
『39歳』3話4話のあらすじと感想を書きます。
*ネタバレあり
1話2話のあらすじは以下でまとめています。
第3話 思いもよらない
ジンソクの事務所から出るミジョを、ソヌが追ってきた。平常心を失っているミジョに運転させることはできない、と運転を申し出て、行き先まで送った。
チャニョンの事務所に一人で降りていくミジョ、ソヌは心配そうに見ていた。
事務所に、ジンソクの妻が来ていて、チャニョンに高飛車に迫っていた。
「いつまでも目障り、夫が何か約束でも?財産分与の約束とか。お金目当てじゃないなら、なぜ夫のそばで年を重ねるわけ?未練がましい。男が必要なら独身男性を選ぶべきよ。自分が情けなくない?」
外で聞いていミジョ、耐えきれず「ちょっと」と大声で入ってきて、ジンソクの妻に「何の権利があって、チャニョンに謝って」と怒った。
「人生は長くないわよ。残りはまともに生きたら?死に際に後悔しない?」妻がまた言った。
これにキレたミジョは、彼女に平手打ちをくわした。
「責任をとってもらうわ」と警察に通報した妻の髪の毛を掴んで、ミジョは暴行を加えた。
ミジョたちは警察に連行された。ソヌは、その様子を見ていた。
警察で、ジンソクの妻は「示談にはしない」と言って帰った。
チャニョンから電話を受けたジンソクが警察に来て、妻のことは僕に任せて、と言った。
ソヌも警察まで来ていた。
家に戻ったジンソクは、「告訴はするな」と妻に言った。
「思い知らせてやらないと」という妻に
「俺が何も知らないとでも?」と意味深なこと言うジンソク。
顔色が変わる妻に、「聞くのが怖いだろ?ケリをつけろ」と言って出て行った。
翌日、チャニョンはバスに乗って、両親の元に向かっていた。お母から電話があったらしい。
両親は、食堂を経営している。
お店に着き、お父さんと自家製のお酒で盛り上がるチャニョン。
ミジョは、デパートにジュヒに会いに行った。
ジンソクの奥さんにビンタして暴力を振るったことは話したが、「明日、お母さんの定期検診(ガン治癒後)」と言うジュヒに、チャニョンの事を相談すことができなかった。
ソヌは、妹のソウォンに電話し「プレゼントに時計を買った」と言った。
ソウォンは「先生たちと会食中」と言ったが、”ルームクラブ”という店の外でしゃがみこみ電話をしていた、赤いドレスに濃い化粧。
男性が一人、そんな彼女を見て驚いた顔をした。彼はソヌの友だちのようである。
ジュヒは一人で、”チャイナタウン”で飲んだくれていた。ミジョが何か隠しているのがつらい。
閉店時刻を過ぎても帰らず、酔ったあげく、お会計に「ゴミ処理カード」を渡した。気づいて追っかけてきた店長ヒョンジュンを「泥棒」と追っ払った、、。
ソヌは、心ここに在らずの様子で苦しんでいるミジョを、喫茶店で、甘いものを食べさせた。
運動靴を用意させて、夜の公園をジョギングした。
思いっきり走り、少し落ち着いたミジョ。
「関係ない人間に話すと楽になるかも」と心配して言うソヌに、
「かけがえない友達のチャニョンが、すい臓がんのステージ4。まだ私しか知らない。本人に知らせないと、、どう声をかけたらいいのか」と苦しい胸の内を話した。
両親の元に里帰り中のチャニョン、実家ではなくお店で寝るらしい。
チャニョンを真ん中に、雑魚寝する親子。
なんだかんだと3人でごちゃごちゃ言いながら、最後に「あなた電気」とお母さんから言われ
「外なんだよなぁ」とひとり言を言いながら、電気を消しに外に出るお父さん。
二日酔いのジュヒ、、、昨日の失態を思い出し、ため息。
あきれるお母さんだが、娘が定期検診について来てくれて心強い。
検診結果は問題なしでホッとする親子。
ジュヒは、ランチタイムに”チャイナタウン”に昨夜の支払いに行き、失礼を謝った。
しかし、店長から「一番上の姉(42歳)を思い出しました」と言われて、傷つき怒って店を出た。
チャニョンは帰路へ。お父さんがバスターミナルまで送ってくれた。名残り惜しいお父さん。
ミジョから、戻ってきたら会いたいと電話。
仕事が終わり、ミジョは、チャニョンの仕事場にきた。
熱心に指導するチャニョンを見守るミジョ。
レッスンが終わっても、なかなか本題に入ることができないミジョ。
この2-3日のミジョの尋常でない様子から、色々と推察するチャニョン。
「人は死が近づくと変わると言うけれど、不治の病にでもかかった?もしくは私に問題でも?」
と聞くチャニョンに、
