9話~10話のあらじと感想を書きます。前回8話のコメディータッチから、急激にバベルの反撃、真のボス、ジュヌの残虐性が顕在し、怒涛の展開となってきました!
*ネタバレあり。ヴィンチェンツォは、ヴィンと省略します。
エピソード 9
「藁」チャヨン+ヴィン組
シングァン銀行からバベルグループへの融資阻止に失敗し、悔しがるチャヨンに、「オさんの敵は取れた。1勝1敗ならいい」というヴィン。
最優先課題は、「バベルの影(カゲ)のボス」(略して「バカ」)を見つけること。『悪は善より早く回復しその度に強くなる』と言う(深い言葉!)
バベル・ウサン側の動き
キル病院長が、ウサンとの契約を破棄し、検察に保護を要請。担当検事は、チョン・イングク。バベルの先代の頃からバベルを捜査している厄介な人物。
キル院長からジュヌに「私を殺さないこと、3000万ドルを指定口座へ。断るなら会長の正体とお父様にしたこと(自分に命じて殺させた)を検事に言う」との脅迫電話がかかる。「オッケー」と返事をしながら怒りに燃えるジュヌ。
バベルのジュヌ(兄)とハンソ(弟)
ハンソは、2つの銀行に融資を断られたとジュヌに報告。チャヨンの言ったことが影響している。(8話の最後で「バベルの悪事と検察との癒着を暴く」と記者に宣言した)
ハンソはジュヌに、チャヨンとヴィンに対策を提案するが、兄は無視し「南東部地検との席を設ける」と弟にいう。チャヨンたちへの怒りが治らないハンソは何かを企てる。
藁:チャヨン・ヴィン、事務長
バベル製薬の遺族たち4人(原料倉庫を一緒に燃やした人たち)との食事会が設けられた。チャヨンたちにお礼を言う遺族。
会社にバベルの株主たちがきて、倉庫の火災で大損をしたと暴れたが「幸い罵られるだけで済みました」と言う彼らに「屈辱を受けたらすぐに知らせて」というチャヨンたち。(その後、罵られるだけでは済まない事態が待ち受ける、、)
別れ際「来週4人で珍島(チンド)に旅行します」と遺族たち。「よい旅を」「弁護士さん、ありがとうございました」とお礼を言いながらみんなでバグする。(良い場面)
その夜、チャヨンは自宅で襲われるが、ヴィンに助けらた。ヴィンの家にも不審者が潜入したが、プラザの住人に追い払われた。恐怖のチャヨンは、ヴィンの家に泊まることに。
バベル・ウサンと南東部地検との会食:怖ーい!9話のハイライトシーン。
バベルとウサンは、南東部地検の地検長とソ部長を招いて食事をしていた。地検側が「協力ではなく契約関係。利害が一致すれば続く」「無礼を働いたらいつでもバベルと捕まえる」と高圧的態度をとっていた。全ての会話を電話で聞いていたジュヌ!
帰り地検長と部長が乗った車が襲われ、2人は拉致され密室に連れてこられた。それはハンソ会長の指示だったが、ウサンのハン代表とチェ弁護士は事情を知らず驚く。
「こんなことが許されると思うか。明日バベルを逮捕する」と喚くソ部長。
同時にドアが開き、アイスホッケー姿でスティックを持ったジュヌが現れた。一言も発せず、いきなりソ部長をスティックで殴り倒した。何度もスティックで殴り、、死に追いやった。血飛沫が、そこにいた全員の顔や服にかかる、、、。
地検長に向かって「次はサッカーの下手な息子を殺そうか」と脅迫。恐怖にパニックになり、椅子ごと土下座して頭を何度も地面に叩きつけ命乞いをする地検長。これで、南東部地検はバベルの言いなりになった。
ハンソ、ハン代表、チェ弁護士も、ジュヌの残忍さに戦慄を覚えた。
翌日、ソ部長の死は「飲酒運転で転落死」と報道された。ヴィンは「ソ部長はブロの手で完全に消された」と。
バベルのジュヌ(兄)とハンソ(弟)
翌朝、朝食を食べる2人。ハンソが「会長にお話が、、」というと、その雰囲気から「またミスしたな」と見通すジュヌ。(何をしたとの説明の場面はなく)いきなりグラスを壁に投げつけ「余計なことをするな」と怒鳴り出ていくジュヌ。
ここで、チャヨンとヴィンへの中途半端な襲撃は、ハンソ(弟)の指示だったことがわかる。
藁:チャヨン・ヴィン、事務長組
キル病院長が、検察に保護を要請したとの情報が入る。早速、チャヨンはチョン検事に連絡する。
TVでは、バベルへの融資を断った2つの銀行に捜査が入り頭取が逮捕されたニュースが流れる。「バベルに脅された地検長が銀行に圧力をかけた。これで2つの銀行はバベルに多額の融資をするだろう」予感する3人。
チャヨンとヴィンは、チョン検事と会い、キル院長が不起訴処分と出国許可を要求したことを知るが、肝心の影のボスのことはチョン検事には話していない。チャヨンたちは、検事におとり捜査(芝居やショー)を提案するが、原則を守ると断られる。
そんな3人の対談の様子をジュヌが見ていた。
バベルのジュヌ(兄)とハンソ(弟)
ハンソが「今度こそボスのお役に立てそうです」と封筒を差し出す。(何なのか?)
