２月1６日から配信の韓国ドラマ『39歳』。『愛の不時着』のソン・イェジンさん主演のドラマで注目ですね。高校時代から親友、３人の女性の物語。第1話の初めにお葬式の場面、40歳を目前に３人の内の一人が亡くなると言う展開です。さて、どのような物語が始まるのでしょう。
主な登場人物、1話2話のあらすじと感想を書きます。
*ネタバレあり
登場人物 （ ）は俳優名
【３人の女性】
チャ・ミジョ（ソン・イェジン）
皮膚科病院院長、施設で育ち、チャ家の養女になった
『愛の不時着』であまりにも有名なソン・イェジンさん。あの時の、ちょっとわがままに見えながら、勇気と可愛げとやさしさとユーモアもある素敵な女性を演じて、一気にファンになりました。
チャン・チャニョン（チョン・ミド）
ミジュの友人、俳優になる夢を諦め、今は演技指導をしている。
『賢い医師生活』で脳外科の優秀で、患者思い、部下思い、友情に厚い、素敵な医師を演じたチョン・ミドさん。このドラマではどんな女性を演じるのでしょうか？
チャン・ジュヒ（キム・ジヒョン）
ミジョとチャニョンの友人。デパートの化粧品売り場マネージャー。
キム・ジヒョンさんは『海街チャチャチャ』で、ホン班長の先輩の奥さんを演じてました。出番は多くなかったけど、落ち着いた素敵な女性でした。このドラマでは果たしてどんなキャラなのか？
【３人の男性】
キム・ソヌ（ヨン・ウジン）
ミジョの病院に勤務することになる医師
キム・ジンソク（イ・ムセン）
ミジョの友人で、芸能事務所代表。ソヌをミジョの病院に紹介する。またミジョを通じて、チャニョンと知り合うが、、。
パク・ヒョンジュン（イ・テファン）
ソヌの友人。中華レストランオーナー
【周辺の人々】
チャ・ミヒョン（カン・マングム）：ミジョの義姉、皮膚科病院室長
キム・ソウォン（アン・ソヒ）：ソヌの義妹、ピアニスト
オンヌリ児童養護施設の園長（カン・エシム）
第1話 39歳
物語の主人公、３人の女性たち、チャ・ミジョ、チャン・チャニョン、チャン・ジュヒの日常、18歳の時に知り合って、39歳になるまで一緒に過ごして来た日々が淡々と語られた。そして、39歳で一人と別れることになる、と言う語りとともに、教会の葬儀に参列する人たちが登場。
チャ・ミジョが医院長を勤めるJ皮膚科。出勤すると義姉のチャ・ミヒョン室長から「妙な噂を聞いた」と切り出された。
「１年間のリフレッシュ休暇、ゴルフ留学でアメリカに行く」とミジョは言った。
午後、チャニョンとジュヒが医院に来た。
二人の治療をしていると、受付から「院長を出せ！」と怒鳴り声が。
ミジュたちが出ていくと、ミジュを主人の不倫相手だと勘違いした女とその友だち２人が、３人に襲いかかり乱闘になった。
全員、警察に連行されたが、真相は、同姓同名の人違いだった。
姉のミヒョンが血相を変えて警察に来た。「私に任せて」と３人の加害者と示談の段取りをつけていた。
ミジョは「人ごとと思えない」と暗にチャニョンを非難する口調、ジュヒも「あなたのことを」と。
「私が不倫しているみたいな言い方ね」とチャニョンは腹を立てた。
そこに当のキム・ジンソクが現れた。
「不倫相手がきた」と冷たく言うミジュ。
チャニョンとジュヒはジンソクの車で、ミジョは姉の車で帰った。
ジンソクはチャニョンの事務所で彼女の傷の手当を。
チャニョンは、不倫関係とミジョに言われたことに腹を立てていた、そして
「ジンソクさん、離婚できない？」と聞いた（はっきり聞きますねェ！）
「留学する時についていってたら、夫婦になってかな」とも。
「、、、週末に映画でも？」と返事になっていない提案をするジンソク。
