第6話 あらすじ
ゆいは大志に妊娠したと話し、’大志の子だ’と言ったが彼は信じなかった。
夜、恭二のアトリエに行くと、匂いが気になった。妊娠してる、と話すと、恭二は「ありがとう、ゆいの子供は誰の子でも俺の子供、俺が父親になる」と彼女を抱きしめ、ゆいは恭二の反応についていけなかった。
選挙公示の前日、東海林家の先祖の墓参り。大志は、ゆいが妊娠していることを峰子たちに話した。ゆいは、大志の子だと言ったが誰も信じないので、「恭二は不能」と言ってしまう。「それなら、ゆいさんは不倫していないのね」と言う峰子らに、ゆいは「不倫しましたよ。恭二を愛している、大大大不倫」と強調した。大志は、雨の豆まきの日のことを思い出した。
峰子と、事情を聞いた印田弁護士が(愛媛まで)来て、パチンコ店で恭二をみつけて”不能か?’と聞いた(ありえないけど)、、。
峰子は「誰の子であろうと、ゆいさんが妊娠したことは東海林家にとって吉報、明日、発表する」と言った。ゆいと大志は、発表は選挙が終わってからと母に頼み、峰子も承諾したが、、。
一方、恭二は、二人も見知らぬ女性から’不能?’と聞かれ気分を害し(当然です)、ゆいに何があったのか気になった。
公示の朝、恭二が大志の事務所に現れ、「加納恭二だ、話があるから来てくれ」と言い、アトリエによんだ。
恭二は「ゆいは離婚すると言ってるから、あんたとゆいの子供は俺が育てる。俺は子供を作ることはできないけど、育てることはできる。自由な心の子供に育てるから信じろ。あんたはもうゆいを愛していない。俺はゆいを愛してる、父親は俺しかいないんだ」と言った。
大志は「君は俺が持ってないものを持ってる。お金も血筋もないからとめどなく自由だ、すげえよ」と感心した。
”不能だから人よりたくさん考えるんだな、愛とか幸せとか自由について”大志は思った。
想田は、愛媛で第一声をあげたが、すぐに改革の会のほかの候補者の応援に、愛媛を去った。
大志は、後援会の支持者の前で、第一声を上げた。その時、峰子が、もう一つおめでたいことがと、ゆいの妊娠を公表した。
三俣桜子は、ネットでゆいの妊娠を知り怒った、、。週刊FIREの記者を呼び出し、大志との密会写真のデータを渡した。
ゆいは東京の事務所社長に、「本人の気持ちを無視して、どんどん話が進んでいく状況に耐えられない。恭二の”ゆいの子供は俺の子”にも気持ちがついていかない」とイラついていたが、社長たちから「産んでくれ」と言われて、産む決心をした。
社長はすでに、妊婦のゆいのCMを2社決めていた。
その時、週刊”FIRE”から取材の申し込み、ゲラがFAXで送られて来た。大志が、愛媛で三俣桜子と密会した写真だった。ゆいは密会が豆まきの前日だと思い当たり、こちらも怒りに震え、、、
大志は、早乙女から”黒澤ゆいと東海林大志のダブル不倫”の週刊誌記事を見せられた。
”ゆいと恭二の写真”を週刊誌に売ったのは、本人のゆいだった。
感 想
ゆいの妊娠が発覚して、またもや本人以外の、峰子や事務所社長たちの利害関係が渦巻いていましたね。
恭二の「ゆいの生む子は誰の子でも俺の子供」に、私もついていけませんでしたが、、。
峰子さんの約束なってクソくらえ、フラインイング発表もすごいです。
”不倫の定義”って何なのでしょう?
