
2025年7月25日から配信の韓国ドラマ『try ~僕たちは奇跡になる』。
不祥事によりキャルアを失ったラグビーの元スター選手が、母校のラグビーの監督に就任。チーム一丸となって成長し、復帰を果たそうとする。きっと、感動青春スポーツドラマですね。
あらすじを紹介しながら、物語を楽しみたいと思います。
*ネタバレあり
〔try ~僕たちは奇跡になる~〕登場人物
〔主要人物〕
チュ・ガラム:漢陽体育高校 ラグビー部監督。韓国ラグビー界のスーパースターだったが、薬物使用が報じられ引退した。
ペ・イジ:漢陽体育高校 射撃部のコーチ、現役選手でもある。チェ・ガラムの元恋人
ユン・ソンジュン:漢陽体育高校3年 ラグビー部 キャプテン
〔ラグビー部〕
オ・ヨングァン:漢陽体育高校3年 ラグビー部 副キャプテン
ソ・ミョンウ:漢陽体育高校3年
ト・ヒョンシク:漢陽体育高校2年
キム・ジュヤン:漢陽体育高校2年
ピョ・ソノ:漢陽体育高校2年(柔道部から転部)
カン・テプン:漢陽体育高校1年
〔射撃部〕
チョン・ナッギュン: 漢陽体育高校 射撃部監督 兼 体育部長
ソ・ウジン:漢陽体育高校3年、射撃部キャプテン
ナ・ソリョン:漢陽体育高校3年、射撃部副キャプテン、学生会長
〔漢陽体育高校 関係者〕
カン・ジョンヒョ:漢陽体育高校 校長
ソン・ジョンマン:漢陽体育高校 教頭
パン・フンナム:漢陽体育高校 エアロビクス部 監督
ヤン・スンヒ:漢陽体育高校 保健教師
ケ・チュンシク:漢陽体育高校 フェンシング部 監督
チャン・ハン:漢陽体育高校 陸上部 監督
シム・ソウン:漢陽体育高校 アーチェリー部 監督
リュ・ジェホン:漢陽体育高校 レスリング部 監督
〔その他の人々〕
ムン・ウン:ウィサン市場で働く若者
ムン・チョリョン:ムン・ウンの父、元ラグビー選手
キム・ミンジュン:大常高校ラグビー部監督(元漢陽体育高校 ラグビー部監督)
ナ・ギュウォン:副教育監、PTA会長、ナ・ソリョンの父
キム・ソヒョン:ソ・ウジンの母、射撃 元韓国代表
ウォン・ジョン:ユン・ソンジュンの母
マ・ソクボン:チキン店 店主、チュ・ガラムの後輩
モ・サンギ:チュ・ガラムの韓国代表時代の仲間
第1話 あらすじ
漢陽体育高校では、ソン教頭とチョン射撃部監督が、ラグビー部の廃部を画作していた。1勝もできないラグビー部を廃止し、その予算を”射撃部”に回そうとしてるのだ。
射撃部には、ナ・ギュウォン(副教育監)の娘、ナ・ソリョンが在籍している。ソン教頭はナ副教育監に取り入り次期校長を狙っている。
ラグビー部の監督だったキム・ミンジュンは、部員に何の説明もなく監督を辞め、大常高校ラグビー部監督に就任していた。
カン・ジョンヒョ校長は、部員のためにラグビーを存続させるつもり、その為に彼女は新監督として、卒業生のチュ・ガラムを呼んだ。
チュ・ガラムは韓国ラグビー界のスーパー・スターだった。3年前のアジアカップ、日本との決勝戦で、チュのトライが韓国に優勝をもたらした。しかし決勝戦直後のドーピング検査で陽性反応がでて、チュは金メダルを剥奪され、ラグビーを引退した。
それ以降3年間、彼は姿を隠していた。彼は薬物使用でラグビーの名誉を汚した負け犬と思われている。
引退後 彼はカン校長にだけは連絡した。校長は、彼が”重症筋無力症”を患っているのを知っている。
教頭始め他競技の監督たちは、チュ・ガラムのラグビー部監督就任にいい顔をしなかった。
現在ラグビー部員は7名だけ。キャプテンのユン・ソンジュンも他の部員たちも、チュを監督とは認めたくない。
ペ・イジは、漢陽体育高校 射撃部のコーチで現役選手でもある。チョン監督に、「選手生命はとっくに終わっている、現役は辞めろ、主要選手の生徒にもっと尽くせ」とイヤミを言われ、酔った監督の運転手に使われと、ひどい扱いを受けている。
彼女はチェ・ガラムの恋人だったが、彼とは、3年前のドーピング違反の後 音信不通になった。イジはそれ以降、ガラムに再会したら彼を殺すと決心して生きてきた。しかし彼が急に現れ、彼女は激しく動揺していた。
ラグビー部員たちは、学校の寄宿舎で共同生活している。
彼らは翌日、キム元監督に会いに大常高校に行ったが、「1勝もできないチームではキャリアが終わりそうで辞めた」と言われ傷ついた。ガラムが部員たちを迎えに行き、キムの心ないことばに抗議した。
学校に戻った部員たちは、勝手によその学校に行ったことで、チョン体育部長から体罰を受けた。
教頭は、ガラムのラグビー部監督を阻止する為に、ナ副教育監に協力を求めた。ナは校長に、保護者の意向だと”監督の解任要求”の書面を出した。
各部の監督とキャプテンが集り、共同スペースの練習スケジュールの話し合いが行われた。しかしラグビー部にはグランドも体育館も全く使用時間が与えられなかった。
キャプテンのソンジュンは、どうしてもガラムを監督と認められない。彼は、アジア大会決勝戦をスタジアムで観戦し、ガラムに憧れてラグビーを始めた、だから彼のドーピング違反は余計に許せないのだ。
ガラムは、アジア大会決勝戦の前、病気が分かった。彼は監督に決勝戦には出られないと言ったが(もちろん、病気のことは伏せて)、監督は許さなかった。彼は治療薬を飲んだ。
漢陽体育高校の大切な行事 ”祈願祭”当日。
陸上部がグランドを占領していて、ラグビー部はグランドの隅で練習、そこで陸上部と揉め事が起こり乱闘が始まった。
またラグビー部員だけが処分を受けた。教頭はガラムに部外者は祈願祭に出席するなと言い、部員には、午後の”祈願祭”の準備を命じた。
ソンジュンは、祭壇の見取り図にそって各種目の道具を置いたが、ラグビー部が”書き忘れ”だったので、ボールを空いている場所に置いた。
しかし教頭が、「わざと書かなかった、すぐにどけろ」と怒鳴り、チョンが祭壇のラグビーボールを地面に投げた。(これはヒドすぎ〜)
校長が出張から戻ってきて、祈願祭が始まった。
教頭とチョンが祭壇の前で儀式をしている時、ラグビーボールを持ったガラムが現れた。彼はボールを祭壇の中央に祭られたピンクのブタの頭に向かって投げた。見事、ど真ん中に命中、ブタの頭にすっぽり入った、と同時に、ピンクのクリームが派手に教頭とチョンの顔や服に跳ね返った。
第1話 感 想
👏👏👏👏👏、、🤣🤣🤣、、
最後の場面 最高!ピンクのブタの頭がケーキだったとは、ど真ん中にラグビーボールが命中して収まった、ハハハハハ。
王道の学園スポーツドラマ!廃部寸前のラグビー部におちぶれたヒーローがやってくる!
