『イカゲーム』あらすじと感想【Netflix 世界各国で視聴1位になった理由は何なのだろう?】*ネタバレあり

Netflix で9月17日に一挙配信され、アメリカや世界各国で1位を獲得した話題の韓国ドラマ。なぜ世界中から注目されているのかと興味があり一気見しました。あらすじと感想を書いてみます。

*ネタバレあり

概 要

何かの事情で、借金まみれになり、にっちもさっちも行かなくなった人間たちが、不思議な名刺を受け取り、勝利すれば莫大な賞金がもらえるというゲームに招待される。

それは、子どもの時に遊んだ単純なゲーム、しかし負けると即「死」。最後に一人だけ勝者が残るというサバイバルゲームだった。

主な登場人物 ( )俳優名

ソン・ギフン(イ・ジョンジェ)(No.456)

物語の主人公。10年働いた自動車会社をリストラされ、その後定職につかず、キャンブルで大きな借金を抱えている。離婚し、溺愛していた娘(10歳)は元妻が引き取った。娘の誕生日にプレゼントも買えない。元妻は再婚し一家はアメリカに行くらしい。年老いた母が行商をして暮らしを支えているが、その貯金にまで手を出し、母は糖尿病で手術が必要だがその費用がないーという最悪の状況。ゲーム最後の参加者で番号は456番

チョ・サンウ(パク・ヘス)(No.218)

ギフンと同じ町で育った後輩で、ソウル大学に首席で入学した町の誇り。卒業後は、大手証券会社で活躍していたはずだったが、莫大な借金を抱えた上、会社のお金を横領し、このゲームに参加。年老いた母は、地元で魚屋を営んでいる。息子はアメリカに出張中と信じ、支えにしている。

カン・セビョク(チェン・ホヨン)(No.067)

脱北者。脱北するときに父を殺害され、母は北に連れ戻された。幼い弟と2人で韓国に来たが、弟は施設に預けている。スリ組織の手下だったがそこからも逃げ出した。脱北のために支払った大金はブローカーに騙し取られた。母を助け、弟と一緒に暮らすために大金が必要。名前のセビョクの意味は「夜明け」

オ・イルナム(オ・ヨンス)(No.001)

456人の最初のゲーム参加者。70歳の最高齢の参加者で、脳腫瘍を患い、余命は長くない。ゲームに参加した経緯は不明だが、息子が幼なかった頃の思い出を懐かしんでいる。老人である弱みを経験と知恵でカバーしゲームを乗り切る。

アリ(トリバディ・アヌファム)(No.199)

パキスタンからの外国人労働者。奥さんと1歳の息子がいて、母国の家族に仕送りをしている。劣悪な労働環境の上、給料も支払われないことで社長に反発し、事故を起こしてしまう。奥さんには息子と一緒に母国に帰るように話してゲームに参加する。校正で礼儀正し青年。

ジヨン(イ・ユミ)(No.240)

ゲーム参加者の一人。父は牧師でありながら、母に家庭内暴力を振るい、娘のジヨンを犯してきた。父が母を殺害した日に、父を殺害し、刑務所から釈放されゲームに参加。

ファン・ジュノ(ウィ・ハジュン)

警察官。失踪した兄の行方を探している。ギフンが謎の名刺を持って警察に来た時、その名刺に見覚えあった。ギフンを追って、ゲーム会場に潜入し捜査を始める。

フロントマン(イ・ビョンホン)

ゲームを司る最高責任者。仮面をつけているので、誰が演じているのかは、9話まで明かされない。イ・ビョンホンさんだとわかり、驚き!でした。

謎の男(コン・ユ):特別出演

ギフンに近づき、勝てば1万ウォン払うが、負ければ一発殴るというルールでメンコゲームを始める。そして謎の名刺を渡す。イカゲームの参加者を募る人物。


あらすじ

第1話 だるまさんがころんだ日

ギフンは定職もなくキャンブルで多額の借金を抱え、謎の男からもらった名刺の番号に電話をかけ、ゲームに参加することした。

車に乗せられ麻酔で眠らされた。目覚めると番号のついた緑色のジャージを着せられていた、465番、最後の番号。参加者全員は監視カメラで見張られている。そこでの進行係は、全員ショッキングピンクの上下に黒い覆面、その額には△、◯、☐のマークがついている。銀色の上下と仮面をつけた人物が1人、フロントマンと呼ばれ総合指揮をする人物。

