『梨泰院クラス』1話~16話(最終回)までのあらすじと感想 *ネタバレあり

画像:Netflix

『梨泰院クラス』は、どんな逆境の中にあっても決して自分を諦めない、自分の価値を信じ、挑戦していく主人公のパク・セロイと、彼の仲間たちの青春ドラマ。梨泰院という一番ホットな場所を舞台に、小さな居酒屋”タンバム”を、業界一の飲食店にするという野望に向かって突き進んでいく!

*ネタバレあり

概 要

大都市ソウルの中でもひと際ホットな街で、小さな飲み屋を開店させた前科者の青年とその仲間たち。成功をつかむために、大物相手に無謀ともいえる戦いを仕掛ける – Netflix より –

配信:Netflix 

配信日:2020年3月、全16話

ジャンル:ヒューマンドラマ

原作:チョ・ガンジン ウェブ漫画

演出:キム・ソンユン

登場人物( )はキャスト

〔タンバム関係者〕

画像:Netflix

パク・セロイ(パク・ソジュン):居酒屋”タンバム”の社長、

チョ・イソ(キム・ダミ):タンバムのマネージャー

チェ・スングォン(リュ・ギョンス):タンバムのフロアー担当

マ・ヒョニ(イ・ジュヨン):タンバムの料理長

キム・トニー(クリス・ライアン):タンバムのバイト、ギニア出身

〔長家(チャンガ)関係者〕

画像:Netflix

チャン・デヒ(ユ・ジェミョン):長家(チャンガ)グループ会長

オ・スア(ナラ):チャン: 長家 企画室長

チャン・グンウォン(アン・ボヒョン):チャン会長の長男

チャン・グンス(キム・ドンヒ):チャン会長の次男

カン・ミンジョン(キム・ヘウン):チャンガ・グループの専務

キム室長(ホン・ソジュン):チャン会長の秘書

〔その他の登場人物〕

パク・ソンヨル(ソン・ヒョンジュ):パク・セロイの父

チョ・ジョンミン(キム・ヨジン):イソの母

キム・スンレ(キム・ミギョン):梨泰院の金貸し

イ・ホジン(イ・ダウィ):ファンドマネージャー

オ・ビョンホン(ユン・ギョンホ):セロイの父 ひき逃げ事件の担当刑事

オ・へウォン(チェ・ユリ):オ・ビョンホンの一人娘

キム・ヒフン(ウォン・ヒョンジュン):スングォンがいた暴力団の組長

『梨泰院クラス』魅力は?

『梨泰院クラス』は、私が見た初めての韓国ドラマで、これを見たくて2020年12月にNetflixに加入、それから韓ドラ沼にはまりました(笑)。再視聴して、やはり面白くて物語に引き込まれ、新たな発見もありました。

数多くの韓国ドラマを視聴して、”韓国社会” を垣間見てきました。繰り返し描かれる ”学歴社会” ”権威主義” ”貧富の差”、持たざる者や弱者に対する容赦ない差別、、。

そんなドラマを見た後、再度『梨泰院クラス』を見て、より魅力を感じました。

主人公 ”パク・セロイ”は、高校中外の前科者です。前科者になったのは自分のせいではないのに、彼は、警察官になるという夢を諦めなくてはならなかった。

彼を前科者にした宿敵、”長家”の会長、チャン・デヒ、彼への”復讐”が始まりですが、これは復讐ドラマではないと思います。

どんな逆境の中にあっても、決して自分を諦めない、自分の価値を信じ、挑戦していくパク・セロイ。彼の魅力に惹かれて集まるの若者たち、彼らもある種社会の枠から外れています。

そんな”持たざる若者たち”が、梨泰院という一番ホットな場所を舞台に、小さな居酒屋”タンバム”を、業界一の飲食店にするという野望に向かって突き進んでいく!そんな青春ドラマです。

