2024年7月17日から配信の韓国ドラマ『となりのMr.パーフェクト』
チョン・ヘインさんとチョン・ソミンさん主演のラブコメ。この二人が主演なら、とにかく見なくちゃです。アメリカで成功したと思われていたペ・ソンニュは、キャリアを捨て、婚約も破棄し韓国に戻って来ました。幼なじみのチェ・スンヒョとの再会。あまりに恋愛にかたよらず、落ち着いた温かいドラマならいいなと期待しています。
簡単なあらすじと感想を紹介します。
*ネタバレあり
『となりのMr.パーフェクト』相関図
『となりのMr.パーフェクト』登場人物とキャスト
〔主要人物〕
チェ・スンヒョ(チョン・ヘイン):注目の若い建築家、建築士事務所「アトリエ・イン」の共同代表
ペ・ソンニュ(チョン・ソミン):ニューヨークのグローバル企業に就職し華々しいキャリアを築き、婚約もしていたが、突然、韓国にもどってきた。
チョン・モウム(キム・ジウン):救急隊員、スンヒョとソンニュの幼なじみ
カン・ダノ(ユン・ジオン):記者、スンヒョ、ソンニュ、モウムが住むヘルン洞に引っ越してくる。
〔チェ・スンヒョの家族〕
ソ・ヘクス(チャン・ヨンナム):スンヒョの母、外交官
チェ・ギョンジョン(イ・スンジュン):スンヒョの父、救急医学科の教授
〔ぺ・ソンニュの家族〕
ナ・ミスク(パク・ジヨン):ソンニュの母、
ぺ・グンシク(チョ・ハンチョル):ソンニュの父、軽食店を営む
ぺ・ドンジン(イ・スンヒョプ):ソンニュの弟、ヘルストレーナーを目指している
〔その他の人物〕
ト・ジェスク(キム・グムスン):モウムの母、ヘルン洞で不動産業を営んでいる。
ユン・ミョンウ(チョン・ソクホ):建築士事務所「アトリエ・イン」の共同代表、スンヒョの先輩
イ・ナユン(シム・ソヨン):建築士事務所「アトリエ・イン」のスタッフ
第1話 カムバック
4人の母親たちで登山をしたが、今回も、ナ・ミスクの娘自慢とソ・ヘクスの息子自慢大会が始まった。
ミスクの娘のぺ・ソンニュは、アメリカの名門大学を早期卒業し、アメリカの大企業グレイプで働いている。
ヘクスの息子のチェ・スンヒョは、韓国大建築学科を首席で卒業。設計に関わったNYアートセンターが韓国人として初めて国際建設賞を受賞。水泳の元韓国代表、文武両道を地で行く。
今回は、2024年のマガジンアワードを受賞したスンヒョの母へクスの勝利と思われたが、ミスクが娘ソンニュの結婚招待状(相手は国際弁護士)を3人の母親たちに渡し、試合終了、ミスクの勝利となった。
その頃、当人のペ・ソンニュが乗った飛行機が韓国に到着した。知らせを受け、幼なじみで救急隊員のチョン・モウムが迎えに駆けつけてくれた。
2人は高校時代の行きつけの店に行ったが、弟がテイクアウトに来たので、ソンニュは顔を隠した。モウムはソンニュが家族に内緒で帰国したと気づいた。ソンニュはサプライズだと言った。彼女はモウムに家まで一緒にと頼んだが、緊急の電話がありモウムは仕事に戻った。
ソンニュがひとりで家に向かっていると、昔、銭湯だった場所がビルに変わっていた。
そこにチェ・スンヒョが現れた!ビルはスンヒョの新しいアトリエで、来週に正式開業する。
道の向こうから登山帰りの4人の母たちが歩いてきた、反対側からは父が。ソンニュはとっさにビルの前にあった大きな段ボールの中に隠れ、スンヒョに助けを求めた。
母たちが来て、道の真ん中にあるピンクのトランクを見つけた。スンヒョは、トランクは自分のものだとごまかした。
母たちが去った後、ソンニュはスンヒョの新しいアトリエの中に入って勝手に見学した。
電気コードにつまづき、棚が倒れそうになったのをかばったスンヒョの上に、鉄の塊のオブジェが落ちた。ソンニュが痛がっている彼の背中を見ると、子供の頃、自分が原因で彼が背中に負った傷跡がまだ残っていた。
スンヒョはソンニュに「先延ばしにするほど、おばさんはこじれる」と忠告したが。
救急センターにもどったモウムは、公園で人が倒れてるとの通報で現場に。
男性がお酒を飲んで倒れていた。彼女は男性の足を見て”糖尿病’だと分かり、血糖値を測ろうとしたが、男性は抵抗してビンを割って彼女に暴力を振るおうとした。
見学していたメガネの男性が「テコンドーの赤帯です」と言って走ったが、自分で転んで手にケガを。
モウムが足蹴りで男性を倒して、男性の血糖値を測った。メガネ男はそんなモウムを感心しながら見ていた。
ソンニュはトランクを引きながら家に向かって歩いた。スンヒョも同じ方角。
彼女は家の前で怖気付いた。「私、ヤバいことしちゃった、、、婚約破棄したの」と言った時、母と父とスンヒョの母が歩いてきた。母は「ウソでしょ」と、父は驚いて倒れた。
母はソンニュに「正気じゃない」と怒り、彼女を叩こうとしたが、スンヒョがかばった。母が元婚約者を責めようとしたので、ソンニュは「私のせいなの、、、」と言うと、「まさか浮気?」と母が言い、また父が倒れた。
「このバカ娘」と母は大声をあげ、大きなねぎでソンニュを叩こうとしてスンヒョを叩いた。父が、暴力をやめさせ話を聞くことになったが、ソンニュが「私 会社も辞めた」と言うと、また母の暴力が始まった。
ソンニュは、スンヒョの手を取って走って逃げた。
「なんで浮気なんてウソを?」と彼は聞いた。ソンニュはごまかし「平気よ」と強がった。彼は「2つの大きな決断をして、なんともないなら人形だ」と慰めた。
「人生がオーバーヒートした。常に必死だった。やっと大学に入ったと思ったらアメリカに留学、就職、次は結婚、ずっとフル稼働でCPUが壊れたの、画面はフリーズ、再起動するしかない」と彼女は言った。
「勇気を出したな」とスンヒョは言った。
スンヒョの携帯に、おばさんが落ち着いたらから戻っこいと連絡があった。
病院で、手のケガの治療をしてもらったメガネ男は、モウムが病院のスタッフに、先ほどの男性へと何か渡しているのを見た。
男性は窓口で、「救急隊員の方から」と言われ、あめを受け取った。 ”ブドウ糖あめです。低血糖の時だけ摂取を、お酒は絶対ダメですよ”とメモもあった。男性は捨てようとしたが、ポケットに入れた。
メガネ男が、 ”チョンウ日報”の手帳を開いて、’僕は感動に弱い’と独り言を言って何かメモした。
ソンニュとスンヒョが家に戻ると、母がソファでうつ伏せてになっていた。ソンニュが泣いているのかと心配して声をかけると、母は怒りの血相で振り向いた、孫の手が握られていた。スンヒョはドアを閉めて、家に戻った。
感 想
まず、冒頭の2人の母親の娘、息子自慢がすごかったです。
チェ・スンヒョ君が、すごーくいい子です。おばさん(ソンニュの母)のこともすごくわかっています。
ペ・ソンニュは、、、、韓国ドラマによく出てくる典型的な”勝ち気な女子”のように見えました。
スンヒョと何年振りに会ったのか知らないけれど、幼なじみだとしても、大人になって、こんなに無遠慮に接することできる? 彼の新しいアトリエにズカズカ入って、勝手に大切なものに触ったり、彼にケガを負わせそうになっても平気(フリかもしれないけど)?違和感ありでしたが、、。
お母さんも、娘が突然NYから戻ってきて、婚約破棄して仕事も辞めたと聞いて、あんなに怒って暴力ふるう?
