『イルタ・スキャンダル ~恋は特訓コースで~』1話~16話(最終回)までのあらすじと感想 *ネタバレあり

第8話 縁が運命になる帰納的推論

店の中は昔のままだった、厨房の位置もテーブルも。

「お母さまはいつお亡くなりに?」チヨルは訊いた。「2010年の秋夕の前の週でした」とヘンソン、彼が父を亡くした頃だった。「家の前で交通事故に遭いその日に他界を」彼女は言った。

チヨルが苦学生だった頃、おばさんは食券をくれて、いつもおかずを1品余計にくれた。チヨルは全て覚えていた。

帰りの車の中で、彼は静かだった。彼にはやっと分かった。

”なぜ彼女の料理だけたべられるのか、なぜ涙がでたのか、なぜ彼女とその家族に惹かれたのか


夜中、ソジンは、ヒジェの部屋に入り、眠っている彼の指紋でスマホのロックを解除して、GPSを入れた。

翌日から彼女は、ヒジェがどこにいるかをチェックしていた。

ヒジュはネットで ”鉄玉の購入、威力”を検索していた。


チヨルは、チ室長と、ヘンソンの母が納骨されているお寺に行き、ヘンソンが恩人の娘だったと話した。

「俺も信じられない、12年前と今と、親子で俺を食べさせてくれてる。ものすごくつらい時、思い出すと力が湧く記憶がある。俺の場合は、恩人の食堂だ。俺は恩返しをしたい。あの一家には何が必要だ?」と室長に聞いた。


ヘンソンが、今月の家賃の心配してたら、大家から電話があり「家主が代わった。家賃は半額になった」と言われ、同時に、お店と住居の全ての部屋に備えるエアコンが届いた。


チヨルは、プライド学院でチン・イサンから「10年前も今も人の好みは変わらない、でもなぜ女子高生なんだ」とイヤミを言われた。チヨルは階段で彼が「”チェは特別な関係の生徒に家庭教師をしてる”と書け。総菜店の看板と生徒の写真をモザイク処理して投稿しろ。”チヨル激ウザ”のアカウントだ」と指示しているのを聞いた。

チヨルは彼を殴り「ナム・ヘイに手を出すな。家庭教師の件を口外したら、デマの流布や名誉毀損でムショ送りにしてやる」と警告した。


チヨルは家庭教師に来て「エアコンを買ったんですね、涼しい」と言い、家賃も半額になったと聞き「いいことがあったら、パーティーですね」と、ヘンソン、ジェウ、ヘイの3人を高級レストランに連れてきた。

高級コースなので、1皿ずつ出て来るが、ヘンソンたちは慣れない。チヨルが察して、デザート以外は一度に出してもらうように頼んだ。テーブルにたくさんの料理が並び、みんなは満足した。


スヒは、チヨルの授業をタブレットで見ながら勉強していた。その時、ヘイの机で見た”対策コース”の教材に、赤いペンのチヨルの筆跡があったことを思い出した。彼女は、母にそのことを話した。チェ・スヒは早速、興信所に連絡して、チヨルを調べるように依頼した。


翌日、ヘンソンは、不動産屋でチ室長が前の家主と契約書を交わしているのを見た。出て来たチ室長に話を聞き、チヨルが新しい家主で、このビル買い取ったのは投資のためだと聞いた。彼女は納得いかない、ヨンジュに「うちが極貧だと思われているのか」と心配した。ヨンジェは「あなたが好きってことよ。でも既婚者だから告白できない。未婚だとバラしたら」と助言したが。

そこに、大口の注文が入った。チヨルが、全スタッフのためにお弁当を注文したのだ。

ヘンソンとヨンジョの2人は、研究所にお弁当を届けにきた。

チヨルは「美食家の俺の舌を満足させる唯一の弁当だ。おいしければ今後もここに頼む」と大自慢で、ヘンソンとヨンジェはうれしそうだったが、、。

そこに、ピアニストのミソンが来て、チヨルとミソンは彼の部屋でコーヒー。

残ったスタッフたちは「チョン室長が紹介した人、ピアニストで家柄もいい」と噂話を。彼女が持参したのは、SNSで大人気のエッグタルト、スタッフたちの興味は、地味なお惣菜有名店タルトへと一瞬に移った。

ミソンは、チヨルに「返信がないけど諦めたくありません。演奏を先生に聴いてほしいです」とリサイタルのチケットを差し出した。

帰り際、彼女は「明日はぜひリサイタルへ」とみんながいる前で念を押した。

ヘンソンとヨンジュは、居心地悪く帰って行った。テーブルにはたくさんのお惣菜が残っていた。


店にもどったヘンソンは明らかに機嫌が悪くなった(まあ、平静ではいられませんよね、、

家庭教師の時、チヨルはヘイに、数学学習アプリの入ったタブレット(?)をプレゼントした。

授業が終わり、ジェウが、チヨルを明日の”チキン・デー(一緒に映画を見て、チキンを食べる日)”に誘ったが、ヘンソンが「ダメよ、先約が、リサイタル。明日の家庭教師もお休みに」とお弁当を渡しながら言った。

チヨルは、帽子を被り、不満げに家から出て来たが、それを写真に撮られていた。


翌日、チヨルはチ室長から、普通の人間関係だと思って、リサイタルに行くように助言され従った。

彼の席は、演奏者の真正面の席だった。休憩時間、ヘイから”アプリの解説が見られない”とメール。彼はヘイに電話したが、その時、ヘンソンの「熱い!」の声が聞こえ、チヨルは動転し、リサイタルを抜け出しヘンソンの家にきた。彼女は左手に軽いやけどをおっていたが、幸い軽傷だった。

その頃、チェ・スヒは興信所から電話を受け取り、証拠写真が彼女のスマホに送られた。そして、彼女は、対策クラスのチャットグループに連絡した。


チャン・ソジンは、ユ判事を食事に招いて、例の教務部長(ソンジュの学校のようだ)の件で頼み事をした。

レストランを出て、彼女はアプリで、ヒジェが ”ノグン2洞” にいることを知り、そこに向かった。

チン・イサンは誰かに「チヨルに、俺が”チヨル激ウザ”だとバレた、すべてストップして、後日仕切り直そう」と電話しこれまでの投稿を削除した。その時、ドアのチャイムがなった。

イサンは、階段をのぼって逃げた、、屋上に上がると、フードを被ったヒジェが追っかけて来た。彼はイサンにむかって、鉄玉をてっぽうのように引いた、玉は命中し、イサンは倒れた。


ヘンソンの家では、家庭教師の後、チヨルもチキン・デーに参加した。

帰り際ヘンソンは、チヨルに、なぜ家主になり、家賃を半額にしエアコンを取り付けたのか聞いた。そして外に出て「今日のことは?ヘイのため?それとも別の理由が、、」と問いただそうとした時、家の前に止まっていた数台の車のヘッドライトが一斉に光った、中から”対策クラス”の母親たちが出て来た。

感 想

8話は、チヨルが、おばさんへの恩返しをしたいと、ヘンソンとその一家のために、いろいろと行動しました。彼は、ヘンソンさんに、”お母さんが恩人だ”とはまだ言わないですね。

ものすごくつらい時、思い出すと力が湧く記憶”、誰にもありますよね。それは、日常的なささやかな記憶であることが多いのではないでしょうか?そして食べ物に関する記憶は大きいかなと思います。

チヨルが、スタッフのために、ヘイソンのお弁当を注文したが、彼らはミソンが持って来た人気の”エッグタルト”に興奮、、見ててちょっとつらかったけど、それが当然かなと。チヨルには特別なお弁当でも、他の人には普通だろうから。

チン・イサンという人、チヨルにイヤミを言わなければ、自分が、”チヨル激ウザ”ってバレることもなかったのに、考えが浅いというか、、しかし、彼もヒジェに狙われました。ヒジェはチヨルに関係する人を狙っているのか?

チヨルがヘイを個人的に教えていることが、とうとう、対策クラスの母親たちにバレたようです。

第9話 僕らの出会いのバタフライ効果

”対策クラス”母親たちに見つかったチヨルは「ここは俺に任せて」とヘンソンに言い、母親たちに「事務所で話しましょう」と場所を移動した。

母親たちから「ヘイに個人指導しているのか?」と迫られ、チヨルはあっさり認め「私的な時間を使っている、問題は何もない」と全く動じない。しかしそこにヘンソンが来て、「個人指導を私がせがみました」と言い出したので、チヨルは焦って彼女を外に出し帰った。

母親たちは、チヨルの予想外の反応に驚き、チェ・スヒは、プライド学院の院長に苦情の電話をした。

家に戻ったチヨルは、家庭教師がバレたのは、チン・イサンのせいだと思い、電話したが (12:12 AM)、応答がなかった。

翌日、院長がチヨルを待っていた。彼は「家庭教師をやめなければ、対策クラスをボイコットすると言ってる」と話した。チヨルは、母親たちの過剰な口出しに呆れて「望み通り、講師の交代を」と言った。


チェ・スヒは、院長から「チヨルが対策クラスを外れると言っている」と電話を受けた。彼女は、ヘイ一人の為に、そこまでする事に納得がいかないが、夫が「母親とデキてるのかもな」と言った(夫さんは浮気中です)。

スヒは、ヘンソンが、チヨルのマンションから出てきたのを見たことを思い出した。彼女は同じマンションに住む占い師同伴で、防犯カメラを無理やり見せてもらった。

ヘンソンが、毎日出入りしている映像があり、それを写真に撮った。


スヒは、”SKYママ”に 『これは母心か不倫か、イルタ講師を誘惑』とタイトルで、ヘイソンが、チヨルのマンションに出入りする写真と共に以下の投稿をした。

スア賢母です。イルタ数学教師が某総菜店の女社長の誘惑に負け、彼女の娘の家庭教師をしています。海外在中の夫はがく然とするでしょう。イルタ講師には失望しました。色仕掛けした彼女に問いたい、これは母心と言えますか?

