『D. P.  ー脱走兵追跡官ー』シーズン1 全6話 あらすじと感想 *ネタバレあり

写真:Netflix

2021年8月27日配信Netflix オリジナル韓国ドラマ『D.P.  ー脱走兵追跡官ー』。兵役義務により入隊した青年が ”D.P” に配属され、先輩追跡官とバディを組み、脱走した兵士を連れ戻す任務を果たす中で、軍隊生活の壮絶なイジメ、不条理、歪みを目の当たりにする。

この作品は、国内外で高い評価を受け、第58回百想芸術大賞ドラマ作品賞を受賞しました。2023年7月28日にシーズン2配信がされます。その前にシーズン1をまとめておきたいと思います。

*ネタバレあり


シーズン2のあらすじと感想は以下でまとめています。

概 要

兵役義務により入隊した青年が、軍の脱走へを追跡する部隊に配属されることに。任務にあたるなかで、脱走した兵士たちがそれぞれかかえる過酷な現実が見えてくる ーNetflix よりー

放送局:Netflix

配信日:2021年8月27日 全6話

ジャンル:ヒューマンドラマ

演出:ハン・ジュ二監督

脚本:キム・ボトン(ハン・ジュニ監督と共同執筆)

原作:キム・ボトン「D.P. 犬の日」

登場人物とキャスト

〔陸軍103歩兵師団憲兵隊、主要キャスト〕

アン・ジュノ(チョン・ヘイン):二等兵、D.P所属

ハン・ホヨル(ク・ギョファン):上等兵、D.P.組長

パク・ボムグ(キム・ソンギユン):捜査課のD.P.担当官(通称”軍脱”)、職業軍人、職級は”中士”

イム・ジソプ(ソン・ソック):憲兵大将補佐官、職業軍人、職級は”大尉”

チョ・ソクポン(チョ・ヒョンチョル):一等兵、ジュノ先輩、元柔道家、美術学院講師

チョン・ヨンドクヒョン・ボンシク):憲兵大将、職業軍人、階級は”中佐”

ホ・ギヨン(パク・セジュン):一等兵、速報質所属

〔陸軍103歩兵師団憲兵隊所属の同部屋兵士〕

ファン・ジャンス(シン・スンホ):兵長

リュ・イガン:上等兵

キム・イルソク:上等兵

イ・ヒョサン:上等兵

パク・ソンウ:D.P.元組長、上等兵(第1話)

第1話 花を持った男

”大韓民国の男子は法の定めるところにより兵役の義務を遂行しなければならない ー大韓民国兵役法 第3条ー”


アン・ジュノは、2014年、入隊し、5週間の新兵教育を経て、陸軍103歩兵師団憲兵隊に配属された。

そこでは、ファン・ジャンス(兵長)を中心に、同部屋兵士たちへのいじめが日常だった。

先輩、チョ・ソクポンはジュノを気遣ってくれた。先輩は”痛みのない教訓は無意味だ (犠牲なくして人間は何も得られない)と、好きなアニメのセリフを教えてくれた。

ジュノは、ジャンスからいじめを受けて、位置(後ろに釘が出ている)に立たされたが、釘をかわして避けた。ジュノは、ボクシング経験があり、身体能力が優れている。

パク・ボムグ中士(軍脱担当)に呼ばれ面接に行ったが、彼は急に部屋を出たきり戻らない。暗くなりパク・ソンウ上等兵が入ってきた。彼は”D.P.”(脱走兵を捕まえる部隊)所属だ。

ソンウが出た後、机の上に1枚の写真があった。”江南防犯カメラ午前3:30”、スーツを着た男(脱走兵)がケーキと花を持っている、脱走180日目”。

パク中士は“進級不可”との通知を受け取り、チョン・ヨンドク中佐に理由を聞きに行ったのだが、ジュノのことを忘れていた。

中士が戻った時、ジュノは「あの、もしかしたら夜の街でウェーターをしているのかも、ホステスにあげる花を客が頼むので」と(写真をみて)意見を言ったが、下がれと叱られた。

