
2025年8月23日から配信の韓国ドラマ『暴君のシェフ』。
フランスの料理大会で優勝した翌日、韓国への帰国の飛行機の中で、朝鮮時代のタイムスリップしてしまったシェフ、そこで出会ったのは、絶対的な味覚を備えた暴君だった!
ファンタジー時代劇、軽く楽しく視聴できそうです。どんな料理が出てくるのかも楽しみ❤️
あらすじを紹介しながら、感想を書いていきます。
*ネタバレあり
『暴君のシェフ』登場人物()はキャスト
〔主要人物〕
ヨン・ジヨン(イム・ユナ):フランス最高の料理大会で優勝した翌日、韓国への帰国中の飛行機から朝鮮時代にタイムスリップしてしまったシェフ。
イ・ホン/ヨンヒ君(イ・チェミン):朝鮮時代の悪名高い王、絶対味覚の持ち主でもある。
カン・モクジュ(カン・ハンナ):イ・ホンの後宮の一人、天下一の美貌を誇る。チェサン大君の側近。
チェサン大君(チェ・グィファ):イ・ホンの叔父。
ソ・ギルグム(ユン・ソア):絶対嗅覚の持ち主。ひょんなことからジヨンと知り合う。ジヨンが未来からきたことを信じ、サポートする。
〔イ・ホン周辺〕
イム・ソンジェ(オ・ウィシク):王に直接仕える高位の内官。イ・ホンの妹の夫。
シン・スヒョク(パク・ヨンウン):イ・ホンの護衛のトップ
コンギル:イ・ホンが贔屓にしている役者
チャンソン:先代王の時間から王に使えている内官
廃妃ヨン氏:イ・ホンの母
大王大妃:イ・ホンの祖母
〔水刺間(スラッカン)、王様の食事を作る厨房の人々〕
オム・ボンシク:先任熟手
メン・マンス:先任熟手
シム・マクジン:補助熟手
ミン・ゲドク:補助熟手
第1話 コース1 コチュジャンバタービビンバ
ヨン・ジヨンは、フランスの料理対決ショーで見事優勝した。父から頼まれた朝鮮時代の史料を持ち、翌日の便で韓国に向かった。
史料の ”望雲録”をトイレで拭いている時、皆既日食が始まった。突然電気が消え鏡が割れた。彼女は史料と共に時空を超えた。
イ・ホン王は狩に来ていた。この日は”救食の礼”の日で、殺生が禁じられていたのだが。
王の護衛のシンは王に、”救食の礼を行わなければ”鬼女”が現れるという言い伝えがある”と進言したが。
ジヨンは目覚めたが、罠の網に入り、森の中の木にぶら下げられていた。助けを呼び、携帯をオンにしたが圏外🤣。
王がキツネ見つけ一人で追った、その時、ジヨンを見つけて矢を射った。
彼女は網から出て逃げ崖ぶちに来た。王が馬で追ってきた。
ジヨンは男(王)の装束を見て、”コスプレ”?と思い、スタンガンで脅した。
王は、変な服装をして、わけのわからない物を構えている女を”鬼女だ”と思った。
王の弓に射られてジヨンのバッグが崖下に落ちた。
ジヨンは王に崖に追い込まれたが、その時、曲者の矢が王の胸を射り2人で海に落ちた。
崖下で目覚めたジヨン、男の胸に矢が刺さっていたので、応急手当をして止血した。
それから、ジヨンと男(王)の通じない会話と戦い始まった。男が「余は王だ」と言ってもジヨンは信じないし、彼女が「シェフ」と言っても、彼には通じない。
夜になった。2人は民家を見つけたが、人の姿が見えない。
「禁標が解けていない」と王が言うと、ジヨンは「ヨンヒ君が民から家を奪い作った狩場でしょ?奸臣を採紅使に任じて、全国から女を献上させた」と言ったが、王本人は「ヨンヒ王は誰だ?」と聞いた。「朝鮮時代一の暴君よ」と彼女は答えた。
ジヨンは女物の朝鮮服が干してあるのを見つけて、自分の服が濡れて気持ち悪いので着替えた。
家の中から音がした。ジヨンが声をかけて中に入ったが、スイッチはない。若い漢服を着た女が「出ていけ、コソ泥」と言ってほうきを構えた。
ジヨンは服を勝手に着たことを謝り、女に「ここはどの地域?」と聞くと、「静かに、王様に捕まる、禁標を知らない?」と。
ジヨンは頭が変になり「今は何年?」と聞くと「甲申年」との返事、ジヨンは訳が分からないが、お腹が減ってきた。とりあえずご飯を食べてから、バッグを探さなくてはと思った。
その若い女の名前はソ・ギルグム、 18歳で、絶対臭覚の持ち主だった。
シェフのジヨンは、ギルグムの家にある自然の食材を見ると自然にテンションが上がってきた。
彼女は食材を見て、コートのポケットにあるコチュジャンとバターを思い出した。
彼女は麦ご飯に、ギルグムが採ってきた山菜を入れた後、コチュジャンをかけ、温泉卵を乗せ、焦がしたバターをかけ、花も添えた。美しいフレンチ・ビビンバの出来上がり。
ジヨンはよく混ぜ、一口食べて「おいしい」と。
彼女は、ギルグムに食べるように言ったが、彼女は卑しい身分なので食べるのはと躊躇した。
ジヨンは仕方なく、スプーンでビビンバを救って王の口へ持っていったが大盛りすぎると文句、彼女は少なくして一口食べさせた。
王は咳き込んだ、辛かったようだ。
ギルグムも一口食べてむせたが、「最初は辛いが、辛さが消えたら旨みが残って後を引く味、今までで一番おいしい」と言って喜んで食べた。
ジヨンとギルグムが食べ続けるのを、恨めしそうに見るイ・ホン。
ジヨンは彼にもう一口食べさせてあげた、そしてもう一口。
イ・ホンは子供の頃、母からご飯を食べさせてもらったことを思い出し、涙を流した。
しかしジヨンたちは、彼が辛くて泣いてると思っていた。
外で寝ている王に布団を被せて、ジヨンとギルグムはバッグを探しに崖に行った。
イ・ホンの家来たちが王を見つけ出した。王は着替え逆賊(ジヨンたち)を探し出せと命じた。
ジヨンたち2人は途中の川で足や髪を洗った。
ジヨンはギルグムが採紅から隠れるためにあの家にこっそり住んでいると聞き、やっと「あいつの話は事実だったのか」と思った。そこに馬に乗った男たちが現れた。
第1話 感 想
タイムトリップとか、ファンタジー時代劇、韓国ドラマの1つのジャンルのようですね。
”よくあるパターン?どうかな?”とちょっと疑ってましたが、1話、面白かったです。
ジヨンとイ・ホンの会話が全然かみ合わないのが、おかしかったです。
時代が違うとことば自体も違うと思いますが、スマホ、スイッチ、スーパー、コンビニ、バター、コチュジャン、現在では当たり前だけど、朝鮮時代にはない固有名詞、全く通じません。まさに宇宙人と話しているような感じでしょうね。コミュニケーションって、ある程度、共通の土台がないと成り立たないんだとよく分かりました。
しかし、美味しい料理の味は、朝鮮時代の王にも庶民のギルグムにも通じました。
絶対臭覚を持るギルグムが素直で可愛い、ジヨンを助けてくれそうです。
第2話 コース2 真空調理
川に入っていたジヨンとギルグムは、採紅使たちに捕まり、ホン家の京畿監営に連れて行かれた。
ジヨンは、自分が朝鮮時代にいて、あの男が”ヨンヒ君”だと認めざるを得なかった。
捕まった女たちは、年齢によって選別された。
ジヨンは27歳と答えて”若くない女のグループ”に、ギルグムは、28歳とウソを言ってジヨンと同じグループに入った。
ジヨンたちグループは、厨房で料理を作り、客をもてなす係になった。彼女は厨房にある食材を調べ始めた。食材は少ないが、全て新鮮だった。
監営の役人が来て女たちに、漢陽からくるお偉いさんのために料理を作れと言った。
続いて、ホン家のホン・オンウクが来たので、ジヨンは、最高の料理を出すにはお客様の人数、年齢、好みなのど情報が必要だと言った。そして、客を満足させられたら全員を解放してほしいと頼んだ。
ホンは、「料理は4人分。客は名家のイム氏父子。息子のソンジェは、王の妹と婚姻、王と一緒に育った竹馬の友でもある。採紅使で、もてなしの食事の粗探しをして指摘する」と言った。
食材が集められた。鼻が利くギルグムが甕の中に隠されていた肉の塊を見つけてきた。ジヨンは”フレンチ風ステーキ”に決めた。
ジヨンは女たちにそれぞれの材料の調理法を細かく指示した。
肉を切ろうとしたが筋だらけで堅すぎ、彼女はいいアイデアを思いついた。
塊に切った肉を昆布で巻き、それを油で塗った韓紙に巻いて紐で十文字に縛った。昆布は肉を柔らかく熟成させるため。
沸かした湯に水を少しずつ足して、手で温度を測った。最も肉が柔らかくなるのは49度〜55度の間。彼女は自分の手の感覚で温度が分かった。
そして紐で縛った肉の塊4つを湯に入れた。
肉ができたので、取り出し、韓紙と昆布を取り除くと、肉は色もよく柔らかくなっていた。
この調理方法は、”真空料理(スービッド)”とジヨンがみんなに説明した。
イム氏父子がホン家に到着、早速、採紅で選ばれた若い女性たちを調べたが、誰一人気にいらない。
彼らの目的は、ホン・オンウクの美しい娘、しかしまだ子供のミヒャンだった。それを知っている父は、娘にお供の者をつけて家から逃していた。
食事の準備が整い、イム氏父子とホン氏父子に膳が運ばれた。
膳には肉が数切れだけに見えた。客人は「少ない。膳を見るだけでその地域が分かるようにすべきなのに、我々を軽視している」と声高に文句を言った。
ホン・オンウクは、厨房の責任者を呼び断罪すると言い、ジヨンと料理担当の女性全員が客の前に連れてこられた。
ジヨンは、「自然をふんだんに使った、この料理は食べていただかないと分からない」と言った。
イム・ソンジェは、家来に、捕まえたホン氏の孫娘ミヒャンを連れて来させた。そして、「あの女の料理に心が動けば撤退する、しなければ孫娘を連れて行く」と言い、ジヨンに「自然を感じられなければ首を差し出せ」と言った。
そしてイム父子は、肉を一切れ食べた。初めての味、彼らは頭にも体にも自然の素材をいっぱい感じて、夢見心地、ジヨンは二人が満足したことを確信した。
だが、ソンジェは「ただ牛肉を茹でただけだ。自然は感じられん」と言い放った。
そこで、ホン・ギョンダルが肉を一口食べた。彼は、ソンジェが孫娘を連れて行くためにウソを言ってると分かり、激怒し、彼を切りつけようとしたが、息子のホンオクが必死で止めた。
ホンオクは、家来に「その者(ジヨン)の首をはねよ」といいつけた。
その時 門が開いで王様のイ・ホンが入ってきて、「余が食べてみよう」と言った。
王様には、残っていた膳がそのまま用意された。
部屋にはイム父子、ホン父子、そしてジヨンも呼ばれた。
王はジヨンに味見をさせた。彼女は王が、美食家だったことを思い出し、この味を正当に評価してくれるはずと期待した。
王が肉を食べた、、、彼の目は見開き、身体中の細胞が目覚め、身体中に花火が上がった。塩だけを食べ、純粋なうまみであることを見抜いた。
「この料理こそ天下一味だ。久しぶりに満足いく味だった」と王はジヨンに言った。
そして彼は、ジヨンを質問攻めにした。
最後に「どこから来た?」と聞かれ、ジヨンは信じてもらえないと思いながら「私は500年後の未来から来ました」と言った。全員の目が点に、、、。
王様はソンジェに、「明日、その熟手(ジヨン)とホン家の孫娘も宮殿につれて行く」と言った。
王様は全員を下がらせたが、ホン・ギョンダルだけは残り、王様に「お心を入れ替えてください」と嘆願した。王は怒り刀を抜き、「家族のために何もできない苦痛が分かったか」と言い、ギョンダルに流刑を言い渡した。
その後、王はソンジェに、「熟手(ジヨン)ともう一人以外はすべて家に返せ、ホンの孫娘も連れて行かぬ」と言った。
ジヨンとギルグムの2人だけが牢屋に入れられ、他の女たちは解放された。
ジヨンは、「自分は遠い未来から来た」と打ち明け、ギルグムは信じてくれた。
そして、元の世界に戻るためには”望雲録”が必要、バッグを探さなくちゃと思った。
ホン・オンウクが「約束を守る」と言って2人を解放してくれた。
2人はバッグを探しに崖に行った。
しかしジヨンたちが脱獄したことを知った王と家来に見つけられて捕まった。「命と同じぐらい大切なカバンを探しにきた」とジヨンが言うと、家来がそれを見つけて王様に渡した。が、王様はそれを崖下に投げた。
2人は罪人のカゴに乗せられて、ポンドク宮まで連れてこられた。
王様の側室のカン・モクジュが王様を出迎えた。王様は、見せたい物があると彼女の手を引いて、ジヨン のそばに連れてきて、「鬼女だ」と言った。モクジュはジヨンを睨みつけた。
王様はジヨンの顎をつかみ、「時がくれは余にすがり 命乞いをするだろう」と呪いの言葉を放った。
第2話 感 想
ジヨンはやっと朝鮮時代にタイムスリップしたことを悟ったようですが、ここでもシェフの本領を発揮して、とてもシンプルで美味しそうな料理を作りました。
イム父子と王様がその料理を食べた時の感激がイラストや花火で表現されたのが楽しかったです。
イム・ソンジェは、すごくイヤなヤツに見えましたが、案外、いい人なのかしら?
