Netflix『離婚しようよ』1話~9話(最終回)までのあらすじと感想*ネタバレあり

写真:Netflixより

2023年6月22日 Netflixで世界配信された日本ドラマ『離婚しようよ』。人気女優と愛媛選出の新人三世議員、結婚5年で子供なし 愛なし、”離婚しよう”という目標だけが共通。しかし彼らに絡まる様々な立場の人々の利害関係、次々に起きる問題、彼らは果たして離婚できるのか?何気に見出したら止まらない面白さでした!

*ネタバレあり

概 要

気持ちは冷め切っているものの、2人の結婚により得をする権力者が大勢いるため、すぐには別れられない女優と政治家の夫婦。そこで彼らは一致団結し、”離婚”という目標を実現すべく動きだす。ー Netflix より ー

制作:TBSテレビ

配信:Netflix

配信日:2023年6月22日 全9話 一挙配信 

ジャンル:ラブコメ

脚本:宮藤官九郎、大石静

演出:金子文紀 監督 他

登場人物()はキャスト

東海林 大志(松坂桃李):愛媛5区選出の新人、三世議員、自由平和党

黒澤 ゆい(仲里依紗): 大志の妻、国民的人気女優

加納 恭二(錦戸亮):自称アーティスト、パチプロ、ゆいが惹かれる

三俣 桜子(織田梨沙):アナウンサー。大志の不倫相手

印田 薫(板谷由夏):大志の離婚弁護士

石原 ヘンリーK(古田新太):ゆいの離婚担当弁護士

東海林 峰子(竹下景子):大志の母、政治家の血筋を絶やさないことが最も大事

早乙女 五郎(尾身としのり):大志の父の代から仕えて来た秘書

阿久根 透(池田成志):ゆいの事務所の社長

笹井(小路勇介):ゆいのマネージャー

想田 豪(山本耕史):大志のライバル政党の幹事長

佐藤 富恵(高島礼子):ゆいの母

第1話 あらすじ

お嫁さんにした女優No.1の”黒澤ゆい”は、今日も新しいCMの撮影。

一方、夫の国会議員”東海林大志”は、応援演説に行った先でも、不倫のヤジが飛び、おまけに候補者の”日下部(クサカベ)”の漢字が読めず、多能性の時代を連呼、「美人じゃないが、男好きのする」と失言まみれで、すぐにネットニュースで批判された。

東海林夫妻の現状

結婚5年目、子供はいない。

夫、大志は、愛媛5区選出の新人議員、父喜一郎の地盤を引き継ぎ2年前の補欠選挙で初当選。

妻で女優の黒澤ゆいは、7年前、愛媛を舞台にした連続ドラマ”巫女みこちゃん”で大ブレイク。結婚後も人気は衰えず、現在CM契約数6社、SNSフォロワー100万人。

一方大志は、度重なる失言、居眠り、挙句の果てに、去年、秘書時代のチョイ不倫を週刊誌に暴露された。

夫の裏切りに耐えたゆいの好感度は爆あがり、大志の評判はタダ下がり、格差は広がるばかり。

関係は冷え切っているが、2人は週一でYouTubeの生配信を行なっていて、その時だけ顔を合わせた。

ゆいは ”巫女ちゃん”の衣装で生配信に登場、『2月3日 愛媛県大山祇神社で開催される節分祭の豆まき大会に参加します』と告知。配信終了と同時に、ゆいは部屋に入った。

彼らのマンションの上階には、大志の母、峰子が住んでいる。早朝から、体外受精で有名なクリニックのパンプレットを持って大志たちの部屋に降りてきた。彼女には ”政治家の家の跡取りを絶やさないこと”が至上命令だ。

ゆいの母、富恵はスナックを経営する自由人。彼女は一度も結婚したことがないが、父親の違う子供を7人も産み、常に恋人がいる。富恵はゆいから経済的援助を受け、東海林家からも毎月家賃分程度の援助を受けている。


ゆいはマネージャーの笹井に離婚を相談したが、彼は「離婚は困る、違約金が」と戦々恐々になった。

ゆいは、節分の豆まきには愛媛入りすると大志にラインしたが、今夜の宴会に間に合わせてほしいと返事が来て、承諾した。

しかし、ゆいは、昨日ぶつかってきた”タバコのフレーバー”の男に声をかけられ「昨日すごく出た、パチンコ」とパチンコ店に連れて行かれた。その後食事に行き、彼は「恭二」と名乗り、ゆいが「黒澤ゆい」と言っても女優だと知らなかった。二人は夜の東京を歩いた。