ジュノの言ったとおり、脱走兵はウエイターをしていた。

パク中士は、ジュノを「D.P.にならないか」と誘った。彼の身体能力と洞察力が買われた

ジュノは私服に着替え、パク・ソンウ上等兵とパク中士の車で外に出て、携帯と脱走兵の資料をもらった。

脱走兵:名前はシン・ウソク、軍歌の覚えが悪いと暴行を受けた。江南のモーテルに隠れている


ジュノとソンウは高速バスでソウルに着いた。

ジュノはすぐにモーテルに向かうと思っていたが、ソンウはすっかり休暇気分。昼間からビールを飲み、夜は友だちと女性を集めて、カラオケでパーティー。集まった男性3人は、外国籍で兵役免除、親の防衛産業で勤務中、親族の医師の嘘の診断で兵役免除になった連中だった。

ジュノは無理やり飲まされ、ソンウに二日酔いドリンクを買ってこいと命令されて、外に出て吐いた。雨が激しく降っていた。

ソンウにもらったタバコに火をつけた時、一人の男性が「すみません、ライターを借りても」と声をかけた。ジュノは「あげますよ」と彼にライターを渡した。「休暇ですか、楽しんでください」と彼は言って去った。

ソンウたちのパーティーは一晩中続き、ジュノも飲まされた。

パク中士からの電話に気づいたのは朝7時だった。ジュノが掛け直すと「このバカ、どこだ、人が死んだぞ」と中士は怒鳴った。「シン・ウンソが自殺した。モーテルで着火炭を吸って、、」

ウンソは、ジュノがあげたライターを使って着火炭に火をつけたのだ。

パク中士が付きそい、彼の姉が遺体を確認した。その後対面した母の号泣が、外で待っていたジュノとソンウまで聞こえた。

パク中士が二人に昨夜のことを聞いたが、ソンウは「外で見張っていた」とウソをついた。

「お前らが殺した」と、彼はジュノに自殺に使われた証拠物のライターを渡した。

ソンウが「マジでツイない。昨日のことは誰にも言うな」と言った。ずっと無言だったジュノは「人が死んだ」とソンウを殴った、何度も、何度も殴った。ソンウの顔が自分の顔に重なった、、。


第2話 一場春夢

アン・ジュノはパク・ソンウを殴り、懲罰房に入れられ、食事を拒んでいた。

チョ・ソクポン先輩が当番の時、ジュノに”チョコパイ”をくれた。女の子のイラストと”元気を出せ”のメッセージが添えられていた。


新任の補佐官、イム・ジソプ大尉が、陸軍中央捜査団から移ってきた。

彼は最近の不祥事を知っていた。D.P.が脱走兵を捕まえずカラオケで飲酒、その間に脱走兵は死亡、後輩が先輩を殴って、懲罰房に入っていることを。大尉はパク中士に「先輩の方の任務解除を」と指示した。


ジュノはパク中士から「D.P.を続けろ」と指示され、懲罰房を出た。部屋に戻ると、またファン・ジャンスの陰湿ないじめが。

元D.P. 組長のハン・ホヨルが軍病院から退院してきた。彼はジュノに「ソンウを殴った?よくやった。俺はニュータイプだ、今後は俺の指示に従えよ」と言った。2人はバディを組んだ。

早速2人に、次の脱走兵を捕まえる任務が言い渡された。

脱走兵チェ・ジュンモク、脱走して2ヶ月。いじめがあったようだが詳細は不明。最後の目撃情報は仁川駅ホーム、自殺未遂をした

二人は”令状”をもらい外にでた。この”令状”で、脱走兵のIDから家族、恋人、友達、同級生の情報を得て、会いに行って聞くこと、とホヨルは言った。理由は、脱走兵の気持ちになるため。

2人はバスに乗って、”修養録の女人”に会いに行った。ホヨルが「軍人は、修養録という日記のような物を書く。そこにはへジョンさんのことでいっぱいでした」と言うと、彼女は電話がきたら連絡しますと言った。”修養録”、本当にあるようだ。