この投稿は瞬く間に、塾関係者と保護者はもちろん、一般人まで広まり、”惣菜屋不買運動”に発展した。


投稿を知ったヘンソンは怒って、チェ・スヒに会い、「弁当を届けに行っただけ、それが条件だったから」と言ったが、スヒは「誰も信じないわ」と取り合わない。

チヨルはヘンソンに電話して「何もしないように」と忠告した。

しかし、チヨルのクラスでも投稿が影響して、生徒たちは授業に身が入らない。

総菜店には、客が一人も来ない。ヨンジュは腹が立って、悪態をついていたが、ジェウが店に来たので黙った。

”超人気ワールド”というYouTuberが、突然、店に入ってきた。生中継と知ったヘンソンは逃げたがカメラは追い、ジェウがパニックを起こした様子と共に、生配信されていた。

学校の食堂で、生徒たちがそれを見て、ナム・ヘイの母親だと噂していた。

ヘイは男子生徒たちにからかわれた。ゴヌが男子生徒たちに牛乳をかけ、殴りあいになり、ソンジェも加担した。彼らは職員室に呼ばれて、始末書を書かされた。

総菜店では、ジェウの様子がおかしかった。

ヘイは、母親のことも、殴り合いも、自分のせいだと苦しんでいた。

チヨルは、ヘンソンの店が生配信され、彼女の顔が拡散されたことを知った。惣菜屋に行くとヨンジェが「緊急事態が起きた」と言った。


ジェウは”ストレス性パニック発作”で病院に運ばれたが、薬で寝ていた。ヘンソンとヘイが付き添っていた。

ヘンソンは「ジェウは大丈夫」とヘイに家に帰るように言ったが、彼女は「叔母さん、私が事実を」と。ヘンソンは“叔母さん”と呼ばれたことに気を悪くした。

ヘイはバスの中で、SNSに事実を投稿しようとしたが、つらい記憶を思い出した。

中学生の時、親友のセナに「あなただけに話す、母さんは実母じゃなく叔母、父親の顔は知らない、母親は5歳の時に失踪した」と打ち明けた。次の日、それは学校中に知られ、「孤児、二重人格」とウワサされ、ヘイ一家は引っ越したのだ。

ヘイは店の前でヨンジュに会って「私が本当のことを話せば、母さんと先生は苦しまなくて済むのに、勇気がでない」と抱きついて泣いた。「あんたは悪くない。全て大人が悪い」とヨンジェは慰めた(その通りですよね)。


ヘンソンは、病院でもウワサされた。病室に戻ると、チヨルが心配して来ていた。

彼は、ヘンソンを車に乗せ、コンビニでおにぎりや飲み物を買って「車の中で食べると誰にも見つからない」とドライブしてくれた。

食べ終えたヘンソンは寝ていた。彼は、いつも彼女のお弁当を食べる川縁に車を止めて、車内の温度を調節して彼女に自分の上着を着せてあげ、彼女の頬にそっと手を触れた。

車から出るとヘンソンが起きて出てきた。「わあ、夜の漢江って、きれいですね」と。

俺は好きだ、この女性が” とチヨルは心の中で言った。

チヨルは帰りの車の中で「個人指導は やめましょう」と言った。ヘンソンは同意して、お弁当はのことを心配したが、「他を探します」と彼は答えた。

病院で降りる時、彼女は「感謝してます。何もお返しができなくて残念ですが、今後の活躍を祈ってます」と名残惜しく言った。


翌日、チヨルはチ室長に「家庭教師を辞める」と言い、「対策クラスで、俺が必要なら、投稿を削除するように伝えろ」と言った。

ウジェが退院してきた。

チ室長がチヨルから頼まれて惣菜屋に来た。ヘイのために参考書を渡し「オンライン講義を受けるか他の塾に登録を」と伝言を伝えた。


それぞれの日常が戻った。チヨルはあれから、惣菜店には来ていない。

ヘンソンはネットでヘイの新しい塾を探そうとして ”入試トークショー”を見つけた、今日だった。時間と場所だけチェックした。

会場に着くとほとんど満席だったが、奥の前の方の席が空いていた。資料をみて初めて”チェ・チヨルのトークショー”と気づき、彼女は、頭を下げて目立たないようにしていた。

トークが終了し、質問の時間になった。

一人の母親が「娘のために、数学はチェ・チヨル先生がいいと思っているが、心配なことが。少し前のスキャンダルをここで釈明してほしい」と言った。別の母親が「先生は気の毒な生徒にボランティアで教えただけ、不純な動機で迫った母親が釈明すべき、女性が一方的に体で誘惑、、」と。ヘンソンは居たたまれなくなり、静かに出でいこうとした。チヨルがヘンソンに気づいて、「違います。僕が家庭教師の提案を。好きなんです、彼女のことが。すばらしい人で、とても温かくて、輝いてます。僕の片思いなので、彼女を責めないで」と、最後の言葉を母親に向かって言った。

チヨルは、ゆっくりヘンソンに顔をもどし、ヘンソンは戸惑った顔で彼を見ていた。

感 想

ある日突然、自分の写真と共に、事実無根なことをネットに投稿され、拡散される。知らない人が、カメラを持って、突然お店に入ってきて、許可も得ずに生配信する、、暴力ですよね。不買運動が起き、個人の顔が拡散され、病院に運ばれる人もいる、、怖い世の中に住んでいます。

ヘイが苦しんでいるのが、とても可哀想です。中学生の時に、親友だと思っていた友達一人だけに、自分のことを打ち明けたら、次の日には学校中に知れ渡っていて、学校にいられなくなってしまった。そんな辛い経験があるから、ソンジェたちにも打ち明けていないのでしょう。そんな時、ヘンソンにわざと”叔母さん”と言ったりする、、複雑です。

チヨルは本当に優しいです。顔を知られてしまった彼女のために、コンビニでおにぎりを買い、寝ている彼女にする気遣い、、そして、最後の場面。「僕の片思い、だから彼女を責めないで」って、もう、最高!です❤️

でも、彼はヘンソンが既婚者だと思っているから、それ以上は進めないんですよね。

これから、ヘイが苦しまずに、チヨルがヘンソンが未婚だという事実を知るために、どんなシナリオが用意されているのか、とても楽しみです。

それから、チヨルが、チン・イサンに電話したのが、12:12 AM、彼は前の回で、フード男にパチンコ玉で撃たれて倒れてた、どうなった?その件で、またチヨルが不利な立場にならないか気になります。

第10話 関係を変える感情という変数

「僕の片思いなので」チヨルが ”入試トークショー”で発した言葉は、塾関係者や保護者に衝撃を与えた。

ヘンソンは、チヨルをカラオケボックスに呼び出し「私に同情してスキャンダルまで自分で背負おうと?」と訊いた。チヨルは「好きです、、ご心配なく終わりにします。答えを間違えたのは俺だから」とつらそうに言って出て行った。

プライド学院には、苦情、キャンセル、返金の電話が鳴り響き、”裏切られた”と感情的になった女子生徒たちは、集団で、チヨルの教材を焼いた。

チヨルは院長に呼ばれ、とりあえず2週間休むように言われた。

この件で、対策クラスの母親たちが集まった。チェ・スヒは、オフレコだがと前置きして、院長が、パーフェクトMの“ソン・ジュノ”(今 大人気の講師)に接触しているとの情報をシェアーした。


仁川で遺体が見つかり、プライド学院の講師、チン・イサンだった。

写真には、額に固い物が当たった傷痕があり、遺留品の中に、被害者のポケットから”鉄球”が見つかっていた。


”韓国代表 惣菜屋”は、たくさんのお客さんで賑わい、惣菜は売れ切れる勢い。ジェウは、チヨルに電話するが通じず、ヘンソンから、電話してはダメ、と言われて機嫌を悪くしていた。


休みをとったチヨルだが、やることがなく、時間を持て余していた。

コンビニの帰り、同級生でウリム高校教師のチョン・ジョンニョルに会った。彼が「食事をおごってくれ」と言い、一緒に飲みに行った。二人は競争のようにお互いの杯に酒をついて飲んだ。ジョンニョルが「12年前、お前は本当に知らなかったのか?」と聞き、チヨルは「ああ、知らなかった、バカだ、今もあの時も、、」と、自分を笑った。

チヨルは飲みすぎで潰れた。ジョンニョルは彼の家を知らない、チヨルの携帯から電話した番号は、ジェウに掛かった。

ジェウが、チヨルをマンションに連れて行きベッドに寝かせたが、、チヨルは熱があった。ジェウはヘンソンに電話した。

チヨルは、ヘンソンの夢を見て、夢の中で ”一度だけ”と彼女にキスをした。


チ室長は、ネットでチヨルへの批判コメントを読み、落ち込んでいた。チヨルに何度電話しても通じない、自宅にも研究所にいない、、彼は感情的にスマホを投げた、、。彼は惣菜屋に行き、先生から連絡がないかと聞いたが、もちろんなかった。ヘンソンは心配で、仕事が手につかなくなった。

