Netflix 韓国ドラマ『プロボノ:あなたの正義救います!』キャスト、1話~12話(最終回)までのあらすじと感想 *ネタバレあり

出典:tvN

2025年12月6日から配信のNetflix 韓国ドラマ『プロボノ:あなたの正義救います!』。

身に覚えのないスキャンダルで、最高裁判事になる道が突然断たれた判事カン・ダウィット。大手法律事務所のプロボノチームで新たなスタートをきることになるが、、。主演のチョン・ギョンホさんのコミカルとシリアスな演技が楽しめそうです。内容も現代の世相を反映していて期待大です!

*ネタバレあり

『プロボノ』とは

プロボノ」とは「公益のために」という意味で、「プロボノ活動」を専任で行うのは「公益専任弁護士」、通称”公弁”と呼ばれる。

『プロボノ:あなたの正義救います!』登場人物()はキャスト

〔主要人物:プロボノ弁護士たち〕

カン・ダウィット(チョン・ギョンホ):ソウル中央地方裁判所の判事で、出世街道まっしぐらだったが、スキャンダルに見舞われ、大手法律事務所 ”オ&パートナーズ” のプロボノチームの弁護士になる。

パク・ギプム(ソ・ジュヨン):「プロボノ」所属弁護士

チャン・ヨンシル(ユン・ナム):「プロボノ」所属弁護士, 公弁のキャリア8年、キノコオタク

ユ・ナンヒ(ソ・ヘウォン):「プロボノ」所属弁護士

ファン・ジュヌ(カン・ヒョンソク):「プロボノ」所属弁護士

〔その他の人物〕

オ・ジョンイン:国内トップの法律事務所「オ&パートナーズ」の代表弁護士、ロースクール時代のカン・ダウィットの同期

オ・ギュジャン:「オ&パートナーズ」創設者、オ・ジョンインの父

ウ・ミョンフン(チェ・デフン):最高検察庁、重犯罪捜査部出身の弁護士。ダウィットと研修所同期

シン・ジュンソク:ソウル中央地方法院長、カン・ダウィットの元上司

キム・ソンレ:ダウィットの母(故人)。製紙工場に勤めんがら、ひとりでダウィットを育て

た。


チ・ソヨン:犬のビョルを保護した動物愛護活動家(第2話)

チェ・ホジプ(ソン・ドンイル):部長判事(第2話)

チェ・ウンサン(ユ・ジェミョン):ウンサン・グループの会長(第3、4話)

第1話 あらすじ

ソウル中央地方裁判所の刑事部は、国内の権力者(財閥、元大統領、大臣、国会議員など)を裁く部署である。カン・ダウィットは、そこの最年少の主席判事、高卒の汚職担当判事として有名である。

この日も、脱税、社員への暴言・暴行、さらには家政婦への性的暴行を行った財閥に対し、懲役10年および700億ウォンの罰金刑を言い渡した。
この判決は国民から喝采を浴び、カン判事には「国民の裁判官」というニックネームが付けられた。

ちょうど最高裁判事候補の推薦が始まっており、カンは「出世には興味がない」と口では言いながらも、内心では最高位を目指し、根回しにいそしんでいた。

ある日、裁判所で大量のコピーを取っている女性を見かけ、カンは投票権を持つ職員だと思い、手伝い始めた。
しかし、彼女が弁護士バッジを付けているのを見た途端、態度を変えて手伝うのをやめた。

その直後、「司法労組が推薦する最高裁判事に選ばれた」というメールが届いて、彼は歓喜した。

その日、カンは海辺を訪れ、亡き母の好物だったアンズを供え、「あと一歩だ」と報告した。
母は酸っぱいアンズが好きだった。彼女は製紙工場で働きながら、たった一人でカンを育ててくれた。
高校の寄宿舎から実家に戻った時、母はすでに病に伏しており、そのまま亡くなってしまった。

カンは、母に供えたデパートのアンズを一つ食べた。デパートのアンズは甘かった。


翌日、カンが裁判所に出勤すると、秘書から、小学生の時の同級生から電話がありました、とメモを渡された。

カンはその夜、キム・ジュソプと会い、一緒に酒を飲んだ。彼の頼みでサインも書いた。

その後、運転代行を呼んで帰宅した。


ところが翌日、カンが車のトランクを開けると、リンゴ箱が入っており、隙間から札束が見えた。
焦ったカンは、人目につかない場所に車を止めて中を確認した。
リンゴ箱いっぱいに詰められた札束──箱の大きさから推測すると約12億ウォンだった。

「これはヤバい。この時期に賄賂を疑われるのは絶対に避けなければならない」

昨夜 会ったジュソプからメールが来た為、それとなく確認したが、彼は「何も知らない」と返信してきた。

カンは、これは罠だと直感した。
上司のシン所長に相談し、箱に入っていた「いいことに使え」というメモを利用して、裁判所に匿名の寄付があったという記事をネットに掲載する案をだした。
所長の了承を得て記事をアップした直後、所長から呼び出された。

