『VIVANT』1話~10話(最終回)までのあらすじと感想 *ネタバレあり

2023年12月、日本のTBSで放映された『VIVANT』がNetflixで世界配信されました。先が見えない展開、どんでん返しに次ぐどんでん返し、架空の国「バルカ共和国」と「日本」を舞台に織りなす40年の物語、ロケ地モンゴルの雄大な風景も合わせて、いやぁ~、見応えありました。2日で一気見してしまっいました。ドラマの理解を深めるためにも、あらすじと感想をまとめたいと思います。

*ネタバレあり

概 要

制作:TBSテレビ

配信:Netflix

配信日:2022年12月 全10話 一挙配信 

ジャンル:社会派、ヒューマンドラマ

原作・演出:福澤克雄

登場人物()はキャスト

〔主な登場人物〕

乃木 憂助(堺 雅人)

野崎 守(阿部 寛)

柚木 薫(二階堂 ふみ)

ノゴーン・ベキ(役所 広司)

ノコル(二宮 和也)

黒須 駿(松坂 桃李)

ドラム(富栄 ドラム)

〔日本側 登場人物〕

長野 利彦(小日向 文世)

宇佐美 哲也(市川 猿弥)

原 智彦(橋本 さとし)

水上 了

太田 利歩(飯沼 愛)

山本 巧 (迫田 孝也)

東条 翔太(濱田 岳)

新庄 浩太郎(竜星 涼)

佐野 雄太郎(坂東 彌十郎)

乃木 寛道(井上 順)

櫻井 里美(キムラ 緑子)

〔バルカ共和国側 登場人物〕

パトラカ(林 泰文)

ピヨ(吉原 光夫)

アディエル

ジャミー

アリ(山中 崇)

アル=ザイール

チンギス

ワニズ(河内 大和)

西岡 英子(檀 れい)

乃木 卓(林 遣都)

乃木 明美(高梨 臨)

第1話 日本から世界へ翔ぶ大冒険が始まる!

丸菱商事エネルギー事業部に勤める乃木憂助(堺雅人)は、バルカ共和国のGFL社と共同で太陽エネルギー・プラント事業を立ち上げるため、契約金1千万ドルを送金した、はずだったが、1億ドルが誤送金されてしまった。乃木は差額9千万ドルを取り戻すためにバルカ共和国へ向かった。

乃木は、首都クーダンにあるGFL社のアリ社長に会い、9千万ドルの返金を求めたが、アリは「すでに下請け10社以上に送金した。各社への返金依頼は弊社から行うが、返金は難しい」と言った。

ホテルに戻った乃木は、彼の分身”F”から「あいつに頼め」と言われ、アメリカの友だちサム(CIA勤務)に電話し「会社がバルカの銀行に誤送金したが、その銀行からの送金先を追ってほしい」と頼んだ。彼は「ちょうどその周辺を調べていた」と承諾してくれた。

サムからの連絡で、アリがウソをついていて、送金されたのは1社だけと分かった。

サムはハッキングされた映像を送ってくれた。1億ドルが丸々ダイヤモンドに変えられて、それをアマン建築会社のアル=ザイールという人物が受け取っていた。「金の動きを察知されないように、テロの奴らがよくやる手口だ」とサムは言い、彼の写真と住所を送ってくれた。彼はセドルにいる。

乃木は白タクに乗りセドルに向かったが、運転手に騙され、カバンを車に置いたまま、一人砂漠に残された。乃木は携帯のGPSを頼りにセドルに向かったが、砂漠の真ん中で力尽きた。

分身”F”のアドバイスで、携帯の電源を入れてライトのスイッチを押したが、そのまま転げ落ち気を失った。

砂漠をラクダで通りかかった親と娘が、乃木の携帯の光に気づいて助けてくれた。

乃木は、アディエル(父)ジャーミン(娘)に助けられ、彼らの家で目覚めた。乃木がお礼を言ったが娘は黙ったまま、父のアディエルが「ジャミーンは、2年前に母親が事故で死んでから、口がきけない」と話した。