彼女は、ヨンジェが入れてくれたコーヒーを見て、もしや、とキャンプ場の釣り堀に行った、チヨルがいた。

「心配しました」と言うヘンソンに、チヨルは「食事をおごって、空腹です」と言った。リクエストは、“どじょう鍋”のお店だった。チヨルは食べながら話した。

「以前 釣り堀で 恩人の話を。その恩人がここで考試食堂を。教員採用試験の前はこの町にいて、ヘンソンさんのお母さんにお世話になった。1日1食の時もあったけど、毎回たくさん食べさせてくれました」

「母から何度か聞きました、苦境に立ちながらも頑張っている学生がいて、息子のように世話したくなると」とヘンソンが言った。

「ここに来た日、驚きました。講師になってから会いに来たんですが、店が変わっていた。成功した姿を見せたいと思う唯一の方でした。もう心の整理はつきました。お母さんへの感謝と、この不思議な巡り合わせに、心が錯覚を起こした。こうして会って目が覚めました」とチヨルは言った。

帰りの車の中では二人とも無口だった。

チヨルはヘンソンを家の前でおろした。彼女は車を見送り、、彼は、運転しながら泣いた。

ヨンジェが店から出て来た。ヘンソンは「先生は整理がついたって、いいことなのに胸がすごく痛むの、私、彼がすごく好きだったみたい」とヨンジェに寄りかかって泣いた、、。店から、ヘイがそんな母を見ていた。


チヨルが、休暇を終えて研修所に戻ると、スタッフはチ室長と2名しか残っていなかった。

そして、2週間ぶりのクラスの扉を開くと、そこで”ソン・ジュノの特別数学”が開講されていた。チョン室長が慌てて入ってきて、講義室が変更になったと言った。そこは小教室で受講生も少なく、マイクもなく、生徒のやる気もなかった。

講義を終えたチヨルは、院長に会い「ソン・ジュノがいるなら俺は不要ですね」とプライド学院を辞めた。

院長室を出たところで、刑事2人と会って挨拶した。年配の刑事が、チ室長について「助手か、見覚えがある」と独り言を言った。


チヨルは、車を総菜店が見える位置に止めて、店の外に出てきたヘンソンを見ていた。

そんなチヨルにヘイが気づいた、二人は挨拶して、チヨルは行った。


チャン・ソジンの事務所に夫が来て、「ソンジェもプライド学院へ?依頼人と警察署に行った時、刑事が話してた、講師が殺されたと、生徒も自殺しただろ?鉄球連続殺人事件とかなんとか、帰りセアムマンションの周辺に警察が、講師の家だろう。別の塾に通わせろ」と。ソジンがヒジェをGPSで尾行した時、彼はそのマンションにいた。彼女は電話したが、ヒジェはでない、、。


ジェウが動画をみて「悪い奴」と怒っていた、超人気マン( YouTuber)が、チヨルに会いに行こうとしているから、ヘンソンとヨンジェも一緒に見はじめた。

「イルタ講師の相手を突き止めた超人気マンが、今日は不倫騒動で地に堕ちたチェ・チヨルに突撃取材します」と言い、チヨルの研究所に来た。

チヨルとチ室長が部屋から出た時、超人気マンがカメラを構えて突撃、「塾との契約終了は事実ですか?転落した今の気分は?既婚者への感情は?希代の不倫スキャンダルですが、、」と失礼な質問を浴びせてカメラを向けた、、その時「違います」との声、3人が振り向くとヘイがいた。超人気マンはすぐカメラを彼女に向けた。

「スキャンダルじゃない、、だって母は、、実は、、母じゃなく、未婚の叔母です。だからスキャンダルじゃなく、ロマンスです」とヘイはカメラに向かって言った。

感 想

前回書き忘れたのですが、”入試トークショー” のチヨル先生の白のタートルネックの上のスーツがすごーくおしゃれ、釣り堀でのチェックの襟のジージャンもかわいい、すごく似合ってますよね❤️


今回は、チヨルが、ヘンソンに、恩人は彼女のお母さんと打ち明けた。しかし、彼女を諦めるために、「不思議な巡り合わせで、錯覚した」と言い、ヘンソンはそれでとても胸が痛くなって、自分の気持ちに気づいた。

ヘイソンが ”ヘイの叔母で、実は未婚”と、どうやってチヨルに知らせるのかと思っていたら、最後にヘイが超人気マンの生中継で、事実を話すという意表をつく展開、9話からヘイが悩んでいた様子が丁寧に描かれて、最後の場面につながりましたね。「スキャンダルじゃなく、ロマンスです」素敵!SKYママたちには衝撃でしょう!事実が公になっても、周りにいい友達がいるから、ヘイが今回はつらい思いをしないようにと願っています。


ベテランの刑事が、チ室長を見て「見覚えがある」と言ってました。”中学生 実母殺人事件”を担当していた刑事だから、つまり、チ室長が、自殺したスヒョンの弟なのでしょうか?

第11話 僕らの愛の関数関係

「母は、、実は、、未婚の叔母です。だからスキャンダルじゃなく、ロマンスです」

ヘイの告白は、”超人気マン・チャンネル”で生配信された。ヘンソンは、すぐにチヨルの研究室にスクーターで向かい、チヨルは惣菜屋に車を走らせた。

ヘンソンは、チヨルの家の前で待っていた。チヨルが戻ってきて、彼女を抱きしめ「話すのが遅すぎる、知らずにどれだけ苦しんだか」と言った。

2人は漢江のほとりに車とスクーターを止めた。お互いにいつから好意をと聞き合った。

ヘンソン「最初は憎らしくて冷たいと思ったけど、寂しい人だと気づいて、意外と温かい人だって不思議に思ったり、心配したり 傷ついたり、切なくなったり、そして今ここにいます」。

チヨルは「最初から妙にあなたが気になった、心配になって怒ったり、そのうち退屈だった人生が面白くなった、”1兆の男”と自慢したが退屈な人生だった。俺が見失ってものをみつけてくれました。お母さんに続いて2人目の恩人です、すごく大事な恩人」と。


ヒジェは、動物医療センターに走ったが、猫は死んでいた。医者が「鉄球で撃たれて転落した時の衝撃で内臓が破裂して、、悔しいでしょ、瀕死の猫の世話をしてくれたのに」と彼に言った。

ソジン(母)は家に戻ったヒジェに「9月28日の夜、なぜセアムマンションヘ?人が死んだ、警察が犯人を捜してる」と言ったが、彼は無言で自分の部屋に入り鍵をかけ、泣き崩れた。


翌朝、ヘイは少し緊張して学校に行ったが、ダンジが「すごい、カッコよかった」、ゴヌは「かわいく映ってたぞ」と言い、教室に入ると「スターだ」とみんなが拍手した。

数学教師のチョンは、チヨルに”崖っぷち脱出おめでとう”とメールした。

チヨルが研究所に出勤すると、辞めた4人のスタッフが戻ってきていた、チヨルは快く受け入れた。

室長が「トリプル・トップ学院が話をしたいと」と聞くと、チヨルは「会ってみよう」と返事。そこにプライド学院の院長が来た。彼は「ザ・プライドに戻ってきてくれ。ソン・ジュノはパーフェクトMともめてる、チン先生は、、死んだ、、警察は殺人事件だと」と苦しい事情を話した。


”対策クラス”の母親+イ・ミオク(ダンジの母)がお茶中、「チェ・チヨルに戻ってきてほしい」とチェ・スヒ以外の母親たちは話し、スヒに「ナムさん(ヘンソン)に謝ったら?」と言ったが、スヒにその気はない。

チェ・スヒを除く3人の母親が惣菜店に来て、スキャンダルの件をヘンソンに謝った。そして「チヨル先生がプライドに戻ったら、対策クラスを担当してほしい」と彼女に口添えを頼んだ。


チヨルは、チン・イサンが死んだことにショックを受けていた。チ室長がコーヒーを持ってきてくれたが、ヘンソンから飲み過ぎないよう言われたと、水にした。室長は、、。

チヨルはプライド学院のビルを眺め、採用された日のことを思い出した。院長が「君はイルタ講師になる素質がある」と”年俸契約書 5億ウォン”を提示したのだそれからチヨルは努力を重ね、正真正銘、イルタ講師になった。

チヨルは研究所に届いた花を持って、ヘイの家庭教師に来た。終わった後、弁当をヘンソンの家で食べた。

「どこの塾に行くか決めた?」とヘンソンが聞くと「数カ所から誘いが来てるが、気が晴れない。プライドの院長が”戻ってきてくれ”と。俺を発掘してくれた人だし、教え子も気にかかる」とチヨルは言った。「答えが出てますね。チャンスをあげたら?まずイエローカードを。対策クラスの母親たちから口添えを頼まれたが、先生自身も戻った方が気が楽じゃ?」とヘンソンは言った。


翌日、トリプル・トップ学院の院長との約束だったが、チヨルは「他の塾に決めました、すみません」とだけ言って出て行った。焦って追いかけてきた室長に「ザ・プライドに復帰する。世話になったから一度のミスは許したい」と説明、室長が「ナム・ヘンソン社長の助言ですか?」と聞き、チヨルは「そうだが、、俺を発掘してくれた人、このまま別れると後味が悪い。あっ、今日はチキンデーだから店に来い。ヘイの対策クラスの受講を条件に入れろ」と一方的に言った。


ウリム高校、数学の時間、ゴヌが黒板に数式を書き、答えを導き出し、見事正解。

チョン先生が「成長したな、約束しよう、大学に受かったら1つ望みをかなえてやる」と言うと、ゴヌは「俺は他の人と賭けをしたいです。ヘイ、俺が受かったらつきあって」と授業中に公開告白。ソンジェは、気が気でない。