でも冒頭の強烈な自慢大会から、ソンニュのスンヒョへの態度、母と娘の関係、これが韓国ドラマなのかもしれませんね。
良かったのは、救急隊員のモウムが公園で倒れた男性に接する態度、病院で彼に預け物をして、それを見て感動してたメガネ男の場面でした。
2話以降は、もう少し落ち着いたトーンでドラマが進んでいくことを願っています。
第2話 憎い
ソンニュは、高校生の時のバイト代で、母に”真珠のブローチ”をプレゼントしたことがあった。
渡米した後、ソンニュの部屋は物置部屋になっている。突然帰国した彼女は、そこに布団を敷いて眠り朝を迎えた。
食卓は母の得意料理がいっぱい並べられているが、ソンニュは無視され、ご飯なし。
昨夜、母に「婚約破棄と仕事を辞めたのには理由があるはず」と聞かれた時に、「同じ仕事に飽きたから、だから同じ人と何年も暮らせない。しばらく何もせず過ごす」と適当な返事をして、母の怒りを助長したのだ。
スンヒョとモウムが朝から玄関のチャイムを鳴らして、母は2人のご飯は用意した。
母がスンヒョの開業前に近所に配る餅を注文していた。ソンニュはそれを届けに、スンヒョと一緒に彼の会社に来た。共同代表のユン氏が、スンヒョに来週火曜の開業式に招待した。
しかし、スンヒョの会社「アトリエ・イン」は、プリョン洞の建築主から、施工が始まったのに、急に東側の窓を別の方角を変えてほしいと依頼されたり、別の依頼主からは着工延期の連絡、青少年修練館の設計費も予算がないから来年払うと言われたりで、経済的に厳しい局面にさらされていた。
ソンニュのことが、”浮気して破談になった、大企業に勤めていたけどクビになった”と、すぐに町中の噂になっていた。昨夜、家の外で大騒ぎにしてたから。
母は、婚約破棄の原因を知りたくて、ソンニュの元婚約者に電話しようとしたが、娘に見つかり、携帯を取り上げられ番号を削除されてしまった。
スンヒョとユン氏は、記者の取材を受けるため、待ち合わせ場所に向かった。
記者が通りすぎ、横断歩道で立ち往生しているおばあさんのリヤカーから落ちた荷物を拾ってあげていた。スンヒョがすぐに手伝った。2人はおばあさんのリヤカーを引いて古物商まで届けた。男2人でも重くて引くのが大変だった大量の廃棄物が、たった3000ウォンにしかならなかった。スンヒョはやるせなかった。
記者は1話のメガネ男だった。
「国内トップのチャンユ建設から早々と独立した理由は?」と聞かれ、スンヒョは「チャンユで建築の基本を学んだ。大企業で分業化されているので、最初から最後まで携わりたいと思った。しかし新しい社屋を建てたことは正直後悔している」と答えた。
ソンニュは当てもなくバスに乗っていた。
グレイプから「君は必要ない」と言われ、同僚たちからは「ワークホリック」と陰口を言われていた。苦しくて婚約者に電話をかけ、メッセージで助けを求めたが無視された。そして彼がパーティーで女性とキスをしているのを見てしまったのだ。
帰り道で、ソンニュは『ざくろ(ソンニュ)の木』を買った。家の前でスンヒョに会ったので、明日の開業式のお祝いに渡した、出席しないからと。
開業式当日:
母ミクスは開業式に、ソンニュからもらった真珠のブローチをつけていこうと捜していた。ソンニュも一緒に捜したが見つからないので、そのまま出かけた。
へクス(スンヒョの母)は、開業式にスク姉妹(登山4人組)の他に、ミクスが苦手なヒ姉妹の4人も招待していた。彼女たちは早速、ソンニュが破談になったことを話題にして、ミクスにイヤミを言い始めた。
その後、ミスクはトイレで、ヒ姉妹が自分と娘を侮辱しているのを聞いてしまった。
ソンニュが開業式に来た、真珠のプローチが見つかったので、母に渡すために。
母がソンニュを見て驚き、受け取ったブローチをポケットに入れて「帰って」と焦って言った。
その時、スク姉妹とヒ姉妹たちが出てきた。ミクスはヒ姉妹たちに、
「紹介したかったの、うちの娘よ。ブレイプを最近辞めたの、大企業にスカウトされたから転職前に息抜きしてる。また渡米するまで、家で手料理を振るまうわ」とにこやかに話した。
ソンニュは怒って家に帰った。母が戻ってきて、「お金を渡すから荷物をまとめて出て行って」と言って、彼女のピンクのトランクを1階まで運んだ。
「私がどんな思い出で育てたか?私の人生には福が1つもなくても娘に譲ったと思えば平気だった。娘の人生が華やかならいい、その思いを裏切ったわね」と母は言った。
「婚約破棄は裏切り?退社はひどい仕打ちなの?今まで寝てないとは思わないの?母さん、私つらかったの。だから”よくやった休め”って言ってくれない?私は母さんの自慢の娘じゃなきゃいけない?」とソンニュは泣きながら出て行った。
スンヒョが外で聞いていた。
彼はソンニュの後を追って、ブランコに乗ってる彼女を見つけた。
2人はジャングルジムに登った。雨が降ってきた。ソンニュはスンヒョの子供時代のバカ話をして無理やり笑った。スンヒョは、「無理に笑わなくてもいい」と言った。ソンニュは泣いた。
雨が上がり、ソンニュの涙も止まった。
彼女が「母さんは私が憎い」と言うと、スンヒョは「期待や信じたい思いがあるから、それが外れると憎くなる、思いがなきゃ憎まない」と慰めた。
その時、流れ星が、2人は願いごとをした。
スンヒョが、「会社が潰れないように願った。仕事の幅を広げたが、設計費も回収できてない」と言うと、ソンニュは「名前を言って、私が回収する」と。
母はトランクを2階の部屋に持って上がった。ポケットから落ちたブローチを胸につけて、泣いた。
翌朝早く、ソンニュはどこかに出かけた。
アトリエ・インのユン代表は、プリョン洞の窓の件が東向きのままでいいとの連絡を受けた。
ソンニュが家に戻ると、物置部屋が、昔の自分の部屋に変わっていた。母がスンヒョに頼んで整えてくれたのだ。
