第13話 あらすじ
”画家イ・サラ、教会で麻薬” 動画 と ”気象キャスターA氏のいじめを告発します”の投稿が、世間を騒がせた。
ハ・ドヨンは、ファヨン堂に隠れているヨンジンを迎えに来た。「全社員がネットを見てる。今から会社で弁護士たちに会う、手順に従う、株価の下落を防ぐ、離婚問題は最後だ」淡々と言った。
しかし弁護士たちから「A氏はあなたですか?」と聞かれたヨンジンは、「証拠はある?反応したら燃え上がるだけ、沈黙が一番」と不遜な態度で、夫と弁護士たちは無言になった。
サラは警察に捕まった。警官から尿検査と言われ、暴言を吐いた。
ジェジュンは、防犯カメラの復元を取りに来たが「ハードが新品、復元する内容はなかった」と返された。
へジョンがジェジュンを「ミョンオの新情報がある」と呼び出し、ミョンオがヨンジンを脅している録音を聞かせた。ジェジュンは酒が1本無くなっていることに気づいた。
彼はへジョンに「8歳を育てられるか?俺の子供、イェソルだ」と言った。「斬新なプロポーズね」と彼女はオッケーした。
ドンウンはキム・ギョンランを待ち伏せし「ソヒの告発文見たわね、何もするなと言いに来た。あの頃の私たちを救う最後のチャンス、だから何を知ってても、黙っていて。ミョンオを殺した犯人はヨンジンじゃなくちゃ」と言った。
ヨジョンは、囲碁公園の碁盤の前でうなだれているハ・ドヨンを見かけた。彼らは1局対戦した。ドヨンは、ヨジョンの棋風がドンウンに似てると気づいた。
「常に攻めの姿勢で静かに落ち着いてる、追うと自分の家は壊れてる。父に教わった打ち方を、そのままドンウンさんに教えた。勝ちたい人がいると言ってた」とヨジョンは言った。
「復讐に協力を?理解できない。取り戻せないことに執着すると損するだけ」とドヨン。
「被害者たちが失ったものの中で、取り戻せるものは、自分の栄光と名誉 たったそれだけ、復讐で取り戻す人もいる、そしてやっと原点に。彼女の原点を応援している」とヨジュンは言った。
ヨンジンの母は帰宅中、家の前から、自分を脅している男が歩いて来るのを見た。”家を知られている”、「あんたの娘が殺したのは2人だな、さっきはどうも」とメールが、彼女は戦慄した。
ヒョンナムはファヨン堂に来た。ドンウンからの指示で ”ユン・ソヒ”を占ってもらうために。占い師の”菩薩様”はインチキだとわかった。
帰り際、ヨンジンの母とぶつかり、彼女が書類を落とした、”夫 イ・ソクジェの身元調査書”だった。
「菩薩様、儀式をあげましょ、こいつに10億ウォン要求されてる、それを菩薩様に。短命でしょ?」とヨンジンの母は占い師に言った。
ヨンジンは、記者たちから”キャスターA氏”かとマイクを向けられたが、否定、もしくは無視した。
へジョンは、警察に収監されているサラに「ヨンジンがいじめで炎上したが、サラの麻薬で埋もれ、今日はあなたの展示会の脱税疑惑がすっぱぬかれた、偶然だと?」と情報を与えた。
ドンウンは、ヨジョンの家のデスクの引き出しに、サイズの違うたくさんのナイフを見つけた。その下の引き出しは、”チョンソン刑務所、カン・ヨンチョン”からの手紙でいっぱいだった。ドンウンはそれを読んだ。
ヨジョンはチョンソン刑務所に ”経歴証明書”を持って来た。後任の医務官に応募するために。ヨジョンは、現医務官の先輩に刑務所内を案内してもらった。
グランドにいたカン・ヨンチョンがフェンスの近くまで寄ってきた。ヨジョンは「動機は何だ?」と聞いたが、「今日はすごく楽しい、また会えるかな」とカンは笑った。
「次は、僕の地獄を見せてやる、その次はあんたが落ちる地獄を見せてやる」とヨジョンは言った。
ドンウンは、麺を作って、ヨジョンを待っていた。「私たちがもし別の状況で出会ってたら、今とちがってたかな?」と聞くと、「同じだ。どんな姿でも僕は君を好きなはず」と彼は答えた。彼女は彼を抱きしめた。
ヨンジンは、警察から「10月19日の夜、どこにいたか」と聞かれた。
彼女はすぐにシン・ヨンジュンを呼び出し「捜査が始まってる、止められないの?」と責めた。「できない。俺は引退する、人の金で余生を送る。ハワイに1軒家と誠意ある額を現金で。ソン・ミョンオの死体、埋めていない」とヨンジンを脅し、彼女は恐怖で目を剥いた。