ゲーム参加にあたり全員『参加同意書』に署名させられた。

1.  勝手に中断はできない

2.  ゲームを拒否したら脱落

3.  過半数の同意で中断可能

全員ゲーム会場の巨大な広場に移動。ギフンはそこで町内の秀才、サンウに会う。ソウル大学を出てエリートコースを歩んでいると思われていたのだが、、。

第1ゲームは ”だるまさんがころんだ”、子どもの遊び。正面の巨大な少女の模型が鬼。鬼が後ろ向きの間に前に進み、5分以内にゴールラインをクリアする。振り返った時に少しでも動くとアウト、5分でゴールできない場合もアウトというルール。

ゲームが始まり、鬼が振り返ったとき、1番初めの男性が動いた。アウト!そして射殺。つまりアウトは即「死」。衝撃を受ける参加者たち、次々とアウト(射殺)に。

第1ゲームが終わった。広場の側面は自然が描かれた壁で囲われていて、巨大な屋根が広場に蓋をした。そこは島の一部だった。

第2話 地獄

第1ゲームで456名中255名が脱落し、残ったのは201名。非情なルールを知った参加者たちは、やめて家に帰りたいと言い出した。「同意書の3. 過半数の同意で中断可能」と。投票の前に、積み立てられた現金が、頭上の巨大な透明な丸い容器に落とされていく。賞金は1名当たり1億ウォン、計255億ウォンの現金が入れられた容器を見上げて呆然とする参加者たち。ゲームを放棄すれば、賞金は遺族に1億ウォンずつ渡され、参加者は手ぶらで戻ることになる。6つのゲームをクリアーすれば、勝利者は1人、賞金額は455億ウォン。

ゲームを続けるかやめるかの投票が行われた。ギフンはゲームをめるボタンを押した。次々と投票が行われ、止める100、続ける100、最後の一人、No. 001の老人が止めるに1票101対100で中断となった。しかし過半数の要望があれば再開できるとのチャンスが残された。

車で麻酔をかけられ、元の場所にもどされた。

ギフンは警察に行き、拉致されゲームをさせられ、多くの人が殺害されたと話したが相手にされなかった。しかし1人の若い警官がギフンの持っていた名刺に興味を示した。失踪中の兄の家で同じ名刺を見たのだった。

家に戻ったが母はいない、病院に運ばれていた。糖尿病悪化で手術が必要と医師に言われたが、入院費がない、と無断で退院した。「ギフン、もう疲れた。終わりにしたい」という母。

元に戻っても、それぞれの参加者たちには「地獄」が待っているだけだった、、。

参加者たちは、また車を待ち、それに乗ってゲーム会場に戻って行った。

一人の警察官、ファン・ジュノはギフンの乗った車を尾行しフェリーに乗った。覆面の運転手を襲い、服と覆面を奪いその人物に成りすまし潜入に成功した。

第3話 傘をさした男

第2ゲームは、まず、△、◯、⭐️、☂️から好きな形を選ぶ。その後でゲームが知らされ、選んだ形の飴をそのままくり抜くというもの。少しでも型が崩れると即、死。

一人の人物にだけ、事前にゲーム内容が知らさせていた。彼は医者で、射殺された人を解剖して、臓器を取り出す。ゲーム主催者の覆面の中に、臓器売買で稼いでいる人物がいたのだ。

ギフンは傘マークを選び苦戦したが、なんとかクリアした。

第4話 チーム分け

第2ゲームの参加者は187名で(201名中、全員が戻ってきたわけではなかった)で79名が脱落。積み立て賞金は348億ウォンとなった。

参加者同士の派閥が出来はじめ、夜中に弱い者が殺される危険が出てきた。実はこれもゲームの一部だった。ギフンは、サンウ、一番年長のイルナム、外国労働者のアリ、スリのセビョクとグループを組んで助け合おうとした。夜中の喧嘩がカオス状態で多くの死人が、、。その時イルナム(No. 001の老人)が高いところに上がり「こんなことをしているとみんな死んでしまう。やめてくれ」と叫び、殺し合いゲームは終了となった。

次のゲームは団体戦、10人ずつでチームを組むようにとの指示。ギフンのチームは、成人男子6名、老人1名、女子3名の構成。

発表されたゲームは綱引き。これは圧倒的に力が強い成人男子構成チームが有利。しかし、イルナム(老人)のこれまで負けたことがないという戦術とサンウの機転でかろうじて勝利を収めた。