ーー場面は変わりーー
ジュヌはアメリカの業者とZoomで商談をしている。「バベルは韓国を麻薬天国にする。原料をバベルに送れ。」
一方、ハンソ会長は、来週巨額の資金が入ったら、RDU-90の生産を本格的に再開する。原料輸入を3倍に増やし生産量も増やす。と重役たちに宣言した。
藁:チャヨン、ヴィン、事務長
”2つの銀行がバベルに多額の融資、RDU-90の製造販売”のニュースを苦々しい思いで見る3人。
そこに4人の遺族から「旅行に行ってきます」とのメールが笑顔の写真と共に送られきた。バベルのことは帰ってから知らせればいい、と言い合う3人。
そしてチャン検事からは「キル院長がバベル側についたよう。覚悟を決めた、作戦を行いたい。」との連絡が入る。その夜、ヴィンジたちが、バベルの刺客を装ってキル院長の隠れ家に行くと、キル院長と2名の護衛はすでに何者かに殺されていた。。遅かった、、。
そして、チャヨンのスマホには遺族からのメッセージが、、。
「弁護士さんごめんなさい。家族を失った悲しみと今日の憤りを乗り越えられません。なので私たちは愚かな道を選びます。どうぞご理解ください」
現場に駆けるチャヨンとヴィンの目に映ったのは、1台のバンの中で息絶えている4人、、煉炭が焚かれた跡、、雪が降り注ぐ、、、。
エピソード 10
バベルとウサン(回想シーン)
バベルのハンソとジュヌ、ウサンのハン代表とチョ弁護士が会している。
ハンソは、バベルの敵対関係の通話、SNS、メールを徹底的に調べ、遺族の書き込み(倉庫を燃やした)を見つけたのだ。(前回の「今度こそ会長のお役に立てる情報」とはこのことだった。)「俺たちの怒りをぶつけるぞ」「キル院長も含めましょう」と言う2人。
そして、キル病院長と護衛の2人、4人の遺族、計7人が一夜にして殺された。
チャヨン+ヴィン
遺族4人の死は他殺と確信する2人。警察へいき、解剖と捜査をと詰め寄るが「遺書があり鑑識も他殺の可能性はないとの報告」と突き放される。
「令状は降りず事件は片付けられる」と言うチャヨンに、ヴィンは「それでもいい。裁くのは俺だ。この4人は悪党とは無縁の人たちだ。彼らを殺したヤツらに、必ずツケを払わせる」と静かに言う。
ウサン:ハン代表とチェ弁護士
ハン代表はジュヌに殺されるのでは、と恐怖に慄いている。チェ弁護士は「会長の正体を知っているだけで、ギロチンに首をかけているのと同じ。覚えておくのね」と。(チェ弁護士は肝が据わっている)
バベル ジュヌ:
ジュヌ会長からウサンに「クムガ・プラザの撤去」の指示が出た。南東部地検に任せば文句は出ないはず。父が頼っていたチームを使って、今回は死人は十数人ぐらいか?と。
藁:チャヨン、ヴィン、事務長
ヴィンとチャヨンは、ウサンからのお金を受け取った警官二人を捕まえ、事件の記録、防犯カメラの映像、鑑識、報告書を手に入れた。
防犯カメラの映像:ヤン洞トンネルに入る時、黒い車が尾行していた。トンネルの滞在時間が長い。出てくる時は黒い車が先になっていた。遺族の2人がスタンガンを首に当てられた跡。失神させ、車に練炭を置き殺害。犯人は2人以上。との推察。
やはり、裏のボスを誘き出すのが最重要課題になる。
悪党の殺意を煽る方法は2つ。1. 公に揶揄すること 2.適度に脅すこと。
ーープラザ住人が協力を申し出る。2つの作戦開始ーーー
1. 公に揶揄する
『暴露TV』チャンネルを作り動画の配信。女性の仮面をしたチャヨンがキャスター、ヴィンは告発者1号のインザーギ(ハトの仮面)で登場。住民たちも仮面をかぶりスタジオの視聴者。
告発するのは2つの組織「バベルグループ」と「ウサン法律事務所」。多くの命を奪ったが責任を取らないのはバックに「南東部地検」がいるからです。
