韓国ドラマ『ザ・グローリー』パート1 全8話 あらすじ、感想と考察 *ネタバレあり

写真:Netflix より

2022年12月30日に配信されたNetflix オリジナル 韓国ドラマ『ザ・グローリー』パート1は、緊迫したシーンで終了。パート2の配信を前に、パート1をレビューし、登場人物の関係、現在の状況、今後の展開を考察してみたいと思います。

*ネタバレあり


『ザ・グローリー』パート2のあらすじと感想は以下でまとめています。

概 要

放送局:Netflix

配信日:2022年12月30日

脚本:キム・ウンスク

演出:アン・ギルホ監督

登場人物とキャスト

*名前だけでは男女の区別が難しいので、赤字:女性青字:男性 と区別しています。

ムン・ドンウンと協力者

ムン・ドンウン(ソン・ヘギョ):セミョン私立小学校の教師。高校生の時に壮絶ないじめにあい、学校を中退させられた。その後、ドンウンの生きる目的は、いじめの首謀者”パク・ヨンジン”だった。彼女は17年かけて、彼女といじめの共犯者の前に現れた。

チュ・ヨジョン(イ・ドヒョン):形成外科開業医。偶然、ドンウンに会って、彼女の一目ぼれした。彼女に囲碁を教える。彼もまた深い傷を負っている人物だった。

カン・ヒョンナム(ヨム・ヘラン):セミョン財団理事長宅の使用人。夫から激しいDVを受けている。子供を守るため、ムンドンに交換条件で、彼女の復讐の手伝いをする。

高校時代にムン・ドンウンをいじめた人物

パク・ヨンジン(イム・ジヨン):ドンウンの復讐一番の標的。現在は気象キャスター。夫は”ジェピョン建設”の社長、ハ・ドヨン。一人娘は、セミョン私立小学校1年のハ・イェソル

チョン・ジェジュン(パク・ソンフン):親の財力で、ゴルフ場を継ぎ、ブティック”シエスタ”を経営している。キム・ヨンジンの浮気相手。色弱であることにコンプレックスをもっている。

イ・サラ(キム・ヒオラ):薬物依存の画家。

チェ・へジョン(チャ・ジュヨン):客室乗務員。高校時代から今もヨンジンたちの手下で、軽く扱われている。

ソン・ミョンオ(キム・ゴヌ):チョン・ジェジュンのパシリで”犬”扱い。高校時代から軽く見られている。

いじめた人物の周辺

ハ・ドヨン:ジェビョン建設社長、パク・ヨンジンの夫。碁が趣味。碁会所で、ムン・ドンウンの打つ碁をみて、彼女に興味をもつ。

ハ・イェソル:パク・ヨンジンとハ・ドヨンの娘、セミョン私立学校の1年。ドンウクが彼女のクラスの担任になる。

キム先生:ドンウクの高校時代の担任。彼女に暴力を振るい、ヨンジンたちの彼女に対する暴力をヨンジンの母と一緒に隠蔽工作し、ドンウンを退学に追いやった。

キム・スハン:キム先生の息子、ドンウンの大学の先輩。キム先生への復讐のために、彼女はスハンに近寄った。

ヨンジンの母占いの当たるファヨン堂に通い、同級生の警察署長のシンと何かを企んでいる。

チャン・ミヒ:ムン・ドンウンの母。「娘が”不適正”で退学」との書面に署名してカネを受け取り、娘の前から消えた。

シン・ヨンジュン:警察署長。パク・ヨンジンノの母の同級生で彼女のいいなり。娘のヨンジンも彼をパシリのように使い、ドンウンを調べさせる。

ムン・ドンウンと協力者の周辺

アン・ジョンミ: ドンウンの高校時代の保健の先生。彼女だけがドンウンの味方だったが、当時は彼女もまだ若く力がなかった。ドンウンが復讐を誓い、小学校の先生になってから再会する。