人情深い校長と、校長に敵対するずる賢い教頭、そして教頭にへつらうチョン。チョンが弱い者には高飛車で、強い者にはゴマスリというのが、まるでマンガです。
でも、彼のイジに対する態度や、ラグビー部員への体罰は許せません💢。
チュ・ガラムのドーピング違反の理由が早々に分かりました。誰にも言えないけど、カン校長先生だけは、その訳を知っていますね。でも恋人のイジには言うべきだったのでは?何も知らされずに突然 音信不通って、つらすぎだわ。
教頭やチョンは、すごくイヤなヤツで、生徒たちが可哀想。でも、悪人としては小物なので、気楽に見ていられます。
安心して楽しめるドラマ、おすすめです❤️
第2話 あらすじ
祭壇のブタのケーキのクリームを顔と服に浴びた教頭は、怒りが収まらない、彼は校長に、”チェの解任動議の採決”を求めた。
ラグビー部員はグランドが使えず、授業時間が足りない。校長は、別の種目の監督たちに彼らを受け入れるよう協力を求めたが、部員たちは、どこでも問題を起こした。
”チェの解任案 賛成・反対” の投票が行われた。ラグビー部のキャプテンのユン・ソンジュンは、”賛成”にチェックした。
開票の結果、賛成22:反対22の同票、同数の場合は現状維持となる為、解任案は否決された。
パン監督(エアロピックス部)が、教頭の指示で、各監督に根回し していたはずだが、チェが解任されたら、ラグビー部員を押し付けられることを危惧した監督たちが、”反対”票を投じた😆。
教頭は次の案を考えた。
大常高のキム監督に根回しして、練習試合を申請してもらった。過去5年間、漢陽ラグビー部は大常校との全対戦で、得点ゼロの完敗だった。教頭はチェ監督をクビにする為に、”負け”を利用するつもり。
校長はガラムに「断れ」と言ったが、ガラムは試合を受けた。
ガラムは、部員のソ・ミョンウのロッカーから、これまでの練習試合を収めたビデオを盗んで、各選手について研究した。
翌日には、フォーメーション練習計画を作成して部員たちにシェアし、「大常高と練習試合が決まった」と伝えた。部員たちは「また、負ける」と士気がただ下がり、、、しかし監督の指示で練習を始めた。
部員が「これで勝てる?」と聞いたが、ガラムは「今の俺たちじゃ勝てない。負け方を学ぶんだ」と言った。
ソンジュンが、「負け犬だから勝てないのでは?俺は薬を使った人に教わりたくない」と言い捨てて、無断で学校から外に出た。
町には、双子の弟の”ユン・ソクジュン”の大きなポスターがビルボードに溢れていた。弟は、スペインのプロチームで活躍するサッカー選手。
彼は逃げるようにして家に戻ったが母はいない。電話すると母はソクジュンをサポートする為にスペインにいた。
翌朝 彼は「監督が迎えに来たぞ」というガラムの拡声器の声で目覚めた。
ガラムとソンジュンは近くの公園まで来た。ガラムはソンジュンの足元を見て、「スパイクでアスファルトを歩くな、足首を痛める」とすぐに脱がせて、「これを履け」と自分の靴を脱いだ。
「俺がキライだからラグビーを辞めるか?一緒にラグビーをしよう。俺みたいにはさせない」とガラムは言い、ソンジュの黄色のスパイクを手に持って、裸足で歩いて学校に戻った。
寮に戻ると、他の部員たちが、監督が作ったフォーメーション計画で、熱心に作戦を話し合っていた。
翌日からの練習に力が入った。
大常と漢陽とのラグビー練習試合が始まった。
前半戦、いつもの通り、大常有利に試合が展開したままで、漢陽はいいところが1つもない。途中で#2ヒョンシクが興奮してイエローカードで2分退場。その後も、大常に翻弄され前半終了、0対35の一方的な試合になった。
休憩時間、ガラムは部員たちを丁寧にケアした。そして
「ここからが本物のラグビーだ。守備の位置を変える」と各選手にマークする相手選手の番号を指示、「バウンド先は不測、必ずチャンスはやってくる。前半35点失った、後半は守り切る戦いをしろ」と指示した。
後半が始まった。漢陽の動きがいい、パスする、スクラムで勝つ、ボールを持つ時間が長くなった。
後半、漢陽は守り抜き、0対0で残り3分。
「後半戦、勝てませんか?」とソンジュンが監督に聞いた。全員が同じ気持ちだった。
「耐える後半戦は終わり、これからは勝ちに行く」と監督が言った。
漢陽はスクラムで勝ち、ボールを回し、ボールを蹴り、ソンジュンがそのボールを取って、走った、走った、走った、、トライ!!
後半5対0、漢陽が勝った!!!
部員たちの歓声!彼らはガラムに駆け寄り、みんなで肩を組み輪になって回った。
しかしその夜、1年生のカン・テプンがガラムに、「キム監督に誘われた、大常に転校する。漢陽に未来はないから」と言った。
第2話 感 想
2話も面白かったですね。
教頭とチョン、ガラムを解任できません。彼らは、彼の解任事案が、賛成多数で可決だと思っていたが、他の部の監督には監督の事情があったということでした😅。
ユン・ソンジュンには、ユン・ソクジュンという一卵性の双子の弟がいたんですね。弟は、高校生でありながらスペインのプロリーグで活躍するサッカー選手、有名人でスターです!名前はたった1字違い、顔は(他人が見ると)一緒、そして母はソクジュンにつきっきり、常に比べられてきただろうし、ソンジュン、これはきついわ。
ガラムに反発していたけど、彼が迎えに来てくれ、アスファルトをスパイクで歩くなと言ってくれ、自分の靴を貸してくれた、、、ソンジュンの心は動いたはず。
そして、大常と漢陽のラグビー練習試合。
試合前には、教頭がソンジュンに、試合に出ないように圧力をかけようとしてました。また相手側のキム監督、ついこの間まで自分が監督してた生徒たちによく言えるな、というような侮辱的な言葉を吐いて、ほんとイヤな大人ばかり、でも高校生はそんな大人の本性を見抜いてますね。
漢陽、後半5対0で勝ったけど、前半とトータルすると30点差で負けている。でもこの試合、漢陽の選手は勝ったぁ!で、大常の選手たちは敗北感ですよね。試合見てて気持ちよかったです!
第3話 あらすじ
1年のカン・テプンの転校の裏には、また教頭が絡んでいた。彼は、漢陽に得点を許した大常高のキム監督に約束が違うと文句を言い、キム監督がテプンを引き抜くことで、教頭の望みを叶えた。
教頭は職員会議で、「新しい選手が探せなければ、ラグビー部はシーズン後半の試合に出場できない、廃部にするしかない」と。
ガラムは「選手はいる、始業式に連れてくる」と宣言したが、実際にはいない、3日で探すしかない。
彼は資料室に入り、漢陽体育高校の”特別選考関連”の資料を見ようとしたが、ロッカーに鍵が掛かっていた。担当はイジ、鍵を借りるのは難しい。
ガラムは、その夜イジが席を外している隙に、鍵を持って資料室に入り、ロッカーを開けた。
席に戻ったイジは鍵がないことに気づき、警報を鳴らした。警報を受けた警察が来て、ガラムは警察に連行された。通報者のイジも警察に行った。盗品はなく身元もはっきりしているのでガラムは解放された。
イジはガラムの行動が理解できず怒っていた。
彼は、「惨めだろ、分かっていたが、これしか方法がなかった。俺はラグビーがしたい、探しているものが全てここにある」と言った。
翌日、ガラムは、資料室から抜き取った1枚の入学願書の生徒の家に向かっていた。
”ウンの食堂”を見つけて声をかけた。なんとそこの主人は、ラグビー界の伝説の“ムン・チョルヨン”だった。彼は右足を引きずっていた。
チョルヨンは、息子の”ムン・ウン”が、漢陽体育高校に願書を出していたことを知らなかった。そして、来客が、”薬物違反”のチュ・ガラムだと知ると、追い返そうとした。
息子のウンが戻ってきた。ガラムは彼を一目見て、彼の骨格を触って、彼だ!と思った。
ガラムは改めて、チョンヨルに、ウンを漢陽高校に連れて行きたいと言った。
父がウンに「行きたいか?」と聞くと、息子は「いや」と言ったので、ガラムは父親に追い返された。
ウンがガラムを追いかけてきて、「アジアカップを隠れて見ていた」と握手を求めた。ガラムは、ウンが本当はラグビーがしたいと思っていると分かった。
配達を終えたムンが家に帰ると、父は酒を飲んでいた。父は息子に再度、「スポーツで俺はどん底になった、スポーツはギャンブルだ」と言い聞かせた。
ガラムは偶然、ラグビーの若い韓国代表選手がこのあたりで合宿しているのを知った。
翌日、ウンと父は35個の弁当をグランドに届けにきた。待っていたのはガラム、彼が代表選手のために弁当を注文したのだ。父はガラムを見てイヤな顔をした。ウンとガラムが弁当をベンチまで運んだ。ウンは練習する選手たちを羨望の瞳で見つめた。
チョンヨルも若者たちの練習を見ていた。しかし戻ってきたラグビー関係者に「ムン・チョンヨル先輩では?」と声をかけられ、急いで車に戻り、一人で店に帰ろうとした。運転中、ケガをした試合のことを思い出し、事故を起こしてしまった。
ウンとガラムが、チョンヨルが運ばれた病院に来た。父は、息子がガラムとラグビーを見ていたと知り、点滴の針を抜いて、ガラムに向かってきて、「俺たちに構うな、放っておいてくれ」と彼を殴りながら泣いた。
チョンヨルは警察に捕まり、警察が示談を勧めた。ガラムに条件を聞くと、「先輩と散歩です」と。
ガラムはチョンヨルと散歩しながら、
