
3月から心底楽しませてもらったヴィンチェンツォ! 最終話(20話)のあらすじです。
*ネタバレあり。
注意:ヴィンチェンツォは、ヴィンと省略します。
エピソード 20 (最終話)
ハンソ(弟)の死
19話の最後、チャヨンがハンソクに撃たれた。
彼女をを抱え抱え、ハンソクを睨むヴィンに、銃口を向けるハンソク。起き上がったハンソ(弟)がハンソクに走り寄り、銃口を捉え自分の体で止めた。が、ハンソクは非情に引き金を引く。弾はハンソの胸部を貫通、倒れるハンソ。ハンソクは、振り返り再びヴィンたちに銃口を向け引き金を引くが、弾が切れていた、そして逃げた。
ヴィンは深追いせず、ハンソを抱き抱える。息も絶え絶えのハンソは「生まれて初めて誰かの役に立てた」と涙を流し「兄貴、これ」とスーツの内ポケットから血塗れの手でスマホを取り出し、ヴィンに手渡し「本当にありがとう」と言って息をひきとる。。。(ハンソ、チャヨンとヴィンを助けて、死んでしまった、、、涙)
ヴィン、最後の仕事に向かう。
チャヨンは病院で目覚め、ヴィンと最後の会話。「私は無事よ、だから心配せずに全てを終わらせて」「ああ、24時間以内に片づける」「お別れね」「あなたとの約束(韓国に戻ってくる)は必ず守る」
一方、拘置所のチェ弁護士は「ハンソク会長が弟ハンソを殺害、弁護士(チャヨン)を殺人未遂」の新聞記事を読みヴィンへの怒りに震える。
プラザの住人たちは、チャヨンの無事に安堵し「弁護士さんたちと最後まで闘おう」と誓い合う。
ヴィンは、情報院のアン君に会い、ハンソから受け取ったスマホを渡しロックの解除をお願し、同時にギロチン・ファイルも渡す。「正義のために使います」と言うアン君に、「敵を潰すために使ってほしい。最も恐ろしくない敵は、正義を語るだけの政治家や官僚だ。たくさん叫んでも正義は増えない。最も恐ろしい敵は他にいる。」と言って立ち去るヴィン。
ハン地検長の最後
拘置所に入るための書面を前に、著名を躊躇するハン地検長に、ヴィンから、取引の電話。「命が助かる方法を教える。3時間以内にチェ弁護士を出所させろ」と。
ハン地検長は、ハンソク会長に脅され罪をかぶったとの理由でチェ弁護士を不起訴にし、出所させた。
拘置所を出て迎えの車に乗ろうとしたチェに、ヴィンから電話。ハン地検長と取引したことを知らせ「出所おめでとう。今日が命日になる」と一言。
チェ弁護士の乗った車を、チョ社長が尾行。
ウサン事務所に戻ったチェ弁護士は、隠したスマホを取り出し、ハンソクからのメッセージに従い、指定の番号に電話する。
ハンソクは、チェに財産の整理を依頼し、深夜0時に密航船でメキシコに行く、と言った。チェ弁護士は財産整理を終えて逃げる体制に。
その頃、ヴィンはアン君から、ロック解除されたハンソのスマホを受け取っていた。これで、ハンソクの位置情報を得たヴィンは、ハンソクを追った。
裁判所の前ではハン地検長が、記者たちに囲まれ、バベルとの不正な関係について聞かれていた。そこに電話が、、。「浮かれすぎだ地検長。ひどい人だな」とハンソクの声、と2人の不審者が走って現れ、ハン地検長の腹部と首にナイフを刺し、逃げて車に飛び乗った、ハンソクの指示だった。
ハン地検長は、裁判所の階段に倒れ込み首から血を流して亡くなった。映画のように、、。ヴィンからは逃れられたが、結局ハンソクに殺されたのだった。
チェ弁護士の最後
自宅に戻ったチェをヴィンが待っていた。「探し物はこれか?」とパスポートを出した。
「会長に送ったカネは大切に使うよ。横取りして意義ある所に送金した」と。元ハッカーのソさんの操作。
「あんたは私を徹底的にバカにするのね?」「それが俺の専門だ、殺人の次に」「1本だけ飲ませて」と缶ビールを開けるチェに「ビールより、ダンスが好きだろう。思い切り踊らせてやる」と缶を取りあげ捨てるヴィン。
大きな空き家で、椅子に座ったチェが目覚める。立ち上がろうとするが足が血まみれで立ち上がれない。
「立とうとしても痛いだけだ」ヴィンが来て言う。「早く殺せ」と言うチェに、上を見上げながら「楽には死なせないと言ったはずだ」とヴィン。
「私を殺せば何かが変わるとでも?バカらしい。クズがクズを殺すってだけ。いくらカッコつけても、あんたと私は同類なのよ」とチェ。
「それは違うな」「何が違うの、聞かせてよ」
「俺は、夜叉と羅刹を従える多聞天だ」とヴィン(この意味は、ドラマの最後で明かされます。)
「何言ってるの?意味がわからない」と笑うチェ。
「雑談で死への恐怖が薄れただろう」と言いながら、ヴィンはパイプのレバーを戻す。チェの頭上からスプリンクラーで水が撒かれた、、、いや、水ではない。ヴィンは、レコードに針を落とす。いつも踊っていたズンバダンスの軽快な音楽が流れてくる、、。
「最後まで苦しみを味わえるはずだ」。「ヴィンチェンツォ!あんたは間違っている。女と子供には手を出さないはずでしょ?」と今度こそ必死で哀願するチェ。
「あんたは女じゃない。欲望のままに生きるモンスターだ」と冷たく言い放つヴィン。
「銃で撃って、、、」とさらに哀願するが、無視。
ヴィンは、その場を立ち去りながら、ライターを後ろに投げ捨てる、、油が撒かれた床はすぐに火の海に、炎はチェに向かって進んでいく。全身に火がついたチェは、炎とともに最後のズンバを舞い続けるのだった!!