ジャミーンが食事を出してくれたが、彼女が焼いたパンが固くて、彼女はそれを下げた。

乃木は彼女が明日のパンを焼こうと小麦粉を500g測っているのを見た。彼はそれを自分の手に乗せて、「ちょっと多いかも」と減らして調整した。”手に乗せると重さが分かる” 彼の特技だった。

翌日、ジャミーンの焼いたパンは成功した。

アディエルとジャミーンがセドルに案内してくれた。警察に着いて別れる時、ジャミーンは乃木に満面の笑顔で近づき、彼は彼女を抱き上げた。アディエルが「主治医のカオル以外にこんな笑顔は久しぶりだ。この子は人間の善悪を直感的に見抜けるのかもな」と言った。乃木は彼らと別れた。

乃木は警察に賄賂を渡し”アマン建築会社”に行き、警察官5人と一緒に、ザイールがいるゲル(テント)に入った。

乃木は「弊社から誤送金した9千万ドルがGFL社からこちらに全額送金された。それを返金していただきたい」とお願いしたが、ザイールは笑って「金なんかない」と言った。乃木は、サムから送られてきた映像(彼が銀行でダイヤモンドを受け取った)を見せた。

ザイールは乃木に「ここまで来たやつはお前が始めてた。どうやって見つけた」と聞き、彼に近寄り「お前がヴィヴァンか?」と言った。そして「俺と共にお前も終わる」と上着を開くと、ダイナマイトが体に巻き付けてあった。「家族を守るためにこうするしかない」と言った時、誰かが彼を撃ちながら出てきて、乃木を連れて走し出た。乃木は彼と穴に飛び込んだ、その時、ゲルが爆発した。

乃木は病院に運ばれた。ゲルの外にいたアディエルジャミーンも爆風でやられ病院に運ばれた。アディエルが重症だった。その病院に医師の薫(二階堂ふみ)がいた。

乃木が目覚めた時、彼を助けた男 野崎(阿部 寛)が乃木に挨拶した。

薫が、アディエルの緊急処置を行ったが、、彼は死亡してしまった。

警察が病院に来た。「日本人を引き渡せ。日本人が警官5人を引き連れて、その直後爆発で、警官が全員爆死した」と言った。警察は乃木を爆破犯だ思い、捕まえに来たのだ。

警察が来る前に、野崎が乃木を移動させ緊急処置をしていた。野崎は薫に「彼は犯人じゃない」と言い、乃木の治療を頼んだ。薫が治療を終え、乃木と野崎は逃げようとしたが、そこにチンギス率いる警官たちがやってきて、薫を含めたも3人とも連行された。

警察の車に乗せられたが、運転手は野崎の仲間の”ドラム”だった。野崎が先を見越して手配していたのだ。ドラムは言葉はしゃべれないが日本語は理解でき、携帯音声を使って会話ができた。「私はドラムです、よろしくね」と日本の女性の音声で挨拶した。

野崎は『警察庁公安外事第4課、野崎守』の名刺を乃木に見せ、「お前は世界中を巻き込む大きな渦に入り込んだ。日本警察が責任を持ってお前を保護する、日本国のためだ」と言った。

ドラムは車を小さな町で止めた。あらかじめ用意していた案内人が、3人を隠れ家に連れて行ってくれた。

野崎は地図を見せ「これから首都クーダンに向かう。俺たちにとって唯一安全な場所は大師館」と言った。

乃木は、薫から「柚木薫」という名前を聞き、アディエルの家で自分を助けてくれた医師だとやっと気づいたが、アディエルがあの爆発で亡くなったと聞き、ショックを受けた。

チンギス率いる警察が、乃木たちの隠れ家に到着したが、乃木たち3人は逃げていた。ドラムから連絡があったのだ。

警察犬を動員して捜査しているとのドラムからの連絡で、3人は、臭いが消せる場所に逃げ込み、、危機一髪で見つけられずに脱出。ドラムが手配した別の警察の車で3人は逃げた。

遊牧民の村の井戸で、3人は体に水をかぶり綺麗にして、ここから馬で移動し、小屋で1泊した。

翌朝、ドラムが情報を持って戻ってきた。「クーダンの全入り口、警察いっぱい、警察犬いっぱい。超危険、超危険」と音声で話し、政府から全国民に送られてきた”懸賞金付き指名手配の写真”メールを見せた。乃木の懸賞金は10万ドル野崎と薫も指名手配されていた。

