『私の解放日誌』1話2話 あらすじと感想【地味なドラマ、ある種の映画のように始まった】*ネタバレあり

ソウルの郊外、サンポ村に住む3人のきょうだい(姉、兄、妹)、いわゆる普通の人たち。1話2話、淡々と、ある種映画のような雰囲気で物語は始まった。表面上は大きな事件は起きないけれど、静かに何かが少しずつ動き出す

登場人物と1話のあらすじと感想を書きます。

*ネタバレあり

登場人物( )はキャスト

ヨム・ミジョン(キム・ジウォン)

3人兄弟の末っ子。契約社員。感情を表に出さない性格。

ヨム・チャンヒ(イ・ミンギ)

ミジョンの兄。コンビニ親会社の社員。コンビニ店のオーナーの相談に親身にのり信頼されているが、郊外出身で車もない境遇を不満に思っている。

ヨム・キジョン(イ・エル)

三兄弟の長女。調査会社チーム長。ソウルへの通勤、変わり映えしない日常に鬱屈した日々を送っている。

ク氏(ソン・ソック)

謎の男。田舎町に突如現れ、三兄弟の家の隣りに住み、父のシンク会社や農場を手伝っている。『ク』という苗字意外は何もわからない。無口で毎晩酒を飲んでいる。

チョ・テフン(イ・ギウ)

ミジュンと同じ会社で働く、バツイチのシングルファーザー

ヨン・ジェホ(チョン・ホジン):三兄弟の父

クァク・ヘスク(イ・ギョンソン):三兄弟の母

三兄弟の友人

チ・ヒョナ(チョン・ヘジン)

オ・ドゥファン(ハン・サンジョ)

ソク・ジョンフン(チョ・ミングク):小学校教師

第1話 あらすじ

ミジョンは、会社の同好会のボーリング大会と、その後の飲み会にも参加したが、場に馴染めない。「家が遠いので」と早々に引き上げた。

ミジョンは、キジョンと一緒に帰るため、彼女が友だちと飲んでいる店に来た。

キジョンは、紹介された男が”シングルファーザー”だったと大きな声で文句を言った。隣席に、父と娘が居心地悪そうに座っているのにも気づかず、、やっと気づき、気まずい雰囲気に。帰り際、ミジョンは、その男性が会社の社員だと分かり会釈した。キジョンは男性に謝らなくてはと気にした。

チャンヒは、彼女からメールで”別れ”を通告され、納得いかずに、会って話した。しかし「あなたって耐えられないほどダサい」と酷い言葉で振られてしまった。

終電を逃した3人は、ソウルからタクシーでサンポ村の自宅に戻った。さんざんな日を過ごし誰も口をきかない。


翌日の休日。

父と母は、早くから畑でネギを収穫していた。無口な男、クがそれを手伝っていた。

ミジョンは淡々と手伝い、チャンヒはイヤイヤ手伝い始めたが、長女のキジョンは美容院へ。

昼食時に、チャンヒは父に「中古の電気自動車を買いたい、車も持たないの京畿道民のままじゃ、恋愛も結婚もできない」と訴えたが、父は静かな怒りで退けた。


キジョンは、美容院での髪型が気に入らず、髪を洗ってパーマをとろう苛立った。

ミジョンは、離れに住んでいる手伝いの男クに、夕食を届け、明日は「9時までに来てください」と言った。会釈だけし、彼は縁台で酒を飲んだ。

友だちのオ・ドゥファンが、ブラインドデートの相手が、自分に関する屈辱的なメッセージをグループチャットに送って、自分も読んでしまったと泣いた。


翌朝、父は夜明け前から、隣にある『サンポ・シンク』の作業場で仕事を始めた。

キジョンは、パーマをドライヤーで直そうとしヒステリー。

ミジョンは7時に家を出て、父の仕事場に行くクとすれ違った。

バスと電車を乗り継ぎ会社へ、、、いつもの短調な日常が始まる。

通勤時間、片道1時間半。


ミジョンは会社の”幸福支援センター”に呼ばれ、同好会への加入を勧められていた。

「強制ではないが、人間関係もよくなれば、仕事もやりやすくなる」とセンターの女性は言った。

外には、未加入の男性2人が待っていた。一人は、姉ギジョンが謝りたいと思っている”チョ・テフン”。


ミジョンは、”秋旅行”の資料を仕上げ、上司に渡した。

同僚女子チャットで食事の誘い。ミジョンは今回も「家が遠いから」と断った。

ミジョンは、上司から、赤ペンで、Xバツだらけやり直しと添削された資料を戻された。

彼女は、”私は愛する人がいてその人に愛されている。あなたに出会う前のつらい時期に、あなたを思いながら乗り越えた” と今のつらい現実を、乗り越えた過去のことだ夢想しようとした。