雨が降って来た。マンションに戻ったゆいは、2年前の選挙演説の最終日、大雨の中、大志はずぶ濡れになりながらも自分に傘を差し掛けて「ゆいちゃんは濡れちゃだめだよ」と言ってくれたことを思い出した。「あした、もし愛媛が雨だったら、大志とやり直そう」と思った。


大志、母、早乙女は愛媛に入り、後援会の人たちとの宴会が始まった。ゆいは来なかった。大志の電話にもラインにも返信はなかった。

宴会場で大志は、過去の不倫相手の三俣桜子に声をかけられ、その後、のこのこ彼女のホテルの部屋に行った。しかし、いざという時に彼女から「フリーの女子アナが1人で生きていくには、究極選挙に出るか脱ぐかでしょ」と言われ、意気消沈。氷を取りに行き、秘書の早乙女に見つかり、彼の配慮でマスコミに見つからないようにホテルから出られた。


翌日は快晴。ゆいはまだ来ない。大志は「今日、雨が降ったらゆいと別れよう」と逆のことを思った。

豆まきの舞台に上がったが、観客は巫女ちゃんを待っていた。巫女ちゃんの衣装を着たゆいが来て、歓声が上がった。大志は小声で「後で話がある」と言うと、ゆいもあると言った。

あんなに晴れたのに、大雨が降って来た。

ずぶ濡れの2人は控え室に戻り、大志は、雨に濡れたゆいに欲情、彼女を押し倒した、、。


また晴れてきた。大志が「僕ら離婚しようっか」、ゆいも「私もそれ言おうと思ってた」と。

感 想

日本の芸能界とか政界の縮図ですか?

ゆいのCMって、どこかでみたようなCMばかり、好感度の高い女優さんの顔まで浮かんできそう😆。

新人の三世議員、大志を演じる松坂桃李さんのダメっぷりが吹っ切れてて、おかしすぎでした。漢字が読めない、度重なる失言、女子アナとの不倫、抑えられない欲望、モデルありなのでしょうか?(笑)大志と秘書の早乙女さんが、心の中でブツブツいうセリフも効いてますね。

こんな大志ですが、愛媛愛がすごいと、いいところもあります。でも地元の人たちが愛しているのは ”巫女ちゃん” で、大志にちょっと同情しちゃいました。

登場人物がそれぞれ濃いです。

第2話 あらすじ

離婚について、ゆいは、石原ヘンリーK弁護士、大志は、印田薫弁護士に相談に訪れた。

ヘンリーKは、帰国子女の男性、見るからに胡散臭うさんくさかったが、それが返って本物のようにも見えた。

大志は、母に離婚を知られたくない為、Google検索して、星マークが高かった事務所を選んだ。彼的に、印田弁護士の経歴が”エロ”かったらしい😂

2人はそれぞれ、馴れ初めから聞かれた。

ゆいが、ドラマ ”巫女ちゃん” の撮影で愛媛に来ていると知った大志は、父のコネで撮影現場に見学に行った。ゆいは大志を見て、前に会ったことがある気がして、食事の誘いに応じた。

ゆいは子役から活動していたが、中学生になると周りは敵ばかり、しかし、その中にとても親切な男子がいた。大志がその子に似てると思い、食事の時に確認したが、大志は否定した。(実は本人だったが、大した役をもらえず、彼にとっては黒歴史だったので、否定したのだ。)

ゆいは、彼の素直な性格や地元愛に惹かれ、家族の愛に飢えた自分を救ってくれるのでは?と思い、大志はゆいを’神様が遣わした僕の妻’と思った。2人は結婚を決め大志の両親に挨拶に行ったが、、。

両親はゆいの生い立ちを理由に反対、父が丁寧に「諦めてください」と頭を下げた。ゆいは「私の存在が、愛する大志さんの将来の邪魔になるのなら諦めます」と涙を流して立ち上がった。