成長と友情の物語でもあります。だから、ワクワクして、勇気をもらえるんですね。

以下、各話あらすじをアップしていきます。

第1話 あらすじ

パク・セロイは、グァンジン高校、転校1日目で退学になった。

学校の母体の「チャンガングループ」の会長の息子、チャン・グンウォンを殴ったから。

グンウォンは、同じクラスのイ・ホジンをいじめている、毎日。しかし、先生も見てみぬふり、グンウォンが、会長の息子だから。

セロイは校長室で教師から体罰をうけた。グンウォンもいた。チャン会長とパク部長が入ってきた。パクはセロイの父で、チャンガン・グループの部長だ。

チャン会長はセロイに「息子の前で土下座して謝罪すれば、退学は撤回する」と言ったが、セロイは「”信念を持って生きろ”が父の教え。クラスメートがいじめられ、先生は黙認、注意してもやめないから殴った。罰は受けるが、謝罪はしない」と断った。父のパク部長は「息子を誇りに思います」とその場で退職した。

その夜、セロイは父にお酒の飲み方を教わった。初めてのお酒の味は甘かった


オ・スアは、養護施設ケナリ園育ちで、グァンジン高校の3年。園に”チャンガン”が支援し、パク部長が担当だった。パクは、スアを娘のように可愛がり、彼女の大学の費用を払うと前から約束していた。

スアはセロイが退学になり、パク部長が会社を辞めたことを知り二人を心配していたが、パク部長は大丈夫だと笑顔で答えた。スアは「成功して3倍にして返す」と約束した。

スアは、”グァンジン大学”の面接の”受験票”を忘れ、取りにもどり、試験会場に走った。セロイはジョギング中の走っている彼女を見て、一緒に大学まで走った。面接に間に合った。

セロイはソアをかっこいいと思い「仲良くなりたい」と言った。


セロイの父は、子供の頃からの夢だった自分の店を持つことにして、ウキウキ準備していた。しかし、ある日、父は車に追突されて谷に落ち亡くなった。

葬儀の日、父の事故の担当刑事が、被疑者が自首したと顔写真(チャン家の庭師)と現場の写真を持ってきた。スアは車の写真(NO.7777)をみて「グンウォンの車だ」と言った。

セロイは、雨の中、病院の外にいるグンウォンを見つけ、「お前だろ、なぜ父を殺した」と何度も何度殴った。

第2話 あらすじ

セロイが大きな石を持ち、グンウォンに襲い掛かろうとした時、ソアと担当刑事が病院に着き、危機一髪でセロイを止めた。

セロイは拘置所に入れられた。チャン会長が面接にきて「土下座して息子に謝れば、、」と言っが、セロイは立ち上がり会長を睨んだ。

会長はセロイがなぜか目障りでならなかった。

会長は、グンウォンが犯人だと知っているソアを呼び、奨学金を出すと言った。

会長は、罪悪感をもったグンウォンを鶏小屋に連れてきて、1羽選び「この鶏はパク・セロイだ。首をひねって殺せ。罪悪感を持つな」と差し出した。グンウォンは叫びながら、鶏の首を捻った。

チャン会長の圧力で、事件の真相は葬られ、全てはセロイの誤解で片付けられた。セロイは、懲役3年の刑を受け、服役した。

ソアが面接に来て、大学に受かり長家から奨学金を受けることになった、自分は卑怯者だと謝った。セロイは「ソアは何も悪くない。自分の決断に忠実に」と言った。

セロイの夢は壊れた、前科者は警察官になれないから。刑務所の図書館で、チャン会長の自伝を読み、「店をやりたい」とソアに話した。「復讐?」彼女の言葉が、セロイの空っぽな心を埋めた。

2年後セロイは出所した。焼酎を飲んだが、その味は苦かった。


セロイは、スアの住んでいる”梨泰院いておん”に行った。

その日はハローウィンで、偶然、うさぎに変装したスアに会った。彼女は来年チャン家に就職すると言った。

セロイは「梨泰院が気に入った。ここに自分の店を出す、7年後、その間は漁船に乗る」と話した。

セロイにとって、その日ソアと過ごした一日は、完璧だった。

彼女をおぶって家に送った。ソアは「ごめん、長家がどんな存在か知りながら、、」と謝った。セロイは「俺の幸せを願ってるて手紙に書いてあった。天涯孤独だと感じる度にその一文がどれだけ力になったか」とソアに感謝した。