大志が恭二を認めて、恭二が大志を応援しているのは、なんか良かったですが。
三俣桜子さんとゆいさん、自分で自分の不倫を週刊誌にバラすとは、、女の人はこわいね。
第7話 あらすじ
週刊誌に、ダブル不倫の記事が出て、大志の事務所は険悪ムード。その上、三俣桜子が緊急記者会見を開き、大志の印象はますます悪くなった。
峰子は最後の手段、ゆいに今すぐ離婚してくれと頼んだ。バッシングする側には、わかりやすい”オチ”が必要。弁護士の印田が「離婚会見を開きましょう」と動きだし、またまた、大志とゆいは蚊帳の外である。
ゆいは恭二に会いに来たが、二人の会話はチグハグだった。恭二は、ゆいが他人に不能のことを話したり、週刊誌に自分を売ったことで傷つき、ゆいは恭二が「ゆいが産んだ子は俺の子」というのがよくわからなかった。
恭二が「今の俺の気持ち」とオブジェを出したが、ゆいは「出会った頃、恭二って変わった人だと思ったけど、普通の人なんだ。ごめん、いらない」と帰った。
大志とゆいの”離婚記者会見”がホテルで開かれることに。
2人は控室で「うちら離婚しようって決めてからあの写真が出るまで、仲良かったね」としみじみ話した。
会見が始まり、大志がまずあいさつ、ゆいが話しだすと、大志は大泣きに泣いた。質疑応答でゆいが答えてる横で、大志は「なぜ別れなきゃならないんだ、愛媛より君を愛してる、俺がバカだった、、」とブツブツ。「別れたくなよ!」とうとう大声で言った。ゆいも「私だって嫌だよ」と泣いた。「選挙に勝ったらやり直そうよ」と言って二人で舞台の前に土下座し、「勝たせてください、お願いします」と何度も何度も頭を下げた。
しかし会見後、支持率が上がるだろうとの甘い期待は、見事に裏切られた。
大志は覚悟を決めた。ゆいに「もう巫女ちゃんの衣装で応援に来なくてもいい、俺の力で戦うよ」と言った。
しかし有権者の反応は冷たかった。大志は「皆さんの声を聞かせてください。罵詈雑言を浴びせてください」とニュータウンの前で叫んだ。ひとりの主婦がやってきて大志に、言いたいことを言った。
この辺りから、風向きが変わってきた。街頭演説の聴衆が増えた、というより、大志が聞き役で、有権者がしゃべる勉強会のスタイルができた。
ゆいは恭二のアトリエに行き「選挙が終わるまで大志のために生きる、先はわからない。私のファンじゃない、私に期待しない、自由な恭二が好きだった」と言った。
恭二が「俺のきもち」とオブジェを出したが、ゆいは受け取らず帰ろうとした。「ゆいの旦那のこと、俺応援してるよ」と恭二は言った。
恭二は、海で溺れた(フリ)。それに気づいた大志は、スーツの上着だけ脱いで、海に飛び込んで彼を助けたが、選挙中は、選挙運動とみなされ、写真も名前も新聞に載らなかった。
しかし、ついに大志は、想田豪に僅差で追いついた。
大志は三俣桜子を見かけて、追いかけ、これまでのことを謝罪し深く頭をさげた。桜子は「楽しかった。男と女は五分と五分よ。むしろ感謝してる」と言って去った。
投票日まであと2日、立候補者の公開討論会が開かれた。
感 想
私的には、7話で、大志くんの好感度爆上りです。
離婚会見の大志くんに、私はなんだか感動しましたよ。今、ここで一番大事なのはゆい、別れたくない、国民なんか関係ない、もう一度やり直したい、その一心で、それがゆいにも通じた。ゆいの涙も本当でした。
会見後に、大志の支持率がすぐに上がらなかったも良かったですね。
巫女ちゃんに頼らずに自分の力で勝負すると覚悟を決め、彼が演説するのではなく、有権者の話を聞く形の勉強会。本来そうあるべきなのでは?有権者が何を求めているのかをまず聞くことなのでは。
大志が、桜子に誠実に謝ったのも、好感が持てました。
ゆいと恭二の関係は微妙になってきました。ゆいが、恭二を「変わった人、普通の人とは違う」と思い込み、期待していた気がするけど、どうなるのでしょう?
