『あなたに似た人 5話6話』あらすじと感想【絵から音が聞こえた、湖のホス】*ネタバレあり

『あなたに似た人』5話6話のあらすじと感想を書きます。

*ネタバレあり

3話4話のあらすじは以下でまとめています。

第5話 うそをついた者はいなかった

”沈黙の意味 線画から彫刻まで” 会場。

近づいてきた人はソ・ウジェ、驚きで声が出ないヒジュ、しかし彼は初対面のように挨拶して、すぐ去った。

へウォンが来て「ヒジュさんに会えば記憶が戻ると思ったのに。事故で意識不明だった。事故以前の記憶に問題がある。ずっとアイルランドにいた。パスポートもなく身元不明のまま何年も。あんな遠くで何をしていたのか、、。ヒジュさんもアイルランドにいましたよね?」と言った。答えないヒジュ。

ヒジュとウジェはアイルランドで一緒に暮らしていた。そこに夫のヒョンソンから電話。

「俺は全部捨てたのにヒジュさんは何も捨てないの?」とウジェ。

「お金がないでしょ。ごめんね、ケリをつけるわ」と。その夜、彼女は息子のホスを連れ、ウジェのパスポートも持ち出し、彼の元を去った。ケリをつけたのはウソではなかった、しかし夫ではなく、ウジェとの生活に。

疲れたウジェは会場の外へ、ヒジュは追いかけ「楽しい?知らないふりをすればなかったことに?」と彼を罵倒した。ウジェは倒れそうになり「僕が何か失礼でも?」と。そこにへウォンが来て「先輩は体調が悪くて、話があるなら私に」とウジェを抱えて去った。呆然とするヒジュ。


ヒジュは、元警官からウジェが入院中の病院を聞き行ってみたが、閉まっていた。へウォンはヒジュの様子を病室から見ていた。退院は明日だが、目覚めたウジェとその日のうちに家に戻った。

へウォンは、ウジェが住みたがっていた部屋を借り、ウエディング写真も運んできていた。「独りにしてごめん」と彼は言った。


アトリエに戻ったヒジュは、ネットで ”韓国人 事故 アイルランド” を調べていた。

翌朝、朝食中、リサがウジェの個展についてヒジュに聞いた。「私も行ってみる、招待券をもらった。ミミがジュヨンに私を誘えと言ったみたい。金曜日に行くわ」と。

ヒジュは昨日の病院に行くが、ウジェは既に退院していた。


ウジェはテリム病院の脳外科で、イ・ドンミ医師(ヒジュの義姉)の診察を受けていた。「脳波に異常はなく、損傷の原因は事故だが、記憶喪失との因果関係は判断が難しい。心因性記憶障害の可能性が」と言われ「これ以上わからないのですね」とウジェは病室を出た。

残ったへウォンは「先輩に昔のことを聞かれた時、あやふやでも答えて大丈夫か?ウソでも信じるか?」と質問した。「信じるでしょう」と医師は答えた。

ウジェはその後、ソヌにリハビリを受けた。右腕を調べると事故の前にも怪我をしているようである。

ヒジュがホスを義母に預けるため病院に来た。偶然ウジェに会った。そこにドンミ医師が来て、ホスを連れて行ってあげる、とエレベーターに乗った。

ヒジュとウジェは少し話し別れた。彼女は事務長に、ソ・ウジェの医療記録のコピーをもらい去った。

へウォンはウジェのリハビリが終わるのを待っていた。迎えに行ったら、10分ほど前に帰ったと言われ、パニックになった。

ヒジュが帰ろうと車を運転しているとウジェを見かけた。「へウォンとはぐれた、携帯の番号も覚えていない、家の住所もわからない」と言う彼を、家に送ってあげると車に乗せた。ヒジュは「お二人に絵を教わっていた」と言った。ラジオから「ミッドナイトサン」が流れてきた。ボリュームを上げるヒジュ。「この曲をよく聞いてたのは覚えてます」とウジェ。ヒジュには、レッスンの時、彼がかけた思い出の曲だった。

へウォンは家に戻りウジェがいたので安心した。「チョン先生(ヒジュ)が送ってくれた。先生は担当医と知り合いみたいだった。息子さんがかわいかった」と言った。


ヒジュは家の前で、戻ってきた義姉のドンミに会った。「さっき病院であったソ・ウジェさん、知り合いなのね」と。「ええ、事故で記憶を失ったとか、直りますよね?」「まだわからないけど、奥さんが手を尽くしているはずよ」と言って去った。

ヒジュは、ギャラリーの代表を家に招いて夕食を振舞った。夫と義母も一緒。義母は、絵を購入するお得意様のようで「節税のため、絵は分からない。現代美術は特に、ゴミを芸術と呼ぶなんて」と。「高いゴミに化けます」と夫、「5年ほどで数倍の価値に」と代表が言った。