次の週、セロイは漁船に乗った。

ーー7年後ーー

ソアは29歳、長家で企画室長になっていた。梨泰院で、また新しい店の準備を見かけた。「ソア」と声をかけたのはセロイだった。

感想 と 注目点

  • グンウォンは、セロイの父をひき逃げしたことに罪悪感を感じていた。父に”示談を”と頼んだが、前科者は後継者になれないと、鶏小屋に連れていかれた。この時、グンウォンに残っていた最後の“良心”が壊滅したのだと思う。
  • 父と初めて飲んだお酒は”甘かった”けど、出所したセロイが飲んだお酒は”苦かった”ですね。
  • セロイは、”チャン・デヒの自伝”を暗記するほど読んだ。彼の賢さがわかります。業界1位の飲食業の先輩として学ぶことが山ほどあっただろうし、闘う敵でもあるから、まず敵を知ることにもなったでしょう。
  • 身寄りがなく、親代わりだったセロイの父を亡くしたソアは、長家からの援助なしでは大学に行けなかったし、就職も長家に決めた。セロイを思うとソアは本当に苦しいでしょうね。

第3話 あらすじ

きっちり7年後、セロイは梨泰院に”タンバム”という店を出した。が、客はさっぱりこない。

チョ・イソ、高校3年、フォロワー76万のSNSのスター、パワーブロガー、運動神経抜群、成績優秀、多芸多才、IQ162の天才少女、そして、ソシオパス。彼女は退屈している。

セロイは、このチョ・イソと度々顔を合わせて、トラブルに巻き込まれた。しかし、彼女が店の広告の知識があることを知った。

イソは、グンスと彼の先輩と”長家ポチャ”に入った。ソアは、イソが、実は未成年だが、別人のIDで店に入ろうとしているのを見破り、追い出した。

3人は”タンバム”に入った。イソのIDをスングォンがチェックした。怪しいと思ったが、今日、初めての客、彼は見逃した。

スアは、セロイの店に、自分が追い出した少女が居るのを見た。彼女はチャン会長の「パク・セロイが梨泰院に店を出した。俺とパク・セロイ、どちらを選ぶ?」を思い出し、携帯から119とダイヤルした。

店では、グンスの先輩が酔っ払い、セロイを殴った。頭に血が登ったスンウォンが、客を殴り、その時警察がきた、未成年がいるとの通報を受けたと。

イソ、グンス、セロイ、スングォンが警察で事情聴取された。「2ヶ月の営業停止」と言われ、スングォンは激怒したが、セロイは「俺はお前に任せ、お前は見逃した。俺らの過ちだ」と。

そこに警察から連絡を受けたグンウォンが来た。実はグンスは、彼の母親違いの弟なのだ。

グンウォンはセロイを見て笑った。警官に「俺の友だち」と言うと警官は、チャン常務のご友人なら便宜をと言い出した。セロイは「警官は法を守る仕事、なぜこいつの一言で公権力が動く、法的措置を」と大声で言って出ていった。

一部終始を見ていたイソがセロイを追いかけ、「なぜ?営業停止ですよ?店が潰れることよりプライドが大事?」と突っかかった。

グンウォンが来て「パク・セロイ、変わらないな。俺のせいで刑務所に入り退学になって、父親が死んだと思ってるだろ?その通り(ウワァハハハ)、中卒で前科者で天涯孤独、どうするよ、殴れよ、殴れ、、」と挑発した。