所長はカンを殴り、携帯に送られてきた一本の動画を見せた。
そこには、昨夜、カンが男からリンゴ箱を受け取り、それを車のトランクに入れている様子が映っていた。

カンは、その男は友人のキム・ジュソプだと説明したが、実際は、所長がかつて担当した詐欺師ユ・ジェボムだった。ユは出所後も詐欺を働き、現在は指名手配中の人物だった。

カンは完全に罠にはめられたのだ。
映像の解析を依頼したが、専門家は「フェイクではない」と判断した。

翌日、シン所長から
「辞めるか、賄賂を受け取った容疑で取り調べを受けるか、選べ」
と迫られ、カンは裁判所を去ることになった。


失意のカンのもとに、一本の電話が入った。
ロースクールの後輩、オ・ジョンイン(国内トップの法律事務所「オ&パートナーズ」の代表弁護士)からだった。

彼女はカンを呼び出し、「オ&パートナーズに来てほしい」と告げた。
事情はすべて知っており、弁護士登録も父・オ・ギュジャンに頼んだから問題ないと付け加えた。

翌日、カンはオ&パートナーズの事務所を訪れた。
ジョンインのオフィスは、広くて眺めの良い立派な部屋だったが、彼女はカンを1階へ連れてきた。

カンの配属先は、プロボノチーム(公益案件を扱う)。
ジョンインは社会貢献(の“ふり”)のために、このチームを作ったのだ。

プロボノチームのオフィスは元資料室で、そこに数匹の犬がいた。
捨て犬を保護した人の案件で、依頼人が警察に行っている間、預かっているらしい。

部屋は暗く、キノコが育っていた。
そこには3人のプロボノ弁護士がいた。
チャン・ヨンシル(キノコ・オタク)、ファン・ジュヌ(男性)とユ・ナンヒ(女性)。

そこへ、ひとりの女性弁護士が戻ってきた。
カンが裁判所で偶然出会ったあの弁護士、パク・ギプムだった。

現実を受け入れられないカンは、外に飛び出した。
外で叫んでいると、大きな犬が彼に向かって突進してきた。
カンは芝生に倒れた。スプリンクラーが作動し、水を浴び、犬に顔をなめられたまま横たわっていた🤣。


第1話 感想

ハハハハ、、、第1話の最後のカン・ダウィット(チョン・ギョンホさん)の表情が最高です😆

カン・ダウィット、何よりも出世欲の人物だけど、そう見せないようにしている、、、が実際にはバレている。感じ悪いんだけど、なんだか憎めないです。あと1歩で、最高裁判事になれるかもというところで、罠に嵌められてしまいました😢

高校出身、地方出身、母一人に育てられた(その母も亡くなっている)苦労人ですが、苦労人然と見せないところが、またいい。

チョン・ギョンホさんのぶっ飛んだ演技のおかげで、感じ悪さも、笑えてしまいました。

これは、かなり期待できそうです!

第2話 あらすじ

カン・ダウィットに向かってきた大型犬 ピョルが今回の案件の主役。

ソヨン(動物保護活動家)と現在 ピョルを飼っている犬カフェの夫婦が、元の飼い主から”ピョル”を盗んだと訴えられ、プレボノチームに相談に来たのだ。

元飼い主はピョルを1年半も放っておきながら、今更、盗んだと訴えている。

カンたちは、発見当時の様子をソヨンに確認した。

「見つけたのは城北川、指輪とマイクロチップは付いていなかった。近づいても吠えず怯えていた。里親にするための正式な手続きをした」と彼女は話した。

通常なら問題ないケースだが、今回は訴えてる相手が問題。元検事長イ・ドゥチョル議員の娘で、彼女の代理人は、ウ・ミョンフン弁護士、特捜部の元検事で、カンとは司法研修員の同期だ。カンは、ウが相手では簡単ではないと言った。


カンは、オ・ジョンインが「オ&パートナーズ」の代表になった直後の今年3月に、プレボノチームが発足したと知った。

彼は、ジョンインに、「1年プレボノチームの面倒を見る。勝率を5割まで上げてやる代わりに、来年 席の空く最高裁のポストに」と条件を出した。ジョンインは「7割」と条件を上げた。


公判が始まった。

犬泥棒事件に、検事が2人も入っていた。

担当判事は、刑事1部のオ判事。彼は席につくや否や、「犬を返して、告訴を取り下げるように」とやる気なく言った。

検察が”証拠の追加”を理由に、期日の変更を申し出た。

その時、カンが手配した弁護士が入っていた。北裁判所の元裁判所長で、オ判事の元上司、判事はビビった。

カンの狙い通り、オ判事は判決を回避、この件を降りた。

代わりの裁判長は、毒舌とキレやすいことで有名チェ・ホジプ部長判事に決まった。


検察が出した追加の証拠は、「目撃者の供述調書」。

カンたちは犬カフェを訪れて、ソヨンに、「首輪を捨てるところを見たという目撃者が現れた」と話した。スヨンは「ありえない」と言ったが、カンは彼女が嘘を言ってると見抜いた。

彼が、首輪を捨てた場所を「城北川?」問い詰めると、彼女は黙った、図星だった。

スヨンは泣いて事情を説明した。

ピョルを見つけた時、ピョルは”吠え防止”の首輪を付けられていた。吠えるたびに電気ショックを受ける首輪で、輸入が禁止されているものだった。

首輪を外すと、ピョルの首には赤い痕が痛々しく残っていた。

通報しても、犬は虐待をした飼い主に戻されてしまう。それで彼女は首輪を捨てて、犬カフェの店長に保護をお願いしたのだ。

事情を聞いたカンは、「飼い主がいるのに連れ去るのは犯罪だ」と言った。

カフェの夫婦は、カンたちに、ピョルが特別な存在だという訳を話した。

スヨンがピョルを保護した夜、犬カフェの店長に預かって欲しいと頼んだ。(スヨンの借家はペット禁止だから)。しかし彼らは、最愛の孫娘を亡くしたばかりで、生きる気力を無くし、カフェも畳むつもりだった。スヨンは一晩だけでもとお願いし、店長は一晩だけのつもりで預かった。その夜 孫娘が夢に現れて、「おばあちゃん、泣かないで、長生きしてね」と言ったのだ。気づいた時、店長はピョルを抱きしめて泣いていた。ピョルは彼らにとってかけがえのない存在になった。


カンは、裁判に勝つために、チェ裁判長に「陪審裁判」を要求、了承された。

そして、陪審員を入れての裁判の日。

まず、告訴人の家で3年働いていた家政婦の証言。

「告訴人が犬を飼った経緯は、娘さんが欲しがったからだが、娘さんはすぐに飽きた。その後はじゃまもの扱い。犬に新しい首輪をつけてから、犬は吠えなくなった」。

電気ショックを受ける犬の首輪がビデオで紹介された。

「似た首輪で吠えるたびに痛がっていた。また捜したのは、気まぐれな娘が犬カフェであの犬を見て、”すぐに連れてきて”と泣いて騒いだから」と証言した。

しかし告訴人の代理 ウ弁護士は、「証人の元家政婦は告訴人の家で窃盗した」と言い、信頼できない人間だと陪審員に印象づけ、また「証拠だとされる電流首輪は提出されていない」と反論した。