その時、父総一郎が突然考えを変えて、結婚を許したのだ。

結婚後、ゆいには次々とCM、映画やドラマのいい仕事が決まった。

ゆいも彼に尽くし、金帰火来きんきからい(金曜に地元に戻り、火曜に東京に来る)で愛媛に行き、巫女ちゃんとして、大志に尽くした。

印田弁護士は「そんな健気なゆいさんを裏切り、三俣桜子と不倫を?」と大志を問い詰めた。大志は、女優の夫も(ラブシーンとかTVで流れ)なかなかつらいと。ゆいは「仕事だから」と言い、「泣こうと思えばいつでも泣ける」と実演してくれた。それを見て大志は、両親の前で流した涙も芝居だったんだ、と彼女への気持ちが揺らぎはじめた(のかも)」と答えた。

こちら、ゆい。ヘンリーKから「義母からパワハラを受けたことは?」と聞かれ、「存在自体がハラスメント?妖怪?けど行動原理が明快、東海林家にとって是か非か、それだけ」と答え、”3年前、夫の不貞が発覚した時も、記事を止め、義母は「記事が出なきゃ不倫じゃない」と断言した顛末” を話した。

しかし、その不倫記事が、大志が国会議員になってから蒸し返されて、週刊誌に出たのだ。

ゆいは、CMをおろされ違約金を心配していたが、ヘンリーKから「離婚してもCMの違約金を払う義務はない。あなたが浮気しないかぎり」言われ、ホッとしたと同時に(恭二を思い)ドキッとした。

二人は、それぞれの弁護士から、今後相手への必要な連絡はこちらを通じて行うと言われた。


が、2人は同じマンションに戻ってきて、激しい口論になった。しかし水曜日は”YUIチャンネル!”、2人は満面の笑顔で生配信した。

ゆいは実家に行き、離婚すると報告したが、母と家族から「東海林家の援助なしではやっていけない」と猛反対された。

大志はゆいに”しばらくホテルで暮らす”とラインした。


ゆいがパチンコ店で待ってると恭二が来た、ゆいが女優だと知ったようだ。彼は彼女のマスクを取りキスをした後「心配すんな、俺できないから」と言った。「不能なんだ。好きだよ、でも」と彼は言った。


大志は、三俣桜子に電話して、友達の歯医者が休みだから院長室を貸してくれる、とそこで密会した。


大志は、母に離婚のことを切り出せない。ゆいが何度ラインで催促しても、””の大きなスタンプが来るばかり。イライラマックス、ゆいは義母の部屋に来て「離婚します!」と宣言したが、義母には通じなかった。

ゆいが帰ろうとすると、「男ができたわね」と義母。

突然障子が開き、「お、男いんの?いやだぁ」とパジャマ姿の大志が出て来た。

感 想

2話、スピードも内容もパワーアップして、ますます面白かったです!

2人の弁護士も最高ですね。

古田新太さん演じるヘンリーK、胡散臭くて、🤣おかしすぎ!ゆいが、商品の説明を読みながら涙を流すのを見て、’怖い怖い怖い、やめてぇ~”とさえぎるの面白すぎでした。

板谷由夏さん演じる印田薫弁護士から、鋭い質問を早口で浴びせられても、ヘラヘラ、のらりくらりと全然”言語化”できない大志に笑えました。「プライドがつぶされた?」に「プライドありません、あったら代議士できません」って、、鋭い皮肉?

義母、濃~いです。”東海林家にとって、是か非かだけ” 徹底してて、動じず、自分の論理を押し通す。ある種 感心してしまいました、そういう考え方もあるのかと。近づきたくないタイプですが。

”黒澤ゆい”役の仲里依紗さんの演技が光ってます。この役柄、かなり際どいセリフも言わなくてはならない、それでいて、純情さも必要、、相当演技力が必要だと思います。

そして、松坂桃李さん、2話でますます冴えてます😄。相当抜けているんだけど、人は悪くないのかな、と思わされる、、。

恭二はどうなの?ゆいのような人には新鮮なのかな?

ラインの””のスタンプにイラっとくるとか、ほんと細かい。

セリフの1つ1つが練られてて、鋭さや可笑しさ満載で、書ききれません!

第3話 あらすじ

ゆいは、ホテル暮らしをしているはずの大志が、義母の家から出て来て、心底あきれた!

