第7話 あらすじ
オ・ギョンスクたちは、ファスさんが監禁されているホテルに来たが、警備に妨害され会うことができない。ギョンスクは心細いファスさんを思い、部屋の外で一緒に闘った”労働組合”の歌を歌った。
イ・チャソンが、ギョンソクにドヒの父が亡くなったことを知らせた。斎場で、ギョンソクはドヒを抱きしめた。ドヒは、交通事故だったこと以外は何も話さなかった。
ホテルに監禁されているファスさんは、マ・ジュンソクにお願いして、家にもどった。
家の前に、ギョンスクが待っていた。ファスさんは、最初は彼女を無視しようとし、次に自分を守ろうと暴言を吐いたが、、ギョンスクは冷え切ったファスさんにマフラーをかけ、手袋をあげ「分かった」と言った。ファスさんはギョンスクを抱きしめ「私が使った、息子の授業料を払うために、どうしよう」と言って泣き崩れた。ギョンソクも泣きながら「大丈夫、私を信じてくれてるならそれで十分よ」と言って、二人は抱き合った、、。
ドヒは、父の納骨堂に、”ドヒ、父、マ・ジョンソク”の3人で父の誕生日をお祝いした写真を入れた。それは父の幸せの記憶だった。
本部に来たドヒは、即、仕事に戻った。支持率は20%下落していたが、ファスさんの協力を得て、ギョンソクと2人の記者会見を開くべく準備を始めた。
ギョンソクは、弁護士事務所に戻り、ファスさんたちに、ウンソンデパートを相手に訴訟を勧めた時のことを思い出していた。彼女たちは非正規社員で契約が切られ、生活に困窮していた。真っ先にファスさんが「やろう、一緒に戦おう」と言って、みんなを誘ったのだった。
ギョンスクはドヒに「もう、やめよう」と言った。ドヒは、横領したファスさんために、選挙を諦めようとする彼女が理解できないが、ギョンスクは「罪を犯させたのは、私だから。私が引きこんだ。ファスさんを罪に問えない。私についてきてくれた人を最後まで守ること、それが私の政治」と言った。
それでもドヒは諦められず、スタッフに会見の準備を指示したが、、。
ペク・ジェミンは、ラジオ公開収録に出演していた。
休憩時間にファンの一人が、ジェミンに”蒸し柿”を渡したが、彼は戸惑った。DJが、柿が苦手なのか?と聞いた。彼は「幼い頃、実家にも柿の木があり、よく父や祖父と食べた。ところが父が亡くなった、柿を取ると約束してた日に(父は柿の木で首を吊っていた)。それから家庭が崩れはじめ、、柿の食べ方がわからなくなった」と涙を流した。
ブースの外では、妻のチェリョン、カール・ユン、クク・ジヨンが彼の話を聞いていた。
夜、チェリョンはジェミンを抱きしめた。
クク・ジヨンは、妊娠検査計で、妊娠が判明していた。
予備選挙前日。
ソ・ミンジョンは、マ・ジョンソクから、「ファスさんが自殺未遂をした」と聞いた。
ソ議員は「天は私の味方。オ・ギョンスクはキム・ファスに会った、”会見で発言を翻せとキム・ファスを脅迫し、それに苦しみキムが自殺を試みた”と話を作れる。潔く死んでくれたら、オ・ギョンスクの横領と脅迫が事実になる」と興奮。
ソ議員は早速 病院で会見を開き、オ候補からの脅迫があったのでは?と話していた。
ギョンソクが来て、ファスさんを見舞った。彼女は「ファスさんの命を奪ってまで、市長になりたくない」と泣いた。ドヒは二人の様子を静かに見ていた。
ジュンソクと会ったドヒは、「たった1人のためにチャンスを手放すオ・ジョンソクが理解できなかった。今はできる、1人を守る力こそ、いい世の中を作る原動力なのかも」と彼に話した、彼もそういう人だったから。
ドヒはギョンソクに「やめよう。あなたのおかげで、弱者を守るのが当たり前の世界に戻れた。十分感謝している」と言った。「楽しかったよね」と言い、二人は抱き合った。
ギョンソクは、スタッフたちに、辞退すると話し、これまでの苦労に心からのお礼を言った。
予備選挙3時間前:
オ・ギョンソクは記者会見を開いた。
「女性連帯の後援金横領疑惑について、全ての責任を負い、、」と言った時、音響室で誰かがUSBを差し込み、音声をストップさせた。