ク・ソンヒ: ドンウンが工場に勤めていた頃の同僚、現在は旅行会社『ランドツアー』に勤務。ドンウンに協力する。

パク・サンイムチェ・ヨンジョの母。夫の院長が、患者のカン・ヨンチュンに殺害された後、チュ病院の院長に就任した。

おばあさんセミョン不動産のオーナー。ドンウンが契約した”エデン・ヴィラ”の大家。後に、チュ・ヨジュンがセミョン市で開業する時もおばあさんから物件を紹介された。

イ・ソナカン・ヒョンナムの娘。

ムン・ドンウン以外にいじめられた人物

キム・ギョンランドンウンが高校を退学した後、3人目のいじめの標的された被害者。今なお、チョン・ジェジュンのブティック”シエスタ”て働き、パク・ヨンジンのテレビ局や自宅に付き添い、彼らの言いなりになっている。

ユン・ソヒ高校の5人が、ドンウンの前にいじめていた女子生徒。ビルから飛び降りて自殺したといわれているが、保護者はそれをみとめず、遺体が安置所に置かれたままに。

その他の人物チュ・ヨジョン関係

カン・ヨンチョン(イ・ムセン):チェ・ヨジュンの父の病院の院長を殺害した男。チョンソン刑務所に服役中で、囚人番号3724番

ムン・ウンドン:始まり

ムン・ドンウンは、高校生の時に、パク・ヨンジンチョン・ジェジュンイ・サラチェ・ヘジョンソン・ミョンオの5人に、壮絶ないじめにあった。彼女は”体育館”に呼ばれ、彼女の体はヘア・アイロンで焼かれた。全身に火傷の痕が残り、人としての尊厳も壊された。

担任のキムは彼女がいじめを訴えても認めず、彼女に暴力を振るった。そして、いじめのリーダー、パク・ヨンジンの母と結託して、ドンウンの母チャン・ミヒにカネを渡し、「ドンウンが”不適正”で退学」の書面に署名させた。ドンウンは退学になり、母は娘に何も言わず住まいを引き払って消えた。

彼女を助けてくれる人は誰もいなかった。

ドンウンの火傷の後は、タダレ、痛みとかゆみを伴った。彼女は、いっそ水に入って楽になりたいと思ったが、なぜ私だけが苦しむのか?悪人がのうのうと生きているのに、彼らは罰を受けるべきだ、と生きる道を選んだ。

それから彼女の生きる目的は、”パク・ヨンジン”に。”彼女から何もかも奪うこと”、その後は、彼女のことをすべて忘れてしまうことが、ドンウンの究極の望みだった。

彼女は働いた、そして勉強した。工場で働きながら、高校卒業認定をとり、大学の教育学部に合格した。彼女の復讐の計画は、綿密に時間をかけて練られた。

その間、パク・ヨンジン彼女をいじめた他の4人担任のキムの動向に注目していた。

パク・ヨンジンが結婚した時、ドンウンは、遠くから結婚式に参列してヨンジンを見守った。

その後、彼女が妊娠し、女の子を出産したことを喜んだ。

毎朝、彼女の天気予報の放送をテレビで見た。

ドンウンは、セミョン市のアパート”エデン・ヴィラ”に部屋を借りていた、まだセミョン市に赴任が決まる前から。そこは、ヨンジン家族の豪邸の目の前にあるアパートだった。

チュ・ヨジョン と ドンウン

ドンウンは教育大学に通っていたが、バイトで忙しく、貧血で倒れ病院に運ばれた。その時、偶然、隣のベッドで点滴を受けていたのが、病院の研修医のチュ・ヨジョンだった。

彼はドンウンに一目惚れ。彼女が点滴の管を途中で抜いて帰ってしまったので、彼は処方箋をもって、彼女をの大学までやってきた。

ドンウンには、碁で倒したい相手があった。ヨジョンは彼女に碁を教えることになった。彼は彼女より年下だったが、飛び級で大学を卒業した秀才、彼女は彼を”先輩”と呼んだ。

ドンウンとヨジュンは、春夏秋冬、公園の碁会所で定期的に碁を打った。彼女の碁の腕は上った。ある日彼女は、碁が終わった後、唐突に「今日までありがとう」と言って、彼の前から姿を消した。