その頃、チョンノ区ソンハン洞71-1で変死体が発見されていた。ソン・ミョンオの死体だった。
ドンウンは学校を去る日、「ハ・イェソル、あなたが望むなら、私は死ぬ瞬間まで謝り続ける。あなたには心から申し訳ないから、さよなら」とイェソルに言った。
その後、母のいるアパートに。母は床に新聞を敷き、その上にコンロを置き、焼き肉をしていた。お酒を飲み、悪態をつき、暴れ始めた。ドンウンは、肉が焼ける音と匂いにパニックになった。
「あなたを決して許さない。自分が最初の加害者だと今もわかってないから」ドンウンが叫ぶと、ミヒは大声で笑った、、そしてコンロを床に投げた、、火はすぐに新聞紙に燃え移り、壁への移って行った、、
ミヒはドンウンの前に仁王立ちになり「謝るんだ、許しを請え」とすごい形相で叫んだ。
「ありがとう 母さん、昔のままで 本当にありがとう」ドンウンは、泣きながら、笑った、、、
部屋の隅のカメラが全てを捉えていた、、。
感 想
イ・サラの麻薬常習が公になり、彼女は警察に捕まり、ヨンジンは ”気象キャスターA氏か?”と疑われているが、2人とも反省の色は全くなしですね。
ハ・ドヨンは、妻のいじめを知っているわけだから、弁護士の前での妻の不遜な態度に、、言葉もないでしょう。
囲碁対決の場面で、ヨジョンが「被害者たちが取り戻せるものは 自分の栄光と名誉 たったそれだけ。それでやっと原点に」という言葉がありました。ここは印象に残りました。
ドンウンは、ヨジョンのナイフと刑務所からの手紙を読み、彼の抱えている地獄を知りました。しかし彼にはそのことを言わなかった、ただ彼を抱きしめました。
彼が刑務所で、カン・チョンヨンと話す場面は、見ててハラハラ、、ヨジョンの動揺が伝わってきたから、、しかし彼はそこの医務官に応募しようとしています。
ドンウン、ハ・イェソルに謝りました。イェソルには何の罪もない、でも結果的には彼女を苦しめることになった、ドンウンもそれには胸を痛めています。
ドンウンと母の最後の場面が、凄かったです。ミヒがドンウンの前に仁王立ちになり「許しを請え」と叫んだ後、ドンウンが「ありがとう 母さん、昔のままで、、」と泣いて笑う、ここで”ありがとう”を使う、すごくないですか? ソン・ヘギョさんの迫真の演技に圧倒されました。
第14話 あらすじ
ソン・ミョンオの死体は何者かに運ばれ、ユン・ソヒがビルから落ちた場所と同じ廃墟に放置された。
シン・ヨンジュンとヨンジンは、葬儀場に行ったが、そこにミョンオの死体はなかった。ヨンジョンは管理人に何度も電話したが、番号は使われていなかった。
ヨンジンは、へジョンから「ミョンオが昨夜 死体で発見された、あなたは終わったわ」と電話を受け、怒りでバッグを安置台に叩きつけた。
ドンウンは、母チャン・ミヒを連れて病院に来た。
ミヒは、6年前にアルコール依存症と診断されていた。彼女は医者の質問に、ウソを言い、暴言を吐き、悪態をついた。医者のカルテには、次々と精神障害の症状が書かれた。
ドンウンは、”入院同意書”に署名し、”家族関係証明書”を付けて職員に渡した。書類は受理された。
「これをできるのは私だけ。私は唯一の肉親だから」とドンウンは母の耳元で囁いた。男性看護師2名が、抵抗するミヒを病院内に連れて行った。
ヨジョンは、床や壁が焼けたドンウンの部屋に入り、隠しカメラのSDカードをスマホに繋げ、昨夜の様子を見た。
その後、工務店で床板や壁紙を選んでいると、ヴィラのオーナーのおばあさんが入ってきた。おばあさんは、店主に”ボヤ”のことを聞かれ「賠償なんか請求しない、入居者は私の命の恩人なの」と言った。
警察から出たイ・サラは、迎えに来た母に「私の昔の携帯は見つかった?大切な思い出が入ってる」と言った。
高校生の時、ヨンジン、サラ、ヘジョンは町で偶然ユン・ソヒと会った。彼女はヨンジンと同じスカートを履いていた。ヨンジンはソヒに「脱ぎな、脱げ!」と怒り、ユヒは謝って逃げた。「あの女、殺す」と、ヨンジンの顔のアップ。
サラが撮った動画である。
ハ・ドヨンは、ネットに投稿された”いじめを告発”の記事を読んた。それはタイプではなく、ユン・ソヒの母の手書きの告発文だった。