二人は、ジュンモクの過去のバイト先や通っていた教会にも行ったが手がかりなし。

ビリヤード場である男が、夜の地下鉄のコンビニで彼を見たと言った。

お母さんに会うと「気が弱い子、よくないことを考えているかも」と泣いた。「必ず見つけます」とジュノが言うと、お母さんがお金をくれて、ホヨルが受け取った。

彼らの服から異臭が、探し始めて12日が経過していた。

ホヨルが「死んでないから心配するな。誰にも電話してない。自殺する脱走兵の大部分は、母親に電話するんだ」と言った。

パク中士から電話があり、いじめの詳細は ”イビキがひどいから、防水マスクに水を入れて、眠らせなかった”、新情報は、2日前の11:30、 一山の一品香でジャージャー麺を食べてた。

ジュノは、ジュンモクに関する情報から、目撃はいつも”執着駅で夜”と言う点に注目した。

ホヨルは、入隊前の本人のサイトのIDから、”修養録の女人”の電話番号で別のIDを取得したのではと推測して、パク中士にもう1通”令状”を要求した。2人は、そのIDのアクセス位置を聞き、ゲームセンターに行ったが、ジュンモクはいなかった(IDは違っていたということですね)。

ジュノは、”執着駅で夜”から彼の居場所を推察した。2人は終電の電車の中で居眠りをし、終着駅で目覚めたジュンモクを見つけた。そこだけが彼にとって居心地がいいところだった。

バスで帰る途中で、ジュノの携帯に電話が入った。「恋人です」と言ってジュンモクに代わった。「母さん、ごめん」とジュンモクは泣いた。


ジュノは懲罰房の夜の当番で、自殺したシン・ウソクの幻想を見た。「人を殺して生きていくことに慣れましたか?」と彼はジュノに聞いた。


第3話 その女

10年前、ジュノの父親は母に暴力を振るって、家を出て行った。


ジュノは始めての休暇、チョ・ソクポン先輩が靴をピカピカに磨いてくれた。彼は「この色を買ってきてないか、漫画を描くペンだ」とジュノに渡した。

ジュノとホヨルは、脱走兵を捕まえた褒賞で休暇をもらったが、パク中士から、他部隊のD.P.支援のために、釜山行きを命じられた。イム・ジソプが自分の実績をあげるために、パク中士に命令したのだった。

首都防衛司令部のD.P.組長キムのアシストだが、二人に会った途端、ホヨルの機嫌が悪くなった。同期で、昔の”チョコパイ”の恨みがあるらしい。

脱走兵は、チョン・ヒョンミン、ジュノたちは彼の父の家に行き、すぐヒョンミンを見つけたが、彼は屋上から逃げた。逃走劇の途中でホヨルはぎっくり腰に、ジュノはボクシングで戦ったが、ヒョンミンも強い、彼は逃げた。傷を負ったジュノたちは病院に行った。

イム・ジソプは「ホヨルたちの落ち度で、ヒョンミンを逃した」と電話を受け、パク中士に「実績向上の機会をやったのに恩をあだでかえすとは」と怒った。

パク中士はホヨルに「ヒョンミンを捕まえるまでは戻るな、お前らが逮捕しろ」と命じた。

ジュノは、首都防衛司令部D.P.キムが、デパートの店員に会ったことをつき止め、二人で会いに言った。ヒョンミンの写真を見せるとが「ヨンオクの彼氏で一度だけ挨拶した」と言った。

ヒョンミンがホスト店にいたと聞き、早速聞き込みをした。ヨンオクの写真も見せると、彼女がヒョンミンに車や金を貢いでいた。

2人はホストクラブをかたっぱしから回り、1軒の店でヨンオクを見た。2人は新しいホストと間違われ店にでた。

ヨンオクは、店が終わった後、ジュノを誘い家に連れてきた。彼女はバーテンダーをしていて、今でもヒョンミンが好きなようだ。

彼女から”助けてくれない?”とメールがきて、ジュノは指定の場所に行った。彼女は働いている店のママに、前借りをお願いしたが、すでに衣装代と前借りの利息が残っている、ヒョンミンにDVを受けながら貢いでいるのだった。

ジュノは我慢できず、彼女を外に連れ出し、僕がなんとかする、と言った。

ジュノはホヨルに「逮捕できそうだが、カネが必要だ」と電話した。ホヨルは、D.P.組長キムに「カネの用意を、300万ウォンあれば逮捕できる。ヨンオクは俺たちといる」と言った。