その後、ファンさんが自殺未遂だと聞いた後の、ソ議員とジョンソクの会話の録音が、会場に流れた。
「、、むしろ死ねばいい、潔く死んでくれたら、、オ・ギョンスクの横領と脅迫が事実になる、、」
ギョンソクの胸に、激しい怒りが込み上げた。彼女は「私、オ・ギョンスクは何があっても、辞退しません」と涙ながらに宣言した。
ドヒは音響室から、ジュンソクが出てくるのを見た。
彼は党本部に戻り、ソ候補に、予備選挙辞退を勧告し、彼女から去った。
ソ候補の辞退で、オ・ギョンソクが国民改革党からの出馬が決定した。ギョンソクは「大事な仲間を傷つけ、私の人生にダメージを与え、あなたの父親を奪った奴らに、必ず罪を償わせる」とドヒに誓った。
パク陣営は、結局、オ・ギョンソクがのし上がってきたことに動揺を隠せない。
ジェミンは、ユンの采配を批判し、ユンは「ハン・イスルの死は君が原因か?」ジェミンを責めた。
ジェミンはあの日、ビルの屋上でハン・イスルと口論し、屋上から彼女を突き落としたのだった。彼は不安からアルコールに依存していた。クク・ジヨンは、あの日の防犯カメラの映像は完全に削除されていると彼を慰めた。ジェミンはジヨンにキスして押し倒した。
ドヒは「パクを引きずり下ろす、彼の支持者たちの感情を揺さぶる」とスタッフに宣言した。
ドヒは、不法滞在外国人、アンジェラに接触。パク夫婦は、彼女を双子の乳母として雇っていた。賃金が安く英語ができると言う理由で。しかしアンジェラは、子供に韓国語で語りかけクビになった。
”パク候補の妻が、外国人乳母を不法に就労させた”とニュースになり、アンジェラは「24時間監視され奴隷だった」と訴えた。ベービー用品は全て外国製、ペク候補も財閥、、とネットが騒いだ。
市長選の支持率は、オ・ギョンソクがパク・ジェミンを抜いた。
ユンは”庶民を金持ちにしてやる”という約束で勝てるとパクに助言した。
パクは「みなさんの夢、ソウルにマイホームを待つ夢を叶えさせる」と演説し、ギョンソクは「口先だけの約束、みなさんの夢を政治の道具にしている」と、お互いに激しい舌線が繰り広げられた。
そんな中、演説中のパクが市民に襲撃される事件が起きた、、。
感 想
7話もすごく面白かったですね。
ファンさんが家に戻った時、ギョンソクが待っていて、、その時の二人の会話に、涙してしまいました。二人の俳優さんが素晴らしかったです。ギョンソクはファンさんの全てを受け入れていました。ファンさんは、そんなギョンソクに、よけいに罪悪感を感じてしまったのでしょう、、
ファスさんが自殺未遂をした、、この時のソ議員の反応、彼女のことば、酷すぎます。それをマ・ジョンソクが録音していて、ギョンソクの記者会見の会場で流す、という素晴らしい結末でした。
ソ議員は、パク陣営に操られただけだったようですが、彼女の浅ましい人間性が、自爆を招きました。
7話は、ギョンソクの人間性がすごくよく表現されていて、ドヒが、そういうギョンソクを理解していく過程も丁寧に描かれて、二人の絆が深まりました。会長は、父親を亡くしたドヒを ”天涯孤独になった”と言いましたが、ドヒは、すでにギョンソクやたくさんの仲間を得ていました。
ギョンソクがのし上がってきて、パク陣営は苛立っています。
策士ユン氏も苦戦です。
不法滞在の外国人を安く雇う財閥、大金持ちなのに、、いろいろな様相が含まれていますね。
演説中に、パクが襲われた、また事件です。
キム・ファス役のキム・ソニョンさん、どんな役でも存在感がすごいです。「イルタ・スキャンダル」では、強烈な教育ママも記憶に新しいです。
第8話 あらすじ
本格的な選挙戦が始まった途端に、パク・ジェミンが襲われたことで、ドヒたちは”やらせ’を疑った。
襲撃犯のカン容疑者が現場で逮捕された。オ・ギョンスク候補の支持者で、建築現場の班長を殴って実刑を受け、ギョンスクが弁護したことがあった。カール・ユンは、ギョンスクとカン容疑者が親密で、オ候補が当選すれば、ソウルが”犯罪の温床になる”と報道させた。
