Netflix『暴君のシェフ』キャスト、1話~12話(最終回)までのあらすじと感想 *ネタバレあり

出典:tvN

2025年8月23日から配信の韓国ドラマ『暴君のシェフ』。

フランスの料理大会で優勝した翌日、韓国への帰国の飛行機の中で、朝鮮時代のタイムスリップしてしまったシェフ、そこで出会ったのは、絶対的な味覚を備えた暴君だった!

ファンタジー時代劇、軽く楽しく視聴できそうです。どんな料理が出てくるのかも楽しみ❤️

あらすじを紹介しながら、感想を書いていきます。

*ネタバレあり

『暴君のシェフ』登場人物()はキャスト

〔主要人物〕

ヨン・ジヨン(イム・ユナ):フランス最高の料理大会で優勝した翌日、韓国への帰国中の飛行機から朝鮮時代にタイムスリップしてしまったシェフ。

イ・ホン/ヨンヒグン(イ・チェミンコ):朝鮮時代の悪名高い王、絶対味覚の持ち主でもある。

カン・モクジュ(カン・ハンナ):イ・ホンの後宮の一人、天下一の美貌を誇る。チェサン大君の側近。

チェサン大君(チェ・グィファ):イ・ホンの叔父。

ソ・ギルグム(ユン・ソア):絶対嗅覚の持ち主。ひょんなことからジヨンと知り合う。ジヨンが未来からきたことを信じ、サポートする。

〔イ・ホン周辺〕

イム・ソンジェ(オ・ウィシク):王に直接仕える高位の内官。イ・ホンの妹の夫。

シン・スヒョク(パク・ヨンウン):イ・ホンの護衛のトップ

コンギル:イ・ホンが贔屓にしている役者

チャンソン:先代王の時間から王に使えている内官

廃妃ヨン氏:イ・ホンの母

大王大妃:イ・ホンの祖母

〔水刺間(スラッカン)、王様の食事を作る厨房の人々〕

オム・ボンシク:先任熟手

メン・マンス:先任熟手

シム・マクジン:補助熟手

ミン・ゲドク:補助熟手

第1話  コース1 コチュジャンバタービビンバ

ヨン・ジヨンは、フランスの料理対決ショーで見事優勝した。父から頼まれた朝鮮時代の史料を持ち、翌日の便で韓国に向かった。

史料の ”望雲録”をトイレで拭いている時、皆既日食が始まった。突然電気が消え鏡が割れた。彼女は史料と共に時空を超えた。


イ・ホン王は狩に来ていた。この日は”救食の礼”の日で、殺生が禁じられていたのだが。

王の護衛のシンは王に、”救食の礼を行わなければ”鬼女”が現れるという言い伝えがある”と進言したが。

ジヨンは目覚めたが、罠の網に入り、森の中の木にぶら下げられていた。助けを呼び、携帯をオンにしたが圏外🤣。

王がキツネ見つけ一人で追った、その時、ジヨンを見つけて矢を射った。

彼女は網から出て逃げ崖ぶちに来た。王が馬で追ってきた。

ジヨンは男(王)の装束を見て、”コスプレ”?と思い、スタンガンで脅した。

王は、変な服装をして、わけのわからない物を構えている女を”鬼女だ”と思った。

王の弓に射られてジヨンのバッグが崖下に落ちた。

ジヨンは王に崖に追い込まれたが、その時、曲者の矢が王の胸を射り2人で海に落ちた。

崖下で目覚めたジヨン、男の胸に矢が刺さっていたので、応急手当をして止血した。

それから、ジヨンと男(王)の通じない会話と戦い始まった。男が「余は王だ」と言ってもジヨンは信じないし、彼女が「シェフ」と言っても、彼には通じない。

夜になった。2人は民家を見つけたが、人の姿が見えない。

禁標が解けていない」と王が言うと、ジヨンは「ヨンヒ君が民から家を奪い作った狩場でしょ?奸臣を採紅使に任じて、全国から女を献上させた」と言ったが、王本人は「ヨンヒ王は誰だ?」と聞いた。「朝鮮時代一の暴君よ」と彼女は答えた。