用意したカネを、ジュノはヨンオクに渡した。彼女はお礼を言って、なぜここまでしてくれるのかと聞いた。ジュノは、知っている人に似ているから、と答えた。

首都防衛司令部のD.P.の2人が、彼女を尾行した。

彼女はヒョンミンに「食事でも?」と言ったが、彼は「カネは?すぐ返す」とバッグの中の金を取ろうとした。「チョン・ヒョンミン一等兵」とキムD.P.とソD.P.が近づいて来た。ヒョンミンは彼らを殴り、ヨンオクも殴ろうとしたのをジュノが止めた。

ジュノとヒョンミンの激しい殴りあいの末、ジュノが逮捕した。しかしお金はヨンオクが偽物にすりかえていた。彼女はジュノに「憐れむからのよ、おかげで逮捕できたでしょ」と電話してきた。


イム・ジソプが「D.P.がヒョンミンを捕まえたのに、なぜ首都防衛司令部に渡さない」とパク中士に怒鳴り込んできた。中士は「こちらの実績ですから。いい気になるなよ。師団長の機嫌を取るために休暇中の2人を派遣したことを知ってる」と牽制した。

ホヨルは親のクレジットから300万ウォン、キムD.P.に振り込んで返した。

二人は軍に戻ったが、休暇は釜山での仕事で消えた。

ジュノの父が倒れた、と連絡が来た。

感 想

ジュノは、ヨンオクという女性に、自分の母を重ね合わせたのではと思いました。母も父親から激しいDVを受けてきたから。


第4話 モンティ・ホール問題

チョ・ソクポンは、先輩からまた屈辱的な要求をされていた。


アン・ジュノは父が倒れたと聞き、入院先の病院に来た。父はボクシングを見ながら、開口一番「カネをくれ」と言った、また誰かを殴ったようで、全然変わっていなかった。

家に戻るとホヨルが、母と妹と肉を焼いていた。ホヨルは持ち前の社交性を発揮して、お母さんたちをなごませていた。が、ジュノは母に「なぜ逃げない(父から)」と冷たく言って仕事に戻った。


連れ戻されたチェ・ジュンモク(2話)のお母さんが面接に来て「あなたをいじめた人は罰を受けるわ」と言うと、息子は「そんな国じゃない。別部隊に移るだけ」と。母が上官に問い詰めると、イム大尉がオドオドと「裁判は軍判事がする。軍判事は特定の部隊や人物へ利益をもたらす判決はしないはず」と言ったが。

チョン中佐は、イム大尉とパク中士に、チェへのいじめ問題はこれ以上追及するなと釘を刺した。


山奥の部隊からホ・チド兵長が脱走、ジュノとホヨルは、まず部隊の人に話を聞いた。

模範兵士にも選出され、誰も彼をいじめない。でも彼は売店にツケがあった。がめついヤツで、負傷していても、危険手当15万5000ウォンをもらうために垂直下降した。賭けをもちかけて、負けたことがなかった。

ホヨルは、ホ兵長が必死でカネをためて、覚悟の上で、現脱(現地離脱)した。鉄格子を超え、15時間も山をさまよう覚悟、そういうヤツラは目的を持っていると言った。

2人は、ホ兵長の家族を訪ねることに。辺りは開発地域で住民たちは追い出されていた。

訪問介護の女性と一緒に壊れそうな家に入ると、認知症のおばあさんがいた。おばあさんが一人でチドを育てたようだ。おばあさんは、チヨルを孫のチドと思い込んで喜んだ。


2人は、チドの大学の友達に話を聞いた。

チドは首席で入学して、奨学金をもらっていたが、校内の売店では足りず、いくつもバイトを掛け持ちしていたそして突然退学して入隊した。

ジュノは「3つの扉のうち2つは外れ、1つを選ぶと別の1つが外れ?」という問題を見せた。「彼が好きな”モンティ・ホール問題”」と友達は言った。答えは”別の扉に変える”。