ヘンソンの家の”チキンデー”、チ室長も参加している。食事の後、ボーリングをすることになった。

チ室長が見事ストライク!ヨンジェたちとハイタッチ、ヘンソンもしようとしたが、室長は避け、何気に彼女を無視した。

試合が終わった後、ヘンソンが室長に「運動神経がいいですね」と話しかけると「実力は社長の方が上、人を説得する能力も。先生がプライドに戻るとか、よく先生の決意を変えられましたね」皮肉っぽく言い、ヘンソンは気分を害した。


翌日の学校、ダンジはソンジェに「ヘイが好きでしょ。結果を恐れず告白しなさい」とハッパをかけた。

放課後、ソンジェがヘイにプレゼントを買った時、母から「すぐに帰ってヒジュを見張って。部屋をロックしてる」と電話があった。

ヒジェはうなされて目覚め、部屋を出ようとしたが、ドアが開かない、、ソンジェが戻ってきて、急いで鍵を開けた、ヒジェはパニック障害を起こしていた。

警察では、パーカー男が被害者宅の防犯カメラに写っているのを見つけ、顔写真(ヒジュ)も入手した。2人の刑事がヒジュの足取りを追跡して、マンションが立ち並ぶ地域に来ていた。ソンジェがコンビニから戻ってきた時、刑事に声をかけられた。写真をみせられたが「知りません」と答えた、刑事は彼の後を追った。

家に戻ったソンジェが「兄さんを捜している人がいた、刑事だと思う」と話していると、チャイムがなった。ヒジェは部屋に隠れたが、2人の刑事が家に入ってきて、ヒジェはドアを開け、外に飛び出した。


ヘンソンは、昨夜のチ室長の態度を気にしていたが、お弁当50個の注文が入り忙しくなった。配達に出ようとした時にチヨルがきて、車で一緒に配達してくれた。

帰りの車でヘンソンは「チ室長って、意外に気難しい?」と聞いたが、チヨルは「いや、彼は誰にも親切で優しい」と言った。ヘンソンは「私もそう思ってたが、昨夜冷たく感じた」と。チヨルが「距離を縮めようとしすぎたのでは?あなたは誰にでもなれなれしいから」と言ったので、彼女は腹が立ち「私を惨めにさせる」と彼を責め、チヨルが一生懸命なだめようと、彼女の方を向いて話かけている時に、突然、目の前に人が、、、急ブレーキ!

走って逃げてきたヒジェだった。

感 想

ヘイの勇気ある告白のおかげで、ヘンソンが未婚だと知ったチヨルは、「もっと早く言ってほしかった」と、とても安心しました。チヨルは、スキャンダル(不倫)→ 稀代のロマンティストに格上げです😆。

お互いに”いつから好意を”と話す場面、チヨル先生の告白が素敵でした、とても正直で誠実です。

チヨルとヘンソンが恋愛関係になると同時に、チ室長の態度に変化が、、。彼の心情を想像するに、これまで何年も公私ともにチヨルを支えてきた、それなのに1日前に恋人になったヘンソンが塾のことまでチヨルに意見する、気に障るし嫉妬もする、もしそうなら、彼の気持ち、分かるなぁ。

”ザ・プライド”に戻るのは、チヨル先生自身が決めたことだから、「ナム社長の助言か」と聞かれた時「いや、自分で決めた」と言って欲しかった。

対策クラスの母親たちが、ヘンソンに、チヨル先生に口添えを頼むとか、やりすぎ〜〜。


ところで、ヒジェは瀕死の猫を助けようとしてたんですね。つまり、猫に鉄球を当てたのは、彼ではなくチン・イサンだった?それで、ヒジェがチンに鉄球を当てたということなの?ヨンミンに鉄球を当てたのも、チン・イサン?

第12話 喜劇と悲劇の交点

ヒジェは警察に捕まり、ソンジェは動揺して泣き叫んだ。

教務部長の息子の件は、チャン・ソジン弁護士の力で、刑事事件を免れ、少年犯罪扱いで済んだ。部長はソジンに「恩を返したい、私にできることがあれば言ってください」と言った。

ソジンは、ソンジェから「兄さんが捕まった」と連絡を受け警察に来た。ヘンソンとチヨルも待っていたが、彼女は二人を無視し、ソンジェに「中間試験に備えて勉強を」と叱咤した。

ソジンは、ヒジェの弁護人になり、「殺人容疑」と聞いても驚かなった。


ヘンソンは帰りの車で、チ室長のことを話そうとしたが、チヨルから「今日はやめましょう」と言われ、気まずい空気のまま別れ、お互いにメールができなかった。

ヘイはソンジェを心配して、電話、メールをしたが、返信がない。


翌日、チヨルは撮影の仕事があった。彼はずっと、ヘンソンから連絡がないか気にしていた。

撮影後、若いスタッフがチ室長に「チョン・ソンヒョン?久しぶりだな、痩せたな」と親しげに話かけてきた。室長は「人違いです」と言ったが、彼は「テソン中学卒業では?」と尚も聞いてきた。室長は「違います」と否定。チヨルは、否定しても話を続けるのを不思議に思った。


翌日、ソンジェは学校に来ていなかった。ヘイは何度も電話とメールをしたが、まだ返事がない。

ソジンは、ヒジェの精神科医の所見書を警察に提出して、取り調べを受けられる状態ではないと言った。

担任からソジンに、ソンジェが欠席してるとのメールが入った。彼女は休憩を申出て、ヒジェに、戻るまで黙っているようにとキツく言った

ソジンは家に戻り、ソンジェに「明日は中間試験よ、明日の試験に失敗したら人生が終わる」と圧力をかけ、勉強しろと部屋に押し入れた。

ヘイはゴヌに勉強を教えていたが、ソンジェが心配でうわの空。ゴヌが気分転換に運動しようと、ヘイをアイススケートに連れてきた。ゴヌは、ヘイをリードしてあげ、颯爽と滑った。「勉強はビギナーだが、俺にも得意分野があるとアピールしたかった」と言った(好青年!)。


ヘンソンは、チヨルから1日連絡がないが、駆け引きも子供っぽいと彼にチャットを送信。

チヨルは研究所で、明日のオンラインの講義のことで会議中だった。チ室長は”オレンジ・ブラウン”のペンを使って、スタッフからいい色と言われた。

チヨルが他のスタッフと話している時に、彼のスマホにヘンソンからチャット着信、気づいた室長が、彼女のメッセージを削除した、、(エーー😰、ひどい)。


ソンジェは、ヘイから ”心配してる、家の前の公園にいる”とメッセージを受け取り、外に出た。何も言わずに彼女に近づいて、彼女の肩に頭を置いて泣いた、、ヘイは彼を優しく抱きしめ慰めた。

ソジンは警察からソンジェに電話したが出ない。彼女は、教務部長に電話して「前回の話はまだ有効ですか?力添えの話」と言った。


チヨルたちの会議が終わったのは、午前3時。

チヨルは、チ室長に「今日は俺が送る」と言ったが、彼の家を知らないことに気づいた。室長は知られたくない様子、彼がチヨルを送った。

チヨルは室長に「たくさん笑え、ヘンソンさんとも仲良く」と話した。「社長が好きなんですね、最近は女子高生の夢も見ないのでは?」と室長は言った。


ヘンソンは、無視されたとふてくされて寝たが、夜明けにチヨルから電話、一緒に市場に仕入れに出かけ機嫌が直った。

コーヒーを飲みながら「なぜチャットを無視?」とヘンソンが聞くと、チヨルは「来てない」、お互いのスマホを見せ合うと、ヘンソンは送信、チヨルは着信なしだった。「機械は完璧じゃない、今日、来てよかった」とチヨルは言い「おとといは悪かった、俺の関係者とも仲良くしてほしいと思った」と謝り、二人は仲直り(ほんとチヨルさんやさしい!)。

ヘンソンが「海に行きたい」と言ったので、チヨルは、仁川の出張に連れていくことに。ヘンソンはチ室長に迷惑でないかと心配したが、彼の機嫌はよかった。

チヨルは、セミナーを終えた後、ヘンソンをヨット・ハーバーに連れてきて、彼のヨットで海に出た。ヘンソンは感激と興奮マックス😍 チヨルはそんな彼女をみて嬉しそう。チ室長は船の免許も持っている。ヘンソンは「(室長のこと)気のせいだったかも」とチヨルに言った。

しかし、寒そうなヘンソンのためにチヨルが毛布を取りに船内に入った時、室長がわざとハンドルを切り、舟が傾きヘンソンは倒れ、左手に傷を負った。すぐに病院で手当してもらった。室長は彼女に謝り、一人で帰った。


ウリム高校、中間試験、数学。パン・スアは問題の文字が二重に見え、動揺した。(スアさん、久々の登場でしたが

ソジンは教務部長にから、封筒をもらっていた。

ソンジェは薬をもって警察に行った。ヒジュは刑事から「弟からだ、心配してたぞ」と薬を渡された。刑事がチン・イサンの写真を見せ「面識が?」と聞き、ヒジェが頷いた時、ソジンが部屋に入ってきて抗議した。警官たちは、母親の態度を不審に思い、令状申請を急いだ。