野崎は、クーダンへは遊牧民と一緒に行くと言った。バルカの決まりで、遊牧民はどこを通ってもおとがめなし、スマホを持ってないから指名手配のことも知らない。

4人は遊牧民の羊の群れに紛れて、クーダンの入口に来た。

そこに、チンギスがパトカーでやってきた。チンギスはバルカ警察で一番優秀な警官らしい。

ドラムがドラを打ち鳴らした。羊たちの群れがすごい勢いで、入口のチンギスに向かって走った。それに紛れて、4人も頭を伏せて馬で全速力でクーダンに入った。チンギスはピストルを構えたが、彼らを撃たずパトカーも追いかけて来なかった。

クーダン大通りは渋滞の車で身動きできない。4人はそのまま馬に乗り、大使館に向かった。”食べる以外に動物を傷つけてはいけない”という教えが根付いているモンゴルでは、警察といえども馬に当たる可能性があるなら発泡しないのだ。

4人は大使館の近くで馬を降り、ドラムが用意した”超頑丈大型トラック”に乗り換えた。野崎が運転して、バリケードを張っている警察の車を蹴散らし中央突破、最後はトラックから降りて、車の上を飛び越えて、大使館に飛び込んだ。

チンギスが最後まで追ってきたが、すでに乃木は大使館の白い線の内、日本の領土の安全圏に逃れていた。


野崎は乃木を大使館の屋上に呼びだした。

実は、乃木が数日前、バルカ銀行の前で電話していた時、ドラムがわざとぶつかり”GPS付きの盗聴器”を彼のカバンにつけた。野崎は乃木をマークしていたのだ。彼は、公安でさえ長い時間を要したザイールの居場所を、乃木がたった1本の電話でたどりついたことに疑問を持っていた。

野崎は乃木に「お前は普通ではない。たった1本の電話でザイールに辿り着いた。一体何なんだ」と聞いた。

乃木は「なぜ野崎さんがザイールのマークを?お金を取り戻さないと、、」と訴えた。野崎は「やつは新手のテロ組織の幹部だと言われてる。さあ、電話の相手を教えろ」と言った。乃木は「CIA、高校の時からの親友がCIAにいる。ちょうど彼らもあの周辺の情報を集めていた」と説明した。

野崎は「アマン建設、あのゲルの爆発の前、ザイールがお前に近づいて何を言った?」と聞いた。乃木は「多分、”お前がヴィヴァン?”と言ったかと」と答えた。野崎が「ヴィヴァン?何だろう」と言ってると、薫が来て「フランス語にある、確か”生き生きとした”という意味」と言い”VIVANT”と書いた。しかし野崎は「あの時、ザイールはお前をヴィヴァンと確信して観念した。必ず違う意味がある」と。


その頃、若者が草原を馬で戻って来て、父親に「アディエルがあの爆破で亡くなった」と報告した。父は「悲しいことばかり起きるな、この大地は」と言った。

感 想

第1話、やはりすごく面白かったです。

2回目なので、1話ですでに多くの伏線が貼られていたことに気づきます。

乃木の”手で重さを計れる”という特技も面白いし、ドラムが「超優秀、超優秀カワイイ、超😍」です❤️

遊牧民の羊の群れ、俳優さんたちが乗馬シーンも素晴らしい。モンゴルの雄大な風景を楽しんでいます。

第2話 裏切りと別れ、、明かされるヴィヴァンの意味

日本大使館にバルカ共和国の外務大臣のワニズと警察のチンギスが来た。彼らは大使の西岡に、乃木と薫のバルカ政府への引き渡しを迫ったが、西岡は「確固たる証拠がない限り、身柄引き渡しには応じない」と彼らを退けた。