「先輩の膝も俺の転落劇も、全部自分たちのせいでしょ、ラグビーをもう憎まないでください。ウンは幸せだと思いますか?高校を中退して店を手伝っている、それでいいんですか?」と聞いた。
「ラグビーを望んだら?」と父は聞いた。
「やらせればいい、本物のラグビーを」とガラムは答えた。
翌朝、ガラムは店の前でウンを待っていて、一緒に行こう、とバスチケットを渡した。
ウンは「行けません」と言ったが、店の前に”販売員募集”の張り紙が。ウンはそれを破って店に入ったが、父はウンの荷物を準備していた。
「行きたいだろう、ウン、俺が悪かった。お前まで巻き添えにするところだった」と父は言った。ウンは父の言葉に泣いた。店の柱に父の金メダルが飾ってあった。
ウンは走ってバスターミナルに来た。ガラムが待っていて、後輩のソンボクが赤い車で迎えに来た。
”2025年 漢陽体育高校 2学期始業式”が午前11時に始まった、と同時に、ガラムとウンとソンボクが体育館に入ってきた。ガラムが「選手が来ました」とウンを教頭たちの前に連れてきた。
第3話 感 想
父のムン・チョンヨルと息子ムン・ウンの物語に、感動しちゃいました。
ほんとは、息子のウン君は、ラグビーをしていた父に憧れていただろうし、父にそんな話をしたかったんじゃないかな?そして自分もラグビーをしたいと言いたかったけど、ラグビーを憎んでいる父の前では、本心を言えずにずっとがまんしていたんですね。高校を中退し、父を助けるために健気に働き、市場の人気者でした。
チョンヨルさん、「放っておいてくれ」とガラムを泣きながら殴っていましたが、ガラムと話すことで、自分が息子をずっと押さえ込んでいたこと、息子が何を望んでいるのか考えていなかったことに気づきました。ラグビーを憎んでいたことからも解放され、彼自身救われたと思います。自分が好きで命懸けでやってきたことを憎むって、本人が一番苦しかっただろうから。
チュ・ガラム、教頭とチョンにすごく理不尽な扱いやイヤガラセを受けても、ある意味 厚かましく、ヘラヘラと受け流しながら、”ラグビー部存続”のために しっかり行動していますね。彼の思いが、ムン父・息子に届いてよかったです。
第4話 あらすじ
ガラムは、ラグビー部の新選手、ムン・ウンを始業式に連れてきた。
しかし教頭は、「後期からの特別選考は、種目別テストの半数以上の種目で合格すれば入学できる」と言った。
ウンが受けるテストは、”ラグビー、フェンシング、アーチェリー”の3種目に決まった。
ウンは、身長183cm、体重78kgのがっしりした体格に、100m 11秒半、長年の配達で肩と腕力は鍛え上げられていた。
3種目のうち、ラグビーは大丈夫だが、あとの2種目は作戦が必要だった。
教頭はペ・イジに、自分が校長になれば、コーチの契約3年を提案すると言い、契約書を出した。条件は教頭に従うこと、その1つは、チェ監督をスパイしろということだった。イジは困惑した。
ウンはアーチェリーのために、経験者から指導を受ける必要がある。
ソンジュンは、射撃部のキャプテンのソ・ウジンが4年前はアーチェリー部だったことを思い出し、彼女に指導を頼んだ。ウジンは、練習の後1回だけという条件で承諾した。
ウジンは、正しい立ち方、矢の持ち方、構え方を、ウンの体を触りながら指導するので、ソンジュンは心穏やかではなかった(青春ですね!)。
ラグビー部員たちが集まり、芝生に噴水で水が撒かれた。その理由をウジンが、「矢が揺れる、想定外の状況を作る」と解説した。
ウンは、水の中、矢を引いて的に当てた。
特別選考テスト当日。
第1種目:ラグビー。ウンはボールを持って、彼の障害になるラグビー部員たちを抜いてゴールでトライ。ガラムも他の選手たちも彼の動きに驚いた!ラグビー勝利。
第2種目:フェンシング。相手はエースだ。3分の試合が3回、15点先制で勝ち。最初の3分、ウンは攻撃されっぱなしで9点を失ったが、剣の動きが見え、次の3分で、ウンが突いて1点獲得、全くの初心者なのに快挙。しかしフェンシングは敗退。
第3種目:アーチェリー。しかしアーチェリー会場には誰もいない。教頭が「アーチェリーは中止、全部員が食中毒になった。選手の補給を希望するのは射撃部だけなので、射撃の試合で判定する」と言った。ガラムは教頭の汚いやり方に抗議したが、棄権すれば不合格確定なので、テストを受けるしかない。
射撃部のウジンは3時間前にチョン監督から、「テストはお前がやれ」と言われていた。彼女は、教頭とチョンが仕組んだことだと分かり、その場から去った。ソンジュンが彼女を追いかけて「負けてくれ」と頼んだが、ウジンは聞く耳を持たなかった。
ガラムはラグビー部の部室でウンに即席で射撃を指導した。ソンジュンはガラムに、ウジンが告げ口したと謝ったが(違いますよ〜)、ガラムは「きっと違う」と言った。(ガラムが正しいです)。
射撃テストを見学に、ナ副教育監が来た。
テストを受けるウンに、ガラムは「負けてもいい。負けても俺が他の方法を考える」と言った。それをテスト相手のウジンが聞いていた。
射撃テスト開始。
まずウンが撃った。1発目0点だが的には当たった、次は3点、次々と撃ち、総得点7点。
次にジウンの射撃スタート。彼女は1発目を外した。全員が驚いた!チョン監督はうろたえ、あわあわ、、。ジウンは構わず打ち続けた。教頭、ナ副教育監も唖然。全ての弾を同じ場所に外して総得点 0。
打ち終えて、「ムン・ウン、合格おめでとう」と彼女は言った。
ラグビー部員たちはウンに抱きついて大喜び!
ジウンはさっさと片付けて、会場を出て行った。ガラムが追いかけ「なぜ負けた?」と聞くと、「私も知りたいです。自分でも分かりません」とジウンは答えた。
ナ副教育はこの結果に怒り心頭、教頭に「次はない」と睨んで出て行った。教頭も超不機嫌、イジに「契約の話はなかったことに」と言って出て行った。
ラグビー部の部室では、部員たちが歌いながら、歓声をあげていた。
ガラムは2階からその様子を見ていたが、急に目が痛くなり、倒れて廊下を這って歩き、、、花鉢を落とした。「チュ・ガラム」、イジの声が聞こえた。
第4話 感 想
4話で私が注目したのは、わざと的を外して負けたソ・ジウン。
ガランから「なぜ負けた?」聞かれて、「私も知りたいです」って言いましたが、それは彼女の本心なのでしょう。
射撃の腕はピカ一で、いつも淡々と練習していますが、チョン監督のイジ・コーチへのイジメとパワハラ、そしてナ副教育監の娘であるナ・ソリョンへの”えこひいき”を毎日見聞きしている。教頭とチョンが組んで、ラグビー部を潰そうとしていることも分かっている。それから彼女は、母から電話にプレッシャーを感じているように見えます。
彼女の日常は、そんな自分勝手な大人しかいなくて、大人はそんなものだと思って、スルーしているように見えます。
しかしラグビー部の監督は違う、ウンに「負けてもいい」と言った、彼女は、その言葉に衝撃を受けたようです。そしてラグビー部全員が、心からウンの入部を願って応援している。ライバルではなく仲間、そこにも心が動かされたのでは?と思いました。
全て同じ場所に外したのが、すごくカッコよかった!
それにして、ミョン監督と教頭のイジへの態度が毎回ひどすぎて、、。イジは必死でスルーしようとしていますが、彼女いつも悲しそうです。イジがガランの病気を知ったら、すごく悲しむでしょうが、知らずに彼を恨んでいるのも、かわいそうすぎる気がして、、。イジさんに笑顔を。
第5話 あらすじ
イジは、倒れているガラムに驚きに駆け寄ったが、カン校長が来て「お酒の飲み過ぎ、ラグビー部の合格祝いで飲んだの」とごまかした。
3年前、ガラムは急に目の焦点が合わなくなり、病院で”重症筋無力症”と診断、「異常に筋肉が弱くなり疲れやすくなる病気、原因は解明されていない」と説明を受けた。ラグビーはできるかと聞いたが、、、。
学校で倒れた後、ガラムは病院に行った。医師は検査を勧めたが、ガラムは次回でとお願いし、「呼吸器は常に確認している」と黄色い容器を見せた。”シャボン玉”と見せかけているのは、呼吸器だったのだ。
射撃部では、ソ・ウジンが、チョン監督から、射撃テストで的を外したことを叱責されていた。半休を取ったイジが入ってきた。チョンがまたイジを大声でなじった。
チョンは、ウジンを主将から下ろし、ナ・ソリョンを主将にした。イジには、みんなの練習が終わるまで基本のフォームを保つことを命令した。
練習後、イジは保健教師のスンヒに手当てしてもらいながら、選抜戦は命懸けでやると誓った、来年、市庁のコーチに就任するために。
ソンジュンは、ウジンが射撃部の主将を下されたと聞き、自分が「負けてくれ」と頼んだせいだと思い、ウジンに謝り、2人で支えながら頑張ろう、と提案したが、全く相手にされなかった🥲。
ラグビー部は相変わらずグランドが使えず、練習場所がなかった。
ガラムは後輩のソクボンがサッカーチームに所属していることを知り、彼らと試合することを条件(但し、ラグビー部はラグビー形式)で、グランドを貸りた。
ガラムは、「全国大会で優勝するのが目的。そのためには全員フルで走れる体力が必要だ」と初めて、”優勝”を言葉にした。部員たちのハートに火🔥がついた。
ガラムは、「”オーケーラグビー団”と練習試合が決まった、日程は13日午後2時」と部員たちに報告。実業団チームで韓国代表が10人以上いる、部員は興奮した!