(チェ役の女優、キム・ヨジンさん、悪党役として最強で、シビレました!!)
最後の敵、ハンソクに向かっていく
ハンソクの動きを掴まえていたアン君からヴィンに連絡が。そこから遠いので、先にチームを送りましたと報告し、同時に、ヴィンが指名手配中であることも伝えた。
チームの4人(クリーニング店主、舞踏家、質屋イ社長、バイバイトラベルのパク社長)は先にハンソクのいるクムジョ港に向かっていた。
ハンソクが数人の護衛と現れた時、4人は埠頭に着き、護衛を次々に倒した。
逃げようとしたハンソクにレスリングの技をかけ捕まえたイ社長、しかし、ハンソクは持っていたナイフでイ社長を刺し、人質にとって逃げようとした。が、危機一髪で間に合ったヴィンの弾がハンソクに当たった。
イ社長に駆け寄るヴィン。「チャン会長を捕まえた。警察には渡さないで、弁護士さんの手で」と。「娘のダルレが生まれたら、あなたに第二の父(ゴッドファーザー)になってほしかった」「分かった、第二の父になるよ。」「約束です」「もちろん約束する。」息も絶え絶えの社長、そこにパク社長が「手当てする。俺は看護師だった」と緊急手当を。
サイレンの音、パトカーがやってきた。イ社長はパク社長の車に乗せられ、3人に「早く」と促されたヴィンは気絶しているハンソクを車にのせて逃げる。パトカーの追跡を、パクたちの車が「怪我人がいる。死にそうだ」と妨害する。
チョヨンを見舞っている事務長に、連絡が入る。「ヴィンは無事で、ハンソクを連れ去ったが、、、質屋のイ社長が、、、」と泣き崩れる事務長。
ハンソク最後の時
空き家でハンソクが目覚める、不気味な椅子に縛られて。ヴィンが正面に座っていた。
「なぜ居場所が分かった」とハンソク。弟(ハンソ)のお蔭だ。会長就任式の朝、ハンソは、兄(ハンソク)から揃いの時計をプレゼントされた。「兄らしくない」と思ったハンソが時計を分解すると、追跡装置が仕込まれていた。ハンソは、反対に兄の時計に「追跡装置」を仕込んで、自分の携帯で追跡できるようにした。時計は毎日変えるから全部の時計に仕込んだ、、とハンソが笑ってヴィンに話していたのだった。
「この装置はなんだ?」ハンソクが座らされている不気味な装置について尋ねた。
「贖罪(しょくざい)の槍(やり)」
「俺が罪を償うとでも?」「どうでもいいことだ。お前が苦しめばいい。俺の言葉を覚えているだろう?」
長いネジがハンソクの胸に向かって伸びていた。ヴィンが足でペダルを踏むと、装置が動き、ネジの先端が近づいてくる。ヴィンはペダルを外し装置を止め、
「5分ごとに5ミリずつ贖罪の槍が胸を突きさす。体が軽くなるほど血が抜けて、想像を絶する苦痛を味わう。明日の正午かな 槍が肺に達すればお前は死ぬ」
「ヴィンチェツォ、俺たちは商売人だ。取引するネタはある。野蛮が時代に戻らなくてもいいだろ。」と哀願するハンソク。「野蛮でなかった時代は一度もない。」
「全財産をやる。足りなければ、腕か脚を切り落とせ。俺を生かすことはできるだろ」「確かにできるけど、生かす必要がない。今のは手動だ、自動に切り替える」
「お前らしくない、銃で頭を打ち抜け」と哀願するハンソク。
「弟に会ったら謝れ」と言いながら、ハンソクの左手首から、血塗れの時計を抜き取るヴィン。「許してくれ」哀願するハンソクに、「戦勝品としていただく」と言って、立ち去るヴィン、、。
全てを終わらせたヴィンは、一瞬チャヨンに電話をしようしたが、携帯の電源をオフにし捨てた。
待ち合わせ場所には、アン君とチョ社長が待っていて、パスポートを渡された。個人情報と顔認証データが差し替えてあり、30以内に出国ゲートに行けばいいように全て手配済み。
出発しようとすると1台の車が。病院から事務長の運転でチャヨンがきた。ヴィンは2人にお別れのハグした。ヴィンの車が去った後、号泣するチャヨン、、。(ヴィンの前では涙を見せないところが良いですね!)
