『海街チャチャチャ』9話10話のあらすじと感想を書きます。
*ネタバレあり
7話8話のあらすじは以下でまとめています。
第9話 あらすじ
8話の終わり、ヘジンは暗い夜道で、懐中電灯を照し待っていたホン班長の胸に飛び込んだ。ヘジンの携帯を拾ったヨングク洞長の部下が「落としましたよ」と差し出した。2人は気まずく離れた。
朝、ホン班長はガソリンスタンドで、セルフ給油システムの操作に戸惑っている年上の男性を助けた。もちろんタメ口で。
ヘジンは、朝から噂好きのナムスクさんに会った。昨晩のことを知っていて「ホン班長とチPDの間で悩みが尽きないわね」とまた勝手なことを言った。(先週、詐欺にあってヘジンに助けてもらったが、噂好きは簡単には変わりません)
その話を聞いていたのが、ヘジンの父と義理母。朝、ガソリンスタンドにいた男性。ヘジンは二人を自宅に案内した。
家には、ホン班長がバスルームのシャワーを直しに来ていた。
先程の噂話から父は、彼が、例のホン班長と知り、お互いの家を自由に行き来している仲と勘違い。ホン班長は「ヘジンの恋人です」と言って、その場を収めようとした。
父がコンジンを案内してほしいとホン班長に頼み、4人で行くことに。みんなに協力してもらうために、班長は、コンジン・フレンドネットワークで状況を知らせた。いつものメンバーが、好奇心いっぱいで集まった。
一方、撮影中のチPD、ヘジンのことが気になり集中力に欠けている。休憩に入ったところに、ヘジン、ホン班長、両親一行が歩いてきた。チPDは、ヘジンの大学時代の先輩だと挨拶した。母はTVで見たことがある、有名なPDと父に言った。
PDはヘジンと両親を撮影現場へと案内し、ホン班長は渋々ついていった。大学時代のヘジンの話を楽しそうに聞く父。お菓子と飲み物でもてなすPDに、うんちくを述べるホン班長。
撮影が再開され、4人は現場を離れファジョン刺身店で食事をすることに。店では、イジュン(ファジョンの息子)と客が囲碁をしていた。イジュンが勝って、ジャージャー麺を奢ってもらうために出ていった。
ヘジンの父は囲碁に目がない。ホン班長と一局交えることになった。対局は班長有利で進んでいる様子で、”待った”をお願いする父に一度だけOKする。
2階では、ヘジンと義母が少し気まずい様子。水をずっと飲んでいる義母は、口が乾く病気らしい。ヘジンはバッグから飴を一個出して、口が乾かないようにしてください、と言った。大切にしまう義母。
父とホン班長が2階に上がってきたが、父は不機嫌。囲碁対決でホン班長に負けたのだ。ファジョンさんが新鮮な珍しい魚のお刺身などを用意した。
初めての魚に躊躇する父に、班長は「食べてみろ、あーん」とお箸でつまんで父の口の中に入れようとした。「囲碁を囲んだら、もう友だちだと祖父が言っていた」と親しげな様子。イヤイヤながら口に入れた父だったが、満更でもない様子で、箸が進んだ。ヘジンは”ホン班長は人を和ませ、周りの人を温かい気持ちにさせる”と心の中で思っていた。
食事が終わり、父が班長に家族のことを聞く。両親は子供の頃に亡くなり、祖父も中学で亡くなった、それからは一人、と聞いて複雑な様子。班長は、状況を察し場を離れた。父はヘジンに「孤児と結婚させるわけにはいかない、情が移る前に別れろ」と言った。ヘジンは「班長を孤児というなら、私も同じ。子供の頃に母を亡くし後妻までいる」と義母の前で言ってしまう。それを聞いて席を立つ父、階段でホン班長とすれ違った。
残された義母とヘジン。義母は、父がどれほどヘジンのことを気にかけているか、ソウルの天気には一切興味がないのに、ヘジンのいる地域の天気から波の高さまで気にかけている。開業のお祝いの植物を送るのに、お店を10件以上も回った、と話した。
外で座っている父の横にホン班長が座る。「失礼なことを言ってすまなかった。幼少で母を亡くし、愛情を十分受けずに大きくなった娘には幸せになってもらいたい」と謝る父に「ヘジンは愛情を受けて育てられたから、愛のある人になった。恋人と言ったのは嘘。でも彼女は温かい人だから、横にいい人が現れることを願っている」と班長は話した。「それは君かもしれないだろう」と父は言った。