ジヨンは女物の朝鮮服が干してあるのを見つけて、自分の服が濡れて気持ち悪いので着替えた。

家の中から音がした。ジヨンが声をかけて中に入ったが、スイッチはない。若い漢服を着た女が「出ていけ、コソ泥」と言ってほうきを構えた。

ジヨンは服を勝手に着たことを謝り、女に「ここはどの地域?」と聞くと、「静かに、王様に捕まる、禁標を知らない?」と。

ジヨンは頭が変になり「今は何年?」と聞くと「甲申年」との返事、ジヨンは訳が分からないが、お腹が減ってきた。とりあえずご飯を食べてから、バッグを探さなくてはと思った。

その若い女の名前はソ・ギルグム、 18歳で、絶対臭覚の持ち主だった。

シェフのジヨンは、ギルグムの家にある自然の食材を見ると自然にテンションが上がってきた。

彼女は食材を見て、コートのポケットにあるコチュジャンとバターを思い出した。

彼女は麦ご飯に、ギルグムが採ってきた山菜を入れた後、コチュジャンをかけ、温泉卵を乗せ、焦がしたバターをかけ、花も添えた。美しいフレンチ・ビビンバの出来上がり。

ジヨンはよく混ぜ、一口食べて「おいしい」と。

彼女は、ギルグムに食べるように言ったが、彼女は卑しい身分なので食べるのはと躊躇した。

ジヨンは仕方なく、スプーンでビビンバを救って王の口へ持っていったが大盛りすぎると文句、彼女は少なくして一口食べさせた。

王は咳き込んだ、辛かったようだ。

ギルグムも一口食べてむせたが、「最初は辛いが、辛さが消えたら旨みが残って後を引く味、今までで一番おいしい」と言って喜んで食べた。

ジヨンとギルグムが食べ続けるのを、恨めしそうに見るイ・ホン。

ジヨンは彼にもう一口食べさせてあげた、そしてもう一口。

イ・ホンは子供の頃、母からご飯を食べさせてもらったことを思い出し、涙を流した。

しかしジヨンたちは、彼が辛くて泣いてると思っていた。

外で寝ている王に布団を被せて、ジヨンとギルグムはバッグを探しに崖に行った。

イ・ホンの家来たちが王を見つけ出した。王は着替え逆賊(ジヨンたち)を探し出せと命じた。

ジヨンたち2人は途中の川で足や髪を洗った。

ジヨンはギルグムが採紅から隠れるためにあの家にこっそり住んでいると聞き、やっと「あいつの話は事実だったのか」と思った。そこに馬に乗った男たちが現れた。

第1話 感 想

タイムトリップとか、ファンタジー時代劇、韓国ドラマの1つのジャンルのようですね。

”よくあるパターン?どうかな?”とちょっと疑ってましたが、1話、面白かったです。

ジヨンとイ・ホンの会話が全然かみ合わないのが、おかしかったです。

時代が違うとことば自体も違うと思いますが、スマホ、スイッチ、スーパー、コンビニ、バター、コチュジャン、現在では当たり前だけど、朝鮮時代にはない固有名詞、全く通じません。まさに宇宙人と話しているような感じでしょうね。コミュニケーションって、ある程度、共通の土台がないと成り立たないんだとよく分かりました。