へウォンとウジェは夜散歩をした。ウジェは「楽しい。当たり前だと思ったことを大事に思える」。

「俺はチョン先生に絵を教えてた?」と彼は聞いた。「違うわ、教えてたのは私で先輩はいっときだけ。私が祖父の看病をしてた時だけよ。彼女は継続を望んだけど、先輩が断った、ヒジュさんを嫌がったの」と言った。

ウソではない。へウォンはウジェにドイツ留学について「同行者ビザでいける、婚姻証明書さえ用意すれば」と言った。費用のことを話しながら「(ヒジュに)授業をしてほしい」と頼んだら「断ってくれ。金は何とかする。あの人の金で行くのはイヤなんだ」とウジェが言ったのだ。イヤだと言ったのは事実だった。


ヒジュは、リサを連れてウジェの展示会に来た。ジュヨンは来ていた。カフェで待ってると言い、会場を出ようとして、ウジェに会い、カフェにきた。リサが二人を追い、ジュヨンも一緒に4人で席に着いた。リサは不機嫌、ウジェに失礼なことを言って去り、ジュヨンはSNSにアップしたいのでと、ウジェと写真を撮った。


ヒジェは、アトリエで、白紙のキャンパスの前に座っている。

アイルランドでウジェと暮らしていたある日。

車がエンストを起こし大雨の中を歩いて帰った日、ウジェに髪をタオルで拭いてもらいながら

「耳障りな音から逃れたい。窓がガタつく音、冷蔵庫の振動音、隣人の咳」と言うヒジュに「そういう音を描いたら?描けば愛情がわくかも」

アイルランドの”草原” がキャンパスに描かれた。


”チョン・ヒジュ ソロ招待展”のレセプションが盛大に行われていた。ヒョンソンも花束を持って駆けつけた。

「ヒジュさん」と、へウォンとウジェが来ていた。ウジェを見て驚愕するヒョンソン。「おめでとう。ヒジュさんが成功してうれしいです」とへウォン。ウジェは「ご無沙汰しています。お元気でしたか?」と夫に右手を差し出した。

第6話 愛はそんなふうに終わらない

ウジェが出した手に、ヒョンソンは「僕をご存知で?」としらばっくれる。ウジェは「失礼しました、知り合いかと」と手を引っ込めた。「混乱させたようで」とヒョンソンは自ら手を出し握手した。

へウォンとウジェは展示会場に入って行った。

ヒョンソンは、バーでのへウォンとの会話を思い出していた。

「私たちが知っている先輩はもういない。ソ・ウジェは死にました。国番号353、それを頼りにアイルランド中を捜した。その間、先輩はずっと病院に、誰かが治療費を払ってくれていた。調べるうちに行き着いた先、テリム学園社会事業チーム。教えてください。先輩に何があったのか」

ウジェは熱心にヒジュを絵を見ていた。

例の”草原”の絵の前で立ち尽くしていた ー音が聞こえたー

家に帰り窓の外を見ている。「何を考えているの?」と問うへウォンに「チョン先生の絵だよ。不思議なんだ、絵から音が聞こえた」と言った。


ヒジュは夫の書斎へ。

「キュレーター(学芸員)から、来ると連絡があった。」「センスのある人、力になってくれるわ」とヒジュ。「君を信じるよ。だけど代表には、部下が引き抜かれることを早く話すべき。何も知らされないと裏切られたと感じる」と助言。「そうする」とヒジュは答え部屋を出た。

夫はPCを開いた。”所見書ソ・ウジェ、神経外科 アン・ミンソ” 姉の担当だと知った。


ヒジュのサイン会、ソ・ウジェが来た。”草原”の絵の前で、来場者と談話が行われた。「質問は?」にウジェが手を挙げ前に来た。絵を指差し

「あの絵、窓の外に広がる場所はどこですか?風が気持ちよさそう、ひょっとして僕が知っている場所かなと」と聞いた。「想像で描いたんです」とヒジュはうそを言った。

いつの間にかへウォンが会場の後ろに立っていた。


ヒョンソンは理事長(母)に呼ばれ、例のへウォンとの動画 を見せられた。「自分の息子でも不倫は絶対許さない」と怒る母に「無駄な心配はせず、これを見せた役立たずに気をつけて」と言った。

理事長は「ギャラリーの準備は?順調でもそうでなくても報告しなさい。絵を描くのと売るのは違う。ヒジュは素人だから危険よ。投資分を回収して。リサに会うと3年も家を開けた嫁をあなたは支援し続けた。しかもリサの面倒を見ずにアイルランドで。ホスはアイルランドで生まれたのよね?だから現地の病院と提携を?」