父と義母は帰っていった。あの青年が気に入ったんでしょ?と義母は父に言った。
ヨングク洞長はお見舞いの果物籠を持ってチョヒさんの家へ。話がある、と二人でカフェにきた。
「俺がチョヒを好きなことは知っていると思う。付き合って欲しい」と告白するが「異性と思ったことはない。兄のように思っていました」と。「ファジョンのせいか?」と再度きく洞長に「ファジョンさんは関係ありません」と帰っていくチョヒさん。果物籠は持たずに。
ヘジンは、丘の上の船を修理しているホン班長に会っていた。それは祖父の船。苦労して丘の上に運んだ。5年間何をしていたの?ここでの生活は休憩で、また活動を再開するんでしょ?と問うヘジンに、いやこれからもこの町で暮らす、と答える班長。
ミソンのお母さんが手を骨折したとの連絡が入る。ミソンは、バス停でソウル行きのバスを待っていた。そこにウンチョル君が「僕がソウルに送ります」と車を止めた。今日は非番のよう、パトカーではなく自分の車。
ミソンは、先日「付き合いましょう」と言った時に「まだ僕のことをよく知らないでしょ。軽く付き合えない」と言われてショックを受けていたが、彼は断ったわけではなかったのかもしれない。
チPDはソウルへと向かっている。車からヘジンに「戻ったら時間が欲しい、話したいことがある」と電話。大学時代ヘジンに告白しようとしたが、彼女はその時すでに、チPDの友達と付き合っていた。今度は遅れを取ってはならない、PDは車をUターンさせた。
ヘジンは、チPDの電話を受けながら、明るく灯った外灯を見て微笑んでいた。班長が洞長に急いで修理させた。そのことをヘジンは知らないが、わかっている。
ホン班長、医師と面談中。睡眠は良くなっている、と医師。「今でも同じように思っていていますか?自分は周りの人を不幸にしてしまうと?」との質問に「はい」と答える班長。子供の頃の祖父の葬儀の場面、そして大人になってからの葬儀の映像が映るが、誰が亡くなったのか、写真は見えない。
感 想
ホン班長の苦しみが最後で少し分りました。空白の5年間、何があったのかが段々と明かされていくのでしょう。
父のヘジンを思う気持ち、ヘジンからの一個の飴を大切にしまう義母。ほんの小さなことが、その人の心を温めます。ヘジンの父、最後には班長のタメ口に一発食らわして、ご満悦でした。ヘジンの両親はホン班長が気に入ったようです。
第10話 あらすじ
へジンは、外灯が明るく笑顔で家に戻ったが、その時、隠れていた不審者が一緒に家に入ってきた(これは怖い!)ホン班長が助けに来て、部屋の中で乱闘、ヘジンを庇ってナイフで左腕に怪我をしたが、最終的には班長が捕まえた。班長はヘジンと病院に行き、手当を受けた。コンジンに戻り事件を聞きつけたチPDは急いで病院に駆けつけ、二人の無事を確認して戻った。
ヘジンは、怖くて家で一人で過ごせない為、班長の家に一緒に戻った。着替えを借り、ラーメンもご馳走になった。ホン班長から、初めておじいさんに青いサッカー靴を買ってもらったこと、心臓麻痺で亡くなったことを聞いた。初めて自分のことを話してくれた、というヘジンに、この話をするのはヘジンが2人目だと彼は言った。おじいさんの法事が明日、いや12時をすぎたから、今日だと班長は言った。
一人で眠れないヘジンは、ソファで班長に詩集を読んでもらいながら眠りについた。
翌日、班長とヘジンは町の人たちに会った。事件のことを全員知っていて、みんながヘジンのことを気遣った。
ミソンはウンチョル君と一緒にコンジンに戻ってきていた。ウンチョル君は、病院で朝までミソンに付き添ってくれたのだ。無事を確認して、抱き合って泣くミソンとヘジン。
夕方、ヘジンは市場でチヂミを買った。ホン班長が一人で法事をするのかと心配したのだ。彼の家に着くと、ファジョンさんがたくさん種類のチヂミを持って現れた。そしておばあさん3人組がカニや煮物を持って、スーパーの奥さん、噂好きのナムスクさん、カフェのマスター、ヨングク洞長が、干物、果物、お菓子などを持って来た。次々とたくさんのご馳走が届けられた。
ファジョン刺身店の前をチョヒさんが歩いていた。見かけたファジョンさんがお店に呼び、チョヒさんの前にたくさんのご馳走が並べられ「早めの夕食よ」と言った。