しかし、美味しい料理の味は、朝鮮時代の王にも庶民のギルグムにも通じました。

絶対臭覚を持るギルグムが素直で可愛い、ジヨンを助けてくれそうです。

第2話  コース2 真空調理

川に入っていたジヨンとギルグムは、採紅使たちに捕まり、ホン家の京畿監営に連れて行かれた。

ジヨンは、自分が朝鮮時代にいて、あの男が”ヨンヒ君”だと認めざるを得なかった。

捕まった女たちは、年齢によって選別された。

ジヨンは27歳と答えて”若くない女のグループ”に、ギルグムは、28歳とウソを言ってジヨンと同じグループに入った。

ジヨンたちグループは、厨房で料理を作り、客をもてなす係になった。彼女は厨房にある食材を調べ始めた。食材は少ないが、全て新鮮だった。

監営の役人が来て女たちに、漢陽からくるお偉いさんのために料理を作れと言った。

続いて、ホン家のホン・オンウクが来たので、ジヨンは、最高の料理を出すにはお客様の人数、年齢、好みなのど情報が必要だと言った。そして、客を満足させられたら全員を解放してほしいと頼んだ。

ホンは、「料理は4人分。客は名家のイム氏父子。息子のソンジェは、王の妹と婚姻、王と一緒に育った竹馬の友でもある。採紅使で、もてなしの食事の粗探しをして指摘する」と言った。

食材が集められた。鼻が利くギルグムが甕の中に隠されていた肉の塊を見つけてきた。ジヨンは”フレンチ風ステーキ”に決めた。

ジヨンは女たちにそれぞれの材料の調理法を細かく指示した。

肉を切ろうとしたが筋だらけで堅すぎ、彼女はいいアイデアを思いついた。

塊に切った肉を昆布で巻き、それを油で塗った韓紙に巻いて紐で十文字に縛った。昆布は肉を柔らかく熟成させるため。

沸かした湯に水を少しずつ足して、手で温度を測った。最も肉が柔らかくなるのは49度〜55度の間。彼女は自分の手の感覚で温度が分かった。

そして紐で縛った肉の塊4つを湯に入れた。

肉ができたので、取り出し、韓紙と昆布を取り除くと、肉は色もよく柔らかくなっていた。

この調理方法は、”真空料理(スービッド)”とジヨンがみんなに説明した。


イム氏父子がホン家に到着、早速、採紅で選ばれた若い女性たちを調べたが、誰一人気にいらない。

彼らの目的は、ホン・オンウクの美しい娘、しかしまだ子供のミヒャンだった。それを知っている父は、娘にお供の者をつけて家からのがしていた。

食事の準備が整い、イム氏父子とホン氏父子に膳が運ばれた。

膳には肉が数切れだけに見えた。客人は「少ない。膳を見るだけでその地域が分かるようにすべきなのに、我々を軽視している」と声高に文句を言った。

ホン・オンウクは、厨房の責任者を呼び断罪すると言い、ジヨンと料理担当の女性全員が客の前に連れてこられた。

ジヨンは、「自然をふんだんに使った、この料理は食べていただかないと分からない」と言った。

イム・ソンジェは、家来に、捕まえたホン氏の孫娘ミヒャンを連れて来させた。そして、「あの女の料理に心が動けば撤退する、しなければ孫娘を連れて行く」と言い、ジヨンに「自然を感じられなければ首を差し出せ」と言った。

そしてイム父子は、肉を一切れ食べた。初めての味、彼らは頭にも体にも自然の素材をいっぱい感じて、夢見心地、ジヨンは二人が満足したことを確信した。

だが、ソンジェは「ただ牛肉を茹でただけだ。自然は感じられん」と言い放った。

そこで、ホン・ギョンダルが肉を一口食べた。彼は、ソンジェが孫娘を連れて行くためにウソを言ってると分かり、激怒し、彼を切りつけようとしたが、息子のホンオクが必死で止めた。