オ候補はペクを病院に見舞った。彼は、この事件はチャンスだと笑った。オ候補は、生活に困窮した者を犯罪者にした”やらせ”だとわかり、怒りが渦巻いた。
一方ドヒは、カン容疑者に面接に行き、カール・ユンがカンと面談しているのを見た。父を殺したユンは、「人殺しではなく、思想の障害物を除いただけ」と居直った。ドヒは激しい怒りにかられ「必ず葬る」とユンに言った。
パク・ジェミンの自作自演だとわかったオ陣営は、パクを徹底敵に蹴落すことを誓った。
まず、パクの女癖を掘り起こすことに。彼が手をつけた女性は、秘書室、団体職員、ボランティアの女子大生など多岐にわたった。ドヒたちは手分けして、パクの犠牲になった女性たち接触したが、すでにユンが手を回しており、誰一人証言する者はいなかった。
会長は、政府要人たちを集め、そこに目がみえない占い師を呼んだ。「国王の母が見える、金をまきなさい」と彼はいい、会長は有頂天に。ユンに「考えてください」とお願いした。
ユンは、もう一人の候補者、キリスト教総長の”ナ・ジングク”に接触し、”候補の一本化”を提案した。パク候補が市長になると、ウンソングループが所有するソウルの土地に神殿を建て、総長の夢、アジア最大のビジョンセンターを作れる、と持ちかけた。
ナ候補はペク候補の一本化に同意、彼の教会関係の50万人がパクの支持者となった。パクの支持率は50%を超え、単独1位に躍り出た。
パク・ジェミンは、父の納骨堂に「もうすぐです。お父さんを踏み台にした者たちを引きずり下ろします」と誓った。その後、カール・ユンが訪れた。ユンの本名は”ユン・デチョル”、実は彼こそが、ジェミンの父、パク・ジュンドを踏み台にして自殺に追い込んだ張本人だった。
オ陣営は、パクに引き離された上、資金が底をつきピンチを迎えていた。
党の代表が、別の財閥が支援すると席が設けられたが、オ・ジョンソクは断った。
ジョンソクは、マ・ジュンソクを呼び出し「政策チームに入ってほしい、同志として」と頼んだ。マは断ったが「本部長(ドヒ)の父親の葬儀は欠席でしたね」と言われ、彼女の父が亡くなったことを初めて知った。どのような経緯で亡くなったのかも、彼女から聞いた。
彼は、元義父の納骨堂にお参りし、決心したようだ。
ドヒは、ウンソンの長女ソジンから、資金援助の申し出を受けた。「パク・ジェミンが市長になれば、母の弱みを握りウンソンを操るつもり、私が家を守る」と言ったが、ドヒは断った。
イ・チャソンは、パクの女性スキャンダルをまだ諦めていない。「パクの財団でボランティアした女子大生たちは”金か死か”と脅されていた。イスルは殺されたかも」とドヒに話した。
ドヒは、ウンソン時代の部下のチーム長に会った。彼は「イスルが亡くなった日の防犯映像は全て削除、防犯カメラ自体を交換。クク・ジヨンが形跡を消した」と話し「外の防犯映像を調べては?」と提案した。ドヒは、イ・チャソンに依頼し、本社の外にある14個の防犯カメラの映像を集め、2人でチェックを始めた。
パク陣営では、スヨンがユンに、ヒョヌ(ギョンソクの息子)が同級生を殴っている映像を見せた。これもユンの計画、、。
ドヒは、ウンソングループがイスルの遺留品を回収し、”会社名義の携帯、IDカード”をクク・ソヨンが持ち帰ったとの情報を得た。
ドヒはソヨンの自宅を訪問し「イスルが死んだ翌日に、あなたの決定で防犯カメラを交換、イスルの携帯やIDカードも回収、何かを隠すため?」と尋ねたが、もちろん、ソヨンはしらばっくれた。
ドヒは「パクとの関係を暴露したら、あなたは廃棄処分される」と言ったが、ソヨンは「簡単には処分できない重要な存在になった」と強気。
ドヒは、”妊娠・授乳期の総合栄養剤”の箱が棚の奥にあるのを見つけた。
オ陣営の重要スタッフの一人が、実は、カール・ユンのスパイだった。ユンは、シングルマザーの彼女を”化粧品部門のマネージャーにする”という約束で釣った。彼女は、”ドヒがハン・イスルの件を探っている”と情報を流した。
