『ナルコの神』全6話あらすじと感想 *ネタバレあり

2022年9月9日配信のNetflix オリジナル 韓国ドラマ『ナルコの神』。アクション、クライムドラマで、実話を元にしたドラマだそうです。出演俳優さんたちも豪華で楽しみですね。あらすじと感想を書きます。

*ネタバレあり

概 要

放送局:Netflix

配信日:2022年9月9日

ジャンル:アクション、クライム

脚本:ユン・ジョンビン監督、リュ・ヨンジェ

監督:ユン・ジョンビン、クォン・ソンフィ

登場人物 ( )キャスト

〔カン・イングの家族、友だち〕

カン・イング役(ハ・ジョンウ):実業家

パク・ウンス役(ヒョン・ボンシク):カン・イングの友だち、スリナムでエイを仕入れて韓国で売る商売にをイングを誘う

パク・ヘジン役(チュ・ジャヒョン):カン・イングの妻、信仰心が強い。結婚の条件は教会に行くこと。

カン・ヒョンジュ:カン・イングの息子、勉強ができる

カン・ミンソ:カン・イングの娘スポーツが得意

〔チョン・ヨハン関係者〕

チョン・ヨハン役(ファン・ジョンミン):パラマリボ韓人教会 牧師、スリナムの麻薬王

ピョン・ギテ役(チョ・ウジン):チョン・ヨハンの右腕、中国語が話せる

デイビッド・パク役(ユ・ヨンソク):チョン・ヨハンの顧問弁護士

シスター・チョン役(イ・ボンリョン):教会の世話係

イ・サンジュン:執事

チェン・ジェン役(チャン・チェン):スリナムの中国系ギャングのボス

チェ・チャンホ役(パク・ヘス):国家情報員の捜査官だが、カン・イングと取引する貿易商のク・サンマンと偽り、チョン・ヨハンに接近する。

第1話 あらすじ

カン・イングが生まれた1968年、父はベトナム戦争に志願した。5年後父は足を引きずって帰ってきて、翌日から働きに出た。

イングには弟と妹がいた。中学生の14歳の時、柔道を始めた。学費が免除され、食べ物がもらえるから。その年母が亡くなった。父はミキサー車の運転で3人の子供を育てた。6年間、1日20時間の労働、限界だった父は事故で亡くなった。

父の祭壇の前には好物の”エイ”が供えられた。イングは、残された生活の重みに父の死を前に泣けなかった。

彼は、生きていくために、昼間は山でマッコリを売り、夜はカラオケバーで働いた。留守だった家は大荒れ、一人ではどうにもできず結婚しようと思った。パク・ヘジンと結婚した。おかげで生活は安定して、弟妹が高校を卒業し独立すると、子供が2人生まれた。

イングは家族を養うために、技術を習得し、米軍基地の前に整備工場を構えた。基地に食料を届ける仕事も始め、生きるために英語を学んだ。

カラオケバーも買取りオーナーになり、念願のアパート暮らしもかなった。順調に思えたが、人生は重いまま、このままでは両親のように働きづめで死んでしまう、、

そんな時、幼馴染の船乗りのパク・ウンスが戻ってきて、海外で事業をしようと誘ってきた。

エイ”を捨てる国がある、そこからエイをタダで仕入れて、韓国で売って儲けよう。”スリナム” ブラジルの上にあり人口50万人の程の小さな国、漁師と話をつけた、スリナムに行こう!

イングは、事実だと調べてから妻を説得した。


イングはスリナムに来た、ウンスが迎えた。

オランダから独立してまだ30年、オランダ語が公用語だが、英語が通じるとウンスが話した。

イングは、ウンスのことを、成績は学年ビリで、7X 8 掛け算もできないとからかったが、、、倉庫に着くと、ウンスは1キロ1ドルで買ったエイを1トン分準備していた!

妻のヘジンは電話で「教会に行く約束よ。韓国人教会に行って証拠写真を送ってね」と言った。

エイを韓国に送るための作業をしていると、軍人が来た。

「ここで商売するなら、私の助けが必要だ」と彼は一月2000ドル請求したが、イングは、商売の出来高で金額を決めようと交渉し、お土産とそっと紙幣を渡した(商売上手!)。

イングたちがクラブで楽しんでいると、中国系のギャングが現れ、「スリナムの海岸は俺の管轄。商売するなら、毎月5000ドル払え」と言った、ピストルを持っていた。イングとウンスは、子分たちから殴る蹴るの暴行を受けた。イングは交渉しようとしたが「5000ドル払うか、死ぬかだ」と男は去った。