ホンオクは、家来に「その者(ジヨン)の首をはねよ」といいつけた。

その時 門が開いで王様のイ・ホンが入ってきて、「余が食べてみよう」と言った。

王様には、残っていた膳がそのまま用意された。

部屋にはイム父子、ホン父子、そしてジヨンも呼ばれた。

王はジヨンに味見をさせた。彼女は王が、美食家だったことを思い出し、この味を正当に評価してくれるはずと期待した。

王が肉を食べた、、、彼の目は見開き、身体中の細胞が目覚め、身体中に花火が上がった。塩だけを食べ、純粋なうまみであることを見抜いた。

「この料理こそ天下一味だ。久しぶりに満足いく味だった」と王はジヨンに言った。

そして彼は、ジヨンを質問攻めにした。

最後に「どこから来た?」と聞かれ、ジヨンは信じてもらえないと思いながら「私は500年後の未来から来ました」と言った。全員の目が点に、、、。

王様はソンジェに、「明日、その熟手(ジヨン)とホン家の孫娘も宮殿につれて行く」と言った。

王様は全員を下がらせたが、ホン・ギョンダルだけは残り、王様に「お心を入れ替えてください」と嘆願した。王は怒り刀を抜き、「家族のために何もできない苦痛が分かったか」と言い、ギョンダルに流刑を言い渡した。

その後、王はソンジェに、「熟手(ジヨン)ともう一人以外はすべて家に返せ、ホンの孫娘も連れて行かぬ」と言った。


ジヨンとギルグムの2人だけが牢屋に入れられ、他の女たちは解放された。

ジヨンは、「自分は遠い未来から来た」と打ち明け、ギルグムは信じてくれた。

そして、元の世界に戻るためには”望雲録”が必要、バッグを探さなくちゃと思った。

ホン・オンウクが「約束を守る」と言って2人を解放してくれた。

2人はバッグを探しに崖に行った。

しかしジヨンたちが脱獄したことを知った王と家来に見つけられて捕まった。「命と同じぐらい大切なカバンを探しにきた」とジヨンが言うと、家来がそれを見つけて王様に渡した。が、王様はそれを崖下に投げた。

2人は罪人のカゴに乗せられて、ポンドク宮まで連れてこられた。

王様の側室のカン・モクジュが王様を出迎えた。王様は、見せたい物があると彼女の手を引いて、ジヨン のそばに連れてきて、「鬼女だ」と言った。モクジュはジヨンを睨みつけた。

王様はジヨンのあごをつかみ、「時がくれは余にすがり 命乞いをするだろう」と呪いの言葉を放った。

第2話 感 想

ジヨンはやっと朝鮮時代にタイムスリップしたことを悟ったようですが、ここでもシェフの本領を発揮して、とてもシンプルで美味しそうな料理を作りました。

イム父子と王様がその料理を食べた時の感激がイラストや花火で表現されたのが楽しかったです。

イム・ソンジェは、すごくイヤなヤツに見えましたが、案外、いい人なのかしら?

王は意地悪ですね、またバッグを崖から落とすなんて。でも、ジヨンにすれば彼女の料理の味を真に分かってくれる点で、すごい理解者で、話が合う人かもしれません。

王の母親の王妃は、彼がまだ幼い時に、宮殿から追い出され廃妃になり亡くなったようです。王様は、母親を殺害したのがホン・キョンダルだと思っているようですが、ホントなのでしょうか?

側室のカン・モクジュ、ジヨンを睨んでいましたね。カン・ハンナさん、稀代の悪女役ですが、ハンナさんをリアリティー番組(彼氏彼女いない歴=年齢、卒業します)の進行役で見てたから、悪人に見えません😊。

第3話  コース3 オート・キュイジーヌ

王様はカン・モクジュの屋敷に行った。そこで医者が王様の胸の矢を取り出した。医者は、「未知の薬で止血されている、その処置でお命を取り留められた」と言った。

モクジュはその矢をそっと隠し、お付きの者に、それをチェサン大君に届けるように指示した。


ジヨンとギルグムは、宮殿の牢屋に入れられた。

宮廷では、王様が鬼女を連れて帰ってきたと噂で持ちきりだった。


カン・モクジュは、鬼女の正体を知るために、イム・ソンジェを屋敷に呼びつけた。

ソンジェは、「鬼女を連れてくると決めたのは王様、ただの熟手だから問題ない」と言った。彼は観察使(ホン家)から没収した装身具を携えてきたが、モクジュは政治的権限まで要求してきた。