「あなた、CT検査のことなぜ黙ってたの?」
「、、、、、よくないのね」と静かにチャニョン。
「私たちはまだ30代よ、もっと遊ばなきゃ、、」というミジョの言葉は泣いていた。
第4話 選択
チャニョンはミジョと一緒に病院に行き、医師から詳しい説明を受けた。
「すい臓がんのステージ4です」
「生存率は?」の問いに、「0.8%と言われている」
「自分でトイレや食事ができる時間は?」
「抗がん剤治療を受ければ1年、受けなければ半年」と医師は答えた。
「治療は受けません、帰ろう」とチャニョンは言って、病室を出た。
追ってきたミジョは、0.8%のために治療を受けるように強く言うが、チャニョンは
「病室で死を待つのは嫌」と答えた。
ミジョは、「あなたの両親、私とジュヒにも相談してから決めよう」と言い募るのだったが。
夜、ジュヒは2人に ”チャイナタウン”で会おうと約束して、一番高い料理を注文していた。
ミジョとチャニョンが来た。病気のことは秘密に、と言うチャニョンだったが。
ジュヒは、宝くじ4等が当たったことをすごく興奮して話していた。
笑顔で聞いてあげるチャニョン。
沈んだ顔のミジョ、、。チャニョンにお酒を飲ませず、彼女のグラスのお酒を自分が飲んだ。
二人の様子が違うことに気づき「大事なことはいつも秘密」というジュヒに、
ミジョとチャニョンは本当のことを言った、、。
3人の会食は静かになった。
それぞれ別々に帰った。
2人と別れたミジョは、ソヌに電話。彼はまだ病院にいた。
ミジョは病院に戻り、チャニョンと病院に行ったことを話した。
ソヌは、つらそうなミジョの肩を抱いた。
チャ室長(ミヒョン)が、財布を病院に忘れたかもしれない、と戻ってきたが、ソヌとミジョの様子を見てそっと外に出た。
彼女は、ニヤニヤと上機嫌で家に戻って、父と晩酌。病院で見たことを両親に話した。
「ソヌは人柄もよく、韓国に永住する」と聞いた両親は大興奮。
そんな両親に「そっとしておくように。病院には来ないように」と釘を刺すミヒョンだった。
ーージンソクの家ーー
離婚を切り出したジンソクに感情的になる妻。
「この前言ってたこと、何を知っていると?」
「ジュウォンを育てるために君と一緒に暮らしてきた。君は一度もジュウォンに優しく接したことがない、重荷なんだろう。ジュウォンに何の罪があるんだ。離婚しよう、子供は引き取る」ジンソクは言った。
「なぜ子供を引き取るの?他の男の子供よ」と妻。
「我が子のように育てた。君に育てる資格はない」とジンソクは言って部屋を出た。
翌朝、ミジョの父は、早速J皮膚科に患者としておとづれ、ソヌ先生の診察を受けていた。
驚いたチャ室長は急いで父を病室から連れ出した(ここはお決まりコメディ部門)。
ミジョは朝からチャニョンのアパートにきて、サラダを作り、送り迎えをすると車を出した。
チャニョンは「混乱している。考える時間をちょうだい」と言った。
「考える時間をあげたら、治療を受ける?」と訊くミジョに
「いいえ、最後まで平凡な日々を過ごしたい。私にかまわないで。そばで世話をやかれると死を実感して落ち込んじゃう」と。
病院での仕事の後、落ち着かないミジョ。ソヌが現れ、自分のアパートに連れてきた。
「ゲームをしよう」と。
「お金をかけると強いわ」と自信満々のミジョ、ゲームに熱中した。
言葉通り、ミジョのゲームの腕は上々だった。
お腹がすいた二人。ソヌが ”カップラーメンや、やきカマボコ”を用意していて、笑顔になるミジョ。
チャニョンの仕事場には、ジンソクが来ていた。
「離婚する」と聞いたチャニョンは
「なぜ今更?遅すぎた」と言い「責任は取れないわ。考え直して」と言った。
「チャニョン、実は秘密が1つある」とジンソクが言うと「私もよ」とチャニョンが言った。
「どちらの話がショックか賭けたらーー勝つ自信がある」と言うジンソクだったが
「私が勝つわ」とチャニョン。
「ジュウォンのことだ。あの子が4歳の時に知った、実子ではないと」
「実の息子じゃないから今更 離婚するの?」と聞くチャニョンに
「息子は引き取る。我が子だから。遺伝子など関係ない。俺がおしめを変えてミルクを飲ませたんだ。もっと早く勇気を出したかったけど、息子が小さくて、、今も小さいけど」
「あなたがそういう人だから好きなの。顔はイマイチなのに、、、」
「それは訂正しろ、顔は悪くない」(真顔で言うジンソクさんが可愛いです!)