ヒョンソンは答えず部屋を出た。

姉ミンソの診察室へ。ソ・ウジェのことを聞いた。「記憶を取り戻したがっている」と彼女は言った。「記憶がないとウソをついている可能性は?」と聞くと「ありえるわね。でもなぜ? 面白いわ、夫婦揃って彼の状態を知りたがってる。私まで彼が気になってきた」と姉は言った。


へウォンはまたドンミの釣り場に来ていた。そこにヒジュが来た。

「なぜこの場所を?」と問い詰めると「ヒジュさんの本『島と湖の話』に ”アイルランドでの日々を思い出す時、ここへ来ると” 。イギリスにいるのかと思ってた。先輩もアイルランドにいた。ひょっとしてそこで先輩に?」とへウォン。

「会っていない、勉強と育児で手一杯だったから」即座に否定するヒジュ。

「そうでしょ、だから成功した。私も留学していれば、先輩が消えなければ違っていた?」

「私が結婚を止めた時、あなたは”幸せになる”と。幸せでないのならそれは自分が招いた結果。ソ・ウジェに幸せを託したあなたが愚かだった。貧しくてもあなたは輝いていたのに、今も彼に執着しているなんて哀れすぎる」と言い立ち去ろうした。

へウォンはその手を掴んで揉み合い、ヒジュは下半身が湖に浸かった。

「礼儀がなってない、昔も今も」とへウォンは立ち去った。

ヒジュはドンミから着替えを貸りながら「寂しくても夫を裏切るのは間違いだった。後悔してる、繰り返したくない。彼女は知らないはず。証拠はないし、相手も話すことはないはず」と言い「私は絶対に離婚しない」と。


ヒョンソンとへウォンがバーで話していた。

「あんな映像を生徒に撮らせるのは間違っている。今後二度と会わずに済むよう、ウジェを別の病院に移すように。ジュヨンの父にも気をつけるべき、立ち退きが決まれば、きっと責め立てられる」とへウォンに警告した。

「奥さんが羨ましい。人を立ち退かせても助けてくれる夫がいて。結婚って、子供がいれば愛していなくても仲間になれる?」

「僕はヒジュを愛してる。先生は本校には戻れない、妻が嫌がっている。これを役立てて」と推薦状を置いて去った。


ヒジュとイ弁護士が、ギャラリー予定地に来ていた。

すべて建て替えるという弁護士に、ヒジュは「こちらの建物は内部だけ改装、世界的に有名なギャラリーは、空き倉庫や歓楽街から始まった、ここも面白くなるはず」と。「テリム・ギャラリー、お義母が口を挟んでくるはず」と弁護士が忠告したが「耐えられる、自分がどうやってきたかよくわかっています」と余裕で答えた。

二人の足元に空き瓶が投げつけられた。ビリヤード場の窓から、ジュヨンの父だった。

そこに幼稚園から、ホスが嘔吐したと電話が。


理事長室、義母がホスにハンバーガーを食べさせている。

「好きなものを食べさせれば吐かない。連休はホスを預かる」と。ホスに向かって「飛行機に乗ってお出かけしようか。ホスが生まれたアイルランドに行く?」と話しかける義母。反対するヒジュに「冷たい人ね、ヒョンソンは縁だとアイルランドで事業をしているのに、、スライゴ?」

「ホスが生まれたのはスライゴ総合病院です」とヒジュは言った。


ヒジュとヒョンソンが家で話していた。「お義母さんが、ホスを連れてアイルランドに行くと。あなたの海外事業が気になるみたい。なぜ黙ってたの?」聞くヒジュ。

「アイルランドの話を避けているだろ。毎日がつらかったと。勉強が忙しいから一度も帰国しなかった。リサと会いに行った時も、心ここに在らずだった。そんな時にホスを妊娠した。1人でホスを産んで育てた君を尊敬している。妊娠するなんてと思いつつ、ホスがいないと思うと寂しくてたまらない」とヒョンソン。「もういい」とヒジュは笑顔で言ったが、夫が去った後、カップに水を入れ一気に飲んだ。


ウジェは倉庫で製作をしていた。父が使っていた彫刻刀を見つけていた。お父さんの話を聞かせて、と言うへウォン。そこに電話が。ウジェの作品が売れた、との知らせだった。

ギャラリーに行くと、売買の契約書が。”金額1200万ウォン”。ウジェは、大切にしてくれる人に売りたいです、と言って出て行った。

へウォンは代表から「あなたを推薦したい。キューレーターがチョン先生に引き抜かれる予定だし」と。

へウォンは「先輩の作品、なぜあんなに高値で?購入者は?」と聞いたが「黙っていてほしい頼まれた」と代表は言った。

ウジェは、会場でリサに会った。二人でヒジュの絵を見て歩いた。

リサは、ウジェに「これを知ってますか?」と押し花を見せた。「ヒース?ヒースだよ、野原に咲く花(ヒース、年に一度 野原いっぱいに咲く野花だよ)」昔聞いた声と、ウジェの声が重なった。リサは驚き、押し花を手で潰し走り去った。