イングたちは、妻ヘジンとの約束を果たすため、”パラマリボ韓人教会” に行った。

証拠写真を撮ってすぐに出ていこうとすると、チョン牧師から呼び止められ、顔を傷を見て「何か困っていることでも?」と聞かれた。

「中国人に商売するなら金を払えと言われ困っている」と話すと、牧師はその男を知っていた。チェン・ジェンというギャングで、金のためなら人も殺すと。

牧師は、なんとかします、と言い、2人を連れて チャイナタウンのチェンの中華料理店へ行った。

チェンが部下たちと出てきた。牧師は部下のピョン・ギテに通訳をさせ、チェンに、穏便に済ませるようにと話した。

チェンは「今回は牧師に免じて、エイを捕らせてやる」と言い、酒まで出した。

イングとウンスは、牧師が”スリナムの総督”と呼ばれるほど影響力があり、大統領とも親しいことを知った。

イングは、夜、電話で起こされた。

キム船長から「途中で寄ったアルバで積荷を調べられ、エイの中からコカインが見つかった。アルバに荷を置いていく」と。

ウンスは、管理所へ状況を調べに行き、イングは牧師に電話をした。「調べてみます」と言われたが、電話はかかってこないし、ウンスとも連絡が取れない、、。

パトカーが家の前に止まり、イングは逃げたが、、銃を構えられた、、。

感 想

すごくスピード感があって、サクサクと物語が進んでいきますね。

イングは、中学生の時に習っていた柔道、仕事のために習得した英語、これまでの商売の経験を生かして、状況に応じて、臨機応変に対処していける頼もしい人のようです。

イングの妻、パク・ヘジン役のチュ・ジャヒョンさんは、”グリーン・マザーズ・クラブ”、それから ”シスターズ”にも出演されている素敵な女優さんです。息子役の男の子とグリーン・マザーズでも、親子を演じていたと思いました。


第2話 あらすじ

イングは警察に捕まり、シント・マールテン刑務所に飛行機で輸送された。

イングに面会人がきた。”駐米国大使館、国家情報院のチェ・チャンホ”、彼は、助けに来たと言った。そして、「誰の仕業かわかっている。チョン牧師のせい」と資料を見せた。

チョン・ヨハン 経歴

パラリボ韓人教会の牧師、ヨーロッパで麻薬流通の6割を占める密売人、コカイン流通の元締め。

1990年 仁川 覚醒剤密売組織の一斉摘発が行われた。責任者チョンが覚醒剤10キロを持って逃走、その後も密売を続行。

しかし3年後別の理由で捕まった。偽建設事業に、各界の資産家を集め投資契約を結ばせた、飲み物に覚醒剤を混入して。もちろん事業は頓挫、しかし誰も被害届を出さなかった。薬物依存になっていた為、その後も薬を求めてチョンを訪ねて来た。

チョンの手口は大胆になり捕まった。安全企画部のトップ役人がチョンと取引して、彼を釈放する代わりに何度も金を要求した。

チョンはその後は手口を変えて、教会の牧師となり12000人の信徒を持った。話術と覚醒剤のおかげで。

例の役人が、また金の無心に来た。怒り心頭にのチェンは、隙を見て役人の首を絞めた。

チョンは韓国を脱出した。自分を知る韓国人がいない小さな理想の国、スリナムへ。隣国コロンビアにコカインが豊富、麻薬組織の対立、不安定な政況、韓国とは犯罪人引き渡し条約が未締結、最高の条件が揃っていた。

クーデーターにより政権を掌握したデラノ将軍は、安定した資金を必要として、商売上手なチョンと手を組んだ。チョンはデラノの協力で、コロンビア産のコカインの独占権を得て、本格的な商売を始めた。

麻薬の密売には女性信徒を利用。男性信徒には訓練を受けさせた。覚醒剤からコカインに変わっただけで、飲み物に混ぜて飲用させ服従させる方法は同じ。

チョンは、強烈な信徒を率いて、スリナムの裏社会を支配しコカインを独占する麻薬王になった。

つまり、チョンが韓国へのルートを開拓するために、イングのエイにコカインを仕込んだのだった。

イングが、パク・ウンスの安否を聞くと、亡くなったと血を出して倒れている写真を見せられた。ウンスは、チョンの手先に殺されたようだ。

チェ・チャンホは、こう言った。

「スリナムと韓国では、罪人引き渡しができないので、チョンを逮捕できない。あなたの協力が必要だ。残された道は、コカインをアメリカに流通させることだけ。アメリカでは、麻薬密売人を逮捕するために、関係国の許可を得ず兵力を動員できる。麻薬取締局(DEA)が部隊をスリナムに派遣できる。スリナムに戻り、チョンに近づき、コカインの出荷を誘導してほしい。我々の要員が、カンさんの安全を保証します」と。

イングは「俺にしかできないなら、ビジネスで。スリナムで全財産5億ウォンを失った、子供たちの学費なのに。自分の命は惜しくない。5億ウォン払ってくれるなら引き受ける」と言った。チェは承知し「出所時に2億、チョン逮捕後に3億」と録音してイングに渡した。

まずイングがすることは、刑務所にチョンの護衛のナイジェリア人が服役中なので、その男を利用してチョンを欺く。薬物を用意するので刑務所内に広め、売人になるのだことだった。


出所の日、チェが迎えに来た。

2億ウォンの支払いについて、10ヶ月分割払いと言われたが、イングは「毎月4000万5回払い、4000万のうち1000万はウンスの家族へ」と言った。

コカインを輸出させる手順について確認。

  • コカインを独占するチョン牧師。拡大を狙うが資金が不足している。エイに入れ韓国への輸出をもくろんだが失敗。
  • 中国犯罪組織ボスのチェン・ジェンコカインも扱いたいが、活路を見出せない。最初にここを突く。