ソンジュは、モクジュが王様の寵愛をいいことに、自分たちに命令することが気に入らない。彼は王様が鬼女に興味があると予想し、主人を変えようと思い余興を思いついた。


その夜、仮面を被った男が、ジヨンとギルグムの牢屋に来て彼女たちを脱獄させた。男の後をついて行った2人は、大道芸人たちのお祭りに連れて行かれた。

そこでは全員が仮面をおぶっていたが、1人の男が仮面を取ると王様だった。

2人を誘導した仮面の男は、コンギルという王様のひいきの役者だった。

コンギルが受け取った王様の褒美の袋の中に、”森で胸を射られた、謀反の首謀者を調べよ”という文が入っていた。


王様はジヨンに、料理を用意しろと言った。

彼の望む料理は、”死を覚悟で、余を満足させられる新たな料理” だった。

ジヨンとギルグムは、水刺間スラッカン (王様の食事を作る厨房)に行ったが、男の料理人たちは女が入ることを拒んだ。しかし王様の命令ということで渋々退散。

鼻が利くギルグムが鹿の肉を見つけた。ジヨンは鹿肉ステーキを思いついた。

料理ができあがり、ジヨンは着替えさせられて、王様の寝殿に運んだ。

ジヨンは王様に ”御膳は、フランスの宮殿にルーツを持つ伝統料理、オート・キュイジーヌ”と説明した。

オードブル:野菜と卵をのせたユッケタルタルと昆布のチップス。ジヨンがユッケタルタルをよく混ぜて、昆布チップスの上に乗せた。

次はポタージュ:エンドウマメ入りの牛乳がゆ。

メインはオート・キュイジーヌ。鹿の舌で、ジヨンがその場で炭火で焼いて出した。

王は肉をジヨンに味見をさせた。彼はまた幼い頃の母親との食事を思い出し、食べさせてくれと言った。王の笑顔が幼い頃の笑顔に重なった。

モクジュが王様の寝殿にきて、無理やり部屋に入ろうとした。彼女は廊下から「貴重な絵画をお持ちしました」と言ったが、王は彼女を追い返した。モクジュは初めて追い返されて、怒りに震えた。


ジヨンは寝殿からの帰り、イム・ソンジェに呼び止められ、同盟を結ぼうと持ちかけられた。「王様に膳を出す時に知り得たことを知らせろ。その代わりお前の後ろ盾になり、モクジュや命を狙う敵からお前を守ってやる」と。ジヨンは「失くしたカバン(ポッチム)を見つけてくれたら」と条件を出した。


イム・ソンジェが多くの家臣たちの辞職届を持って王様に面会に来た。

”王が救食の礼を欠席したことと観察使への流刑に遺憾を唱えるため。もし流刑にするなら、鬼女も斬刑にすべき”との主張だった。

王様と家臣たちは便殿に集まった。家臣たちは「鬼女に極刑を」と訴えた。

縄で縛られたジヨンが連れて来られた。

王様は刀を抜き、刃先を彼女の顔に持ってきた。そして、「直ちにこの女を特令熟手(水刺間の最高責任者)に任ぜよ。一日も欠かさず余のために料理をするのだ。ただし同じ料理や口に合わない物を出したら厳刑に処する」と言って、彼女の縄を切った。


ジヨンとギルグムには立派な部屋が与えられた。壁も布団も床暖房もあると彼女たちは興奮した。そして2人に明日から仕事のための制服が与えられた。


カン・モクジュは、ジヨンが生き延びたことを知り、大王大妃を利用しようと考えた。

「鬼女が日食の日に現れ、その日 王様は刺客に矢で射られた。鬼女が特令熟手に命じられたと知り王様が心配。大王大妃様が鬼女の実力を試されてはいかかでしょ?」と言った。大妃はモクジュの提案を受け入れた。