ソンジェは、テーブルに封筒があるのを見つけた。母から電話で「明日現代文の試験よね、封筒を見た?ちゃんと解いてみて、絶対、誰にも見せないで」と言った。

夜、ヘイはまたソンジェを呼び出し、休んでいた時の現代文のノートを渡してあげた。彼は家に戻り、例の封筒を渡した、「母が人に見せるなと言ったからいい教材のはず、僕はもう解いた」と言って。


社長不在で、惣菜屋の切り盛りしたヨンジュとジェウ。ヨンジェは、ジェウが、背が高くなって、頼りにもなると知って「一杯どう?私が飲むから、飲めないジェウは食べればいい」と屋台に誘った。

ヨンジュは「私はいい女の部類でしょ?性格?いいわよ、性格いい」と酔って言うと、「そうだな、いい女だ」とジェウ。「本当?」「本当だ」、彼はイイダコを食べようとしていた。「それなら、イイダコを食べたら、私とつきあって」とヨンジェが言うと、ジェウはイイダコをお皿いもどして「気持ちが悪い。ヨンジュさんは姉さんの友達で、僕の姉同然で家族みたいなものだ。だから恋人だと思うと、、気持ち悪い」と言った、、ヨンジュは「私は恋人にするには、気持ち悪いのね、アハハハ」とカラ笑しながら、席を立って出て行った、、。そして「わたしったら、どうしよう、、」真顔に、、。

ウジェは「ヨンジュさん、変な表情だった、悲しいような怒ったような、、僕の言葉に、、怒ったのかな?」、、途方にくれたような、、。


帰りは、チヨルが運転した。ヘンソンは引っかかっていた、室長が、意図的にハンドルを切った気がして。

チヨルは彼女を心配し、彼の家に連れてきて、手の消毒をした。ヘンソンが帰ろうとしたが「泊まっていって、俺といて」と引き留めた。彼の家に泊まった。


”2学期中間試験 現代文

問題用紙が配られ、試験開始。ヘイは問題を見て、手が止まった、次のページの問題も見た、、そしてソンジェを見ると、、彼は顔を上げずに、震えながら、鉛筆を動かしていた。


裁判所では、ヒジェの”令状実質審査(拘束するかどうかの審査)が始まった。

裁判長が、ヒジェに「令状に記載のあるチン・イサンの殺人の容疑を認めるか?」と聞いた。ヒジェは「殺してません、僕は目撃者です」と言った。


配達業者が階段を登って、ダンボール箱を最上階に運んだ。「なぜ、いつも重い鉄球を注文するんだ」と文句を言いながら。

注文者の家の中、チヨルの顔写真が部屋いっぱいに貼られていた。

”惣菜屋”の近くに車が泊まった。帽子を被ったチ室長が、外の看板にメニューを書いているヘンソンに向かって、鉄球を飛ばそうと構えた、、、。

感 想

軽いラブコメかなと思ってたら、話が重くなってきました。

チヨル先生、ほんとにやさしくて、いい人で、素敵です❤️

チ室長が、鉄球の犯人だった! エレベーターのない最上階の家が、彼の家。彼の本名はチョン・ソンヒョンで、彼が自殺したスヒョンの弟。部屋中にチヨルの写真が貼ってあるが、彼に近づいた理由は? 第1話からずっと、本当にチヨル先生思いの好青年だったけれど、11話から突然、”悪の顔”が暗くて、俳優さんてすごいですね。

チャットを消したり、船のハンドルをわざと切ってヘンソンにケガを負わせようとしたり、、最後は鉄球を当てようとしてる、行動がエスカレートしてきました。

10話の感想では、室長に同情しましたが、11話で、その余地はなくなりました。

彼の真の目的は何?チヨルはいつ彼の正体に気づくでしょう。


でも、チ室長より、何倍も耐えられないのが、チャン・ソジン。

ヒジェが捕まって、ソンジェは心配で精神的に支えが必要なのに、「勉強しろ、中間テストで失敗したら人生が終わる」と言う母親。試験1つで人生は終わらない。ヒジェを家に閉じ込めて、彼を壊してしまった母親。

そして教務部長から、現代文の試験問題を入手し、ソンジェに渡し、そうとは知らなかった彼は、ヘイにも見せてしまった。チヨルの教え子で、自殺したスヒョンと同じことが繰り返された。ソンジェもヘイもそんなもの見たくなかったはず、、この二人どうなるのでしょう?

この母が、息子2人を苦しめていて、可哀想すぎて、苦しいです。こんなことが実際におきているのでしょうか?


つらいストリーの中で、ヨンジュとジェウが屋台で飲んで、ヨンジェが告白して、つらそうに出て行ったあと、ジェウが彼女のことを思ってとまどう場面が、切なく、美しかった、、。2人の俳優さんの演技が素晴らしいから、成り立つシーンだなと思いました。

第13話 難問に対処する僕らの姿勢

チ室長は、ヘンソンに鉄球を撃とうとしたが、店の前にチヨルの車が止まったので諦めた。

裁判所では、ヒジェが「自分は、犯人ではなく目撃者。世話をしてた野良猫が、鉄球で死んだりケガをすることが多くなった。周辺で犯人を捜していて、殺人を目撃した。逃げようとして犯人に首をつかまれた。顔は見えなかったが、手は色白で長くて、人さし指にたこができていた」と証言した。彼の拘束令状は棄却され、ヒジェは解放された。


ウリム高校では、中間試験の最後の科目”現代文”のテストが終わった。

ヘイはソンジュと話そうとしたが、彼は無視して教室を出て行った。彼を追うヘイに、スヒが「どうやって数学で全問正解を?チェ・チヨルと担任は友だち、不正を?」と突っかかり、相手にしないヘイを後ろからつかみ、髪の毛を引っ張った。


ソンジェは、母に「どういうことですか?母さんがくれた過去問と試験問題が全く同じだった」と問い詰めた。「否定しない、あなたが勉強に集中しなかったから!入試の失敗は許されない」とヒステリックに叫んだ。ソンジェは「間違ってます、学校に事実を話しても?こんなのはイヤだ」と泣きながら母を説得しようとしたが、「好きにして、私が死んでもいいなら」と母は自分の部屋へ。ソンジェにヘイからずっと電話が掛かってきたが、彼は無視し続けた。


プライド学院の院長は、チェ・チヨルの復帰を盛大に祝いたいと ”数学キャンプ”イベントを提案した。チヨルは乗り気でないが、チ室長が勧めるので、オッケーした。

室長の運転で帰宅中、数学キャンプの話をしていたが、ヘンソンから電話で、チヨルはメロメロに!室長はミラーから睨んでいた。

チヨルは家に帰ったが、寒々しいので、ヘンソンの家に行った。

「暖かいなぁ!」と感動、お泊りセットも持って準備万端である。ジェウが「チヨル義兄、僕の部屋で男同士で寝るんですか」と迫ってきて、チヨルの手を引いて部屋に連れて入った(ここからコント🤣)。ジェウとチヨルは、2人で並んで仲良く寝たが、、、ジェウがやっと寝たことを確認したチヨルは、ヘンソンの部屋へ。


翌朝早く、チヨルはチ室長に電話して、ヘンソンの家から現地に向かうと伝え、先日の仁川で撮った写真を送ってくれと頼んだ。クルーザーから撮ったビデオが送られてきた。チヨルとヘンソンは2人で仲良く見た。その日は、快晴で、海は穏やかだった


ソンジェは、始業ギリギリに教室に入ってきた、ヘイは彼と話す時間がない。

担任のチョン先生が、中間試験の仮採点結果で、イ・ソンジェが1位だと言った。ヘイは職員室に来るように言われた。

先生は、彼女の現代文の白紙の答案用紙を見せ、何かあったのかと聞いたが、ヘイは時間配分を間違えました、と言ってごまかした。

ヘイは2階から、ベンチに座って沈み込んでいるソンジェを見た。そのヘイをスアが見て、彼女はヘイを後ろから落とす、、と言う幻想をみた。スアはものが歪んで見えるが、誰にも言えずに苦しんでいた。


刑事たちは、動物保護センターを訪れ、ヒジェの証言の裏をとった。

また、殺害されたチン・イサンが、チェ・チョイルを貶めることに必死で、138件の悪質コメントをアップして削除していたことを突き止めた。ベテラン刑事は”中学生実母殺害事件の発端は奴だ”という投稿に目を止め、”チョン・ソンヒョン”のことを調べようとした。


ヘンソンは撮影中のチヨルのためにお惣菜を届けに来て、チ室長に渡した。帰ろうとして、お手拭きを渡し忘れたので引き返した、、チ室長が、渡したばかりのお惣菜をゴミ箱に捨てていた。

「何をしてるんですか?あの日も故意に?動画をみたら波はなかった」とヘンソンは言った。室長が「何が言いたいんですか?僕が故意にハンドルを切ったと?」と怖い顔で彼女に迫ってきた。チヨルが気づいて出てきた。

チヨルは、ヘンソンに「誤解です、あいつがそこまでする理由が」と言ったが、彼女は「クルーザーの件は誤解だとしても、今日は誤解じゃない。時間をください、考えを整理したら連絡します」と言って帰った。

室長はチヨルに「クルーザーの件は絶対故意ではない、今日は親切の押し売りみたいに食えと言うからムカついて、、」と言い訳した。チヨルは「わかった、撮影を終わらせよう」とクールに対応した。


ヘイはソンジェに、”会おう、来るまで公園で待ってる”とテキストした。ソンジェはヘイに電話して「来るな」と言った。ヘイの言うことが正しいとわかっているが、母を警察につきだせない、彼は電話を切り、スマホを投げた。それを聞き、母のソジンが部屋に入ってきた。

