はそれをパク領府事に任せ、今夜の宴を開き慰労すると言った。

パクが「期限内に戻ってきたので、お約束通り棋待令を追放する」と言い、部下の兵士に「カン・モンウを捕らえ、義禁府に送れ」と命じた。

モンウが男装して家の外に出た時、下宿先に来たパクの部下に捕えられて、連行された。


清の使臣団を慰労する宴が開かれていた。

王様が「宴はいかがか?」と聞くと、正史の布丹は「少々がっかりした。棋待令の噂を聞き期待していた。私が碁をたしなむことをお忘れで?棋待令はどこに?」と言った。

「棋待令は免職になり都から追放されました」とパク領府事が不機嫌に言った。

「王様が呼び戻せば済む話では」布丹のことばに、王様は「お望みならば、呼ばねば」と言い、パクが尚も反抗したが「余に恥をかかすつもりか」と退けた。

王命で、棋待令が呼ばれた。

布丹は「棋待令と対局したい」と言った。パクは「あの者は免職になった罪人、使臣と罪人が碁を打てば王様の権威が失墜します」と述べた。

布丹は「私と罪人で賭碁を打つのです。私が勝てばあの者を好きなように処分して、私が負ければあの者を領府事が処分する」と言い、パクも賛同した。

王様がモンウの考えを聞くと、「皇帝の臣下と対局できるのを拒むわけがありません」とモンウは言った。

対局が始まった。

感 想

8話で気づかなかったのですが、酔ったモンウが連れてこられた”カン・ハンスン”宅は、今は誰も住んでいないモンウの実家だったのですね。

王様はモンウが女人だとわかり、”始めからお前だけを欲していた”と気づき、モンウを死に至らしめたと苦しみ抜いた3年間だったようです。王様は、二人とも長きにわたり恋慕を抱いていたから、モンウには何も問わないと言いましたが、モンウは、恋慕しながらも復讐を心に誓っているという複雑な状況で、、、二人のロマンスの先は険しく思えます。

パク領府事は、モンウを目の仇にしてます。モンウだけが王様の心を掴み、自分が王様を自分の思い通りにできないことに苛立っているようです。

オ府院君は、王妃がムンソン大君の様子を見て、何か感じたようです。彼は、娘の王妃を不憫に思っているし、大妃とパク領府事に反感を持っているので、内部対立が起きてくる可能性もありますね。

キム・ジェナム(先王時代の家臣)も重要人物の予感です。王様は彼を朝廷に呼び戻したい、モンウたちも復讐のために、彼に朝廷に戻ってきてほしいと思っています。

賭け碁、どちらが勝っても、モンウに生きる道がないのでは?


ドラマの途中で、王様とサンファの会話が謎です。「例の物はどうなった?」「探し回りましたが、知る者も持っている者もいません」云々。これは、竹林の中で王様が受け取った書状(7話)と関係がありそうですが、、。

「魅惑の人」第10話 あらすじと感想

王様と家臣たちが見守る中、清の使臣とモンウの囲碁対局が始まった。

〔数時間前、モンウはパク領府事の命令で捕えられたが、連れてこられた家に王様が待っていた。王様はモンウを抱き「会いたかった」と言った。これからどうなるのかと案じるモンウに、「お前は棋待令、余が呼べばすぐ参上せねばならぬ。余もお前が呼べばすぐ駆けつける」と言った。王様に助けら、モンウは宴の席に来ることができたのだ〕

王様とミョンハは、どちらが勝ってもモンウが窮地に落ちいることを心配していたが、、。

勝負は”長生(同じ形が繰り返され勝負がつかない)”、つまり”無勝負”になった。

これは「千年に一度あるかないかの吉兆、初めて見た。残念です、私が勝てば、棋待令を清に連れていき皇帝に捧げるつもりだった」と使臣は言った。彼は映翠亭の見物を希望し、王様は使臣のみ特別に案内した。


使臣は王様に、”睿親王からの勅書”もある、睿親王の臣下、チョン・ジェピョが預かっていると言った。

それは、”朝鮮の公主チャンニョンを妃に迎え、朝鮮と姻親を結び、両国間の絆がより深まることを願う”と言うものだと聞き、王様は苦悩した。


大妃とパク領府事がまた密談を。パクが”別の勅書(朝鮮の公主チャンニョンを妃に迎える)”の事を大妃に話すと、大妃はその内容に満足して、ほくそ笑んだ。


翌日、王様は重鎮たちを集めて、睿親王からの勅書について協議した。

パク領府事は当然「受けるべき」だと言い、オ府院君は「公主の代わりに王座の娘を送る手もある」と提言した。王様は家臣の意見を聞いたが、「余は睿親王の要望を受け入れる」と言った。