「離婚は許しません」義母は言った。

大志はゆいからけなされ、「最近、自信がみなぎって言われたし」と墓穴を掘り、三俣桜子と会ってることが即バレた。


国会が終了後、大志は、記者からの囲み取材で女子アナから「今の総理についてどう思うか?女子アナだから答えないのか?」と質問され「女子アナの行く先って、脱ぐか政治家になるかですよね」と言ってしまった、三俣がホテルで言った受け売り。

これが大炎上🔥

ゆいは、ヘンリーKから「別れるなら今、世間も同情するし、相手もどんな条件ものむはず。1000万請求できる」と言われた。

大志も印田弁護士から書面を出され「これぐらい(1000万)は覚悟しておいて」と言われた。

しかし、ゆいは事務所社長から「離婚はしないでくれ。新しいCMも決めて来た。あと2年は、、」と哀願され困った、社長には恩がある。ヘンリーKは、向こうの弁護士を交えて話す機会を設けようと言ったが、相手が”印田”と聞き、、。


ヘンリーKのオフィスで、4者会談が行われた。

慰謝料1000万円の書面を見て、大志は ”のむしかないか”と諦めていたが、印田さんの様子がおかしい、ヘンリーKの話に熱くなっていた。ゆいと大志は、二人が付き合っていたと知り驚いた。印田さんは大志に「こうなったら徹底抗戦します」と。

ゆいが「水曜日だよ」と大志に、急遽 ”YUIチャネル”が事務所から配信された。

2人は神妙な面持ちで立ち、大志の失言をお詫びし「これからも夫唱婦随で精進させていただく」と生配信した。


国会で、総理は、改革の会の想田豪に厳しく追及され、質問に答えられず、”泣いちゃった”。

党内の批判に、「涙は出たけど泣いてはいません」と述べた。


ゆいは、恭二とパチンコに行った後、彼の住まい兼アトリエに案内された。たくさんの彼の作品があった。ゆいは1つのオブジェが気に入った。「ゆいを思う俺の気持ちだ」と恭二は言い、ゆいが「いくら」と聞くと「ゆいの空いてる時間、全部」と。「払う」とゆいは言い、二人はアトリエで抱き合った。


ゆいは峰子(義母)に呼ばれてマンションに行った。デスクに”ゆいと恭二の密会写真”があったが、撮ったのは、週刊誌ではなく、早乙女だった。

峰子は「大志はまだ知らない。これが世に出れは、離婚の原因はゆいさんの不貞。離婚を撤回するなら、なかったことにする」と条件を出した。

そして「大志は、選挙に勝たなきゃ、生まれて来た意味がない」と言ったが、ゆいは「そんなことない。大志さんはやさしくてまっすぐで、、」これが峰子に刺さった(ように見え)、ゆいは続けて熱弁を振るったが、、

「笹山首相、衆議院の解散表明」の速報が流れた。

峰子と早乙女は興奮して、万歳三唱を唱え、ゆいを無視、すぐに選挙に向けて動きだした。

ゆいはマンションを出て雨の中、恭二のアトリエに行き、彼に抱きついた。

感 想

3話もまたまた大志くん、、。

三俣桜子に会ってるのが、ゆいにすぐバレるし、「女子アナのいく先って、脱ぐか政治家になることでしょ」って女子アナに面と向かって言うし(大炎上🔥)、

印田さんに「女ってものを全く理解していない」と呆れられてもしかたない。

でも「クズだったら、思っても言わない。大志は、思ってないのに言ってしまう」と、ゆいは大志のこと理解してますね。


ヘンリーK事務所での4者会談、”ノースリーブ選手権”、面白かったです😂

そして水曜には律儀に ”生配信”、うーん、仕事なら演じられるってことなのですね。


「涙は出たが泣いてはいません」って、秀逸。政治家ってこういうこと言いますよね。結局、”泣いちゃった解散”になってしまいました。


ゆいが「大志さんは素敵でした」と峰子さんに刺さることを言ってたが、、”解散”と聞いた途端、峰子さんは豹変、選挙へ一直線。ある種、麻薬のようなものなのかな、選挙って?

第4話 あらすじ

雨の中、ゆいは恭二のアトリエに行ったが、「今日は帰って。俺の空いてる時間を全部あげるとは言ってないよ」と言われ、紙コップに自分の携帯の番号を書いて帰った。


事務所の社長は、ゆいと恭二の写真を見て、「選挙が終わるまで写真は出ないから、選挙に協力しろ」と説得しようとした。ゆいは「選挙は無理、フリーになる」と叫んだが、、選挙とかぶって「巫女ちゃんスペシャル」のロケがある、結局、愛媛に行くことになった。