オ陣営の別のスタッフが、パクが夜中の1時半に、クク・ジヨンの自宅に出入りする映像を入手した。パクの支持率を下げられるチャンスである。しかしドヒは、保留にすると言った。
ドヒはその理由を、イ・チャソンにだけ話した、ジヨンは妊娠していると。ウン一族に知られたら、彼女が危険に晒されることを二人はわかっていた。イスルの死の真相を突き止める為にも、ジヨンの件は伏せることにした。
ジヨンはユンから、ハスルの件でドヒから探られたことは?と聞かれ、ないとウソをついた。
カンは最後のとどめ、”オ・ギョンソクを急所を刺す”と、息子ヒョヌを利用する計画を実行中。
ソヨンは、ハスルの携帯を、自分の貸金庫に保管していた。
感 想
予想通り、パク襲撃事件は、パク陣営の自作自演でした。選挙に勝つためなら、どんな手段でも使う、”社会的弱者を利用して犯罪者にする”、ギョンソクが最も許せない人間たちですね。
カール・ユンが、ジェミンの父親を陥れた張本人だったとは、、ジェミンは知らないようですが。
ユンも相当汚い人で、ドヒの父親の件に罪悪感はみじんもない。そして、次はギョンソクのまだ未成年の息子を利用しようとしている。ねつ造と社会的に弱い人たちばかり利用する策略で、せこくてつまらない人間ですね。
ドヒは、ハスルの事件の真相を確かめようとしています。先輩、イ・チャソンさん、頼りになります。ソヨンは強気、ハスルの携帯も個人的に保有して、パクの弱みを握っているようです、、ウン一族の本当の怖さをまだ知らないようです。
第9話 あらすじ
ギョンソクたちは、ヒョヌが友だちを殴り警察に連行されたと聞き、急いで駆けつけた。相手側の両親は、ヒョヌが一方的に殴りつけたと主張し、示談には応じないと頑な態度を取った。
パク陣営は、オ・ギョンソクをぶち壊し辞退させるため、ヒョヌの暴力動画拡散のスピードを上げた。
ドヒは、裏があるのでは?と疑っていた。そこにマ・ジュンソクが来て、ブラックアウトの時期は、刺激的な作り話をばらまき浮動票をかき集める、ヒョヌのことも仕込まれた可能性が高いと言った。
暴力を受けた生徒の両親が記者会見をし、息子が殴られたのに、警察はオ候補の息子を守ろうとし、示談を強制してきたと訴えた。さらに、オ候補と警察の癒着、賄賂の疑惑のデマ記事までネットに出た。全てはユンが仕組んだことだった。
ヒョヌの事件は、”殺人未遂” 凶悪犯罪として送検、検察で取り調べを受けることになった。ヒョヌは手錠をかけられ、多くのマスコミに写真を撮られた。ギョンソクは上着で彼の顔を隠し、少年法違反だと訴えた。
ドヒが検察に行くと、クク・ソヨンが検事と話を終えていた。ソヨンはドヒに「12時間でヒョヌは起訴され、刑事処罰を受け重い刑を科される。オ・ギョンソクを辞退させたら、示談に持ち込み、訂正記事をだす」と脅した。ドヒは「涙ぐましい母性愛ね、お腹の子を守るため、他人の子供を潰すなんて。辞退はしないと決めた」と言った。
ドヒは「スキャンダルを出す」とソヨンのマンションの駐車場のパクの写真を使うことにした。
しかし、”辞退しない”と聞いたパク陣営のユンが刺激を強めた。”検察で取り調べを受けているオ候補の息子にセクハラ疑惑が浮上した”とのニュースが報道された。
オ陣営に動揺が走ったが、ユン・ドンジュがヒョヌの友だちから情報を集め、セクハラは相手側だと分かった。ヒョヌはSNSの裏アカウントに、ギョンスクの合成水着写真を投稿され、悪質なコメントで罵りを受けていた。ギョンソクたち大人たちは、その酷さに絶句した、、。
裏アカウントに同時アクセス数が急激に増え、子供たちは、対価として’ゲームマネー”を得ていたことがわかった。
つまり、パク側は、オ候補の息子を潰すために、生徒を買収し、ケンカを誘導、検察を動かしヒョヌを起訴した。全て仕込まれたことで、選挙に勝つために子供たちを餌食にしたのだ。