「だから不倫と言われる。私を愛しているくせに食事して映画を見るだけ、、、つらすぎる」とチャニョン。
何も言えず黙り込むジンソクに
「分かった、何の言えないわね、週末会おう」とチャニョンは折れた。
「楽しみ」とジンソク（おいおい、ジンソクさんずるいよ！）
翌日、女３人は、ミジョの車で地方へ。
ミジョが育った”オンヌリ児童養護施設”で、子供だちと遊んだり、バーベキューをする３人。
そこに一人の男性が現れた。今日から、子供たちに英語を教える予定だったが、バーベキューに参加。
３人が帰った後、園長は、男性に雑用をお願いしていた。
そこに施設の男の子フンが腕時計を持って現れた。
ミジョの忘れ物で、園長は、男性に届けてもらうようにお願いした。
３人の女性たちはバーにいた。
ミジョは２人に「１年リフレッシュ休暇を取り、アメリカに行く」と話した。
寂しがるジュヒと、小言を聞かなくてせいせいすると言うチャニョン。
ミジュは「あの時、彼を呼んだことを後悔している」と昔３人で飲んでいるところに、ジンソクを呼んだことを言った。
「早く別れて」と強く言うミジョに、チャニョンは怒って外に出た。
タバコを吸おうとするチャニョンに、ミジョが近寄り
「ごめん、あなたがもったいなくて。あいつに出会ってなきゃ、演技指導者じゃなく俳優になってたはず」と言うと
「あの女より私が先に出会った、だから彼とは不倫じゃない。寝てない、彼が結婚して一度も」とチャニョン。
「それなのにまだ断ち切れないの？あいつのために30代を犠牲にする気？」もどかしいミジョに、
「私も腹立たしい、自分が情けないったらない。
分かってる、少し待って。タバコもジンソクさんもやめるから」とチャニョンは言った。
ミジョは、時計を届けるという男性を花屋の前で待っていた。
花を買ったミジュは、時計のお礼に花をプレゼントした。
「花の名前は ”シャクヤク”。開くと良い匂いがする」とミジュは言って、別れようとしたが、振り返り
「１輪だけ貰っていいかしら」と、３輪のうち１輪をもらって帰った。
男はミジョを ”シャクヤク”、ミジョは男を ”時計” とスマホに登録した。
翌日、ミジョは”ラフマニノフ’の演奏会に行った。時計の男性も偶然、同じ演奏会に。
出口で出会った二人は、ビールを飲みに。
オンヌリとの縁をミジョが聞くと、妹がそこで育ったと男性は言った。
「オンヌリ児童養護施設、養子縁組、ラフマニノフ、３つが通じ合うものが」というミジョに、
「僕もシャクヤクが好きになったので、共通点が４つ。花を見に来ますか？」と彼は家に誘った。
「あなたの家へ？ 私と、、、寝たいってことですよね」とミジョが聞き、
「ええ」と男性。
二人は男性の家に行った。
ミジョが家に戻ると、チャニョンから電話。
身元引受人で警察に呼ばれた。
チャニョンは、他人の不倫を見てビンタしたのだ。呆れるミジョ。
「ロマンチックな夜が、交番で台なしに」と”時計”の男性との出来事をちょっと話すミジョ。
興味津々となり、ジュヒに電話をして、高校生のようにはしゃぐチャニョン。
翌日、ジンソクはチャニョンに呼び出された。彼が席につくや否や
「50歳になれば離婚できる？」と彼女は聞いた、「60歳でもいい。約束できるなら私は待てる」と。
「無理よね？」
「 」無言のジンソク。
「タバコをやめた。あなたのことも」チャニョンは言った。
ミジョは、レストランで、ジンソクに紹介された後任の医師を待っていた。
そこに現れたのは、例の”時計”の男性だった。
「チャン・ミジョ院長？」
「キム・ソヌ先生？」
はじめて二人はお互いの名前を知った。