王は意地悪ですね、またバッグを崖から落とすなんて。でも、ジヨンにすれば彼女の料理の味を真に分かってくれる点で、すごい理解者で、話が合う人かもしれません。
王の母親の王妃は、彼がまだ幼い時に、宮殿から追い出され廃妃になり亡くなったようです。王様は、母親を殺害したのがホン・キョンダルだと思っているようですが、ホントなのでしょうか?
側室のカン・モクジュ、ジヨンを睨んでいましたね。カン・ハンナさん、稀代の悪女役ですが、ハンナさんをリアリティー番組(彼氏彼女いない歴=年齢、卒業します)の進行役で見てたから、悪人に見えません😊。
第3話 コース3 オート・キュイジーヌ
王様はカン・モクジュの屋敷に行った。そこで医者が王様の胸の矢を取り出した。医者は、「未知の薬で止血されている、その処置でお命を取り留められた」と言った。
モクジュはその矢をそっと隠し、お付きの者に、それをチェサン大君に届けるように指示した。
ジヨンとギルグムは、宮殿の牢屋に入れられた。
宮廷では、王様が鬼女を連れて帰ってきたと噂で持ちきりだった。
カン・モクジュは、鬼女の正体を知るために、イム・ソンジェを屋敷に呼びつけた。
ソンジェは、「鬼女を連れてくると決めたのは王様、ただの熟手だから問題ない」と言った。彼は観察使(ホン家)から没収した装身具を携えてきたが、モクジュは政治的権限まで要求してきた。
ソンジュは、モクジュが王様の寵愛をいいことに、自分たちに命令することが気に入らない。彼は王様が鬼女に興味があると予想し、主人を変えようと思い余興を思いついた。
その夜、仮面を被った男が、ジヨンとギルグムの牢屋に来て彼女たちを脱獄させた。男の後をついて行った2人は、大道芸人たちのお祭りに連れて行かれた。
そこでは全員が仮面をおぶっていたが、1人の男が仮面を取ると王様だった。
2人を誘導した仮面の男は、コンギルという王様のひいきの役者だった。
コンギルが受け取った王様の褒美の袋の中に、”森で胸を射られた、謀反の首謀者を調べよ”という文が入っていた。
王様はジヨンに、料理を用意しろと言った。
彼の望む料理は、”死を覚悟で、余を満足させられる新たな料理” だった。
ジヨンとギルグムは、水刺間 (王様の食事を作る厨房)に行ったが、男の料理人たちは女が入ることを拒んだ。しかし王様の命令ということで渋々退散。
鼻が利くギルグムが鹿の肉を見つけた。ジヨンは鹿肉ステーキを思いついた。
料理ができあがり、ジヨンは着替えさせられて、王様の寝殿に運んだ。
ジヨンは王様に ”御膳は、フランスの宮殿にルーツを持つ伝統料理、オート・キュイジーヌ”と説明した。
オードブル:野菜と卵をのせたユッケタルタルと昆布のチップス。ジヨンがユッケタルタルをよく混ぜて、昆布チップスの上に乗せた。
次はポタージュ:エンドウマメ入りの牛乳がゆ。
メインはオート・キュイジーヌ。鹿の舌で、ジヨンがその場で炭火で焼いて出した。
王は肉をジヨンに味見をさせた。彼はまた幼い頃の母親との食事を思い出し、食べさせてくれと言った。王の笑顔が幼い頃の笑顔に重なった。
モクジュが王様の寝殿にきて、無理やり部屋に入ろうとした。彼女は廊下から「貴重な絵画をお持ちしました」と言ったが、王は彼女を追い返した。モクジュは初めて追い返されて、怒りに震えた。
ジヨンは寝殿からの帰り、イム・ソンジェに呼び止められ、同盟を結ぼうと持ちかけられた。「王様に膳を出す時に知り得たことを知らせろ。その代わりお前の後ろ盾になり、モクジュや命を狙う敵からお前を守ってやる」と。ジヨンは「失くしたカバン(ポッチム)を見つけてくれたら」と条件を出した。
イム・ソンジェが多くの家臣たちの辞職届を持って王様に面会に来た。
”王が救食の礼を欠席したことと観察使への流刑に遺憾を唱えるため。もし流刑にするなら、鬼女も斬刑にすべき”との主張だった。
王様と家臣たちは便殿に集まった。家臣たちは「鬼女に極刑を」と訴えた。
縄で縛られたジヨンが連れて来られた。
王様は刀を抜き、刃先を彼女の顔に持ってきた。そして、「直ちにこの女を特令熟手(水刺間の最高責任者)に任ぜよ。一日も欠かさず余のために料理をするのだ。ただし同じ料理や口に合わない物を出したら厳刑に処する」と言って、彼女の縄を切った。
ジヨンとギルグムには立派な部屋が与えられた。壁も布団も床暖房もあると彼女たちは興奮した。そして2人に明日から仕事のための制服が与えられた。
カン・モクジュは、ジヨンが生き延びたことを知り、大王大妃を利用しようと考えた。
「鬼女が日食の日に現れ、その日 王様は刺客に矢で射られた。鬼女が特令熟手に命じられたと知り王様が心配。大王大妃様が鬼女の実力を試されてはいかかでしょ?」と言った。大妃はモクジュの提案を受け入れた。
翌日、ジヨンとギルグムは立派な制服を着て出勤した。ジヨンが特令熟手に命じられて面白くない男性たちは、色々と嫌がらせの小細工をしていた。
ジヨンは、私の次に偉い人は誰かと聞き、オム・ボンシク熟手と次は、メン・マンス熟手と知ると、「今日は2人で仕切って、責任も取るように、王様も承知」と悠々と構えた。ジヨンはこんな経験は何度もしていたから。
ジヨンは大王大妃に呼ばれた。
大妃は「王様の祖母としてあなたの腕試しをしたい。大殿の先任熟手らと競ってもらう」と言った。
ジヨンは部屋にいるモクジュを見て、このゲームを仕組んだのは彼女だと分かった。
その頃王様は、史草(母の死に関する秘密が書かれた文)を入手したとの密書を受け取っていた。
イム・ソンジェがまた王様に面会に来て、「大王大妃がヨン熟手の腕試しをされる。大殿の熟手と競い、負けたら王様を欺いた罪で腕を落とされると」と報告した。
料理対決の準備が進んでいた。対戦相手はオム熟手とメン熟手。そこに王様が現れた。
王様は、熟手任命は王の権限だと異議を唱えたが、大妃は、「勝てばいい。任命の反対派も収められ、全て決着がつく」と言った。
王様は「それならば、最終的に勝った1人を除いて、全員に腕を出させる」と言って押切りを持ってこさせた。
第3話 感 想
ジヨンが、料理を王様に説明する時、フランス語の料理名を言うのが面白いです。その時代にない料理だから、そう言うしかないのですが、通じてないのが、おかしい😆。
王様がジヨンの料理を食べた時の恍惚の表情と映像が面白すぎます。コメディータッチですが、すごい美味しいのが良く分かります。
ジヨン、突然特令熟手(水刺間の最高責任者)に任ぜられてすごい。住む場所も与えられ良かったです。また彼女に与えられた料理人の制服が素敵で、よく似合ってます。
彼女の任命を不満を持ってる料理人たちがまた嫌がらせをしようとしてましたが、ジヨンの方が一枚上手でした。昔も今も、こういう嫌がらせがあるってことですね。
このドラマ、王様が母の王妃の死の真相を解明しようとしていますが、人間関係や政治陰謀などあまり複雑ではない印象です。
朝鮮時代の王様に、現在のシェフがどんな料理を出すのかが見せどころの楽しいドラマという印象です。
第4話 コース4 ***とホウレンソウのみそ汁
大王大妃が、墨で大きく“孝”と書いた。 ”料理に孝行の精神を込める”という意味で、材料に”豆腐とみそ”を入れるのが必須。
制限時間は約2時間、料理大会開始。
ジヨンは、父が作ってくれた”みそパスタ”に決めた。
3人の熟手は食材を選びに走った。
ジヨンは、オム熟手とメン熟手に、熟成みそを持っていれてしまった。困っていると、ユン内官が、熟成させて3年のみそならあると案内してくれた。
彼女はホウレンソウを見つけてそれも加えた。
オム熟手は軟泡湯、メン熟手は魚饅頭を作っている、お互いに得意料理だ。
ジヨンはパスタの麺を作りながら、先ほどユン内官から聞いた話を思い出していた。
「大王大妃様は幼い頃から偏食で、入宮の時は両親との別れがつらく、食事をされなかった。母上の最後の手料理がソムジン江で入手したみそのチゲで、清涼感とうまみを感じられたそうだ。熟手たちが再現しようとしたが同じ味は出せなかった。」
ジヨンは、大王大妃が感じた”清涼感のあるうまみ”を考え、パスタではだめだと思った。
そして閃いた!