2人は理解できなかった。帰ろうとした時、友達の携帯にチドから電話、ホヨルが出ると「僕を捜さないで。そのうち戻るので」と言った。彼は大学の同じ建物にいた。2人は彼を追ったが、彼が女子寮に紛れ込み、見失った。

ホヨルとジュノは軍隊に戻った。


ファン・ジャスは除隊まで残り6日になっていた。

就寝で灯りが消えた後、ファンは、チョ・ソクポンを起こした。

ソクポンはジュノを起こした後、新兵たち6人を生活館の裏に集合させ、いじめた。ジュノはソクポンが後輩いじめをしているのに驚き、新兵6人を帰らせた。

しかしファン・ジャスたちが、その新兵たちを連れて戻し、ジャスは、ソクポンを伏せさせ、手を足で踏みつけ、ジュノに、新兵を殴れと命令した。

ホヨルが出て来て、ジュノを「先輩の言うことを聞け」と部屋に引っ張り込み助けた。そこで殴っているように音を立てた。ファンたちは騙された。


ジュノは、ホ・チドのケースをモンティ・ホール問題に当てはめて考えた。

1.おばあさんを守るために入隊したけど、

3X 自宅が強制撤去になると判明した

2. おばあさんを守れる確率が高いと思われる別の選択をした→脱走

なぜチドは電話してきた?なぜD.P.とわかった?

2人は再び、ホ・チドを捜しに出た。チドは、おばあさんが住んでいるエリアの強制撤去の解体作業員として働いていた。ホヨルとジュノもそこに紛れ込み、チドを逮捕した。

おばあさんを近くで守れるところが、ここだったのだ。「貯めたカネで祖母を療養病院へ」とチドは言った。

チドは、軍に戻る前に祖母に会ってもいいかとお願いした。

家に入り、チドが「おばあちゃん」と言ったが、祖母はチドを通り越し「チドや」とホヨルに懐かしそうに話しかけた。チドはその後ろ姿に正座して礼をして「春になったら戻ってくる、花見に行こう」と言った。

ホヨルはおばあさんを抱きしめて、手錠をポケットにしまった。

バス停で、ホヨルとジュノは、再びチドに手錠をかけて、彼を挟んで座っていた。

「あといくらいる?」とホヨルは聞いた。「あと2ヶ月ほどで入院させられました」とチドは答えた。

「俺にはモンテなんとかはわからないが、こんなのがあとで判明した外れってやつ」と鍵をだして、手錠を解き、「行けよ、おばあさんを入院させて、出頭しろ」と。

「感謝します」、チドは何度も言って泣いた。

ホヨルは「道で落とした」とパク中士に電話した。「分かった」と中士は言った。

ジュノが「出頭しなければ?」と言うと、ホヨルは「半々だろ?」、ジュノは「3分の2では?」と。

ジュノは母に電話して「食事はした?」と聞いた。


チョ・ソクポンが脱走した。

感 想

“モンティ・ホール問題”、私にはわかりませんでしたが。

いい話でしたね、、ジーンとしました。


第5話 軍用犬

チョ・ソクポンは、同じ先輩からまた屈辱的な要求(対空砲発射ショーを見せろ)をされたが、従わなかったので、先輩が殴る蹴るの暴行をした。ソクポンは初めて反撃し、狂ったように先輩を殴った、それを後輩が見ていた。

ソクポンは放心して”一時停止”の線を超えて外に出た。


パク中士は、イム大尉とチョン大将に、「外部に出たようなので大規模捜索に転換を」と提言したが、チョン大将は「我々は憲兵、軍事警察、うちから脱走兵が出た?警察が知るとマスコミに伝わる、軍の威厳を失墜させる気か」と激怒した。

パク中士は、ジュノとホヨルに別々に捜すように指示した。バスターミナルに送る車の中で、「飼い主をかんだ犬は殺すべき、それが人間の考え。だがその犬がいじめた人間をかんだのであれば?悔しくてたまらないだろう」と。「チョ一等兵は犬ですか?」とジュノが聞くと「俺たちもそうだ」とパク中士は言った。