「お前のショッキングな秘密を話してみろ、何なんだ」
「、、、私ね、、すい臓がんなの。ステージ4よ。生存率は0.8%だって、、」
驚き、、両手で目を押さえて泣くジンソク
「お前が、、なぜお前が、、どうして、、」チャニョンの膝に顔を埋めて号泣する。
「ほらね、私の勝ちでしょ。だから、離婚するのはやめて。ごめんね」
と泣きながら彼の肩を抱くチャニョン、、。
ジュヒは、チャニョンのことで泣き過ぎ、トボトボと帰る途中。
”チャイナタウン”の前、閉店を過ぎ店は閉まっていたが、ヒョンジュンが一人でお酒を飲んでいた。
ジュヒはノックした。2人は並んでカウンターに座り、
ヒョンジュンは、恋人の誕生日パーティにサプライズで行ったが、喜ばれなかった。彼女は、僕を ”韓国ホテルのシェフ”と友だちに自慢していたのに、もう違ったから、と言った。
ジュヒは、それは彼女が若いから、と言って、自分もグラスを持ってきた。
そして、昨日、悲しい話、友だちのチャニョンの余命が少ないことを聞いた、と打ち明けた。
二人は、時々こうして飲んで、お互いの”恋人”、”友達”の悩みを打ち明けましょう、とグラスを傾けた。
ゲームを終えたミジョは、ソヌに送ってもらい家に着いた。
「今夜のこと、本当にありがとう、おかげで心の整理がついた」とソヌにお礼を言った。
翌日、ミジョは両親の家に行き「深刻な話がある」と言った。両親と姉は、ミジョがソヌとのお付き合いを打ち明けるのだと、ワクワクして聞いていたが。
「留学はしない、韓国に残る。リフレッシュ休暇は、友達のために、、、チャニョンが死んじゃうの」
と泣き崩れるミジョ。
3人の顔が変わり、ミジョを抱きしめ「私たちもいるわ、友達に尽くしなさい」と慰めるのだった。
ヒジュは、ミジョに電話して、夕方チャニョンの事務所に集合と連絡した。
ミジョは、チャニョンに電話「最後に聞くわ、治療は?」と。
「最後の返事、受けない」チャニョンは答えた。「わかった」とミジョ。
その後、ミジョは、デパートで3人分の洋服、バック、靴を買い、大荷物でチャニョンの家に来た。
ジュヒも来ていた。
彼女は、宝くじを換金しないで「シュレッターした」と言った。驚く二人に「宝くじが当たったのは、私におとづれた1番の幸運。この幸運をチャニョンに。4等だったから、4年生きて」と言った。感謝し感激するチャニョンとミジョ。
ミジョは
「私は決めた。あなたたちも決めて。
これからの日々を、チャニョンと遊んで楽しく過ごすのか、嘆き悲しみ過ごすのか?
私は楽しく遊ぶ。最高の時間を過ごす」と。
もちろん2人もミジョと同じ気持ち。
3人は泣きながら笑い、笑いながら泣いた、、。
ミジョが買ってきた洋服を着て、学生時代に行けなかったクラブに行き、なれないダンスを楽しんだ。
一方、ソヌは友達から呼び出されて飲んでいた。
彼から「ソウォン(ソヌの妹)が、キャバクラで働いている」と聞き、血相を変えて店を出た。
キャバクラで妹を見つけ、連れ帰ろう外に出たが、店のガードマンともみ合いになり、妹は店に連れ返された。
その様子を、クラブから出てきたミジョたち3人が見ていた。
暗い顔のソヌとミジョの目が合った。
感 想
3話の初めは、チャニョンの病気を自分だけが知っているミジョの混乱の場面が続いた。
ショックと絶望で正常ではないミジョは、たまたま、ジンソクの妻がチャニョンをなじるのを聞き、暴力を振るって警察沙汰になる。
家族、もしくはそれ以上の20年来の親友、39歳と言う若さ、、、受け入れ難いですよね。
ただ、いくら後輩の医師(ミジョ)の友達のことだとしても、病名は、まず本人に知らせるのが筋なのでは?と思ってしまいましたが、、、。
3話で一番心が動かされたのは、チャニョンが実家に帰るところ。
この時点では、まだチャニョンは病気のことを知らない。しかし、ドラマを見ている私は知っている。
だから、チャニョンが両親のお店でお父さんと飲んだり、3人で雑魚寝して冗談を言い合ったり、朝、お父さんがバスターミナルまで送ってくれる場面、、そんな日常のさりげない1つ1つのシーンに涙、涙、でした。
4話の私のハイライトは、ジンソクさんとチャニョンがお互いの秘密を話す場面。
1話から二人の会話、空気感が好きだったけど、4話、秀逸ではありませんか?
非常にシリアスな会話の場面なのに、ユーモアまであって。
そして、チャニョンの秘密を聞き、
一瞬、何か理解できないような、ぼおっとした顔をしてから、号泣するジンソクさん、、
二人とも演技とは思えません、、。
私も号泣です、、。
チャニョンは、ミジョとジュヒの親友との時間がもちろん大切だけど、
残り少ない時間をジンソクさんとも、一緒に過ごしてほしい、、、と思ってしまいます。
可能性は非常に低いと思うけれど、ジンソクさんとチャニョンが結婚して、残りの日々を過ごす、という展開にはならない?(ならないでしょうね)
妄想的感想になってしまいました。
お読みいただきありがとうございました。
5話以降のあらすじは以下でまとめています。
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