王様が映翠亭に向かうと、その前に、公主チャンニョンと宮女たちが待っていた。

公主は王様の前にひれ伏した。

「王様、私に婚姻を命じないでください。これまでのご温情を思えば従うべきです。ですが私には亡き母の”弟を守れ”と言う遺言が、それも守れぬのに、両国の和平を左右する婚姻を受けられましょうか。私は何もかも至らぬゆえ、清にもこの国にも憂いの種になる、死のうにも亡き両親に顔向できません。王様、私を哀れむなら、命をお取り下げください」と泣いて懇願した。

王様は「余とてお前を清に送りたくはない。しかしこの国の王として責務を全うせねばならぬゆえ、願いはきいてやれぬ」と苦しみながら言った。公主は、下がって行った。

王様はモンウと対局しながら、沈んでいた。「モンウならどうする」と聞かれ、「公主様を送らぬ方法は1つだけ、婚姻を認めなければよい」と言ったが、、。

昨夜王様は、清の使臣に「公主を送らぬと言いはればどうなるか」と聞いていた。「婚姻を拒めは、清の朝廷は動揺し、捕虜の放免を禁じ、戦いも辞さぬでしょう」と使臣は言ったのだ。

王様は「力を得たかった、大切なものを守るために。それゆえ王座についたが、守りたいものより、王座を守ることが先でなければならなかった。余は権力者だが無力だ、それゆえ苦しい」と胸の内をモンウに話した。


モンウはまたミョンハと秘密の会談をした。

「この婚姻には、公主だけではなく大君も狙う意図がある」ミョンハがと言うと、モンウも賛同した。

「この婚姻は避けられない、だが利用できる、睿親王のそばに間者、つまり公主様の替え玉を送る。この件はお二人の決断と許しが必要」とモンウは言った。


モンウとミョンハは、大君の囲碁の勉強の日に、大君と公主に”替え玉”の話を持ちかけた。

公主は「結局大君と離れることになり、発覚すれば大君を危険にさらしそうで怖い」と乗り気ではない。大君は「これは誰の利になるか」と聞いた。

この国の民にとって利益になる。睿親王のこの国への考えとたくらみを探りだせる唯一の手だて。しかし危険が伴う、お二人の決断に従います」とモンウが言った。

公主は、大君を案じて反対しようとしたが、大君が「認めます。先生を信じているから。この国と民のためになるなら、認めねば」と言った。が、大君は震えていた。


王様が使臣と重鎮を連れて狩に行った。

その夜、大妃の命令を受けたハン尚宮が、チャンニョン公主に仕えていた宮女たちを移動させた。しかしプニョン(モンウの仲間)だけは免れた。(セドンとチュ・ダラがハン尚宮に賄賂を渡していたから。)

翌日、大妃の息のかかった宮女たちが来たが、公主は「私の世話はこの者(プニョン)だけに任せる」と言い、他の宮女を退けた。

モンウは、この件をプニョンが碁石に忍ばせた手紙で知った。その時、王妃から呼び出された。

「公主と大君を守りたくて呼んだ。公主に支えていた宮女たちが昨夜入れ替わった。表立って手助けできない。棋待令だけでも2人の味方になってくれぬか?」と王妃は頼んだ。

モンウは「お二人をお守りするのでご心配なく」と答えた。

そこに、トン尚宮が来た。

王妃は「不届き者!よくも宮女たちを入れ替えてくれたな」と大きな声を出した。

トン尚宮は「王妃様、誤解なさっているようです。昨夜のことは大妃様の命によるものです」と言った。王妃は言葉を失った、、。

モンウとトン尚宮は下がった。トン尚宮はモンウに、自分がいかに王様に長く仕え信頼を得ているか、棋待令はいつでも捨てられるが私は捨てられないと長々と話した。


公主の元に、清の副使臣チョン・ジェピョが、挨拶をしたいと訪れた。大妃がこれを許していた。公主は「しばし待て」と言ったが、取り次いだ宮女は、チョンを中に入れた。

御簾を上げると、宮女のプニョンが公主の着物を着て座っていた。公主と入れ替わったのだ。

チョン・ジェピョは、睿親王の贈り物を差し出した。それは清の皇室の婚礼衣装だった。

チョンの公主への訪問は、パク領府事がチョンに公主の顔を事前に見せるためで、王様には内密にされた。


モンウはミョンハに、チョンが公主の顔を確認に来たが、プニョンと入れ替わり、問題なかったことを話した。

プニョンはモンウの家に挨拶にきた。チョム・イネのご飯を食べ、イネから刺繍をした腰巻きをもらった。そこには万が一のために、銀貨が詰められていた。

モンウはプニョンに「嫌なら断ってもいい」と言ったが、プニョンは「お嬢様が釈放金を出して実母と私を連れ戻してくださったお陰で、母と故郷で穏やかに過ごせた。これは私がすべきことです」と替え玉になるか覚悟はできていると言った。