第5話 平等な世の中

元医者は、解剖をして臓器を取り出していた。そこで解剖をめぐりいざこざが起きていた。

警官ファンはそのメンバーの一員になり、他のメンバーから、過去のゲーム参加者の名簿がフロントマンの部屋にあることを知った。

ゲームの参加者たちの間では、ますます夜の殺し合いが恐怖になってきた。ギフンたちは綱引きのメンバーでチームを作り、バリケードをたて、交代で見張り番をした。

医者は、臓器売買の船が来ている間に脱走を試みた。進行係を殺し、出口を探したが見つからず子供の遊具がある広場に出てきてしまった。臓器売買の首謀者が医者を追ってきて、命を助けると言ったが、、、そこにフロントマンが現れ「最も大事な”平等”を奪ったのは許せない。参加者が同じ条件の元で競う、最後のチャンスを与えるという原則を破った」と2人を射殺した。

一方、警官のファン・ジュノは、フロントマンの部屋に入り、イカゲームのこれまでの書類を見つけスマホで証拠を撮影していた。そして彼の兄、ファン・イノ(132番)が2015年の勝利者であることを知った。

第6話 カンブ

第5ゲームが始まった。ギフンは尿を漏らしているおじいさんの腰に自分の上着を巻いてあげた。ゲームに向かう途中、何人かの死体がぶら下げられていた。平等を壊した者たちの見せしめだった。

次のゲームは2人1組で行う。それぞれペアを組んだ。サンウはアリ(今まで協力してきたパキスタンからの青年)と、ギフンはイルナム(おじいさん)に声を掛けた。セビョクは綱引きで同チームだったジヨンと組んだ。

昔ながらの路地裏が再現されていた。各自にビー玉が10個与えられた。ペアで協力して相手を倒すゲームとの予想に反して、ペアと対戦し、相手のビー玉を10個獲得した方が勝利というゲームだった!つまり、これまで協力してきた相手と対戦することになってしまった。

サンウとアリ。アリが一方的に勝っていた。しかし頭がいいサンウはアリに2人でチームになって勝利しようと巧みに騙し、サンウを信じたアリのビー玉を奪った。アリは射殺された。

セビョンとジヨン。ジヨンが、最後に1回で勝負がつくゲームにして、それまでお互いの話をしようと言った。セビョクには勝って賞金を獲得したら、弟を施設に迎えに行く、母を韓国に連れてくるという大事な約束があった。しかしジヨンには何もなかった。ここを出ても行きたいところも、やりたいことも何もない。ジヨンはわざとゲームに負けた。セジョクは泣きながらジヨンが射殺される銃声を後方に聞いた。

ギフンとイルナム(おじんさん)の対戦。おじいさんは認知症の症状があり、言ったことを忘れたり予想不可能な行動をした。ギフンはそのおじいさんを利用して、騙して勝った。しかし、実はおじいさんは正気だった、ギフンを勝たせてあげたのだった、、。

第7話 VIPたち

VIPたちが到着した。金の動物の仮面をつけた6人、外国からのゲスト。フロントマンが出迎え「ホストは今日は欠席だが、ゲームは問題なく行われる」と説明した。

潜入している警官のファンは、今度はVIPをもてなすウエイターに成りすました。VIPたちには豪華な食事やワインが振る舞われた。彼らはゲームの見物人、何番が勝つのか賭をしているのだ

ゲーム参加者は16名になっていた。第5ゲームが始まった。

1番から16番までのゼッケンがあり、参加者が好きな番号を選んだ。ギフンは最後まで迷い1番と16番が残った。残ったもう一人が1番を希望したので、ギフンは譲り、16番を取った。

第5ゲームは、飛び石渡り。片方は強化ガラス(大人2人が乗ってもOK)、もう片方は普通のガラス(1人乗っただけで割れる)。18組のガラスのどちらかを判断して向こう岸まで渡れたらクリア。普通ガラスに乗ると、割れたガラスの破片と共に真っ逆さまに地上に落ちて即死。

ゼッケンの番号順、つまり1番から渡るゲームだった。1番が最も不利、しかし最後尾も制限時間16分以内に渡れないと失格になる。

13人の参加者が間違ったガラスを選び奈落に落ちた。最後のサンウ、セビョク、ギフンの3人だけが時間内ギリギリに向こう岸に着いた。到着と同時にガラスの橋が粉々に爆破され、3人は傷を負った。

警官のファンは、VI Pの一人に気に入れら彼の個室に行った。VIPは性的欲求を満たそうとしたが、ファンは拳銃で脅し、知っていることを吐かせてビデオに撮った。その後、潜水服を着て、逃亡経路から海に潜入して脱出した。

第8話 フロントマン

3名のファイナリスト、サンウ、セビョク、ギフン。3人には正装が与えられた。

着替えるセビョク。その腹部には、ガラスの橋爆破による大きなガラスが突き刺さっていた。それを無理やり引き抜ぬと、大量の血が流れた。

着替えた3人には豪華なステーキが用意されたが、セビョクはほとんど食べることができなかった。食事の後で小さなナイフが1つずつ残された。3人はそれぞれナイフをしまった。