”私の娘はいじめの被害者、、ヘアアイロンやタバコで体を焼かれ、、Aは現在気象キャスターです、、”
彼はその内容の悲惨さに心を痛めた。
彼はドンウンと会い「こんな内容があった、”塾に行った娘は、廃墟の屋上から転落して死にました” 事実だろうか?」と聞いた。
ドンウンは、1枚の紙、”ソンハン路2941”を渡し「頼まれた住所。遺族は母親一人、被害者の名前はユン・ソヒ」と言った。ドヨンは、遺体がある病院を聞き「ソウル、チュ病院」と彼女は答えた。彼は以前チュ・ヨジュンについて調べ、彼がチュ病院の息子だと知っていた、それで合点がいった。
ドヨンは、娘を守ってくれたましたね、とドンウンにお礼を言い、復讐が終わればしあわせになれるか?と聞いた。そう願っていると、ドンウンは答えた。
ヨンジンが、ジェジュンに会いに来て、ミョンオの死について探りを入れた。
彼は「ミョンオの死体が見つかったのは、あの廃墟、ユン・ソヒが落ちた所。ミョンオと最後にシエスタで会っただろ、録音がある」と言った。
ヨンジンは「始末したはずなのに、ドンウンの仕業。彼女の協力者がチェ病院の息子、ソヒの死体がある病院。イェソルとあなたの元に行くわ。殺人犯の娘にはできない。私はあの日あなたといた」と言い彼を抱きしめたが、、。
ジェジュンは、その後弁護士から、”行方不明者が変死体で発見され、他殺の疑いがある場合は強制的に解剖”と聞き「ママは切る」と決めた。
ジェジュンは、ハ・ドヨンをシエスタの試着室に呼びだした。
「10月19日、ソン・ミョンオの録音ファイル」とUSBを出した。「やつの最後の足取りがここで、目撃者はヨンジン。ここに高級な酒が1本あったが、その瓶だけなくなってる。ヨンジンに聞いてくれ」と言った。
ドヨンはUSBをポケットに入れた。
「つまり、ヨンジンは人殺しだ。共犯になろう、俺はこれを隠蔽、おたくは離婚と親権放棄。子供の母親を殺人犯にしたいか?今度はおたくがアリバイ作りを?」とジェジュンは、ドヨンを脅迫した。
ヨンジンの母は10億ウォンの現金と”パク・ヨンジン”の名札をバッグに入れ、ファヨン堂の菩薩様に渡した。
雨の夜、カン・ヒョンナムの夫は1本の電話で呼び出され、喜びいさんで出て行った。
ヨンジンの母は、シン・ヨンジュンを隣に乗せて運転していた。
「過失致死は執行猶予よね、目撃者がいれば有利、、」と彼女が話していた、その時、”バーン”という音が、人をはねた、、ヒョンナムの夫は死んだ。
2人は警察に行き、ヨンジュンは「急に飛び出してきた。アルコールは基準値以下、前科なし、逃走していない」とヨンジン母の望む通りの供述をした。
大雨の中、ファヨン堂にもどった菩薩様の後ろに、ドンウンが立っていた。「今日は副業だけ?ブーン、ドカン」と言った。
ヨンジンは、白いバッグの飾りが無くなっているの気づいた。葬儀場でミョンオの死体が消え、怒りでバッグを叩きつけた時に失くしたと思い出した。
彼女は人気のない葬儀場に戻り、携帯の明かりでそれを探した。急に明かりがつき、ヨジョンが入ってきた、彼女は驚いた。「何の情報もなく来たんですね。僕の建物です」と彼は言った。慌てて帰ろうとした彼女に、ヨジョンは「探し物はこれで?もう必要ありません」とバッグの飾りを出した。
ドンウンはまた、ミョンオ失踪の担当刑事と会った。
彼は「ソン・ミョンオが変死体で発見された。彼はユン・ソヒ事件を調べていて、その情報提供者はあなただった。何があったんですか?」と言った。ドンウンは「すでに全部話しましたよ。ソヒの証拠リストに現場で発見されたライターがある、ライターを使う時DNAが残るのでは?」と言った。
刑事は、事件の証拠の赤いライターを科捜研に出した。
ハ・ドヨンは、ジェジュンから受け取ったUSBをチェ弁護士に聞かせた。
弁護士は「原本が向こうにあるなら、決定をいそがねば。リークされると甚大な打撃をうける」と言った。ドヨンは「イギリスかアイルランドの小さな町に学校の手配を、保護者同行で」と依頼した。
ヨンジンは母を警察に迎えに来た。母はヨンファ堂へ行くように指示した。
菩薩様は大きな儀式の用意をしていた。
大雪が降っていた。
菩薩様は、むしろを敷いた庭で、雅楽に合わせて、踊っていた。