「グンウォン、9年間、耐えてきた。あと6年は耐える。俺の計画は15年がかりだ」セロイは、グンウォンの手をつかにらんだ。

イソは何も言わずに、二人を見ていた。

感 想

チョ・イソの出現で面白くなってきました。この髪型、インパクトあり!よく似合ってます。

グンウォン、これ以上ないほど、クズで、、ほんとに演技が上手ってことですよね。

グンウォンとセロイの緊迫した会話を見ているイソの緊張した顔もすごくいい。彼女がセロイに興味を持ち出しているのが、よくわかります。

第4話 あらすじ

イソは、ネットで10年前の殺人未遂事件を調べた。


スングォンは、心から後悔していた。自分のせいで、店が営業停止になり、兄貴(セロイ)に迷惑をかけてしまったことを。

スングォンがセロイに会ったのは刑務所だった。セロイはどこでも本を読んでいた。

「貧乏人の前科者が、勉強しても無意味」とスングォンが言うと

「貧しさや学のなさや前科持ちを言い訳に、最初から諦めてどうするんだ、自分の価値を自分で下げて。勉強、肉体労働、船乗り、なんだってやる。価値は自分で決める。俺の人生はこれからだ、必ず成功してやる」とセロイは叫んだ。

出所したスングォンは、以前と同じチンピラ生活を送っていた。7年が過ぎた。ある日、組長が、梨泰院で店を開いた奴がいると連れていってくれた。

セロイの店だった、スングォンは、同じ7年、セロイと自分の濃度が全然ちがうと思い知った。

それから、一人でセロイの店に通い「アニキのファンだ。夢を叶えて生きてる。まともに生きたい」と言い、セロイの店で働くことになった。


2016年、イソは晴れて20歳になり、クラブやお酒が出る店にフリーパスになった。願書を出した大学にすべてに受かり、女友だちと3人で飲んでいた。男性がナンパしてきて一緒に飲んだが、ただただ、かったるかった。

セロイはスアとデートしていた。

イソが帰ろうとすると、1人の男がしつこく追いかけてきた。

イソが逃げた込んだビルにセロイがいた。イソは助けを求めた。セロイはイソの手を掴んで外に出て、待っていたスアと3人で走って逃げた。

イソは、セロイと別れたくなかった。「広告のことを知りたいんじゃ?」と2人をお茶に誘った。イソが二人の関係を聞くと、スアは「友だち。セロイは私が好きなの、もう10年」と言った。

セロイが席を外した時、イソはスアに「まさかあなたがチクったの(私が未成年だと)?」と聞いた。スアは図星という顔をした。イソはスアの弱みを握ったと思ったが。

スアは戻ってきたセロイに「あんたの店を警察にチクったのは私よ。まだ私が好き?」と聞いた。「うん、理由があるんだろ」と彼は答えた。スアは悲しそうに彼を見て、帰る、と出ていった。


イソはセロイを誘って飲みに行った。

彼女はセロイの店について「基本がなってない。お店の宣伝の前に全部直さなきゃ」と言った。セロイは、イソがまだ20歳なのによく知っているのに感心した。「SNSやブログで食べ物関係の宣伝をしてるから。基本さえ把握すればどこでも通用する」彼女は言った。

そして、今日のお酒は甘いわ、と。

イソは、店の名前 ”甘い夜(タンバム)”もダサいと言った。

セロイは「俺の人生はとても苦いんだ。夜はよく眠れない。少しでいいから、苦い夜を、俺の人生を甘くしたかった」と。

セロイは、酔っ払い、立とうとして倒れた。

イソは、”彼の人生を甘くしてあげたい”と思った、セロイにキスをした。


翌日、イソはタンバムに行き、「ここで働かせてください」とセロイに告げた。”私は優秀だもの、恋も成功も手にいれられるわ” 彼女は思った。

感 想

スングォンとセロイの刑務所での出会いから、なぜ、彼が”タンバム”で働くようになったのかが描かれてて良かったです。セロイのことばに感動です。7年、時間は平等なのに、濃度が全然違うと気づいたスングォンも良かったです。

セロイが、お店の名前を”甘い夜(タンバム)”にした理由を話すところもしみじみしましたね。

翌日、セロイに会いにいったイソの可愛いこと!すらっとした長い足に、革ジャンと赤いスニーカーが似合ってます!