休廷の後、カン弁護士が弁護に立った。

まず、「現行法上、動物は物である」と被告人に不利と思われる証言をした後、裁判長に、「告訴人への尋問」と、「証拠品の提出の許可」を申し出た。

出てきた証拠は”ピョル”だった。”動物は物だから証拠品になる”という論理。

カンは「最後に基本的な事実を確認したい」と言い、告訴人に、犬と電気首輪を見せながら、「この犬は証人の犬で間違いないですか?」と迫った。

告訴人は動揺した。カンは彼女にペットボトルの水を出した。彼女はボトルをみてさらに動揺、休憩を申し出た。

公判が再開。

カンは告訴人に、「最後によく見てください。虐待され、捨てられた犬は、証人の犬ですか?」と聞いた。

「いいえ、違います。訴えを取り下げます」と告訴人は宣言した。

カンが差し出したペットボトルには”すぐにパパに電話を”と書いてあり、告訴人が休憩時間に電話したところ、父は「カンに脅された。お前が動物を虐待して証拠もあると。事実なら政治生命の終わりだ」と言ったのだった。

電気ショックの首輪は、カンがチャン・ヨンシル弁護士に作ってもらった。

チェ判事から判決が言い渡された。

陪審員全員一致を尊重し、被告人たちを無罪にします」と。

実は、チェ判事のあだ名は”犬パパ”、子供がいないから捨て犬を3匹も引き取っていた。カンは、犬好きのチェ判事に裁判長が回るように計算していたのだった。


裁判を見守ったオ・ジョンインは裁判所を出て車に乗った。彼女が挨拶したドライバーは、イ・ジェボム、あの夜、カンが同級生だと思って飲んだ男だった。

第2話 感 想

’犬泥棒’の案件、見応えありました。

告訴したのが、元検事長・現議員の娘だったので、検察も力が入るし、代理人も特捜部の元検事、 ”犬泥棒”事件とは思えないほどの仰々しい顔ぶれで、韓国の権力構造を皮肉っているのが面白かったです。

カン弁護士が、判事時代のコネや知識を用いて、裁判官の交代劇を実現させ、有利な判決に導いたのも愉快でした。ソヨンの嘘を見抜いたし、”動物は物”と不利と思える証言をしながらも、実はそれを利用して犬を証拠として登場させたり、すごく能力が高いことも分かりました!

それにしても、吠えると犬に電流が流れる首輪があるなんて、酷すぎです。


敵側のウ・ミョンフン弁護士を演じているチェ・デフンさん、大体いつも悪役ですが、私はかなりのファンです。『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』でも、癖の強い弁護士役で面白かったです。


そして、怒りっぽくてすぐキレるチェ判事を演じてたソン・ドンイルさん、”テプンのお父さん、ここで生き返ってる”って、嬉しかったです。裁判中はすぐキレるけど、犬にはめっぽう優しい”犬パパ”、素敵なキャラクターでした。


最後の場面は、オ・ジョンインイ・ジェボムが結託して、カン・ダウィットを罠には嵌めた、という意味なのでしょうかね?

第3話 あらすじ

捨て犬の陪審員裁判は大きな話題となった。国内トップの法律事務所が無料でこの案件を引き受けたことで、代表のオ・ジョンインと担当弁護士のカン・ダウィットはインタビューを受け、その様子はテレビニュースでも放映された。

プレボノチームのもとに新たな依頼人が現れた。テレビニュースを見たという少年で、カンに向かって
「神様を訴えたい。損害賠償で。僕がこの世に生まれたことを」と言った。

少年は車椅子に乗っており、「治療は意味がない。先天性の下肢麻痺で、生きることそのものが損害、それに対する賠償を求めたい」というのが彼の主張だった。

カンは断り少年を帰した。彼はかなり遠方から来ていたようだった。


しかし、少年 ガンフンは諦めていなかった。翌日も再びカンのもとを訪れ、弁護を依頼した。
口が達者で頭も良いガンフンは、プレボノチームの弁護士たちとも打ち解けていった。

そこへ、ガンフンの母が血相を変えて現れ、彼を殴った。
ガンフンの話によると、母はうつ病を患っており、時折感情を抑えられなくなるという。彼女自身も9歳の時に両親に捨てられ養護施設で育った。施設を出た後、16歳の時にガンフンを産んだのだという。

パク弁護士は、「ガンフンの件、法的に意味が通る形で訴訟を起こす」ために、彼の母・ソミンから話を聞き、調査を重ねた。そしてウンサン総合病院に対し損害賠償請求の訴状を提出するとチームに告げた。理由は以下の通り。

”ソミンはシェルターで生活していた際に妊娠し、ウンサン福祉財団の紹介でウンサン総合病院を受診した。彼女は中絶を希望したが、病院はこれを受け入れず、十分な検査も行わなかった。
ガンフンの障害は脳の発達不全による奇形が原因であり、エコー検査を実施していれば発見できた可能性が高い”。


ウンサン総合病院を被告として、ガンフンの裁判が始まった。

被告側代理人は、再びウ・ミョンフン弁護士。

裁判長は視覚障害者のキム・ジノ裁判長だった。彼女が法廷に現れるとすぐ、ウ弁護士は裁判長の交代を求めたが、その申し立ては棄却された。

カンは、ウンサン総合病院が過去10年間に実施した中絶件数と、同規模の総合病院における中絶件数について、保険委員会に調査を依頼するよう求めた。ウンサン病院が意図的に中絶手術を避け、出産を勧めていた理由を明らかにするためである。