ジュノは、ソクポンが講師をしていたアニメ学校に行った。担当の先生が、最近ポンディー先生から連絡がきた?と聞いたが、生徒たちは「いいえ」と答えた。

ポンディー先生”は、ソクポン先生のあだ名、ガンディーみたいにすごく優しいのでと、その先生が教えてくれた。

ジュノは一人の女子生徒から、ソクポンの”クラウドIDとパスワード”が書かれたメモを受け取った。「先生のおかげで大学に受かった。先生はいい人です、先生を助けてください」と彼女は言った。


ホヨルとパク中士は、別部隊にいるソクポンと同期を兵士を訪ねた。彼は、ソクポンを”ゾロ”と呼び、一緒にアニメサークルに入って、ウェブトゥーンを描いてたと言った。彼は”ルフィ”らしい。

脱走したと聞き、彼は驚いた。ホヨルが、最近会ったか?と聞くと、休暇中、一緒にアニメを見に行ったが、元気がなかった。男にぶつかり、いちゃもんをつけられた時、ゾロが相手の胸ぐらをつかんで、睨んだ、あんな顔は初めて見たと言った。


ジュノは、ソクポンに殴られて入院している兵士に何があったのか聞いた。

ファン・ジャンスは、除隊の時、ソクポンに「いい思い出も悪い記憶も忘れろ」と言って、右手を出した。ソクポンに、ファンから受けた数々の忌々しいいじめが蘇った。ソクポンは「いい思い出って何ですか?謝ってください」とファンに言ったが「分かった、悪かった、ごめん」とファンは軽くあしらっ除隊した。


ジュノはアニメ学校の女子生徒からもらったクラウドを、ホ・ギヨン一等兵に調べてもらった。

ソクポンは、2時間前に、軍隊で受けたいじめをアニメにしてアップしていた。

ジュノは接続したIPを追跡して、ソクポンがファン・ジャンスの住所に行こうとしていると、ホヨルに伝えた。ジュノは城南総合バスターミナルでホヨルとパク中佐を待っていた。

パク中士が、発券機の前に他部隊のD.P.たちが20人ほどいると言ったが、釜山であった2人しかいなかった。イム・ジプソが作戦を中止していたのだ。ジュノは2人に協力をお願いした。

ジュノは、到着したバスの中にいるソクポンを見つけた。

ジュノは両手をあげて「助けに来ました。少し僕と話しませんか」と慎重に丁寧に話しかけたが、、柔道選手だったソクポンは、ジュノに襲かかり、窓を壊し、そこから逃げた。その時、釜山のD.P.に見つかり彼を押した、そこにバスが来てそのD.P.は轢かれた。

ソクポンは逃げ、ターミナルに着いたホヨルとパク中士が追った、追跡劇。映画館でソクポンを見つけたが、彼はナイフでホヨルを脅し、逃げて行った。

チョン大将はパク中士から「1人は負傷、取り逃した」と電話を受け、一緒にお酒を飲んでいたにイム大尉に「大規模捜査すべきだと私は言った」と責任転嫁し責めたてた。

ケガをしたDPは軍病院に搬送され、幸い命に別状はなかった。

パク中士が「この件は警察に移った。軍にもどる」とジュノとホヨルに言ったが、ジュノは「その前にトイレに」とダマして、ファン・ジャンスの家に向かった。

ホヨルも、パク中士の車でジュノを捕まえに行った


ファンはコンビニでバイトしていたが、店長から怒られアパートに戻った。

チャイムでドアをあけるとジュノがいた。「チョ一等兵がここに来る。中へ、危険です」と言った。

ジュノはアパートの駐車場でソクポンを見つけたが、気絶させられ、逃げられた。

ソクポンは大きなナイフを出して、ファンの部屋に向かった。

チャイムを鳴らしたが応答がなく、隠れていたファンにパイプで殴られて倒れた。ファンはソクポンを侮辱し殴った。

ソクポンが不気味に笑った、彼はナイフでファンの手を傷をつけて倒して逃げた。「倒してやったぜ、クソ野郎」と笑いながら、狂ったように。

駐車場に戻ってきたソクポンをジュノとホヨルが捕まえた。

ソクポンはパク中士の車に乗せられ、ジュノが付き添った。「殺しても復讐にならない、相手は死ぬだけ。殺した方は、責任を取らせることもできなくなったと悔やむんだ」と中士が言うと、