ハンソクが最後の時を迎えていた。2羽の烏だけがハンソクを見送った、、。
エピローグ
1ヶ月後:「ヴィンの行方は不明」とのニュースを聞きながら、チャヨンは車でレンタルワイン畑へ。ツアーが行われており「1番の魅力は自分の畑で採れたブドウでワインが作れること。肥料を与えるために地面を耕したばかりなんです」案内人が説明していた。
チャヨンは「ヴィンチェンチョ・カサノ」の名札がある畑の前にたち、土を踏みしめながら「安物のワインを作ってあげる」と。あの二人(ハンソクとチェ弁護士)は、ここの肥料になったのでしょう!
1年後:グムが・プラザの前では、地域の開発を唱えた候補者(パク大統領候補の右腕だったキム室長)が演説していた。パク候補は大統領選に落選していた。そこに現れたは、プラザの住民たち。彼ら「カサノ・グムガ・ファミリー」は、演説を阻止しようとした。
チャヨンは、ヴィンのお母さんのイさんの「シングァン銀行ファン会長殺害事件再審」の判決を聞くため裁判所へ。会長の暴行未遂とオさんの過失致死が明らかになった。オさんの命日の前に勝利できたことを喜ぶチャヨンと事務長。
情報院:アン君の部署に、チェ社長(最初からヴィンと金塊を隠した人物)が戻ってきた。ヴィンの行方を探すことが2人の最優先事項のようです!
グムガ・プラザ。質屋さんに女の子が生まれていた。しかし、イ社長の姿が見えない、、、とドキドキしたが、パク社長(ヌートリア、白衣の天使)の応急処置のおかげで手術が成功して、イ社長、生きていた!よかったです!赤ちゃん、可愛すぎ(笑)!!
お寺(暖薬寺ナニャクサ)はプロポーズ祈願のお寺として繁盛しているよう(笑)
和尚さんの回想:
ヴィンがまだ韓国にいた時、和尚さんに相談していた。
「縁は繰り返されるものです。また会えるでしょう」と和尚さん。
「聞きたいことがあります。俺は変われそうにありません。正しい道に進めない。過去に戻るんですよね。永遠に悔やみ続けるーーー煩悩の塊に。」と悩みを打ち明けるヴィン。
「仏教の四天王に多聞天という武神がいます。とても怖い顔で寺に立っているお方です。夜叉と羅刹という悪鬼を従えてお釈迦様の教えと衆生を守っておられる。
罪深いあなたはーーお釈迦様のようにはなれません。だから夜叉と羅刹を連れて人々のために闘うのです。そうすれば時々はお釈迦様が褒めてくださるでしょう。」
これが、ヴィンがチェ弁護士の最後に話した意味だったのです!
お寺の地下には、金の仏像が置かれている。お寺とプラザの人々を守っているのですね。
藁事務所:ヴィンから島(マルタ島)の絵葉書が届いている。これまでもたくさん届いていたようだ。「仲間とは2つの体の中に1つの魂が宿るもの」の一言を添えて。
「韓国・イタリア修好記念美術展」の案内。翌日、美術展に行くチョアン。美しい黒のドレスを着て。
1つの絵の前に立つと「絵と戦争は離れて見るべきだ」という声が。ゆっくり振り返るチャヨン、ヴィンが立っていた。使節団に紛れて1日だけ韓国に入国できたヴィン。
ヴィンがチャヨンを絵葉書の島に招待し、美術館で束の間、二人は話し愛を確かめ合う。
ヴィンを遠くから見送るチャヨン、見つめ合い、立ち去るヴィン。
最後のクライマックスの音楽!
いつもの通り右手でライターを持ちながら、ヴィンの語り。
「俺は相変わらず悪党で正義に興味はない。正義は軟弱でうつろだ。それで悪党に勝てるものか。
もし無慈悲な正義が存在するなら俺は喜んで屈する。悪党も平和な世の中を望んでいるのだ。だがそれはかなわないから新たな趣味ができた。クズを始末すること。そうしなければクズに埋もれてしまう。
悪党として最後に伝えたいことがある。悪は強く果てしないものだ。」
ソン・ジュンギさんのクールなアップの顔で ”完” !
拍手、拍手、拍手👏👏👏 ありがとうございました。
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