スリナムに戻ったイングは、見違えるようなスッキリとビジネスマンスタイルで現れた。

まず、チェン・ジェンに会いに行った。チョン牧師の部下、ギテとサンジュンが尾行していた。

イングが部屋に入ると、チェンは部下たちと一人の男(裏切り者らしい)を台にのせて、チェーンソーで足を切った。チャイナタウンに吊るしておけ、とチェンが命令した。

イングはチェンに「薬物があるなら韓国で売りたい、コカインだけで1トン。その前に銃がほしいと」とビジネスを持ちかけた。

用意できたとチェン・ジェンから連絡があり、チャイナタウンに向かった。入り口の大きな門の下に、先程の男が吊り下げられていた。

しかし、そこにあったコカインは、小さな2袋だけだった、、、

チェンの店に、牧師の弁護士デイビッド・パクと部下たちがやってきた。

デイビットがチェンに「コカインを取引できるのは牧師様だけ」と言い、イングには「一緒に牧師様のところへ、来なければ死ぬ」と。

イングは話を収拾するために牧師に会いに行くことに、チェンは「忘れるな、俺との取引が先だ」と言った。

イングはチョンの住まいに連れて行かれた。牧師が機嫌よく迎え、スリナムに来たわけを聞いた。イングが「さあな」と言うと、牧師は顔を近づけ「さっさと答えろ、犬野郎」と脅した。

感 想

チョン・ヨハン牧師の正体も早々とわかりました。その犯罪歴と現在の麻薬王としての現在が詳細に説明されました。本当にすごーーいワルで、恐ろしい人ですね。しかし彼を利用してお金をせびり続けた役人も、、相当です。

チョンは韓国を出て、スリナムという彼にとって理想の国で麻薬ビジネスを拡大しています。韓国と犯罪人引き渡し条約が未締結というのも、彼には最大のメリットです。

国家情報局はカン・イングさんのことを事前に相当調べて、彼に白羽の矢を立てたんでしょうね。

イングさん、相当怖い任務ですが(スパイですよね)、ビジネスとして引き受けました。家族にお金が必要だから。本当に度胸があるし、冷静だし、ギャングや牧師と対等に話せるし、かっこいいです!

子供への愛も深い、いいお父さんです。体育が得意な娘には、その方面で自立するように電話で話してました。得意を伸ばす教育方針ですね!

弁護士デイビッド・パク役のユ・ヨンソクさんは、賢い医師生活で優しい小児科のアン先生を演じておられます。

第3話 あらすじ

イングが、チェン牧師に「スリナムに戻ってきたのは、コカインを売って韓国で儲けるため、全財産を失い子供を育てられない。チェン・ジェンと手を組むことにした」と言うと、「あいつは覚醒剤しか扱えない。コカインを扱いたいなら私と組むしかない」とイングにすり寄ってきた。

イングは、牧師と部下たちの前で、自分の取引先の貿易商のク・サンマンに電話した。〔”ク・サンマン”は、国家情報局のチェ・チャンホさん。チョンを逮捕するために、貿易商に扮している〕。

イングは「ブツを流してくれる韓国人に会えた。今から話せる?」と牧師に替わった。

牧師は「ビジネスの話は電話ではなく、直接会って話したい。スリナムに来られませんか?」と誘い、サンマンは承諾した。

チェ氏は、ク・サンマンになりきる為に、髪をオールバックにし、派手なジャケットを着て、サングラスをして空港に降り立った。チョンの弁護士デイビッドとイ・サンジュン執事が彼を迎えた。

2人は、代わりに入国手続きをすると、ク氏のパスポートを預かった。

チョン牧師と会ったク氏は、早速 商談を始めた。

「韓国でコカインの消費が少ないのは、低品質の物が流通しているせい。韓国人は有名ブランド品なら並んでも買う。コロンビア産コカインの出番だ」と。

商談は和やかに進んでいたが、イ執事が現れ、牧師の耳元で何か言った。牧師は突然、お客様に少し休んでもらおう、とサンマンとイングを別室に閉じ込めた。

部屋には鍵がかけられ、部屋の前には銃を構えた若者が見張っていた。

アメリカ大使館周辺の地図をもち、チョン牧師は2人の部屋に来た。パスポートを出し質問があると。

Q1:2年前にスリナムに来てる、どう言うこと? A:コカインを買いに来た、結局入手できず離れた

Q2:コカインを買いに来たのに、なぜアメリカ大使館へ?