大使館の前にはバルカ共和国の多数の警官が配置されており、野崎が「半年は出られないぞ」と言った。

乃木が「1ヶ月以内に誤送金した9千万ドルを取り返さなければならない」と言うと、野崎は誤送金の詳しい経過を聞き、他に送金について知っていた連中を聞いた。

乃木は「部下の水上、上司の宇佐美部長、総責任者 長野専務、経理の原部長、直接振り込みを行った財務の太田利歩、取引先のGFL社アリ社長の6人だけ」と言った。

野崎は「日本に帰る。実際に送金額を修正できたのは丸菱の5人、この中にお前をハメたやつがいる。俺と共同戦線をはれ、公安の全勢力を注いでそいつを見つけ出してやる」と言った。乃木は同意した。

野崎は乃木に協力する理由を話した。

「誤送金された金が、GFL社のアリを通じてザイールに渡った。ザイールの裏には、テロ組織がある。組織が巨額の金を手に入れるため、おそらく5人の中にいるモニターを使って誤送金を起こさせた。中東から遠く離れた自国で、組織のために活動する者たちを”モニター”と呼ぶ」と言って、乃木にテントの犯行映像を見せた。

「やつらは世界の諜報機関からテントと呼ばれている。世界中を巻き込む大きな渦とはテントのことだ。だがテントが犯行後に残すのはこのマークだけ、声明を出さない。思想や信念が見えない、標的もさまざまで、えたいの知れない組織なんだ」と野崎は言った。

野崎は、突然「腹が減った。何が食べたい?」と乃木に聞き、「赤飯」と乃木がリクエストした。その夜は、野崎の手料理で素晴らしい日本食、そして赤飯が用意された。

野崎と乃木は、薫に日本に帰ろうと誘ったが、薫は「ジャミーンを置いて帰れない。彼女はファロー四徴症という難病で、来月日本に連れて帰って手術をする予定だった。私が彼女を日本に連れて帰る」と言った。

野崎は「それは不可能。病院に戻ると警察に捕まって終わりだ」と。大使が「私が日本に送ります」と言ったが、野崎が「病院にいる世界医療機構の仲間に頼めば、大使の手を煩わせなくてすむ」と言い、薫は納得した。

大使館では、翌日の現地企業との交流会のためにミーティングが行われていた。

ヴィカァン立ち入りは禁止する」と言う言葉が、野崎の耳に聞こえた。彼は大使館のナジュムに「ヴィカァンて何だ?」と聞いた。彼は大使館の見取り図を見せ「大使館には ホンカンとヴィカァンがある」と指した。日本語の”別館”、アルファベット表示は ”BEKKAN” だが、モンゴル語では”ヴィカァン”と発音するのだ。

野崎が”BEBBAN”とホワイトボードに書くと、スタッフは”ヴィヴァン”と読んだが、そんな日本語はない。野崎が ”BEPPAN”と書き直した。ナムジュが「これ日本人、ヴィヴァンと聞こえるよ」と言った。

日本語では”ベッパン、別班”だ。野崎が乃木を見て「お前が別班?まさかな」と笑った。


翌朝、9時に脱出計画が大使から発表された。

”大使館の地下の逃走用トンネルを利用する。出口は納屋で、そこから北に10分ほど歩くと廃墟があり案内役が待っている。その人がロシア国境まで連れて行ってくれる”と言うことで、3人には偽名のパスポートとビザが渡された。

大使館には、交流会の人たちが訪れていた。

10時きっかりに脱出が敢行され、3人は別館の廊下に設置された秘密の出口から地下に降りた。野崎は大使に「30分はかかるでしょう」とわざと言いって、早歩きした。すぐに出口まで来たが、野崎が小型カメラでチェックすると、上でチンギスたち警官が待っていた。

3人は大使館に引き返した。西岡大使が裏切った、彼女がバルカ政府と通じていたのだ。

大使館に戻った野崎は「5分後に裏口駐車場に集合」と乃木たちに行って、どこかに行った。

5分後に乃木と薫が駐車場に行くと、大きなトラックを手配したドラムがやって来て、野崎も合流した。ナジュムの機転で、彼らは警察に見つからず大使館から脱出できた。

トラックの荷台で野崎から「計画を変更して、向かうのはモンゴル国境のここ」と地図を示された。

薫は、ジャミーンのことを病院の同僚イリアに頼むつもりで電話したが、彼女は父の死を知り病院からいなくなっていた。薫は「ジャミーンは村に帰ったはず。10分でいいから会いに行かせてください」と野崎にお願いした。