公主は大君と共に、王様に挨拶に来た。

王様は、先王の兄を思い「この国の王として、公主の叔父として大きな罪を犯すようだ」と言い胸が痛んだ。「お前を忘れはしない、安否の確認も怠らぬゆえ、大君の心配はせず無事でいることを願う」と公主に言った。


公主の屋敷では、プニョンが清の皇室の婚礼衣装を着ていた。大君がプニョンに挨拶に来て「これよりそなたは私の姉上だ」と涙ぐんだ。

プニョンは顔を面紗で隠して、輿に乗った。

ハン尚宮が遠くからその様子を見ていたが、公主に仕えていた宮女がいないことに気づいた。その頃本物の公主が屋敷から逃げようとしていた。ハン尚宮に追いかけられたが、隠れた。

パク領府事が大妃に面会に来て、二人は上機嫌で話していた。

ハン尚宮が、輿が出発したことを報告に来たが、「引っかかることが、公主様に仕えていた宮女1人が、荷物をまとめて逃げたよう」と言った。

領府事の顔色が変わりすぐに部屋を出た。彼は「公主様のお見送りをする」とコ・ヒョンボを連れて馬で公主の輿を追った。

大君はモンウと碁を打ちながらも、王様をだましていることで、心がとがめていた。

そこにミョンハが来て、領府事が”替え玉”に気づいたとモンウに言った。

公主の輿と付き添いのオ府院君たちが休んでいるところに、領府事とヒョンボが現れた。

領府事が「公主様、面紗をおとりください」と。プニョンが驚き動いた時、面紗が落ち、顔が露になった。

モンウは王様と対局しながら落ち着かない。領府事が急を要する件でお目通りに来た。

王様が便殿に会いに行こうとした時、モンウが「お話が。領府事が王様に伝えようとしている件です」と言った、、。

感 想

非常にスリリングな展開の10話でした。

清の睿親王からの”朝鮮の公主チャンニョンを妃に迎え”という国を揺るがす要求に、王様が国と民のために苦渋の決断をしました。公主が王様にひれ伏して「私に婚姻を命じないでください」とお願いし、王様がその心情を理解しながらも、王としての役目を果たさねば、と話す場面、良かったですね。

しかし、モンウは『公主に替え玉を使って、間者を送る』という案を思いつき、この件につき、まだ幼い大君と本人のチャンニョン公主に決断させました。「これは個のためではなく、この国と人民のため」と大君に言って。こんな難しく、危険極まりないことを、まだ子供の二人に決断させたことに、ハラハラするし、腹は立つし、、(ドラマですが)。

成功したとして、本物の公主はこれからどうやって生きていくのか?彼女を無事 宮中から出し、生活できる手配は整っていたのか?

そしてバレた時はどうするの?プランBはあったのか?ないですよね、詰めが甘すぎる、、。

チャンニョン公主や大君を守れるのか?プニョンは命を落とすことになるのでは?

これが清にバレると、王様は一気に信頼を失い、民を守るどころか、戦争を仕掛けられるかもしれないのに。

このずさんすぎる計画は、すぐに領府事にバレてしまいました、、。

モンウの考えが浅すぎて、大君、公主、王様、国の人々を窮地に陥らせたのでは?と、モヤモヤしてしまいました(ドラマですが😅、、)

「魅惑の人」第11話 あらすじと感想

モンウは王様に「今 嫁ぐために清へ向かっているのは、公主様ではなく、お付きの宮女です。私がすり替えました」と言った。王様は「公主を清に嫁がせるのは、捕虜の民を連れ戻し戦を防ぐため、それを知りつつ、公主をすり替えた理由は?」といきどおった。

「だからこそ、私が救わねばと。哀願を拒まれ、大切な人を守れなくなる苦痛が私はよく分かるからです」とモンウは答えた。

王の「他に知る者は?」の質問に、「私と公主様、プニョン。それとムンソン大君様とキム・ミョンハを私が説得した」と答えた。

「お前がしたことは、私への反逆であり斬刑を免れぬ大逆罪だ。恋情から見逃すとでも思ったか?」と王は睨んだ。

そう考えてはならぬと?王様を裏切ったが恋情は偽りではありません」とモンウは言った。

「他に知るべきことは?一つ残さず話せ」と王は言った。


パク領府事は王様に「王命に背き、王様と朝廷を欺いた者どもを告発します。キム・ミョンハがムンソン大君にそそのかされ、チャンニョン公主と宮女をすり替えた。これを知った布丹は激怒、開京で王様のお越しを待っている」と。王様が「すり替え?誠ですか?」と問うと、「私が確認しました」とパクは答えたが、、。