翌日、ジヨンとギルグムは立派な制服を着て出勤した。ジヨンが特令熟手に命じられて面白くない男性たちは、色々と嫌がらせの小細工をしていた。

ジヨンは、私の次に偉い人は誰かと聞き、オム・ボンシク熟手次は、メン・マンス熟手と知ると、「今日は2人で仕切って、責任も取るように、王様も承知」と悠々と構えた。ジヨンはこんな経験は何度もしていたから。


ジヨンは大王大妃に呼ばれた。

大妃は「王様の祖母としてあなたの腕試しをしたい。大殿の先任熟手らと競ってもらう」と言った。

ジヨンは部屋にいるモクジュを見て、このゲームを仕組んだのは彼女だと分かった。


その頃王様は、史草(母の死に関する秘密が書かれた文)を入手したとの密書を受け取っていた。

イム・ソンジェがまた王様に面会に来て、「大王大妃がヨン熟手の腕試しをされる。大殿の熟手と競い、負けたら王様を欺いた罪で腕を落とされると」と報告した。

料理対決の準備が進んでいた。対戦相手はオム熟手メン熟手。そこに王様が現れた。

王様は、熟手任命は王の権限だと異議を唱えたが、大妃は、「勝てばいい。任命の反対派も収められ、全て決着がつく」と言った。

王様は「それならば、最終的に勝った1人を除いて、全員に腕を出させる」と言って押切りを持ってこさせた。

第3話 感 想

ジヨンが、料理を王様に説明する時、フランス語の料理名を言うのが面白いです。その時代にない料理だから、そう言うしかないのですが、通じてないのが、おかしい😆。

王様がジヨンの料理を食べた時の恍惚の表情と映像が面白すぎます。コメディータッチですが、すごい美味しいのが良く分かります。

ジヨン、突然特令熟手(水刺間の最高責任者)に任ぜられてすごい。住む場所も与えられ良かったです。また彼女に与えられた料理人の制服が素敵で、よく似合ってます。

彼女の任命を不満を持ってる料理人たちがまた嫌がらせをしようとしてましたが、ジヨンの方が一枚上手でした。昔も今も、こういう嫌がらせがあるってことですね。

このドラマ、王様が母の王妃の死の真相を解明しようとしていますが、人間関係や政治陰謀などあまり複雑ではない印象です。

朝鮮時代の王様に、現在のシェフがどんな料理を出すのかが見せどころの楽しいドラマという印象です。

第4話  コース4 ***とホウレンソウのみそ汁

大王大妃が、墨で大きく“孝”と書いた。 ”料理に孝行の精神を込める”という意味で、材料に”豆腐とみそ”を入れるのが必須。

制限時間は約2時間、料理大会開始。

ジヨンは、父が作ってくれた”みそパスタ”に決めた。

3人の熟手は食材を選びに走った。

ジヨンは、オム熟手とメン熟手に、熟成みそを持っていれてしまった。困っていると、ユン内官が、熟成させて3年のみそならあると案内してくれた。

彼女はホウレンソウを見つけてそれも加えた。

オム熟手は軟泡湯メン熟手は魚饅頭を作っている、お互いに得意料理だ。

ジヨンはパスタの麺を作りながら、先ほどユン内官から聞いた話を思い出していた。

「大王大妃様は幼い頃から偏食で、入宮の時は両親との別れがつらく、食事をされなかった。母上の最後の手料理がソムジン江で入手したみそのチゲで、清涼感とうまみを感じられたそうだ。熟手たちが再現しようとしたが同じ味は出せなかった。

ジヨンは、大王大妃が感じた”清涼感のあるうまみ”を考え、パスタではだめだと思った。

そして閃いた!