数年後、二人は偶然セミョン市行きの特急列車で再会した。ヨジュンは彼女に名刺を渡した。

ドンウンは教員試験に合格した後、”セミョン私立小学校”へ転勤できるよう画策していた。

ヨジョンは、ドンウンからのメールを待っていたが、、、忘れた頃に、彼女から突然メールが届き、公園の碁会所で再会した。

彼女はヨジョンに当時の振る舞いを謝罪した。彼は彼女に告白したが、ドンウンは笑い「必要なのは、一緒に処刑人になってくれる人」と言った。

ドンウンはセミョン市に職を得て、引っ越した。

ヨジョンもセミョン市で開業することにして、セミョン不動産のおばあさんのお世話になった。

焼肉の肉が焦げる匂いと音に、高校時代のイジメを思い出しパニックになったドンウンが、ヨジュンのまだ開業していない医院に来た。

彼女は服を脱ぎ、全身の火傷の後を見せた。衝撃を受けるヨジョンに、彼女は過去の話を打ち明けた。

ヨジョンは「処刑人になる、剣舞を踊る」と、いじめた奴らに怒りを込めて約束した。

彼は彼女に、部屋の暗唱番号”3724”を教え、好きな時にきて、碁盤に一手打って、と言った。


チュ・ヨジョンもまた心が壊れていた。

病院の院長だった彼の父が、患者のカン・ヨンチョンに殺害された。カンは、服役中のチョンソン刑務所から、ヨジョンに定期的に殺害の様子を詳細に記した手紙を送り、彼を精神的に追い込んでいた。彼は、ナイフでカンを殺害する幻想に悩まされた。

彼はカウンセリングを受けていたが、効果がなく、引越しと同時にカウンセリングをやめた。

彼の部屋の暗唱番号は、カンの囚人番号3724番である、、。

ドンウンは、彼の話をまだ知らない。

カン・ヒョンナム と ドンウン

カン・ヒョンナムは、セミョン財団理事長宅の使用人だった。理事長の弱みを見つけるために、ドンウンは、理事長宅のゴミ箱を6ヶ月漁り続けた。それを使用人のカン・ヒョンナムがずっと見ていた。

ある日、ヒョンナムから「これをさがしてるのか?」と声をかけられた、彼女の手にはゴミ袋があった。彼女は6ヶ月も諦めないドンウンを”やり遂げる人”だと見込み、交換条件を出した。

彼女と娘のイ・ソナは、夫から激しいDVを受け、殺されるという恐怖の中にいた。彼女は、娘のために「あなたに協力するので、夫の殺害を」とドンウンに頼んだ。

ドンウンは、そのゴミ袋から、目的のものを見つけた。セミョン財団理事長は、運転手の男性と特別な関係で、彼に遺産を残す、という遺言状を書いていた。

ドンウンはそれをネタに理事長を脅し、”セミョン私立小学校の職”を得た。

二人はお互いを”奥様(ドンウン)” と”おばさん(ヒョンナム)”と呼び合った、親しくなりすぎないように、それ以上のことは知らない。

ヒョンナムは車の免許を取り、ドンウンが買い与えた車で、いじめ5人と関係者の周辺を探り、写真を撮ってドンウンに報告した。彼女は有能なスパイになっていった。

夫のDVに怯えて生きてきたヒョンナムだが、この仕事に生きがいを感じ、時々笑顔を見せた。元来は明るい性格なのだ。ドンウンはつられて笑わないように気をつけた、笑うと、目的を忘れてしまいそうだから。