〔時間が遡って〕

領府事は、公主たちが休んでいる碧蹄館に着き、面紗が取れた公主の顔を見ようとした。しかしプニョンは、必死で顔をそむけた。

パク領府事がしつこく顔を覗き見ようとした時、チョン・ジェピョが「何の騒ぎですか?公主様に無礼を働くとは。睿親王が知るとお怒りになる」と注意した。領府事は、チョンが本当の公主の顔を知っているはずだと思い、彼に落ちた面紗を渡した。チョンは「私が代わりに謝罪します」と公主に面紗を返し挨拶した。彼は驚かない、なぜなら以前に会った公主は、すでに偽物のプニョンだったから。パクは、自分で自分の策にハマったと気づいたが、すり替えだと言い張れば誰も否定できないとタカを括ったのだ

しかし、王様はモンウから聞いていた。「副使チョンが大妃様の許可を得て公主様に拝謁しプニョンが対応した。チョンが疑うことはないでしょう。プニョンは領府事に顔を見せなかったはず。領府事が顔を見たと告げたならほぼ偽りです」と。

王様は領府事に「碧蹄館でその宮女の顔を見たのか?」と聞いた。「直に見ていないが、チョン・ジェピョが公主でないと確かめ、布丹に告げた」とパクは嘘を言った。

「チョンは公主を見たことがないはず」と王様が問い詰めると、パクは「私も知らない」としどろもどろに。王様はモンウを呼んだ。「王様が狩に行かれた時、チョンが大妃様の許可を得て、公主様の寝殿に入るのを見ました」とモンウが言った。

パクは「私に非があります。チョンが公主様のお顔を知っていると分かり、王様の疑いが消えました」と言い下がろうとしたが、王様が止めた。

「チョンが公主がすり替わったことを知ったなら、皇帝の息のかかる布丹に知らせるでしょうか。チョンを連れ戻して聞く」と言い、サンファを呼んだ。

焦ったパクは、王様に人払いを頼んだ。王様は「領府事の話は偽りだ。公主が偽物だと騒ぎになれば、睿親王は戦を起こしかねない」と言うと、パクは「罪を明らかにするにはやむを得ない」と。「なんとおぞましことを!再び戦が起きても構わぬと?」と王様は憤慨し、「すり替えはなかった。この件はこれ以上口にせぬように。この件が睿親王の耳に入ったなら、領府事が清側に知らせたとみなし、大逆罪に問う」と言った。

王様はモンウに約束した通り、この件をもみ消した。


次に、キム・ミョンハが王様に呼ばれた。

ミョンハはすべての罪を告白し、いかなる罰も受けいれると言った。王様は「万死に値する、公主がすり替えられたのが事実ならばな。余は睿親王に公主を捧げた。朝鮮と清の和平も保たれたゆえ、そなたの罪もまた不問にふす」と言い、「誠に大君を案じるなら、二度とかようなことがあってはならぬ」と言った。

次に、王様に呼ばれた都承旨(トスンジ)が中に入った。王様は彼に当別な命令を下した。


ユ・ヒョンボはパク領府事に、「カン・モンウが王様の心を動かし揉み消した。カンがキム・ミョンハと手を組み、この度のすり替えをはかった証を探しだす」と言うと、パクは「もはやすぎたこと。王様に告げるには、謀反の企て程度のものが必要だ」と。ヒョンボは「お任せを」と言った。


公主は、セドンたちが隠れ家にお連れしていた。「朝には草庵様のお宅に」とチュ・ダラが言うと、モンウは「公主様は王が決めた場所に行かれる」と言った。

翌朝、公主はセドンとチョム・イネに付き添われて丘の上に来た。

都承旨が、公主が乗る輿を用意して待っていた。

「王命を受けてお迎えにあがりました。安全な場所にご案内します」と彼は言い、公主は輿に乗った。セドンたちは「公主の噂が流れたら命はないと思え」と王命を受け、王様からの金銀を賜った。


モンウは大君の寝殿に来た。大君は、公主のことが心配で昨夜眠れなかったが、それを隠した。王様がお越しになり「今日は、余が対局したい」と言い、モンウには下がれと言われた。