しかし、現実に引き戻される。何も起きないし誰にも愛されない。ずっとこのままで死んじゃう気がする。


ミジョンに銀行から連絡。男のために、銀行にお金を借りてしまったようだ。

ローンの延滞は5日以上でクレジットカード利用停止。借入残高1548万4000ウォン。毎月返済金額150万ウォン。自宅に督促状が届く」

ミジョンは、男にメールしたが未読のまま。

週末、近所の同級生が集まりBBQ。サンポ村に残っている若者全員で5人。いつもグチを言っているギジョンは「私は誰でもいいから見つける」と宣言。

家で両親と食事をしていたクが、離れの家に戻った。

翌朝、ミジョンはクに会いに行き、突然「郵便物を受け取ってもらえますか?家族には見られたくないので」と頼んだ。

感 想

『地味』なドラマが始まった、というのが第一印象です。

1話は、郊外に暮らす3人の姉兄妹の、鬱屈した日常、淡々と進むドラマのところどころに”引っかかり”が見えました。

彼女に酷いことを言われフラれる”イケていない”チャンヒ、それに勝ってしまう、もっとイケてない友だちのドゥファン。

長女のキジョンの鬱積は相当大きそう。いつも会社の悪口と長距離通勤のグチ、年齢的な焦り。

そして末っ子の無口なミジョン。家でも会社でも存在感薄く、いつも曖昧に笑っている。

会社の”同好会”への勧誘、同調圧力、同僚とのチャットの違和感。

そして上司からの、『ダメ出し』の嵐、、、心折れます。

愛する人がいて、愛してくれると夢想しようとしても、うまくいかない。

そして、現実的な大きな問題が起きた。男のために銀行から大金を借りてしまい、月150万ウォンもの返済と、銀行から”督促状”が送られてくる恐怖、、、家族には絶対知られたくない秘密。

ここに、謎の男”ク”が絡んでくる。

”地味” このドラマに私が名付けたキーワード。表面上、何も起きていないように見える日常の下にどんなドラマが待ち受けるのか、興味津々です。


第2話 あらすじ

父の作業場で働いていたクは、郵便配達のバイクを見て、急いで家に戻り、ミジョン宛ての郵便物を預かった。表に”督促状 在中”と。クはキッチンの棚に入れた。

ミジュンは、クに食事を持って行き、督促状を開けてみたが、家に置いて置けない。クに保管をお願いした。彼は何も言わずそれを棚に戻し、外の縁台に座って、酒を飲んだ。

ミジョンは借金をした男にメールしたが未読のまま。


ミジュンの会社では、他の部署の社員との交流ランチ。4人ずつアトランダムに選ばれ、昼食を取る。ミジョンの席4人は、偶然、同好会未加入者3名と加入者1名、、誰もほとんど喋らない。


友だちのチ・ヒョナの誕生日のため、キジョン、チャンヒ、ミジョン、カンポ村からドゥファン、ジョンフンもソウルに来た。

キジョンは、会社の上司が、社内の女子のほとんど全てに手を出しているのに、自分だけは避けられると、怒っていた。

ヒョナは「80点の男を探すから男がいない。私は20点でもそこにホレて付き合ってる。己を知れと言うこと。キジョンさんが、誰だっていいっていうのはウソよ」と誕生日なのに機嫌が悪い。2年も付き合っている男と別れるかも知れないからだった。

チャンヒは、電話で、またコンビニ店女性店主の、夫や子供の話を聞いて相談に乗ってあげていた。

ミジョンは、ヒョナが「あんたは口で人を惑わせないから好き。あんたの言葉は1つ1つが尊い」と言ってくれた言葉を思い出していた。


チャンヒは、コンビニ店で、店主の事故について、本社で解決すると伝えた。「一生、ヨム代理についていく」と言う店主。そこに男性客と先日別れた元カノが入ってきた。お互い気づかないフリをした。


ミジョンの連絡を無視する借金男。

彼女は、共通の友だちに男の消息を聞き、いろんな人にお金を借りようとしていた、ブラックリストに載っていて、元カノとヨリを戻し今はタイにいることを知った。

ミジョンは、小学生の時に試験で20点を取り、親のサインが必要だった時の、重苦しかった気分を思い出した。そして、もしかしたら今の自分が、20点なのかもと思った。

家に戻ると、クが鼻の周りから大量出血していて、父が急いで病院に連れて行った。

何をしていた男なのか、両親も知らない。

長女は「指名手配中かも」と心配する。

家に戻ったクは、また酒を飲んでいた。


ミジョンは、会社で、書類を直し再提出したが、また、上司のダメ出し声と、赤のXXXだらけ。

会社の同僚女子のチャットグループから排除されていた。

また、幸福支援センターに呼び出され’朗読会’を勧められが、”参加できません。つらいです”と泣いた。

”疲れた。あらゆる人間関係が労働、目覚めている全ての瞬間が労働。何も起こらないし、誰も愛してくれない”

ミジョンは暗い帰り道、外の縁台で、今日も酒を飲んでいるクに向かって言った。

「お酒以外にすることをあげましょう。私をあがめて。私は満たされたことがない。

あなたは何かすべきです。私も一度くらいは満たされたい、だから私をあがめて」と言った。

クはスマホで、”あがめる”を調べた。”尊いものとして敬う” 。

感 想

ギジョンの苛立ち、相当ピークに達している感じです。仕事はチーム長で、きちんとできる人だと思うけれど。

会社で、自分以外の女子は全て口説かれている、宝くじももらっているのに、自分だけはないって、相当、プライドが傷つくと思います。


チャンヒは、おしゃべり男子のようです。

コンビニの店主たちからとても頼りにされ、信頼されている。すごく親身に面倒を見るいい人なのだと思います。


ミジョンが一番ドン底のようで、、会社、家族、元彼の全ての人間関係に疲れてきっている。

そして、クに ”私をあがめて”と意味不明なことを言った。

戸惑うクだが、、、ミジョンはとにかく”行動”を起こした。

次回が楽しみです。


3話4話のあらすじは以下でまとめています。

Drama
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