ヨンジンは手下から「カン・ヒョンナムの夫が、昨夜車にはねられ死んだ」との電話を受けた。
警察の安置室で、ヒョンナムは、夫の死体を確認した。彼女は部屋を出て、廊下に座り込み、、泣いた、、笑っているようでもあった、、。
ヨンファ堂の儀式は続いている、、、
菩薩様が「ヨンジンに久しぶり、、ソヒよ、覚えてる? この服、脱ぐ?」と話しかけた、驚愕するヨンジン、、
あの日の屋上、雪が降っていた。ヨンジンは、ユン・ソヒを屋上の縁に迫り「脱ぎな、服というより毛玉」と脅した。突然ソヒが「やめなよ、もう怖くない、あなたは空っぽ、哀れ、だからあなたを許す」と。ヨンジンは「わぁ、すごい、そう哀れな私が毛玉を取るね」とライターを出し、ソヒのセーターに火をつけた、、「助けて」とソヒがヨンジンに向かって来た。ヨンジンはソヒを押した、、ソヒは燃えながら、屋上から落ちた、、。
ドンウンは階段で”退学届”を見ていた。”どすん”という音に立ち上がった、屋上から電話の呼び出し音が聞こえた。
ヨンジンは恐怖で慄き、振り返った、、。ドンウンがいた、彼女はヨンジンを見ていた、、。
感 想
14話では、ドンウンと母の間に決着がつきました。母ミヒが入れられた病院は、精神病院でしょうか?今まで、親子の縁は、母の専売特許だったが、今回はドンウンがそれを使った。この母とどう決着できるのかとハラハラしていましたが、今まで不利だった血縁を逆手に取った見事な脚本だと思いました。ドンウンにはこれ以外の解決方法はなかったですね。
ヨンジンの母親が、交通事故に見せかけて、ヒョンナムの夫を殺害しました。夫の死体と対面した後のヒョンナムさんの泣いてるのか、笑っているのかわからない、その表現が秀逸でした。人間の感情って、ほんと複雑です。
ハ・ドヨンは、ドンウンから、ユン・ソヒの遺体がある病院と彼女の遺族の情報を得ました。ソヒの死に胸を痛め、その死に妻が関係しているだろうと思うと苦しいはず。その上、今度はジェジュンから録音を渡され、ヨンジンがミョンオを殺害した、娘を守るためと共犯の提案までされた、、。ドヨンは決めたようです、”イェソルを守る”ことが最優先だと。
ヨンジンは、あがいていますが、動けば動くほど、泥沼にハマっています、、。
第15話 あらすじ
ユン・ソヒが取り憑いた菩薩さまは「ヨンジン、覚えてるわね、あの廃墟の屋上で名札を無くしたでしょ、、」と言った後、「死んだ女がなぜ」と死人が見えてるように刀を振り回し、ショックで倒れた、そして息を引き取った、、ヨンジンは走って逃げ、ドンウンは涙を流した。
ヨンジンは、ヒョンナムに「私の母を使って夫殺しを?人殺し、娘を捜し出す」と脅した。ヒョンナムはヨンジンを2度殴り「よく子供をダシにできるね、母親のくせに。私に構うな」と低い声で言った。
夫のドヨンが、2人を見ていた。彼は「選択肢は2つ。ユン・ソヒの母親の住所だ、行って謝罪し 罪を償うか、私たちを終わりに。慎重に選べ」とヨンジンに言ったが、彼女は「ドンウンと会った時に、”私たち”は消えた」と紙をくしゃくしゃにして捨てた。
ドヨンは「私は選んだ」とチェ弁護士にすぐ電話した。
翌日、ジェビョン建設社長が、パク・ヨンジンに離婚訴訟を起こした、とすぐにネットニュースになった。
ヒョンナムは、船を手配して、夫の遺灰を海にまいた。黒い服の下に、夫に買ってもらった花柄のワンピースを着ていた。家の前で、ヨンジン母と弁護士が、示談の相談の為に待っていたが、彼女は相手にしなかった。
ドンウンは、ヨンジン母を家の前で待っていた。「ムン・ドンウンです。イ・ソクジェンの計画殺人を知る者だが、それに興味はない。関心はヨンジンがソヒを殺したこと。その証拠 ”ヨンジンの名札”を私に渡すこと。人殺しになるか、過失致死で終わらせるか、連絡を」と言った。
パク・ヨンジンのいじめ動画がアップされた。高校生のヨンジンが、町中でユン・ソヒにスカートを脱げと脅している動画で、投稿者はイ・サラ。ヨンジンがサラの麻薬と展示会の脱税疑惑をすっぱ抜いたことへの仕返しだった。ヨンジンは放送局を辞めた。
ヨンジンは、イェソルをネットから遠ざけようとしたが、娘はすでに動画を見ていた。「友だちに熱いものをつけたの?出て行って」とヨンジンを拒絶した。