王様は大君と対局しながら「王の務めは何だと思う?」と大君に聞いた。

「民を治めることです」と大君。

「さよう。そのためには何に警戒すべきだ?」と王様。

「戦を避けるべきです」と大君。

「いかにも。戦さを未然に防ぐのが王の最も重要は務めだ。何ゆえ、大君にかような話をするか分かるか?」王が聞くと、大君は涙をため、

「姉上には非はなく、私が仕組んだことです。姉上のお力になれないことがつらく、心苦しかったのです」と。

「余にはお前と公主の苦痛が分からぬとでも?」と王の問いに

「姉上に聞きました。王様も私の父上の代わりに清の人質になったことを。王様を欺くことが、つらかったのです」と大君は泣いた。

「このたびのことを胸に刻み、片時も忘れるな」と王様は言い、「はい王様、肝に銘じます」と大君は頭を下げた。


モンウは、ユ・ヒョンボに領府事の元に案内された。

「賭碁師だったそなたを救おうとしたが王様が反対なさった。”王位に就くにはやむ得ぬ”と。誠に有能だが恐ろしい方だ。カン・ハンスン殿をご存知か?王様の師だが見捨てられた。王様は人の心を利用したのち切り捨てる方だと忘れるな」と領府事は言った。


モンウが夜道をひとり帰っていた。別軍職たちが目立たないところで、モンウを守っていた。王様がモンウの前に現れ、二人は映翠亭に行った。

王様は、替え玉になったプニョンのことを聞き「北京で公主の世話をする者がプニョンの面倒をみてくれるだろう。民を守るべき王が、民に守られておる。民がいなければ国も王も存在し得ぬとまた悟った」と言った。

「”3年前の苦痛のために公主を助ける”というお前のことばを考え続けた。お前に再び同じ思いをさせるとは、耐え難いほど己に腹が立った。私はお前に苦痛を与え、今もその苦痛は続いておる。お前はその苦痛により私のもとに戻ったのだろう。いずれ、お前に全てを明かせることを望んでおるが。許しを乞うこともできぬ」

「私に何をお望みで?」と聞くモンウに

「私は死ぬ日まで王であり、大任を放棄することもできない。それゆえ、お前に再び苦痛をあたえるやもしれぬ。それでも私のそばに?心を決めたら映翠亭へ来い」と王は言った。

王の言葉に考え込んでいるモンウの前に、チュ・ダラが現れた。

彼はモンウの決心が揺らいでいるようで心配していた。

王には私が知らぬ事情があるのやも」というモンウの言葉に、ダラは「それが王の策だと知っているはず。もっとも危険な座から最も高い座に上がった者、その者が間者です。違いますか?私の意のままに」と言った。

「王を殺めたら、領府事が都合のよい王を立て、我々の策も実現せず終わってしまう」と言うモンウに「私の復讐は敵の死です」とダラ。「時が来たら知らせる。その時に好きにせよ」とモンウは言った。


キム・ジェナムは、大司憲の職を引き受け、王様に拝謁した。

王様は「歓迎する。そなたを見て喜びを禁じ得ぬ。余は今後、そなたの諫言はひと言も聞き流さず、胸に刻むつもりだ」と言った。


王妃は重い病に臥せっていた。王妃はモンウを呼んだ。

「ムンソン大君が一日に何度も挨拶に来る。幼い顔に寂しさが見えて心が痛んでならぬ。息絶える前に最後に、大君の力になりたい。何か手立ては?」と王妃が聞いた。

モンウはためらったが「大君様が身を守る手だては、、、世子になることです。それが叶わなければ、王妃様より先にこの世を去ります」と言った。


モンウは男装せず、カン・ヒスの姿で草庵先生(キム・ジェナム)に会い、囲碁をした。そこに、チュ・ダラとキム・ミョンハが来た。囲碁対決はいつもの通り、ヒスが勝った。

キム・ジェナムは「もう、そなたたちと志を共にできぬ」と言ったが、ヒスは驚かなかった。

彼女はジェナムを送り「王をどう思われましたか?」と聞いた。「思ったよりしっかりした方のようであり、そなたが思うより柔和な方だ。誘惑に負け、王座を簒奪した暴君と思えぬほど目が澄んでいた。王様の意を確かめたくなった」とジェナムは言った。

ダラとミョンハは、ジェナムの心変わりに失望したが、ヒスは「ご心配なく。今年中に大君様は世子になられるはず。領府事は王が先生(ジュナム)を呼び戻したことで危機感を抱き、権勢を独占しようとする。その時が私たちの好機」と言った。