次の裁判で、ウンサン総合病院の人工中絶手術の比率が、他の病院と比べて91%も低いことが明らかになった。

さらに追加資料が提出された。
ウンサングループのチェ会長は、息子の死後に宗教へ傾倒し、息子の英語名を冠した「エリオット財団」を香港に設立。その財団が、韓国におけるプロライフ(人工中絶反対)運動の最大の後援者であることを示す資料だった。


判決。

被告病院が、原告に適切な診断および説明義務を果たさなかったことが、障害の原因となったと認めるに足る十分な証拠はない。よって、障害に関する損害賠償請求は認められない。

また、病院が原告に中絶の機会を与えなかったことについて損害賠償を認めるためには、「生命そのものが損害である」という悲しい結論を導く必要がある。
しかし韓国憲法では、すべての生命を等しく扱うことを前提としており、生命より価値のある権利は存在しない。よって原告の出生は損害とは認められず、原告の請求は棄却する。


カンたちは控訴した。理由は次の通りである。

「第一審では『生命より価値ある権利はない』という理由で請求が棄却された。
控訴審では、ウンサングループと韓国という国家が、本当にすべての生命を等しく扱っているのかを検証したい。ウンサングループのチェ会長を告訴し、法廷に立たせる」

第3話 感 想

3話は、先天性の下肢麻痺の少年の「生きることそのものが損害、それに対して損害賠償を請求したい」という要求に、プレボノチームが、ウンサン総合病院を相手に訴訟を起こしました。

この脚本は、”社会に問題提起”という意図があったと思います。しかし、この「生きることそのものが損害」という訴訟そのものが、私には受け入れ難かったです。

だから、裁判長の下した判決には納得し、それ以外にはないと思いました。プロボノ弁護士たちが、「ウンサンが悪いのに」と言っている意味が理解できなかったです。

しかしカン弁護士は控訴したので、この件はまだ続くようです。

ーー4話に続きますーー

第4話 あらすじ

カンは控訴審で、ウンサン・グループのチェ会長を訴える。世間の注目を集めるため、マスコミを呼び、原告のガンフンにインタビューを受けさせた。
ガンフンは囲碁が得意で、ネット囲碁「みんなの囲碁」で1位を誇る実力者。ハンドルネームは「アルファ碁911」である。

控訴審が始まった。
カンは、障害のある生活がどのようなものかを訴え、原告が受けた損害を立証したいと裁判長に主張した。
さらにカンは、チェ会長が過去のインタビューで語った「韓国はまだ社会的弱者への配慮が足りない。私はこの問題に深い関心を持っている」という発言を読み上げ、その考えが今も変わっていないのか確認したいと述べた。


チェ会長は、周囲の予想に反して出廷を承諾した。
杖をついて法廷に現れたチェ会長、原告席にはガンフンとソミンが座っていた。

カンは、「ウンサン総合病院の中絶手術件数が他院より著しく少ないのは、チェ会長の指示ではないか」と質問した。
会長は「指示はしていない。だがウンサンで起きたことは私の責任だ」と認めた。しかし、「私は何の責任を負うのか」と逆に問い返した。
カンがガンフンを指差し、「苦しんでいる少年が見えませんか?」と問うと、会長は「ハンサムな少年が見える」と答えた。

そして、「人生は痛みを伴うものだ。不平を言うより向き合い、乗り越えるのが人間の義務だと信じて生きてきた」と語った。
カンは「この世には、負け続ける人がいる」と反論、しかし会長は「どんなに困難でも、この世は生きるに値する。その信念を曲げて謝るつもりはない」と譲らなかった。

裁判は一旦休廷となった。
カンはニュースで「最高裁判所長にシン所長(カンの元上司)が専任された」という報道を見た。


午後、裁判が再開。
カンに代わり、ガンフンが会長に尋問を申し出た。

ガンフンは、チェ会長が資金を出して建てた学校に通っていたが、先月から休んでいる。転校当初はクラスメートも親切だったが、委員長の女子生徒の隣に座り親しくなったことで状況が変わった。
彼女に本を貸した際、「気に入ってくれるといいな」と書いたメモを他の生徒に見つけられ、からかいやいじめを受けたのだ。保護者からも苦情が出て、ガンフンは学校へ行けなくなった。

「特殊支援学校は遠い。近所に支援学校ができると喜んでいたが、住民が反対している。“努力すれば困難に打ち勝てる”と言われても、僕には分からない。どうすれば他の子と同じになれるのか教えてください」と。

チェ会長は黙って聞いていた。審理は次回に持ち越された。


後日、裁判が再開された。
チェ会長は質問に答える前、ガンフンに語りかけた。

「君の夢は宇宙飛行士だね。愛読書は『三国志』だが、古臭いと思われるから秘密にしている。理想のタイプはIVEのユジンだろう?」

誰にも話したことのない秘密を言い当てられ、ガンフンは驚いた。
会長は続けて言った。

「何時間でも話せる友達がいるはずだ。“諦めないぞ、時間ならある”」

その瞬間、ガンフンは気づいた。
チェ会長は、ネット囲碁の対戦相手の一人「囲碁王」だったのだ。そして、会長は「アルファ碁911」であるガンフンに負け続けていた。

「こんな聡明な子が生まれたことが損害だなんて、絶対に認められない。残りの人生を賭けて、この子に生きる価値を示してみせる。奇跡のような縁を、家族の絆に変えたい」

会長はそう語り、ソミンを養子にし、ガンフンを孫として迎え入れる意向を示した。さらに特殊支援学校の建設も約束した。


カンやガンフンたちが喜ぶ中、パク弁護士のもとに、非通知の差出人から「カンにだまされるな」というメッセージと共に、カンがリンゴ箱に入った賄賂を車のトランクに積み込む映像が送られてきた。