A:大使館に密輸に手を出してた男がいた。コカインを買うルートを聞こうとしたが、借金して出歩けないから俺が大使館へ。名前は、ダグラス・ハーパー

ダグラス・ハーパーの確認が取れるまで2人はホテルに閉じ込められた。

牧師は、韓国人の野球選手パク・チャンホのテレビ中継に夢中になっていた。

牧師は、ハーパーについて今日中に調べるようにデイビットに命じたが、5時間経っても連絡が来ない。

ホテルでは、ピョン・ギテと部下たちが、2人を始末する最後のゴーサインを待っていた。ギリギリで、牧師はデイビッドから「大使館の名簿にハーパーの名前があり、密輸と借金に関する記述があった」と報告を受けた。

イングたちは、チョン牧師の家に呼ばれ、”コカイン2トンをブラジルの国境の近くまで運ぶこと”が約束された。

チョンはイングに、取り分は、私が6でカンさんが4と言った。

商談成立、チョンはイングとサンマンを食事に招待した。その席でイングに「ここに住まいを移さないか?ボロ工場に住んでいた時から気にかけてた」と言った。イングが「人の事業を潰したくせに心配?」と言うと、牧師は「私だって被害者だ、まさか摘発されるとは」と。それでイングはピンと来た、国家情報院が通報したのでは?と。トイレでサンマンに確認すると図星だった、、イングは自分の人生をめちゃめちゃにしたとサンマンに怒ったが、デイビッドが入ってきたため、話は中断した。

翌日、イングはチョン牧師の住まいに移った。1部屋与えられたが、部屋の中は盗聴されている。

イングが裏庭を歩いていると、女性信者たちと子供たちが部屋に入っていった。そこで衝撃的な場面を見た。

中国マフィアのチェン・ジェンからすぐに電話をよこせ、とのメッセージが入った。

イングは盗聴されない場所からサンマンに電話した。サンマンは通報で迷惑をかけたことを謝り、ボーナスを出すと言った。イングはチェン・ジェンが会おうと脅迫してきたこと、女性信者同士でが集団暴行が行われ、コカイン入りの飲み物が子どもたちにも配られていること話した、サンマンは絶句した。


イングはチャイナタウンに様子を見に行き、チェン・ジェンの部下たちに捕まり暴力を受けた。気が付くと、腕をフェンスに縛られていた。チェンは、牧師に鞍替えしたと怒り、イングをフェンスの向こうにいるワニの餌にするつもりだった。イングが隙をみて牧師を殺すと言うと、ブツが韓国に行く前に殺せ、さもないとお前が死ぬ、と脅した。

解放されたイングは道端に降ろされた。そこにチョン側のギテと執事が現れ、イングは目隠しをされ、ある場所に連れて行かれた。

階段を降りるとチョン牧師が待っていて、そこには2トンのコカインがあった。

イングはコカインの写真をとり、サンマンに送った。

サンマンから前金800万ドルが送金された。気を良くするチョン。

次は、落ち合う場所だが、チョン陣営が決めて、当日、サンマンに連絡することになった。

イングはサンマンに電話して「今日はヨンスの誕生日、ボーナスの2000万はウンスの家族に送ってほしい」とお願いした。


コカイン受け渡しの朝、チョン牧師はイングにお守りにと、パク・チャンホの100勝記念ボールをくれた。

イングたちと数台の車がジャングルに入って行った。デイビッドが、サンマンに取引場所を連絡した。

サンマンたちの車と、チョン側の車が集合場所に集まった。サンマン側が金を出すと、ギテがチェックした。

その時、銃を構えたブラジル国境警備隊が現れた。

感 想

3話も早いです。

チョンはイングとの商売に興味を示し、自分の方に引き込み、彼のビジネスパートナーの貿易商ク・サンマンをすぐにスリナムに呼び出しました。

パスポートを調べられ、ホテルに軟禁される場面は、ハラハラしましたが、、。

エイにコカインが仕組まれていることを税関に通報したのは、国家情報院だったことが明らかに。つまり、チョン牧師の近くに、スパイいると言うことです。

国家情報局が、偶然イングさんにこんな危険で重要な役目を任せる訳がないので、最初から仕込まれていたのは当然のことでした。イングさんにすれば許せないでしょう、、ウンスさんは殺されてしまったのだから。

信者同士の暴力や、子どもにまで、コカイン入りの飲み物を飲ませる場面、、怖いですね。

チョン牧師の柔らかそうに見せかける表情と冷静な顔、緩急ある演技が面白いです。さすが ファン・ジョンミンさんです。

国家情報院のチェ・チャンホ役(貿易商のク・サンマン役でもある)パク・ヘスさんは、ペーパーハウス・コリア、イカゲームにも出演されています。

第4話 あらすじ

ブラジル国境警備隊に遭遇し、デビットとサンマンは「全て差し上げます。二度と戻りません」と、その場を丸く収めようとした。しかし、そこに牧師の護衛の車が来て、ブラジル警備隊を銃で撃ち、激しい銃撃戦が始まってしまった。デイビット、ギテ、イ執事はいち早く車に乗り戻った。

イングは腕を打たれながらもトラックを運転して戻った。荷台にはコカインと、多数の死者が横たわっていた。

イングは腕の治療を受けながらサンマンに「死ぬ目にあった。国家情報院に従っていたら死んでしまう。いつ何をするかは自分で決める」と電話で怒りをぶつけた。

チョン側に問題が起きていた。ヨーロッパ、パナマ、キュラソー、バハマ、すべての口座が凍結された。今回の事件で捕まった信徒が白状したようです、とデビットは牧師に状況を伝えた。

牧師はイライラし、「あの広いジャングルで初めての取引がバレた、確率的にありえるのか?その上口座が凍結された、この中に神の意思に逆らうものがいる」と、デビット、ギテ、イ執事の顔を見て言った。

