『結婚作詞 離婚作曲 シーズン2』あらすじと感想【それぞれの顛末・謎の結末は脚本家の作戦?】

シーズン2、16話完走しました。ドラマの常識を覆す、あまりにも衝撃の終わりに「えーーーー!」となり、次は「ハハハハハハ」と大爆笑。謎の結末は次への布石?とにかく、ドラマをどのように終わらようとも、それは脚本家や制作者の自由!と目から鱗でした。

3組の夫婦の顛末

シーズン2で、3組の夫婦、夫の不倫相手とその顛末が描かれたので要約します。ネタバレありです。

30代夫婦:パン・サヒョン(夫 32、弁護士) と プ・ヘリョン(妻 33、ラジオDJ):子供なし

サヒョンは妻のヘリョンから、体型維持のためスポーツジムに通うように強制され、そこで翻訳家のソン・ウォン(42)と出会った。穏やかな彼女に夫婦関係の悩みを相談をしている内に、彼女に惹かれてはじめ、一度だけ関係を持ち、子供を授かった。彼女は以前結婚していたが、子供ができず離婚されていた。神の祝福と思い、産む決心をするウォン。

そのことをヘリョンが知ることに。サヒョンは、離婚してソン・ウォンと結婚したいが、ヘリョンが認めない。サヒョンはソン・ウォンとは会わないと約束させられ、代わりに、彼の両親が妊娠中の彼女をサポートしていた。

ヘリョンは、もう一度サヒョンとやり直す為、拒んでいた子供を作ることに同意。しかしなかなか授からない。ヘリョンは病院で調べ、子供ができにくい体質だと言われた。

最終的に彼女は離婚に応じ、代わりに高級住宅地のコンドと慰謝料もらう。最後に、サヒョンと義理の両親と食事をして笑顔で別れた。

その後すぐ、ヘリョンは記者会見を開き、離婚をしたこと、原因は ”夫の不倫で相手は身籠っている” ことを涙ながらに話した。会見は大きなニュースになり、ヘリョンには同情が、サヒョンは全国民から非難の的に。会見に怒るサヒョンの両親。しかしこの件が福と転じ、サヒョンに多数の「離婚相談依頼」が舞い込み、事務所も利益を得ることになった。

ソン・ウォンに陣痛が始まる。

感 想

プライドが高く、キツイ性格のヘリョン、最初から、気の良い次男坊のサヒョンの手に負える相手ではなかったのかも。

笑顔で別れた後の、ヘリョンの涙の記者会見(計算ずく)、サヒョン側が引くのは同然。しかし、夫が浮気してヨソで子供を作ったのは事実で、したたかなヘリョンさんはタダでは起きませんでした。ただ、結果的には、会見のお陰でサヒョンの事務所も利益を得て、両者WinWinかな?

とにかく、サヒョンは、ソン・ウォンと暮らして、もうすぐ子供も生まれるし幸せいっぱい。

一方、貰うものはもらい、計算ずくの会見もしてスッキリのヘリョン、同僚のソ部長は望み薄のようだが(笑)、社会的地位もお金もルックスもいい男性を探していくことでしょう。

40代夫婦:シン・ユシン(夫 44、精神科医、病院長) と サ・ピヨン(妻 40、ラジオPD、ジア(一人娘 12)

ユシンは、ピヨンとジアにとって、完璧な夫であり父親であった。ピヨンも完璧な妻。

しかし、ユシンは、LAからの帰国便で出会ったアミ(28)と不倫関係になり、妻からのプレゼントの銀色のコートを出会った日にプレゼント。

息を吸うように嘘をつくユシンをつゆほども疑わないピヨン。

完璧なピヨンのただ1つのアキレス腱は実母。母は夫の浮気が原因で離婚したが、父親っ子のピヨンを父に会わせず、父親は交通事故で亡くなった。そのことで母を恨んでいる彼女は、母にきつくあたり、母とは疎遠だった。実は、母は重い病に臥せっていたが、ピヨンには知らせていなかった。

ある日ピヨンは、映画撮影の現場に出くわし、夫にプレゼントしたジャケットきている女優を見かけた。どこで手に入れたか尋ねると、彼氏からもらった、と。ピヨンは夜ユシンに問い正すが「それなら俺が彼氏だ」と冗談のようにはぐらかされた。

浮気がバレそうになったユシンは、アミに別れを切り出す。アミは情緒不安定になりアルコールに溺れ、怪我をし意識朦朧でユシンの病院に運ばれた。ユシンは知人の娘と嘘をつき、VIPルームを用意した。

その頃、ピヨンは叔母から、母が救急でユシンの病院に運ばれたとの知らせを受ける。急いで病院に行きユシンに電話するが通じない。院長はVIPルームと聞き、病室のドアから中をみると、ユシンが若い女性と抱き合っていた。ショックで倒れたピヨン。目覚めた時、声が出なくなっていた。母は亡くなってしまう。ピヨンは母に謝ることも別れの挨拶もできなかったことを激しく後悔する。

夫に裏切られ深く傷ついたピヨンは決心を固める。ユシンに「アミの家に行くか、裁判所に行くか」と詰め寄る。アミの家で2人の関係を確信したピヨンは「あなたにあげるわ」と言って立ち去る(この10話、ハラハラドキドキでした!)