第4話 感 想

4話は、裁判所でのチェ会長とガンフン君のやり取りがハイライトでした。

チェ会長役のユ・ジェミョンさん、さすが名優ですね。しかしそのベテラン俳優に一歩も引けを取らないガンフン君の演技が素晴らしかったです。

大きなグループの会長ではあるが、息子に先立たれ、孤独に暮らしているチェ会長とガンフン君が、ネット囲碁のライバルだったという偶然が裁判で明らかになり、”奇跡のような縁”が、養子縁組につながったというストリー自体はよく出来ていたと思いました。感動的ですらありました。

しかし、カン弁護士がチェ会長を相手取って起こした訴えの内容、「一体、何の責任を会長に追求しているのか?」については分からないままでした。

”この世には負け続ける人がいる”のは事実だろうと思います。しかしそれは会長の責任ではない。だからカン弁護士の主張は、納得できないままでした。

第5話〜第8話までのあらすじは省略します。

第9話 あらすじ

”オ&パートナーズ”創設者のオ・ギュジャン博士は、「カンが顧客を奪うという賭けに勝ったから、プロボノチームを存続する」と宣言した。カンは単純に喜んだが、ジョンインは父が何か行動を起こしたはずだと見抜いていた。


一方、プロボノチームのパク・ギップム弁護士は、指名手配犯のユ・ジェボムの訪問を受けた。

ユは、カン・ダウィントに麻酔薬を投与して、賄賂を受け取った動画を撮った事を認めた。

しかし彼の目的は別にあった。彼は「カン・ダウィットが判事の時、カンに仕組まれた裁判のせいで父親が亡くなった」といい、10年かけて集めた証拠をパク弁護士に渡した。

そしてユは自首した。

パク弁護士はその夜、自宅で証拠を検証、翌朝、カンを除く3人のプロボノチームの弁護士を招集し会議を開いた。

内容は以下だった。

ユ・ベクマン(ユ・ジェボムの父)は、ウンチョン製紙の社長だった。

しかし10年前、工場で火事があり、工場は全焼し死亡者も出た。原因は、電気系統の故障だった。

この事故の裁判をカン判事が担当した。彼は、当初拘束された現場責任者の工場長を釈放し、被告人を社長のユ・ベクマンに変えた。

そしてカン判事は記者に、”半分燃えたカップ麺の写真”を見せ、火事で犠牲になった17歳の工業高校の研修生のリュックの中にあったものだと言った。

その写真は世間にインパクトを与えた。デモが起き、メディアが動き、”事故ではなく殺人”との風潮が起こった。

検察はユ・ベクマンを起訴、カン判事は、ユ・ペクマンを”懲役7年に処した

その後、ユ・ペクマンはうつ病で獄中死した。

資料の中に工場長の供述書があった。「カン判事がユ社長の責任を追求するように裁判を進め、工場長は口裏を合わせた」と。

”もしカンが裁判を操作したなら、彼は犯罪者になる”、プレボノチームのメンバーは緊張した。


パク弁護士は、カン・ダウィッを呼び出し、ユ・ジェボムが現れたと話した。

”ジェボムは、ユ・ベクマンの息子で、父の裁判が仕組まれたものだという証拠を持ってきた。彼はカン弁護士を訴えたいと要求してきた。カンに罠を仕掛けたことを認め、自首した”と。


カン・ダウィットが有罪にした財閥のチャン会長は、最高裁で無罪になった。オ・ギュジャン博士が最高裁判事(カンの元上司)に圧力をかけたのだ。

オ・ジョンインは、カンを”オ&パートナーズ”に弁護士と採用したことの責任を負わされ、代表の座を追われた。


オ・ギュジャン博士がプロボノ・チームのオフィスに来て、”カン弁護士を告訴する裁判”を担当をするように指示した。パク弁護士は、「カン弁護士の話を聞いてから決める」と彼に言った。

プレボノチームはカンを呼び出し、カンが記者に渡した”焼けたカップラーメン写真”を見せ、「当時の裁判記録を全部確認したが、この写真はなかった」と言った。彼らは、カンが判事として注目を集め、出世するために仕込んだのでは?と疑っていた。

カンは、「ユ・ベクマンとは因縁がある」と、以下の話をした。

カンの母は、ユ・ベクマンの工場で働いていた。ある日、突然の残業を言われ、連日のきつい労働で疲労していた母は、機械に手を挟まれ、左手を手首の下から失った。カンは工場に怒鳴り込んだが、相手にされなかった。

訴訟するしかないと思ったカンは、法の勉強をして、裁判を起こした。しかし、裁判は権力側の味方で、1年半もの歳月を費やした結果が、「被告の過失は立証できない」との判決で、損害賠償は認められなかった。そして母は亡くなった。

「出世しなさい、そうすれば誰もあなたをバカにしない」、それが母の遺言だった。

カンは母との約束を守って、判事になった。

最後にカンは、「法曹界に入ったのは、母のように苦しむ人を救うため」と言った。チャン弁護士とナンヒ弁護士は、カンの話に心を動かされた。

しかし、ファン・ジュヌは、「ユ・ベクマンと関係があったなら、辞退すべきだった、公正な裁判のために」とクールに言った。パク弁護士もジュヌに同意、カンが話したつらい話も犯行動機だと。

全員が沈黙した。カンは、「もう味方ではないから黙秘権を行使する」と言って事務所を出て行った。

第9話 感 想

9話はすごく面白かったです。

第1話のカンが賄賂を仕掛けられた罠の真相がわかり、仕掛けたユ・ジェボムは、カンの因縁のあったユ・ベクマンの息子だった。ユのバックには、カンの元上司で、今は最高裁判事のシンとオ・ギュジャン博士がついている。

カンの母の話はつらい話だったが、判事としては、”因縁のあった被告人の裁判は辞退すべき”、さて、カン判事は、裁判を仕組んだのかどうか、あと3話は見応えがあると思います。