母は真珠のブローチをエプロンにつけていた。朝ごはんはアワビつきの豪華版で、ソンニュは母の味を堪能した。
夜、ベッドに横になると、天井の星まで昔のままだった。彼女はうれしくてスンヒョに電話した。カーテンを閉めろと言われ、窓を開けると、向いの窓からスンヒョが見ていた。
感 想
チョン・ソミンさん、『この恋は初めてだから』で初めて見てドラマにのめり込み、『還魂』で大ファンになりました。
そしてこのドラマが3回目。コミカルな演技はソミンさんの得意とするところなんだと思いますが、2話までみた正直な感想は、ペ・ソンニュのおチャラケキャラが強すぎて、ドラマにのめり込めません。
ソンニュがすぐにスンヒョに暴力を振るうところが、冗談にしても、見るのがつらいです。
これはソミンさんの演技というより、脚本、もしくは演出のせいかもしれませんが。
また、ヒロインがアメリカの大企業で奮闘していたが、会社から必要ないと言われ、婚約者にも裏切られて、故郷に戻ってきて幼なじみと再会、そして恋に発展?よくあるパターンですよね。
記者とスンヒョが、リヤカーを引いていたおばあさんを助けたあげた、というような、ドラマに直接関係ないけど、記者とスンヒョの人柄がわかるようなエピソードが好きです。
最後、朝早くソンニュが、プリョン洞の建設主のところに行き、東向きの窓のままでいいと納得させたのですよね。どう説得したのか知りたいです。
3話以降に期待しています。
第3話 停止線
2007年、ソウル全国水泳選手権大会200m自由形で、スンヒョは優勝し、韓国代表が決定した。両親は応援に来れなかったが、ソンニュがひとりで大声で彼を応援した。
〔現在〕
スンヒョが事務所に行くと、ユン代表が、韓国上位1%を対象にしたシルバータウンの仕事が入ったと興奮していた。が、スンヒョはPCで、”ヘルン高体育館改築コンペ”の情報を見てやりたいと思った。
ソンニュの父の店に、ドラマの撮影隊から100本のキンパの注文が入り、ミスク(ソンニュの母)も夫と一緒にキンパ作り。ミスクは夫に「ソンニュのことは、本人自ら動き出すまで静観することにした」と話した。
ソンニュが店に行くと、ヘルン高時代の担任のユ・ジネ先生がトッポッキとスンデ20人分を買いに来た。先生は母校の校長になっていた。ソンニュは先生と一緒に注文の食べ物を学校に運んだ。
学校にはスンヒョがいた。彼は”ヘルン高校の体育館の改築と新校舎設計コンペの応募”に来ていた。
先生はソンニュに、「後輩たちに話をしてほしい、グレイプで働く先輩なんだもの」と頼んだ。
ソンニュは教室で後輩の前に立った。突然頼まれ何も用意していないので、質問形式を取った。
「大学は?」「実家はお金持ち?」「グレイプではどんな仕事を?」と言う質問にはスラスラと答えられたが、「高校時代の夢は?何をめざしてましたか?」の答えに詰まった。
スンヒョはソンニュを誘って、高校時代、学校の裏山に埋めた”タイムカプセル”を掘りに行ったが、見つけることはできなかった。
カン・ダノ(記者)が、スンヒョたちを取材した記事がアップされた。彼は上司から、記者は足で稼がなきゃと言われて席を立ったが、餅を買いに行った。上司は彼の記事に満足していた。
チョン・モウムたち救急隊員は、保育園で発作を起こした子供の救助に来た。救急車で搬送したが、道が渋滞で前に進むことができない。ひとりの男性が車から降り、ドライバーに一人一人に話しかけ、救急車が通れる道を開けてくれた。彼は”干潟守護隊”と背中に書かれたTシャツを着ていた。
おかげで無事子供を病院に搬送できた。モウムは「車をどけてくれた人が、理想」と先輩隊員たちに言った。彼のニックネームは「干潟マン」に決まった。
そこに餅が届いた。送り主は、メガネ男のカン・ダンホだった。彼はモンウ名前と勤務先の情報を得たようだ。
スンヒョとユン代表は、YRタワー社のシルバータウンの打ち合わせに行った。
「韓国の高齢者上位1%が暮らす、最低ユニット保証金20億ウォンの最高級シルバータウンを造る。海外の有名デザイナーたちの作品も混ぜてくれ」とクライアントは、その写真を見せた。
スンヒョは「デザインをパクれと?」と不快感を示したが、「ご心配なく、盗用疑惑は裁判で争っても処罰は難しい」と依頼主は平然と言った。
帰り際、スンヒョはユンに「やらない」と拒絶した。ユンは「一旦引き受けてから自分たちの色に変えて行けばいい。新しい社屋を建てたし、社員のためにも金がいる」と。スンヒョは「金のために魂を売るのか?それが会社のためか?」とお互いに譲らず並行線、2人は喧嘩わかれになってしまった。
ソンニュはスーツを着て、ヘッドハンターのイ氏に会った。イ氏から、グレイプで働いていた時代のことを色々聞かれた。
スンヒョは車からソンニュの姿を見かけて、車を降りて声をかけた。
ソンニュは、「どういうわけか連絡がきて、2社提案された。条件もまずまずよ」と言った。「やりたいのか?」と彼から聞かれ「仕事だから割り切ってやる」と言った。
スンヒョは「やりたい仕事をやれ。目の輝きもワクワクしている様子も見られない、夢を見つけてほしい」と言ったが、「夢を追えるのは余裕がある人だけよ。私はシベリア気候で生きてきた、わかる?」とソンニュは反発した。
「分かる、俺にも冬があったから。覚えてないのか?」とスンヒョは言って、帰った。
スンヒョは、オリンピック韓国代表に選ばれ、最初の練習日の朝、ソンニュから、”金メダルとチェ・スンヒョ金メダル祈願”と刺繍したタオルをもらった。だがその日 横断歩道を歩行中に交通事故に遭い、選手生命を絶たれたのだった。
翌日、アトリエ・インで、スンヒョとユンは気まずかった。が、スタッフのナヨンの「どちらも正しいです。会社のためにお二人は仲良く」というカウンセリングのおかげで、お互いに謝り、和解した。