彼女は、ほしい食材を取りに行こうとして、取り押さえられた。
モクジュが、「他の熟手が何を作りか分かってきた段階で食材を追加するのは公平が保たれない」と言ったが、ジヨンは「材料の追加についての規則はなかった」と訴えた。
王様が大妃に「食材を追加させ、それでも負けたら両腕を切りましょう」と提案すると、モクジュが喜び、大妃も承諾した。
ジヨンは時間がないので、ギルグムに頼んだ。彼女の後を、モクジュのお付きの者が追った。
王様始め大妃、側室たちは、ジヨンの料理方法に驚いていた。
ギルグムがジヨンから頼まれた物を持って走ってきた時、モクジュのお付きの者に階段で突き落とされた。でも血を流しながら走って会場に戻り、材料は無事に届いた。
ジヨンがそれをみそ汁に入れた時、「未知の料理は食べられない」と大妃は彼女に料理をやめさせようとした。が、王が激怒、「鬼女に特令熟手を任じた王の資格を問うておられるのか」と。大妃「は食べてみてから決めましょう」と折れた。
時間になり、3人の料理が出来上がった。
メン熟手は魚饅頭、オム熟手は軟泡湯、大妃および側室たちは満足した。王様もおいしく食べたが、新鮮味はなかった。料理に込められた”孝”にも説得力がなかった。
そしてジヨンの料理が出された。
ジヨンは「大妃様のための特別のみそ汁です。お試しを」と言った。
全員が一匙、口に運び、?という顔を。しかしさすが、王様、”清涼感のあるうまみ”気づいた。
大妃はまた一匙、口に運んだ。そして「この料理には”孝”が込められている」と言って、みそ汁にご飯を入れて一口食べた。大妃は、入宮の前日には母が作ってくれたみそ汁チゲを思い出し涙を流した。
「最後に追加した食材は?」と大妃から聞かれ、「シジミです」とジヨンは答えた。
「シジミには清涼感のあるうまみがあります。思い出の味をこのみそ汁に込めました。赤根菜(ホウレンソウ)はみそ汁にもあえ物にも合います。骨を丈夫にし貧血にも効果がある野菜です。大妃様、食事は薬にもなります。おいしく食べて健康でいてください」と付け加えた。
大妃はすっかりジヨンが気に入り、またこういう料理をつくってほしいと言った。
「この腕比べの勝者は、ヨン熟手」と大妃が宣言した。
そして「この瞬間から水刺間の特命熟手はヨン・ジヨンだ」と王様が宣言した。
モクジュは怒って屋敷に戻った。
王様が「処罰の時間だ」と言い、負けた2人が捕まえられ、腕を刃物の下に置かれた。
ジヨンが必死で王様を止めようとし、大妃も「2人を許しください」と頼んでも王は聞かない。
最後に大妃が「2人は王室への忠誠と敬意を示すという意味で、ヨン熟手の下で料理を学ぶのです」と言った。全員が「王様、お願いします」と土下座した。
王様はやっと承諾した。大妃が王様をお茶に誘ったが、彼は冷たく断った。
王様は帰りモクジュの屋敷(ジャホン院)に来た。ソンジェから、”観察使の流刑が鬼女のせいだという噂はジャホン院から広まった”と聞いたから。
王様は、「腕比べはお前の提案だな、観察使の流刑は彼女のせいだという噂もここから始まったとか、説明しろ」と迫った。
モクジュは「鬼女を庇っている場合ですか?母を死に追いやった者を捜し、眠れなかった日々をお忘れですか?」と、王様のアキレス腱の母親の話に転換しようとした。
王様は「母のことは口にするな。そなたには失望した」と怒ったが、
「些細やことからの誤解も収集がつかなくなる、先王が王様の生母を誤解したように」とモクジュはなおも続けた。
王様は「黙れ」と怒鳴った。王様に発作が始まった、めまいを覚えて頭を抑えて部屋を出て行った。
チェサン大君は護衛から、鬼女熟手のことを聞き、一度料理を食べてみたいと言った。
それから、刺客の心当たりを聞いたが、どうも、コンギルのようだ。(王様がひいきにしている役者?)
ジヨンたちは、水刺間で王様の食事に取り掛かろうとしていた。ユン内官が血相を変え来て、「王様が発作を起こして、寝殿に行かれた。興奮状態が続いている」と言った。
一度が発作が始まると王様の暴力性はとめられない。ジヨンは、”心の病が原因かも?お母様の死も一因だろう”と考えた。”王様の心を慰める料理”を出そうと思い、昼間、大妃様に作るつもりだったパスタを作った。
ジヨンたちが夕食を寝殿に運んだが、部屋は散らかり放題。王はジヨン一人を残し、他の女人を部屋から出した。
ジヨンは「今夜の特別メニューはみそパスタ。そば粉で作った麺に、塩気の利いたみそをとシジミソースかけました。イタリア語でパスタ、同じみそを使っても全く違う料理です」と説明。
王は興奮状態で目が血走っていた。ジヨンが味見をした後、王様の口に運んであげた。すると彼の表情が和らいだ。彼はお皿をもって、パスタを平らげた。
ジヨンは、これは父が落ち込んでいた時に作ってくれた料理、王様を慰めたかったと話した。
母は亡くなったというと、王様は「悲しかっただろう」と彼女を慰めた。
父の居場所を聞かれ、「私は未来から来たんです、カバンの中の”望雲録”という本があれば信じてもらえるのに。未来から私をここに来させた魔法の本」と言った。
王様は「余の将来を話せ、当たったら信じてやる」と言ったが、 ”朝鮮で甲申士禍(母の死をめぐりヨンヒ君が復讐した)が起き、その後の政変で廃位させられる”とは言えないので、「無事に1年を終えねばならない。身近な人に用心を」と言った。
ジヨンが退席した後、王様は、和紙に今日のパスタの絵を描いて本に綴った。 そして、”望雲録”と書いた紙を表紙に貼った。
王様の護衛のシンが、「イ・ジャングキュンが刺客にやられた」と報告に来た。シンは今夜、イから、王の母の死の真相が記されている史書を受け取るはずだったのだ。
王はまた深い孤独を感じて、一人で酒を飲んだ。
側近の内官が心配して、ジヨンにつまみを作らせた。
ジヨンがつまみを持って寝殿に入ったが、王は酔い潰れていた。彼はジヨンの手を取って横に寝させ、彼女にキスをした。
第4話 感 想
ジヨンが見事 料理対決を制しました。内官から、大妃の幼い頃の話を聞き、すぐに料理に応用するのが素晴らしいです。
今回の料理は、ホウレンソウとシジミを入れたみそ汁、ホウレンソウの和物といった素朴な料理でしたが、見事、大妃の課題の”孝”を込めた料理で、彼女を感動させました。母が作ってくれた料理が一番懐かしいのは、昔の人も現代人も同じですね。
彼女が、メン熟手とオム熟手の命も救ったし、これで”水刺間”での彼女の地位は確定。これからはこの2人もジヨンの味方として協力してくれるでしょう。
王様は心の病で、発作を起こすのでしょうね、でも発作も、ジヨンの料理で慰められていました。
彼は、ジヨンの話を一生懸命聞いて、”望雲録”という本を作ってました。ここでタイムスリップの謎が出てきます。ジヨンが飛行機の中で見ていた本は、ここで王様が作った本なのか?と言う、どちらが先?という堂々めぐりです。
モクジュは、王様に「母上の無念を晴らさねば」と洗脳し続けて、彼を操ってきたことがわかりました。今まではこれで通用してたようですが、王様の心が彼女から離れたので、どうなるでしょう?