離婚する気がないユシンは、なんとかピヨンを説得しようとしたが(12話全て2人の会話劇。すごかったです!)、ピヨンの決心は変わらず、最終的にユシンも離婚に同意。ピヨンは娘のジアと家を出て、実母の家で暮らすことにした。

感 想

ピヨンさん、本当にかっこよかった!失語症の時に何千回も考え、信頼関係がなくなったら一緒に住めないと結論を出し一歩も譲らなかった。恨み言も一切言わなかった。

そして、彼女は、アミがユシンと暮らしたいと言えば、どうぞ、と言い、ユシンにお願い事をして家に来てもらった後、アミに迎えの連絡をする。全く吹っ切れた様子!

一方、ユシンはすぐにアミを家に入れて暮らしながらも、ピヨンさんに未練たらたら。何かと口実を設けては、ピヨンさんの家に行ったり、彼女が同僚のソ部長といるだけで激しく嫉妬したり、、。そして家では、ドンミ姉さん(義母)とアミ(若い愛人)のバトルが繰り広げられる日常の風景、あ〜あ。

ユシンにとっては、アミは一時のよそ見のつもりだったのだろうが、その代価は大きく、本当に愛しているピヨンさんを失うことになった。

50代夫婦:パク・へリュン(夫 50、大学教授) と イ・シウン(妻 50、ラジオ局作家)、ヒャンギ(娘 20)ウラム(息子 12)

シーズン1の1話で、すでにへリュンはシウンに離婚を切り出していた。「長く一緒にいすぎた」という謎の理由で。2人は高校の同級生で、結婚してからシウンは夫を懸命に支え家族に尽くしてきた。

離婚の本当の理由は、ヘリュンの浮気(本気?)だった。それを知った娘のヒャンギはひどく傷つき、父に理路整然と詰め寄ったが、新しい恋人に夢中の父には響かなかった。(それでどころか、逆ギレされた。)

相手は、大学の講師として招いたミュージカル俳優のナム・ガビン。彼女は失恋の痛手から何年も立ち直れず、自分に気がある教授を「人柄に惹かれた、側にいて欲しい」と誘った。教授は舞い上がり、家庭を捨て彼女の元に行った。

ナム・ガビンは、シウンのラジオ番組にゲスト出演した関係で、シウンと会い「結婚するつもり、子供も欲しい」等と言った。(??図々しい)

シウンは黙って状況を受け入れ、子供を一番に考え、親子3人の生活を徐々に確立していた。

シウンはしばらく2人の噂を聞かなかったが、パク教授から ”ナム・ガビンとは結婚していない、彼女の両親(スペインにいた)が交通事故で亡くなった” ことを聞いた。

一方、ガビンの前に元彼が現れ、彼女を追ってスペインに行き、供養を手伝い、結婚を申し込んだ。

ガビンは帰国後のある夜、パク教授を散歩に誘い「結婚は本当に愛している人でないとできない」と別れを切り出した。教授はガビンの元から去った。

その夜、ガビンが突然シウンの家に来た。バスロープだけをまとい錯乱状態で。「罰が当たったんです。人の道にはずれることをしたから両親が亡くなった、許してください、、」「教授と別れました、愛じゃないと言って。教授にもしものことがあったら私のせいです、、、」と号泣する。

シウンがパク教授に電話するも、通じない、、。

感 想

パク教授は、ナム・ガビンに別れを告げられ(きつい言い方をすれば、捨てられ)、初めて、自分が別れを切り出した時のシウンさんの痛みを実感し、自分の仕打ちがどれほどをシウンさんと子供たちを傷つけたかに思いが至ったのではないか?ガビンとの別れの辛さの上に、自分が傷つけた家族への初めての悔恨の思い、、。

シウンさんは、いつも誠実で、家族に愛を注いでいる人。娘のヒョンギは、シウンさんを尊敬し理解している。夫にひどく裏切られても、子どもたちには夫のことを悪く言わず、何事にも良い面と悪い面があることを話し、良い面に目を向けて家族3人の生活を確立してきた。ドラマの中にも、あらゆる本に救いを求めた、というようなセリフがあったが、ラジオ作家だから色々な本も読み、いつも考えている人なのでしょう。

そんなシウンさんだから、あんな風に錯乱状態で現れたナム・ガビンを抱きしめてあげることができるのだろう。両親を亡くし、罪の意識で苦しんでいる彼女を抱きしめてあげないわけにはいかない。そしてパク教授のことも哀れにも思い、心配しているでしょう。

16話の最後の方で、3人の女性(ヘリョン、ピヨン、シウン)がソ部長と食事をする。そこで、シウンさんが『貧(ビン)』と言う詩を暗唱する。すごくきれいな詩で、ステキな場面だった。

シウンさんは知的で美しかった。


まとめ

シーズン2で、3組の夫婦は3組とも離婚した。

3人の不倫夫、サヒョンは幸せ、しかし、あと2人のユシンとパク教授は相当な代価を支払うことになった。3人の元妻たちは、それぞれの道を進んでいく。そういう意味では、はっきりと結果が示されたと思う。

多彩な登場人物、それぞれの俳優さんたちの迫真の演技で、毎回、ハラハラ、ドキドキ、イライラしながらも、個々の人物の性格や心情を分析、想像したりしながら楽しみました。

最後まで飽きさせない脚本でしたが、、、最後の最後に、本当にやられた!って感じ(笑)視聴者に期待させるための脚本家の作戦?

最後の3組のウエディングの意味は? 人生は何が起きるかわかないから、こんな3組のカップルが誕生する可能性もあり得る、という示唆? 元院長が可愛いジアちゃんに憑依、、、。

さて、シーズン3はあるやなしや?!

お読みいただきありがとうございました。


シーズン3、全16話 あらすじと感想、以下でまとめています。

Drama
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