しかしその夜、オ・ヨングァンは監督の部屋を訪ね、「13日は警察官試験があり試合に出られない。僕は選手として通用しない」と言い、欠席届をガラムに渡した。
部員たちは、ヨングァンが試合に出ないと知り、殴りあいの喧嘩になった。ガラムが「どんな理由でもケンカは許さない。フィールド内だけで戦う、それがラグビー精神だ」と止め、全員を走らせた。
その夜 、ガラムはヨングァンをグランドに連れて行き、「ドロップキック300回中、200回成功させろ」と言った。ヨングァンは「無理、実業団の選手も2回に1回は失敗する」と言ったが、やり始めた。
フラフラになりキックを蹴りつづけ300回が終わった。ヨングァンは163回成功した。
「2022年アジアカップ、韓国代表5番モ・サンギ、20年前このグランドでドロップキック300回蹴った、成功したのは147回、お前は通用する。誰でも走れなくなる時が来る、その時に後悔してほしくない。ここを去る時を決めるのはお前だ」とガラムは話した。
13日、練習試合の当日。
ガラムは、ヨングァンの代わりを後輩のソンボクにお願いした。
ヨングァンが警察試験の筆記を終えてバッグを開けると、お菓子と仲間たちの”ヨングァン合格”という寄せ書きが入っていた。彼は試験会場を出た。
グランドにユニホームをきたヨングァンがやって来た。「まだ去る時じゃありません」と彼はガラムに言った、みんなの士気が一気に上がった。
試合の後、部員たちは大興奮。試合には負けたが、実業団チーム相手に12点取ったから。
監督が「よくやった!俺たちは12点取った、だがこれは今シーズンで最も低い点数になるはずだ。俺たちの目標は?」と聞くと、
「全国大会優勝!俺たち、奇跡になろう」、全員で拳をだし、「ハニャン、ウ!」と何度も掛け声を上げた。
教頭とチョンは、ラグビー部が強くなるかもと危機感を募らせ、パン(エアロビクス監督)に、ガラムがこの3年間何をしていたのか調べるように指示した。
イジは一人で練習していた。校長が来て、彼女が欲しがっていた耳栓をプレゼントし激励した。
射撃の選抜戦が始まった。教頭、チョンが会場で観戦。
イジは校長からもらった耳栓をつけた。ラグビー部員とガラムも部室のTVで見ていたが、、ガラムが手に持っていたコーヒーを落とした、、。
試合が始まった、選ばれるのは4位まで。
イジは調子がよくて4位、ナ・ソリョンは5位、教頭とチョンが焦っていた。
ガラムはそっと部室を出て、自分の部屋へ、しかし薬が切れていた。ガラムはソンボクに抱えられて病院に行った。
射撃場、4位と5位の差が広がってきた。
チョンが、イジにこちらに来るように手で合図、彼女は従った。
「お前、正気か?コーチの役目を果たせ、勝つのはソリョンだ。代表に選ばれたら市庁に?そこの監督は俺の同期だ、狭い射撃界でお前1人くらい簡単に消せる」とチョンは脅した。
イジは射撃に戻った。試合に集中しようとしたが、はずして7点。耳栓をしようとして1個 落としてしまった。その間に、ナリョンが4位に上がった。
イジは集中できなくなった。構えたが、最後の1発を打てないまま、制限時間が切れた。
第5話 感 想
4話の感想で、”イジさんに笑顔を”と書いたら、5話で校長先生から耳栓をもらった時、彼女が初めて笑って、その笑顔が素敵だった、、。
そして選抜戦、イジはすごく調子が良かった。しかし試合の途中でチョンにひどい脅しを受けた、”お前1人ぐらい簡単に消せる”って、ほんと恐怖です😱
全ての競技に集中力が必要だと思いますが、特に1人で戦う射撃のような競技は、集中力を欠いたら、もうできないでしょうね。
ドラマとはいえ、チョン、許せません。しかし、現実にこういう事、いっぱいありそうです、、。
ラグビーの方は、ヨングァンが300回キックを蹴り163回成功、警察試験を受けたが途中で戻って、仲間と試合に合流、実業団相手に12点も取った!
「全国優勝!俺たち奇跡になろう!」、すべて良かったです。
でもガラムの体が心配です、、、。
第6話 あらすじ
大統領杯の対戦表が発表され、ラグビー部の初戦は、因縁の大常高に決まった。
教頭から各監督に、「大学や実業団のスカウトを、あらゆる手を使って呼び込むように」と話があった。
このままでは漢陽をラグビー部を見に来るスカウトはいない。
ガラムは、自ら大学や実業団に売り込みに行ったが、けんもほろろに追い返された。
彼は最後に、ソン監督(元ラグビー韓国代表監督)に会いに来た。ガラムが代表で活躍した時の監督だ。ガラムは会えて嬉しかったが、監督は喜ばなかった。
ガラムは「韓国ラグビーを一番愛した俺が選んだ選手が気になりませんか?」と聞いた。
3ヶ月前、ガラムはカン校長に誘われて、漢陽のラグビーの試合を見学した。漢陽は負けたが、可能性を感じた。校長はその時、ガラムに監督を頼んだのだった。彼は、”自分はドーピングのチュ・ガラムだ”と笑ったが、校長は、選手達を勝利に導ける監督が必要だと彼を説得した。
ガラムは「ラグビーはみんなで戦うスポーツ、あの子達は監督と同じくラグビーを愛してる、俺は嫌われて当然だが、選手を見てやってください」と言って、漢陽の資料を置いて帰った。
射撃の選抜戦で、ソリョンが4位に入り、チョンは上機嫌、イジが自分の言うことを聞いてわざと負けたと思っていた。
しかし、射撃部の部員や学校中で、”八百長が行われた”とウワサが流れた。
ナ副教育監が、”八百長疑惑”の文書を持って学校に怒鳴り込んできた。「なぜ娘がこんな汚名を?ペコーチは なぜ試合終盤に手を止めたのか説明しろ」と怒鳴った。そして「協会に行って説明するように」と命令した。
次に現れたのは、ソ・ウジンの母親のキム・ソヒョン、射撃の元韓国代表。彼女はウジンの2位が気に入らず、ペコーチはウジンの支えになっていない、と言った。
その後、母親はウジンに直接、ネチネチと小言を言っていた。ウジンは緊張して答えていた。その周りをウンが、「ブルーベルースムージー」と何度も言いながらウロウロしていた。母親は小言を切り上げた。ウンの作戦が効をなしたようだ。
教頭、チョン監督、パン監督の恒例の密談。パンは教頭に、「ガラムが病院に行っていた」と報告した。
ウンは部員たちにタックルを教えてもらった。その後も、一人でマットに向かって何度も何度もタックルの練習をしていたが、、。
その夜、ガラムの部屋に来て、「タックルは重要ですよね」と聞いた。ガラムは、ウンがタックルが怖いのだと分かった。「怖くて当然だ、でもラグビーをしたいのなら乗り越えなくてはならない」と諭した。
翌日、イジはチョン監督と射撃協会に行った。
委員達がビデオを見て、「故意に点数を下げたように見える」「最後はわざと撃ってもいない」「納得できる理由がなければ、選手の資格停止、ナ選手も同様」と言った。
イジは、「私にも分かりません。点数が落ちて慌てました。最後は撃てもしなかった、それだけです」と答えた。
ラグビー部員達は、練習後 遊んでいてヒョンシクが脱臼。ガラムと部員は彼を保健室に連れて行き手当て受けさせた。
ガラムはケガの原因が、練習ではなく、ふざけていたからだと知り激怒、「ラグビーは予期せぬ出来事で引退に追いやられる競技、ケガで捨てられる選手の気持ちが分かるか?」と。
その夜、部員達がガラムの部屋の前でうなだれていた。ガラムが出てくると、「監督すみません」と泣きながら謝った。
ガラムは点呼を終えたイジに、あげる物があると呼び出した。それは、イジがほしがっていた耳栓、校長からもらった物と同じだった。(ガラムが校長にお願いして渡したのだ)。
「たくさんある、イジが選手の間は必要な気がして買いだめした」と言った。
イジは怒って立ち上り、「理解できない」と3年前のうらみを言い始めたが、その時、ガラムはまためまいがして、部屋に戻ろうとして倒れた。
ガラムは病院で目が覚めた。イジは目に涙をいっぱい溜めていた。ガラムが重症筋無力症で、それが姿を消した理由で、それで薬漬けになったと知ったから。
第6話 感 想
射撃部のイジはまた窮地でした。
八百長を疑われ、ナ副教育監に怒鳴りこまれ、射撃協会に行って説明をしなくてはなりませんでした。イジは協会でありのままのことを話して、これで片がついたようで良かったです。
そして今回、もう一人強烈なキャラクターのウジンの母親が現れました。ウジン普段はクールですが、母親の前ではすっかり萎縮していましたね。
ガラムは、スカウトに来てもらうために、以前のコネを頼っていろいろ回りましたが、全く相手にされなかった。でも、元ラグビー韓国代表監督には彼の情熱が通じたようでした。