第2話 ある不条理な日
”時計”の男性が、不在の間、院長を務める医師と知り動揺するミジョ。しかし、
「立場を明確にしましょう。あれは、この年齢になれば起こりうる事故。私は病院を留守にする医師、あなたはその病院を守る医師」と毅然と言った。
キム・ソヌ医師は承諾したが「ただ１つ修正を。僕にとっては事故ではない」と言った。
「立派な経歴があるのになぜ韓国で働くのか？」と聞いたミジョに、「宿題がある」と答えるソヌ。
ーーチャニョンとジンソクの会話の続きーー
チャニョンは、ジンソクに「私たちの曖昧で切ない関係を終わらせる」と言った。
「やめるのはタバコだけに。２つもやめると禁断症状が出る」とジンソク（ハハハ、何気に面白い返しのジンソクさんです）
チャニョンは「ジュウォン（ジンソクの息子）と一緒に住んで、いい母親になる」とまで言ったが、すぐに「ひどいね、息子から母親を取り上げようとしてる」と反省するのだった。
そして「かわいそうだけど別れるわ」と言って席を立ち去った。
無言で残されるジンソクさん、、、（何も言えないか、、）。
チャニョンが家に帰ると、ミジョが待っていた。
「うまく言えた？彼はなんと？」と心配するミジュに
「心配だわ。きっとつらいはず」とジンソクを心配するチャニョン、、。
しかし、ミジュから、例の時計の男が、留守を預かる医師だったと聞き、
「あなたの新しい恋で私の失恋を癒そう。この展開は楽しそう！」と元気そうに振るまい、いつも通り、笑ったり怒ったりする二人だったが、、。
ジンソクは家に戻り、すぐに息子のジュウォンが寝ている様子を見に行った。息子を愛している。
奥さんとは、会話もなさそうな感じだが、、。
翌日、キム・ソヌ医師がミジョの医院に出勤。
医院の女子スタッフたちは興奮気味で、チャ室長（義姉）も彼を気に入った様子。
ジンソクが、チャニョンの仕事場へ来た、そして
「40歳の記念に勉強しろ」とパリのアートスクールの申し込みを持ってきた（それはないでしょ！）
「行かない」とチャニョン（そうだよね）
「なぜ俺は優柔不断なのかな？」とジンソク（それって、今頃？）
「私が引きずりすぎた。私のことはもう心配しないで」と資料をゴミ箱に捨てるチャニョン。
ミジョ、チャニョン、ジュヒの３人は、健康診断のため、病院に来ていた。ミジョが先輩医師にお願いしていたのだ。
健康診断が終わった後、３人は新しくできたチャイニーズのお店に来ていた。
ジュヒが気になっている店長を観察するミジョとチャニョン。
「若いわ。でも10歳以内ならは平気」と言う会話が交わされるが、、。
そこに若い女性が入ってきた。昼間、ジュヒのデパートで、彼のカードで化粧品を買った女性。がっかりして、強いお酒を注文するジュヒたちに、その彼女が「持っていきます」と言った。
そこに入ってきたのが、キム・ソヌ。彼は店長の友達のようで、ミジョたちのテーブルに同席した。
ミジュに父から電話。両親の家に行く事になったミジュをソヌが車で送った。
渡米のことを両親に話していないミジュは気が重かったが、両親は「行け、休んでこい」と言ってくれた。本心は寂しがっていたが。
姉がパニック障害と事前に両親に話してくれていたようだ（良いお姉さんです）。
翌日、ソヌは、車が出せず、電車で出勤する事になってしまった。
午後、妹との約束のためにレンタカーを調べていたところ、ミジュが昨日のお礼に車を貸します、と申し出た。
チャニョンが寝ているとジンソクから電話。電話に出ないとドアのチャイムが。
外に出ると「俳優を頼む」と仕事の話をし、チャニョンを朝食に連れ出した。