”改革の会”幹事長の想田豪は、愛媛5区から出馬すると表明した。悪しき慣習、世襲性を断ち切るためと。

大志は早乙女から、明日、若奥様と愛媛入りするようにと航空券を渡された。そして、ライバル候補の”想田豪”についてプレゼンされた。

”週刊イーストの編集長からニュースショーのメインMCとなり、反権力の姿勢を買われて、2014年野党第一党の”改革の会”から出馬、初当選。それ以来3度の公選に負けなし”

早乙女は、大志に”BSL-4”に関する分厚いファイルを「必ずお目通しを」と言って渡したが、彼は、車に置いて帰った。

大志はマンションでゆいと一緒になり、恐る恐る「選挙、巫女ちゃんがいないと困るんだ」と言った。ゆいは、大志が恭二のことを知らないと分かり、「いいよ」とチケットを受け取った。


恭二から電話があり、ゆいはすぐに会いに行った。彼は「昨日は傷つけてごめん」と謝り、彼女を抱きしめた。「写真に撮られたら困る、私たち不倫だもの」と言うゆいに、「倫(みち)にあらざる恋なんてあるの?俺とゆいの心の問題を、知らない人に、いいとか悪いとか言われる筋合いないよ。俺らの心は自由だ」と恭二は言った。


想田は、”改革の会”の事務所に三俣桜子を呼び、改革の会の比例区からの出馬を要請した。

大志は、三俣桜子から”相談したいことがある”とメールを受け取り、例の歯医者に行ったが、いつもの通り欲望でいっぱいで、、、。賢者タイムになった途端、桜子の話も聞かずに帰った。(*賢者タイムがわからない方は、ドラマをご覧ください

YUIチャンネル生配信(これは外しません)。しかしゆいは途中で切り「好きな人がいる。大志と別れたらその人暮らす」と話し、大志は動揺。配信から抜け、印田弁護士に「ゆいに男がいた」と電話した。


翌朝、桜子から大志に ”選挙にでます。改革の会、比例区8位で”とラインが来た。

大志は??で、桜子に電話したが、「これからは敵同士、もう都合のいい女でいることやめたの」と電話を切られた。

大志はゆいに、離婚届(自分の欄は記入済み)を渡し、「書いておいて」と言った。

2人は愛媛に入り、後援会の前であいさつ、そこに改革の会の想田豪と彼の妻の由衣が挨拶にきた。

想田は神社の入り口で演説しようとしたが、一人も立ち止まらず、完璧にアウェー状態。しかし、そこに結婚式を挙げた新郎新婦が来て、近くで披露宴をすると想田夫妻を招待した。

披露宴、峰子が歌と祝辞を述べた後、想田夫妻が来た。想田はギターを借り ”君といつまでも”を弾き語りしながら、場を盛り上げた。峰子も早乙女も、敵ながらあっぱれと唸った。

選挙本部に戻ったゆいは、自分の箇所を記入した離婚届を「お守り」と大志に手渡した。

峰子と秘書の早乙女が本部に戻って来て、「想田には隠し玉がある」と言った。

感 想

恭二の突然の冷たい態度、、あれには、ゆい、傷つきますよね。でも反省?して、ゆいのために携帯を買い、彼女が愛媛に行く前に会えてよかったです。

不倫について、「倫(みち)にあらざる恋なんてあるの?、、俺らの心は自由だ」と恭二に言わせましたが、この脚本は、大石静さんかな?と想像しています。その通りだなって思います。


大志、大変です。いよいよ選挙になり、想田豪は、愛媛5区から出馬するわ、不倫相手の三股桜子も、改革の党の比例から出馬するわで。彼女の話を聞くべきでしたね、、でも聞いても、彼女出馬したかな。


なんだかんだあっても、ゆいは、愛媛入りして、大志の応援してます、えらいですよね。

第5話 あらすじ

想田の”隠し玉”とは、”BSL-4”だった。

BSL-4とは:

Bio Safety Level (バイオ・セーフティ・レベル)の略で、ウィルスなどの病原体を扱う実験施設の格付け。安全性に基づき4段階のレベルに分かれている。

レベル4は、最高度安全実験施設で、世界24カ国に59か所あるが、日本は一つだけで、後れを取っていた。

2005年、先代の東海林喜一郎が、文部科学大臣時代に、”ワクチン開発や治療法の研究を目的とした施設を愛媛市に誘致”。ウィルス研究の遅れはいずれ切実な問題となる、それを見越して父は作った。

