『その年、私たちは』9話のあらすじと感想を書きます。
*ネタバレあり
8話のあらすじは以下でまとめています。
第9話 ただの友達
旅先での撮影中、急に雨が降ってきた。チュランから、ヨンスが丘の上で雨宿りをしていると聞いたジウンは、彼女を迎えに行った。
ずぶ濡れのヨンスが突然、ジウンの前に飛び込んできた。
ジウンは思う。
想定外は嫌い、管理できないものは危険要因でしかない。
今も昔もヨンスはそういう存在。
友達の彼女に片想いしているのだから、計画を立てた。一線を越えてしまわないように。
偶然を回避する、という簡単な計画
徐々に忘れていくという計画
全ては計画通りのはずだったのに、ヨンスが再び現れた。
旅行から戻り、眠れないヨンスは、部屋の片付けを始めた。
眠れないウンは、絵を描き始めた。
雨に打たれたウンは風邪をひき、高熱を発した。
お母さんがきて看病をした。
ウンは、子供の彼が、大都会でひとりぼっちで泣いている夢をみて目覚めた。
母は「たった1人で抱え込まなくていいのよ」と優しく言った。
「1人でいるのが楽なんだ。今がいいんだ」とウンは言ったが、
心の中では ‘最初から1人なのは慣れているから平気。でも誰かを失うのは、二度とごめんです’と。
会社に行ったヨンスだが、心ここに在らず。
ソリからお店の新メニューの味見を頼まれた。
店に行く途中、ジウンから、先日の動画が届いた。
ヨンスは「死にたくなければ消すように」と返信。
「いつもあんな顔、諦めろ」と返したジウンだが、「消してやるよ」と返信した。
ソリの店
「たかがキスで、次の日に逃げたわけ?」とソリから責められた。
「自分からキスしておいて連絡してこないのよ」と不満げに言うヨンスに、
「態度を決めたのかもね。”ごめん、勢いだった”で流す気よ。ヨリを戻したければ、とっくに会いにきてるはず」とソリ。
それを聞き、シュンと項垂れるヨンス。
「やり直したいの?勢いだった、と言われそうで怖いの?」と驚くソリ。
うつむくヨンス。「どうしよう」と幼い少女のように途方にくれ、つぶやいた。
ジウンは、ヨンスとのチャットで笑顔で家に戻った。
が、母が来ていて、顔色が変わった。
「しばらく泊まるわ」という母親に
「ご勝手に。いつもそうだろう」と顔を見ずに言って、自分の部屋に入った。
いい1日だったのに、、、と。
ウンは、結論を出し電話をかけた。
その時、ノックの音が。
開けると、ヨンスが立っていて、何も言わずに家の中に入った。
「あんなことしでかして、まさか水に流そうとでも?誰とでも手を繋いで、キスするの?そんなのは人間のクズがやることでしょ」と一方的にまくしたてた。
ウンは、ヨンスのために水を持ってきた。
「なぜ平然としていられるの?私に言いたいことは何もないの?」とさらに言いよるヨンス。
「謝ろうか、勢いだったと。それが望み?僕はイヤだ」とウン。
そして「やり直す気はない」と。
「謝るのもイヤだし、やり直す気もない。私に消えてほしいってことね」とヨンスは帰ろうとした。
「ヨンス、友達になる?」とウンの声が後ろから聞こえた。
「友達にはなったことがない。もしかしたら、なれるかもしれない」と。
ヨンスは驚いたが「なりましょ。楽しそうね」と言い、
「泊まっていい?友達ならいいでしょ?」とウンを狼狽させた。
さっさとソファで寝て、布団を持ってくるように指示した。
布団を彼女に掛けて、座っているとジウンから電話があったが、ウンは出なかった。
その後、アトリエに行って朝まで仕事をした。
朝、ソファの上に布団が畳まれていた。帰ったと思ったが、ヨンスはシャワーを終えて出てきた。
驚くウンに「友達だから、遊びましょ。生まれて初めて友達ができて興奮してるの。今から寝るの?服は適当に借りるわ?」とヨンス。
「僕が起きる前に帰ってくれよな」とウンは言ったが、「私のことは気にしないで、よく寝て」とマイペースなヨンスだった。
NJが仕事先から飛行機で戻ってきた。
日曜日はデート、と嬉しそうなNJ。ウンと約束しているようだ。