治療を終えて戻ったイングは、牧師からは「裏切り者がわかるまで、カンさんもここにいろ」と言われ、反発した。

「日にちも場所もそちらが決め、あの状況でブツを持って帰ったのに。警備隊にバレたのは偶然としても、事態を丸く収められたのに、なんのために無線なんか撃ったんだ」と納得できない。

イ執事が無線を打ったようだ、”神父様の物は、神様の物だから”。

牧師は、4人の中から裏切り者を見つけ出そうとしたが、結論を出さなかった。

イングが、取引をやめると言うと、牧師は散歩に誘った。「カンさんのおかげで、100キロのコカインを守れた」と礼を言われたが、イングは「俺のカネだから当然」と答えた。明日は外出、スーツを着るように、と言われた。

イングはサンマンに電話をして「チョンの出方を待っている。今度ヘマをしたら金儲けを優先する」と宣言した。サンマンは、部下にイングの電話の盗聴を指示した。

翌日、イングは牧師に連れられ、デラノ大統領に会った。牧師は、イングを韓国の大事業家と紹介した。大統領の広報に、握手しているところを写真に撮られた。

”ブラジル政府が例の件で、関係者の引き渡しを要求している”と聞いた牧師は「中国人と韓国人の区別はつかないから、チェン・ジェンの部下の中国人を送ればいい」と言い、りんご箱に入った札束を大統領に差し出した。

帰りの車で、牧師は「大統領も”シント・マールテン刑務所”に薬物犯罪で数年入ってた。スリナムでは4人に3人が麻薬取引に関わっている、私が国の経済を動かしてるんだ」と言った。

なぜ俺を紹介したのか?とイングが聞くと「我々の未来のためだ。カンさんに私の考えを見せたい」とある場所に連れていった。

軍事地域の鍵を開け、中に入っていた。丘の上から、広い土地が見渡せた。

大統領はここから見える場所をすべて軍事区域にした。誰も入ることも見ることもできない。加工工場も大西洋に続く運河も造った。あとはコカインが育てばいい、、、

生産から加工、流通まで一貫した管理をする予定地。「生産技術開発にカネがかかるが、韓国輸出の利益を研修費に充てれば半年で完成できる。完成したら、カンさんに総監督を任せたい」と牧師は言った。

牧師は「手の内は全て見せた、次は、カンさんがクさんを説得して、韓国への別ルートを教えてもらえ」と。

イングにサンマンから電話、口座が凍結されコロンビアへの支払いが迫っている今が、追い込む時と言われたが、イングは、もう少し待てないか、信頼を得たので、現場の勘を信じてほしいと。

サンマンはイングが寝返らないかを気にしていた。イングは牧師と来ている場所の写真を撮り、サンマンに送った。

牧師には、クさんが別ルートを考えている、と報告した。


サンマンは、本名のチェ・チャンホ国家情報員として、アメリカ・バージニア州のDEA本部でミーティングをし、チョンの麻薬がアメリカに入ってきたら、DEAをスリナムに派遣するとの約束を取り付けた。

ホテルに戻るとイングから電話がきた。サンマンに戻って対応。チョン牧師が電話に出たので、サンマンは、先日のミスについて不快感を表した。

部屋の奥は、ワシントンの国家情報院 秘密本部、多くの職員が、サンマンとチョンの会話を聞いていた。

サンマンは別のルートは ”プエルトリコ” と言い、チョンは乗り気だったが、デビットが耳打ちした。「プエルトリコはアメリカの領土」と怒りを表すチョンに、サンマンはイライラして、アメリカではない、自立した国家だと主張したが、”カネ、銃、麻薬の取引でアメリカと少しでも関わると危険だ”とチョンは譲らない。とうとうサンマンは、取引は中止だと言った、チョンは「勝手にしやがれ 犬野郎」と怒って電話を切った。

秘密本部では緊張感が、、、

イングは雨の中サンマンに電話、強気に出る必要はないのにと言ったが、追い込めば折れるはず、と譲らないサンマン。

大雨の中、傘もささず小さな女の子が立っていた。イングは、電話を切りその子と話した。「助けてください。家に帰りたいのにパパは外国に行ったきりで、ママはお祈りばかり」そこに教会の世話係の女性たちが来て、女の子を叱り連れて行った。やるせないイングはサンマンに電話して「いっそ奴を殺せば終わるでしょ」と言ったが、「暗殺作戦は選択肢にない」と回答された。


チョン牧師側は、1.9トンをさばく先が見つからず、コロンビアから支払いを心配されている状況で、苦い顔である。

「1つだけ方法はありそうだ、汚い方法」と言って出かけた。

イングは、牧師たちの車の後を追った。牧師はチャイナタウンのチェン・ジェンの店に行き、出てきたチェンと握手した。

感 想

イングさん、やはりすごいです。

ブラジル国境警備隊と銃撃戦になって腕を撃たれながらも、トラックを運転して、100キロのコカインを持ち帰りました。トラックの荷台に乗り戻ろうとした人が亡くなったのは残念でしたが。

若いイ執事の牧師への忠誠心が凄すぎて、、恐ろしいです。

チョン牧師は、イングを見込んだようです。軍の土地で、コカインの生産、加工、流通まで管理する予定地を見せました。確かに度胸、判断力、決断力、腕力もあり、右腕として頼りになりそうです。イングさんも、麻薬でなく、真っ当なビジネスならいくらでも力を発揮できたのに、残念ですね。

雨の中の女の子を見たら、チョンのことは許せなくなります。

国家情報員のチェ氏も、アメリカのDEA本部で交渉した後、すぐに貿易商のサンマンとなって、海千山千のチョン牧師と商売人として交渉する、すごい能力が要求されますね。今回、チョン牧師を怒らせてしまいましたが。

チョン牧師は、難しい局面を迎えているようです。宿敵のチェン・ジェンと手を組むのでしょうか?