第10話 あらすじ

カン・ダウィットは、”職権乱用及び不当逮捕と拘束”の容疑で訴えられ、裁判が始まった。原告ユ・ジェボムの代理人は、プレボノチームの弁護士たちである。

当初、カンは弁護人を立てず、自分で弁護した。

プレボノチームのファン・ジュヌは、事務所のぺ新代表からの情報で、カンを有罪にする有力な証拠として、彼の勤務地希望の書類を提出した。

「被告人の個人的な復讐。被告人は原告の父、ユ・ベクマン氏に個人的な恨みがあった。12年前に勤務希望地を東部地裁から南部地裁に変更、直前にウンチョン製紙が南部地裁の管轄地域に移転していたから」と証言した。

ファン弁護士は、新代表のぺのスパイになっていて、「裁判に負ければ、君から解雇する」と脅されていた。

検察は、当時の火災事件を担当した検事を証人として申請した。


当時の検事で、現在は弁護士のチェ氏は、「カン判事がが圧力をかけてユ氏を起訴させ、工場長は釈放された。当時話題になった焼けたカップ麺の写真を流出させたのは被告人で、しかも高校生のものではなかった」と証言した。

原告のユ・ジェボムは、「父はケチで尊敬できない面もあったが、一家の大黒柱で家族を養ってくれた。最新の安全設備がない小さな工場だったが、どんな設備が必要なのか?被告人は裁判を名目に復讐を果たした。人殺しは父ではなく、カン・ダウィットだ」と訴えた。

カンは、裁判官に弁護人を選出すると言った。


カンの弁護士は、オ・ジョンインだった。そのために彼女は、事務所を辞職していた。

オ弁護士は、当時検事だったチェ氏を尋問し、チェ氏が当時の被告人のユとゴルフ仲間だったことを明らかにした。

そしてオ弁護士は、検察の言い分にことごとく反論した。

  • 検事は、検察に圧力をかけるのは越権行為で職権乱用だと主張しているが、元々判事に捜査を指示する権限はない。元から介入権限がないため職権乱用は成立しない。
  • 被告人が、復讐のためにウンチョン製紙のある地域の勤務を希望していたと言う主張は、臆測に過ぎない。有罪は客観的証拠で立証されるべき。

パク・ギップム弁護士は、父親が連帯保証人になった裁判で、「債務者である父を免責とする」という判決を下した判事が、カン・ダウィットだったことを知った。

彼女はカンを呼び出した。

「あなたは私の目標だった。 15年前に破産の裁判を担当された。破産した聴覚障害者の家族に手話を使ってくれた。私を法曹界に導いてくれた人。こんなことになってつらすぎます。真実を話してください」と涙ながらに頭を下げた。

カンは、「真実、そんなものはない。法廷で争って勝った者の言い分が世の中に認められ、真実になる。真実を知りたいなら、僕に勝て」と言った。


次の裁判では、パク弁護士がカン被告を尋問した。

パク弁護士「ユ氏への判決は懲役7年、産業事故で事業主に科された中では重刑、故意の殺人並みの重刑を科すのは妥当か?」

カン「法の定める範囲内で判決を言い渡しだだけ」

パク弁護士「法が広い裁量を与えるのは、裁判官の独断を許すためではなく、事案を十分に吟味し最適な刑を選ぶため。なぜ殺人と同等の重罰を科したのか?事故の犠牲者が17歳の高校生だったから?しかしあくまでも事故だった。被告人はユ氏に絞ったような証拠調べを行った。工場長を3回も呼び出し、同じ質問を重ねた。求める答を得てから審理を終え、ユ氏に最高刑を科し、即時拘束した。しかし得た供述は具体性を欠いていた」と言った後、

「被告人、1つ質問が。裁判の最中に自身の母親の事故を思い浮かべたことが?無理な残業を言い渡された母親は裁断機で手を切断したというのは事実ですか?裁判中、頭にあったのはユ氏への復讐心、そうですね?」と聞いた。

カンは、「そのとおり、復讐心です。私は判事失格、有罪です」と言った。

第10話 感 想

10話の見どころは、最後の、パク弁護士が被告人のカンに尋問を重ねてる場面でしたね。その質問に、いつも冷静で、自分の裁判でさえ冗談のようにごまかしていたカンの表情が真剣になり、最後に自ら、「私は判事失格、有罪です」と述べてしまいました。彼は有罪になってしまうのか?

第11話 あらすじ

カンが「私は判事失格、有罪です」と答えたことに対し、裁判官は、「自白だと見なす」と言った。

しかし、パク弁護士は「被告人は裁判に臨んだ時の心情を述べただけ。私は段階を踏んで犯行を立証する」と言って、尋問を続けた。

「ユ・ベクマン氏に対する復讐心は、判決に影響を与えたのか?」と質問、

カンは「分からない」と。

パクは「裁判を操作したか?」と質問、

カンは「いいえ。告訴人の母親が私を止めてくれた。彼女が恐れる権力者は私なのだと気付き、自分は憎む相手の同じことをしている、思いとどまなければと思った」と答えた。


パク弁護士はプレボノチームのメンバーに、真実を明らかにするために、最初からやり直すと言った。

彼らは、工場火災で亡くなった高校生の母親を訪ねた。

母親は、「息子は逃げようと必死で、手足の骨が折れていた。あの時の裁判官だけが私の話を聞いてくれ、カップ面の話も信じてくれた」と言った。

焼けたカップ麺は高校生の物だったのだ。しかし、警察はその写真を無視した。

「ユが高校生を雇ったのは、薄給で働かせるため。不用になったA4用紙を数枚持ち帰った息子を泥棒扱いして、働いて返せとただ働させた」と母親は泣いた。

ユは、備品がなくなるからと検査台を設置していた。

彼らは工場の図面を調べた。


裁判が再開された。

パク弁護士は、証人として呼ばれた当時の工場長に尋問した。

パクは、「10年前、あなたは被告人(当時の判事)に、3回召喚され、”ユ氏に指示されていないか?”と質問され、指示はなかったと証言した」と確認した後、工場の図面を見せた。