第8話 あらすじ
投票日2日前、公開討論会が開催された。
想田はすぐにBSL-4について追求、「これ以上、税金の無駄使いをやめる。即刻撤去」を公約した。大志は間をおき、聴衆の注意を向けさせた後で、落ち着いて語り出した。ネットのコメントは大志批判であふれたが ”そうかな。俺は正直でかっこいいと思う” K.K.(恭二)がコメントし、大志への好意的なコメントが増えた。
大志有利となると、想田はすぐに話題を変え「愛媛県職員の女性管理職は1割。もっと女性の意見が通りやすい社会を作る」と言ったが、大志は「誰から聞いた意見か?女性の意見も聞かずに女性を増やすのがジェンダー平等か?」とやり込めた。
想田は不利と見て「他に愛媛県民の関心が高い話題は?」と聞くと、もう一人の候補者、赤シャツが「松山空港の滑走路の延長を。日本で唯一、手動で着陸しなきゃいけない空港」と。想田は「そんなの愛媛の人間しか知らない」と声を荒げてしまった(やっちゃった)。
「日本で唯一、アメリカの管制下にある空港、誰が当選しても、管制権返還のため尽力しましょうよ」と大志が言った。大きな拍手が起きた。
選挙最終日、大志は自転者、ゆいは車で最後のお願い出発した。
想田豪は、朝一番で、選挙区を回った後、東京にもどった。
恭二は、神社にお参りして、大志勝利を祈願した。
また雨が降ってきた。スーパーの前で雨に濡れながら、ゆいは「夫を勝たせてください」と訴えた。大志は今度も「君が濡れたらバチが当たる」と傘を差し掛けてくれた(ここ泣けました)。その後、商店街で愛媛音頭を踊りながら練り歩いた。
午後8時、選挙運動が終了した。
投票日:
大志とゆいは、朝8時に投票した。
それから夜8時まで、なぁーんにもしなくていいし、すぐこともなかった。
大志が「負けたらほんとに?」と言うと、ゆいは「別れるよ」と答えた。
大志はパチンコに行き、恭二に会った。「選挙に負けたら離婚します。だから父親はあなたです」と言ったが、恭二は「そうだっけ?」と。「ゆいを捨てったってこと?」驚く大志に、「フラれたのは俺だから、宿命だよ」と恭二は言った。
午後8時、TVの選挙番組では続々の開票結果が放映されていた。大志とゆいは、応援の人々でいっぱいの本部に顔をだした。
愛媛五区、出口調査では、大志49%、想田46%の放送がながれ、会場は盛り上がった。
しかし午後11時半になってもまだ当確がでない。
”改革の会”と野党連合が過半数越えで、政権交代が確実になり、三俣桜子も比例区で当選した。
深夜2時を過ぎ、早乙女に電話が、、TVの速報、、
想田豪(当確):96611、東海林大志:96514
100票にも満たない僅差で、大志は落選した。
敗戦の弁:今この瞬間、東海林大志は無職になりました。今の今まで、僕は自分がいかに幸せ者だったか気付いていませんでした。何者でもなくなり、やっと失ったもの大きさをかみしめてます、、。
人間、東海林大志は今日がスタートです。
午前4時、大志とゆいだけが残った。大志はスーツの内ポケットから、お守りの”離婚届”を出した。
2人は歩いて市役所に行き、離婚届は受理された。
感 想
なんだか8話、感動しちゃいました、、。
みんないい顔してましたね。
大志は、公開討論会で自分の言葉で話し、有権者の人たちと向き合い、愛媛を愛し、ゆいを愛して、人間的すごーく成長していました。ゆいもほんとうに頑張りました。
名言のオンパレードでした。
- 選挙に関わる人って、みんな肌ツヤツヤして若返るの。本能だよ、選挙ってさ。動物的、走って、泣いて、笑って、叫んで(by ゆい)。(やっぱり!アドレナリンがすごいんでしょう!)
- 誰かに言われて離婚するなんてしゃく、選挙のためとか不倫して世間にたたかれてとか。自分の意思で結婚した相手とは自分の意思で別れたいじゃん(by ゆい)。
- 気持ちは移ろうんだ、それが人間だから(by 恭二)。
大志の敗戦の弁にも、心が動かされました。松坂桃李さんがほんとうに上手でした。
第9話(最終回)あらすじ
大志と離婚したゆいはマンションを引っ越した。
次に大志がゆいに会ったのは4ヶ月後、ゆいが男の子出産した病院で。
名前はゆいが”陽自”(陽気に自由に生きてほしい)と名付けた。(いい名前ですね!)