ところで、”サム”って、韓国の若者ことばで、友達以上恋人未満の関係を指すそうです。ジヨンが、ソンジェに”サム’を教えているのが、また面白かった😆。ソンジェ、奸臣(腹黒い家来)らしいですが、なんか愛嬌、感じます。
第5話 コース5 パウダースノーカツレツ
ジヨンは酔った王様にキスをされたが、彼は全く覚えていなかった。
彼女は許せない。酔い覚ましの“干しダラのコンソメ”を出したが、ジヨンは王様に不機嫌な顔を見せていた。
王様は内官のチャンソンに、昨夜 何があったか聞いた。「昨晩、待令熟手に口づけをされました」と彼は答えた。王様はどうすればいいのか悩んだ🤣。
コンギル(王様がひいきにしている役者)がジヨンに話しかけてきた。
彼が、料理対決の日、モクジュの側近に襲われたギルグムを助けてくれた。コンギルは、あの日、側近が落としたかんざしを拾った。それが、コンギルの亡くなった姉が握っていた筒にすっぽり入った。
彼の姉は、採紅(チェホン)でつかまり、宮廷に入ったが亡くなった。コンギルは姉の仇を見つけるために王に近寄り、今はジヨンを見張っていた。
4日後に明の使臣が到着する。王様は、今回の正使がウ・ゴンと聞き、すぐに彼の企みを調べよとイム・ソンジェに命令した。
ソンジェは、王様に、昨晩のジヨンとの口づけ事件について、贈り物をして彼女の機嫌を取るようにと助言した。贈り物は、彼女が好きな物を知ることが大事だと。
王は、便殿に集まった家臣たちに明の使臣団への贈り物について尋ねた。
「銀塊200貫を準備した」という家臣、それは朝鮮の国庫の半分に値する。王様は、朝鮮民の血税の半分を与える?と激怒、贈り物を減らし、使節団の歓迎行事も最小限にと命令した。
寝殿への帰り、王様は、護衛シンから、「大けがを負ったイ・ジャングキュンを助けて、安全な場所に移したが、彼は姿を消した。命が狙われている。史書はなかった」と報告を受けた。
内官が、モクジュがジャホン院で待っていると言ったが、王様は誰にも会いたくないと行かなかった。
王様は、誰が何の目的でイ・ジャングキュンを追っているのかが気になり、食欲がなく、夕食を拒んだ。
ジヨンは、王様は食事をしないと聞いたが、一応、夕食を作った。しかし王様は拒否。翌日の朝食も、昼食も、夕食も拒否された。ジヨンはせっかくの料理を王様が食べないことでがっかりしていた。
縁側から月を眺めて、父親を思い恋しくなった。しかし月に王様の顔が見えた。食べない王様を心配していた。
王様も月を見ていた。そこにジヨンの顔が浮かび、お腹が空いてきた。彼は「夕食を」と内官に言った。
早速、ジヨンが夕食を用意して寝殿に運んだ。
胃に優しい”チキンスープと副菜は水キムチ”、王様は「うまいな」と言って、笑顔で食事を楽しんだ。ジヨンは嬉しくて、帰りはスキップしていた。
チェサン大君はイソン氏と酒を飲み交わしながら、先日、王様に刺客を送ったのが彼だと知っていると言った。イソンは驚き、刺客にカネを渡して逃した。しかしチェサン大君の手の者が刺客に襲いかかった、が逃げられてしまった。刺客はコンギルのようだ。
王様の”診候(健康診断)”の日の昼食。チェサン大君も王様と一緒に召し上がる。
モクジュは、自分が昼食を用意すると言い、彼女の側近がメン熟手にメモを渡した。
ジヨンたちは最高級の新鮮な牛肉を手に入れていた。彼女はこれで ”シュニッツェル(カツレツ)”を作るとみんなに説明した。ごぼうの揚げ物と山いちごのソース添え。
しかしメン熟手はモクジュから命令された料理をつくることになった。
モクジュが命じた料理と、ジヨンたちが作った料理が王様とチェサン大君に運ばれた。
モクジュが命じた料理は、鶏肉の冷たいスープと雌鶏のワンタンスープだった。
次はジヨンの料理。「ドイツの家庭料理、シュニッツェルです」と彼女は紹介した。
作り方を説明して、「心身の回復を助けるタンパク質も豊富で、王様は久々の食事なので、美味しく栄養のある料理を作った」と言った。
もちろん、王様もチェサン大君も大満足した。
チェサン大君が、2人に褒美をと言った。
モクジュは、「王様の健康と安寧を願うばかり」と殊勝なことを言った。
ジヨンは「新鮮な食材に胸がときめく」と言った。
その夜、王様は、またジヨンが作ってくれた料理の絵を描いた。
イム・ソンジェは、ジヨンから頼まれたポッチム(カバン)を見つけていた。中身を見たが、彼にすれば、奇妙な物ばかりだった。
彼は王様にカバンを渡し、これをヨン熟手への贈り物にすれば喜ばれると思うと言った。
ジヨンは内官のチャンソンに、掌苑署に案内された。宮殿の花や果物や野菜が栽培されている世界初の温室だ。ジヨンは感激した。
王様が待っていて案内してくれ、「自由に来て、新鮮な材料を取ればいい、贈り物だ」と言った。そこには”扁桃(アーモンド)の木”もあった。「種を食べる」とジヨンは教えてあげた。
そして、王様が「毒草を栽培している」と言った場所に育っていたのは、彼女がほしかった”唐辛子”があった。彼女は一口かじり、辛さに”はぁはぁ”言いながら、興奮した。
そして、王様は、”カバン”を出した。ジヨンはあまりに嬉しくて王様に抱きついて喜んだ。「これで機嫌を直すか?先日のことは申し訳ない」と王様が謝った。
ジヨンは、王様が自分に謝り、機嫌を直すためにカバンを見つけてくれたことに驚き、「どうして?」聞くと、王様は「お前の」と言って、後ろ向きになり後ずさり、ジヨンが追って、二人は折り重なって倒れた。
第5話 感 想
王様、暴君として悪名高いらしいですが、可愛げがありますね(ドラマだから)。
ジヨンが作った料理を食べる時の表情が、本当に美味しくて、嬉しくてたまらないって感じで、すごくいいです。
ジヨンの料理は、高級なフランス料理ということではなく、食べる人のことを思って作っている料理で、それが愛だなと思います。
王様が、彼女が作った料理が食べたくないほど食欲がなかった時は、ジヨンもがっかりしたでしょうね。だから、王様が夕食の”チキンスープ”を食べてくれた帰り道、嬉しくてスキップしてた、可愛いかったです。
シュニッツェルに甘い山いちごのソース🍓って、美味しそう〜〜、食べたーい❤️。
🌶️唐辛子は、昔は毒だったという話も興味深い!初めて食べたら、あまりの辛さに体がショックを受けたんでしょうね。
第6話 コース6 黒ごまマカロン
ジヨンは、王様が見つけてくれたカバンの中身を見たが、肝心の”望雲録”がない。王様は実際にカバンを探し出したイム・ソンジェを呼んで確認したが、彼も見覚えがないと言った。
「あの本がないと未来に帰れない」と嘆くジヨン、王様は、中国からの使臣団が帰ったら必ず探し出すと約束した。
意気消沈して水刺間に戻ったジヨン、オム熟手が作った酒を飲んで、”望雲録 が出てこない”と嘆いた歌を号泣しながら歌って踊って、、大変だった🤣
🎵私の人生の終わりを見て、胸がぎゅっと縮こまった。人生を邪魔するのは明日に対する恐怖、、、You must come back home, Come back home 〜 🎵
明からの使臣団が到着、王様は一行と面接した。
正使ウ・ゴンは、道中、朝鮮の料理に手もつけなかった。彼は明から3人の熟手を帯同してきていた。
3名の熟手は以下の通り。彼らは護衛でもあった。
- タン・ベクリョン:四川料理の達人
- ア・ビス:四川料理の天女、タン・ベクリョンの姪
- コン・ムンレ:カンフー料理の達人
ジヨンたちは、使臣団のための茶菓子の準備に取り掛かった。彼女は、ウ・ゴンが食道楽で美味し物を食べ尽くした人物と聞き、”茶菓子は未知の物”と決めていた。
彼女は”バター”を手作りしていた。これが秘蔵の武器、長旅で疲れている彼らの胃袋をつかむためには”甘いもの”が最適。
ジヨンが準備した”茶菓子”が、王様と使臣団の部屋に運ばれた。
「マカロン、西洋の菓子です。コックは黒ごまとアーモンド、バター、卵の白身と砂糖が入っています。真ん中は、バター、砂糖、黒まごを混ぜたクリームです」と説明した。
まず、明の3人の熟手がマカロンを食べた。彼らの目は見開き、頭には音楽が流れた〜。
次にウ・ゴンが一口食べて、彼も目を見開き、頭の中がマカロンで超カラフルに〜。
最後に王様が一口、彼はまた夢ごこちの幸せな表情に〜。
ウ・ゴンは、ジヨンの腕に驚き、 「貢物をかけて、こちらの熟手3人とヨン熟手の腕比べを」と提案してきた。
ジヨンは王様が断ってくれると期待したが、王様は承諾。彼女は、’ダメよ’と王様に小さく手を振って合図したが、彼は誤解して「3対3で戦っては?」と言い、ウ・ゴンは承諾。
『3回戦で戦う、審査員はウ・ゴンと王様、引き分けになった場合、信頼のおける人物の判断をあおぐ』と決定した。
その後、ジヨンは王様に「できません、国運が私に懸かってるなんて困ります」と強く抗議したが、王様には通じない。ジヨンは、負ければ大逆罪人、断っても大逆罪人、勝つしか生き延びる道はない。「絶対勝て」と王様は言った。
チェサン大君は、この料理対決は、王様を失脚させる最大の機会だとほくそ笑んだ。
彼は右議政に贈り物をもたせて、ウ・ゴンの屋敷に使わせ、「王を交代させるために協力を。見返りとして、腕くらべで明が勝つように力添えをする。貢女を50人から100人に増やす、高麗人参の採掘権を差し上げる」と言った。
王様は、コンギルにウ・ゴンの屋敷を探らせていたが、熟手のア・ビスに気づかれ、危ないところだった。彼は王様に、右議政が屋敷を訪問していたと報告した。
右議政はチェサン大君の屋敷に戻り、ウ・ゴンとの交渉が成立したことを報告。集まっている重鎮たちは、腕比べで明が勝つ道を相談していた。
王様が探している”史書”は、チェサンの手元にあるようだ。
水刺間では、ジヨンはじめ料理人たちが干した唐辛子の種を取っていた。 ”唐辛子”が、腕くらべで使う秘伝の武器なのだ。
ジヨンは王様に呼ばれた。彼女は、宮殿の外の精米所に行きたいのだが、王様も一緒に行くと言った。ジヨンはそのための着替えをさせられた。
王様、ジヨン、シン護衛の3人で町に出かけた。たくさんのお店で賑わっている。
ジヨンは、”望雲録”に付いていたのと似た飾りを見つけて手に取って見たが、買わなかった。
精米所に着いた。王様は彼女にお金を渡して、寄りたい場所に行った。
彼女は桶いっぱいの”干した唐辛子”を見せ、「辛いので挽くのが大変かも」と言った。
王様はたくさんの買い物をして、シン護衛に持たせ、待ち合わせ場所に来たが、ジヨンがいない。シン護衛が探したに行った。急に雨が降ってきた。
雨が上がった、ジヨンが紫の花を持って戻ってきた。
「アイリス」と彼女は王様に言った。その時、荷車が来てジヨンにぶつかりそうになり、王様が彼女をかばった。その拍子にジヨンは花を地面に落としてしまった。彼女はしゃがんで、濡れた地面に落ちた花を拾った。「王様のために摘んだ花です。部屋に置くと落ち着きます」と言って。王様も一緒に花を拾った。
ジヨンたちは宮殿に戻ってきた。
王様は門の前で、ジヨンに手を出させて、何か手に置いた。それは彼女が見ていた白い飾りだった。シン護衛が、王様がジヨンのために買った たくさんの贈り物を渡した。
王様はジヨンからもらった “あやめ(アイリス)”を花瓶に入れた。
ジヨンは部屋に戻り待令熟手の制服に着替えた。王様からのたくさんの贈り物を見て、腕比べ、頑張ろうと思った。
彼女は、水刺間の入り口で、明のア・ビスとぶつかった。中に入ると、あちこちに刻んだネギが散乱している。オム熟手はじめ全員が意気消沈、ア・ビスとのネギ切り比べで、全員負けてしまったのだ。まな板に彼女の包丁が突き刺さっていた。
ジヨンは「このまま諦めるつもり?あいつらを懲らしめなきゃ」というと、全員が「やってやる!」と一つになった。「立ち上がれ!勝つぞ水刺間!」とシュプレヒコールを挙げた。
一方屋敷に戻ったア・ビスは、水刺間で盗んだ唐辛子をウ・ゴンと2人の熟手に見せていた。
翌日、王様とウ・ゴンは、札に腕比べのテーマを書いた。それらの札を筒に入れて、引いた札に書かれたテーマで、腕比べが行われる。
第1品:”肉”と“無”、対戦テーマは、〔見たことがない肉料理〕に決定。
第2品:“知”と”易”:〔互いの郷土料理を交換して作る〕
第3品:”参”と”湯”:〔高麗人参入りの汁物〕。
ここでウ・ゴンが条件の拡大を提案した。
「明が勝てば、100人の貢女と高麗人参の採掘権を加える」と。
これに対して王様は、「朝鮮が勝てば貢物を半分にして、サトウキビと真末粉を好きなだけ買う」と。
ウ・ゴンは苦い顔をしたが、「我々が負ければ皇帝に掛け合う」と約束した。
腕比べは5日後に決まった。両国の熟手は挨拶を交わした。その時、ジヨンはア・ビスに、「お忘れの包丁を届けておきました」と言った。ア・ビスが屋敷に戻ると、刃先がボロボロになった包丁があった。
第6話 感 想
6話で一番楽しかったのは、ジヨンがお酒に酔って、”リズムよ、リズムよ”と熟手たちに言って、みんなで歌って踊るラップの場面、最高でした!!