一方、警官ファンは、岸にたどり着き崖を登り、警察に電話し「資料を送ります」とすぐ切った。たくさんの写真や証拠を送ろうとした。フロントマンとその追手たちも岸に着き、ファンを追った。写真は送信されず、ファンは逃げながら何度も再送した。

いよいよ追い詰められ、崖の端に来てしまった。フロントマンが彼の前に現れ「拳銃と携帯をよこせば、生かしてやる余地はある」と言ったが、ファンは近寄るフロントマンの右肩を銃弾で撃った。フロントマンは「死なせたくない」と撃たれながらもさらに近寄り、仮面を外した、、、それは兄だった。「行こう」と手を差し伸べたが、首を振るだけのファン警官「兄さん、なぜだ」との問いに、兄の銃弾が警官の左腕付け根を貫通、弟は仰向けに海へと落ちていった。

残った3人は離れてベッドに座っていた。ギフンは具合の悪そうなセビョクを気にかけて、彼女の側にきた。「手を組もう、次のゲームで協力してあいつを倒し賞金を山分けしよう」と言った。賞金を何に使うかお互いに言い合う。ギフンは「借金を返し、母に露天商をやめさせ店を持たせる、娘に親らしいこともしたい」と。セビョクは「弟との約束、施設に迎えに行き、母も連れてきて家も買って3人で暮らす」と。そしてギフンに「おじさん、生き残った方が、お互いの家族の面倒を見る約束をして」と頼んだ。

その時、サンウが居眠りしていると気づいたギフンは、彼を殺そうとしたがセビョクが止めた。「おじさんはそんな人じゃないでしょ」と。

セビョクは出血がひどく倒れた。ギフンは助けを呼ぶためにドアを叩き叫んだ。ドアが開いたが棺を持った進行係だった。ギフンが助けを呼んでいる間に、サンウが彼女を刺し殺したのだった。

フロントマンは、右肩に受けた銃弾を自分で抜き取っていた。

第9話 運のいい日

いよいよファイナル2名、サンウ(218番)とギフン(456番)の対決。2人は、また広場に連れてこられた。

最後は「イカゲーム」。コイントスで、ギフンが攻撃側、サンウが守備側になった。

ルール:

1つ目:攻撃側が絵の中に入り、イカの頭を足で踏めば攻撃側の勝ち。

2つ目:内側に入ってきた攻撃側を外に押し出せば守備側の勝ち

3つ目:どちらか一方が続行不能な状態になったら残った側が勝ち(続行不能な状態とは参加者が死亡した状態のこと)

フロントマンが、VIPに「昔 韓国の子供たちに楽しまれていた遊びです。子供の遊びの中では最も攻撃的で暴力的な遊び」と説明。VIPたちは建物の中からゲームを見守る。

雨が降ってきた。ナイフを持って攻撃し合う二人。ギフンはサンウがセビョクを刺し殺したことが許せない。死闘が繰り広げられる。サンウが倒れ、ギフンはサンウの顔の真横の地面にナイフを刺した。イカの頭を踏めばギフンの勝ち。イカの頭まで歩き、あと一歩のところで「やめる」と振り返った。

”第3項、過半数の同意で中断可能”を持ち出し、2人で諦めたらゲーム終了と進行係に言った。そしてサンウに手を差し伸べ「帰ろうと」。サンウは手を出しながら、顔の横の地面に刺さっているナイフを抜き、自分の首に刺した「母さんを」と言い残して、、。

賞金合計:456億ウォン。

目隠しされリムジンに乗せられたギフン。マスクを外したフロントマンがワインを飲んでいる。「なぜだ?」のギフンの問いに「競馬ですよ。夢だと思って全て忘れろ」と。また車に麻酔が、そしてギフンは大雨の夜、車から街角に捨てられた。口の中からカードが出た。

銀行のATMでカードを入れ、暗証番号0456、10000ウォン引き出すと、残金W45,599,990,000と表示された。

魚屋さんの前を通ったら、サンウのお母さんが呼び止めた。雨に打たれたギフンを見て、お母さんと食べて、とサバをくれた。おとといから商売にも出てない、と。

うちに戻り「母さん」と呼んでも返事はない。「寝てるの?帰ってきたよ、目を開けて」と行っても返事はなし、目も開けない、、。

ーーー1年後ーーー

ギフンは髪ぼうぼうで、みすぼらしい外観。賞金は銀行にはそのまま残っていた。

川岸でお酒を飲んでいると「花を買ってください」とおばさんが現れた。花に小さな封筒が、その中には例の◯△□が印刷された名刺が入っていた。

”12月24日 午後11時30分 スカイビル7階  カンブより” 