ドンウンは、ヒョンナムの娘のイ・ソナに電車の中で勉強を教えた。

そして、彼女の母に内緒で、ソナのアメリカ留学の手配を進めていた。父親が亡くなったことをアメリカで聞くようにと。

ソナの留学は、ヒョンナムには娘を失うことを意味する。ドンウンは「止めたければ、言ってください」と彼女に選択をせまった。

ソン・ミョンオ:いじめメンバーの下っ端

いじめの人物の中では、一番の格下であるが、復讐のために、ドンウンが最初に接触した人物なので、最初に紹介します。

ソン・ミョンオは、昔も今も”パシリ”、仲間から軽く扱われている。チョン・ジェジュンのブティック”シエスタ”に勤めているが、”犬” 扱いされている。

ドンウンは、そんなミョンオの不満を見抜き、それを利用するために、まず彼に近づき「私の側についた方が得、大金を得ることもできる」と言った。

それから、彼の名前で、ヨンジン、ジェジュン、サラ、ヘジョン、ハ・ドヨンにバイク便で脅迫状を送った(実際に送ったのはドンウン?)。

そしてドンウンは、彼に、重大な秘密を打ち明けた。ミョンオは、大金が手に入るとほくそ笑んだが、、その後、彼と連絡が取れなくなった。彼はウラジオストックへの片道航空券を購入したが、出国していない。

いじめのメンバーたちは、彼と連絡が取れず、イライラしている。

パク・ヨンジン:ドンウンの一番の標的

パク・ヨンジンは、夢を叶え、ハ・ドヨン(ジェビョン建設社長)と結婚し、娘ハ・イェソルと豪邸に暮らしている。気象キャスターとしてTVにも出演。

しかし、彼女の傲慢で、人を人とも思わない性格は高校時代から少しも変わらない。

彼女は、いまだに4人のいじめメンバーたちとつるみ、彼らの頂点に君臨している、夫にはそのことを隠しながら。

そして、彼女はチョン・ジェジュンと浮気継続中、、娘のイェソルは色弱で、実はジェジュンの娘だという大きな秘密を抱えている。

ヨンジンは母校から”同窓会賞”を受賞することになり、いじめメンバーたちも例の”なつかしい体育館”に集まった。

そこに、ムン・ドンウンが、堂々と現れたのだ。17年ぶり、、ヨンジンは、ドンウンが退学したと同時に、彼女のことなど完璧に忘れて生きてきたのだろう、もちろん罪悪感などひとかけらもなく、、。ヨンジンは、ドンウンの堂々とした態度に苛立った。

ドンウンは、この時、”セミョン私立小学校1年2組の担当” の職を得ていた。

そして、ヨンジンは、ドンウンが、娘・イェソルの担任になったと知り、驚愕する。彼女は、ドンウンが娘に危害を与えるのではないかと恐れた、、学校に抗議に行き、夫に新しい担任は危険だと言ったり、イェソルを留学させようと相談したりするが。

夫からプレゼントされた”緑のハイヒール”を履いていた日、左足の甲にケガをした。

彼女は、昔のいじめが夫にバレることを恐れた。しかし夫は、彼女のイジメ仲間たちと接触していた。それを知り、彼女は「’秘密の箱’は開けないほうがいい」と夫に言ったが、。

ヨンジンは、ドンウンの住居を突き止めた。なんとそこは、自分の家の目の前のアパートだった、、鍵を壊し中に入ると、、自分たちの写真が部屋中に貼ってあった、、。

チョン・ジェジュン:色弱の男

チョン・ジェジュンは、親の財力で、ゴルフ場を継ぎ、ブティック”シエスタ”を経営している。色弱であり、カラーコンタクトを使用している。傲慢で、ミョンオを”犬”と呼び、パシリをさせている。

ドンウンは、ヨンジンが娘を眼科に連れていく写真をヒョンナムから受け取った時、ジェジュンがのハ・イェソルの(生物学的)父親だろうと推察した。ミョンオに、髪の毛を回収させて調べたら、その通りだった。