展開が早くて、面白いです。


第5話 あらすじ

チョン牧師はチェンに、彼のルートで1ヶ月以内にコカインをさばくという提案をした。

チェンはすぐにはイエスと言わなかったが、最終的に 「今回は助けてやる。但し俺を裏切ったやつ(イング)を殺すか、ピョン・ギテを渡せ」と条件をつけた。

イングは、牧師とチェンが組めば、今回の作戦が失敗に終わり、自分が姿を消せば、韓国にいる家族が危険な目に合うと懸念。再度、牧師に「プエルトリコで行きましょう」強く言ったが、牧師を怒らせてしまった。殴られケガをし、監禁されそうになったが、病院に行くといいウソを言い、チャイナタウンに向かった。

イングはチェンと会った。

「牧師が、お前の弱みを知っているギテを殺してくれても、それと引き換えに100人の部下とお前も殺される。お前のルートを使い、今回のブツをさばけば用済みになる。カリ・カルテルより大きくなるからな」とイングは先日、牧師が連れて行った”コカイン生産予定地”の写真を見せ、「お前が組めば王国が完成し、莫大なカネを稼げる、俺たちは切られる」と。

チャンは、写真だけでは信じられないと言った。イングは「お前が決めろ。牧師に協力して殺されるか、俺とやつを殺して王国を乗っ取るか」と迫った。

「チョンを殺しても、大統領やカリ・カルテルは俺たちを助けるか?」と弱気なチャンに、イングは時計を見せ「友情の印に大統領からもらった、ドル箱を渡せば、コロンビアのやつらとも友人になれる。やつを殺して一緒に商売を」と説得した。

そこにデビットからチャンに ”ギテを渡す”と連絡が入った。

イングはすぐに駆け込めるようにアメリカ大使館の近くで待機し、チェンに「動き出した、しとめろ」と電話した。

デビットは、チェンに「すぐにブツを渡す、ギテはカルポウェグ89番地の屋上にいる」連絡した。

イ執事と部下の信者たちが銃を持って、チョンの屋敷の部下の部屋や車の中を調べていた。

ギテがいるビルにチェンの部下たち来て、激しい銃撃戦が始まった、、ギテさん、つよーい)。

チョン牧師たちは、コカインを保管している倉庫に来た。銃を持った信者たちとコカインを運び出すデビッド、、しかし、チェンたちがビルの屋上から、銃を構え牧師たちを撃った。ここでも激しい銃撃戦が。牧師とデビットたちは、ビルの隠し通路から逃げた。

チェンからイングに「チョンは逃し、コカインは確保した」と電話、イングは、連絡するまで安全なとこに隠れているように言った。


イングは、イ執事たちに牧師の家に連れ戻された。

倉庫の場所を知っている者が集められた、裏切り者を始末するため。

牧師はピストルを出し「イ執事に、ここにいる全員の部屋と車を徹底的に調べさせた」と言い、イングに銃口を向けたが、、デビットを撃った。「デビットとチェンが私を殺そうとした」とチャイナタウンに通話していた携帯を出し「だがおかしい、臆病者のデビットにできるはずがない、後ろに操っている人間が」と疑っていたが、、。

イングは「そろそろビジネスの話を」とプエルトリコで話を進めようとしたが、肝心のブツをチェンたちに取られていた。イングは、動こうとしない連中に「のろいな、1分1秒を無駄にせずブツを捜すべきでしょ」と出て行き、チャイナタウンに向かった。

しかしチャイナタウンは封鎖され、中国人しか入れなくなっていた。

チェン・ジェンに電話したが、入れてもらえず、居場所も教えてもらえなかった。牧師に見つかれば殺されるから。

イングは、イ執事とギデに尾行されていることに気づいた。

サンマンに「なんとかしてくださいよ」と電話で話している時に、ギテに襲われた。落とした電話をギテが拾って「キムです。厄介な状況です」と、彼が要員”W3”だった!!! サンマンが「協力して動いてください」とイングに言った。

ギテは「今回の騒動は、カンさんの仕業?あんたを助けるためにデビットを犠牲にした、あんたの勝手な行動がスリナムを揺るがす。今後はチーム長と俺に従うように」と言った。


