『あなたに似た人』11話のあらすじと感想を書きます。
*ネタバレあり
9話10話のあらすじは以下でまとめています。
第11話 誰でもいつでも怪物になれる
数日前、ビリヤード場のイルソンは「”立ち退き”の紙を貼られ、突然、武装した男たちに家を壊された。理事は電話にも出ず学校に行っても門前払い」と怒ってへウォンに相談した。彼女は、ホスの誕生日パーティーのことを知らせ、他の人がいる前だと理事も邪険にはできないはず、と言って、耳元で何か囁いた。へウォンは、ドラキュラの仮面と衣装を置いていった。
ヒジュとヒョンソンは、監視カメラで、ドラキュラの仮面を被った人がホスを連れて行ったことを知った。「すぐ警察に」と言うヒジュに、ヨンサン(義母)は「大騒ぎをするとつけ込まれる」とホスより世間体を気にする発言をした。いつもは大人しく聞いているヒジュも「気楽でいいですね。全ては母親のせいにすればいいのだから」と反発して出て行った。
ギャラリーに来て、へウォンを壁に追い詰め「ホスをどこにやった」と詰め寄った。代表や他のスタッフが驚き、ヒジュを止めた。
ヒジュはへウォンを警察に連れて来た。ヒョンソンも来たが、警察は「証拠がないのに捕まえることはできない」言い、へウォンは「力になりますよ」と余裕で言った。ヒョンソンの電話が鳴っている、「電話に出てください」とへウォンは言って帰った。
電話はイルソンからで、何度も着信があった。ヒョンソンはすごい剣幕でビリヤード場に駆けつけ、「ホスはどこだ」と部屋中を乱暴に探した。イルソンは酔っ払い、昔の自分のビリヤードの自慢話をしながら「お前も父親失格だ」と挑発した。怒りで殴ろうとしたヒョンソンを警察官たちが止め、イルソンは捉えられた。
代表から、ヒジュとへウォンが争ったことを聞いたウジェは、ビリヤード場に来て、へウォンが中に入ったのを見た。
ヒョンソンがウジェを見かけ「なぜここへ?」と腕を掴んだ。「ホスは見つかりましたか?チョン先生はどこ?」とウジェが聞くと「なぜそれを?またヒジュを捜すのか?」とウジェに詰め寄った。そこに警官がヒョンソンを呼びに来た。
部屋でドラキュラの仮面が見つかり、インソルは容疑者として逮捕された。ヒジュも来ていた。「ホスの居場所を教えてください」とイルソンに縋り付いたが、彼は知らなかった。
へウォンが、家でホスをお風呂に入れていた。ホスは恐怖のあまり、おもらしをしてしまった。「二人だけの秘密にしよう」とへウォンは言った。ホスはお風呂から上がるときに、へウォンにぎゅっと抱きついた。その様子にハッと心を動かされるへウォン、用意した服を着せた。
そこにウジェが戻ってきて、驚き、へウォンに「何をしている」と怒った。怯えるホス。「怖い人じゃない」とへウォンが言った。ウジェが「帰ろう、家族が心配している」とホスを抱き出て行った。
ヨンサンは、イ弁護士から、イルソンの犯行、ホスはまだ見つからない、と報告を受けた。その場いたリサは、ジュヨンに”弟があなたの父親に誘拐された、ホスはどこ?” とテキストで聞いが、”知らない” との返信。ジュヨンはスーツケースを持ってバス停にいた。そこに、へウォンの母が来て、彼女を家に連れて行った。
ヒョンソンとヒジュが家に戻ると、入り口で、ウジェがホスを抱いて待っていた。そこにヘウォンがまた現れた。「半日でもつらいでしょ?私にも分かります」と言うと「何がわかるの?」と怒るヒジュ。「どういうことですか?」と今度はヒョンソンがへウォンに聞いた。「子供は返してくださいとイさんに頼んだんです」「勝手に連れていく前になぜ電話をしてくれなかった」と怒る。そこに、ヨンサンがきて、ホスを家に連れて入った。
へウォンは、母がいる家に行きジュヨンに会った。「署名しました」と”未成年後見人選任申立書(へウォンがジュヨンの後見人になるという書面)” をへウォンに渡した。ジュヨンは、父から、母は家出をしたと聞いていたが、それはウソで実は亡くなっていたことを知り、父との縁を切ると決めたのだ。