ヨンジンは記者会見を開き、「若気の至りで起こしたいじめは認める。だが殺人は事実ではない。むしろ私は被害者、遺族に苦しめられてきた。その子は当時妊娠していた、そして自ら死を選んだ。故人の名誉を守るため今まで黙ってきた」と涙を流して釈明した、、。
ソン・ミョンオの葬儀で、ジェジュンに、死んだミョンオから動画が届いた。
”サラが麻薬を打って、ミョンオに迫る淫らな動画”、へジョンが、ミョンオのタブレットから送ったのだ。
サラはまたヨンジンの仕業だと思い、ヨンジンはサラが”高校時代のいじめ動画”を投稿したことで怒り、2人は掴み合いのケンカに。
へジョンは「友達の動画を暴露したり、死んだ子の妊娠を暴露」と嫌味を言った。
サラは動画を流したのがへジョンだとわかり、彼女の首に鉛筆を刺した、、へジョンは血を吐いて倒れた。
ジェジュンは「死んだ子の妊娠」に反応、ヨジョンのクリニックに行き、「ユン・ソヒは、解剖すると腹の中のものもでるのか?」と聞いた。
ヨジョンは「ユン・ソヒを妊娠させたのは、ジェジュンだ」とドンウンに電話した。
ドンウンは、チェ病院に出向き、ユン・ソヒが2004年に安置されてから未納分を支払うと言ったが、前日に、ハ・ドヨンによって完納されていた。チェ院長がドンウンが来たのを見ていた。
ドヨンは、イェソルを学校に迎えに行った。「パパ、ごめんね」と泣く娘を抱き上げ、「謝ることはなにのない。イェソルは何の罪もない」とやさしく慰めた。
ドンウンはヒョンナムに、ソンヒとアン先生に渡すものをお願いした。これが最後の任務、ドンウンは彼女にお礼を言って「もう自由です。望んでいた世界で、幸せに生きてください」と言った。
ドンウンは、高校を中退して、風呂屋でバイトをしていた頃、そこで洗濯をしているおばさんに注意したことがあった。先輩の従業員が「近所の不動産屋の社長、息子が飲酒運転の車にひかれて死んで、イカれ気味、放っておきな」と言われた。そして、そのおばさんが、ヴィラの大家さんだと思い当たった。
へジョンは入院中、声帯を損傷し、しゃべれない。ジェジュンは「タブレットの録音は削除した、荷物は送る」と彼女を捨てた。
イ・サラは殺人未遂、父の牧師は脱税容疑で逮捕された。
警察では、ミョンホの爪からのDNAが、18年前のユン・ソヒ事件のライターから出たDNAと一致で色めきだった、ユン・ソヒ事件の全関係者に照合されることになった。
ヨジョンは、ドンウンに約束した通り1%を埋めて100%にしたのだ。
彼は、麻酔中に取り出したヨンジンの傷の皮膚を、葬儀場に保管されていたミョンオの爪の間に入れた。その後、遺体があの廃墟に遺棄された。
ヨジョンは、刑務所の内務医の面接で「父の意思を継ぎ、奉仕を実践したい」と述べたが「被害者の遺族は採用できない」と不合格になっていた。
ヨジョンは、カン・ヨンチョンに面会し、再度、父を殺した動機を聞いた。カンは「誰も手術を拒否した。その時お父さんがやると言い、”息子に電話を。夕食の約束をしたが、家に帰れ、ラーメンは食うな”と。人が死にかけてるのにラーメン?手術の途中で目がさめた、メスがあった。会いたくなった、ラーメン好きの息子に、それが動機。お父さんを殺したのは先生だ」と笑った。
ヨジョンは、車の中で泣き叫んだ。チェ病院に行き、母を食事に誘った。
ドンウンは、名札の件でヨンジンを呼び出した。ヨンジン母親が、それをドンウンに渡したところだった。ドンウンは、名札をヨンジンの胸につけ、「名札に証拠能力はない、パク・ヨンジンがどこまで棄てられるか見たかった」と言った。母親から見捨てられたヨンジンは「ママァーー」と叫んだ。
ユン・ソヒのお母さんが倒れ、チュ病院に運ばれた。ドンウンは病院に行き、ソヒの母親の連絡先がチュ・ヨジョンになっていることを知った。
ドンウンは、ヨジョンに「ソヒの母の連絡先が先輩に。私がわざと先輩に近づいたことを知ってたの?」と尋ねた。
感 想
ファヨン堂の菩薩様は、ドンウンの指示で、”ユン・ソヒ”が取り憑いたフリをして、ヨンジンを追いつめているのかと思ったけれど、最後には、死んだ女が見えショック死(?)、、本当に取り憑かれたのでしょうか?