チョン牧師は、翌日の早朝、大統領官邸へ。

封鎖されているチャイナタウンへ、軍隊を送り込むように要望したが、大統領は、選挙に再選するためには中国人の票が必要だと動こうとしない。

牧師は「必ず再選させるので、今すぐ軍隊を送ってください。今決断すれば、さらに毎月100万ドルずつが懐に入ります」と頼んだ。大統領はすぐに出動させた。

チャイナタウンに軍隊が入り込み、チェンの部下たちが応戦した。

イングは、チェンからの電話に、助けに行くからと居場所を聞いた。”ワンさんの店”、ギテが知っていた、、イングを信じていたチェンは、ギテに撃たれて即死した。

チョン牧師は、コカインをさばくため、ギテにヨーロッパルートを調べさせたが、再構築に3-4ヶ月掛かるとのこと、残された道は、プエルトルコしかない。

チョン牧師はサンマンに「プエルトリコのルートはまだ有効で?過去のことは水に流してやり直せないか。誠意は見せます。支払い可能なら、直ちにブツをプエルトリコへ。3時間以内に飛ばします」と。「受け取ります」とサンマンは答えた。

感 想

5話も面白かったです!

ギテさん、強すぎ、不死身!って思ってたら、彼が国家情報員の要員W3だったとは!チェン・ジェンの部下だったが、牧師側に移り、牧師の右腕と言われるほどになった、すごいです。しかし牧師は、ギテをチェンに差し出しましたが。

イングさんは、牧師とチェンが組むと自分は殺されると、生き延びるためにフル回転で策を巡らし行動に移し、チェンに牧師を殺すように指示しました。結局、チェンはイングに裏切られる形になり、ギテに殺されてしまい、少し気の毒でしたが。しかし、牧師のオファーを受け、コカインをさばいたとしても、それが終了すれば殺されのでしょう。

本当に生きるか死ぬかのサバイバルです!

なぜチョン牧師もチェンもあんなにお金に執着するのか?

お金があれば大統領だって簡単に動かせて、軍隊を自由に出動させることができる、つまり、お金があれば、国をも自由に動かすことができるから? お金って、すごいですね。

イングさん、よくサバイブしました。そして、とうとう、牧師が”プエルトリコルート”を承諾するしかない状況に持っていきました。よくやりました👏👏👏


第6話 あらすじ

イングは荷物をまとめた。アタッシュケースに家族の写真、ピストル2丁も入れた。

アメリカ・フロリダで、DEA傭兵会議を終えたサンマンから、「飛行機がプエルトリコに降りたら、DEAが攻撃を始めます。カンさんは必ず飛行機に乗って脱出を」と電話があった。

イングはチョン牧師と車で空港に向かった。快晴である。車はギテの運転で、軍用地のコカイン栽培の広大な土地の間を走った。

空港には、イ・サンジュン執事が、準備ができたと待っていた。

イングが飛行機に乗り込もうとすると、チョン牧師が「カンさんはここに残るように」と引き留め、イ執事にプエルトリコに向かわせた。

イングはサンマンに残ることになったと報告。国家情報院の職員たちは、イングの身を案じた。

イングは来た時と同じ道を、チョン牧師の屋敷へと戻った。

ギテがイングと小声で「隙を見てアメリカ大使館へいけ、命を守れ」と言ったが、イングは「命懸けでやってきたのに。ヤツに嗅ぎつかれてジャングに逃げられたら終わりだ、車に細工する」と。

車のエンジンのケーブルをカットしたが、護衛が来て、全ての車を細工する時間はなかった。


コカインを積んだ飛行機がプエルトリコに到着した。

DEA責任者とサンマンは、作戦を確認。

  1. バージニア作戦:銃撃なし、迅速に。コカインを確認が目的。

サンマンは、飛行機から降りたイ執事に「ブツの確認」を言ったが、イは「牧師様が ”カネが先だ”」と言って譲らない。「ここでカネを見せたら麻薬密売がバレる、せめて飛行機を格納庫へ入れてくれ」とサンマン。

ここで作戦2”パラマリボ スタイル銃撃戦に備えろ、と変更が待機するスタッフ・傭兵たちに知らされた。

格納庫に入った飛行機の荷台が開けら、出てきたイ執事が装置を使いカネを確認、?と思った時、サンマンが「国家情報局だ、手を上げろ」とイにピストルを構えた。隠れていたDEAたちが銃を構えて出てきた。銃撃が始まり、逃げようとしたイは捕まったが、ブツブツと”牧師の教え”を唱えていた。

荷台からコカインが確認された。

DEAの指揮のもと、ベネズエラ傭兵基地からDEAの飛行機がスリナムに飛び立った。

サンマンたちもスリナムに向かっていた。


チョン牧師は、イ執事からメールの返事がないことにイライラしていた。電話を掛けたが、出ない。その様子を、イングとギテは緊張の面持ちで見ていた。

手錠をはめられ椅子に座らされたイ執事。国家情報局の部下が「DEAが自国法を適用すれば、死んでも刑務所から出られない。決断しろ」と言うと、イは「人間の法律で脅しても私には通用しません」と平然と言った。「分かってるが、我々が情状酌量を訴えてやる。チョンにうまく言ってくれ」