ソンニュは母校に行き、高校生たちを見ていた。
先日、後輩から「高校時代に何をめざしていたか?」と聞かれた時のことを思い出した。
「1位になって、自慢の娘になって、先生に褒められたかった。あの時の自分に申し訳ない、人の目を気にしすぎて、自分の気持ちを疎かにしてました」と答えたことを。
先日のヘッドハンターの女性から2社とも面接希望のメールが来たが。
モウムが家で目覚めたら、家にも”餅”があった。隣に引っ越してきた人からのご挨拶の餅で、越してきたのは、カン・ダノだった。
ソンニュは、夜の学校の裏山でタイムカプセルを探していた。それを校長先生に見つかった。
ソンニュは先生に、グレイプを辞めたことを正直に話した。先生は驚かなかった。「自分の選択を信じて突き進んで。プールにスンヒョがいる」と彼女は言った。
スンヒョは一足先にタイムカプセルを見つけて、ソンニュの手紙読んでいた。
彼は手紙をカプセルに入れて、スーツ姿のままプールに飛び込み、「奪いに来い」と言ったが、ソンニュはカナヅチなので水が怖い。
スンヒョは、「実は今、水泳をやめて以来初めてプールに入った。水泳ができなくて、引きこもっていた時のことを覚えている?」と彼は聞いた。
引きこもっていた時、ソンニュが、スンヒョの部屋に何度も入ってきた。追い出され鍵をかけられても鍵を見つけ入った。その鍵を取り上げられたら、外からハシゴを使って窓から入ってきた。そして斧を出して、今度鍵をかけたら、ぶっ壊すと言って出ていった。
「洞窟に篭った熊に斧を振り下ろした女だ、へこんでる姿は似合わない。面白くない」と彼が言うと、ソンニュは怒って、「その言葉取り消してもらう」とプールに飛び込んんだ。
泳げない彼女は体に力が入って、沈みそうになった。スンヒョが彼女を支えた。
「グレイプを辞めたら私は何者でもなかった。私だけ止まっている」とソンニュは水に浮かびながら言った。
「俺もそうだった。”自由に泳げる場所はもう見つけられない”と。でも見つけた。だからお前も見つけられる」とスンヒョは言った。
「もしまた泳げるようになったとしても、建設の仕事をやる?」との問いに、スンヒョは「うん」と答えた。
「もし、またグレイプで働けるとしたら戻りたいか?もし破談前に戻れるなら?」と彼に聞かれ、ソンニュは両方に「嫌よ、戻らない」と答えた。
「ならいい」と言って、スンヒョは言った。
スンヒョは、タイムカプセルの自分への手紙に、”10年後、その頃ならソンニュに告白してるよな”と書いていた。
感 想
スンヒョが高校生の時から、ソンニュのことが好きだったということが分かりました。
スンヒョの韓国代表が決まる大事な試合にも両親は来ることができなかった。でも、ソンニュだけは来てくれて、大声で応援してくれた。
ソンニュは、彼が交通事故に遭い、まだ体も回復せず痛みがあり、何よりも選手生命が絶たれ落ち込んでいる時に、彼の部屋に押し入って、「負け犬」と罵倒した。でも、それはソンニュのスンヒョへの応援で、彼はそのおかげで、洞窟から出ることができた。だから彼は今、ソンニュを支えたいと思っているのでしょう。
それでも、個人的には、罵倒のシーンは見るのがきついですが。
ソンニュが、自由に泳げる場所はどこで、どうやって見つけるのか、楽しみに視聴したいと思います。
第4話 過去完了
プールから出た2人は、タイムカプセルに入れた自分の手紙を読んだ。スンヒョは”10年後、その頃ならソンニュに告白してるよな”と書いてる自分の手紙に戸惑い、”この感情は時効だ”と自分に言いきかせた。
翌朝、ソンニュは朝からアトリエ・インに、コーヒーが目当てだ。
ユン代表がスンヒョに、「グレイプから連絡が来た!ソウルに社屋を建設するから、うちとファウン建設の試案がほしいと」と大興奮していた。
しかしユンもスンヒョも英語が苦手。ユンは以前グレイプに勤めていたソンニュに助けを求めた。ソンニュはスンヒョの為に協力することにした。
スンヒョは「72時間働いてもいい」と言うほど、仕事に没頭していて、ソンニュは目を丸くした。
モウムはコンビニで、偶然カン・ダノの再会、そこにスンヒョとソンニュが現れ、4人は外のテーブルに座った。ダノはチョンウ日報の記者、スンヒョと彼は取材を通じて顔見知りで、再会を喜んだ。ダノは、ソンニュに見覚えがあると言ったが、いつどこかは分からなかった。「以前はどちらに?」と聞かれたダノは、返事を濁し急用ができたと席を立った。
モウムは「タイムカプセルを埋めた夜に掘り返し、3人の手紙を読み、自分の手紙を抜いた」と言った。スンヒョはモウムが、自分の手紙の内容を覚えているのでは?と心配した。
翌日、スンヒョ、ユン代表、ソンニュの3人が、グレイプのスタッフとビデオ通話した。ソンニュが通訳。
試案はすでにメールで送られ、グレイプは今週末韓国に来ることが確認された。が、回線は切れていなかった、ソンニュはグレイプ側の秘密の会話を聞いてしまった。
彼女はスンヒョに、「グレイプの社屋の件はファウン建築に内定してる。会議の後、向こうの会話が聞こえた」と怒って伝えた。
スンヒョは冷静に聞き、「ユン代表には言うな、うちに推薦があったことは事実。仕事の手を抜かない、アトリエ・インの名にかけて最善を尽くす」と言った。
ソンニュは、出来レースと分かっているのに最善を尽くすと言うスンヒョが理解できず、この仕事から手を引くと怒って帰った。
ユンはスンヒョの試案を見て、インパクトが欲しいと言った。スンヒョが、無数の色を生み出すプリズムの具現化を提案すると、ユンは「数千 数万の光のように進化を遂げたグレイプのアーカイブ空間だ」と大喜びした。スンヒョは「期待は禁物」と警告したが、ユンは「お前の建築物は心を動かす、ファウン建設なんて怖くない」と嬉しそうに言った。