🎵人生を邪魔するのは明日に対する恐怖🎵、この歌詞、言えてるって、共感してしまった!🤣
今回の”黒ごまマカロン”も、すごくカラフルで可愛くて美味しそうでしたね。バターも作れるし、見てて楽しいです。
ジヨン、また責任重大な任務を任されてしまいました。まぁ、彼女の場合、ノーチョイス、選択肢なしです。負けても、断っても大逆罪人になるなら、勝負して勝つしか生きる道はない。彼女ならできるはず。
水刺間全員が一つにまとまったし、いいチームになってきました。
しかし心配なのは、王様の敵は明ではなく自国の側近たちってこと。彼らは、ジヨンに危害を与えて、料理ができないようにして、朝鮮を負けさせようと企んでいる。王様に気づいてほしいですが。
干した唐辛子を精米所で粉々にするっていうエピソードも、なかなか面白かったです。
王様がジヨンに送った”飾り”が、実際に望雲録 に付いていた飾りなのでしょうね。
王様がジヨンから贈り物のあやめ(アイリス)を大事そうに自分で花瓶に活けていました。ジヨンの心がこもった贈り物だから。
ジヨンがどんな料理で対決するのか、次回も楽しみですね❤️
第7話 コース7 雨の日の東菜パジョン
明との国運を懸けた腕比べの3次の汁物対決で、ジヨンは、朝鮮時代にはまだない”鳥骨鶏の参鶏湯(サムゲタン)”を出すつもり、勝利の必須アイテムは”圧力鍋”だ。
ジヨンは王様に、”圧力鍋”の絵を見せて、「料理と科学の融合。この時代にない味を出すのにはこの鍋が必要」と訴えた。
ジヨンは、チャン・ヨンシルの親戚のチャン・チュンセンがいると聞き、早速、会いにいかせてほしいと頼んだ。
王様は、ジヨンとソンジェを行かせるつもりだったが、心配でたまらず、自ら変装してジヨンに同行した。ソンジェが王様の代理で宮殿に残った。護衛としてシン・スヒョクとギルグムも同行した。
チョンサン大君と裏切り家臣たちは、王様とジヨンが宮殿を出たと知り、「腕比べそのものを潰す機会、訓練中の者たちを使ってヨン特令熟手の命を奪う」と密談していた。
ジヨンたち一行は、チャン・チュンセンの家についたが、門に”許可なくこの戸を開ければ死を招く”とあった。
王様がお構いなく開けると、色々な仕掛けが動き、大砲に火がついた。王様はジヨンをかばって伏せた。大砲から出てきたのは、弾ではなく、味のないポン菓子だった。
チャン・チュンセンが出てきた。
ジヨンは、「国運を懸けたけた重要なお願いがあってきた」と言ったが、チュンセンは、国に反感を持っていて聞く耳を持たない。矢が飛び出す装置を見せられ、ジヨンたちは慌てて外に出た。
ジヨンは「ポン菓子を美味しくするなら、これを」と言って、彼に砂糖を渡して外に出た。
チュンセンが砂糖を入れ再度ポン菓子を作った。おいしく出来たので、ジヨンだけ中に入れてもらえた。
ジヨンは、圧力鍋の絵を見せ、これを作って欲しいと頼んだ。分解図もあったので、チュンセンは仕組みを理解したが、「用がなくなればすぐに捨てるお上に手は貸せない」と断った。
王様たちは、何もできず、簡易な小屋で休んでいた。雨まで降り始めた。
「雨の降る日は、ネギたっぷりなパジョンにマッコリでも飲みたい」とコンギルが言った。
ジヨンはその言葉にピン!と閃いた。チャン・チュンセンの方言は釜山浦あたりのなまり。
4人は早速、材料を買いに出かけた。
簡易コンロを作り火を起こし、小屋にある鍋をプライパンにして、ネギを焼き、粉を入れて、卵を流し入れた。スヒョクとコンギルが煽ぐと、たまらない匂いがチュンセンの鼻にまで届き、、、彼は我慢しきれず出てきた。
「パジョンを作りすぎたので、食べて言ってください」とジヨンが勧めたが、チュンセンさん、やせがまん。
まず、王様が食べて、2人の男が食べた、、その美味しさに目がまんまるに。
チュンセンはたまらず手づかみで一口食べ、「幼い頃に食べた味だ!」と感激した。
ジヨンは、「私はなりより料理が好きで、美味しそうに食べてくれる人を見ると幸せになります。この料理対決で明の人にも朝鮮の料理を知ってもらいたい、チャンさんの得意分野で手を貸してください」と心から頼んだ。
チュンセンは、「作るよ、恋しかった味をありがとう」と言った。
コンギルは、チュンセンの圧力鍋作りの助手として残った。明日までには完成させる。
後の3人は、食材探しに丹陽に出かけた。その山で、王様は偶然 ”山参(天然の高麗人参)”を見つけて、自分の袖に入れた。
裏切り右議政が、明のウ・ゴンに、「ヨン特令熟手が宮廷の外に出ているが、外は危険がいっぱい」と意味深に話しているのを、明のタン・ベクリョン熟手が聞いていた。
彼は夜中に顔を隠して、オム熟手とメン熟手に、「すぐにこれを王様に」と手紙を渡した。2人はすぐにチャンソン内官に渡した。
内官とイム・ソンジェがその白紙の紙を灯りに当てると ”特令熟手を狙う者がいる。命が危ない”と浮かび上がった。ソンジュはすぐに兵士を率いて馬で、チャン・チュンセンの家に向かった。
ジヨンたちが食材を持って、チュンセンの家にもどると、見事な”圧力鍋”が完成していた。
ジヨンは感激した!王様はチュンセンに褒美を渡した。
しかしその時、ジヨンの命を狙う刺客がチュンセンの家に迫ってきた。彼の家の仕掛けで、数人は倒せたが、次々に刺客がやってきた。
ジヨンは圧力鍋を抱えていたが、蓋を落としてしまった。
チュンセンが、「蓋は対決の日までに届ける、逃げろ」と言った。ジヨンは鍋の下だけを抱え、王様に守られて裏山に逃げた。王様 自らも剣で刺客と戦った。
危ういところで、ソンジュたちが間に合い、王様の命が助かったが、ジヨンは恐怖で気を失った、、、しばらくして目覚めた。
今回の刺客は訓練を受けており、捕らえたものは口を割らず自決していた。
今日が、腕比べ初日。ジヨン、王様たちは馬で急いで宮殿に向かった。
宮殿では、腕比べの準備が整った。
約束の未(ひつじ)時になったが、王様とジヨンの姿はない。
明のタン・ベクリョン熟手がウ・ゴンに、「まだ未時の間なので、申(さる)時になるまでは対決できない。今こそ大国の風格を示すべきです」と進言し、申時から始めることになった。
申時になった。王様とジヨンたちは宮殿に戻ってきた!
第7話 感 想
いや~、7話も面白かったです!!
王様、ジヨンへの愛がダダ漏れですね。ずっと一緒にいたいのね、またジヨンと一緒に宮殿を出て、今回は刺客と戦って彼女を守りました、かっこよかったです!
そして今回もジヨンの料理が、頑なチャン・チュンセンさんの心を動かして、立派な”圧力鍋”を作ってくれました。刺客に襲われ、蓋が壊れて残念でしたが、チャンさんが当日までには蓋を作り直して持ってきてくれるはず!
ところで、雨の日の、チュンセンさんの藁のカッパと帽子が、なんかカワイカッタわ😆
今回、明のタン・ベクリョン熟手が、ジヨンを救ってくれるとは!意外でした。正々堂々とジヨンと対決したいという料理人としてのプライドなのか、それとも、何か個人的な理由があるのか?とにかく、思わぬ人が味方で良かったです!
王様が見つけた”山参(サンサム”も、今後のストリーに関係してくるのでしょうね。
明日は、いよいよ1次対決ですね。ジヨンが苦労して作った秘密兵器の”唐辛子”が、明のア・ビスに盗まれてしまったようです。この危機を、ジヨンがどう逆転するのか?楽しみです😊
第8話 コース8 ライスワインブッフ・ブルギニョン
明と朝鮮の料理対決が始まった。
1次の題目は、『無肉:始めて見る肉料理』。
ジヨン陣営は”辛いカルビ焼き”を作る。ところが、肝心の”唐辛子粉とコチュジャンがない!”というアキシデント発生😱。
ジヨンは頭をフル回転させ、思いついた!”フッフ・ブルギニョン”、焼いたカルビと野菜をお米で作った山葡萄種で煮込むフランスの家庭料理を。
最後に肉をフランベして、トッピングも美しく、盛り付けが終わった。
一方、明のア・ビスは、ネギを炒めそこに赤い粉を入れた。会場の全員が辛い匂いにむせた。
彼女はその油をざるで漉してラー油を完成させた。落花生と鶏肉を炒め、最後にそのラー油をかけた。
調理時間終了、両陣営の料理が完成した。
審査方法:王様とウ・ゴンが、両方の料理を試食した後、相手側の料理が10点満点中、何点かを書く。
まず朝鮮の料理から。王様、ウ・ゴンは、そのおいしさに恍惚の表情を浮かべた。ジヨンが「料理名はライスワインブッフ・ブルギニョン、フランスのシチュー」と紹介した。
次に明の料理。王様たちは、強烈な辛さと甘さと香ばしさに、度肝を抜かれた様子。「強烈な辛さは秘伝のタレを肉に和えた。この世にないラー油を加えた」とア・ビスは言った。
ジヨンは、ア・ビスは🌶️を使っているのはずと疑った。
王様とウ・ゴンの点数が発表される直前、ジヨンは、ア・ビスの料理の材料を確認したいと申し出た。
一口試食し、「このラー油は唐辛子で出来ている、私たちが収穫して丹精込めて作った唐辛子、これをどこから手に入れたのか?」と聞いた。
ア・ビスは、「花椒と交換して正当に手に入れた、相手は」とチェサン大君を差した。
チェサン大君は、「特令熟手が赤い粉と醤を無断で持ち込んだので、放り出すように命じた」と言い訳した。
明のタン・ベクリョンは、ア・ビスは、ジヨンの秘密兵器だと知った上で唐辛子を使ったので、明の負けだと言った。ジヨンは、材料を管理できなかった自分にも責任があると言った。
王様は両者の言い分を聞き、「この1戦は引き分けとする。その代わり3戦とも引き分けの場合は、明の勝利とする」と、明に有利な条件で1戦目を終了した。
2次対決。題は『知・易:互いの国の料理』。
ジヨンたちに唐辛子はない。だから2次は『北京ダック』に決めた。
掛炉に火をおこし、アヒルの肉をぶら下げた。黄金色に焼きやがった後、油をかけて、皮をパリッとさせた。
仕上げは、パリッとした皮を薄く切ること。メン熟手が切ろうとして、誤って手にケガをしてしまった。というのはウソで、彼はわざとケガをしたのだ。彼はカン・モクジュから「今度こそ朝鮮が負けるように仕向けろ、そうしなければ、母の命はない」と脅されていたから。
ジヨンが切ろうとしたが、先日襲われた時右手にケガをして、包丁が扱えない。
ギルグムが、自分がやると申し出た。彼女はうまく切った。実は、この日のためにメン熟手から特訓を受けていたのだった。
明陣営が用意したのは、巨大な黄金色の蓮の花、会場にいい香りが漂った。彼らは、黄金蓮の葉包みを作った。
時間が来た。両方の料理が完成した。
まず明のタン・ベクリョンの料理、「朝鮮の精進料理」だった。一口食べると、深い味わいが広がる、優しく人を惹きつける味だった。
タンは、朝鮮語でこの料理について語り出した。「究極の味を求めて放浪していたが、見つけられず、お寺の前で倒れた。和尚に助けられ、翌日飲んだ汁に感動した。本日の料理はあの日私を救ってくださった和尚様から伝授いただいた料理です」と語った。
次は、ジヨンの番で、「北京ダック。明の皇室で愛された宮廷料理の1つです」と説明。
王様とウ・ゴンは、1口食べて、驚きで目を見開いた。ウ・ゴンの目から涙が流れた。2人は、「この料理はまさに”天下一味”」と声を揃えて言った。
試食が終わり、王様とウ・ゴンは評価を書き終えた。
第8話 感 想
2次対戦の結果、来週に持ち越されましたね。私は、『十 対 十』の引き分けだと予想しますが、みなさんはどうですか?