雨が降っていた。王様は映翠亭にいた。戸が開きモンウが入ってきた。

「返答をしに参りました。いかなる苦痛であろうと受け入れます。王様のおそばにいます」と言った。王様は安堵し、モンウを抱いた。

激しい雨、そして雷が光った。

サンファが駆けつけ「王様、落雷し火が上がりました」と言った。

感 想

10話を見終わった時、”替え玉”はすぐにバレてしまって「モンウ、どうするつもり?」と、私、かなり熱くなっていましたが、、。

11話の最初で、王様が見事に解決してくれました。

モンウから衝撃の”替え玉”の話を聞いてから領府事に会うまでの短い間に、王様はモンウからの情報を分析し、領府事の告発に動じることもなく彼に質問し、彼の嘘を見抜き追い込み、モンウに約束した通り、揉み消しました。都承旨を呼び、本物のチャンニョン公主を安全な場所にお連れすることまで手配していました。

王様と領府事のやりとりの緊張感が、すごく面白かったです。

”バレた時は、王がもみ消してくれる”が、モンウの先読みだったとしたら、さすが囲碁の勝負師ですね。王がもみ消したのは、モンウへの恋情だったのでしょうか?それもあったかもしれないけど、清との平和関係を保つためには、もみ消す以外の選択肢はなかったでしょう。

王様の能力の高さに感服、ホレボレしました!

本物の公主の無事も確認できてホッとしました。

王様がムンソン大君と囲碁を打ちながら話す場面もすごく良かったですね。

モンウは、王様のプニョンや公主への気配り、3年前の苦悩や、「いずれお前に全てを明かせることを望んでおるが」と言う言葉から、王様にも事情があると思い始めている。しかし、チュ・ダラにとって王は、愛するホンジャンを見捨て死亡させた敵、同じ志で始めた復讐ですが、温度差が出てきています。仕方ないことですね。

王と謁見したキム・ジェナムは、王様の本質を見抜いたようです。ヒス(モンウ)は、ジェナムへの王の評価を聞き、喜んでいました。

王妃様の「死ぬ前に、ムンソン大君のために何かしたい」という願いに、モンウは「大君が世子になること以外に生きる道はない」と言いました。

予告を見て、モンウが、(領府事に不信感をもちはじめた)オ・ウッファン(王妃の父)ミン・ジファン大君の世子擁立を呼びかけるのでは?と思いました。

王様は自分の子供を持つ気がないように思えます。大君を世子にするのが、王様の真の目的なのでは

それから、モンウの父のカン・ハンスンは生きていると推測しています。

落雷で燃えたのはどの寝殿なのか気になります。

ますます混沌としていますが、面白いです。

「魅惑の人」第12話 あらすじと感想 

落雷で、桃の木が燃えた。先王が、人質になり清国に行ったムソン大君(現王の王子時代)の無事を祈って植えた桃の木だった。王は、自分が王座についたことへの天罰ではないかと恐れた。

王様は大妃に面会に行き、桃の木が燃えたことを報告し、「母上は怖くないのか?何の負い目も感じていないのですか?」と聞いたが、大妃は「動じるな」と王に言った。

トン尚宮は、落雷で桃の木が焼けたことに緊張し、王様の薬をこぼしてしまった。王様は彼女を手を握り「お前は誰が兄上を毒殺したか知ってるだろ」と聞いた。トン尚宮は答えずに下り、先王が亡くなった日を思い出し、恐怖で口を押さえた。


大妃はパク領府事に「王様が怯えているのは、王妃が産んだ世継ぎがいないからだ。新しい王妃を探すように」と申し付けた。

領府事は、ミン・ジファンと弟のミン・サンヒョを屋敷に呼び、「縁組については近いうちに話し合おう」と言った。ミンは「我が一族から100年ぶりに王妃がでる」と喜んだが。


王様は朝会で、「昨日、桃の木が燃えるという怪事が起きた。余へのさとしであろう。皆はどう思う?」と臣僚たちに問うた。

キム・ジェナムが「この度の件を機に、国をむしばみ民を害する病弊を正せば、昨日の災いは明日の福となりましょう」と諫言した。王様は「的を得ておる。官署ごとに不正を調べ上げ、解決策を報告させよ」と命令した。


大君は、碁の勉強中にモンウに「父上が植えられた桃の木が燃え、王様は胸が潰れる思いかと。どうお慰めすれば」と言った。

モンウが「王様が怖くはないのか?」と聞くと、「王様に罪を犯した時は怖いが、普段は怖くない。しかし宮女たちは王様が私を殺すと噂を。私の知る王様はさような方ではないので怖くない」と言った。