「偉そうに、みんな知ってて傍観してたくせに。なぜ僕が罪を受ける、悪いのはあいつだ」と車の中で暴れた。


第6話 傍観者たち

チョ・ソクポンは、憲兵隊に配属された時、パク中士の面接を受けた。

中学まで柔道をしていて大会出場の経験もあった。やめた理由を聞かれ「人を倒すのがイヤで」と答えた。

軍隊生活無理をしたらつらくなるぞ」と中士は小さな声で言い、除隊後にしたいことを聞いた。

「以前のように漫画を描いたり生徒を教えたら」とソクポンは答えた。


「偉そうに、みんな傍観してたくせに、、」ソクポンは車の中で暴れ、トンネルの中で車は壁に衝突、エアバッグが出て、パク中士とジュノは気絶した。

ソクポンは、中士のポケットから鍵をだし、手錠を解いて外に出た。

ソクポンは、再び、ファン・ジャンスのアパートに行った。


ジュノとパク中士は病院で目覚め、ホヨルから、ソクポンがファンを拉致して車を盗んで逃げた、軍警合同捜査になるかもと聞いた。

パク中士は「俺を部下を撃ち殺そうとしている」と憤り、3人はソクポンがいる場所に急いだ。


軍に警官が2人来たが、チョン大将は「軍部で処理する。特任隊を出動できる」と警察の介入に不快感を示した。

チョン大将は特任隊に実弾を装着させた。イム・ジソク大尉は「特任隊は対テロ特殊部隊、D.P.にまかせましょう」と止めようとしたが、大将は大尉を殴り、部隊は出動した。

イム大尉は、パク中士に「警察と特任隊が動いてる、急ぐんだ」と電話した。


ソクポンはファンを坑道(防空壕)に連れて来た。「除毛をおぼえていますか?どんなに痛く熱かったことか」とライターを出した、ファンは恐怖で震えた。ソクポンはファンを殴った。

「なぜ僕を標的に?」ソクポンが聞くと「何となくお前ならいいと思った」とファンは言った。

警察がGPSで坑道の入り口に来て、中に入った

その後すぐジュノたち、特任隊も来た。ジュノとホヨルが中に入り、中士は特任隊を止めた。

ソクポンはファンを抱えて逃げたが、警察に見つかり、激しく殴られた。ジュノが「おやめに」と言ったが、警官はなおも殴ろうした。ジュノが抗戦し、ソクポンが鉄パイプと共に2人を押し倒し、倒れた警官から拳銃を奪った。ソクポンは銃をジュノに向けて「これ以上付いてくるな」と鉄格子に鍵をかけた。

その間にファンが逃げた。彼が出て来たのは、いつも走らされてるトンネル、ソウポンが拳銃を持って追いかけて来た。

ファンは涙を流してひざまずき「心から謝ります、自首して罪を償います」と命乞いをした。「ここだよ、お前にいじめられるたびに飛び降りたかった」ソクポンはファンに銃を向けた。

ホヨルが出て来て、「俺だ、もうやめよう、ここは包囲されている」となだめようとした。ソクポンは「僕がいじめに遭ってる時は何もせず、こいつは助ける?」と言うと「違う、お前を助けるためだ。部隊全体を調査させる、こいつの罪も俺たちが傍観したことも、、」ホヨルが言ったが、ソクポンは笑って、拳銃を上に打った。