ラグビー部員の男子たちは、カワイイです。ふざけてヒョンシクがケガをして、監督に怒られて、シュンとして、監督に謝ってました。高校生の男子は、女子に比べるとまだまだ子供ですね😊
そして最後に、イジはとうとうガラムの病気を知る事になりました。
第7話 あらすじ
イジはガラムの病気のことを知った。主治医は「病気が再発している、手術が必要」と言ったが、ガラムは「3ヶ月待ってほしい」と言い、イジには「3ヶ月だけ知らないフリをしてくれ」と頼んだ。
漢陽高校では、ガラムが教頭たちから、昨夜救急で病院に行ったことを聞かれていた。イジも呼ばれ、彼女は、「自分はイップス、ケガをしたのでガラムに付き添ってもらい病院に行った」とウソをついた。
教頭、チョン監督、パン監督の密談アゲイン。チョンは酔った勢いで、「イジは自分が嫌いでイップスになったようだ。実はソリョンに勝たせろと言った」と喋ってしまった。教頭はパンの手前まずいと思った。パンは「先輩の味方です」と言ったが、、。
校長はイジに、ガラムの病気のことも居場所も黙っていたことを謝った、彼は、あなたに迷惑かけたくなかった、知らない方が射撃に専念できると思ったと言うと、イジは「そんなわけない。チュ・ガラムは私の生活の一部でした」と言って涙ぐんだ。
イジは、イップスの診断書をチョン監督に提出した。イジはコーチができなくなり、射撃部に出入り禁止となってしまった。
ガラムはイップスの治療について調べた。 ”銃を置け”も治療の1つ、彼はイジの銃を盗み ラグビー部員に”隠せ”と命令した。そして彼女に、「ラグビー部員と一緒にグランドを300周したら返す」と約束した。
大統領杯の前日、ラグビー部と射撃部はバスで会場に向かった。一晩宿泊して、翌日試合。
夜、ソンジュンは母に会っていた。父は弟のいるスペインにいるが、母は明日の試合を見てくれると喜んだ。しかし母も明日の便でスペインに行くので、試合は見学できないらしい。そしてソンジュンに、「高校を卒業したら、あなたもスペインに行って代理人の勉強をして弟のサポートをしない?」と言った。ソンジュンが「行かない、進学する」と答えると、母は、よく考えてと言って帰った。
車が出ると、ソ・ウジンが誰かと電話を終えたところだった。彼女は「昔みたいに泣かないの?」とソンジュンをからかった。宿舎に戻るウジンに、ソンジュンが「明日 頑張れ」と言うと、「あんたも試合頑張って」と彼女が言った。ソンジュンの顔に笑顔が広がった。
ウジンが宿舎に戻るとイジが待っていた。イジは「点数が伸び悩んでいたから気になって。こっそりチェックした、内緒よ」と言った。ウジンはイジに相談したかったが、コーチ禁止と聞いていたので、我慢していたのだ。イジは「靴を変えたのが原因かも?たくさん持って来た」と言って、靴をはかせてチェックした。ウジンは安堵の表情を浮かべた。
ラグビー試合日。
漢陽の試合を見るために、ソン監督(元ラグビー韓国代表監督)が約束通り来てくれた。
ソン監督は試合前にガラムと話した。「アジアカップ決勝戦の前日、試合に出られないと言った理由をきちんと聞くべきだった、薬に関係していたんだろう?謝るよ、お前に頼りすぎていた」と。ガラムは、「過ぎたことは忘れて選手を見てください」と監督にお願いした。
ガラムと選手たちは控え室に集まった。ガラムは「先に点を取られても全力で喰らいつけ、チャンスを積み重ねていけば勝利はついてくる」と激励した。
漢陽高 VS 大常高 試合が始まった。
ソン監督は、漢陽のスカウト席に座った。応援に来ていたカン校長は嬉しそうな顔をした。
漢陽の動きがいい、ボールを回して、ウンが先制のトライを決め、漢陽7点獲得!
試合再開、今度は大常がトライを、決めたのは漢陽から大常に転校したカン・テプン。彼は膝を故障しているが、キム監督は彼を強制的に試合に出場させている。
試合続行、漢陽のソンジュンがトライを決めた。12対7で漢陽リード。
そのまま試合が続き、また敵のテプンがゴールを目指して走る、そこにウンが向かって行く、「ウン タックル」とガラムが大声を上げた、が、ウンの足がタックルの直前に止まった。
第7話 感 想
イジはガラムの病気を知ったが、彼の頼みを受け入れて、教頭たちにウソを言いました。ガラムに手術を受けてほしい気持ちは切実だろうけど、 ラグビー部員たちに”全国制覇”を約束したガラム、そのガラムと選手たちを心から応援したいんですよね。
そして彼女自身、イップスになっているようです。チョン監督に毎日あれだけネチネチ嫌味を言われると精神に影響しますよね。
それで彼女はコーチを禁止されてしまい、ウジンが不安になりましたね。イジが試合の前日、靴をもって彼女を待っていました。ウジンがすごく安心して、このシーン、2人の絆を感じてすごくよかったです。
その直前のソンジュン、母が来てくれたけど、結局両親とも弟ばかり優先で、傷ついたと思うんです。でもウジンから「あんたも試合がんばって」と言われたら、それだけで力100倍!
そして試合当日、ソン監督が来てくれて、漢陽のスカウト席に座ってくれたのは、私も嬉しかったなぁ。
試合も、漢陽有利でいい感じだった、、しかし、”ウンのタックルが怖い”がまだ解決できていないままだった、、さてどうなるでしょう?
第8話 あらすじ
ウンがタックルできず、大常にトライをゆるし、漢陽12 対 大常14 で前半終了。
ガラムは後半に向けて、他のメンバーがウンをカバーするように作戦を立てた。しかし控え選手がいない漢陽はメンバー全員に疲れて見え始めた。
後半12対12で引き分けたが、トータルで24対26で、漢陽は初戦で敗退した。
ウンは自分のせいだと責任を感じた。
ラグビーチームは、射撃の応援に行った。
またナ・ソリョンの父のナ副教育監が、チョン監督と共に見学していた。
結果は、ソ・ウジン優勝、ナ・ソリョン準優勝。
ナ副教監はこの結果に不満足、大韓体育大学の推薦枠(1つしかない)に、自分の娘を入れるように、チョンに圧をかけた。
漢陽体育高校は、大統領杯の総合優勝という立派な成績を収め、教頭は満足。
しかし彼は1回戦で敗退したラグビー部を廃部にするつもり。そこにミョンソン大学のスカウトからラグビー部の練習を見学したいとの電話が来た。
校長が「元ラグビー代表監督のソン監督が試合を見に来ていて、監督が書いたレポートが話題になっている」と言い、その一部を読み上げた。ガラムは感動した。
教頭は180度態度を変え、パン監督に、エアロビクス部の体育館使用時間をラグビー部に譲れと命令した、成果がゼロだったから。教頭は校長昇進の評価のために、成果がある部を優先し、なければ切り捨てる、全て自分のためである。
チョン監督はウジンの”大韓体育大学 入学願書”を見ながら、彼女に「メダルポイントも内申も安全圏だ、あとは学校と監督の推薦書か。だが、お前はほんとに大学に?」に言った。ウジンは「え?」と言ったが。
チョンは射撃部の外で立っているイジに、ウジンの入学願書を見せ、「ウジンの推薦書を書け」と命じた。イジは喜んでは書いた。
ラグビー部:
翌日から、ウンはタックルの練習をしたが、どうしてもできない。部員たちは、通常の練習以外の方法を試したが、全てダメだった。
その頃、”ムン・ウンはが校内暴力の加害者”という記事がネットに出た。
ガラムは校長室で教頭、チョン監督も交えて、この件について説明した。彼は診断書を出した、それは、ムンの全治8週間の診断書だった。
ラグビー部では、部員たちがウンに、「記事は本当か?」と聞いた。ウソは真相を話した。
高校時代、ウンは、暴力グループに、仲間に入れと脅され殴られたが、抵抗した。グループのリーダーのチョ・ゴンチャンが、「おまえの親父、元ラグビー選手で足がわるいそうだな、行って確かめる」と言ったので、ウンが彼を止めようとしてタックルして倒した、彼の頭から血が流れた。それからウンは、相手がケガをするかもと恐怖を感じて、タックルができなくなったのだ。
ラグビー部員6人は、偽の記事を出したチョ・ゴンチャンの出没場所を調べて、誘い出した。ソンジュンが「記事を削除してくれ」と頼むと、ゴンチャンは「ソクジュンと双子か、土下座しろ」と言った。ソンジュンは言う通りにした。そして彼はその場で記事を削除させた。
部員たちは得意満面で学校に戻ってきたが、ガラムは、「なぜそんな危険なことを?しかも黙って」と激しく叱り、全員をグランドに集合させた。
「お前たちは危険を冒して解決に動いたのに、監督は何もしなかった、罰を受ける、俺にタックルしろ、全て受け止める」と言って、全員のタックルを何度も1人で受けた。