第5話 あらすじ

イソがセロイに「働かせください」と頼んだ時、すでにグンスが採用されていた。

グンスは長家の庶子で、子供のころから家に居場所がなかった。父のモットー、”弱肉強食”に反発して高校入学と同時に家を出て自活していた。

セロイが「なぜこの店にこだわる?」と聞くと、「勘よ、この人になら人生を賭けられるという」と答えた。セロイは彼女をマネージャーとして雇った。彼も”投資の勘”で彼女を雇ったのだ。

早速、イソの指示で、お店のレイアウト、照明、メニュー等の改良が行われた。

戻ってきたタンバム!”、イソのSNSの宣伝効果で、再開した店は外に客が並ぶほど繁盛した。


チャン会長は、カン専務が25%の株を有したことに警戒心を持った。

彼はスアを誘い、梨泰院を歩きながら「君はいつもいい返事しかしないが、行動でしめしてくれ」と言った。”タンバム”の前にきた。店の外で大勢待っている。営業停止になっても復活していた。


平日、ヒョニが休んだ時、セロイが厨房に立った。

「ヒョニとどこで出会ったのか?」スングォンが聞いた。セロイは「工場だ、作ってくれた弁当がうまかった」、それで店の料理人として雇ったのだ。

イソ、グンス、スングォンの3人はクラブに行った。スングォンが、黒髪の後ろ姿が美しい女性をダンスで誘ったが、振り返った人は”ヒョニ”だった。

ヒョニは、自分はトランスジェンダー、社長も知ってる、と3人に話した。気まずい雰囲気になった。


”タンバム’は流行っていたが、料理について苦情が出始めた。イソは厨房のヒョニに「ろくに料理もできないなら辞めたら」とひどいことを言った。

イソはセロイに「社長より料理が下手な人がなぜ料理長に?料理がマズいのが店の唯一の欠点、クビにして。トランスジェンダーと知られたらイヤがるお客もいるはず、決断を」と迫った。

セロイはヒョニを呼び「俺はこの店を大きくしたい。今一番問題なのはお前の料理だ」と言って、「今月の給料だ」と封筒を出した。全員がヒョニをクビにすると思った(私もそう思いました。

「2倍入れた。この店が好きなら、2倍努力しろ、できるな」、そして

「みんなよく聞け、俺は世間が嫌う前科者だ。イソ、グンス、スンウォンは、店で騒ぎを起こし営業停止にさせた。ヒョニは俺にもお前らにも迷惑一つかけずに働いてくれた、お前らと同じ俺の仲間だ。”トランスジェンダーだから一緒に働けない”、そう思うヤツは、それが誰であれ、俺は切る」と言った。(この言葉に痺れました

イソは「従うしかない」と言った。


イソは、”未成年の飲酒で、チクった”のが、実は、高校時代の同級生(退学になった)だと知った。スアじゃなかった、なのに彼女は ”私がチクった”とセロイに言った、イソはイラついた。


セロイは落ちこんでいるイソに「損がでないようにヒョニを頼む。料理の味はわかるだろ?正直な意見を言い続ければいい、満足いくまで」とお願いした。

ヒョニは、料理を作り、イソの意見を聞き、その度 改良した、何度も何度も何度も、、そしてついに「おいしい」とイソが言った。

セロイは「信じていた、ヒョニもお前も」とイソの頭をなでた。


スアは、”自分を欺いていることに”イラだっていた。ひとりでバーで飲み酔いつぶれて帰る夜、セロイに腕をつかまれた。

スアはセロイに暴言を吐いたが、彼は「なぜ苦しむ、苦しむな、お前が何をしようが俺は揺るがない」と言った。スアはセロイにキスをしようとした、その時「ディフェンス」とイソが、ソアの口を押さえた。