ギョンソクは、拘置所に、取り調べを終えたヒョヌに会いに行った。「ごめんなさい。これは相手側が仕組んだこと、そんな奴らを懲らしめたくて市長選に出たが、もう辞める」と言うと、ヒョヌは「辞めないで、勝ってそいつらを懲らしめて。いい世の中にすると約束しただろ」と訴えた。
ギョンソクは「これからは手段を選ばない、必ず勝つ」とドヒと夫に誓った。
ユンは、これでオ・ギョンソクの息の根を止めたと満足していた。
チェリョンは「免税店は不正の塊、夫が市長の特権で通過させてこそオープンできる。オ・ギョンソクは只者ではない、彼女が市長になったら、、」と会長を脅し、「夫が愛人を妊娠させた、その子は私が育てる、父が愛人に産ませた私を母さんが育てたように。母さんの娘になりたいと努力してきた、経営も学んだ。会社を継げば母さんの実の娘になれると。ウンソンの主(あるじ)になるチャンスをほしい。ペク・ジェミンを市長にする」と訴えた。
会長はチェリョンを抱き「分かった」と言った。
ソジンは、ドヒから呼び出された。ドヒは、「あなたの提案はまだ有効?200億ウォンを明日まで現金で」と言った。ウジンはドヒをからかったが、「あなたにチャンスを与えてる。今回の選挙は私が必ず勝つ。ペク・ジェミンは会長から捨てられ、チェリョンの肩身が狭くなる、あなたはオ市長とダイレクトにつながる、ウンソングループはあなたが握ることに」と。ソジンは「勝てると?こんな最悪な状況で」と聞いた。「忘れたの?私は負けたことがない」ドヒは言った。
ドヒは、ヒョヌに殴られ入院しているキョンミンに会いにきて、裏アカウントに投稿されたセクハラ写真をみせ、「あなたが投稿したのね?今後あなたの人生の大切な瞬間瞬間に、あなたが中学生の時、ヒョヌに何をしたかバラす」と脅した。キョンミンは「悪質コメントを書けば、ゲームマネーをくれる、写真を投稿すると5倍にするといわれた」と白状した。キョンミン親子は示談に応じた。
オ・ギョンソクは、謝罪と遊説を一緒に進めると言い、ドヒは次に母親たちをなだめる作戦を。
彼女は、教育監をしてきた”ユク・スンチョル候補”に接触。
パクと結託をしている彼に「オ候補の息子の件は、パク側の仕業、ユク候補もそれに加担していた」と証拠を出したが、彼は動じない。ドヒは奥の手をだし「カリフォルニアに住んでいる愛人カミラ・ソンの口座に200億ウォン、ペク側から受け取った対価の10倍を振り込むので引退を」と言った。
ユクは緊急記者会見を開き、ギョンソクの水着の合成写真を写し「これらの写真がオ候補の息子のSNSに投稿された。一方的に殴られたと主張した生徒に、ゲームマネーを与えると誘惑し、悪質コメントを書かせ、わいせつ写真を投稿するように指示した大人がいた。教育者の立場から、オ・ギョンスク候補と候補の一本化を行い、応援する」と演説した。
「私の息子は悪魔のような大人から利用され、私も丸裸にされた。でも理由がなんであれ息子が友だちを殴ったことは過ちです。政治家の子だろうが財閥の子だろうが、罪を犯したら罰を受ける、私が作りたいのはそういう公平な社会です。サイの角のように黙々と私の道を歩みます。どうか私にチャンスをください」とギョンソクは静かに訴えた。
ドヒは、すぐに次の手を打った。
感 想
9話もまた、見どころ満載でした!
まだ15歳の息子ヒョヌが、汚い大人の餌食になったのは本当に可哀想で、ギョンソクも耐え難い苦しみだったでしょう。ゲームマネーをもらって投稿したキョンミンも被害者ですね。オ陣営のスタッフたちの尽力で、真相が明らかになり、世間にも知れ渡り良かったです。
マ・ジュンソクもいつの間にか、オ陣営の仲間になっていて、良かったです。こうして、オ陣営には、いい人材が集まってきます。
ドヒの「忘れたの?私は負けたことがない」の一言に、シビれました!!
ユク・スチェルのかつらや愛人の件は面白かったです、ドヒさん、用意周到、外しません!
ギョンソクが静かに淡々と話す場面がすごく良かったです。
なんと、ウン常務(チェリョン)は、ソン会長の夫の愛人が産んだ子でした。会長が彼女を育てたようです。
第10話 あらすじ (アップしました!)