しかしウンは何度試みても、タックルできない。雨が降って来たが終わらない。
そこにウンの父親が来た、ガラムが呼んだのだ。
ガラムはウンに「今日できなければお前のラグビーはここまでだ」と言った。
「怖いんです、死んだかと思いました」とウンは泣いた。
「やめろ、帰ろう」と父が傘をさして歩いて来た。
「タックルができない選手はチームに必要ない、帰れ」とガラムが言った。
「監督、僕できます」とウンは泣きながらガラムにタックルして、彼を倒した。
「おめでとう、ラグビー選手だ」とガラムが祝福した。全員が集まって泣いた。
ガラムが部屋に入ると、パン・フンナムが部屋にいた。
ウジンは、同室のナ・ソリョンの机の上に”教員推薦書”が置いてあるのを偶然見た。そして、”大韓体育大学入学願書ナ・ソリョン”の入学願書がパソコンに。
彼女は寝ているソリョンを起こして、「大韓体育大学に?」と聞くと、「監督にそうしろと言われた」と彼女は答えた。
ウジンは”教員推薦書”を持って、チョン監督に会いに行き、「成績も内申も私が上なのになぜソリョンなのか?」と聞いた。
「推薦は監督の権限だ、俺はナリョンを押した、お前は監督の言うことを聞かない」とチョン。
「それは言い訳、副教育監にへつらうのは監督の勝手ですが、不正入試はダメです」とウジン。
「ふざけるな!」とチョンは叫んだ。
「協会に告発します、教育庁にも、”監督が不正入試をした”と」とウジンが言うと、チョンは彼女をつかみ、推薦書を取ろうとして、彼女を振り払った。ウジンはトロヒィーが飾ってある棚にぶつかり倒れ、ガラスが砕けて大きな音がした。
外にいたイジが入ってきて、ウジンに駆け寄ったが、チョンは「おおげさにするな」とイジを突き飛ばして、倒れているウジンに近寄り脅し続けた。「ウジンから離れて」、イジは銃を構えて言った。
第8話 感 想
教頭の変わり身の早さには驚くわ😳!元ラグビー韓国代表の監督が漢陽ラグビー部員に好意的なレポートを書くと、手のひら返しでラグビー部員を優先、そしてパン監督のエアロビックス部を疎外、生徒への愛も監督へのリスペクトも何もありません。
8話はヒヤヒヤする場面が結構ありました。
その1は、ラグビー部員たち6人が、ウンに関する偽記事をアップした”チョ・ゴンチャン”に会いに行く場面。危険すぎる、もし乱闘になってケガをしてもさせても、試合に出られなく可能性大、ドキドキしてしまいました。
その2は、射撃部のチョン監督のウジンへの暴言と暴力。生徒を突き飛ばしてケガをさせたかもしれないのに、手当することもなく、脅し続けるって、許せるのでしょうか?イジが気づいて部室に入って来たけれど、ウジンへの脅迫をやめないチョン、彼女は銃を構えるしかなかったのでしょう。彼女がウジンのために書いた推薦状も、ナリョンの推薦状にされてましたし。
ガラムの部屋に、パン監督が勝手に入ってた。彼は机の中のガラムの薬を見たでしょうね。
気楽に見れる青春スポーツドラマかと思ってましたが、予想以上に、教頭とチョン監督の”たちが悪すぎ”で、生徒が可哀想です。
毎回、校長先生の洋服、ワンピーズが多いですが、素敵だなと思って見てます。
第9話 あらすじ
ガラムが自分の部屋に戻ると、パン・フンナムがいた。彼は、「なぜ急にラグビー部が強くなったのか、まさか薬を?」と言って部屋を出て行ったが、ガラムの薬がなくなっていた。
射撃部のソ・ウジンは、チョン監督に突き飛ばされケガをして病院で治療を受け、全治3週間と言われた。
校長と教頭はこの件を重く受け止め、”実態調査委員会”を開くと言った。教頭はこの件で、自分は関係ないとチョンを裏切った。
パンは教頭に、ガラムの薬のことを密告しようとしたが、教頭は何も聞かずパンを無視した。
パンはラグビー部員を保健室に呼び出し、ドーピング検査を受けさせようとした。ガラムが薬を与えたのでは疑ったのだ。
それを知ったガラムがパンと取っ組み合いのケンカに。彼らは、校長から激しく叱責され、罰として、お互いのチームを交換して指導することが命じられた。
パンはラグビー部を監督、部員にバランスボールを後ろに渡す柔軟運動をさせた→これで、部員は体が軽くなり痛みが軽減した。
ガラムはエアロビクス部員を輪にして、号令に合わせてボールを隣の人にパスする練習をさせた→部員たちのチームプレーの呼吸が整った。
しかし部員たちはお互いの監督を戻したい。そのために、彼らは2人の監督を拉致し1つの部屋に閉じ込めた。外から鍵をかけ、「仲直りするまで開けない」と言った。
ガラムは呼吸困難に陥ったが、パンが盗んだ薬を返してもらって飲み、落ち着いた。
彼はパンに、重症筋無力症で、3年前のアジアカップ決勝戦の前日に分かったことを打ち明けた。
実は2人は高校の時代、同じラグビー部員だった。しかしパンはケガをしてラグビー部をやめ、エアロビクスに変更した。パンは自分がラグビー部から見捨てられたとずっとガラムを恨んでいたが、誤解だったことがやっと分かった。
実態調査委員会が開かれた。
出席者は、校長、教頭、チョン監督、イジ、ジウン、ジウンの母、委員会のメンバーの7人。
イジは、「ウジン用に書いた入学推薦書がチョン監督にすり替えられ、ウジンに知られた。監督が彼女に暴力を振るった」と言ったが、チョンは「暴力ではなく、指導だ」と主張した。
校長が、ウジンに話を聞こうとしたが、彼女の母親が「あれは事故だった。謝罪も受けたし水に流す。娘の将来のために決めたので尊重を」と言ったので、委員会は終わった。
実はチョンは事前にウジンの母親と話し、「来年の推薦枠は2人なのでウジンを推す、実業団に入れてそこで練習させる、責任を持って手配する」と根回ししていたのだった。
委員会終了後、イジはウジンの母に、「加害者と同じ所で練習させるつもりか?」と抗議したが、母は「全国大会に出場させるため」と譲らなかった。
イジはガラムに「ここには私の居場所はない。選手として全国大会に出場する」と言って学校を出て行った。彼女はイップスを克服していた。
ウジンは、射撃部の練習に復帰した。
しかし調子が悪い。チョン監督がそれで怒鳴った、それを聞くと暴力を受けた恐怖が蘇った。
ウジンは保健室に行こうとしたが、階段を降りることができない。偶然現れたウンにおぶって連れて行ってもらったが、彼女は誰にも言わないでと釘を刺した。
保健室に入ってきたソンジュンがウンに事情を聞いたが、ウンは何も言わなかった。
イジはガラムと電話している時に、ナ・ソリョンの「ウジンがいなくなった」と切羽詰まった声を聞いた。そこにウジンから電話、彼女はすぐに病院に行った。
ウジンは「バランスが取れない、耳をケガしたせいで」と訴えた。彼女はもう撃てないのではと絶望していた。イジは「リバビリすれは治る」と彼女を励ました。
「母はやめろと言う、1位以外は価値がないから。でも私は続けたい。コーチ助けてください」と泣いた。イジは「大丈夫、必ずできる」と彼女を抱きしめた。
翌朝早くイジは、ゴルフ練習場の掃除をしながら、教頭とチョンを待っていた。
チョンは彼女を見るなり、またいつもの通り悪態をついた。
イジはチョンに近寄り土下座し、「不正入試と疑い、暴力だと騒ぎ立ててすみません。射撃界から追い出されたらいく所がない、なんでも言うことを聞きます」と言った。
チョンは、本当のどうか確かめると言い、イジに、ゴルフボールを置く役をやらせた。
そこに窓がガラスを破り、ガラムがチョンに怒鳴り込んで来た。
第9話 感 想
正直、9話 後味悪かったです。
チョンの不正入試とウジンへの暴力について、実態調査委員会が開かれたにもかかわらず、ウジンの母が、「あれは事故だった、水に流す」と言って、チョンにお咎めなしで、イジが学校から追われることになった。
あり得ないと思いました、防犯カメラによるビデオもあるのに。
耳にケガをしたウジンは、バランスを取れず思うように撃てない。その彼女に罵倒を浴びせるチョン、ウジンにすればトラウマ、怖すぎですよね。
ウジンの母親は、娘を、1位以外なら価値がないと思っているような人物で、これにも驚きます。
ウジンはイジだけが頼り、彼女に助けを求めました。そしてイジはウジンのために、理不尽極まりないチョンに土下座までして、学校に戻ろうとしています。
これに対して、ガラムが怒鳴り込んできたけど、、、「ガラム、よく考えてよ!」と心底思いましたよ。ここで彼が暴力沙汰を起こしたら、ラグビー部はどうなるの?それでイジやウジンは助かるの?と。
スポーツ感動ドラマというより、今の所、大人たちがめちゃくちゃなドラマの様相が強すぎて、後3話でどうなるのでしょう?