モウムは、コンビニでまたカン・ダノに会い、同じ飴の取り合いになった。先日は飲み物だったが。彼女は、彼が「干潟マン」と同じ車に乗ってるのが気に入らない。同一人物だと気づいていないようだ。
ダノは引っ越しの荷物の中の古いデジカメを取り出しパソコンに繋げた。2007年の”全国水泳選手権大会”の写真に、見覚えのある顔が、、。
翌朝、ユン代表とスンヒョは、グレイプとのミーティングに出かけた。ソンニュは来ないと思っていたが、社屋の入口で待っていた。
スンヒョたちがミーティング場所で待っていると、グレイプのスタッフたちがやって来た。
ソンニュは、その中の一人クリスを見て固まった。彼はソンニュに親しそうに話かけたが、ソンニュはぎこちなかった。水をこぼし、席を離れた。
グレイプ時代、クリスはソンニュの部下だった。クリスはソンニュに上手いことを言って、彼女を利用した。「彼女は褒めると何でもやる。”君を信じている”が魔法のことばだ」と同僚たちに言い、陰で笑っていた。「3年前、ソンニュが休職した理由を知ってるか?」とヒソヒソ話を。クリスはそういう人物だった。
顔合わせが終わり試案が検討された。グレイプのジェニファーは、アトリエ・ユンの試案が気に入っていた。
ソンニュは、クリスに、「ファウンに内定だと知ってるが、秘密する。頑張ってる友達のために礼儀を尽くして」と言った。
クリスはそれを認めて、ソンニュに「君が辞めて残念だ、君は使い勝手がよかった、賢くてマヌケで」と彼女を侮辱した。スンヒョがそれを見てクリスに襲いかかり殴ろうとしたが、ソンニュが必死で止めた。
ソンニュは、「私はここでアトリエ・インをやめる」と宣言し、クリスを殴り「無所属の私が個人的にお見舞いした拳。あんたらには惜しい会社、この会社に何かしたら、洗いざらいグレイプに言いつける」と怒りの警告をした。
そして会場を出て行った。その後をスンヒョが一定の距離を保ってついて行った。
ソンニュがパンプスに疲れて階段で座った時、スンヒョが彼女の足元にスリッパを出した。
スンヒョは、ソンニュについて来いと言って、”呪いの鍵”に、クリスはじめ、ソンニュをいじめたスタッフたちの名前と呪いを書き、鍵の束の壁につけた。
ソンニュの気分は回復した。彼女はスンヒョに「あんたはカッコいい!!。落とされると分かってるのに最後まで手を抜かなくて。だから決めた、泳ぎ切れるところを見つける」と言った。
そこにユンからスンヒョに「グレイプの件取った!社屋ではなく旗艦店だが、うちが設計を任されることに。ソンニュさんに伝えて、クリスはクビになったと」と電話があった。
ユンとクレイプの副社長がSNSで繋がっていて、ユンが録音していたクリスの暴言を彼に送ったのだ。
スンヒョはソンニュに、「クリスがクビだと、あと俺たちに担当しろと、グレイプの旗艦店」と言って笑った。ソンニュは「ほんと!」とスンヒョに飛びついた。
スンヒョは、2007年の”全国水泳選手権大会”で優勝した後、応援に来てくれたソンニュの首に金メダルをかけた。ダノもそこにいて、彼が2人の写真を撮っていた。だからダノはソンニュに見覚えがあったのだ。
スンヒョは、両親も来れなかった試合に来てくれたソンニュを見て、初めて会った時からずっと好きだったと気づいた。
感 想
4話はいいストリーでした。
やっぱりスンヒョがいいです❤️。
スンヒョが、グレイプ社屋の試案の件は、すでにファウン建築に決定していると知った後も、手を抜かず最善を尽くしたのがカッコよかったです。それが、グレイプの旗艦店の獲得に繋がりました。出来レースだとしても、自分たちの仕事を見せるチャンスだから、最善を尽くすのはすごく大切なことですよね。
ソンニュも、スンヒョたちのためにクリスと闘いました。アン代表とグレイプ副社長がSNSで繋がっていたというおまけで、最低男のクリスがクビになって清々しました。アン代表、グッジョブ👍
ソンニュは、グレープ時代は相当つらかったでしょうね、いじめられ孤立して。そういう環境で、ソンニュは彼女の本来のエネルギーにあふれた快活さを失ってしまっていたようです。韓国戻り、彼女はやっと息ができるようになったのかもしれません。
スンヒョとソンニュが”グレイプの旗艦店の担当”になったようなので、これからは2人で仕事するのでしょうか?楽しみです。
第5話 Go Back → 告白
グレイプの旗艦店の仕事が決まった夜、ソンニュは料理の材料を買い込み、スンヒョと一緒に事務所に来た。「気分のいい日は、作って食べるものよ」が彼女の持論だから。
ソンニュが料理をする姿を見て微笑むスンヒョ。ソンニュは野菜たっぷりの鍋料理を作った。スンヒョは「青々した料理だな」と言って一口スープを飲み、「おいしい」と唸ったが、それ以上は素直に言えない。
そこにモウムが来た。スンヒョは飲み物を買いに出た。
残った女2人で結婚について話した。ソンニュはウエディングドレス姿の写真をモウムに見せ、彼をことを「まだ愛している」と言った。
財布を忘れたスンヒョが戻ってきて、ソンニュの写真を見たが、気づかなかったフリをした。
翌日、”スク4姉妹” 改め ”ラベンダーの会”の4人のオンマたちは泊まりがけでお寺に行った。
ソンニュの父が営む飲食店に、若い男性2人が入ってきた。登録者10万人のYoutuberと名乗り、店を撮影し始めた。
アトリエ・インのユン代表はソンニュに、グレイプの旗艦店の仕事を手伝って欲しいと言ったが、スンヒョが、ソンニュにも計画があるから、と彼女の意見を聞く前に却下。
ユンは、ソンニュの送別会と、ナユンも呼んで4人で高級寿司屋へ。しかし、”過去に戻りやり直す”と言う話題になり、スンヒョが不機嫌、その場の空気がぶち壊しになった。
スンヒョはアトリエに戻ってすぐに仕事を始めた。ソンニュは彼の言葉の端々にトゲを感じて怒った。