「また見せた?誰にも見せるなと念を押したのに」と彼女はまたヒステリックに叫んだ。

ソンジェ母はヘイに電話して、彼女を呼び出した。「あなたが口外すれば、何人もの人生が壊れる。黙っているのがソンジェのため」と説得しようとしたが、ヘイは「解答用紙は白紙で出した、こんなの間違ってます。ソンジェは苦しんでます。私は信念に従います」とソンジェ母の説得を拒んだ。

車から出てヘイは歩いた。その後ろ姿をスアが見ていた。彼女はまた、ヘイを後ろから押し道路に突き出す幻想を見た、彼女には全てが歪んで見えた。

ヘイは、ヘンソンから頼まれたゴミ袋を買って、暗い道を歩いて帰ろうとしていたが、、。


スアは、迎えにきた母の車に乗らずに、歩いて帰ってきた。戻ってきた母スヒがスアに「どうかしてる」と機関銃のように責め立てたが、、スアは呆然と「うん、どうかしてる。イカれてるか、怪物になりかけてるかも、、」と言って涙を流した。娘の言っていることも、涙も、訳がわからない母親は戸惑った、、。


ヘイは、まだ家に帰っていなかった。ヘンソンが何度電話しても、”電源が切れている”とのアナウンスが。ヘンソンは、ダンジに電話したが、ヘイとは学校が終わってから会っていなかった。

ヘンソンとヨンジュはヘイを捜しに外に出た。ヨンジュから連絡を受けたチヨルがやって来て、3人で捜索願を出しに交番に行った。

夜が明けた、、チヨルはヘンソンの家で一緒に待っていた。

警察から連絡があり、ヘイが最後に通話した番号がわかった、”チャン・ソジン”だった。

ヘンソンはソジンに電話したが、彼女は「ソンジェと連絡がつかなかったのでヘイに連絡した」とウソを言った。それを聞いていたソンジェは「ヘイと何の話を?なぜウソを?ヘイと会ったんですか」と聞いた。母は「ヘイに会った。口外するなと言ったが断られた」と答えた。


ヘンソンとチヨルが再び警察に相談に来ているところに、担任のチョン先生が来て「お母さんにお話が。実はヘイが現代文の解答用紙を白紙で出しました」と話した。

ヘンソンたちは、何度もヘイに電話したが、電源は切れたままだった、、。


前日の夜、ヘイは必死で逃げていて、大きな通りに出た時に車にはねられたのだった、、追いかけていたのは、フードで顔を隠したチ室長だった。

感 想

13話も、かなりシリアスな展開になりました。

ほっこりして、声を出して笑えたのは、チヨル先生が、ヘンソンの家に泊りにきて、ジェウと一緒に寝る場面、2人の男優さんが可愛らしすぎで、2人のアドリブでしょうか😆 チヨル先生がヘンソンさんの部屋に入って一緒に寝る場面も、二人の俳優さん”素”で照れてるの?と面白かったです☺️

しかし、それ以外は、きつい話が多かったです。

ソンジェ母が「私が死んでもいいなら」って息子に言ったのには、本当に絶句。息子はどんな母でも、お母さんが大事なのに、そんな酷いことを言って、ソンジェを苦しめるばかり、、ほんとにソンジェが可哀想です。そんな弟をヒジェが慰めていたのが、救いでした。

ヘイは、得意の現代文の”解答用紙”を白紙で提出した、すごいですね、不正をしない、とその場で判断できたことが。ソンジェは解答して、中間テストは学年1位になりそうですが、それでまた苦しむでしょう。ソンジェ母は、彼の人生を台無しにしようとしている、長男のことも全然わかっていない。

そしてもう一人、スアも苦しんでいます。目、早く医者に診てもらわなくては、、。噂大好きスヒ母ですが、娘の涙にどうしていいかわからず戸惑っているのは、母心ですよね。

そしてそして、チ室長、今度はヘイを狙ったようで、、やめてください、です。彼の目的何なのか?何であっても許されないことで、室長がこんな風に狂気になっていく展開だとは予想もしていませんでした。

軽いラブコメではなく、過去のチヨル先生の教え子の女子高校生の自殺から続く、過剰な受験に翻弄されている母と子供たちのドラマにシフト変換してる感じで、犠牲者は子どもたちです、、。

第14話 ただ一つの解を求めよ

前夜、ヘイは、家に鉄球を撃とうと構えていたチ室長を目撃して、ゴミ袋を落とした。それに気づき、彼はヘイは捕まえて気絶させ(推測)、カートで家に運び、テープで縛った。気がついたヘイは、近くにあった”万年筆”でテープを破り、スマホに気づいて電源を入れたが、室長に見つかり走って逃げ、、通りに飛び出した時、車にはねられた。室長がヘイのスマホから、 ”母さん、ごめん、、ジェウ叔父ちゃん、母を頼むね、、”とニセ遺書を残し、スマホを道路に投げ捨てた。


ヘンソンは、ヘイのスマホから電話を受けたが、病院からだった。ヘンソン、ジェウ、チヨルが病院に駆けつけると、ヘイは緊急手術中だった。ヨンジュ、そしてチ室長も病院に来た。手術は成功したが、彼女は昏睡状態で、医者はいつ目覚めるかわからない、と言った。

チヨルの手配で、ヘイはICUからVIPルームに移された。ヘンソンが付き添いができるように。

ヘンソンは、ヨンジュに店をオープンするように頼み、ジェウにも彼女を手伝うように言った。店に戻った時、ヨンジェが「ここでは、泣きたいのを我慢しなくていいのよ」と言うと、ジェウはヨンジェの肩に頭を置いて涙を流した(この場面、涙腺が、、


学校では、担任のチョン先生が「ヘイが交通事故で入院した」と病院の名前を言った。ソンジェ、ダンジ、ゴヌは教室を抜け出し病院に駆けつけた。

刑事が来て、ヘンソンとチヨルが話を聞いた。刑事は「スマホに遺書が残されていた。状況からみても車に飛び込んで自殺しようとしたと思われる」と結論づけていた。それをソンジェが聞いていた。

ヘンソンは違和感を感じた、”ヘイは試験ごときで自殺するような子じゃない、”遺書”の文面もいつものヘイの書き方じゃない”と。


ソンジェは母に「ヘイが車に飛び込んだ。僕たちのせいだ、罰をうけよう」と泣いて頼んだが、母は「冷静になって。半年したらあなたは希望の大学に行ける。社会は汚くて、職業が大きくものを言うの」と彼を手を握ったが、「母さんが望む大学でしょ、母さんはいい職業に就いてるけど、幸せですか?」と彼は母の手を静かにはずした。


チヨルは、チ室長に「”数学キャンプ”の件、日程を遅らせるか中止にしたいと塾に話してくれ」と頼んだ。しかし室長は、塾に「キャンプは予定どおりに」と言い、スタッフたちに段取りを指示した。チヨルからの「話してみた?」と確認の電話に「相手にされなかった」とウソを言った。


チェ・スヒは「惣菜店の娘は自殺みたい、案外メンタルが弱いのね、、」などど、また誰かと電話でウワサ話を。それを聞いた娘のスアが、「いいかげんにして~ー!!」とコップを壁に投げ「私だったかもしれないーー!」と大声で叫んだ。スヒは娘の剣幕に驚いて固まった、ガラスのかけらで右の頬をケガした。

翌日、彼女は知り合いの医師に娘のことを相談。「恐らく入試ストレスによる感情調節困難、暴力的になって、ひどくなると幻聴や幻覚を伴う」と言われた。


学校では中間テストの結果が各自に配布され、スアは数学が”68点の4等級”、ソンジェは “現代文が100点の1等級”で、2人とも動揺していた。

クラスメイトたちが「ビリはヘイだったらしい、現代文は白紙だったそう」とウワサ話を。

ソンジェは教室を出て屋上に向かっていた。ゴヌが、様子がおかしいソンジェの後を追うと、彼は屋上から飛び降りようとしていた。ゴヌが走ってきて、ソンジュの体を押さえたが、尚も「死にたい」と飛び降りそうになるのを殴って止めた。2人は殴り合って、屋上に仰向けに倒れて、、笑った。

その後、ソンジェは職員室に行き、チョン先生に「お話があります」と言った。


ヘンソンは、ヘイの手のひらに”オレンジ色”のインクのようなものが付いているのに気づき、チヨルにも見せた。

塾の院長からの電話で、チヨルは、チ室長が、数学キャンプの日程変更の要望を伝えていなかったことを知った。彼は室長を問い詰めた。

「先生のため。大きな行事を正当な理由もなく変更したら、また信頼が失われる。先生は変わった、飲まず食わずでも講義をし、1日も休むことなく働き、公私の区別を明確につけていた。なのにナムさんにほだされて例外続き」と彼は言った。

「ほだされてない。変化してるんだ。”1兆の男”と呼ばれても、中味は空っぽで仕事の奴隷だった。それが本当の俺だから元の俺に戻れと?イヤだ」とチヨル。

「得のない変化です」と室長が言うと「なぜお前が決める、講師としての方針も人生の価値も俺が決める。ヘンソンさんと家族は仕事と同様に大切な存在だ」とチヨル。

「彼女の何がいいと?ヘイは死んでもいない」と室長。チヨルは絶句し、、「そう思ってるなら一緒には働けない、ここまでだ」と言った。

チ室長は、机を片付けて、事務所を出て行った。


チヨルは、チン・イサンの件で警察に呼ばれた。

血球関連事件の唯一の共通点が先生なので呼んだ、手を見せて欲しいと言われた。刑事は、差し出された手を触って首を振った後、「チン先生の殺人犯を目撃した人によると、犯人は手の人差し指にたこがあるそうです」と刑事は説明した。