1次対戦の点数は発表されませんでしたが、点数だけみると、ラー油を使ったア・ビスの勝利でしたね。ジヨンたち、丹精込めて作った唐辛子粉を、チェスン大君と彼女に取られて、ほんと悔しい。唐辛子があれば、どんな料理を作るのかも見たかったなぁ。
明のタン・ベクリョン熟手の朝鮮精進料理はとても心がこもった料理でした。彼がジヨンの危機を知らせてくれたり、料理対決でアビスの不正を正してくれるのは、朝鮮のお寺で受けた恩があるからなのだろうと想像します。
前回、メン熟手がギルグムをしごいていた理由が分かりましたね。カン・モクジュに命令され、彼がジヨンを裏切るのではないかと心配していましたが、いいヤツだった、良かったです!
おいしいものを食べた時の、王様の恍惚の表情、毎回とても楽しませてもらっています🤣🤣
今回は料理のシーンが多くて、それも楽しめました。朝鮮時代の調理器具が素敵です。
次回の3次決戦、圧力鍋の蓋、間に合いますように!
第9話 コース9 圧力鍋の烏骨鶏参鶏湯
2次対戦の結果が発表された。
明の”精進料理”の点数:八(王様の点数)に対して、朝鮮の”北京ダック”の点数:一(ウ・ゴンの点数)。王様は、ウ・ゴンのあまりにも不誠実な点数に異議を唱え、評価なしとした。
その代わり、明と朝鮮のそれぞれ3人の熟手たちに、自分たちの料理を試食し採点するように指示した。
試食が終わり、ジヨンは、「全員で力を合わせ、真心を込めて作った料理に、自ら採点はできない」と言った。
明のタン熟手も「和尚から伝授された料理に自己採点などできない」と言った。
王様は、両者の料理も心構えも優劣つけ難い、2次も”引き分け”とした。
3次対決のお題:『湯と参:人参入りの汁物』
朝鮮陣営の料理は、烏骨鶏参鶏湯
ジヨンは、チャン・チュンセンが、必ず圧力鍋の蓋を持ってきてくれると信じて準備した。一応プランBも考えていた。
明陣営の料理は:仏跳墙(ぶっちょうしょう):乾物を主体とする様々な高級食材を数日かけて調理する福建料理の伝統的な高級スープ(AIより)。
時間が経ち、ジヨンたちがこれ以上は待てないと思った時、外で変な音が。
自家用木製ヘリコプターに乗ったチャンが、圧力鍋の蓋を持ってきてくれた!
圧力鍋のおかげで、ジヨンたちの料理は時間内に完璧に仕上がった。王様が山で見つけた山参(サンサム)も入った。
両者の料理が完成し試食が行われた。王様もウ・ゴンも、両者の料理に満足した。
3次の採点方法は、3名の熟手たちが、相手側の作った料理を採点する方法に変わった。1人10点で30点満点。
しかし、朝鮮のコン・ムンレ熟手が料理に手をつけない。彼は料理の味見もしない。ジヨンは、”拒食症”かもしれないと思った。料理の腕前がある境地に達すると食べられなくなる料理人がかかる病気。食べなければ、採点してもらえない。
ジヨンは、器に料理の材料を入れてスープをかけて、全部混ぜたものをコンに出した。彼は恐る恐る食べて、涙を流した。
「これは忘れていた味だ。子供の頃に食べた祖母の味。その味を超えようとしたが越えられなかった。今日は特令熟手に負けた」とジヨンに敬意を示した。
3人の採点が発表された。
朝鮮の熟手が明を評した点数は二十七、明の熟手が朝鮮を評価した点数は二十八、朝鮮の勝ちとなった。
ジヨンは明の熟手たちとお互いの健闘を讃えて、握手をした。
ウ・ゴンは、「朝鮮が勝ったので、朝鮮人参は諦め、贈り物は1つだけ頂く、特令熟手を明皇帝の貢女にささげる」とムチャなことを言った。
王様は怒って、ウ・ゴンに頭突きをして、両方の警護が入ってきて、一触即発の様相に。
そこに大王大妃が現れた。大妃は、「ウ・ゴン、貴様」と呼び捨てにして、大妃の叔母で先帝の第二皇后ヨンビ様からの書簡を出した。”朝鮮人参と貢女”は、皇帝の命令でも何でもなかった。ウ・ゴンは土下座し、王様にご所望の品を届けると約束してすごすごと帰った。
大妃は王様に、「チンミョン大君が、特令熟手の料理に興味をもっている。食べる機会を」とお願いした。王様は、明日機会を設けると約束した。
カン・モクジュは、王様とチンミョン大君が明日昼食をすると聞き、”毒薬”を持ってチェサン大君を訪れた。モクジュは、ジヨンを排除し王様を怒らすためなら、チンミョン大君を犠牲にしてもいいと思っているようだが。
翌日、王様はジヨンに新しいピンクとパープルの特令熟手の制服を与えた。
ジヨンは、王様とチンミョン大君に、昼食の高麗人参入り鶏の焼き物とデザートのマカロンを用意した。チンミョン大君は楽しく昼食を終えた。
ジヨンたちは、その後、明の熟手たちにお別れの挨拶をしに行った。
ダン熟手から、”物事の端は見えにくいもの。眠る時は閂をしっかりかけろ”との王様への伝言を預かった。
そして宮中に戻ってきた時、チンミョン大君の母の大妃に突然殴らた。「お前が用意した鶏を食べたチンミョンが生死をさまよっている」と。ジヨンは連行され、牢屋で縛られ拷問を受けた。
王様は、掌苑署でジヨンを待っていた。
第9話 感 想
8話の感想で、2次の対決の結果が、”十 対 十”の引き分けになる、という私の予想は大ハズレでした😅。ウ・ゴンの狡猾さを全く見抜けてなかったです。それから、満点の”十”はなかなかつけられない点数だと気づきました!