2026年、あれから3年。
大志は、地元の駅前に立ち、党の勉強会に出席し、党の重鎮とパイプをつなぎ、落選してからのほうが政治家らしく生きている。早乙女さんも秘書として、大志を支えていた。
想田豪は、愛媛に全く寄りつかない。しかし「ウィルスの研究所は絶対に必要」と野党時代と真逆のことを言い出し、BSL-4はレベルを3に下げ、民間のセーヨー製薬に売却した。
黒澤ゆいは、外国の映画賞で、主演女優賞を獲得した。
加納恭二は、選挙専門のプロガーに転身、これが人気!選挙を求めて日本の津々浦々を回っている。
陽二の親権はゆいが持ってるが、基本、大志の母の峰子が世話している。「陽ちゃんは大事な東海林家の後継、大志、早く親権を取り戻しなさい」が峰子の口癖だ。
ゆいは母富恵に「大志のお母さんに陽自を預けてたら政治家にされちゃう、でもこの家だと品が悪くなりそうで心配」と言い、母から「東海林家に洗脳されてる」と指摘されドキっとした。それからは母の家にも預けている。
大志は、2ヶ月に一度の息子との面会日に、ゆいと息子と3人で、芦ノ湖に出かけた。富士山がきれーい!息子はハトに夢中だった。ゆいのマンションに送り届けたら、疲れて眠ってしまった。
大志はゆいと雑談しながら「離婚届、なんで出したかな?出さなきゃよかったな」としきりに後悔した。「もうすぐ選挙」と聞いたゆいは、興奮!「想田倒さなきゃ、楽しかったよねェ、選挙!」と二人で思い出にひたった。
大志が帰路についた時、ゆいからビデオ電話が、陽自が「パーパ、パーパ」と泣いていた。
想田がセーヨー製薬から裏金を受け取っていることが、週刊誌にすっぱ抜かれた。
想田は完全否定したが、製薬会社の元社員が告発、現金受け渡し現場のテープがマスコミに流れ、アウト! 想田は改革の会を離党し、議員辞職した。
愛媛五区の補欠選挙が始まり、もちろん大志は立候補。選挙運動の最終日、ゆいが”巫女ちゃん”の衣装で登場して、大志と一緒に愛媛音頭を踊り、商店街を練り歩いた。
大志は見事当選した。
大志は国会で、”子育て問題について”代表質問した。
週4日、陽自と暮らし子育ての大変さを実感している。「やってみないとわからない、育児も政治も。人は失敗する、❌がついてもやり直せる。与党は失敗を恐れないで、野党はもっと寛容になりましょう。そうすればこの国はもっとよくなる」と所信表明した。
ーー完ーー
感 想
最終回は、あれから3年後のお話で、それぞれの近況が過不足なく語られました。
大志は落選したが、議員の時より政治家らしく暮らし、いつ選挙になっても大丈夫なように準備し、ゆいとも、陽自を挟み、良好な関係を維持してました。
ゆいは女優としてますます実績を積み、新しい恋人もいる。
恭二が、選挙のブロガーになっていたなんて、脚本家、面白いこと考えます。
想田さんは、与党になり変わってしまいました、残念です。でも奥さんとパン屋さんで再出発してました。生まれはパン屋の二男でしたし。
大志は、国会に返り咲き、堂々と所信表明できる議員に成長していました。
最後に全話通じての感想
ドラマ2度見て、2度目がより面白かったです。面白かった点を箇条書きに。
- なんと言っても、東海林大志。最初の情けない、バカ丸出しの世襲議員が、徐々に成長していく過程に感動しました。大志の顔つきもホント変わったと思います。大志くんファンになりました。松坂桃李さんハマり役でした!
- 愛媛県が舞台というのが新鮮でした。日本の風景や家屋の美しさ、文化(盆踊りとか)が、世界配信されて嬉しかったです。
- スピード感、笑いとドタバタ、感動ありでした。
- 恭二の存在が、スパイスでした、って、言語化できてませんが。恭二は言語化されるのを嫌ってましたね(笑)。彼と大志が、お互いを認め合っているのが、なんか良かったです。
- 個人的には、キリッと早口の”印田薫”弁護士が好きでした。
- 秘書の早乙女さんも良かった。大志と早乙女さんの、口には出さない、”腹の中で駆け引き(時々バトウ会話)”も最高に笑えました。
『人間は失敗する、❌がついてもやり直せる、みんなが寛容に』ほんとに、そんな社会になったらいいですね。そしたら、誰も、もっと気楽に楽しく生きていけますよね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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