そこにスンヒョの元カノのチャン・テヒが現れた。彼女は陶芸作家で、仕事の依頼で来たと。
フレスコ(食器類、調理器具、電話製品を扱うグローバル企業)は芸術家とコラボして限定版製品を作る。今年はテヒが任され、オンギをモチーフにポットを作る。構造美を生かすための建築家、つまりスンヒョが必要という依頼である。
*オンギとは:味噌、醤油、コチュジャンやキムチなどを保存する陶器の甕。
スンヒョは断ったが、テヒは作業場に来てから決めたら?と言い、今週末 他のスタッフも全員で来るように誘った。ソンニュも誘われたが、社員ではないので、と断った。
モウムは、公園で何か探しているカン・ダノと会った。「四つ葉のクローバーを探している、女性へのプレゼント」と聞き、モウムがすぐに見つけてあげた。
スンヒョは、ソンニュの父に飲みに誘われ、、、
翌朝、ソンニュが弟ドンジンを起こそうとして布団を剥がすと、上半身裸のスンヒョが起き上がった。2人を見て誤解したドンジンを止めようと急いだスンヒョは、足を家具の端にぶつけて病院へ。靭帯損傷、1週間のギブス生活になった。
車が運転できないスンヒョの代わって、ソンニュが運転しテヒの作業場に行った。
テヒが出迎え、すぐにスンヒョの腕に手を回した。
ソンニュは庭にあるたくさんのオンギを見て興奮した。テヒの父は味噌作りの名人で、テヒがこの作業場で味噌作りを担当している。
今日は近所の奥さんたちと味噌をつける日、ソンニュは喜んでみそ作りを手伝った。彼女は興味津々で奥さんたちに質問していた。スンヒョはそんな彼女を見ながら、微笑み、手伝った。
テヒがスンヒョを別室に呼んで自分の作品を見せた。彼女はスンヒョとよりを戻したいようだが。
彼女はスンヒョに「作ってみる?」とろくろを回した、彼女が手を添えて。ソンニュがそんな二人を見て椅子にぶつかり見つかってしまった。彼女はスンヒョに、「さっきはごめん。ゴースト(映画)みたいだった、やり直せるといいなと思った」と言うと、スンヒョは「出すぎたマネはするな」と怒って出て行った。
彼は一人であの夜(グレイプの仕事が決まり、ソンニュがスープを作ってくれた夜)のことを思い出して、たそがれていた。財布を取りに戻った時、「まだ愛している」というソンニュの声が聞こえ、彼女のウエディングドレス姿の写真を見てしまったから。
ユン代表とスタッフたちが作業場に着いた。作業を手伝うことになり、、、。
テヒが1つのオンギを移動させたいと助っ人を求めたので、ソンニュが手を挙げ、2人で運び始めた。しかし30キロ以上ある重い甕、テヒは男性に助けを求めに行った。ソンニュはひとりで台車を押し、つまずき、オンギが壊れ、味噌がとびだしてしまった。スンヒョとテヒが急いで駆け寄った。
ソンニュは「苦労して作ったのにどうすれば」と、スンヒョは「それが問題か、出しゃばるからだ」と怒った。テヒがソンニュのシャツがみそで汚れているのを見て、私の部屋で服を着替えてと言った。
ソンニュは着替えて戻ってきた。テヒがみそを捨てるというので、「もったいない、時間をかけて丁寧に作ったのに。カルクグス(あたたかい麺料理)を作ります」と言った。
ソンニュのカルクグスに、ユン代表たちは大満足、全員お代わりした。
器もテヒの作品、一緒に片付けながら、ソンニュはテヒの腕の傷跡に気づいた。テヒは「自慢の傷、オンギへの情熱が熱かった証拠。父がみそ作りの名人で、オンギに囲まれて生きてきて、人に使われているオンギが美しいと引かれていった」と話した。
ソンニュが「私は夢がなくて」と言うと、テヒは「深刻に考えず、好きだったのものを追えばいい。さっき料理を入れたら私の器が引き立った」と言った。
モウムたち救急隊員は緊急で呼び出された家に来た。先日、公園でみかけて友達になった女の子(5歳)が倒れていた。誰も大人はいなかった。「私が119に電話しました。名前はヨンドゥ」と女の子は答えた。
モウムたちは彼女を病院に運んだ。彼女は意識がなかったが、左手に四葉のクローバー🍀を握っていた。
カン・ダノは職場の先輩とリヤカーを押して、坂の上のおばあさんの家に来た。先日、町で見かけて助けてあげたおばあさん、あの時のリヤカーは車輪が壊れていた。おばあさんの家は、人が一人 入るといっぱいの狭さだった。ダノたちはおばあさんにリヤカーをプレゼント、おばあさんは心から感謝した。
その時、ダノの携帯に電話が。
彼は慌てふためいて病院に来た。「ヨンドゥ」と名前を呼ぶと、女の子の意識が戻った。ダノは涙を流して喜んだ。
モウムがダノに「5歳の子がひとり電話してきた。病気の子を置いて家を空けるなんて」と説教して、ヨンドゥが握っていた🍀を渡した。
ベッドにのせられたヨンドゥがモウムに、「パパを叱らないで。お姉ちゃんとは仲良くしない」と言った。
夜になり、スンヒョがいる釜部屋にテヒが来て、「付き合っていた時、熱かったのは私だけだった。さっきソンニュさんに怒鳴っていた、あなたのあんな姿は初めてみた」と言った。
眠れないソンニュが外に出てきた。洗濯された自分のシャツが廊下に干してあった。スンヒョが洗濯してくれたと分かった。
ソンニュはオンギの蓋を1つずつ開けていた。スンヒョが来て「ひとりで何を?」と話しかけた。シャツのみそのしみは、米粒と酢でとったらしい。
「百年ものの種醤油を探している、知りたいの、どんな姿なのか。真っ黒でいい匂いだと」とソンニュは答えた。スンヒョも手伝って蓋を開けて探し始めた。
ソンニュが見つけた。真っ黒な液体の中に月が映っていた。
「不思議だわ、このカメの中に、夜空が入ってるわ、まっくろに輝いている」と彼女は言った。そして「見つけたわ、夢は大きくなくてもいい、私は料理がしたい」と言って笑った。
スンヒョはそんな彼女を見て微笑んだ。”ソンニュが笑うと彼も笑う”、テヒから指摘されたことを彼は思い出した。