王は王妃を見舞った。オ府院君が王妃の部屋にいた。王妃のやつれた姿を見て、王は胸が痛んだ。

王が帰った後、王妃は父の府院君に感謝とお別れの言葉を涙ながらに述べた。父は号泣した。そして

「お願いがございます。息絶える前にムンソン大君を守ってやりたい。大君を世子に、お父様が朝廷で王様に申し入れてください」と頼んだ。

府院君は考え込み歩いていた。その時 領府事と大きな包みを抱えたユ・ヒョンボが大妃の屋敷に向かっているのを見た。

ユ・ヒョンボは、大妃に”100年ものの山参”を贈った。ヒョンボは大妃から姪の年を聞かれ、「上は17歳で、下は16歳です」と答えた。

ヒョンボを返した後、大妃は「なにゆえユ・ヒョンボ、強欲で品格もない」と領府事に迫った。「それが理由。王様をお守りするには、これ以上権勢を分つべきでないと判断した」と答えた。


領府事は、再びミン・ジファンを屋敷に呼んだが、ミンは”縁組は大君の相手”と聞き、耳を疑った、”王妃”だと思っていたから。「この婚姻を罰と思うな。よく考えて返事を」と領府事は脅した。

ミンが外にでると、モンウパク・ミョンハが待っていた。

2人はミンに「縁組は王妃ではなかった。大君との婚姻を提案されたはず」と、彼が今聞いたことを言い、話は中でと屋敷に連れてきた。

モンウは「大君との婚姻をお受けください。拒めば一族滅亡。領府事は府院君と兵曹判書という両翼を得て王様を即位させ、朝廷を牛耳ってきた。だがキム・ジェナムが現れたゆえ、権勢の独占を考えた。大君様との婚姻で、兵曹判書を衰勢させる狙い。両翼をムンソン大君様に、大君様を世子にします」と言った。


モンウは、王様がお待ちの焼けた桃の木の前に来た。

「木は死んでしまったが、余の心のどこかに根をおろし育ち続けるだろう、そう思うと気が楽に。他の木を植えるように命じた。燃えて灰となった桃の木がいい肥やしとなるだろう」と王は言った。

モンウは王の言葉は「王位を継ぐ者を探すと言う意味で、それは大君と確信した」とパク・ミョンハとミン・サンヒョに話した。


ミンはオ府院君から「領府事はユの一族から王妃を選ぶようだ」と聞いた。ミンの沈んだ様子を見て府院君は、「私は王妃様のご要望に従い、王様に大君の世子冊立を上奏する。意を共にせぬか?」と誘った。ミンの心が揺れた。

ミンは領府事に会い「ムンソン大君との婚姻をお受けする」と返事した。

ミンが帰った後、ユ・チョンボが入ってきた。領府事は彼に「明日の朝会で、”大君に妻を娶らせ王宮から送り出すべき”とそなたが上奏せよ」と言った。


翌朝の朝礼、重鎮の一人が「民心をおちつかせる何らかの措置が必要かと」と提案した。

ユ・チョンボが出ようとしたが、一足先に、オ府院君が前に出た。

「こたびの怪事は、私と我が家門に責任が。王様に世継ぎがおり国礎が強固であれば、天が雷を落とすことはなかったでしょう。勇を鼓し王様に申し上げます。ムンソン大君を世子に立て、我が国の明日をお守りください」とひれ伏して上奏した。

臣僚たちに動揺が走った。領府事が「府院君の上奏は、国と王様を害する逆賊のことば、大逆罪の罪で厳罰に処すべきです」と大声をあげた。

キム・ジェナムが出て「私はこの上奏を受け入れるべきだと考えます。大君を世継ぎとすれば3つの利がある。一つ 国礎が強固になり、二つ 民の不安が払拭され、三つ あしき噂も鎮まるでしょう」と述べた。

ミン・ジファンも、賛同の意を表明した。ほとんどの臣僚たちが、賛同の意味を込めて頭を下げた。


王様は王妃の寝殿に来た。王妃は臥せっていたが起き上がった。

「今日、義父上が、大君の世子冊立を上奏した」と言うと

「私が望んだことです。息絶える前に王妃として、王様の憂いを払いたかった、また大君を守ってやれると思ったのです。ご納得がいかなければお退けを。罪を問われるなら私一人に、どうか府院君と大君には罪を問わないでください」と王妃は頼んだ。

王様は映翠亭にモンウを呼び「お前が王妃に助言を?」と聞いた。「はい、大君様の身を案じておられたゆえご提案を。灰になった桃の木を見て”新しい木のいい肥やしになる”おっしゃった。私には、はっきり見えます」と答えた。