家に着くと、彼女は倒れて危険な状態だった。薫は「ジャミーンを置いては行けない。アディエルに彼女のことを頼まれた。もうすぐ結婚するはずだったんです」と言った。乃木も「僕も残ります。ジャミーンは僕の命の恩人なんです」と言った。

野崎は警察の追ってから逃げるために、ドラムに「隠れる場所があるか」と聞き、3人はすぐに隠れ家の洞窟に行った。ドラムが病院にジャミーンの薬を取りに行った時、警察が病院に来ていた。

薫はジャミーンの治療に当たった。ドラムが薬を持って来た。薫は「ここ2〜3日が勝負です」と言った。野崎はドラムに5日間の食料、水、ガスコンロ、燃料を頼んだ。

4日目になってもジャミーンの容態は良くならなかった。仮眠をとった乃木は、また悪夢にうなされた。

ジャミーンが目を覚ました。薫が「強い子!峠は越しました」と言った。

しかしドラムの調べて、この4日間で、全ての国境のゲートが通常の倍の警備になっていた。

乃木が地図を見て「ここ、アド砂漠は空いてますよね」と言うと、野崎は「ここしか無い」と言ったが、ドラムが「ウーッ!」とうめいて外に飛び出した。薫が「バルカの人たちはアド砂漠を”死の砂漠”って呼んでる」と説明した。「踏み込んだら、待つのは死だけと言う意味だ。ラクダに乗って渡り切るのに最低7日、生きて渡り切れる確率は30%、しかし俺たちには、GSPソーラー充電器、衛星電話がある、確率も50%まで跳ね上がる」と野崎が言った。

薫は「ジャーミンはイリアの家で大丈夫。あの子のためにも私は日本に行きます」と言った。


出発の前夜、薫は野崎に「別班でなんですか?」と聞いた。

「日本国民はアメリカに守られるだけで、自国を守る力なんてないと思ってる。でも西側諸国ではあれだけのテロが起こってるのに、日本では本格的な国際テロはいまだに起きていない。そのカギをにぎるのが別班だ。公には公表されていない、自衛隊の陰の諜報部隊、民間人に紛れ、国内外で諜報活動に従事している別班の隊員が日本に存在しているんだ。別班には自衛隊でも超一流の人材だけが集められてると噂されてる。あのザイールが知ってたぐらいだ、むしろ海外の諜報機関の方が別班について詳しいかもしれない」と言い、

「実は、日本にいる仲間にお前のことを徹底的に調べさせた」と乃木に真面目な顔で言った後、「お前の経歴に怪しいところは1つもなかった」と言って笑った。


翌日、ラクダが5頭用意された。人間をはこぶ4頭と荷物を運ぶ1頭だ。

薫の同僚のイリアが、ジャミーンを迎えに車で来た。薫は別れ際に「あなたを日本で待ってるから、必ずまた会える」と言ってジャミーンを強く抱きしめた。

野崎たちは、ラクダに乗ってアド砂漠に入って行った。厳しい旅が続いた。

一行は疲れてきっていた。夜、ラクダの上で寝ながら1本道を行った、、朝になった、野崎、ドラム、乃木がラクダの上で揺られていたが、最後尾のラクダは誰も乗せていなかった、、。

感 想

2話で、話がすごく進みました。大手企業の”誤送金”で始まったと思った物語が、”世界中を巻き込む大きな渦”に発展する核心が語られました。

洞窟の中で、野崎が『別班』について語る場面には、本当に日本に”自衛隊の陰の諜報部隊”があるのかしらと思わされて、ゾクゾクしました。

2話も、ドラムが大活躍、めっちゃ仕事ができる人ですね。先の先を呼んで行動する野崎も優れた人物ですね。

乃木はまだ、出世コースから外れた、頼りないサラリーマンの様相を保っていますが、、。

いつでも機嫌よく野崎の指示に従うドラムが、「アド砂漠を行く」と聞いた時だけ、うめいて野崎を睨んで洞窟を飛び出す場面で、アド砂漠の過酷さがうまく表現されていたと思います。