”目の前で笑うソンニュを見て気づいた、彼女を愛さずにはいられないと”と彼は思った。
感 想
第5話、スンヒョがすごくイライラしていました。ソンニュのことがまだ好きだが、それを認めたくなくて、自分自身に苛立っていたようです。しかし、最後には、”彼女を愛さずにはいられない”と自分の気持ちを認めました。
スンヒョの元カノのテヒさんが素敵な女性でよかったです。
”オンギ”や”醤”の韓国文化のことを知ることが出来て、それもよかったです。
ソンニュが料理好きって、1話目からそれとなく出てました、屋根裏でチヂミを焼いてました。彼女が見つけた”100年ものの種醤油のカメの中に入っていた夜空と月”が美しかったです。
一方、カン・ダノには5歳のすごく賢くてキュートな娘がいました。モウムが公園で会った女の子が、彼の娘だとは気づきませんでした。この2人(3人?)のこれからも楽しみです。
第6話 あなたの初めて → あなたの初恋
ソンニュは母から頼まれ、スンヒョの家にたくさんのお惣菜を持って行った。スンヒョに挨拶しようと彼の部屋に入ったが、いなかった。
彼女は、スンヒョのタイムカプセルの手紙を読んでいないと思い出し、机の引き出しを開けて手紙を見つけた。
シャワーから戻ったスンヒョは、ソンニュが手紙を読んでいるのを見た。彼も彼女も焦った。スンヒョは急いで彼女から手紙を取り上げ丸めてゴミ箱に捨て、「イタズラだ」とごまかした。ソンニュは気まずく、彼の部屋から出た。
ソンニュは家に帰る途中、父の店の前を通り中に入った。すぐに父が来た。
父はホテルのシェフ、食堂の経営を経て、この店を持った。ソンニュは子供のころ毎日のようにこの店に来て、父と厨房に入っていた。「世界一のトッポッキ。私も料理の道に進んでたら、どうだったかな?」と彼女が言うと、父は「同じ道でなくて幸いだよ」と言った。
家に戻ったソンニュは、アメリカ時代に撮影してネットにアップした自分の料理の動画を見ていた。「疲れた時、料理をします。私にとって料理はヒーリングです」と彼女は語っていた。
ソンニュは『ヘルン料理学院』に申し込んだ。
モウムに、料理学校に通うと話すと、彼女は「子供の頃から料理は純粋に好きだったでしょう、応援する。今日はパーティ、スンヒョも呼ぼう」と電話し、ソンニュが料理学校に入学したと知らせたが、彼はパーティは欠席すると言った。
スンヒョは帰宅途中でカン・ダノと偶然会い飲みに誘った。ダノは娘を一人にできないので、スンヒョを家に呼んだ。記者のダノは、スンヒョの顔を見て悩みを抱えていると見抜いた。
スンヒョは「友人の話だが、昔好きな人がいて気持ちの整理はついてたはずが、再会したら混乱して避けてるとか。その人には婚約者がいた。その人は友人の気持ちを知らない。振り回されてばかりで、やっと落ち着いたのに逆戻りはイヤです」と打ち明けた。ダノは「ある水泳選手がいた、200m短距離種目でスタートが遅いという欠点をすざまじい努力で克服した。その選手のように勇気を出してほしいと友人に伝えたい」とアドバイスした。
モウムが外で二人の会話を聞いていた。彼女はタイムカプセルを掘り起こした時から、スンヒョのソンニュへの気持ちを知っていたのだ。
翌朝、ソンニュはスンヒョと偶然会い「料理学校に行く途中、韓食調理技能士の資格を取る、親には秘密で」と話した。スンヒョは「秘密にする」とだけ言い、まだ話しているソンニュを遮って事務所に入って行った。が、彼はネットで韓食調理技能士の資格について調べていた。
その夜、スンヒョは現場の人たちと食事の後、酔っ払った女性に抱きつかれているグンシク(ソンニュの父)を見かけた。ソンヒョは、ダンシクの家の前で彼の帰りを待ち、戻った彼から事情を聞いた。
ミスク(ソンニュの母)は、帰りが遅い夫の行動を怪しく思い彼の服を調べ、借金の証拠を見つけた。彼女は夫を激しくなじった。グンシクは事情を話した。
自称10万人登録のYouTuberを名乗る若者が2人が店に来たが、「料理に髪の毛が入っている。こぼれたスープでやけどした、限定品で3000万ウォンの時計が壊れた」などといちゃもんをつけられ、賠償金を請求された。グンシクは賠償金を支払うため、夜の代行の仕事で小遣いを稼ぎ送金し、家の通帳からもお金を下ろして送信していた。
訴えられて店を無くしたら、”トッポッキ”さえも作れなくなる、この家で自分の居場所がなくなるから、この件は自分一人で解決しようとしていたのだった。
ソンニュは警察に行こうと言ったが、父は、通報はできない、食品衛生法違反で営業停止になるかもしれないからと。
彼女は問題解決のために、クリーニング店に行き防犯カメラの映像を見たいと言ったが、すでにスンヒョが調べていた。
その頃、スンヒョはグンシクの息子と名乗り、店にきた男2人と会い、彼らの詐欺を防犯カメラで証明。そこにカン・ダノが来た。スンヒョとダノは、男たちが詐欺の常習犯だと調べていたのだった。逃げた2人を追いかけた時、ソンニュと弟のドンジンが助っ人に現れ、男たちは警察に連行された。
ソンニュはスンヒョに父を助けてくれたお礼を言った。スンヒョは「家族同然の人だろ」と言った。ソンニュが「私は?最近距離を感じる」と言うと、彼は「もう大人だし、昔のようには無理だ。窓を叩いて呼ぶのはやめろ」と突き放した。
その夜、ソンニュは眠れない。
スンヒョはソンニュの窓を見ながら、”手紙のように心を丸められたら”と思った。丸めてゴミ箱に捨てた手紙が机の上に戻してあった。
翌日、ソンニュの料理学校の講師が、「おいしくするためのコツは、食べさせたい相手を考えながら作ること」と話した。その日は”五色焼き”を作った。
ソンニュはスンヒョを待っていた。「父のことでお礼がしたくて。料理学校で作った。スンヒョが初めて食べた韓国料理よ」と五色焼きを見せた。幼い頃、フランス帰りの彼が初めて食べた”虹色”の韓料理だった。