「もう迷惑はかけない。希望も持たせない。でもミジョの親友だろう、だから会おう」とジンソクさん。
「優柔不断なのに２つだけは徹底してるのね。芸能の仕事と私をそばに置いて生きること」というチャニョンに、ジンソクはふっと笑った（この笑いは何なの？）
「驚いたわ、私の言うことをちっとも聞いてくれない」と怒りながらお粥から食べ始めるチャニョンだった。
ソヌは妹が好きなギョーザの店へ。
妹はルームメイトと暮らしていると言った。心配するソヌに「私はもう妹じゃないわ」と言った。
距離を感じるソヌ。
医院に戻るとミジョがいた。ソヌの暗い顔に気づいた彼女はワインを誘った。
ソヌは「妹が突然、韓国へ家出し、自分も韓国に戻った。母の死を受け止められず妹は変わった。自分を取り戻せず、養子縁組を解消することでカタをつけた」と事情を話した。
ミジョは、韓国での宿題は妹さんのことだったのねと言い、「私もいつも不安感がある、養子ということに。妹さんも、だから少し反抗したんでしょう」とソヌを励ました。
感謝するソヌ。
「こんな個人的なことを人に話すことは初めてで、、。前に事故と言ったけれど、私もそうではありませんでした」とミジョは言った。
診察が始まろうとする朝、ミジョに先輩（健康診断を受けた）から電話が。
「もう結果が？」と聞きながら、ミジョの顔色が変わった。
院長室を出て「今日の診療はできません」と言い捨てて、先輩の診察室へと急いで行った。
CTの映像を見せながら「検査が必要だが、ステージ４だろう。連れてこい、転移も調べないと」という先輩。ショックで動揺するミジョ。
彼女は、その日、ソヌの電話にも義姉の電話にも出なかった。
夕方、ミジョは白衣を着たまま、ジンソクの事務所にきた。突然、彼の胸ぐらを掴み、
「許さない。あんたを、ひどい男ね」と泣きながら、彼の胸を叩いた。
ーーお葬式の場面、そこには、チャニョンの遺影が飾られていたーー
「あなたのせいだわ、私のせいだわ」と言いながら床に膝まづいた。
ジンソクを訪ねて来ていたソヌ、彼は、泣き崩れたミジョの手にそっと手を置いた。
感 想
３人のうちの一人が亡くなることが1話冒頭で語られ、2話の最後で、誰なのかも明らかになりました。
３人のキャラクター設定で、意外だったのは、あの『賢い医師生活』で、一番の優等生キャラだったチョン・ミドさんが、”タバコと不倫（？）” と言うちょっと不良系（笑）のチャン・チャニョンを演じていること。
チャニョンさんとジンソクさんの会話が面白かったです。サラッと「いつ離婚できる？」と聞いたり。
彼は、魅力あるチャニョンさんを離すのが惜しい（多分、愛している）、でも結婚していて、愛する息子がいる、離婚の約束もできない、、、本当にずるいよね、と思いながらも、ジンソクさんのとぼけた感じがなんとも面白かったです（不謹慎？）
チョン・ミドさん、本当に上手ですね。サバサバしながらも、切ないチャニョンさんの心情がすごく伝わってきました。
ミジョはソヌと新しい恋の予感ですが、、、今のミジョは、恋愛どころではない。２０年以上の親友が病に侵されていることを知り、取り乱しています。
もう一人、チャン・ジュヒさん。彼女が３人の中で一番おっとり型のようです。『海街チャチャチャ』の時の、知的で落ち着いた先輩の奥さんとは全然違ったキャラですね。
2話で、チャニョンさんが亡くなることがわかり少しショックですが、今後、それぞれの人物がどのように関わっていくのでしょうか？
お読みいただきありがとうございました。
以下で賢い医師生活の感想を書いています。
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