彼女は、ほしい食材を取りに行こうとして、取り押さえられた。

モクジュが、「他の熟手が何を作りか分かってきた段階で食材を追加するのは公平が保たれない」と言ったが、ジヨンは「材料の追加についての規則はなかった」と訴えた。

王様が大妃に「食材を追加させ、それでも負けたら両腕を切りましょう」と提案すると、モクジュが喜び、大妃も承諾した。

ジヨンは時間がないので、ギルグムに頼んだ。彼女の後を、モクジュのお付きの者が追った。

王様始め大妃、側室たちは、ジヨンの料理方法に驚いていた。

ギルグムがジヨンから頼まれた物を持って走ってきた時、モクジュのお付きの者に階段で突き落とされた。でも血を流しながら走って会場に戻り、材料は無事に届いた。

ジヨンがそれをみそ汁に入れた時、「未知の料理は食べられない」と大妃は彼女に料理をやめさせようとした。が、王が激怒、「鬼女に特令熟手を任じた王の資格を問うておられるのか」と。大妃「は食べてみてから決めましょう」と折れた。


時間になり、3人の料理が出来上がった。

メン熟手は魚饅頭オム熟手は軟泡湯、大妃および側室たちは満足した。王様もおいしく食べたが、新鮮味はなかった。料理に込められた”孝”にも説得力がなかった。

そしてジヨンの料理が出された。

ジヨンは「大妃様のための特別のみそ汁です。お試しを」と言った。

全員が一匙、口に運び、?という顔を。しかしさすが、王様、”清涼感のあるうまみ”気づいた。

大妃はまた一匙、口に運んだ。そして「この料理には”孝”が込められている」と言って、みそ汁にご飯を入れて一口食べた。大妃は、入宮の前日には母が作ってくれたみそ汁チゲを思い出し涙を流した。

「最後に追加した食材は?」と大妃から聞かれ、「シジミです」とジヨンは答えた。

「シジミには清涼感のあるうまみがあります。思い出の味をこのみそ汁に込めました。赤根菜(ホウレンソウ)はみそ汁にもあえ物にも合います。骨を丈夫にし貧血にも効果がある野菜です。大妃様、食事は薬にもなります。おいしく食べて健康でいてください」と付け加えた。

大妃はすっかりジヨンが気に入り、またこういう料理をつくってほしいと言った。

「この腕比べの勝者は、ヨン熟手」と大妃が宣言した。

そして「この瞬間から水刺間の特命熟手はヨン・ジヨンだ」と王様が宣言した。

モクジュは怒って屋敷に戻った。

王様が「処罰の時間だ」と言い、負けた2人が捕まえられ、腕を刃物の下に置かれた。

ジヨンが必死で王様を止めようとし、大妃も「2人を許しください」と頼んでも王は聞かない。

最後に大妃が「2人は王室への忠誠と敬意を示すという意味で、ヨン熟手の下で料理を学ぶのです」と言った。全員が「王様、お願いします」と土下座した。

王様はやっと承諾した。大妃が王様をお茶に誘ったが、彼は冷たく断った。


王様は帰りモクジュの屋敷(ジャホン院)に来た。ソンジェから、”観察使の流刑が鬼女のせいだという噂はジャホン院から広まった”と聞いたから。

王様は、「腕比べはお前の提案だな、観察使の流刑は彼女のせいだという噂もここから始まったとか、説明しろ」と迫った。

モクジュは「鬼女を庇っている場合ですか?母を死に追いやった者を捜し、眠れなかった日々をお忘れですか?」と、王様のアキレス腱の母親の話に転換しようとした。

王様は「母のことは口にするな。そなたには失望した」と怒ったが、

「些細やことからの誤解も収集がつかなくなる、先王が王様の生母を誤解したように」とモクジュはなおも続けた。

王様は「黙れ」と怒鳴った。王様に発作が始まった、めまいを覚えて頭を抑えて部屋を出て行った。


チェサン大君は護衛から、鬼女熟手のことを聞き、一度料理を食べてみたいと言った。

それから、刺客の心当たりを聞いたが、どうも、コンギルのようだ。(王様がひいきにしている役者?)