感 想

イソが、”トランスジェンダー”に偏見を持ってるのに驚きました、一番若いし、既成の世間の考えに反発している子だと思ってたから。

「ヒョニをクビに」とイソが言った後のセロイの行動とセリフ、本当に痺れるほどかっこよかったです。元ヤクザとか、トランスジェンダーという理由で、一緒に働けないという人間なら、どんなに優秀でも必要ない、というのが彼の考えです。仲間を何よりも大事にする、それがパク・セロイです。

スアの苦しみ、、今回、再視聴して、初めて理解できた気がしました。

第6話 あらすじ

スアが彼にキスをしようとした時、イソがスアの口を押さえて止めた。スアの酔いは一気に覚めた。

”タンバム”の初めての飲み会にスアも参加した。

イソは、梨泰院の店を客感的に評価し、最高の星5の店は”長家ポチャ”と言った。

セロイは、みんなの前で「俺の目標はフランチャイズ化。仲間がいるからやれるさ」と乾杯した。


スアは、会長の家族写真を見て、次男をセロイの監視に送り込んだのか思ったが、会長は、グンスがセロイの店て働いていることを知らなかった。

会長はスアにセロイの店について報告させた。グンウォンも同席で。

  • 繁盛している、行列もでき急成長
  • 繁盛の理由は20歳のチョ・イソの存在。パワーブロガーで効果的な宣伝、市場の流れが読め、状況判断力もある。
  • パク・セロイは柔軟さと頑固さを兼ね備えている。20歳の子をマネージャーにし、成果も出たので見る目もある。目標を立てたら、遅くても確実に前進する。実直で包容直があり店で信頼されている。
  • セロイの目標は、タンバムのフランチャイズ化

セロイは、スーツケースを持ち、橋の上から南山タワーの光を見ているイソに会った。イソは「母を泣かせた」と言った。セロイは「いい会社に就職することがお母さんの望みなら、いつかタンバムが最高の就職先になると思う。外食業会のトップになる、だってお前がいるだろう」と言った。


”タンバム” にホールスタッフとして、キム・トニーというギニア出身の男性が採用された。


イソのコネで ”最強の居酒屋” というTV番組への出演が決まったが、TV局に、長家のチャン・グンウォンがいて、二人は険悪なムードになった。

グンウォンがセロイに「10年で成し遂げたのが店1件ごときでは、何の脅威にもならない。パク・セロイは、スアの気持ちを知る踏み絵、その程度だ(父の受け売り)。スアのことは諦めろ、お前のせいでスアは困ってる」と言った。セロイは気持ちが泡立った。

TV局から出演キャンセルとの連絡が来た。

スアは、テレビ番組のことでセロイに謝った。

イソはセロイに「営業停止の件、彼女はチクってない」と本当のことを話した。

セロイはスアを追った。

「なぜチクったとウソを。俺に嫌われたいのか?長家と俺の板挟みだろ、辛いだろうけど少しだけ辛抱してくれ。お前が何をしようが俺は揺るがない。長家は俺が始末する、お前をあの会社から解き放ってやる」と誓った。


セロイはすぐに”イ・ホジン”に「19億全部、長家に投資しろ」と電話した。

翌朝、キム室長がチャン会長に、株主名簿に”パク・セロイ”、19億ウォンと報告した。8年前暴落した株価(グンウォンの暴言で不買運動と株価が暴落した)が上昇した分と、今朝、さらに6億追加。

チャン会長は、スアとグンウォンを連れて”ダンバム”にやって来た。

高校中退に刑務所とさんざん痛めつけたのに眼光を見れば分かる、お前の目標は俺の破滅か”、チャン・デヒは心で思った。

「タンバムへ ようこそ」セロイは深々と頭を下げた。

感 想

元々のWeb漫画のストリーがよくできているのだなと感心して見ています。

セロイが仲間たちの前で”フランチャイズ化”、イソの前では”外食業界のトップになるつもりだ”と目標をはっきり口に出しました。”仲間がいるから、イソがいるから、成し遂げられる” とセロイは信じている、そこがいいです。