五頭のラクダに揺られて砂漠を行く一向の最後の場面、ロケの勝利!砂漠の過酷さと美しさを画面から堪能できました。

第3話 誤送金完結へ!絶対絶命の反撃開始

乃木は、薫がラクダから落ちてしまったと知り、野崎に引き返そうと言ったが、野崎は「最後に彼女を見てから4時間も経ってる、リスクが大きすぎる」と拒否した。ジャミーンと薫に命を助けられた乃木は、薫を探しに行くと言った。野崎は「8時間待ってやる、午前11:30までに見つからなければ引き返せ」と薫を乗せるラクダとGPS付きの携帯を持たせてくれた。

薫は午前11時半になっても見つからなかったが、ラクダが声を上げている場所の砂の中に薫が倒れていた。乃木は彼女に水を飲ませて一緒に引き返した。途中で乃木のラクダが動かなくなり、乃木は、薫を乗せたラクダを引きながら歩いたが、薫のラクダも動かなくなった。

乃木は薫をおぶって戻ったが、力尽きて倒れてしまった。気づいた時、野崎がラクダを連れて迎えにきてくれているのが見えた。

3人がしばらく洞窟で休んでいる間に、ドラムがラクダ2頭をつれもどしてくれた。

一向はついにモンゴル国境まで着いた。しかし、そこにまたチンギス率いる警察が待っていた。

乃木たち4人は手錠をかけられた。そこにモンゴル警備隊が来た。隊長から野崎に電話があり、チンギスが出た。「日本人を今すぐ釈放しろ、その位置情報はわざと500mずれるプログラムしてある」と言い「戻せ」と命令すると、乃木たちがいる場所はモンゴル領内と変わった。4人は手錠を外され解放された。

野崎の部下の新庄が彼らを迎えた。実は、位置情報をずらしていたのはウソで、モンゴル大使の力を借りて5分間だけ、衛生にウソの補正を加えてもらったのだった。

ともあれ、乃木たちはバルカを無事出国でき、成田行きの便で日本に向かった。

ドラムがラクダを戻し、ジャミーンの護衛として後から日本に来ることになった。


成田に到着した。公安関係者が野崎を出迎え、乃木と薫も野崎と一緒に入国、彼の部下から当座の現金を借りた。

空港には、丸菱商事の社員河合が乃木を待っていた。乃木はヨレヨレの衣服のまま、会社に戻った。

長野専務、宇佐美部長がいる前で、河合は「乃木が、テロ組織のザイールという男が自爆テロを起こし資金回収が不可能になったと作り話をでっちあげ、実はGFL社のアリと共謀して横領をたくらんだのでは?」と疑い「物的調査に協力いただく」と3人が乃木の家に来て調べた。

一方、野崎は、丸菱商事の5人の中に”別班”、もしくは”モニター”がいると疑い、サイバー対策のあいつを借りたいと部長にお願いした。

乃木は会社に出社していたが、宇佐美部長からは、仕事をするなと会議から追い出され、経理の原部長には監視されていると感じていた。長野専務に料亭に呼ばれ、自爆したザイールとアマン建設について、根掘り葉掘り聞かれた。乃木は野崎に「長野が別班かも」と連絡した。


乃木は、日本医療センターの検査に行った時、薫と会った。薫は「この病院で採用され、ジャミーンもここで手術することが決まった、5日に日本に到着する」と言った。

「アディエルと結婚すると言うのは、野崎さんを説得するためのウソだった」と彼女は言った。そこに野崎が現れた、彼は2人の会話を聞いていた。

乃木は野崎から新しいスマホを渡され、一緒に月島に行った。

もんじゃ焼きの店に、野崎が部長に頼んだ”あいつ”、警視庁サイバー犯罪対策課の東条(浜田岳)がいた。

東条は”ホワイトハッカー:警察として国や企業のネットワークを監視し、サイバー攻撃から守ハッカー” である。

野崎は東条に、丸菱商事の誤送金の原因を調べてもらった。

東条は「あんたの仕業だろう」と言ったが、乃木は「一切触っていない」と強く否定した。

「なら、システムそのものが改ざんされた。表向きからはわからないように。普通は無理、でも世界には伝説のハッカーが何人かいる。彼らは絶対に足跡を残さない。でもこのシステムは、誰がいつ何をやったか全てのデーターがリアルタイムで、別のサーバーにコピーされるようになってる。俺が作ったから知ってる、警察にヘッドハントされる前の仕事の1つだ。だが、外部からはアクセスできない。データセンターの中にあるサーバールームに入って、そのデータをコピーしてくるしかない」と言った。