「非常口は2つあったが、火災当時炎に包まれ、反対側にいたオ君は逃げられなかった。しかしそこに小さなドアがある。オ君はドアを開けようとして手足を骨折した。10年前、あなたはドアは壊れていたと証言した。本当に壊れていたんですか?10年経って時効が成立している、本当のことを今言っても罰せられない。しかしここでウソの証言をすれば、偽証罪に問われる」と工場長に詰め寄った。

追い詰められた工場長は、「すみません、社長の指示で、あのドアは私が外から鍵をかけた。逆らうとクビになるから」と泣き崩れた。

カンは最終弁論で、「裁判官として努力をしたが、故意に鍵をかけたことは立証できなかった。”予算がなく避難設備を管理できなかった”、それが明らかにできたすべてで、それを基に量刑を決めた。わずかなお金のために17歳の少年に苦痛を与え、焼死させた事業主には厳罰が必至だと量刑を科した。これが裁判官としての良心なのか復讐のための職権濫用なのか、どうぞご判断を」と述べた。

数日後、告訴は取り下げられた。検察も公訴を取り下げた。カンの事件は解決した。


カン弁護士は、再び、プレボノチームの弁護士たちに迎え入れられた。ペ代表のスパイになっていたファン・ジュヌも、最終的にはチームを裏切らなかった。

しかし、翌日、プレボノチームは全員、解雇された。

彼らはカンの知人が貸してくれた空き室に移ってきた。

その日、カンは、ウ・ミョンフン弁護士から、“チャン・ヒョンべ会長の事件で、裁判を仕組んだと、賠償金は10億ウォン”の訴訟を起こされた。

チャン・ヨンシル弁護士は、メンバーたちに、「チャン・ヒョンべ会長は、絶縁した父親、前に話していた自分を虐待していた父親だ」と打ち明け、「だが、手加減はしない。あの人のために多くの人が苦しんでいる、その人たちのための公益訴訟だ」と言った。


裁判が始まった。

原告の代理人(ウ弁護士)は、「被告(カン・ダウィット)は、悪意ある裁判で原告を勾留した。勾留理由の秘書室職員への暴言と暴行については、秘書室がそんな事実はないと発言を撤回した。家政婦への性的暴行の件は、当事者以外客観的証拠がないと最高裁で無罪となった」と訴えた。

被告のカンは、チャン・ヒョンべ被告へ本人尋問を請求した。

チャンは怒りに震えたが、裁判に出席した。

チャン氏への尋問を、チャン・ヨンシル弁護士が行った。

チャン会長は、チャン弁護士向かって「ここで息子に会えるとはうれしい」と言った。

ヨンシル弁護士は、緊張で声が出ない。会長は「人と話す時は目を見て話せと教えた!」と怒鳴った。

弁護士は恐怖に怯んだが、気を取り直して、父親のチャン会長に向かい、

「原告は人を殴る前に必ず正坐させます。殴られまでの時間がどれほど恐ろしいか分かっていますか?」と震えながら言い、動画を流した。

会長が秘書室の職員たちを正坐させ殴っている動画だった。泣き寝入りを拒んだ職員が提供した動画だった。

家政婦の暴行事件については、原告の同居人イ氏(ヨンシルの母親)が目撃者として証言した。彼女は「息子を家族として認めてほしくて同居したが、物以下の仕打ちを受けた。彼が家政婦の部屋に入り乱暴するのを見た」と証言した。

チャン弁護士は、もう父親に対する恐れはなくなった。

裁判が再開された。

カン弁護士は、「証人を追加申請します。有罪を無罪に変えたシン・ジュンソク(最高裁判事)と、この事件の黒幕、オ&パートナーズ創立者、オ・ギュジャン博士」と言った。

第11話 感 想

10話の最後で、「私は有罪です」とカンが言った時は、このまま、有罪になるのでは?と心配しましたが、パク弁護士は立派でした。

プレボノチームは、事件を最初から洗い直し、「焼けたカップ麺」が火事の犠牲になった高校生の物だったのは本当だったと知りました。

また工場の図面を再度チェックし、元工場長から真実の証言を得ました。高校生が逃げようとしたドアは、ユ社長の指示で外から鍵がかけられていたことを。パク弁護士が、元工場長を問いつける場面は迫力がありました。

カンが、最後に裁判長に、「わずかなお金のために17歳の少年に苦痛を与え、焼死させた事業主には厳罰が必至だと量刑を科した」という言葉に説得力がありました。パク弁護士たちが事実を明らかにしたことで、カンの判決は、復讐ではなかったことが明らかになったと思います。

この事件は、9話から迫力ある流れだったと思います。

次の事件は、チャン・ヒョンべ会長がカンに起こした損害賠償事件。シン最高裁判事とオ・ギュジャン博士の悪事を、カンとチームはどのように暴いてくれるのでしょうか?

第12話(最終回)あらすじ

カンは、裁判に勝つために、追加の証人として、シン・ジュンソクとオ・ギュジャン博士を申請した。

傍聴席の記者がすぐに記事をアップして、夕刊に間に合せ、ネットでも話題になった。

シン・ジュンソクは、この裁判の判事を、自分の息のかかった新任の主席部長判事キム・ソンフンに変更した。

キム判事は早速、根拠不十分で、カンの証人申請を却下した。

しかしカンは引き下がらず、共犯同士の対質尋問を請求、つまり、チャン会長と、証人シン・ジュンソクン並びにオ・ギュジャンの対質尋問である。


カンは、証人を出廷させるために、揺さぶる作戦を取った。

チャン会長は、シン・ジュンソクがカンに、「全てはチャン・ヒョンべの仕業だ」と裏取引している動画を受け取り動揺した。

一方、シン判事も、チャン会長がカンに「全てシン・ジュンソクがしたことだ」と訴えている動画を受け取り動揺。

実はこれらの動画は、チャン・ヨンシルがにAIを使って作成した偽動画だった。

カンには、チャン会長とシン判事が必ず出廷するという確信があった。なぜなら、2人はお互いを疑っているから。

カンはオ・ギュジャン博士に呼び出され、「君の長年の夢は最高裁判事だろ?シン・ジュンソクの座をやる。私が願いを叶えてやろう」と言われた。その後、カンは事務所でも上の空だった。彼は気持ちを整理するために、母の遺骨を蒔いた湖に来た。