夢の大きさがその人の器を決める、との名言もありました。

スアがチャン会長にセロイの店と彼の人間性について報告する場面も、すごく的を得てました。

セロイが、スアを追いかけて言ったセリフ、ソアは嬉しかったでしょうね。

そして彼は、8年前に長家の株が暴落した時に、父親の死亡保険金を投資して、長家の株を買っていた。

”復讐ドラマではない”と書いたけれでど、チャン・デヒと言うセロイの前にそびえる大きな山、敵がいるからこそ、このドラマが面白いのは確かです。

チャン会長にとってセロイは、ノドにささった小骨のような存在なのだろうと思います。

第7話 あらすじ

チャン会長は、”チゲと炒め物と焼酎”を注文した。

会長はセロイに、8年前に暴落した長家の株にパク部長の死亡保険金を注ぎ込んだ理由を聞いた。セロイは「長家の価値を信じていた、長期的には買いだと」答えた。昨日の6億ウォンについても同じ返事をした。

食べ終えた会長は「期待して来たが、長家の敵ではない。大人しく生きろ」と言ったが、セロイは「無理です。信念と気合が僕の生き方、僕のゴールはあんただ。あんたにできることは、土下座して父に罪を償うこと」と答えた。「しつけが必要だな」と会長は出て行った。


イ・ホジンは、セロイのファンドマネージャー。

セロイは、彼がいじめられているのを見て、グンウォンを殴り退学になった。ホジンは刑務所のセロイに面接に来て「韓国大の経営学部に入った。イジメに3年耐えたのは、復讐のため。将来は資産運用の専門家になる」と言った。セロイは「出所したら居酒屋をやる、外食業界のトップに立ち長家を潰す」と言い、二人は手を組んだ。

ホジンがセロイの資産運用を担当し、8年前、父の保険金を彼に託したのだ。

〔少し前〕

ホジンは長家のカン・ミンジョン常務の資産を2倍にした。セロイがホジンを常務に接近させたのだ。その後セロイは常務と面会し「長家を継いでください。チャン会長の解任案が出た時、僕が力になる」と言ったが、常務は相手にしなかった。しかし「あなたの店に会長を来させるのがミッション。会長が気になる存在になったらあなたに懸ける」と言ったのだった。

ミッション成功で、カン常務はセロイとホジンと組み、会長とグンウォンを追い出すために動き出した。

3人が握手している写真が、チャン会長に渡っていた。


タンバムに外国人客が来た。みんなは、トニーが英語で接客してくれるはずと思っていたが、彼は英語が話せなかった、、ギニア出身で、フラン語は上手らしいが、、。


セロイとイソはバスに乗って出かけた。そのバスの中で、イソはセロイからこれまでの経緯いきさつを聞いた、”父の存在、チャン家との悪縁、父の事故から地獄の日々、友人のイ・ホジン、復讐計画、費やした時間から今に至るまで”を。

セロイが訪ねたのは、父の交通事故を担当した元刑事の家だった。彼は刑事を辞め、セロイの店に野菜を卸す業者になっていた。娘のへウォンはセロイになついていて、夢は警察官になることだ。

元刑事はセロイに、もう訪ねて来ないでくれ、と膝をついて頼んだが、セロイは「刑事さんができることは事実の解明と自首です。娘の夢を堂々と応援できる父親になるべきでは?」と言った。


イソは、セロイの腕にある傷の痕を見て何かと聞いた?「遠洋漁業と土木作業でケガをした」と聞き、イソは「一人で辛かったでしょう」と泣いた。”二度と独りで苦しませたくない、この人に手を出す人を皆潰す”と心に誓った。


”タンバム”のビルのオーナーが変わり、”契約期間が満了したら出ていけ、商売をする” と要求してきた。セロイが新しいオーナーを説得するために電話をすると、相手は ”チャン・デヒ”だった。

感 想

チャン会長がセロイの店に来て、二人は、激しく火花を散らしておりました。

セロイがカン常務に接触していたのには感服、次々と手を打ってますね。

会長の「しつけ」の意味は、セロイの店のビルを買い、”タンバム”を追い出すことでしたね。「店1軒だけ、脅威ですらない」と豪語してましたが、実際には長家の株を所有し、カン常務と通じている、、、会長にすれば、かなり脅威で、今のうちにすぐに潰さねば、という心境でしょう。