9話の個人的ハイライトは、チャンさんが、自家製木製ヘリコプターで圧力鍋の蓋を届けたこと。彼は発明家なので、さもありなん、って感じで面白かったです。
明との対決も決着して、見事ジヨンたち朝鮮が勝ちましたね。
熟手たちがお互いを採点したのですが、ひとりだけ”十”をつけたのは、明のコン・ムレンさんだったのでしょう。後5人は全員 ”九”をつけたと思います。明の熟手も、朝鮮の熟手もプロの料理人で、お互いから学び、敬意を払っているのがか、とても良かったです。
しかしジヨン、カン・モクジュの策略でまたピンチに。
悪役(チェサン大君とカン・モクジュ)の狙いが何なのか、もう一つ理解できませんが、毎回、ジヨンがピンチに陥るパターンなのがちょっと残念に思いました。
第10話 コース10 朝鮮式レストラン
王様は、ジヨンが監禁されている牢屋に来て、すぐにジヨンを出すように命じた。しかし鍵は継母の大妃が持っていた。大妃が来て、王様がジヨンに命じて、異母弟のチンミョンを殺害しようとしたのではと疑っていた。怒った王様は刀を抜いたが、ジヨンが「王様、剣を下ろしてください。何があっても耐えてください」と牢屋から必死で訴えた。王様は思いとどまった。
王様はソンジェに命じて、チンミョン大君が昼食とその後に食べた物を全て調べさせたが、食材に異常はなかった。大君の症状は、毒を食べたときに現れる症状。王様はチンミョン大君を見舞い、薬包に気づいた。チェサン大君が定期的に持ってきているらしい。王様はその薬を調べると持って帰った。
大王大妃が、牢屋に監禁されているジヨンに会いに来た。
「お前のせいで王様が疑われている。鬼女熟手を置いてから王様の判断力が鈍ったと。ここを出してやる、3日で無実の証拠を見つけろ。証明できなければ自ら命を絶て」と言ってナイフを渡した。
ジヨンが特令熟手の制服を着て、水刺間(スラッカン)に現れた。みんなは歓声を上げた。
ジヨンは王様の昼食を用意して運んだ。王様はジヨンの声を聞き、慌てて戸を開け、彼女を抱きしめキスをした。
その日の昼食、王様はジヨンに一緒に食べるように命じた。
ジヨンは3日以内に真実を探ることを条件に出してもらったと言った。
2人は、チンミョン大君の薬を調べた。王様は、「小さな黒豆のような薬剤が嫌な味がした」と内医に言ったが、異常はないと。
ジヨンは何も見つけられず、薬剤を持って部屋に戻った。ギルグムが、「ネズミのフンの匂いがする」と、それは、王様が嫌な味がしたと言った薬剤だった。
翌日、王様が倒れたと聞き、ジヨンはすぐに駆けつけた。
熱が出てチンミョン大君と同じ症状だった。ジヨンは王様が食べた”ネズミのフンの匂いがした薬剤かもしれないと思い、内医に聞くと、ムササビのフンを乾かした薬だと言った。但し、人参と一緒に食べると毒になる。内医は解毒剤を作れるといった。
王様は、薬剤に手を加えた者を捜索させた。
カン・モクジュは、部下のチュウォルに、手を加えた医女を始末するように命じた。
チュウォルは医女を呼び出し殺そうとしたが、コンギルが彼女を見張っていて、医女を助けた。彼は姉を殺害したのがチュウォルで、リュ・モクジュの命令だったと知った。コンギルはチュウォルを気絶させた。
医女はコンギルに、モクジュに背けなかった、背後には、と言った時に、矢で射られた。
チュウォルは捉えられて牢屋に入れらたが、決して口を割らなかった。
王様はモクジュの屋敷に行き、「お前が医女を殺すように命じたのか」と問い詰めたが、モクジュは、「私を罰したいなら証拠を」と開き直った。
王様は、内医が煎じた解毒薬を飲んだ。
その後、ジヨンを連れて、チンミョン大君の屋敷に来た。
内医の解毒薬を大妃が飲ませたが、大君は、はげしくけいれんを起こした。
ジヨンは、薬が飲めないの絶食のせいで栄養不足だと思い、栄養のある食事を作るために、水刺間に向かった。
滋養食、”レストラン” が用意された。フランス語で回復を意味する”レストレ”が由来の滋養食。
ジヨンが食事を持って戻ってきた。
しかし大妃はジヨンを信じていない。王様が気味をすると言って食べた。
大妃はやっとチンミョンに食べさせた。一口、二口と食べるとけいれんは止まった。
ジヨンも王様も心底ホッとした。
王様はジヨンに、「今日の七時にウニョン亭へ来い、見せたい物がある」と言った。ジヨンは”もしかして望雲録?”と一瞬喜んだが、胸が苦しくなった。
夜、顔を隠したカン・モクジュが牢屋に来て、チュウォルを殺害した。
ジヨンがウニョン亭に行くと、王様が、「お祖母様の古希の祝いの席で披露する、先にお前に見せたかった」と言って、仮面をつけて踊ってくれた。ジヨンは、こんなに悲しい踊りだった?と思った。王様と出会った時から今日までの思い出が蘇った。
王様はジヨンに「お前に帰ってほしくない。別世界の人だと感じていた、お前の料理で。望雲録は捜したくなかった。余の伴侶になってくれ」と、指輪を彼女の左手の薬指にはめた。「なってくれるなら、毎朝ビビンバを作ってやる」と言って。
その時、ジヨンは、”私の世界に戻れなくてもいいかもしれない”と思った。
第10話 感 想
チンミョン大君が回復して、ジヨンと王様の疑いが晴れて良かったです。
フランス語で回復を意味する”レストレ”が由来の滋養食を”レストラン”と言う、勉強になりました。
王様、純粋です。母親を亡くしてから孤独だった王様にとって、ジヨンの存在は、大きな慰めで、愛だったでしょう。心から彼女を心配し、そばにいてほしいと思っている。最後にプロポーズをしましたが、その場面もセリフもすごく素敵だった、そしてちょっと悲しかったです。
次回どんな政変になるのか?
ずっと、楽しく気楽に見ることができるドラマだったので、最後、悲劇的にはならないで、ハッピーエンドになってほしいなと思っています。
第11話 コース11 大豆ミートの九節板 & ナスのパイ
王様はジヨンの指に指輪をはめ、「余の伴侶になってくれ」と結婚を申し込んだ。
ジヨンは「戻らないと。たった1人の父と生涯を懸けた仕事が待っている。でも王様の元に戻ってきます。王様も暴君ではないと約束してください」と言ったが、気持ちは激しく揺れていた。王様は彼女を抱き寄せ、「待とう」と言った。
王様は、ジヨンが作ってくれた全ての料理の絵を描いていた。最後のページは、彼女が最初に作ってくれた”ビビンバ”だが、名前を思い出せなかった。
『大王大妃 進饌宴』が盛大に開催された。大王大妃の長寿を祝う式典である。
ジヨンは、大王大妃は肉を食べられないと聞き、大豆で肉のような料理を作り、ナスのパイを添えた。大王大妃はジヨンの料理を大変気に入った。
王様が面をつけて、コンギルと共に舞を捧げた。大王大妃は王様だと気づき、心から喜んだ。
舞が終わり王様は面をとって「お祖母様、どうか末永く健やかにお過ごしください」とお祝いの言葉を述べた。お祖母様は満面の笑みで「王様は末永くこの国を照らし続けてください」と言葉を返された。ついに平和が訪れるのかなとジヨンは喜んだ。
が、その時、箱を抱えたイ・ジャンギュンが史書を持って現れた。
王様が箱を開けさせた。史書には、王様の母の廃妃の賜死について、真実が記されていた。 イ・ジャンギュンの後ろには、廃妃の母親、王様の母方の祖母、府夫人 シム氏が立っていた。しかしシム氏は、王妃の賜死の後、正気を失くしていた。
王様はイム・ソンジェを呼び、史書を読み上げさせた。
”王様の側室が、折に触れ王様に、王妃は嫉妬深く、気品も徳もなく、王妃にふさわしくないと訴えた。
王の顔に爪痕を残したため、王とインジュ大妃の怒りを買った。臣下らの反対を押し切り、ハン大臣らが賛同、王妃は廃妃になり実家に返された。
大妃様が先王に廃妃の賜死を請願した。”
王様は怒りで、そばにいた家臣の刀を抜き、大王大妃の方に行こうとした。ジヨンが王様の前に立って彼を止めた。
「母上に賜死を命じたのはお祖母様なのですか?」と王様は怒りで興奮して聞いた。「そうだ」と大王大妃は答えた。
府夫人シム氏が、笑いながら血のついた白い服を見せた。それは廃妃が賜死される時に着ていた衣類だった。王様はそれを手にとった。涙に濡れ、怒りが最高潮に込み上げた。
王様は「ここで全てを正す」と刀を構えた。ジヨンが王様の前に立ちはだかり、「王様、我慢してください。お慕いしています。暴君にならないと約束したでしょ」と言ったが、王様は泣きながら、「すまない」とジヨンを押しのけて進んでいった。
ジヨンはなんとかしなくては、と思った。王様のために作ったチョコレートがある、それをシム氏食べさせると正気を取り戻すかもと思い、最後の望みで彼女に食べさせた。
王様が大王大妃に刀を振り上げた時、シム氏が、「王妃様は毒を飲み血を吐きながら、天に向かってこう叫ばれた、”息子よ、どうか母の無念を晴らしてください、どうか後世に目を残す聖君となりて” と叫ばれ息を引き取られた」と言って泣いた。
王様は振り上げた刀を下ろした。「父上、なぜ母上を殺め、私を王になさったのですか!」と泣きながら叫んだ。
「一人になりたい」と言う王様に、ジヨンだけがそっと寄り添った。
チェサン大君と裏切り家臣たちは、ジヨンのせいで計画が失敗したと怒っていた。
チェサン大君は、「ヨン熟手に手を下す、今宵、第2計画を実行する」と言った。
ソンジェが彼らの会話を聞き、チェサン大君が黒幕だと知ったが、彼らに捕まってしまった。
王様が落ち着いた後、ジヨンは「王様の暴走を望んでいる者がいる。これから聖君の道を歩んでください。そのために、お祖母様とお食事をしながらお互いの胸のうちを話すのが大事かと」とお願いした。王様は了承した。
そして明のタン熟手の伝言を伝えた。”物事の端は見えにくい物。眠る時は閂をしっかりかけるように”。
王様は大王大妃の屋敷に行く途中、イム・ソンジェからの緊急の連絡とのメモを受け取った。
”刺客は辺境の軍官出身、やつらの砦を見つけた。居住禁止の森へ兵士を送り処断を”。
そこに右犠政が現れ「逆賊がヨン熟手をさらって砦に連れ去った」と言った。
王様は兵を連れて森に急いだ。
王様の舞の面を被ったチェサン大君が、大王大妃の屋敷にきた。
「王妃を廃妃されたなら、その息子を王様にすべきではなかった。暴君ではなく、聖君が収める泰平の世に戻す」と言い、大王大妃を殺害した。
屋敷の者たちは仮面をみて王様だと騒いだが、彼らもチェサン大君に皆殺しにされた。
王様の屋敷でも、王様に仕える内官、女官たちが皆殺しされた。
森に着いた王様は、木に括られたソンジェを見つけた。王様は彼の綱を切ろうとした。ソンジェが、「王様、お逃げください。チュサン大君が仕掛けた罠です」と言った。その時、数本の矢が王様に向けて放たれた、ソンジェが王様をかばって亡くなった。
ジヨンは、禁軍に捕まえられそうになったが、コンギルに助けられた。彼は「逃げなければ王様の命が危ない」と言った。ジヨンは必死で逃げたが、赤い鉢巻の一軍の縄に捕まってしまった。
第11話 感 想
第10話まで、ジヨンがいつもピンチに陥ってはいたけれど、すごく気軽に見てました。ジヨンの料理を食べた時の王様の恍惚の表情と背景のアニメーション(?)に大笑いしながら。
しかし11話、あまりにも悲しすぎです。
冒頭、王様がジヨンに心込めて告白します。しかし決して「元の時代に戻るな」と命令することもなく、ジヨンも気持ちを尊重して「待とう」と。感動しました。
そして王様は、大王大妃のお祝いの席で、舞を捧げました。お祖母様への愛と情がありました。
その平和な祝賀の席に、箱を抱えたイ・ジャンギュンが史書を持って現れ、王様が、母の廃妃の賜死の真実を知り、怒りと悲しみで興奮します。ジヨンが必死で止め、母方の祖母から「母の無念を晴らしてください、後世に名を残す明君になって」という母の最後の言葉を聞き、思いとどまる、、、
王様は暴君でもなんでもなく、聖君ですよね。
ジヨンが大王大妃様との夕食を提案して、それに応じる王様も素直で、立派です。
11話は特に、王様役のイ・チェミンさんの熱演に心が揺さぶられました。
しかし、チェサン大君の悪知恵と策略の方が上だったようです。
王様が一番信頼しているイム・ソンジェが、彼らに捕まってしまったのは痛かった。また王様が一番大事に思っているジヨンは、王様の弱みでもあるから、彼らはそれを利用します。
最後は、大王大妃、イム・ソンジェと彼の父、いつも王様の側で仕えていたチャン・ソン内官、味見役の女官も殺されてしまって、ほんと悲しいです。
最終回、どうなるのでしょう?
ジヨンは生きて、現在に戻れるだろうけど、果たして王様?