“パク・ジェミン候補に不倫疑惑、相手は補佐官Kさん、Kさんは妊娠中”とのスキャンダルがマスコミを賑わし、パクは一気に窮地に追い込まれた。
パク陣営は、スキャンダルもみ消しに躍起になったが、オ・ギョンソクの司令塔のファン・ドヒは、”悲しい母親オ・ギョンソク” VS “不倫男パク・ジェミン”のイメージ戦争を仕掛けた。
パク陣営では、カール・ユンがパクに「この選挙でもっとも危険な爆弾”クク・ジヨン”を味方につけろ」と説得した。ジヨンはこの騒ぎに責任を感じパクを恐れていたが、パクはジヨンに「君も子供も大切な存在だ」と言い、彼女を気遣っているフリをした。
ジヨンは、多数のマスコミがマンションにまで押しかけてきたことで、”記者会見”をすることを承諾した。
パクとジヨンが記者の前で「不倫関係ではない」と説明し、ジヨンの偽の恋人まで用意され「愛する人と家庭を築く」と会見したが、パクがジヨンのマンションに出入りする映像が記者たちに送られてきた。もちろんドヒがマスコミに送ったのだ。
決定的な証拠について、パク記者に問い詰められたジヨンは気を失い病院に搬送された。
ドヒは、ジヨンを守るためにわざとこれを仕掛けたのだった。全国民が彼女に注目しているから、ジヨンは選挙中に危険な目に遭うことはない、と。
パクは入院しているジヨンを見舞った。
ジヨンは「ドヒ先輩がイスルの話をしに、家に来たことがある。でもイスルのようになるのが不安で話せなかった。私を守ってくれるなら、イスルのことは胸の奥にしまう」と言った。パクは「俺は君を守る」と言ったが、、彼女に背をむけて帰る彼の顔は怒りに満ちていた。
カール・ユンは、ジヨンの通信履歴から、彼女が胎児のDNA鑑定を依頼したことを知り、パクに知らせた。
パクは「ジヨンを生かしておけばイスルの件が露呈する」と言い、彼女を殺害し、ドヒたちに罪をなすりつけるとユンに話した。
”スキャンダルをねつ造して不倫女にしたて死に追いやったのはファン・ドヒ、オ・ギョンソクは、勝つためにファンの悪行を黙認”と二人の間でシナリオが作られ、決行日はあさっての夜に決まった。
不倫スキャンダルの挽回のため、パク・ジェミンは、最後の一手、演説で破格の公約をぶち上げた。「アジア最大の摩天楼、ウンソン免税店の持ち分50%をソウル市に寄付し、市民全員に配当する」と。
ソン会長は、相談も許可もなく勝手な公約をしたジェミンに怒り心頭、彼を打とうとしたが、彼はその手を掴み「立場は逆転した、私が市長になってこそ会長は生き延び、ウンソンも安泰する。俺を後押ししろ」と尊大な態度をとり、その場を去った、固まる会長と娘たち、、。
ユンは会長に、ジヨンを自殺にみせかけ殺し、ドヒに罪をなすりつける計画を話し、ジェミンに対するお咎めは後にするようにと言った。会長は「ジェミンも知る、あなたが父を殺した敵だと。落選したら罰を受けるのは彼だけじゃない。素早く完璧に始末を」と指示した。
ソジン(会長の長女)はドヒから呼びされ「パクが暴走している」と言った。ドヒは、あんな切り札を出されたら、(勝てると)断言できないと言ったが、彼女はソジンに、戦略企画室の優秀な人材にジヨンを見張らせ、逐一報告させるように言った。何があっても、ソジンを抑えておけば、逆転できるとの確信があった。
ジヨンは、胎児のDNA鑑定結果が出たとの知らせを受け、すぐに受け取りに行こうとしたが、看護師に引き止められ、点滴で眠らされた、、。
ドヒは、明日のTV討論会のために、オ・ギョンソクに、あるリストを見せた。 ”免税店の許可に関する賄賂”、許可を与える代わりに、ソン会長からの指示で、ドヒがお金を渡した相手のリストで、元国土交通部長官、検事たち、市の関係者、安全調査専門家たちの名前があった。ドヒは「これを使って勝って、私たちを守って」と言った。
最終TV討論会当日。
パクは妻のチェリョンに、生き残るために、病院に行きジヨンを退院させるように言った。
このことは、ソジンを通じて、ドヒにも知らされた。ドヒは胸騒ぎがして、すぐにドンジュを病院に向かわせた。
ソヨンが病院で目覚めるとチェリョンがいた。彼女は、DNA鑑定結果 ”99.9%不一致”をソヨンに渡し「パク・ジェミンがねつ造した。彼は、あなたと子供を葬るつもり、あの男を市長にして生き残るためにあなたを守る。あなたの子をウンソンが引き取る、母が愛人の子の私を引き取り育てたように」と言い、会話を録音したものをソヨンに渡した。ソヨンはチェリョンを信じた。
チョリョンは報道陣の前で、ジヨンに申し訳ないと謝罪し、病院の前に止まっている車にソヨンを乗せた、、そして耳元で「あんたは終わりよ」と冷たく囁いた。
罠だと気づいた時は遅かった、、ソヨンは同乗していたユンの部下に気絶させられた。
ドンジュがソヨンが拉致された車を追った。
オ陣営では、イ・チャソンが、パクがイスルの死に関係している証拠を見つけていた。それを知ったドヒは、”ソヨンが殺される”とドンジュに位置を聞き、自分もソヨンの車を追った。
一方、ユンはペクに、「クク・ジヨンの書いた遺書(偽造)と自殺の証拠を生放送中に発表、オ・ギョンソクとチャン・ドヒを社会的に葬り、遺体が見つかれば、この選挙はゲーム・オーバーだ」と言った。
感 想
パク・ジェミンの○ズさが毎回際立っていますね。
パクが、免税店の50%を市民に分けると公約したことで怒り心頭になった会長に、「立場は逆転した」と刃向かった場面が、面白かったです。会長は、自分の意のままになる市長を据えるつもりだったのに、想定外の展開で、しかし彼が市長にならなければ何もかも水の泡、、会長ジレンマです。
妻のチェリョンが、ジヨンを助ける芝居をした場面も見どころありでした。私は、夫の暴走を止めるため、彼女が本当にジヨンを助けるのかと、ダマされてしまいました。チェリョン役の俳優さん、低い声で魅力あるなと思います。
カール・ユンはもっと頭脳を使い、斬新なアイデアを出せる戦略家かなと期待していましたが、セコイばかりで、、少し残念です。
”ジヨン絶対絶命”というか、自殺に見せかけ殺し、討論会の本番で発表、、この作戦、粗過ぎだし、大犯罪ですよね。
第11話 あらすじ(最終回)(アップしました!)