9話で微笑ましかったエピソードは、ガラムとパンが、お互いの部の監督を交換して指導、それが部員たちにいい効果があった点だけでした😆
第10話 あらすじ
ガラムが窓を割って、チョン監督に怒鳴り込んで来たが、パンとイジが必死で止めて、暴力沙汰にはならなかった。
イジは射撃部のコーチに復帰。彼女は、ウジンを別の場所で練習させ、チョン監督がその判断を評価した(はじめて?)。
イジはウジンがバランス感覚を取り戻せるように、リハリビプログラムを用意して試した。
全国大会の抽選に出席する2人が選ばれ、ガラムとイジが担当になった。
ラグビー部は大常とは別の組に決定、お互いが決勝まで勝ち進んだら、優勝をかけて戦うことになる。
部員たちは抽選の結果に喜んだが、ソンジュンは元気がなかった。
彼は、先日、韓国代表選手の練習を見た後の実地練習の時に、右肩を痛めていた。
彼は誰にも隠して、テーピングをして練習をしたが、タックルされて倒れた時にあまりの痛みで動けず、彼のケガが分かった。
ガラムはすぐに病院に連れて行き、検査結果が出るまで入院させることにした。「選手なので処方薬はステロイド成分抜きで」と医者に確認した。
ソンジュンは、入院せずに練習できるとガラムに強く訴えたが、ガラムは聞かなかった。
ソクジュンは練習できず焦っていたが、耳の検診にきたウジンがお見舞いに来てくれて、ちょっとよくなった気分を味わった。
ガラムにソクジュンの母から、進路面談は私と監督だけでお願いしたいとメールが来た。
教頭は、一人の記者と密談、記者はガラムが神経内科に通院している写真を見せ、彼が生徒に薬を与えているのでは?と疑い、校内を探らせてほしいと頼んだ。
夜、ラグビー部の部屋の前にその記者が来ていた。彼は、ガラムのドーピングの独占記事を書き、ガラムを引退に追い込んだ記者だった。ガラムは彼を覚えていた。
記者は、ソンジュンがケガをしたことを知っていて、世間に知られると彼のフリになると揺さぶりをかけた。
ソンジュンは退院した日に、練習をするといい、「治療に専念しろ」とガラムに怒られた。
彼に弟のソクジュンから電話があった。
その頃、ガラムはソンジュンの母と進路面談をしていた。
母は、「ソンジュンにラグビーをやめさせたい、彼をスペインに留学させ、弟のサポートをさせたい」と言った。
その時、ソンジュンが部屋に入ってきて、「ラグビーを続ける。試合を1度も見たことないよね。自分のことは自分で決める」と言って出て行った。
ソンジュンはサポーターを外して、「練習をさせてください。試合に出たい、これが最後なんです」とガラムに再度哀願したが、「無理をすれば肩を壊してラグビーができなくなる。肩が治るまで練習させない」とガラムは強く拒否した。
ソンジュンは、「治ればいいんですよね」と挑戦的に言った。
ソンジュンが大会に出られなければ、他の部員たちも出られないかもしれない、控え選手がいないから。彼らも焦り出した。ソンジュンはそんな会話を聞いていた。
彼はネットで、”ステロイド販売”を検索し、夜中、変装してタクシーで待ち合わせ場所に行き、お金を出し薬を購入した。その様子を例の記者が写真で隠し撮りしていた。
翌日、漢陽高校に電話が鳴り止まず、ネットにその記事が掲載されたから。
教頭、チョン、パンの3人がラグビー部の部屋に行き、薬を探し始めた。
ガラムが来た時、チョンが見つけた、と薬を持ってきた。
ガラムはソンジュンに話があると部屋に入れ、教頭たちを部屋の外に追い出した。
「薬を飲んだのか?」とガラムは尋ねた。「いいえ、飲んでません」とソンジュンが答えた。
「ならいい」とガラムは涙を流した。
ガラムがドアを開け、教頭たちに「俺の薬です。実は重症筋無力症と診断されました」と告白した。
第10話 感 想
ガラムのチョン監督に対する怒りは、パンとイジのおかげで大事にならず、まぁ、よかったです。
10話はキャプテンのソンジュンのケガが分かり、本人もガラムも部員たちも動揺していました。
ガラムは初めて知ったようでしたが、韓国代表との練習の時に、彼が肩を痛めたのをなぜ気づかない?と思ったり、何より、初回ごろから彼の右肩に問題があることをガラムは知っていたと思いましたが。
ソンジュンが夜中にタクシーで学校を抜け出し、ネット注文したステロイド薬を手に入れたのも短絡すぎ出し、ステロイドを含んでいる薬なんて山ほどあると思うけど、それで効くの?一時的な鎮静効果にすぎないのでは?とか、色々ツッコミどころ満載でした。
あ~~、回を追うごとに、感想がグチっぽくなってきて、申し訳ないです。
後2話で終わりですが、どんな結末になるのでしょう?
第11話 あらすじ
教頭は全職員の前でガラムの薬を見せ、校長に、「病気のことを知りながら採用したなら、責任をとってもらう」と言った。ガラムはその場で息が苦しくなり、自分で救急車を呼んで倒れた。病院にはイジが付き添った。
医師は、すぐに手術が必要と言い、イジが手続きした。
ラグビー部員たちはガラムのことが心配で、全員で病院にお見舞いに行った。
彼らは監督を見て泣いた。ガラムが、「すまない、全国大会に一緒に行きたかった」と言ったので、部員たちは不安を訴えた。
ガラムは、「監督は同じフィールドでは戦えない、戦うのは選手たち、だから全国大会もきっとできる。今から7人の心を1つにして団結して戦うんだ。チームより偉大な選手はいない、チームより偉大な監督もいない、いいな」と彼らを諭した。
部員たちは帰ったが、ソンジュンだけまた病室に戻った。
彼はガラムに、入院中の花柄のスリッパを買ってきてあげた。ソンジュンは監督のベッドの横に布団をひいた。
彼は監督に謝ったが、ガラムは「お前の方が偉い。3年前、出場するためにドーピングした。でも試合が終わった後、後悔した。今まで積み上げてきたものを一瞬で無くした、一生後悔すると思う」と話した。
ソンジュンも薬を買ったことを「キャプテンなのにケガをして情けなかった、大学や実業団にも行けなかったらと思うと不安で」と打ち明けた。
ガラムは、「俺が監督を引き受けたのは、監督がいなくて、練習の仕方も分からないのに必死で練習するお前たちを助けたかったから。3年間続けてきた練習は、3週間休んでも失われない。今までの努力を信じろ、チームを信じろ、俺はお前を信じる」とソンジュンを励ました。
ソンジュンは翌日学校に戻った。
教頭から呼び止められ、新しいラグビー監督の候補を書類を見せられた。「誰の薬か知らないとでも?チュ・ガラムに罪を着せて黙っていたのだから、彼を追い出すことに賛成だろう、よく考えろ」と脅した。
ソンジュンはラグビー部員に、教頭から新しい監督の話があったことを伝えた。
そして、「俺はイヤだ、俺たちは監督も含めて8人のチームだ」と言うと全員が賛成した、そして新しい監督を断るために全国大会をボイコットすると言った。
ラグビー部員たちは制服を着て、ラグビー部のユニホームを廊下に置き、その前に整列して肩を組んだ。
そして教頭に、「チュ監督じゃないとダメです。監督を病気休暇に。でないと全国大会に出ません」と言った。教頭は3人の3年生たちに、進学できないぞと脅したが、彼らは屈しなかった。
教頭は校長に「私がいる限りチュ・ガラムは戻れませんよ」と怒った。
校長は用意していた”辞表”を出し、「生徒とチュ監督には手を出さないで、責任は私が取ります。私はメダルより、成長できる学校を作りたかった、1人でも多く守れる学校にしたかったの。そのために今の地位を手放します」と彼に辞表を渡した。
学校を去る校長を、イジ、パン・フンナム、ヤン・スンヒ、マ・ソクボンの4人が見送った。
その夜、4人はチキン店で、校長先生を戻すために密談。フンナムが、教頭の弱みをたくさん知っていると分かり、みんなは乾杯した。
翌日、教頭は新校長になった。
射撃部内部選考会が開かれた。
いつも通り、ナ・ソリョンの父のナ副教育監が見学、新校長とチョン監督が横に座っていた。ソ・ウジンの母も来ていた。
4人で始まった選考会、ソリョンとウジンが残った。
チョンたちは、ウジンがリハビリ中だと思い、ソリョンの勝利を確信していたが、ウジンが勝った。
ウジンはイジと抱き合って喜んだ。ウジンの母は、娘が1位になったのにまた文句ばかり言った。ウジンは、「体調も試合も自分で管理する、金メダルは私のもの」と初めて母に自分の意見を言った。
ナ副教育監が、新校長に文句を言ってるところに、ソリョンが入って来て、「どういうこと?射撃はフェアが競技だから好きだって言ったよね。破ってたのはお父さんね」と怒って出て行った。
ソリョンは、まだ練習しているウジンに「おめでとう、次は正々堂々と勝つわ」とお互いの健闘を称え合った。
ソンジュンは監督から呼ばれて病院に行った。
ガラムは彼に、第1回戦から対戦する相手高の”戦術ノート”を渡し、「俺の代わりに全部覚えろ、俺が行けなければお前が監督だ」と言ったが、”大常高”のノートがなかった。ソンジュンが聞くと、ガラムは「それは決勝まで待て」と言った。
〔全国大会の出陣式〕
ナ・ソリョンが代表して宣誓を述べた後、新校長がありきたりな挨拶をした。
次にOBからの応援メッセージの紹介、各部盛り上がったが、ラグビー部はなかった。しかし最後に、病院からの監督のメッセージが流れた。
「俺たちは16チームの中で誰よりも努力した。”何度も倒れた人だけが再び立ち上がれる”。お前たちはそれを知ってる。俺たち決勝戦で会おうな」と。
部員たちは、「決勝戦に監督が来る!だから大常高のノートだけくれなかった。決勝戦に進むぞ!」と喜んだ。
同日、ガラムの手術が行われた。元校長が病院に付き添った。