家にもどったチ・ドンヒ(チャン・ソンヒョン)は、荷物を投げ捨て、壁中に貼っているチヨルの写真をはがし、亡くなった姉チョン・スヒョンの日記を開いた。

”僕も唯一信頼できる大人だから守りたかった。でもチェ・チヨルは僕を捨てた。姉さんのことも忘れた” ソンヒョンは憎悪の顔で言った。

姉のスヒョンが、母親が裏工作して入手した試験問題のために、罪悪感で自殺した後、母親の教育熱は弟ソンヒョンに向けられ、それは虐待(眠らせず、寒いベランダに放置)だった。母親がベランダから落ちて死んだ時、彼は尊属殺人罪で起訴されたが、無罪となった。3年後、彼は”住民登録書 チ・ドンヒ”を買って、チ・ドンヒとして、チヨル研修所のスタッフになったのだった。


チヨルは、ベテラン刑事から「チョン・ソンヒョン?または、チョン・スヒョンをご存知で?」と聞かれたことを考えていた。そして、チ・ドンヒ作成の資料の中の ”オレンジ色” のインクの跡に目がとまった。


惣菜屋に派手な服装の女性が入ってきた、ジェウが顔をそむけながら「ヘンジャ姉さん」と言った。ヘンジャ姉さんは、病室に来て「ヘイ、お母さんが来たわ、しっかりして」と大袈裟に泣いた、日本から来たらしいが。

チヨルが来ておどろいた。ヘンソンはチヨルが心配事を抱えていると気づき、理由を聞いた。


ベテランの刑事は、チャン・ソンヒョンの住民登録のあるアパートの管理人に会った。彼は数年前に引っ越していた。管理人は「鉄球を撃つ人がいるという苦情がすごかった、後で犯人はヤツだったとわかった」と話した。


チャン・ソジンは、ソンジェの担任から「一度学校に来てください」と電話を受けた。

ソンジェは、母からの電話を無視した。彼は父に「父さん、母さんを助けて」と電話した。

学校では中間試験の結果が張り出されたが、1位はイ・ソンジェではなく、彼は30位にも入っていなかった。

”試験問題が流出した”というウワサが、母親たちにすごい勢いで広がっていた。


チ室長がチヨルを家の前で待っていた。彼はチヨルに謝罪し、再度チャンスをくださいとお願いした。チヨルも「言いすぎた。やり直そう」と右手を出して握手した、、彼は”たこ”を確かめた。

室長が帰った後、チヨルは彼を尾行した。

昼間病院で、チヨルはヘンソンに、”オレンジ色”のインクが付いた資料をみせ、「手のひらのインクの色じゃないか?チ室長が愛用してる万年筆のインクかも。今はわからない、あいつがどんな奴でなぜ俺といるのか」と言ったのだ。

古い建物の最上階の部屋に電気がついた。

感 想

ヘイは交通事故で重傷を負い、意識不明、、という展開ですが、このドラマで、ここまでする必要あるのかな?回復すると思うけれど、彼女が受けた傷は、心の傷も含めて、深すぎるのでは?

そして、突然の産みの母の出現ですが、彼女が出てくる必要もあったのかなぁ?

高校生の友情の話だけが良かったです。ソンジュはゴヌに殴られて、問題から逃げずに向き合い、先生に話しました。彼はもう大丈夫でしょう。そして父親に「お母さんを助けて」と電話。本当にひどい母親だけど、息子は母親を思っている、それだけで、ソジンさん十分幸せなのでは?

スアが、母親のウワサ話にうんざりして、大声をあげてコップを投げて壊すシーン、迫力ありました!割れたガラスのかけらで、スヒの頬に傷ができ、翌日、そこに小さなバンドエイドが貼られてましたよね、今回の小ネタです😆。スヒさん、本当に娘のためを思うなら、少し変わるのかな?

チ室長の生い立ちも語られ、本当に可哀想だけど(あんな母親いるのでしょうか?)、展開がすっかりホラーっぽくなり、彼がチヨル先生に何をするのか、恐ろしいです、、。

あと2話を残すのみですが、どんな結末になるのか、全く予想できません。

第15話 偶然と必然の結果の値

ウリム高校の試験問題流出は、世間の大きなニュースになった。

チャン・ソジンの事務所の前にはたくさんの記者が集まっていたが、彼女の夫が「私が弁護士です」と彼女を守った。

ヘイの病室では、実母ヘンジャが、みんなをかき回していた。

ヘンソンは、ヘイの指が動いたことに気づいた。

チ室長は、チヨル研修所に復帰した。チヨルは室長に、自分の代わりに塾の会議に出席を依頼した。

その間にチヨルは室長の家に入り、壁中の自分の写真と”チョン・スヒョン”のノートを見つけ、室長が彼女の弟の”チャン・ソンヒョン”だと知った。

室長は塾の前で、ダンジが「ヘイが意識がもどったんですね?」と話しているのを聞いた。

チヨルは塾から、チ室長が会議に出席していないと聞き、急いで車を走らせた。

室長は黒いフードを被り、ヘイの病室に入り、彼女の首を絞めようとした、、ヘンソンが彼にボールを投げつけた。室長が花瓶を持って、ヘンソンに襲いかかろうとした時、チヨルが現れて阻止した。室長は階段を屋上に逃げた、、チヨルが追いつき、自首するようにと説得したが、チャン・ソンヒョンは、チヨルの目の前で、屋上から飛び降りて自殺した。


チヨルは、沈んで、、部屋から出られなくなった。

ヘンソンが心配して、お惣菜を持って彼の部屋を訪れた。チヨルは、何も食べられないと思ったが、ヘンソンのお粥は喉を通った。

病院のへンジャから、ヘイの意識が戻ったとの連絡があり、二人は病院に駆けつけた。

ジェウも駆けつけ、ヘンソン、ヘイ、ジェウの3人は涙を流して喜んだ。


ヘンソンがヘイの入院の正面を届けに学校に行った時、チェ・スヒを中心に父兄たちが「学校は犯罪者の退学処分を約束せよ」とスピーカーで叫んでいた。ヘイソンは、彼らに「罪を犯したのはソンジェの母親。勇気をだした子を励ますどころか退学させるなんて、残忍な」と抗議した。

その日、ソンジェは自ら、退学届けを学校に提出した。


意識が戻ったヘイは、早速、病室で勉強をしていた。

チヨルが来た。ヘンジャが彼に「ネットで”1兆の男”と言われてますが、財産の内訳は?」と超不躾なことを聞き、ヘイとヘンソンはうんざりした。

ソンジェがヘイのお見舞いに来た。ソンジェは、ヘイの実母を見て驚いたようだ。

彼はヘイに「今日、退学届を出した。頭を冷やして、高卒認定試験を受ける」と打ち明けた。ヘイは彼の決断を認めて、学校が退屈になるから、毎日連絡する、と言った。


チェ・スヒは、要求通りソンジェが退学したことを喜び、一緒にデモに参加した母親たちを食事に招待した、夫と来た時にステーキがおいしかったレストランに。

しかし中に入ると、スヒの夫が若い女性といちゃいちゃしながら食事をしていた。逆上したスヒは、夫と女に暴力を振るい、”昼間の大乱闘”はまたたく間に町中の噂になり、動画がネットで拡散された。


ヘイは、2人のイケメン男子:ソンジェとゴヌに車椅子を押され、病院を散歩中。ゴヌが離れた時、ソンジェはヘイに”ヘアゴム”を渡して「プレゼントだ。好きなんだ、僕とつきあう?」と勇気を出して告白したが、、。保留だったらしいです、ゴヌ君「フラれた」と嬉しそうにからかってました😄


ヨンジェは、母親からの勧めで、見合いをするに。しかしジェウから「早く来て、この前の屋台にいる」と電話が。急いで行くと、ジェウは「ヨンジュさんが好きだ、家族みたいに好きか、それとは違うのかわかないけど、気になる。お見合いをしてほしくない」と言った。ヨンジェは「横に座る?」ジェウを横に座らせて、彼の肩を横から抱いた。(ヨンジェさん、ピンク系のチェックのコートとピンクのリボンが最高に可愛いです💕


ヘイの退院の日、チヨルが車で送った。

ヘンジャがまた「他にも車を?ヘンソンにも車があれば、、」などとチヨルに話して、しらけムード。家の前では、ヨンジュとジェウが”ヘイ、退院おめでとう”の小さな横断幕で迎えた。ヘイは心から喜んだ。

家に入ったヘンジャはまた「家が小さい、あんたの恋人に大きな家をねだろうか」など言いたい放題。

彼女に電話があり、外に出て「お金の工面ができそうよ」と話した後、チヨルに電話した。「ヘンソンには内緒で頼み事が、私にお金を貸して」と言ってる時に、ヘイが母のスマホを取り上げた。ヘイは「今更 現れてなぜ迷惑をかけるの?なぜ私を惨めにさせるの。お金の話をしたらその時は死んでやる」と言った。

部屋に入ったヘイは、泣いた。ソンジェから電話があり公園で会った。

ソンジェは「僕らは親を選べない。自分が少しでも立派な人間になるしかない」と彼女を慰めた。


ヘイが家に帰ると”退院祝いのパーティー”が開かれた。もちろんチヨルも参加。ケーキが用意されていた。ロウソクを消す前にヘイは願い事をした。

何を願ったのかと聞かれ「私が去っても、叔母と叔父が幸せでありますように」と言い、「私は家を出る。母さんと一緒に日本に行く」と言った。

感 想

  • チ室長の事件、彼が屋上から飛び降りて自殺、と言う幕切れ。
  • ”試験問題流出”事件、ソンジェが自ら退学届を出して終結。

あれほど引きずられてきたのに、あまりにあっけない終わり方に???でした。

室長、自首して生きててほしかったです。

試験問題流出は、過激な受験への警告として、もう少し掘り下げてもらいたかった。

スア母が夫の浮気現場で逆上して、動画が拡散。その後、ケガをして、ヘンソンに助けられ、泣く、というちょっとしてシーンですが、心に残りました。スア母、俳優さんが本当に上手です。

ヨンジェとジェウの屋台のシーン再び、二人の俳優さんがいいですね。

高校生はこのドラマの清涼剤、ゴヌ君はいつもいいヤツです👍

ソンジェがヘイに「自分が少しでも立派な人間になるしかない」と言うのは立派ですね。

このドラマ、最後に、ヘイと実母の話にしたかったのでしょうか?