王様は大妃に呼ばれた。大妃は激怒していた。しかし王様は「世継ぎをもうけるのは難しく、近い肉身は大君の他にいません。大君を世子に立てます」と母に言った。

映翠亭で待っていたモンウは、黒い碁石入れの中に、白い石が入っているのを見つけた。それは、3年前、チナン大君が川で拾った石だった。「次の対局で勝った時にもらう」と約束したが、その約束が果たされないまま時が過ぎた。モンウは白い石を持ち、温かい気持ちになった。

領府事が映翠亭に入ってきた。モンウは咄嗟に隠れた。

王様が戻ってきて「領府事、私の許可なく立ち入り禁止をお忘れで」と不機嫌になった。

領府事は「府院君の上奏を受け入れるおつもりで?浅はかです。どうか目をお覚ましください」と大声になった。

「国王の伯父たるものが、恐れ多くも誰に向かって指図しておるのだ」と王様は睨んだ。

世子の冊立は政局の混乱を打開するための計略にすぎぬ。民心が落ち着けば世子を廃して追放し葬ればよいだけだ」と王様は言った。

モンウはその言葉を聞き、息が苦しくなった。

「今度 余を愚弄し無礼を働けば、座視はせぬ。余はこの国の王だ。余に抗う者どもは生かしておかぬ。肉親でも例外ではない。王の権勢は誰とも分かち合えぬ」と憎々しげに言った。

領府事は、満足げに聞いていた。


翌日、王様の屋敷に大君が来た。

王様は大君に証を与えた。「受け取れ、お前を余の息子としてこの国の世子にするという証だ」と。

世子になった大君は、王妃に挨拶にきて、「これからは母上とお呼びいたします」と言った。

「お祝い申し上げます、王妃様」と府院君が言った。

「これもみな父上のおかげです。思い残すことはありません」と王妃はいい、息絶えた、、。

王様が来た時、大君、府院君、宮女たちの嗚咽が屋敷を覆っていた。

モンウは、サンファから王妃の崩御を聞いた。


チュ・ダルは「時が来ました。このままでは大君の命が危うくなる」とモンウに決心を迫った。

モンウは「私がやる」と言ったが、ダラは「この手で王の息を止めてこそホンジャンの無念を晴らせます」と。「わかった、そうしろ」とモンウは言ったが、、、。


翌日、モンウは王様に「今宵、お会いしたいです。あの場所でお待ちしています」と言った。

チュ・ダラはモンウと打合せをした。

「王を先に通し間を置いてお入りください。私は王を狙い隠れていた名も知らぬ刺客。お嬢様は何も知らぬ、いいですね」と念を押した。

モンウが庭に出て待っていると、王が入ってきた。モンウは涙が止まらない。

王がモンウの手を引いて中に入ろうとした、モンウはその手をひっぱり「お入りになっては、なりません、、」と震えながら言った。

「余の命を狙う刺客がいるのか?」と王が聞いた。

感 想

落雷で、先王が植えた桃の木が焼けたことが、怪事となり、王様は自分への罰なのではと恐れ、民衆たちは不安を抱いた。

民衆を落ち着かせるためには、世継ぎが必要。しかし王妃は病気で長くない、次の王妃は誰に?と大妃たちが考えている間に、王妃はモンウの助言から、父に、大君の世子に冊立を上奏するように頼み、王様は受け入れました。

すべてモンウの思うように動いています。一歩間違えば、大君が大逆賊になり葬られるところを、また王様に救われました。これもモンウのよみなのでしょうか?

モンウは王様を信じる気持ちになっていたが、「世子の冊立は政局の混乱を打開するための計略にすぎぬ。民心が落ち着けば世子を廃して追放し葬ればよいだけだ」という恐ろしい言葉を聞き、心は揺らぎに揺らぎました。

この言葉は、王様の本心ではなく、領府事を黙らせるために言った言葉だと思いますが、、。一度裏切られているモンウには辛すぎる言葉だったでしょう。

しかし最後の場面は、モンウがチュ・ダラを裏切ったことになるのでは?王様を屋敷の中に入れないようにしたのだから、、。


大君が賢くて健気で、そしてすごくかわいそうです。幼い時に両親を亡くし、姉チャンニョン公主とも離れ離れになり、慕っていた王妃が、母を呼んだその日に亡くなってしまいました、、。王が彼を裏切ることはないと信じています。


このドラマ、結局 王様の敵は肉親の領府事と大妃のような気がします。そして、先王を毒殺したのも、この二人なのでは?

来週、チュ・ダラがどうなるのか心配です。


「魅惑の人」4話までのあらすじと感想 こちらをご参照ください。

「魅惑の人」第5話・第6話・第7話・第8話のあらすじと感想 こちらをご参照ください

「魅惑の人」第13話・第14話・第15話・第16話(最終回 こちらを参照ください。

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