ジウンの家。
母が朝食の準備をしていたが、
「母親面しなくていいよ」と言ってジウンは食べずに出かけた。
ウンが目覚めると、ヨンスはまだいた。
クローゼットから黄色のセーターを出し、着ていた。昔のウンとペアルックの服を。
「帰らないのか?」と聞くウンに、
「なぜ?もっと友達と遊びたい」と何度も”友達”を強調し
「今日は1日中遊んでいくわ」と。
ウノからウンに電話。今日のインタビューのことだったが、ウンは、体調が悪いのでキャンセルしてくれと頼んだ。
そしてヨンスには「仕事がないので、遊んでやるよ」と言った。
ジウンが週末出勤すると、チュランがいた。
「変な連絡があり、NJさんが特集に出演したいと。チェ・ウンの友人だから」と伝えた。
ウンとヨンスはゲームをしたが、ヨンスの一人勝ち。
ヨンスは「次は賭けをしよう、私が勝ったら、あなたの絵をもらう」と言った。
ウンがジュースを取りに行った時、NJからの着信が。
「NJといい雰囲気なのかしら。友達なら聞けるでしょ?」と気になるヨンス。
「そっちこそ、チャンチーム長とはどんな関係?」と今度はウンが聞き、「ついでに聞くけど、ジウンと仲がいいな?」と言った。
「まさかヤキモチ焼いてる?」と笑うヨンスに
「うん」と言ってしまい、「僕からジウンを奪うな、あいつは友達だ」と急いで言いつくろった。
そこにまたNJから電話で、ウンはスマホを持って離れた。
ジウンは、編集室でヨンスの映像を見ていた。チュランが入ってきた。
「先輩、ご飯に行きません?」と彼女は誘った。
二人でお弁当を食べた。
「話があるならどうぞ」と言うジウンに、
「ヨンスさんが好きですか?」と直球で尋ねた。そして「ごめんなさい、個人的なことですよね」と付け加えた。
「悪いと思うなら、秘密にしてくれ、誰にも言ったことがない。見てわかる?カッコいい悪いよな、友達の彼女に片思いしてるなんて、、。安心しろ、仕事に個人的な感情は持ち込まない」
とジウンは言った。
ヨンスは、チキンを頼むようにウンに言った。
そして、アトリエで、ウンの作品を見ていた。
「勝手に入っていいとは言ってない」とウンがき来て言った。
ヨンスは「どんな計画?あなたが何を考えているのか知りたくなった」と言ったが、
「計画なんてない。友達として仲良くしたいだけ」と言うウン。
「でも、ウソをついているわ。聞きたい言葉があるの。今まで一度も言ってくれなかった。どうぞ友達のフリを。私も計画を立てる」とヨンス。
黙っているウンに、
「賭けに勝ったからこれをもらう。これって4度目に別れた遊園地?」と1枚の絵を取り出した。
「帰るわ、チキンを食べて」
絵をバッグに入れた時、チャイムがなった。
チキンの配達と、2人で出るとジウンが立っていた。
感 想
ジウンのヨンスへの思いが明らかにされた回でした。
チェランは、ジウンが好きなので(断言しますが)、ジウンを見ているとわかってしまうのだろうが、本人の口からはっきり言われるとそれはかなりキツイでしょう。
ジウンは実母との関係がギクシャクしています。
幼い頃から、期待していつも裏切られ来たから、距離をとっていると思えます。
ジウンの孤独を感じます。
ヨンスとウンの関係。
ウンにすれば、ヨンスが自分を捨てた。二度と誰かに去られるのはごめんだ、と思っている、でもヨンスなしでは生きていけない、だから最後の手段で「友達になろう」と言った。
ウンの見た夢、”子供のウンが大都会の真ん中で泣いている” 彼の孤独が表されています。
ヨンスは、ウンへの気持ちがもう抑えられない感じ。
彼女は幼い時に両親亡くして、おばあさんと一緒に苦労して生きていた。
彼女も孤独を抱えている。
感想を書いていたら、3人の孤独に気づかされました。懸命に生きている若者たち。
淡々とした良い物語ですね。
第10話のあらすじと感想は以下にまとめています。
お読みいただきありがとうございました。
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