入室権限があるのは、情報システム部の人間だけ。乃木は、同期の元情報システム部にいた山本に事情を話し協力を得た。

サーバールームに入り、情報を抜く手順を東条がモニターを使い詳しく説明した。

必要なデータは、サーバールームの一番奥の特別ルームにある。そこに入れるのは、情報システム部の部長だけ。だから山本が、監視する警備室の警備員の気を引いている間に、乃木が奥の特別ルームまで行き、情報をコピーしてこなくてはならない。

当日、野崎と東条からの指示を受けながら、乃木はデータのコピーに成功した(ハラハラドキドキ)。

早速、盗んできたデータが東条の家で分析され、東条はすぐに原因を突き止めた。GFL社へ送金申請すると、金額欄のゼロが1個増えるように変えられていたのだ。

IPアドレスを調べると、2月7日午前1時32分に丸菱商事経理部の原部長のパソコンからシステムに侵入し、改ざんがおこなわれたことが判明した。しかし原は2月6日は出張で福岡のホテルに滞在していた。

社内の監視カメラの映像を分析すると、その時間帯に原部長のパソコンを操作したのは、経理の”太田利歩”だった。野崎はすぐに「全捜査員に伝えろ、至急太田利歩を確保だ」と電話で指示した。

感 想

ラクダからおちた薫を乃木が捜しに行き、やっぱり野崎が迎えに来てくれました。ドラムと自分が残ったのは、全員が倒れないように体力温存のためでしたね。なんだかんだ言っても、薫を助ける人です。やっとモンゴル国境についたら、またチンギスか、、と思いましたが。

ラクダ、ほんとにいい仕事しました。ラクダたち、決して人間たちを運ぶために存在している動物ではありませんが、砂漠にはラクダがいて、人を運んでくれる、ありがたいですよね。

人間は生物的に見れば、とても弱い存在、モンゴルでは、ラクダや馬たちが、乃木たちを助けてくれました。


日本に戻り”あいつ”東条(浜田岳さん)が登場して、とても楽しめました。

サーバールームに入ってデータをコピーする場面はハラハラドキドキ、その後の会社の監視カメラ分析の時の、浜田さんと堺さんのやりとりが面白かったです😆。

第4話 誤送金編完結へ!裏切り者は許さない!

野崎たちは太田梨歩の自宅に向かったが、彼女は留守だった。

彼女は、証拠隠滅のために、ハードディスクやSSDを電子レンジで焼いていた。公安は彼女の部屋のIT機器を全て押収した。翌日から野崎たちは太田の家の周りで待機したが、太田は行方をくらましたままだ。

東条が太田梨歩の押収物をチェックしていた。”志ん生の落語”のCDを入れると、そこにハッキングの記録が隠されていた。”blue@walker”という名前を見て、東条が「ブルーウォーカー、足元にも及ばない神の一人だ!」と興奮した。


ドラムとジャミーンを連れて日本に到着、薫と乃木は空港に出迎え病院に連れてきた。

野崎も病院に来た。薫は手術費用のことで困っていた。支援団体が急に手を引き、1470万円足りないと話した。乃木はクラウド・ファンディングを一緒にやろうと提案した。

野崎は乃木とドラムを食事に誘った。乃木は、太田が有名なハッカーだと知り驚いた。彼は、太田が会社を退職したことと、誤送金に関わった男性たちと噂があったことを野崎に話した。野崎は驚かなかった。東条がブルーウォーカー(太田)が、その男性たちの内の一人にやらされたんだと主張し、社内の監視カメラの怪しい写真を集めていたから。

そして、1人、太田にしつこく連絡してきた人物がいた。東条は、太田からの返信を装って、彼女の家の近くの神社におびき寄せた。

現れたのは、長野常務だった。野崎たちは彼を”別班では?”と疑い取り調べたが、長野は「太田と不倫関係にあった。経歴の中の2年間の空白期間は、薬物更生施設に入っていた」と言い、裏も取れた。彼は別班でもモニターでもなかった。