へウォンが料理をしていた。「代わろうか、料理はできる、学生の時はほとんど俺が作ったろ」と言うウジェの言葉に、動揺する、そんなことはなかった、、。


ヒジュに義母から怒りの電話が。「ソ・ウジェ?訳のわからないものが届いた。これを私に買えと?」「すぐ調べます」電話を切り調べようとすると、へウォンから「届きました?」とテキストが。彼女がわざと届け先を病院にしたのだ。

へウォンはバーでウイスキーを飲んでいた。そこに怒ったヒジュが来た。

「私は勘がいいのか、購入者がわかりました。家族だから病院に送っても問題ないでしょ」と言うへウォン。ヒジュが「家族に近づかないで、夫に会うのもやめて」と言うと、

「分かります、不愉快ですよね。なぜあんなことを?自分にはないものだった?でも彼は私の全てだったんです。話してほしかった、2人は大切な人だから認めてあげたのに」と言い

「警告しているんです、今度は黙ってません。先輩は料理をしました? 得意料理は何ですか? 何がおいしかったかホスは覚えているかしら」と続けた。

ヒジュは怒りと動揺で、グラスを持ち、へウォンの顔にウイスキーをかけた。へウォンは笑いながら「人は追いつめられると分かりやすくなる」と。

ヒジュは出て行き、バッグで地面を叩きながら泣き叫んだ。


へウォンは、両手に料理の材料を買って帰った。先輩の得意料理を知らないから、と。ウジェは丁寧に料理を作った。


ヒジュ一家は出かけようとしていた。リサは、ジュヨンにメールし無視されるが、ダンスの練習に行った。

ホスの野球の試合。まだ試合に出られない彼は拗ねてボールを転がす。そこにウジェが現れ、ボールを拾った。ホスが走って来た。

「やあ、君の名前は?」とウジェが話しかけた。

バッドとグローブを持って戻ってきたヒョンソン、ウジェとホスを見て凍りつく ーー大雨の夜、車の前に倒れていたウジェの映像が蘇るーー

ヒジュがホスをつかまえ自分の後ろに隠した。「何をたくらんでいるの?今さらどうするつもり?」とウジェを睨んだ。見つめ合う二人、、。

その頃、へウォンは教会で祈っていた。

第5話6話 感 想

ウジェは事故に遭って『記憶喪失』で登場しました。

明らかになった点と、謎と今後の展開の予想を書いてみたいと思います。

明らかになった点

  • ヒジュは3年もアイルランドで暮らしていた、ウジェと。
  • へウォンはやはり留学できなかった。彼女は、ヒジュとウジェがアイルランドで暮らしていたこと、ホスが二人の子供であることに気づき、ヒジュを追い詰めていく。

謎と今後の展開の予想

  • ウジェを車で轢いたのはヒョンソンなのか?スライゴ病院を協力センターにしたのは、彼を入院させ、治療費の面倒を見る為だった。だから退院したウジェの行方を必死で捜していた。そして今は、彼に会うこと、彼の記憶が戻ることを恐れている?
  • ウジェは本当に記憶喪失なのか?多分、”草原”の絵を見て、彼の記憶は戻ったのではないか。しかしまだしばらくは記憶喪失の振りをすると推測。
  • 夫のヒョンソンは ”ヒジュとウジェがアイルランドで暮らしていたこと、ホスは2人の子供であること” を知っていると思っていたが、そこまでは知らないかも、、。
  • ギャラリーの代表が若い時に惹かれていた彫刻家が、ウジェの父親。彼女はウジェをもっと支援するだろうし、へウォンを新しくキュレーターとして推薦した。一方、ヒジュは夫と「テリム・ギャラリー」を進めており、キュレーターを引き抜いた。二つのギャラリーはライバル関係に?

6話の最後、ヒジュとウジェが見つめ合う、この二人はまだ惹かれあっている、という気がします。

へウォンが教会で祈っている頃、ウジェがホスに、スライゴ修道院の鐘がギル湖に沈んでいる話をしていた、この2つはシンクロしているのか。

色々な人たちが絡み合ってきて、今後の展開に目が離せません。

7話・8話のあらすじは以下でまとめています。

お読みいただきありがとうございました。

Drama
スポンサーリンク
シェアする
yknetworksをフォローする

コメント