全国大会が始まり、漢陽ラグビー部は、1回戦、2回戦、準決勝と順調に勝ち進み、16年ぶりの決勝進出が決まった。決勝戦の相手は予想通り大常高。
決勝戦当日になった。
漢陽高校の応援席には、ソンジュンの母親、ムン・ウンの父親の姿も見えた。もちろん、元校長も来ていた。
部員たちは控え室で監督を待っていたが現れない。
その代わり、”大常高の戦略ノート”が送られてきた。彼らは監督は来ないとがっかりした。
決勝戦、漢陽高校は監督不在のまま入場。
コイントスが終わり、円陣を組んで掛け声をかけようとした時、チュ・ガラムがやってくるのが見えた。
部員たちは走って監督に駆け寄った。
「決勝戦で会うと言っただろ」と彼は笑顔で部員たちに言った。
第11話 感 想
11話は久々に、安心して見ることが出来ました。
ラグビー部員たちは、監督の病気を知りショックを受けて、お見舞いに行って泣いてました、ほんとにかわいいね、
ソンジュンはまた教頭から、汚い脅しを受けましたが、ラグビー部員たちにキチンと話して、屈せず、チュ監督の元で戦う意志を表明。ラグビー部が一つにまとまりました。
校長は、病気と知りながらガラムを監督に採用した責任をとって、潔く辞表を出しました。教頭は校長を追い込んだつもりでしたが、あの場面、校長が一枚も二枚も上手で、教頭の小ささがよく現れてました。
射撃部内部選考会で、ウジンが見事に復帰していたのも素晴らしかった。イジのリバビリの指導とウジンの頑張りの成果ですね。
ナ・ソリョンが、父親の権力を笠に着るような子じゃなくて、フェアに射撃に取り組んでいる子で、ほんとよかったです。
ウジンの母親も、ソリョンの父親も、子供のことを考えているのではなく、自分のことを考えているんですよね。ウジンも初めて、母親に自分の意見を言えて、それも成長でした。
ラグビーの決勝戦に、ソンジュンの母親、ムン・ウンの父親の姿が見えたのは、すごく嬉しかったです。ソンジュンのお母さんは厳しい顔をしていますが、試合が始まったら、すごく応援すると思います。
ガラムは約束通り、決勝戦に現れました。明日の最終回、楽しみです。
第12話 (最終回)あらすじ
〜少し時間が遡り〜
2025 全国大会1日目:
射撃の ”高校の部” と ”成人の部” が同日に行われた。
チョン監督は試合直前なのに、自校の選手のソ・ウジンをまた脅していた。
高校の部が始まった時、漢陽のソン新校長とパン・フンナム、そして男性が3人会場に入ってきた。
校長はその場でチョン監督を解雇した。イジがフンナムから情報を得て、チョンが行った”不正入試の証拠”を校長に提出したのだった。3人の男性は警官で、チョンはソ・ウジンへの暴行で逮捕された。ウジンの母が通報したのだった。
指導者なしでは、ウジンは失格になる。
イジはソリョンからの電話でウジンの状況を知った。イジは”成人の部”の予選2位で、決勝への選出が決まっていたが、棄権し、指導者としてウジンの競技場に来た。
イジの姿を見たウジンは競技に戻った。そして見事金メダルを獲得した。
ラグビー決勝の日:
ガラムが会場に現れた。医者に”試合後すぐ戻る”と誓約書を出して許しをもらったようだ。
監督と選手、ソクボンで円陣になり、いつもの通り大声で”ハンニャ、ウ”の掛け声をかけた。
前半が始まった。
大常が先制したが、すぐに漢陽も追いつき7対7。その後、漢陽12 対 大常14、2点のリードを許し前半終了。
しかし終了間際に、ヒョンシクがケガをしてしまった。ガラムは後半は6人と覚悟したが、ヒョンシクが「決勝戦を諦められない」とガラムに訴え、治療を受けて出場することに。
ガラムは選手たちに「人生で一番長い7分が始まる、だがここを耐え抜けば、この瞬間が俺たちのハイライトになる」と選手たちを激励した。
後半が始まった。
大常が先制して点差が開いた、しかし、すぐ漢陽もトライ。
最後の攻防は”モール(推しながら進む戦術)”に。心を1つにして漢陽が押し切りトライ、5点獲得!
漢陽は22対19で見事逆転し、念願の優勝を果たした!!
応援席は大興奮、選手と監督は抱き合って喜んだ。
漢陽高校は全国大会で歴代最高成績を収めた。
新校長は各部の監督を集めて来年に向けて会議。
しかし、今年で契約が切れるパン監督とぺ・イジ監督代行は更新しないと言った。
パン監督は抗議した、エアロビクス部はメダルも取ったからだ。
そこに教育庁から抜き打ちの監査が入った。指示したのはナ副教育監、ソン新校長とチョンに娘の特別扱いを命令していた人物だった。
実は、ガラムが数日前にナ副教育監を訪れ、「ズルい勝ち方は一生 生徒の心に残る。ソリョンも正々堂々と戦いたかったはず」と話し、監査を依頼したのだ。
しかしソン新校長は抜かりがなく、何も出てこなかった。そこでガラムは、ソンが体育部長だった時に、支援金を他競技に流用し横領した記録の入ったUSBを出した。チョン元監督から預かった物で、彼の伝言は ”1人では死なない”だった。
ソンは解雇され学校を去った。
校長も教頭も不在の漢陽に、カン元校長が「退職までの残り2ヶ月をまっとうします」と戻ってきた。全職員が歓迎した。
ガラムとイジは腕を組んで帰った。
イジはあの試合を最後に選手を引退した。彼女は「選手生活を全力で過ごした。今回はすべきことを選んだだけ、成績は残せなかったが、指導者らしく振る舞えた」とガラムに話した。
ガラムは「ずっと君の横にいたい」と言ってイジにペアリングを渡し、「愛してる」と言ってキスを、イジも「愛してる」と言ってキスを返した。
ラグビー部、ソンジュンは、ヨンヒ大学の推薦入学に合格した。
ムン・ウンは、”ラグビー U-20韓国代表” に選ばれ、3週間の合宿に参加することになった。ガラムはウンを合宿所に送り、U-20の監督のモ・サンギを紹介した。サンギはガラムの韓国代表時代の盟友だった。
そして、漢陽高校卒業式の日。
ラグビー部は3人の3年生が卒業する。ソンジュンは、2年のト・ヒョンシクを新キャプテンに指名した。
ガラムが「みんなよく頑張ったな、未熟な新米監督、薬物で引退した選手の監督に、よくついてきてくれた、ありがとう。お前たちが俺を監督にしてくれた。ミョンウ、ヨングァン、ソンジュン、卒業おめでとう」とお祝いの言葉をかけた。全員が泣きながら円陣を組んで、いつもの掛け声をかけた。
ソンジュンはウジンを呼び出し、「彼氏になりたい」とはっきり告白し、ひまわりの花とひまわりのキーリングを渡した。「ひまわりは金メダルに似てるだろ、そしていつも太陽を見てる」と。ウジンはソンジュンと手をつないで一緒に卒業式に行った。
校長先生の祝辞。
「高校生活にはつらいこともあったはず、でもそのつらい経験がこれからの人生で皆さんを支える大きな力になるはずです。恐れず前に進んでください。みなさんの未来を応援します」。
そして、最後に今年度の監督が発表された。
- エアロビクスはパン・ハンナム監督
- 射撃はぺ・イジ監督
- ラグビーはチェ・ガラム監督
ガラムが「今年も全国大会優勝」と雄叫びを上げると、ラグビー部員たちも「全国大会優勝!」と大声をあげ盛り上がった。
選手たちが部室の横の練習場に戻ってくると、カン・テプンが待っていた。大常高から漢陽に戻ってきたのだ。みんなは大声をあげて手荒く彼を歓迎した!
ー完ー
第12話 感 想
最終回、ハッピーエンドで、とてもとても良かったです❤️
チョンは射撃部監督を解雇され、同時に、ウジンへの暴行で逮捕されました。当然ですよね。ウジンの母親がやっと娘のために動きました。
指導者がいないとウジンが棄権になるため、イジは、”成人の部”の決勝を棄権し、ウジンの指導者として彼女を見守りました。この決断をしたイジの顔はすごく清々しかったです!
ラグビー部は、念願の全国大会優勝を果たしました。おめでとう!!です。ソンジュンのお母さんも喜んでました。(個人的に、この女優さん大好きなんです。)
但し、7人グループのラグビーは、前半7分、後半7分のルールだと最終回にして初めて知りました。
ソン新校長は、結果を残したにも関わらずパン監督、ぺ監督代理をクビにしようと企んでいたけど、自分が解雇されてしまった。チョンの”1人では死なない”との伝言、そこは笑えました。
悪人は消えて、頑張った人たちが報われた結末に満足です。
イジとガラムがよりを戻しました。2人の絆は深まり、これからは指導者としてお互いにより高め合っていけそうですね。
イジさんは、チョンから罵倒されパワハラを受け、ずっとすごく暗かった。しかしウジンのために覚悟を決め、チョンに頭を下げて学校に戻り、彼女のリハビリを始めた頃から変わりました。そして最終回は、本当にスッキリした顔になってました。ガラムともよりを戻して幸せそうですし。演技とは思えないほど、1人女性が美しく変化して、私はイジさんをとても好きになりました。
クールなウジンもソンジュンの告白を受け入れましたね。ウジンもソリョンも素敵な女の子だった。
校長先生も最後まで素敵でした。先生の生徒たちへの愛の深さを感じました。
ラグビー部の男子たちは全員可愛かったです。最後にカン・テプンが漢陽に戻ってきたのも良かった。
ガラムはラグビー部員を助けたくで監督になったと11話で言ってましたが、選手たちに助けられたのはガラムの方だったかもしれませんね。
とても清々しい最終回で、満足でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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