ファンタジーなら、王様がタイムスリップしてジヨンと一緒に現在に来て、ハッピーエンドにならないかな? 楽しいドラマだったので、最後、ハッピーエンドを❤️
第12話(最終回)コース12 還世飯
チェサン大君は、チャヒョン大妃とチンミョン大君の屋敷に来て、「乱心した王様が大王大妃と重臣たちを次々に斬り、王様は居住禁止の森に行った。王を廃位する、今こそチンミョン大君が王位に就かれるべき」と大妃を説得した。
チンミョン王の即位式が行われた。しかしこれは形だけで、チェサン大君が王になるつもりだった。
ジヨンは赤い鉢巻の軍団に捕まったが、コンギルの役者仲間たちに助けられ、民家に避難した。
コンギルは、「一晩で王が替わった、王様はヨン塾手が拉致されたと聞き、森に行かれた。そこで戦があり生死すら不明。他の情報を調べに行く」と言った。
ジヨンは王様から貰った”白い蝶の飾り”を出し、「王様を見つけてこれを渡して」とお願いした。
王様は生きていた。シン護衛一軍が王宮を奇襲、王様が宮殿に入ってきた。
チェサン大君が王様を迎え、2人で言葉を交わした。
チェサンは、「王になるべきはお前ではなく、この私だったのだ」と興奮した。
王様は「廃位となった私が全ての罪を背負う」と言ったが、チェサンを王にしてはならない、本物の暴君になるからと思った。
王様は牢屋に入れられた。自分が描いた”望雲録”だけは受け取ることができた。最後のページのビビンバに”還世飯”と名前を追加した。
そして最初のページに、”恋慕するそなたがいつかこれを読んだなら、余のもとへ戻ってくることを願う”と書いた。
コンギルが牢屋の外か、”白い蝶々の飾り”を投げ入れた。王様はジヨンが生きていることを悟り喜んだ。そしてその飾りを”望雲録”に付けた。
コンギルはすぐにジヨンに王様の無事を伝えた。ジヨンは、王様を助けないとコンギルに頼んだ。
廃位になったイ・ホンは、ヨンヒ君に位を落とされ、流刑が言い渡された。
牢屋の荷車に入れられて宮中を出た。山の中で荷車が止まり、王様は引きずり出された。チェサンは最初から王様の命を奪うつもりだった。
シン護衛と彼の兵士たちが王様を救った。王様は刀と着物を受け取り着替えた。
王様は、「チェサンを処断することが、チンミョンにしてやれる最後のこと」と誓っていた。
チェサンが軍を率いてきた。
王様の方はシン護衛と兵士たち、そこにコンギルの仲間たちとジヨンが助太刀に、そして水刺間の熟手たちも応援に来た。
勝負はすぐに決まると思われたが、王様の仲間たちが健闘、しかし追い込まれた!
突然、爆発音が!なんと発明家のチャン・チュンセンが手投弾を持って助っ人に現れた!!!
王様勢が勝利を収め、最後にチェサンの首を取るという段になり、ジヨンを人質に取られた。チェサンは気絶したジヨンを馬に乗せ、王様に「月映楼で待っている、1人で来い」と言い残して去った。王様はすぐに彼を追った。
王様側の兵士たちは、宮廷に戻り、チェサンの残党を処断、宮廷を奪還した。
コンギルはカン・モクジュに相対時し、「姉と、命を奪われた女たちの復讐に来た」と言った。モクジュは小刀で自決しようとしたが、コンギルの刀がトドメを刺した。
王様が月映楼についた。ジヨンは柱に縛られていた。
チェサンの部下が王様の胸を刀でついた時、懐に入っていた ”望雲録”が地面に落ちた。
ジヨンは器のかけらで縄を切って自由になり、”望雲録”を拾った。そこには、ジヨンが王様のために作った料理の絵とレシピがすべて描かれていた。彼女は、自分が探していた”望雲録”を描いたのは、実は王様だったと悟った。
ジヨンは、チェサンに斬りつけられようとした王様をかばい、背中を斬られた。
彼女の血が望雲録にかかった。王様はチェサンを斬り倒した。
ジヨンは王様の腕に抱かれ「元の世界に戻りたくなかった」と言ったが、その時、風が吹いた。「愛してる」と言ってジヨンは気を失った。
月が赤くなり、望雲録の文字が金色に光り、文字が浮かび上がってきた。
「行かないでくれ」と王様は泣いた。
ジヨンは金色の文字の輪に包まれて空へと上がっていった。最後に金色に光る望雲録の最後のページが破れた。空に浮かんだ文字が望雲録に戻ってきて本が閉じられた。
全て消え漆黒に戻った。「どこに行こうと、余が見つけ出す」と王様は泣いた。
ジヨンは病院のベッドで目覚めた。肩に斬り傷があったので夢じゃなかった。父と再会できた。血に染まった望雲録があった。
退院し自宅に戻ったが、思い出すのは王様のことばかりだった。ネットでヨンヒ君を調べると、”遺体は見つからなかった”と、歴史が変わっていた。
ジヨンは”望雲録”の最初のページを開いて、その文言を読んだが、王様の元には戻れなかった。何度読んでもダメだった。
1ヶ月後、ジヨンはレストラン ”アンファン” でシェフを依頼された。ミシュランの星を取るために、1ヶ月だけという約束で承諾した。
初日、ジヨンはシェフたちを紹介され驚いた!全員が、水刺間で一緒に料理を作っていた熟手たちにそっくりだったから!
彼女は、特令熟手として経験した宮廷料理と、彼が残した「望雲録”」を生かして新メニュー開発に没頭しコース料理を完成させた。名付けて”特令熟手のダイニングコース”。これはネットで大絶賛された。
ある日、”スティーブ・イム”という男性が来店した。彼は”特令熟手コース”を注文。店長は、ミシュランの審査員だとジヨンたちに言ったが、2品がまずいと返された、手もつけてないのに。
ジヨンはイム氏の前に来たが、彼が”イム・ソンジェ”とそっくりでびっくりした。彼は「一切、自然を感じられなかった」と(ソンジュと同じ)文句を言った😆。
ジヨンは「ほんとに審査員?」、「何だと?」とイム氏、口論が始まった。
そこに聞き覚えのある声が、「余がそれを食べてみよう」と、王様がスーツ姿で立っていた。
「約束を果たしに来た、必ず見つける言っただろ」と王様はジヨンに言った。
ジヨンは涙を流して王様に抱きつき、二人は熱いキスを交わした。
エピローグ:
あのミシュラン男は詐欺師だった(イム・ソンジェは奸臣だったし😆)。
王様はジヨンの家で朝食作り、約束どおり、ビビンバを作った。王様はすっかり今の時代のイケメン男子だが、言葉は1500年代から来た王様のまま。ジヨンは彼がどうして今の時代に来たのか知らない、でもそんなことはどうでもいい、彼が来てくれたから。
ーー完ーー
『暴君のシェフ』最終回まで視聴した感想
👏👏👏👏👏、まず拍手を送りたいです!!
そして、ハッピーエンドでよかった、ヨカッタ❤️
このドラマの歴史の解釈
”イ・ホンは、朝鮮時代に実在した王様で、暴君として悪名高い。最後は自ら叛乱を起こし廃王となった”と歴史に刻まれているようですね。
しかしこのドラマでは、最後の叛乱は、チェサン大君とその一派が起こしたクーデーター、しかし、彼らが、 ”イ・ホン王が乱心して起こした反乱として後世に伝えた”という解釈だったと思います。
王様はジヨンに会う前は、実際に暴君だったようです。先の乱で忠臣を虐殺したり、臣下の娘たちを採紅したりしていたようです。12話で、王様は「その全ての罪を余がかぶり責任をとる」と認めてました。
歴史的な大きな事件もドラマに入れ、それを別の解釈で伝えた試みも良かったと思いました。
それぞれの人物について
まず王様、イ・チェミンさんの熱演に拍手を送りたいです!回を追うごとに、演技に拍車がかかっていったように思います。最後2話の迫力は凄かったし、カッコよかったです。ジヨンへの純粋で真っ直ぐな愛には心を打たれました。渾身の演技で、心を動かされました。
ジヨン、ほんとに頭がいい人、機転と実力でいくつものピンチを潜り抜けました。最初は、自分の命を守るために、王様に料理を作っていたかもしれないけれど、やはり、食べる人を喜ばせたいという愛が料理の基本でした。王様が体調を崩して料理を食べられない時は、張り合いがなくなってました。王様の愛を感じて、彼女も王様を理解し愛していく過程がよかったです。
イム・ソンジェ、奸臣(腹黒い家臣)として有名だったようですが、王様が一番信頼する家臣でした。彼には、そこはかとなおかしみが漂っていて、私は隠れファンでした。11話で王様の身代わりでを弓矢を受け、 ”天下の奸臣が忠臣ごっこをして逝きます”と息絶えた(悲しい🥲)。しかし最後、ジヨンのレストランに”ミシュランの審査員”として登場、だが、やはり”詐欺師だった”というオチが最高でした😆。
水刺間(スラッカン)と熟手たち
朝鮮時代の王様の料理を作る台所、水刺間が味があってすごくよかったです。調理道具も建物の雰囲気も熟手たちの制服も。現在に戻り、モダンなキッチンが味気なく見えました。それぞれの熟手たちも回を追うごとに、ジヨンと息もあって仲間になってきて、その関係性も温かかったです。
カン・モクジュ、稀代の悪女という触れ込みでしたが、ただの意地悪に見えて、凄みはなかったです。側近の女官の方が恐ろしかった。モクジュを演じたカン・ハンナさんを少し気の毒に思いました。役柄としてあまり掘り下げるところがなかったのでは?と。この人物に重きを置いた脚本じゃなかったから仕方ないと思いますが。
発明家のチャン・チュンセン、出番は3回だけだったけど、彼が出てくると楽しかったです。雨の日に、ポジョンの匂いに負けて藁の傘とカッパで外に出てくる姿、ジヨンに圧力鍋の蓋を届けた時の自家製の木製ヘリコプター、そして最終回、手投弾を持って助っ人に来た、サングラス😎までしちゃてて!最高に受けました😆。
最後に『望雲録』
『望雲録』という本が、このドラマのキーでした。始まりであり終わりでもありました。
ジヨンが、『望雲録』を見ている時に、タイムトリップして朝鮮時代に来てしまうのですが、この本は、イ・ホン王様が、ジヨンが作ってくれた料理を描き記した本だった、という真実が、とても良くできていたと思います。
最終回、『望雲録』の文字が金色に光り、浮かび上がり、その光の輪のに包まれたジヨンが天に向かって上がっていく映像が美しかったです。
ドラマを通じて、一番印象に残ったのは、やはり王様のジヨンへの一途な愛でした❤️。現在に来て、ジヨンと一緒に暮らすことになった王様、イケメンだし、王様ことばをなおさなくても、韓国時代劇ドラマの王様役で活躍できますね🤣、ジヨンが朝鮮時代に行っても、シェフの腕で生き抜いたように!
現在の料理が朝鮮時代風にアレンジされて、毎回料理を見るのも楽しみでした。
楽しく幸せな気持ちになるドラマをありがとうございました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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