セロイたちが、次々に襲いかかる困難をどうクリアーしていくか、それがドラマの見どころです。

第8話 あらすじ

ビルの新オーナーのチャン・デヒは、セロイを会社に呼びつけ「これが強さだ。土下座して謝罪すれば店を存続させてやる」と言った。セロイは「僕は会長の敵です。あんたは僕から何一つ奪っていない。真の強さは人から生まれる。僕はもっと強くなります」と言い放った。


グンスはイソから、自分の父と兄がセロイにした仕打ちを聞き、思い悩んでいた。


イソ、スングォン、ヒョニ、トニーがクラブに行ったが、トニーの外見から「アフリカと中東は入店禁止」と拒否された。トニーは「私は韓国人、お父さんは韓国人です」と抵抗したが、イソが「どこが韓国人、肌の色も黒いわ」と言い、トニーは傷ついて出て行った。セロイは事情を聞き憤った。

よく朝、店のシャッターには”人種差別、韓国の恥さらし”の大きな落書きが。セロイの仕業だった。


グンスはイソに「僕は店をやめる。家に戻ること条件に、父さんに社長の邪魔をしないように頼む」と言った。イソはとても喜んだ。

グンスはセロイに「店を辞めます」と言ったが、セロイは「お前の父親や兄が理由なら辞めるな」と。

イソが横から、「辞めるのを条件に父親と取引するって、店を続けさせてもらうの。店を移転すると数億の損害が出るが、グンスが辞めるとすむわ、賛成です」と言った。

セロイはイソの名札を取り「マネージャー失格だ」と叩きつけた。

イソは「情?いつまで情で動くつもり?これじゃ長家の足元にも及ばない。いくら損をすれば目が覚めるんですか?私は社長が損をするのを見たくない」と訴えた。

セロイは「俺はあの人とは違うんだ。俺のためにすることが俺の仲間を切ることか?」といきどった。

「私は社長に人生をかけた、現実的な代案をください」とイソが迫ると、「ビルを買う」とセロイは言った。

彼は、朝一番に、イ・ホジンとカン常務に会って、仲間を守るために、長家への投資金を回収してビルを買うことを伝えていたのだった。

スアが感情的になったイソにアドバイスした。

「セロイはチャン会長とは正反対のやり方で自分を証明したいのよ。その道は、本人にも見守る人にも厳しい。味方になりたければ、彼を変えようとせず、一緒に歩む覚悟をすることよ」と。


イソが先日クラブでトニーが入店拒否されたことをブログにアップして、店を批判していた。イソはトニーに一緒にお父さんを探すと約束して、二人は和解した。

セロイは”マネージャーの名札”をイソに胸に再びつけた。


”タンバム”は新しい自社ビルに移った。一人のおばあさんが通りかかり「ここで店を?ここは毎年潰れる」と言ってセロイに名刺を渡した、金貸しのようだ。

カン専務は、「店とは人なんです」と同じことを、セロイの父パク部長も言ってたと思い出した。彼女は「望むは復讐だけ?」と聞いた。

僕が欲しいのは自由です。自分が人生の主役であり信念を貫き通せる人生、それが目標です」とセロイは答えた。


チャン会長は、セロイがビルを買ったと聞き、彼から別のものを奪おうと画策を始めた。

感 想

セロイ、ビルを買うなんて、すごーい!チャン会長にいくら痛めつけられても屈しません。

しかし、彼が傷ついたのは「グンス一人辞めさせればすむ」と言うイソの言葉だったようです。イソって、グンスには本当に残酷ですね。

但し、グンスの取引〔長家に戻ることを条件に、セロイの店の存続を承認してもらう〕をチャン会長が受け入れるとは思えないですが、、。

セロイの復讐の先の目標が、”自由”と言うのは、とても素敵だと思いました。

第9話以降は次のページへ

Drama
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