指定場所に行くと、広いフロアーの窓際の奥に機器に繋がれた病人が寝ていた。ゲームNo.001の老人だった。老人は窓から道端に倒れているホームレスを見ていた。

ギフンは「あなたの仕業なんですか?」と怒りに満ちて聞いた。老人は「12時までに誰かあの浮浪者を助けに来るかどうかゲームをしよう。助けが来れば君の勝ち、来なければ私の勝ち」と。

老人は金貸し、ゲームの首謀者だった。名前がオ・イルナムで脳腫瘍を患っているのは本当だった。

ギフンが賞金に全く手をつけていないことを知って、彼を呼んだと言った。

「金が余りすぎて人生がつまらない、顧客が楽しいと思えることがもうなくなってしまったと言った。だから皆で集まって、何か楽しいことを考えた」と。「楽しむためにやらせたのか?」とのギフンに「忘れてもらっては困る。私は誰にもゲームを強要してはいない。君だって自発的に戻ってきた」と。「今もまだ人を信じるのか?子供の頃は時も忘れて遊んだ。死ぬ前にもう一度だけ味わいたかった。君を助けたのは、君と遊ぶのが楽しかったら。君のおかげだ」時計が12時を指す1分前にパトカーが来て浮浪者を助けた。老人は同時に息を引き取った。

美容院に行ったギフンは、髪を短くし赤く染めた。

ギフンは、セビョクの弟を施設に迎えに行き、サンウのお母さんにお願いした。この子一人の食事ぐらいなんとでもなる、とお母さんは快く引き受けた。お母さんが子供の上着を探そうと渡されたスーツケースを開くと、そこにはお金がぎっしり詰まっていて「サンウから借りたお金です」とのメモがあった。

ギフンは空港にいた。娘に会いにLAにいくのだ。その時、あの男(メンコをした男)が別の人に同じことをしているのを見かけた。その男はギフンに気づいた。彼を追って階段を上がったが彼は逃げた。残った男は同じ名刺を持っていた。

飛行機の搭乗口を歩きながら、その番号に電話し「俺は馬じゃなく人間だ。知りたい、そんなにも残虐な理由が。許せないんだ」と。「456番、飛行機に乗れ、それが自分のためだ」と警告されたが、ギフンは搭乗口を引き返すのだった。


感 想

とてもよく考えられたドラマだと思う。

そして、ある意味、わかりやすいドラマだと思った。借金まみれの人間たちが集まってゲームをして、勝てば莫大な賞金をもらえるけれど、負ければ即「死」とルールの残酷さ。またそのゲームが子供の頃の単純なゲームであるから、余計に残酷さが強調される気がした。

主催者のコスチュームの異様さ(ピンクの上下に黒のマスク)、VI Pの金の動物の仮面も異様。また、ゲームに行く時の階段と壁の色がいかにも人工的な緑とピンク、これも子供のおもちゃに使われそうな色で、その人工的な感じも異様。

印象的だったのは、1話でゲームの残酷さに気づき、参加者たちが元の場所に戻るが、そこもまた「地獄」だったという現実。そして、ゲームに戻った、自分たちの意思で。老人が言ったように、誰にも強制された訳ではなかった。

極限状態に追い詰められた時の人間の醜さ、弱さ、怖さと、そういう状況でも人を助けようとする人物(それがギフン)がいて、皮肉にもそのギフンが最終勝者になったのだ。

大金を手に入れて家に戻った時には、既に母は亡くなっていた、、。

そして、このゲームは、大金持ちたちが「賭け」をして楽しむと言う道楽だったのだ。

ローマ時代から、コロシアムで人間同士や人間と野獣を戦わせ見物していたと言う歴史があるから、これも人間の持つ一つの特性なのでしょうか?

回収されなかった謎

最終回、ギフンは飛行機に乗らずに戻ったと言うことは、シーズン2があるということ?

首謀者の老人(オ・イルナム)は亡くなったが、まだ新たなゲームが始まるようだ。つまり、首謀者は既に個人ではなく、組織であり、最終責任者がフロントマンということなのか?

警察官のファンが送った証拠や写真は、警察に届いたのか?

崖から落ちたファンはどうなったのか?まだ生きているのではないか?

シーズン2が制作されるとしたら、次はどのような仕掛けが考えられるのだろう?

ほとんど見ないジャンルのドラマだったが、面白かったです。各国で1位になった理由は分かりませんが、計算され尽くし作成されたドラマなのだろうと思います。

お読みいただきありがとうございました。

Drama
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