チョヒさんは、母は昨年亡くなり、兄は10年前からアメリカに移民していると言った。「チョヒもひとりぼっちなのね、だからこの町に戻ってきたの?」とファジョンさん。
そこに、息子のイジュンとヨングク洞長が。洞長はチョヒさんを見ると動揺して出ていってしまった。
ホン班長の家では、おじいさんの法事のため、屏風を立て、たくさんのご馳走が並べられた。ヘジンも手伝った。ホン班長は白のシャツと黒いズボンで、伝統に則った挨拶をした後、ヘジンに自己紹介をするように言った。ヘジンは「ユン・ヘジン、歯科医です」とおじいさんに挨拶した。
おじいさんへのお供えが終わった後で、班長とヘジンは二人で法事のご馳走を食べた。カニもあった。おじいさんの好物だったらしい。ヘジンは班長のためにカニの殻を剥いてあげた。
ヘジンが戻ると、チPDが家の前で待っていた。そして、今時間をもらえるかと言った。二人で屋台のお店に行き、ヘジンは夕食を済ませていたので、PDだけ冷麺を注文した。PDはとても緊張しながら「後悔していることがある。14年前、君に告白できなかったこと。君と再会して、今も同じ、いやそれ以上の気持ちだとわかった。ヘジンを好き。返事はすぐにしなくてもいい」と告白した。ヘジンは黙って聞いていた。
うちに戻り、チ先輩と会って遅くなった、とヘジンが言うと、ミソンは「告白でもされたの?」と図星。「その割には浮かない顔ね」と。ミソンも「最初は顔でウンチョル君を好きになったけど、今は本気。その心を封印するために、諦めますと彼に言ってきた」と話した。塞ぎこむ二人。
ミソンが「週末はソウルに行こう!ショッピングして、豪華な食事をして、スパでエステ!」と提案、ヘジンも乗り気!
日曜日、ルンルンでソウルに向かう二人。髪型が決まってる!とミソンの言葉に、ヘアーアイロンで決めたから、と答えたヘジンは、コンセント抜くのを忘れた、と。ミソンがホン班長に電話をして、コンセント抜くバイトを頼んだ。
ヘジンの家に行くと部屋は散らかり放題だったが、コンセントは抜いてあった。班長は用意していた窓の二重鍵を付けた。少女時代のヘジンと両親の写真が飾ってあった。コンジンにきた時の写真、その写真を撮ってあげたのは班長のおじいさんで、その横で子供だった自分が、女の子を笑わせようと面白いことしていたことを思い出す班長。
カフェで、おばあさん3人組の相手をホン班長がしていた。ガム二さんが「ドゥシク、人生は長いようで短い。ユン先生に気があるだろう。その気持ちになぜ気が付かないふりをする」と言った。
ソウルのデパート、ミソンはショッピングに夢中だが、ヘジンは男物のシャツやジャケットにばかりに目がいく。何も買わなかった。高級レストランでロブスターを食べるが、コンジンの新鮮な魚介、ホン班長と一緒に食べた蟹を思い出すヘジン。
外に出ると雨。傘がないと言うミソンに、歩いて行こう、、、と雨の中を一人歩き出す。雨に打たれながら、思い出すのはホン班長のことばかりーー雨の中遊んだこと、最初の出会い、桶で一緒に洗濯、懐中電灯ーーーコンジンに戻る、とミソンに言った。
ホン班長の家に直行するヘジン。港の堤防にいるのを見つけて「ホン班長」と叫びながら走って行き、「ホン班長が好き。気持ちが破裂しそう、もう抑えられない」と目を見て言う。真っ直ぐヘジンを見つめてキスをするホン班長、そして「俺も もうこれ以上 抑えられない」と。
感 想
やっと二人が自分の気持ちに気づき、よかったです(長かった!)おじいさんのたった一つの願い「ドゥシクが寂しくないように横にいい人を置いてください」も叶うようです。
法事のために、町の人たちがたくさんのお供物を持ってくるところもいい場面。ヘジンはコンジンの人々の温かさにも気づいていくようです。
密かにチPDのファンとしては、残念ですが、この流れは止められませんね。作家のジウォンさんがPDを好きなようなので、この二人がうまくいくといいけれど。しばらくはPDの失恋の痛手は大きいでしょう(泣)
来週からはどういう展開になるのでしょうか?
お読みいただきありがとうございました。
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