銃声が外に聞こえ、特任隊が銃を構えて、防空壕に入って来た。

ソクポンは「軍隊が変わるとでも?」「俺たちが変えよう」とホヨル。

「我々の部隊の水筒に書かれた”1953”、朝鮮戦争の時のもの、水筒でさえ変わらない」とソクポンは言った。

ポンディー先生」と声が、鍵を鉄で壊して出て来たジュノだった。

「ソナが大学に受かった。すごく感謝してる、休暇の時、一緒にとトッポッキを食べたいと。こんな所で何をしているんですか?」

ソクポンは「感謝してるのはこっちだ。褒めてやりたい」「褒めて、祝ってやって」とジュノ。

「ジュノ、どうしたらいいのか分からない、もう戻れないんだ」とソクポンは泣いた。

「バカなことを言うな。全部うまくいく、俺たちが助ける、、」とホヨル。

パク中士が外から走ってきた。坑道の後ろからは特任隊が来た。

ソクポンは、ファンを押しながら、トンネルの外にでた、、外は雪、、。

特殊隊が銃を持ってソクポンを囲んだ。彼は銃をファンの頭に構えながら

「ジュノ、ポンディー先生には戻れないよな?何かしないと何も変わらない」、、

ソクポンは銃を自分の顎の下に持って来て、引き金を、、ジュノが走って彼を倒した、、

ソクポンは、血だらけで倒れ「母さん」、、ジュノは、叫び声をあげた、、


ジュノは、”シン・ウソク(1話で自殺した脱走兵)の納骨堂にきた。彼の姉が来て「なぜ傍観を?弟がいじめられた時、なぜ止めなかったの?こんなことは二度となければいいのに」と言った。


パク・ボムグ(中士)に懲戒処分、イム・ジソプ(大尉)に転出命令がくだった。

部隊が整列して、全員同じ方向に歩いた。アン・ジュノだけが最後に残り、反対方向に歩き、やがて走って行った。


”陸軍兵士、殺人未遂のニュース、容疑者のチョ一等兵は要注意兵士に分類されていた、うつ病を抱えており軍生活に対応できなかった。軍当局は一等兵の容態を明かしていない”とTVのニュースが報道していた。

18機甲旅団部隊の兵士たちは、ニュースを見て「イカれた野郎だ」とソクポンのことを言い、「ブタ野郎(ソクポンのアニメ友達のパク・ルリ)の友達ですよ」と一人の兵士が、別の兵士が「ブタ野郎め」とルリを殴り、顔に殺虫剤をかけた、、ルリは機関銃を構え「何かしないと」と兵士たちに向かって撃った、、。

D.P. シーズン1 全話見た感想

胸が痛いです、、。でもシーズン2の配信を前に、シーズン1をしっかり見て良かったと思います。

特に5話と6話は、ジュノにいつも優しくしてくれた先輩、チョ・ソクポンさんが壊れていくのが、苦しかったです。

筆舌に尽くし難い壮絶ないじめ、見ているだけでも目を背けたくなるほどでしたが、いじめられる本人の恐怖、痛み、屈辱はいかほどか、、誰も助けてくれない、傍観しているだけ。そして、いじめた本人のファン・ジャンスは、何の罪の意識もなく、のうのうと生きていく。温厚で優しかったソクポンさんを壊した暴力、ソクポンさんの悔しさ、無念、、

そんな経験をしても、除隊後、何もなかったようにして生きていくことができるでしょうか?

ソクポンさんを軽い気持ちでいじめた抜いたファン・ジャンスは、ソクポンさんの本気の怒りで、初めて恐怖を感じた、、彼にしたことを自分もされることの恐怖を。

でも、罪を受けるのはソクポンさん。テレビニュースでは「殺人未遂、要注意人物でうつ病だった」と報道される、、悔しいです、、。

どうすればいいのか?ジュノが感じる無力感。

職業軍人のパク中士は、ぶっきらぼうだけど、部下思いの上司で、それは救いでした。

イム・ジソプ大尉も、出世にしか目がない上司かと思っていたが、最後はパク中士に協力しました。

でも軍の大将は、出世のためなら人が死んでもいいと思う人間で、完全な縦社会の軍では、彼の命令に誰も背けない。

シーズン1は、ジュノが1人だけ、指示された方向とは逆の方向に走っていき、

ソクポンさんの友達の”キム・ルリ”(彼も’ブタ野郎”といじめられている)が、「何かしないと」と機関銃を部隊の隊員たちに向かって発射、

衝撃の映像で終了しました。

シーズン2は、その映像から始まるようです。

軍生活のリアルを叩きつけるドラマ”D.P.”、苦しいけれど、本当に見る価値のあるドラマだと思います。

ジュノとホヨルの2人は、軍を”変えること”ができるのでしょうか?少しでも、、。

シーズン2も心して視聴したいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。


Drama
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