ヒジュは、ホスへの誕生日のプレゼントの中に、自分宛の封筒を見つけた。それは封が開けられ、中身はなかった。
翌日、ヒジュはへウォンを呼び出し、封筒に何が入っていたのかを聞いた。へウォンは「他の人に見られたら大変。先輩の慰留品にこの写真だけあった」と、”女性が赤ちゃんを抱き、後ろに男性がいる絵” を紙ナプキンに書いた。動揺するヒジュ。
「誰が写真を見たのかわかったら教えてください」と言ってへウォンは去った。
翌日、イ弁護士、ミンソ、ヒジュとソヌの4人で話していた。「ウジェたちが見つけたのはおかしい、共犯なのでは?」と言うミンソ。弁護士は「その場合は教唆の証拠が必要だが」と言い、へウォンが警察に提出した録音を聴かせた。それは、イルソンと彼女の会話で、イルソンは興奮して暴言を吐き、立ち退きに怒り、独断で犯行に及んだ(ようにへウォンが誘導した)会話だった。
ヒジュとヒョンソンは病院で、絵のレッスンを受けているホスを見ていた。「お義母に認めてもらうために画家になる努力はしたが、良い母親になる努力をしなかった。子供を傷つけてはいけないのに。ホスはあなたが守って」とヒジュは夫に言った。
ヒジュは、理事長室に入っていくウジェを見かけた。
ヨンサンは、ウジェにホスを保護してくれた謝礼をしようとしたがウジェは断った。それなら作品を買うと言うと「まだ売れる作品はない」と彼は言った。「もう買いました。うちの嫁が、ご存知なかった?」と言われて驚くウジェ。「購入者を知らなかった」と。
理事長室から出てきたウジェを、階段の踊り場に引っ張り込むヒジュ。それをヒョンソンとソヌが見ていた。ヒジュは、理事長室で何を言われたのか?と問い詰めた、お礼をしたいと言われたが断ったとウジェは言った。「なぜあの写真を?」とさらに問い詰めるが、ウジェには分からない。「僕だけ何も知らないのはもう限界。僕が思い出す。理事は知っている、僕たちが恋愛関係だったことまで全部。」と言って出て行った。
ヨンサンは弁護士から、ウジェがアイルランドで入院していた費用をヒョンソンが出した、約3年間ヒジュとウジェの滞在時期が重なっていると報告を受けた。
夜中、目覚めたヒョンソン、隣にヒジュの姿がない。車を飛ばしてウジェのアトリエに行き、狂ったようにヒジュを探した。へウォンだけいた。サンダル履きのヒョンソンを見て「分かりますよ」とウジェの居場所をメールし「直接見ても、理事が平然としていられるか知りたいです」と言った。
ヒョンソンは、ウジェのいるバーの入ることができず、家に戻った。1枚の写真を見る。それは”ヒジュが赤ちゃんのホスを抱き、後ろにウジェが立ている” 写真。
アトリエにヒジュがいた。「どこに行ってた?」問い詰めるヒョンソン。「出かけてないわ」とヒジュ。「答えろ」と大きな声をだし写真を見せ、床に捨てた。「ウソでもいい。最低限の誠意は見せるべきだろう」と感情を露わにヒジュに言った、、。
感 想
11話は、ホスの誘拐から、ヒョンソンがヒジュの秘密の写真を見て、彼女に真相を迫る、という展開でした。
ホス誘拐の実行犯は、ジュヨンの父だった。へウォンが唆したが、イルソンの単独犯のように誘導した会話を録音していた。ジュヨンは父と縁を切り、へウォンを後見人とした。イルソンは、へウォンに利用されただけなのか?
不毛なこととわかりながらも、ヒジュを追い詰め破滅を望み、ウジェに捻くれたことしか言えないへウォンは、11話も全然幸せでない。
これまで、余裕があると思えたヒョンソンだが、11話では、最初から最後まで 目を剥いていた。ホスが自分の子供ではない、とあの写真で初めて分かったのだろうか? 妻の周辺をウロウロするウジェに抑えられない嫉妬心、初めて自分の感情をヒジュにぶつけた。恐れていたことが次々と現実になり、慄くヒジュ、、。
見終わった後、ふぅ〜とため息を吐くほど、真剣に見てしまいました(笑)。
お読みいただきありがとうございました。
12話のあらすじは以下にまとめています。
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