ヒョンナムが、ヨンジンを殴って「よくも子供をダシにできる、母親のくせに」という場面には、スッキリでした。
ハ・ドヨン、11話で、ドンウンの火傷の痕を見た時は「去らない自分に気づいた」と言いました、まだヨンジンへの情や期待が残っていたのでしょう。その後、次々に妻の悪行が暴露されても、最後に「選択肢は2つ、慎重に選べ」とチャンスを与えたが、彼女には全く罪悪感も謝罪する気持ちもなく、とうとう、夫はヨンジンから去りました。彼女はまたチャンスを逃しましたね。
そして、ヨンジンは母親からも見捨てられました。
ヨンジンの黒い服を着てやつれた表情で、迫真演技の記者会見、耐えらないです。(ドラマですが、、)
いじめの4人の醜悪さを、これでもかというぐらい見せつけられた15話でした。そして、ドンウンの予想に反して、ソナを妊娠させたのは、ジェジュンだったことも判明しました。
ヨジョンが、ドンウンに約束した100%にするとは、こういうことだったのかと合点がいきました。
ヨジョンが、カン・ヨンチョンから、動機を聞く場面、これ、ことばが出ないです。こんな動機ある?ヨジョンの胸に去来するものは、怒り、憤り、虚しさ、、こんな人間に、尊い志を持った父親を殺されたかと思うと、、耐えられません、、。
ドンウンの復讐の計画に、最初からヨジョンも組み込まれていた、彼がユン・ソヒの遺体が安置されているチェ病院の息子だからですよね?
第16話(最終回)あらすじ
「ソヒのお母さんから、お父様が殺されたと聞き、ソヒが冷凍室から移されるかと怖かった。救急室で知り合った研修医が息子だと知り接近したが、気づいた”この人も被害者なのに”と」とドンウン。
「僕を利用しない理由はない。僕を拒んだら、それは愛ってことだ」とヨジョン。
「手伝って、果てまで」とドンウンは言った。
へジョンは、ジェジュンの部屋に荷物を取りに来た。
ドンウンがへジョンに「チョン・ジェジュンに復讐したいなら手伝う。緑内障を患っていて、1日1回眼圧下降剤を点眼してる。そこに入れたら?」と瓶に入った液をもらった。へジョンは、眼圧下降剤を捨て、そこに、液を注射器で入れた。
シン・ヨンジュンは、手下たちに殺されて、雨の日に埋められた。
ヨンジンは、シエスタの試着室の動画を受け取り、そこに”ミョンオを殴った酒のボトル”があるのを見た。彼女が駆けつけると、警察の捜査が入っていた。警察に匿名の通報が入ったのだ。ヨンジンはその場で逮捕された。
ヨンジンの母が、ヒョンナム夫への殺人罪で逮捕された。
ヨンジンは刑務所で ”協議離婚 申請書”にサインをした。ハ・ドヨンも同席した。
「どこへ?」とヨンジンが聞くと「イギリス」と彼は答えた。「手紙が届いたら、イェソルに見せる?」と彼女が聞いたが、ドヨンは「体を大切に」とだけ言って去った。
ジェジュンが学校にイェソルを迎えに行ったが、彼女はいなかった。怒り狂った彼は、ドヨンに電話したが通じない。ドンウンに電話し、車で指定場所に向かったが、夜の暗い道で前が見えない。”目が変だ”と車を止めたところに、トラックがぶつかってきた。
ジェジュンは真っ暗な中で立っていた、目が見えない。誰かが来た、ジェジュンはその男に押され、下のコンクリートの中に沈んだ。男のネクタイだけが揺れた、、。
ハ・ドヨンとイェソルは、イギリスに旅立った。
雪の夜、ヨジョンはドンウンのリクエストで海にドライブし、埠頭でビールを飲んだ。ヨジョンが買い出している間に、ドンウンは姿を消した。
ドンウンはヨンジンの面会に行った。
「遅いじゃない、会いたかった」とヨンジン。
「私も、あなたのこの姿を見たかった。どんな愛も残ってない独りの姿。あなたの果ては私一色だといい。すべての瞬間、骨の髄まで、悔しがりながら」とドンウン。
「悔しいわ、でもそれをなぜ私が言われるの?何を悔しがれと?」とヨンジン。
ドンウンは知っている、10月19日の夜に何が起きたのかを。