動画は音声を変えて発信。バベルとウサンの面々が見ている中、チェ弁護士、ハン代表、ハンソ会長への揶揄(おもしろ~い。)3人は腹を立てるが、ジュヌは笑いながら「怒るな。俺を誘き出そうと挑発しているんだ。誰も裏切らなければ大丈夫」と。
ウサンの圧力でネットのニュース検索すぐ削除された。動画の配信はすぐには止められない。
2. 脅迫:3人への脅迫
ハン代表: 部屋の名札へ血痕、突然の停電、壁に大きく『C』の血痕。
チェ弁護士:コインランドリー、電気が突然消え、血塗れのゾンビが襲って来る。窓ガラスに血で”C”
ハンソ会長:駐車場に時限爆弾を乗せたリモートカー。逃げ惑う会長。血で書いた’C’の旗が上がる(笑)。
バベル:ジュヌとハンソ
ジュヌとハンソは、ヴィンの身元を調べるためにイタリアに送った人物からの報告を受けていた。
「イタリアで最高のコンシリエー。どのマフィアからも認められ恐れられている。あいつは思っている以上に残忍なヤツ。」
「アルファベット”C”の意味は?」
「殺す直前に警告として残している、”カサノ”の頭文字を。」
「お前たちも危なかったな。今までもマフィアのやり方でやられてた。あいつを見誤っていた。殺さないと、殺される前にな。。。。」とジュヌ。
そして、殺し屋が準備される。
当 日:
チャヨンはヴィンが心配でヴィンの家にいたが、ジュヌから「ウサンの情報がある」と電話があり会いに行く。
ヴィンは、殺し屋を誘き寄せるために、事務長に頼み「4人が連れさられたトンネル。告発者1号のインザーギが向かっています。後ほど現場から生配信で」の動画をアップし、一人現場に向かう。
ジュヌは、アップされた動画を見て、殺し屋をヤン洞トンネルへと向かわせる。
そこにチャヨンが現れる。「話は?」「ない、会いたくてウソをついた」というジュヌ。そこに事務長から「ヴィンが殺し屋を誘き寄せるため現場に行った。今から追いかけます」との電話が。驚くチャヨンが「私も行く」と言うと、ジュヌが俺の車で行こう、と事務長とプラザの社長も乗せ4人で向かった。
現場では殺し屋3人とヴィンの死闘が繰り広げられていた(激しい撃ち合い!)
ヴィンが殺し屋を片付け、その中の一人に会長は誰?と聞く。
同時に、チャヨンたちの車が現場に着いた。走って駆け寄り抱きつくチャヨン。「心配させないで」と責めると、真のボスがわかった、と静かに言って、前を真っ直ぐ見るヴィン。振り返るチャヨン、、二人の視線の先には、彼らを見つめるジュヌの視線が。。。。
感 想
イヤ~~、9話、10話ほんと面白かったです!!
内容が濃いーー。そして、俳優の皆さん、本当に上手!!
雪が降る場面がいくつかあるが、臨場感があり、かつ美しい。
音楽も、、、いつも最後、緊張感あるシーンに流れる音楽も効いている!
映像も音楽も映画みたいにクオリティーが高くて、楽しすぎです!!
10話終了後に予告映像が流れなかった、、。次回どんな展開になるのか、全く予想がつきません。
バベルとの闘い以外に、金塊を取り出す算段、プラザ住民を撤退させる圧力、オさんのこと、焼き芋小ネタ、、、ありすぎて書けません。
最後に印象的に残ったセリフを1つだけピックアップ。
10話で、チェ弁護士がジュヌに「なぜ正体を隠して会社経営するか」に尋ねる、その3つ目の答え:
『存在が神のようだ。神は姿を見せることなくあらゆる不幸を人間に与えて楽しんでいる。たまに幸福を与えて”人生は最高だ”と勘違いさせるのが面白い』
なるほど!と思いませんか?
土曜日、11話が待ちきれません!!
11話12話は以下でまとめています。
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