ドンウンはジェジュンに、イソェルの歯ブラシを無記名で送った。彼はDNA検査に出し、彼女が自分の子供だと知った。

彼は弁護士に相談し、娘を取り返したいと言ったが、法律では、婚姻している夫が父親、取り返すのは不可能、ただ1つの方法はヨンジンの離婚だと言われた。

今やジェジュンは、イソェルへの執着心でいっぱいである。初めての父親参観日にまで出席し、ハ・ドヨンに対抗した。

ドンウンがジェジュンに、イソェルの描いた絵を渡した、その絵の花の色は、白だった。

イ・サラ:薬物依存の画家

イ・サラは、画家としてある程度成功していたが、強度な薬物依存。父親は教会の牧師である。

彼女もミョンオを手先のように使い、薬物を手に入れ、自分の教室の生徒たちも薬漬けにしていた。

教会で、ドンウンから大きなバッグを渡され、このカバンいっぱいにUSドルを詰めてくるようにと脅され、反発できず、用意した。

彼女は、ミョンオと連絡が取れなくなり、薬を切らし、禁断症状が出ている。

その上、”ミョンオの捜索願”が出されたと知り、薬物の件で、自分に捜査が手が入ることを恐れ半狂乱状態になった。

*イ・サラ役のキム・ヒオラさんは、”ウ・ヨンウ弁護士 6話”では、脱北したシングルマザー(とても愛情深い)を演じておられます。

チェ・へジョン:いじめメンバーの下っ端

チェ・ヘジュン、客室乗務員、クリーニング店の娘。高校時代から今もずっと、ヨンジンたちの手下で、軽く扱われている。金持ち男と結婚するのが夢で、チョン・ジェジュンに迫ったが、あっさり振られた。

別の金持ちを見つけて、婚約まで漕ぎ着けたが、義母がドンウンと懇意であることを知った。

彼女は、高校時代のいじめを義母にバラされるのを恐れ、ドンウン側に付くと約束した。

ドンウンの要請で、警察に”ミョンオの捜索願”を出した。

また、パク・ヨンジンの夫、ハ・ドヨンに、妻とドンウンの関係を聞かれた時に、ヨンジンのいじめを全て話し「ドンウンに私が話したと言ってください」と言った。

ハ・ドヨン と ドンウン

ドンウンの計画は綿密である。彼女が”碁”を習ったのは、パク・ヨンジンの夫のハ・ドヨンに近づき、彼と”碁”の勝負をして勝つことだった。彼女には、碁の才能があったようだ。

ハ・ドヨンは、ジェビョン建設社長で、チュ・ヨジョンに言わせると、過不足のないクールな男性のようである。

彼は、碁会所で男性を打ち負かすドンウンに興味を持ち、彼女の勝ち方にも興味をもった、勝っていても急がない。彼女目当てで“碁会所”に行き、彼女と対戦したが、負けた。

その後、コンビニでおにぎりを食べるドンウンを見かけ、話しかけた。その時の2人の写真がバイク便で届き、ソン・ミョンホに脅されたようだ。(写真の本当の送り主は、ドンウンのようだが)

ドヨンは、ミョンホと連絡がつかず、チョン・ジェジュンと会った。彼が妻のヨンジンと同じ銘柄のタバコを吸っているのを見て、妻の浮気を疑った。

イソェルの父親参観日に、ジェジュンが来ていて、彼は気を悪くした。

そして、娘の担任が、碁の対戦者の”ムン・ドンウン”だったと知り、非常に驚いた。娘は、先生はママの友だちだと言った。妻は、ドンウンを危険な人物だと言った。

彼は妻に高校時代のことを聞こうとしたが、彼女は”秘密の箱は開けない方がいい”と言って話を避けた。

彼は、チェ・へジョンを呼び出した。妻のパク・ヨンジンが、ドンウンに対して壮絶ないじめをしていた事実を知った。彼はドンウンが「人生をかけた賭けをしている、勝ちます」と言ったことを思い出した。

その後、彼はドンウンと、彼が造った”囲碁公園”で会った。

ドンウンから話を聞き終えたドヨンは、ドンウンの家の住所を聞き、「覚悟はできた」と言ったが、「経験で言うと、覚悟しても こういう暴力は痛いですよ」ドンウンは答えた。

ドンウンの部屋で、パク・ヨンジンがタバコに火をつけ、ドンウンを殺さなかったことを後悔していた。そこに、ハ・ドヨンが入ってきた。2人は見つめあった。

感 想

“いじめ”という重い題材を扱い、綿密なストリー、ドンウンを助ける人物、反目する人物、“囲碁”、いろいろな要素が絡みあって、緊迫度の高い、優れたドラマだと思いました。