スンヒョは「そんな記憶は無意味、もう大人だ、30歳すぎた。頼むから俺の人生に割り込むな」と苦しそうにソンニュを突き放したが、彼女は「割り込んでやる、ウィンカーも出さずに。ずっと口出ししてやる、お互いにそうしていいの」と怒った。
「頼むからやめてくれ、昔も今も、お前のせいでおかしくなりそうだ」とスンヒョは感情的に言って立ち去った。
残されたソンニュ、、彼女はスンヒョの初めてをよく知っていた、でも知らなかったのは、彼の初恋。彼女はスンヒョを追いかけ、「ちょっと待って」と彼の背中にパンプスを投げ、「さっきの言葉はどう言う意味?」と聞いた。
感 想
スンヒョが切ないです。チョン・ヘインさんの繊細な演技、ソンニュに怒鳴りながら、心が泣いている、、。
反面、鈍感でガサツなソンニュ、そういうキャラ設定なのだと言い聞かせながら見てますが、これが、結構きついです。
彼女は幼児の頃からスンヒョの生活に割り込んできて、そして30歳を過ぎた今でもそれが当然だと思っている。今回も勝手にスンヒョの机の引き出しを開け、彼のタイムカプセルの手紙を読みました、スンヒョがどれほど恥ずかしかったか想像すらできない、、。
ソンニュのスンヒョへの距離感の無さが、彼の聖域に土足で足を踏み入れてるように感じてしまい、視聴後のもやもや感がぬぐえないです。もちろん、これは私個人の感じ方ですが。
第7話 恋はタイミング → すでに恋
ソンニュが「さっきの言葉はどう言う意味?」と聞き、スンヒョが答えようとした時、ソンニュの元婚約者のヒョンジュンが現れた。
ソンニュの両親も来て、ヒョンジュンはソンニュの家に行った。
ミスク(ソンニュの母)は、ヒョンジュンにお腹いっぱいご飯を食べさせた後、婚約破棄の理由を聞いた。彼は、破談の原因は自分にあると言った。それを聞き、ミスクは彼を叩こうとした。ソンニュは彼を連れて外に、カフェで話した。彼はソンニュに、迎えに来たと言ったが、彼女は「私たちは終わった、もう来ないで」と言って店を出た。
翌朝、ミスクは、ソンニュとヒョンジュンを復縁させたいと思い始めた。その時、彼からミスクに連絡があり、彼女はソンニュにドレスを着ておしゃれをして出かけるように言った。
外にヒョンジュンが待っていた。スンヒョが自転車で家から出てきて、ソンニュを後ろに乗せ、彼女を料理学校に送った。
カン・ダノが娘のヨンドゥを幼稚園に迎えに行った帰り、2人は交通事故を目撃した。車が電柱に衝突したのだ。そこにたまたま非番のモウムがいた。彼女はすぐに車に駆けつけ、運転中していた男性が意識不明になり事故を起こしたと分かった。
彼女は近くの店でカナヅチを入手し、運転席の後部座席の窓を割り、運転席の鍵を開けて、男性を外に出した。心拍蘇生をして、男性は息を吹き返した。
ダノと娘はほっとすると同時に、モウムの迅速な働きに感銘を受けた。
モウムが患者を病院に送って外に出ると、ダノとヨンドゥが待っていた。ヨンドゥは、モウムの左頬のケガに薬を塗り、可愛いバンドエイドを貼った。
モウムはダノの車で送ってもらった。ダノがモウムのことを「ヒーローだ」と言うと、彼女は「本当のヒーロー見た、渋滞で救急車が通れなかった時、車1台1台に話し、道を作ってくれた人。”干潟守衛隊”のTシャツを着ていた」と話した、そして、ダノがそのTシャツを着ていることに気づきいた。彼女のヒーローは、実はダノだったのだ。
家に着くと、ダノがモウムに傷に塗る色々な薬を渡して、「ケガをしないでください」と言った。モウムの心臓が”トンキドックンドク”と大きく鳴った。
ヒョンジュンは、料理教室から戻るソンニュを待ち伏せし、「最後に一度だけ飯を食おう」と言った。
夜、散歩をしているソンニュの後をスンヒョが歩いてきた。
そして、「”お前のせいでおかしくなりそう”の意味を言う」と言ったが、ソンニュが「言わないで、頭の中がフリーズ寸前で新しい作業に進めない、次に」と言った。
スンヒョは了解し、あいつとまた会うのか?と聞きた。ソンニュは「会わない」と言ったが、、、。
翌日、スンヒョはテヒに呼び出され彼女の作業場へ行った。彼女の渾身の”茶ビン”のサンプルが焼き上がり、スンヒョに一番に見てもらいたかったのだ。
その後、彼女は彼をソウルのレストランに食事に誘った。
2人がレストランに着くと、ソンニュとヒョンジュンが来ていた。スンヒョたちは彼らの近くの席に座った。
ヒョンジュンは、ソンニュが料理学校で作った”春雨炒め”を食べ、人生最高の春雨炒めと絶賛し、料理はアメリカ習えばいいと話していた。スンヒョは、ヒョンジュンの会話にイライラしていた。
テヒが、フレスコ関係者に、スンヒョのことを”復縁間近の元カレ”と紹介したと言った。ソンニュはそれが気になった。
帰り、スンヒョは誰かから電話を受けた。
帰りの車で、ヒョンジョンはソンニュをまた食事に誘ったが、ソンニュは「次はない」と近くの駅で車を降りた。
スンヒョは、母校のプールに来た。プールの改修コンペの結果が、スンヒョの会社に決まったのだ。
校長先生がプールに来て「ソンニュに報告は?何度も結果を聞いてきたわ」と言った。
スンヒョはソンニュに電話した。彼女は、お父さんの店で料理の練習をしていた。
彼は店に走り、ソンニュに「もう先延ばししない、”お前のせいでおかしくなりそうだ”、その意味は、俺はお前が好きだ」と告白した。
感 想
だんだんと面白くなるかな、と期待していたのですが、、、、少しものめり込めなくて、残念です。
幼なじみが恋愛に発展という内容だけでは、正直、つまらないです。
オンギが出てきた時は、韓国伝統の味噌・醤文化とソンニュの料理好きが結びついて発展していくのかなと期待したのですが、、これからそういう展開もあるでしょうか?
ーー8話に続きますーー
コメント