しかし、地元住民は猛烈に反発した。本当に安全なのか?父は次の選挙で苦戦、完成した施設は稼働に至らないまま放置されている。


ゆいは、恭二から”愛媛にいる”とメールを受け取り、松山城で会った。流れ星が見えた。


大志は、BSL-4建設に最も激しい反対運動があった集落にいた。雨が降り出し、聴衆はいなくなった。1人のおばあさんが「もっと近くに来て、うちらの声を聞いて」と呼んだ。3人高齢者が待っていて、家に入れてくれた。みかんを出して、父の思い出話をした。「お父さんのせがれやけん、みんなあんたに入れたんよ」と。大志は感動し、父の偉大さ、世襲議員であることを誇らしく思った。


大志は、想田との討論会のため、BSL-4についての資料を読んでいたが、桜子から、”愛媛に来てる、愛媛セントラルホテル821、 待ってまーす”のラインが。ハニートラップ (821)だと分かっていたが、抵抗できず、胡蝶蘭の空き箱に入り、ホテルに運んでもらった。

部屋には桜子と想田がいた。想田が「明日の討論会の質問用紙」と大志に渡した。茫然自失の大志であった(笑)。


恭二は、愛媛に越してきて、古民家を借り、アトリエにしていた。ゆいはそこで恭二と抱き合った。

翌朝、ゆいは朝イチの飛行機で東京に戻った。昨夜、弟から、お母さんが刺されたと電話があったから。幸い母は擦り傷で、家にいた。


愛媛では、東海林大志と想田豪の討論会が始まり、ネットで生配信された。司会は桜子。

峰子はじめ大志の後援会の人たちが画面を見つめ、ゆいも東京から見ていた。

想田は早速、「BSL-4施設について、建設されたのが2006年、この17年間、稼働もしない無用の長物を維持するために使われた血税は、実に60億円」と突いてきた。大志は「全ての資料に目を通し、現地で聞き取り調査を行った」と答え「BSL-4の任期内の稼働を公約にこの選挙を戦う。理由は次の3つです」と大きく指を3つ出した。

1つ、国のため。感染症研究に我が国は大きく後れをとっている。

2つ、地元のため。雇用の促進、街の活気が戻り、愛媛の知名度も一気にあがる

3つ、未来の子供たちのために。17年前と今とではウィルス研修の必要性が全く違う。次の世代が新しいウィルスの脅威にさらされないために。

大志は堂々と答えたが、サーバーがダウンし、画面は大志が3本の指を出したままで固まった。峰子たちやネットの視聴者に、大志の声は届かなかった。

画面が戻った時は、想田が「論点のすり替え、愛媛を私物化するんじゃない」と大志をやり込めた。BSLをBTSと言い間違えたが、さらに大きな声を出しごまかし、会場は大きな拍手。

「質問は?」に手を挙げたのは、恭二だった!彼は大志に質問した後、出ていく時に、想田に「先にBSTって言い間違えたのあんただよね」と言った。

大志は、意気消沈して戻ってきた。東京から戻ったゆいは「選挙に勝って離婚するんでしょ。約束をはたしてね」と彼を激励した。

夜、2人で、誰もいないけれど、家の明かりが見える場所から、お願いのあいさつをして、久しぶりに食事に行った。

ゆいと大志は、お互いの”相手”のことをさかなにして、楽しく話した。この楽しい感じはいつ以来だろうね、って言いながら。


ゆいは、現場で、撮影に使う妊娠検査薬を3箱もらった。試しに1つ使うと、妊娠してた!

感 想

5話では、大志はだいぶ成長している気がします。

BSL-4、新型コロナウィルスが世界中で猛威をふるい、ウィルスの脅威を誰もが感じた今にぴったりのモチーフですね。17年前は早すぎたけど、今は、必要な施設なのかも。

大志が地元のお年寄りの家に呼ばれて、父の話を聞く場面、良かったですね。

でも、やっぱり、三俣桜子のハニートラップにまんまとひっかかり、、。

想田との討論会で、大志が述べた3つの理由、説得力ありましたが、サーバーダウンで配信されなかった、、残念だけど、こういう演出がうまいなと思う。

想田が、弁舌 べんぜつさわやかに大志をやり込めてましたが、恭二が、ちょっとやり返してくれて、良かった!

2人で食事をする場面、仲里依紗さんと松坂さんの演技が自然で、すごーくいい場面でした。

6話以降は次のページへ

Drama
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