高校生の頃のいじめの場面を見るのは、非常にきつかったですが。

いじめる側の人物の格差も綿密に語られていました。たった5人だけれどそこに階級があり、その階級が大人になっても同じで、より一層醜くなっている気がしました。

ドンウンが17年ぶりに、高校の体育館でパク・ヨンジンたちと対面する場面、彼女が堂々としていてよかったです!ドンウンは再会への恐怖心があったのではと思うけれど、彼女は冷静で堂々としていて、見事に彼らの意表をつきました。

それでも、小学校でジェジュンに会った時、彼から受けた屈辱を思い出しトイレで吐いたり、焼肉の匂いと音にパニックになり過呼吸で倒れてしまったりする場面は、非情に辛く、そう言う場面が、ドラマをリアルにしていると思いました。

ソン・ヘギョさんのドラマは初めてですが、ドンウンが表情を変えず、淡々と低い声で話すのが、迫力がありました。また、ドンウンが、いつもキンパやおにぎりのような冷たいものを食べているのは、トラウマで、火が使えないのでは?推察しています。

チョ・ヨジョン、ドンウンの傷痕をみて彼女と闘う”処刑人”になる言いましたが、彼もまた深い傷を負っている。でもまだドンウンに話していない、辛すぎることは、簡単に話せないのかもしれません。

ドンウンの協力者のDV夫の被害者カン・ヒョンナムの存在とキャラクターがいいですね。本当は明るい人だった、というのが、この重いドラマでちょっと救われます。

パク・ヨンジン、本当に冷徹、残酷で、非情で、、しかし、娘に対する愛はあり、夫も愛しているようですが。この悪役を演じているイム・ジヨンさん、怖すぎです。この方、ペーパー・ハウス・コリアの後半のソウル役、ベルリンを助ける勇敢な女性でした。同じ俳優さんだとは、、。

チョ・ヨジョンの父を殺害したカン・ヨンチョン、母が面会に行った時の彼の目が本当に恐ろしかった、、俳優のイ・ムセンさん、『39歳』でも『サバイバー・60日の大統領』でも飄々ひょうひょうとしたキャラを演じておられたが、今回のサイコ、、驚きました!

パート2の見どころと考察

ドンウンの部屋で、パク・ヨンジンとハ・ドヨンが対面するという非常に緊迫した場面で、パート1が終了し、パート2への期待度が高まりました!

見どころと考察を書いてみます。

1. まず、ハ・ドヨンがどうでるのか?彼の立ち位置が気になります。彼は娘を愛しているが、彼女の生物学的な父親は、チョン・ジェジュンで、彼もそのことに気がついていそうです。彼が、パク・ヨンジン側に立つとは思えない。ドンウンは、彼の影響力を頼りにしている、と言ってました。ドンウン側につくとしたら、彼はどういう行動をとるでしょうか?

2. 安置所に10年以上も置かれていたはずの、ユン・ソヒの遺体が消えていた件。誰かが遺体を移動した?パク・ヨンジン?

3. ミョンオの安否。彼はドンウンから、パク・ヨンジンが、ユン・ソヒを殺したと聞き、彼女を脅迫して大金をせしめようとしたが、反対にヨンジンに殺されそうになったのでは?彼女の左足のケガと、緑のハイヒールを消毒していたことからの推察。

4.  カン・ヒョンナムは娘の留学に同意するだろうと思います。

5.  シン・ヨンジュン(警察署長)の手下が、ドンウンの母を見張っているが、また、この母がドンウンの復讐の障害にならないか心配。

6. ヨンジンの母親が通っている”占い所”が、今度ドラマにどう関係してくるか?

7. セミョン不動産のオーナーのおばあさんの正体は?ドンウンに家賃を安くして貸しているようで、彼女の味方だと思うのですが、、。

8. チョ・ヨジョンは、いつドンウンに自分のことを話せるか?彼がカンから解放されることはあるか?どんな方法で、どんな風に?

9. やはり一番は、ドンウンの復讐が、これからどんな風に進んでいくのか?いじめた人間がどうなれば、復讐は完結するのか?

パート2、見どころいっぱいですね。

お読みいただきありがとうございました。

Drama
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