ドヒはギョンソクに「ジヨンが殺されるかもしれない。必ず連れ戻す」と電話して、ジヨンを拉致した車を追った。
テレビ討論会が始まった。
早速、ギョンソクはウンソングループの免税店のことを話題にした。そして、ドヒからもらった資料をモニターに映そうとした時、パクが、同じ”免税店の許可に対する賄賂“リストのボードを出し「この根拠のないデマの作成者を探している。そちらのねつ造では?」と言った。オ陣営にいたスパイの女性からパク陣営に漏れたのだ。
ギョンソクは「ソウル市民による調査団を結成して、免税店の安全調査から許可プロセスまで公正で透明な調査を実施したい」と答えた。
この時、「クク・ジヨン補佐官がSNSに遺書をアップした」とのニュースが入り、テレビ画面に遺書が写し出された。
”パク候補との不倫は事実無根で、全てファン・ドヒ本部長の作り話。もう生きていく自信がない。パク候補、真実が勝つ世の中を作ってください”
パクは「ファン本部長のでっち上げを知らなかったのか?討論を中止して、クク補佐官を探しに行く」と涙ながらに訴えた。(くさーい芝居デス)
ドヒは河川敷きで、ジヨンが乗った車を発見し、彼女を助け出そうとしたが、ユンの部下に妨害された。ドンジュが助けに来て、ジヨンを車から出し、ドヒが彼女を乗せて逃げた。ドンジュは敵と戦った。
選挙前日。
翌朝、河川敷には意識不明のドンジュが倒れていた。彼は病院に運ばれた。
パクは、ジヨンが行方不明になっていることで焦っていた。ユンは、投票まで騙し通せれば問題ない、と強気だが、、。
一方、ジヨンの自殺がファン・ドヒの仕業だと思い込んだ市民たちは、オ陣営の事務所の前で、”辞退しろ”と抗議行動を起こした。それに対抗し、女性連隊のファスさんたちが、労働者の歌を歌った。ギョンソクは、その歌声に励まされ、勇気を得た。
”オ・ギョンソクのウーマンパワー”、彼女は久々にYouTubeの生配信を行い、「クク・ジヨンさんは死を強いられたと思っている。しかし彼女が生きている希望を捨てていない」と語った。
その頃、ドヒはソヨンを病院に運び、生配信を見ていた。ソヨンが目覚め「なぜ助けたのか」と聞いた。ドヒは「あなたを死なせたくなかった、イスルのように」と言って涙を流した。
パクは市役所の前で「同性の女性を犠牲にしようとした女性を許せるか?私がソウルを守る」と最後の演説を行なっていた。
ギョンソクが「真実は決して死なない」と発信しているところに、ジヨンが現れた。「みなさん、たった今、みんなが待っていた方が来てくださいました」とジヨンを生配信で紹介した。
ジヨンは感謝を述べ、「パク候補と不倫をしていた、彼の子供を妊娠している、パク陣営はこれを隠蔽するために、自殺に見せかけて殺そうとした。私は、罪を償って残りの人生を生きていきたい。最後に、ファン・ドヒ先輩に感謝を伝えたい」とカメラの前で語った。
その映像をパク・ジェミンとカール・ユンは無言で見ていた、そしてパクは怒りを秘め、静かに事務所を出た。
その頃、ドヒは、ジヨンが貸金庫に置いていた”ハン・イスル”の携帯を取り出していた。
パク・ジェミンに、イスルから着信があった。ドヒが彼をイスルの納骨堂の前に呼び出したのだ。イソルに謝罪する最後のチャンスを与えたが、彼はイスルの携帯を要求した。ドヒは、反省も謝罪もなく、(市長の座を)まだ諦めてもいないジェミンに、絶望した。
彼女は、イスルとパクの最後の会話の録音をオ・ギョンソクに送った。ギョンソクは「救えなかった女性がいる」とその録音を生配信した。それは、”パクがイソルを陵辱したことが語られ、彼が彼女を屋上から突き落とす” までの生々しい録音だった。ドヒは生配信をパクに聞かせた。
逆上したパクは、ドヒの首を絞めた。ドヒは「ユン・デチョル、次期大統領と言われたあなたの父親を自殺に追いやった張本人、ソン会長はそれを知りながら、あなたの側近に彼(カール・ユン)を据えた」と言い、パクはショックで崩れ落ちた、、。
翌日、選挙が行われた。