ジヨンたちは、水刺間で王様の食事に取り掛かろうとしていた。ユン内官が血相を変え来て、「王様が発作を起こして、寝殿に行かれた。興奮状態が続いている」と言った。

一度が発作が始まると王様の暴力性はとめられない。ジヨンは、”心の病が原因かも?お母様の死も一因だろう”と考えた。”王様の心を慰める料理”を出そうと思い、昼間、大妃様に作るつもりだったパスタを作った。

ジヨンたちが夕食を寝殿に運んだが、部屋は散らかり放題。王はジヨン一人を残し、他の女人を部屋から出した。

ジヨンは「今夜の特別メニューはみそパスタ。そば粉で作った麺に、塩気の利いたみそをとシジミソースかけました。イタリア語でパスタ、同じみそを使っても全く違う料理です」と説明。

王は興奮状態で目が血走っていた。ジヨンが味見をした後、王様の口に運んであげた。すると彼の表情が和らいだ。彼はお皿をもって、パスタを平らげた。

ジヨンは、これは父が落ち込んでいた時に作ってくれた料理、王様を慰めたかったと話した。

母は亡くなったというと、王様は「悲しかっただろう」と彼女を慰めた。

父の居場所を聞かれ、「私は未来から来たんです、カバンの中の”望雲録”という本があれば信じてもらえるのに。未来から私をここに来させた魔法の本」と言った。

王様は「余の将来を話せ、当たったら信じてやる」と言ったが、 ”朝鮮で甲申士禍(母の死をめぐりヨンヒ君が復讐した)が起き、その後の政変で廃位させられる”とは言えないので、「無事に1年を終えねばならない。身近な人に用心を」と言った。

ジヨンが退席した後、王様は、和紙に今日のパスタの絵を描いて本に綴った。 そして、”望雲録”と書いた紙を表紙に貼った。

王様の護衛のシンが、「イ・ジャングキュンが刺客にやられた」と報告に来た。シンは今夜、イから、王の母の死の真相が記されている史書を受け取るはずだったのだ。

王はまた深い孤独を感じて、一人で酒を飲んだ。

側近の内官が心配して、ジヨンにつまみを作らせた。

ジヨンがつまみを持って寝殿に入ったが、王は酔い潰れていた。彼はジヨンの手を取って横に寝させ、彼女にキスをした。

第4話 感 想

ジヨンが見事 料理対決を制しました。内官から、大妃の幼い頃の話を聞き、すぐに料理に応用するのが素晴らしいです。

今回の料理は、ホウレンソウとシジミを入れたみそ汁、ホウレンソウの和物といった素朴な料理でしたが、見事、大妃の課題の”孝”を込めた料理で、彼女を感動させました。母が作ってくれた料理が一番懐かしいのは、昔の人も現代人も同じですね。

彼女が、メン熟手とオム熟手の命も救ったし、これで”水刺間”での彼女の地位は確定。これからはこの2人もジヨンの味方として協力してくれるでしょう。


王様は心の病で、発作を起こすのでしょうね、でも発作も、ジヨンの料理で慰められていました。

彼は、ジヨンの話を一生懸命聞いて、”望雲録”という本を作ってました。ここでタイムスリップの謎が出てきます。ジヨンが飛行機の中で見ていた本は、ここで王様が作った本なのか?と言う、どちらが先?という堂々めぐりです。


モクジュは、王様に「母上の無念を晴らさねば」と洗脳し続けて、彼を操ってきたことがわかりました。今まではこれで通用してたようですが、王様の心が彼女から離れたので、どうなるでしょう?


ところで、”サム”って、韓国の若者ことばで、友達以上恋人未満の関係を指すそうです。ジヨンが、ソンジェに”サム’を教えているのが、また面白かった😆。ソンジェ、奸臣(腹黒い家来)らしいですが、なんか愛嬌、感じます。

ーー第5話に続きますーー

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