シエスタに住んでいたギョンランは物音で目覚め、防犯カメラで、駐車場にいるヨンジンを見た。ミョンオが、ギョンランを呼んだ。ドアを開けると彼は血まみれで倒れていた。「俺の携帯を取って」と言い、逃げる彼女の足を掴んだ。彼にレイプされた記憶が蘇り、彼女は”酒瓶”で彼の頭を叩いた。ミョンオはとどめを刺された。彼女は瓶を持って自分の部屋に戻った。
キョンランはドンウンに助けを求め、酒瓶を見せた「あった場所に戻す、犯人はヨンジンよ」とドンウンは言ったのだ。
「何なの?何が悔しいのよ」と狂った顔のヨンジン、、。
「ここがあなたの地獄で、一生 何も知らないまま 長生きするよう祈るしかない」とドンウン。
「言いなさい、何を知らないの、あんたなんか殺してやる、、」暴れるヨンジンは連れて行かれた。
「それは私がやる、私を殺すのは私」ドンウンは廃墟の屋上に来て、その淵に立った。
「助けて」と声がした。「私の息子を救って。ヨジョンの母です。ソヒのお母さんからあなたのことをすべて聞いたわ。その果てがそこではダメ。私はあなたを生かす、だから息子を地獄から救って。そして生きる道を与えて、お願いよ」と。
ーー6ヶ月後 2023年 夏ーー
ヨンジンは、刑務所の部屋で、気象キャスターをやらされていた。
ドンウンは、お寺の奉仕活動を半年もしていた。テウクの母(へジョンが一時婚約していた男の母)が仕切っている。ドンウンは「チョンソン刑務所の無期懲役囚を移監できますか?」と聞いた。「所内で騒ぎを起こせば。そこより厳しいのはジサン刑務所だけ」と彼女は言った。
ある日、ヨジョンが家に戻ると、黒の石が1つ動いていた。ドンウンが部屋に入ってきた。
「会いたかった」とドンウンは言った「(去ったのは)復讐じゃなく、愛だったみたい」と続けた。「僕は元気じゃない、僕の復讐は上手くいかない」とヨジョンは涙を流した。「今度は私が処刑人になる」と彼女は彼にキスをした。
ドンウンは、エデン・ヴィラのオーナーに手紙を書いた。彼女はすべて思い出した。
寒い冬の夜、ドンウンは海に入った、死のうとして。そこにもう一人、死のうとしていた人がいた。ドンウンはそのおばさんを助けて陸にあげた。寒くて寒くて、二人は震えた。おばさんは「水がとても冷たいわね、私たち春に死のう」と言って笑った、ドンウンは激しく泣いた。二人は抱き合った。
”18回の春が過ぎ、気づきました、私のそばにもいい人がいたことを。私を救ってくださって心から感謝します” とドンウンは書いた。
ヨジョンは、ジサン刑務所の医務官になった。受刑者の中に協力者を作っていた。
ヒョンナムは「お手伝いさん求む」とドンウンからメールを受け取り、すぐに出かけた、赤い口紅をつけて。
ドンウンは、ジサン刑務所のボランティア講師になった。
ヨジョンは、カン・ヨンチョンと再度 面接した。
「医者の誓いは人を救う時のものだ、僕は人だけを救う。次に僕らが再会した時は、気をつけて。あんたの横を通る人、目の前に置かれた食べ物、あんたが飲む薬、それが何であれ全部。ご心配なく、僕はバレない。医者だから」とヨジョンは彼に言った。
カンが騒ぎを起こし、ジサン刑務所に移監されてきた。ヨジョンは彼と目を合わせた。
ヨジョンとドンウンはジサン刑務所に出勤した。頑丈な扉が開かれ、二人は中に入った。
ーー完ーー
感 想
『ザ・グローリー』最終回も本当に面白かったです。
ドンウンの復讐は完結しました。
いじめた人間たちは、それぞれ結末を迎えました。
ミョンオは、物語の前半ですでに亡くなっていました。
ジェジュンは目が見えなくなり、コンクリートに落ちて固まり沈んだ、という悲惨や最後でした。彼を押したのは ”ハ・ドヨン、ネクタイの柄が同じだった”とどなたかのブログで読んで、そうだったのかと納得しました。
イ・サラは、へジョンの首を鉛筆で刺し、すでに15話で、殺人未遂で逮捕されました。
へジョンは、声帯を損傷し声が出ない状態。取り戻せるのは”奇跡”のようです。