ソン会長は、免税店が捜査対象になると聞き、激しく動揺した。
ジェミンはウイスキを大量に飲み、朦朧としていた。
ユンは、会長に「申し訳ない。力がなかった」と謝罪したが、会長は「元々無能な男を市長に就かせようと無理強いした。ジェミンに背負って逝ってもらう」と言った。パクの家に刺客が送られ、彼の首を絞めて殺した。
選挙開票が終わり、第39代ソウル市長は、オ・ギョンソクが当選した。
”パク・ジェミンは自殺した”と報じられ、妻のチョリョンがパクの遺体を確認した。
当選したオ・ギョンソクが就任の挨拶を行った。
質疑応答で、IBCのキム記者から「オ陣営の選挙事務所は、ウンソンから違法資金を受け取ったそうですね。ファン・ドヒ本部長に聞きたい」と質問があり、ドヒは、違法資金受け取りを認めた、、ギョンソクたちにとっては晴天の霹靂だったが。
ドヒはソジンに資金を依頼した時「ケンマン諸島にある会長の裏金から、200億を自分の口座に振り込んで」と頼んだのだった。
個人的に受け取ることで、ソン会長の裏金が明らかになり、捜査のメスが入ることがドヒの目的だった。彼女は同時に、”オ候補はこの件を全く知らない。だから、彼女はこの件で何も影響を受けない”ことを検察に確認していた。
ギョンソクは「あなたを犠牲にして市長になれない」と泣いたが、ドヒは「あなたに出会っていい世の中があると知り、尊い仲間を手に入れた。この幸運をあなたに守ってほしい」と自分は罪を被る覚悟だったことを話した。
検察は、ソン会長を起訴し、市は免税店に制裁を加えることを決めた。
ギョンソクは市の会議で、ソン会長に免税店の持分90%を市に譲渡するように提案した。
会長は「2年の任期しかない、一介の市長に何ができる」とギョンソクに言ったが、彼女は「一介の市長ではない。ファン・ドヒ、会長のあらゆる不正とウンソンの汚い正体を誰よりも知っている彼女が、私を市長の座に就かせた。従業員への不当な扱い、株価操作、粉飾決済、脱税を繰り返し、会社のお金を横領し、その座を守るために人を殺し隠蔽した、私は会長の世界をぶっつぶす、すべてを2ヶ月以内に行います」と宣言した。
ウンソングループは、免税店の持分90%を市に譲渡し、専門経営者に全ての権利を一任した。会長は刑務所に収監された。
ドヒは刑務所に入っていた。ある日 男性が面会に来て、「ファン・ドヒさんですね、オ・ギョンソクを市長にした側近の、私に力を貸してほしい」と言った。
ーー完ーー
感 想
『クイーンメーカー』完結です!とても面白い最終回でした。
ジヨンも無事救出され、彼女がオ・ギョンソクの生配信に登場し、国民の前で真実を語りました。
パク・ジェミンは、最後までク○男で、哀れな最期でした。ソヨン殺害計画は頓挫し、最後にドヒから、父親を死に追いやった張本人がカール・ユンだと知らされ、精神的にトドメを刺され、最後は会長の刺客で殺害されました。父の自殺が彼に与えた苦悩を、もう少し掘り下げられたら、彼を少しは同情できたでしょうか?
ドヒが、ソジンに、会長の裏金から200億を自分の個人口座に振り込ませたのは、会長の裏金に捜査が入ることが目的だった、、彼女の行動は計算され尽くされていて、カッコいいです。
最終回、オ・ギョンソクもすごくよかったです。市長になり、ソン会長をやり込めるところは、胸がスーッとしました。会長、カッコよかったけど、現実的には許されない人間ですよね。
最初から最後まで、ハラハラドキドキ、見どころ満載で、面白いドラマでした。ファン・ドヒとオ・ギョンソク、2人の強い意志を持った女性が、大きな力と闘い、勝利を収める物語でした。
ここでも、俳優さんたちの演技が光っていました、みなさん、本当に上手ですよね。
続編があるの?と思わせる終わり方で、”クイーンメーカー”シーズン2、期待しています!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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