牧師から再度電話、イは「現金を確認して無事にブツを渡しました。戻ったら酒でお祝いを」と牧師に言った。

チョンは「うまくいったらしい」とイングに言い、シャンパンを取りに行ったが、彼は護衛に合図した。イングはピストルを出して腰の後ろに入れた。

戻ってきた牧師、イングに「プエルトリコで何をたくらんでる? ”酒で祝おう”と言われたが、サンジュンは酒を飲まない」とピストルを構えた。イングの周りには銃を構えた護衛たちが。

そこに大統領から「DEAが国境を超えてスリナムに乗り込んできた」とチョンに電話。驚愕と怒りのチョン、、

DEAの飛行機は、レーザーに引っかからないように低空飛行し、傭兵たちは既にジャングに降り、チョンの屋敷を包囲していた。

チョンがイングにピストルを構えた。チョンが引き金を引こうとした時、ギテがチョンの体を捕まえピストルを彼の頭につけた。何が起こったのか理解できない牧師だが、、「ここまでだ、銃を捨てて投降しろ」に全てを悟った。

DEAの傭兵の攻撃が始まり、チョンの護衛たちが次々に倒れ、、銃撃戦が始まった、、。

隙をつき、チョンはギテから離れ、護衛がチョンを車で逃走させた。

イングがチョンのあとを追った、、。激しい銃撃戦が続いた、、イングの車が横に逸れた、、。

チョンの車が川辺に来た時、イングは車が、その車を横から追突、、、

チョンは車から転げ出てボートで逃げようとするのを、イングが追い、2人とも水に入り大格闘、、チョンがピストルを拾い引き金を引いたが、弾がなかった、

イングは「ウンスと俺の人生をぶち壊しやがって」とチョンの首を絞めた。

そこにDEAが「手を上げろ」と。イングはチョンを離した、チョンは手をあげ「撃たないでくれ。私は牧師だ。私は何も知らない」と命乞いをした。

そこにサンマンが現れ「国家情報院の者です。DEA協力のもと逮捕する」とチョンに手錠を掛けた。

イングとキム大尉(ギテ)は、チェ氏(サンマン)らと共に帰還した。お互いに、お疲れ様でした、とだけ言葉を交わして。


イングは無事に家族の元に戻った。

ー6ヶ月後ー

イングは ’ジャクソン・カーセンター’を営んでいる。

チェ氏(サンマン)が古い車でやってきた。イングは約束の残金をまだもらってないようだ。

「現金の支給は難しいので、我々が所持するバーの経営を任せます」とチェ氏が言ったが、イングは、やめときます、と断った。

イングは「作戦のこと、あんなに苦労して残ったのは武勇伝だけ。子どもが大きくなったら”国家情報院と作戦に臨んだ”と自慢しても許されるんじゃ?」と聞いた。

チェ氏はそれには答えず「チョンに会いました」と言い、イングは「懲役10年の宣告に控訴したとか?」と言った。

「返して欲しいものがあると言ってましたよ。野球のサインボール」とチェ氏が言うので、イングは、子供たちがキャッチポールをしているボールを持ってこさせた。

「この偽物?」とイングが出すと

「一番大切な物だそうです。唯一持っていた本物だとか」とチェ氏。

「これが本物?」とイングは ”パク・チャンホ”のサインをじっと見た、、。

ーー完ーー


全話の感想とまとめ

👏👏👏👏👏6話もハラハラドキドキの展開でした。

イングさんは、プエルトリコに行けず、スリナムに残り、、イ執事の”お酒でお祝いを”で異変を知るチョン牧師、しかし牧師、まさかDEAがやってくるとは思ってなかったようでした。

イングさん、最後までチョンを追い詰めました。「ヨンスと俺の人生をぶち壊した」と許せなかった、、。

シナリオも6話通じて、無駄がなくスピーディー、でも個々の人物描写もしっかりあり、よく練られているなあと思いました。

女性信徒たちが、集団で1人の女性信者を暴行するシーン、小さな女の子が雨の中、イングに「助けて」と訴えるシーンなど少しでしたが、これらが含まれることで、教会で行われていた悲惨な現実を見せてくれました。

ここで怖いシスターを演じていたイ・ボンリョンさん、よい俳優さんで、色々なドラマに出演されています。以下の12話で人権弁護士役も素敵です。


それにしても、イングさんに残金が支払われず、代わりに「バーの経営」ってひどすぎません? 命懸けで協力した(させられた)任務なのに。その上、秘密にしなくてはならないなんて、、生きて帰れたからよかったけど、命を落とす可能性も十分ありました。

これが実話で、実際にイングさんのような民間人がいたのかと思うと驚きと賞賛です!

チョン牧師への判決が10年というのも、短いのでは?と意外でした。

最後の最後、パク・チャンホのサインボールだけが、チョン牧師が持っていた本物だった、というオチも面白かったです。

言うまでもなく、俳優さんたちの演技も素晴らしく、映像もリアルで、ロケ地、牧師の家、チャイナタウン、闘争シーン、銃撃シーン、DEA会議や飛行機、迫力満点でした。映画監督が撮影したドラマだなってすごく思いました。

お金をかければいいドラマが撮れるとは限らないけれど、お金がなければ作れないドラマだと思いました。

韓国ドラマの底力をまた見せてもらいました。

まだの方はぜひご視聴ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Drama
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