そして一番の標的、ヨンジンはミョンオ殺人容疑で逮捕されました。匿名の通報で、シエスタの試着室が調べられた。通報者はドンウンしかいません。
5人の内、男性2名は死亡、女性3名はそれぞれの地獄で生存という結末でした。
ドンウンがヨンジンと刑務所で面会する場面、すごく見応えがありました。
ドンウンがいかにも哀れそうに「この地獄で、何も知らないで後悔しながら」と言うと、ヨンジンが「何を後悔?何を知らないの?」と苛立ち狂う、、2人の女優さんの迫真の演技でした。
ヨンジン役のイム・ジヨンさん、全編を通じてほんとに上手すぎて、怖かったし憎かったです。16話は、その憎さに哀れも加味され、”パク・ヨンジン”という悪女を見事に演じ切られたと思います。
ドンウンが、廃墟のビルの淵に立った時、ヨジョンの母と同じ気持ちになりました、”そこが果てではいけない”と。
またドンウンは、ヴィラの大家さんのことを思い出しました。おばさんの「私たち春に死のう」は、この場合は、希望でしたよね。
ヴィラ大家さん役のソン・スクさん、『ディア・マイ・ミスター』のジアンのやさしいお祖母さん役、そして『グリッチ ー青い閃光の記憶ー 』のペク・ユンソン(初代教祖)役で出演されています。3作ともまったく違う役柄で、雰囲気が違います。俳優さんって本当にすごいです。
全話を見終わった感想
本当に見応えのあるドラマでした。脚本が素晴らしいのだと思います。
ドンウンは復讐をやり遂げましたが、それでスッキリと幸せに向かうという訳ではなく、自ら廃墟の淵に立ちました、ヨジョンの母の”息子を救ってほしい”との言葉で死を思いとどまりましたが。
DV夫に苦しめられたヒョンナムさんも、夫が交通事故で死んだ時には、複雑な表情を浮かべて、海に遺骨を流す時には”私を許さなくてもいい”と。
復讐をやり遂げたとしても、その後、やり遂げた人にも何らかの傷が残ることが描かれているのが深いと思いました。
5人のいじめ人間たちは、こんな少人数でも階級を作り、罵りし軽蔑し合い、それでも一緒にいるという、寒々とした関係でした。
しかし、パク・ヨンジンが、その仲間とは違う、ハ・ドヨンという男性と10年間も結婚生活を送ることが出来た、それが不思議でもありました。最後にはバレましたが。
ハ・ドヨンは大きな存在でした。彼は妻の悪事が発覚してから一貫して、娘を最優先に考え、行動しました。彼が『イェソルを守った』ことは、本当に大きな意味があったと思います。
ヨジョンが、カン・ヨンチョンに「今度再開する時は、気をつけて。バレない、私は医者だから」と警告したのは、カンへのアドバンテージだったと思います。
”ジサン刑務所”に送られて、そこでヨジョンを見た時、カンは恐怖を覚えたと思うから、、。
最後の場面は、新たな復讐の始まりを見せて終わりました。復讐ではなく、と思うけれど、ヨジョンがこれから生きていくためには、通らなくてはならない道でなのでしょう。そして、彼のそばで助けられるのはドンウンしかいません。
晴れた日なのに、刑務所に着いた途端、2人の頭上を雲が覆う演出には意味があったのだろうか?
時々、”神”ということばも出てきました。ドンウンを助けてくれる人たちが現れてきたのは、”神”のなせる技なのか?
人には”尊厳”がある。いじめの被害者が無くした”栄光”を取り戻すというのは、”尊厳”を取り戻すということと同じ意味なのかなと解釈しました。
5人のいじめた人間やその周りの悪党たちには、人に対しての”尊重”が何一つなかったです。他人を利用することしか考えていなかった。
ドンウンたちとその周りの人たちには、それがあったと感じました。
まだ厳しい前途が待つであろうヨジョンとドンウンに、いつかは穏やかな日々が訪れることを願って。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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