翌日、乃木がクラウド・ファンディングの資料を持って病院にいくと、ドラムが、ジャミーンが持ってきた写真をアルバムにまとめていた。乃木は一枚の写真を見て驚き、すぐに出て行った。

乃木は会社に行き、同期の山本の協力を得て、16:30に「太田さんのことで話がある」と宇佐美部長、原部長、水上を会議室に呼んでもらった。

乃木が入ってきて、「バルカ出張中に、現地で公安の警察官と知り合った。公安は、太田さんの失踪と誤送金事件の関連を疑い、社内の監視カメラの映像を解析した。公安は太田さんとコソコソ話していたあなた方を容疑者としてマークしている」と話した時、乃木の携帯に公安から電話、「太田さんのいるおおよその場所が特定できたそうです」と彼は言った。

それを聞いて、山本だけが部屋を出て行った。

(7時間前)実は乃木が病院で見たアルバムの、2019年3月のジャミーン親子の写真の後ろに、戦闘服姿の山本が写っていたのだ。

山本が”テントのモニター”だった。乃木は野崎と対策を立てた。”山本は、口封じのために、公安より先に太田の居場所に行くだろうから、彼を尾行して太田の居場所を確定する”という計画だった。

野崎の指示で、公安が山本の尾行を始めた。しかし山本が”大宮”で下車した後、公安は彼を失尾した。山本はある男に助けられていた。男は「黒須、俺もモニター、あんたを逃すために来た」と言って、山本から携帯を取り上げて壊した。これで公安のGSP信号が消えてしまった。

黒須は山本に「ブルーウォーカーはこっちで始末する」と太田が監禁されている住所を聞いた。黒須は、日本を脱出するための偽造パスポートを山本に渡し、浜松空港に連れてきて酒を酒を飲んだ。

山本は「2年前に太田を脅して入社させた。彼女がブルーウォーカーだということは、組織の情報部に教えてもらった」と言った。山本を酒で眠った。

山本が黒須に起こされた時、縛られていて「仲間だろ?まさか警察か?」とパニックになった。黒須は「仲間じゃない、警察?それも真逆、ねえ先輩」と呼ぶと「警察とは似て非なるもの。僕たちは有事の前に動く」と乃木が出てきた。

乃木は人格がFに変わり「山本、お前は俺らのことよく調べたんだろう」と言った。「まさか、お前が別班?」と山本はおののき、「GFLとの共同事業もアリに近づくためか?」と聞いた。

「そういうことさ。お前、太田が野垂れ死ぬのを待ってたのか?」と乃木は、山本の首を押さえた。乃木は「テントのことを教えろ」と聞いたが、山本はしらばっくれた。乃木と黒須は、用意しておいた薬を点滴で彼に注入した。

しばらくすると、山本はテントのモニターになった経緯から、バルカに行ったこと、アリが世話してくれたことなど、なんでもしゃべった。注入された薬は”自白剤”だった。

「アリはすごく上の幹部で、日本担当だった。リーダーの最後の標的は日本だって」と彼は言ったが、それがいつ、どこで起きるか、リーダーが誰かは知らなかった。

その頃、公安の野崎たちは、匿名の通報で得た太田が監禁されている住所の倉庫に向かい、彼女を救出した。

翌朝、乃木と黒須は、山本を橋の上に連れてきて、彼の首に綱をつけて下に落とした、自殺に見せかけて。

感 想

4話は、超ビックリ、超ビックリの回でした。乃木の正体が”別班”ということが判明しました。

太田梨歩が、”ブルーウォーカー”というハッカーの中では神様と呼ばれているハッカーで、テントのモニターは、同期の山本だったこともわかりました。

乃木は、別班として、テントを調べるために丸菱商事に入社して、バルカ共和国のGFL社との事業を進めていた、つまり全ては、乃木の計画だったということですね、凄すぎです。

乃木の中にもう一つの人格”F”がいますが、厳密に言えば、”Fが別班”なのでしょうか?

ーー続きますーー

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