裁判が再開した。

カンの予想通り、チャン会長とシン判事は出廷した。カンの質問に、当初はお互いに面識もなく、第3者を通じて連絡しあったこともないと言った。

カンはシン判事に質問した。チャン会長の裁判で会長を拘束し、カンが最高裁判事に一番近くなった時、シン判事がカンを最も憎むユ・ジェボムの母に接触を始めた理由を聞いたが、シンは はぐらかした。

次にチャン会長に質問。差し戻し審で新証拠が出たら有罪になる可能性が高い。 最高判事の座と引き換えに釈放されたとしたら、贈賄罪になると迫った。

その時、ドアが開いてオ・ギュジャン博士が入ってきた。

カンは、「オ氏への証人申請は撤回する」と言い、オ氏は裁判を傍聴することになった。

裁判は続けられ、カンは、最高判事の座で取引された証拠の録音があると言った。

これを聞きチャン会長は焦り、「私じゃない、彼が提案した。最高裁の席と引き換えに、釈放し、カン判事に仕返ししてやると」とシン判事を名指しした。

シンは、「最高裁判事は憲法に基づき任命される神聖な職、取引の対象になるなど不可能だ」と反論した。

それを聞き、カンは別の録音を再生した。

それは、オ・ギュジャンがカンを呼び出した時の録音だった。

「それで最高裁判事の座と引き換えに無罪判決を買った。シン・ジュンソクの座をやる」とオ氏は語っていた。

カンはオ氏に、「長年、最高裁判事を夢見てきたが、こんな汚い取引の対象になる地位なら遠慮します」と言った。

オはまた、「国益のためにチャンを助ける」とカンに言っていたが、実は、チャンが得た利益の10%を受け取ることが条件だった。

カンはこうして、舞台裏で甘い汁を吸っていたオ・ギュジャンを表舞台に連れ出し、彼の悪行も暴いたのだった。(あっぱれ!!)


チャン会長とシンは勾留されたが、オ・ギュジャンは長年の人脈で勾留を免れた。

娘のジョンインに、「カンを疑わなかったの?」と聞かれ、オは、「私の提案を断る人は、この20年間1人もいなかった」と言って事務所を去った。


プレボノチームは、”オ&パートナーズ”の1階の事務所に戻ってきた。

カン・ダウィットは、上階に個室が与えら、新経営陣に加えられた。

ウ・ミョンフンも”オ&パートナーズ”の新経営陣の一員になった。今回の裁判で、チャン会長を出廷させジョンインの力になったから。

会議で、オ・ジョンインは、この事務所を世界的な事務所にすると公言した。

緊急の案件は、ウ弁護士が前の事務所から持ってきた”ビルトン科学”の案件だった。

カンは「有害おむつで死亡を含む健康被害が乳児に出てる」と言ったが、

ジョンインは、「先に韓国で判決を勝ち取ち、アメリカの案件も受任すること」に興味を示した。

カンは違和感を感じ、プレボノチームの事務所に行くと、彼らは「有害おむつの件」を扱っていた。


カンはジョンインを呼び出した。

彼は、ジョンインが、父親を事務所から追い出すために、ユ・ジェボムと組んで自分を罠にかけ、事務所に入れて利用したこと確認しようとしたが、彼女は、過去には興味がないと取り合わなかった。

彼女の目的は、”オ&パートナーズ”を世界的な事務所すること、そのために、また彼を利用することだった。

カンは翌日、経営陣たちが進めている”ビルトン化学”に異議を唱え、事務所を去った。

そして、プレボノチームに「有害おむつの件は扱えない。この事務所が”ビルトン化学”の弁護をするから。我々は独立する」と言って名刺を出した。

彼は法律事務所「目には目を」の設立し代表になり、プレボノチームメンバーの名刺もあった。

「食い物にされてきた人たちを弁護して、その成功報酬でビルを建てる」と宣言した。

彼らは荷物をまとめて事務所を出て、町の人たちに「目には目を」の名刺を配った。

ーー完ーー

『プロボノ』最終回まで視聴した感想

12話、無事に完結してよかったです。

カン・ダウィットが、オ・ギュジャン博士に呼び出されて、「最高裁判事の席をやる」と言われた時、悩んでいるようだったので、もしや、オ氏のいいなりになるのでは?とちょっと心配しました。しかし、お母さんの遺骨を蒔いた湖に来て、なぜ、裁判官になろうと思ったのか?という初心を思い出し、オ氏のいいなりにならなくてよかったです。

オ氏を表舞台(出廷させた)におびき出して、もう隠れて悪事を働くことができなくしたことも、あっぱれ!!!でした。

オ氏が、娘から「疑わなかったの?」と聞かれた時、「この20年、誰一人、私の提案を断った人はいなかった」と言ったのが、とても印象的でした。この言葉で、カン・ダウィットが、権力や甘いことばに屈しない、特別な人間だと表現されたのも良かったと思いました。

一方、オ・ジョンインは、父の法律事務所を自分の物にするために、カンを利用しただけだったようです。父を追い出し、”オ&パートナーズ”を自分の手に入れたけれど、やっていることや考え方は、結局父親と同じですね。カンは、そんな彼女に賛同できず、”オ&パートナーズ”去りました。彼女にとっては大痛手でしょうね。 ”新経営陣”の顔ぶれでは、世界に通じる事務所にはなるのは難しそう。それに、カンを敵に回したら、すぐに負けそうです。

カン、第1話では、人の目を気にして、出世にしか目がない判事のように振る舞ってましたが、何よりも弱い者たちの味方であり、食い物にされてきた人々に寄り添う人でした。

甘ったるい正義感を振りかざすのではなく、狡猾さも交えて、これからも、権力側ではない人々のために、裁判に勝ち進んでいくことでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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