明日の最終回を待ちたいと思います。

第16話 アナタとワタシ、二つの宇宙の和集合

突然のヘイの「母さんと一緒に日本に行く」宣言にショックを受けるヘンソンとジェウ。ヘンソンはヘイに考えを聞こうとしたが、「何も言わないで」と拒否されてしまった。

チヨルはヘンソンを散歩に誘い「賢い子だから考えがあるんだろう」となぐさめた。そして、ヘンソンが、ヘイが進学したら”スポーツ指導者の資格”を取りたいと思っていたことを知り、全面的に応援すると約束した。

翌日から、ヘイは「私と母さんの食事と洗濯は自分たちでする」と言って、ヘンソンを寂しがらせた。


スアは、母が父(不倫した)を許せないが、医大に合格するまでは離婚しないと思っているのを知り、塾に送ってもらった時、「母さん、離婚してもいいよ」と言った。

スアがエレベーターに乗るとゴヌが入ってきて、受付の階を聞いた。スアが「3階」とボタンを押してあげると彼は「やさしいな、ありがとう」と言った。(ゴヌ君、ほんとにいい子!


ヘンソンは、姉のヘンジャを連れてデパートへ。ヘンソンは姉に、ヘイが普段使っている物を知らせるために、ヘイの物を買った。

ヘンソンは、買ってきた物をバッグに詰めたが、ヘイが「余計な物を」と取り出した。ヘンソンは傷つき、2人は口論になった。ヘンソンが「そんな言い方は無礼よ」と言うと「私は無礼よ、もっといい子に育てればよかったのに」とヘイが言い、、会話は終わった。

ヘンソンは洗面所の掃除を始め、ヘイは部屋で号泣していた、、それをヘンジャが見ていた。


翌朝、ヘイは退院後の初登校だが、朝食も食べずに家をでた。ヘンソンはテーブルに用意していた切ったリンゴをビニール袋に入れて、ヘンジャにヘイに渡すように頼んだ。ヘンジャは「ヘンソンから」と娘にリンゴを渡した。そしてヘイの写真を撮った。「登校姿を見るのは初めてだから かわいくて」と言って、「バイバイ、私のかわいい娘」と母は手を振った。


チャン・ソジンの裁判は、「被告人の子供の自白で状況は即時回復し、被告人が罪を深く反省している点を考慮し、罰金1000万ウォンの支払いを命じる」と判決が下された。最善の結果だった。彼女は弁護をしてくれた夫に「そばにいてくれた」と感謝した。

ソジンは夫を食事に誘い、息子二人と4人で食卓を囲んだ。おかずは、出来合いの物を買ってきたようだ。ソジンは刑務所には行かないが、弁護士の仕事は当分できない。

彼女はヒジェのお茶碗に卵焼きを乗せて、「ヒジェ、母さんと旅行する?」と聞いた。


ヘイは久々の学校で歓迎された。ダンジ、ゴヌはもちろんだが、なんとパン・スアが、休んでいた時のノートをくれた!

ヘイは授業中、ヘンジャから「また会おうね」とメールを受け取り、母が去ったことを知った。

ヘンソンはヘンジャの置き手紙を読んだ。

ずうずうしい姉はまた去るわ。あなたとヘイを見て、人生で初めて恥というものを感じた。ヘイの写真を何枚かもらった。ヘイは私の娘だけど、母親はあんたよ、2人の娘にしましょ。あなたのような女はいないわ。姉が捨てた姪をちゃんと育て、恥知らずにも戻ってきた姉を受け入れてくれる度量の広い女は他にいないわ。じゃあ また会う日まで、さよなら”


チヨルはコーヒショップで、偶然、ピアニストのヘヨンに声をかけられ、お茶をした。その様子を写真に撮られて、”チヨルの新恋人”というタイトルでネットに拡散された。

ヨンジェは元気のないジェウに、母からくすねた”高麗人参”を食べさせていたが、ヘンソンに見つかり「いつからなの、本気なの?」と問い詰められた。「私たちをバカにしないで」とヨンジェは毅然と答え、ジェウもうなずいた。

そこにダンジの母が来て、”チヨルとへヨン”がネット記事になっていると話した。ヘンソンは店を出てどこかに行った。

ネット記事を見たチヨルは焦った、、ヘンソンに電話するが通じない。

彼は、女性スタッフから「この危機を乗り越えるのはプロポーズしかない」と助言され、”婚約指輪”を買ってヘンソンの店に来たが、彼女はまだ帰っていなかった。

やっと彼女が戻ったので、ヨンジェたちは、ヘンソンとチヨルを2人にした。

チヨルはヘンソンに状況説明をしていたが、、、「結婚しましょ」と彼女が言った。「今すぐじゃないけど、つばをつけておこうと思った」と言って、婚約指輪を出したのだ。

チヨルは「困ったな」とポケットから指輪を出した。「俺が先に言うつもりだった。本当に想像を超えてくるね」と。

チヨルはひざまづいて「結婚しよう」とヘンソンの左薬指に指輪をはめた。そして、二人はお互いに指輪をはめあった。「ヘイの受験が終わって、私が資格試験に受かったら」とヘンソンは言った。


月日は流れ、、

ヘイたちは入試の最後の追い込み、ソンジェは、高卒認定試験に合格し、彼も大学受験に備えていた。そして2024年度の共通テストの日がやってきた。ヘイたちは大学に受かった。

ーー2年後ーー

超高層ビルにチヨルの写真が!彼はカリスマ講義をしていた(自分の塾を持ったの?)。

ヨンジェとジュウは婚姻届をだした。ヨンジェのつわりがきついので、挙式はまだのようです。

ヘンソンは勉強中。資格試験に何回か落ちたようだが、また挑戦中!

ヘイもヨンジェも大学生になったが、ゴヌはまだ挑戦中のようだ。

パン・スアも医学部に合格した!スア母はプライド学院の相談スタッフになったようだ、娘を医学部に入学させた賢母として。

ソンジェ母、ソジンも弁護士として復帰して、自分の事務所を構えているようだ(多分)。ヒジェは兵役の休暇で母を訪ねた。

そして、ヘンソンが、試験に合格した!!

チヨルは、ヘンソンと雑踏を手をつないで歩きながら、「すごくうれしいよ、これで違約金を払わなくてすむ」と言った。毎年、式場の予約をしていたのだ!二人はキスをして、また歩いた。

ーー完ーー

感 想

大ハッピー・エンド!!

ヘンジャは、ヘイとヘンソンを見て、初めて恥を感じて、一人で日本に帰りました、ヘイの制服姿の写真と幼い頃の写真を数枚持って。ヘンジャが登場した時、正直、実母が登場する必要があるのかなと思ったけれど、納得いきました。ヘンジャさん、欠点の多い人かもしれないけれど、ヘイやヘンソンへの愛のある人として、去りました。

高校生たちは大学生になり、ヘイとソンジェがカップルになり、なんと、ゴヌとパン・スアもいい感じになりそうです。

スアも医学部に見事合格、スア母は鼻高々ですね。

ソンジェ母のチャン・ソジンは、不正が明るみになって、結果的に家族みんなが救われました。この家族が食卓を囲むのを初めて見たけれど、いい場面でしたね。母はヒジェとも和解し、ソンジェの将来についても、息子の意思に任せているようです。

ヨンジェさんとジェウは結婚して、新しい命を授かった、おめでたい😄

そして、主役のヘンソンとチヨルもやっと結婚できそうです!チヨルのヘンソンへのまなざしが、いつもほんとに優しくて、温かくて、うっとりです❤️

最後に言いたいことはただ1つ、

チョン・ギョンホさん最高に素敵でした!!!

最後までお読みいただきありがとうございました。

Drama
スポンサーリンク
シェアする
yknetworksをフォローする

コメント

  1. チュンちゃん より:

    チョン・ギョンホ君の食べるシーンが大好きでした!
    賢い医師生活でも食いしん坊さんでしたし、山村生活では、料理が上手❗️
    演技も悪役から、コメディまで!
    これからもずっと応援したいです。

    • yknetworks より:

      チュンちゃん様
      コメントありがとうございます。
      私もチョン・ギョンホさんの食べるシーン、大好きでした!
      料理も上手なんですね。
      私もこれからも応援したいです。

      またブログ読んでいただけるとうれしいです。
      これからもよろしくお願いします。